東京消防庁でのデモンストレーション結果 (2011年 8月4日現在東京消防庁様に納入されているものでは有りません。) 試験結果報告書 日 時:平成 23 年 7 月 12 日 試験場所:東京消防庁 第三方面本部機動隊 株式会社タムラテコ 技術開発部 〒577-0012 大阪府東大阪市長田東 2-1-27 TEL:06-4309-1350 FAX:06-4309-1360 平成 23 年 7 月 7 日 東京消防庁御中 株式会社タムラテコ 代表取締役田村耕三 BC対策(生物・化学テロ・事故時)BT-Iシステム日時 BC対策(生物・化学テロ・事故時)BT-Iシステム日時テスト BT-Iシステム日時テスト スケジュール 日時:平成 23 年 7 月 12 日午後 3 時から午後 5 時(約 2 時間から 2 時間 30 分) オゾンガス B(生物事故対策) :BT-088及びオゾンテント内にて実際の耐オゾンマスク装着し所 定のCT値まで除染同時に、財団法人日本食品分析センター所員により菌検査を行います。 内容は大腸菌黄色ブドウ球菌を各3シャーレ計6シャーレを置きます。但し、各1シャー レはオゾンに触れないようにコントロールして比較して頂きます。 尚、結果は約2週間後に財団法人日本食品分析センターより報告書として提出致します。 C(化学テロ対策) :専用アクリル製CTボックスにオゾンガス発生機とCT計測器を内蔵 しています。 硫化水素を発生させてボックス内に入れ検知管にて硫化水素濃度を測定します。その後オ ゾンガスを発生させボックス内の硫化水素濃度の減少を検知管を活用して見て頂きます。 オゾン水 B(生物事故対策) :実際のオゾン水発生機BT-01を用い放水車に接続キットBT-0 1D「接続径 65」にて車に接続してオゾン水を使って頂きます。 尚、オゾン水の公的データ等参考に使用感等テストして頂きます。 C(化学テロ対策) :オゾンガスに活用したアクリル製CTボックス内に硫化水素を発生さ (化学テロ対策) せてオゾン水を注入し硫化水素発生をどれくらい抑えることが出来るかを実際にデモンス トレーションさせて頂きます。 試験報告書 試験報告書 株式会社 タムラテコ 技術開発部 大阪府東大阪市長田東 2-1-27 試 験 報 告 書 題(試験)名 作 成 BT-088 殺菌試験 商号: 目的 期 間 又は 試験日 形式の呼び: 除菌テント及び BT-088 を使用し、菌(大腸 菌・黄色ブドウ球菌)に対して効果の検証を行 場 所 う。 資料整理 № 2011 年 7 月 15 日 自:平成 年 月 日 AM・PM 至:平成 年 月 日 AM・PM 2011 年 7 月 12 日 天候 晴 温度 ℃ ℃ 湿度 % 水温 東京消防庁 第三方面本部機動隊 技 術 開 発 部 検 担当者 ●試験方法 除菌テント内に BT-088 を設置し、あらかじめ BT-088 の運転を行い除菌テント内のオ ゾン濃度を上昇させてから、入室(3 名)および、大腸菌・黄色ブドウ球菌を塗布した シャーレを設置。入室後の CT 値が 60 に達した時、シャーレの蓋を閉じ試験終了。 ●試験状況 除菌テント容積 5 ㎥ 入室前の立ち上がりオゾン濃度 20ppm CT 値までの経過時間 5 分 ●試験結果 試験菌 大腸菌 黄色ブドウ球菌 入室前の菌数 240 255 入室後の CT60 の菌数 1 12 殺菌率 99.6% 95.3% ●考察 除菌テント内にて BT-088 を使用し、CT 値 60 によりほぼ全ての細菌による感染のリスクを 減らせることは試験結果から明らかである。 但し、大腸菌、黄色ブドウ球菌共に試験菌以外の菌を認めている(別紙、資料①食品分析セ ンター報告書参照)ことから、シャーレを取り出す際にテントの 1 部を開けたため、外気と 共に菌がテント内に流入したと考えられる。 ※ CT 値とは細菌、ウィルスの不活性効果を示すもので オゾンガス濃度と時間の積(ppm×min)を表す。 (別紙、資料②の表②ウィルス感染価の不活化率と CT 値参照) 株 式 会 社 タムラテコ 報 告 書 参考 試験風景 資料整理 № 10 9 10 8 所見:オゾンガス0.1ppmを3時間(180分)以上 (ct値18)曝露する事により99.7%以上の ウイルスの不活化を確認する事ができた。 ( …ct値=濃度×時間 (ct値)18=(濃度)0.1ppm×(時間)180min ) 10 7 50 試験機関:財団法人 北里環境科学センター 図② ウイルス感染価の経時変化 ウイルス感染価(TCID /mL) オゾンガスによる インフルエンザウイルス不活性化試験 10 6 10 5 オゾンガス暴露 10 4 未暴露 10 3 10 2 10 1 10 0 ※本紙は別紙「試験結果速報」に基づき作成。 0 1 2 3 暴露時間(時間) ※無断複写を禁ずる。 平成21年8月11日 ㈱タムラテコ 表① オゾン暴露のよるウイルス感染価の経時変化 作用時間 (時間) 試験区 ●参考データ● インフルエンザウイルス感染による細胞変性効果 ウイルス非感染細胞 4 ウイルス感染細胞(感染後4日) 0 (初期) 1 オゾンガス暴露 2 4.5×10 6.3×10 1.7×10 *** *** 2.9×10 7 6.3×10 3 6 6 8 未暴露 単位:TCID mL (tissue culture infectious dose 50:50組織感染価) 50 表② ウイルス感染価の不活化率とCT値 不活化率 92.9% 99.0% 99.7% オゾンガス濃度(ppm) 0.1ppm 0.1ppm 0.1ppm 処理時間(min) 60min 120min 180min 6 12 18 *** *** ct値 未暴露 54.0% ※CT値=作用時間(分)×オゾンガス濃度(ppm) ※未暴露の場合180分後の不活化率は54.0パーセントであった。 上記データは(財)北里環境科学センター・(株)タムラテコに帰属するデータであり、無断転用は法律で禁じられております。 8 肇 Japan F00d R鵬帽h 第1106656900卜02 号 bboratorioS 2011年(平成23年)07月26日 試験報告書 依頼者 株式会社 タムラテコ 日楯□万盛 検 体 オゾン発生機BT−088 表 題 殺菌効果試験 2011年(平成23年)07月12日当センターに提出された上記検体について試験した結果をご報告いたします。 本報告書を他に掲載するときは当センターの掲載規約をお守りください。 日本食品方析センター 今生 第11066569001−02号 pagel/5 桑受菌効果試験 1 依 頼 者 株式会社 タムラテコ 2 検 体 オゾン発生機BT−088 なお,依頼者提供の施設を試験に使用した。 3 試験日的 検体の殺菌効果試験を行う。 4 試験概要 1)試験実施年月日 2011年07月12日 2)試験実施場所 東京消防庁 第三方面本部機動隊 東京都渋谷区幡ヶ谷1−13−20 3)試験内容 検体を施設内に設置し,検体を作動させた。作動12分後に,大腸菌又は黄色ブドウ球菌 の菌液を塗抹した寒天平板培地(以下「試験平板」という。)を施設内に設置し,作用5分後 に試験平板を取り出した。取り出した試験平板を培養後,試験平板上の生育集落数を計測 した。 5 試験結果 結果を表−1に示した。 なお,培養後の試験平板を写真−1∼4に示した。 日本食品分析センター 今生 第11066569001−02 号 page2/5 表−1試験平板上の生育集落数 生育集落数(/枚) 作用前*1 作用5分後 大腸菌 240 1*2 黄色ブドウ球菌 255 12*2 *1検体未処理の試験平板を作用前とした。 *2 試験菌以外の菌を認めた(生育集落数に含めず)。 6 試験方法 1)試験菌 且ゞCカerJc五才a COJJ NBRC3972(大腸菌) Staphylococcus auz・euS Subsp.aureusNBRC12732(黄色ブドウ球菌) 2)菌液の調製 試験菌株を普通寒天培地[栄研化学株式会社]で35℃±1℃,18∼24時間培養後,生理 食塩水に浮遊させ,菌数が約103/mlとなるように調製し,菌液とした。 3)試験平板の調製 標準寒天培地[栄研化学株式会社]15mlをプラスチックシャーレ(¢90mm)に分注し,固 化させた後,菌液を0.1ml塗抹したものを試験平板とした。 4)試験操作 検体を施設内に設置し,検体を作動させた。作動12分後に試験平板を施設内に設置し, 作用5分後に試験平板を取り出した。各試験平板を35℃±1℃,2日間培養後,試験平板 上の生育集落数を計測した。 なお,検体未処理の試験平板を作用前とし,同様に試験した。また,依頼者により測定 された試験条件を表−2に示した。 日本食品方析センター やも 第11066569001−02号 page3/5 表−2 試験条件*1 区分 作用前 作用5分後 温度(℃) 湿度(%) オゾン濃度*2(ppm) 16.21 CT値*2 60 *1依頼者により測定された。 *2 検体をオゾン発生量2.5g/hの設定で作動させた。 施設容積:約5m3(H1995mmXW1600mmXD1600mm) 日本食品分析センター 今生 第11066569001−02号 page4/5 写真−1大腸菌 作用前 写真−2 大腸菌 作用5分後 日本食患分析センター 今生 第11066569001−02号 page5/5 写真−3 黄色ブドウ球菌 作用前 写真−4 黄色ブドウ球菌 作用5分後 以 上 日本黄品万析センター 試験報告書 試験報告書 株式会社 タムラテコ 技術開発部 大阪府東大阪市長田東 2-1-27 試 験 報 告 書 題(試験)名 作 成 オゾンによる硫化水素分解試験 商号: 目的 期 間 又は 試験日 形式の呼び: オゾンと硫化水素の反応を確認する。 場 所 資料整理 № 2011 年 7 月 15 日 自:平成 年 月 日 AM・PM 至:平成 年 月 日 AM・PM 2011 年 7 月 12 日 天候 晴 温度 ℃ ℃ 湿度 % 水温 東京消防庁 第三方面本部機動隊 技 術 開 発 部 検 ○試験試料 商品名 湯の素(薬用入浴剤) (以下Y剤とする) 商品名 サンポール (以下S剤とする) 製造元 有効成分 製造元 成分 担当者 (有)村上製作所 多硫化態硫黄・酸化カルシウム 大日本除虫菊㈱(KINCHO) 塩酸(9.5%) ・界面活性剤(アルキルトリ メチルアルコール) ・洗浄助剤 上記2品を混合し硫化水素ガスを発生させる。 ○試験装置 試験ボックス オゾンセンサ 試料ビン ガス採取口 ○ 台 オゾン発生器 オゾン発生器 TM-38SC 1台 オゾン発生量 270mg/h CT計 オゾン濃度計(MAX20ppm) 試験ボックスの容量 0.43m×0.63m×0.38m=0.102m3 硫化水素測定器 ガステック気体採取器 検知管 光明理化学工業㈱製ガス検知管 硫化水素 1~150ppm オゾンと硫化水素の反応式 H2S+O3 → S + H2O + O2 (主反応) H2S+3O3 → SO2+H2O+3O2 (副反応) 株 式 会 社 タムラテコ 報 告 書 資料整理 № ○試験方法 硫化水素の発生 1 試験ボックス内の試料ビンにてY剤とS剤を混合させ試験ボックスを 密閉し硫化水素濃度を濃度が安定するまで測定する。 2 オゾンガス発生器を運転開始し硫化水素・オゾンガス濃度を測定する。 ○試験結果 経過時間 硫化水素濃度 (分) (ppm) 5 95 10 100 15 100 オゾン発生器スタート 0 100 5 65 10 45 15 25 20 0 オゾンガス濃度 (ppm) CT値 (ppm・min) 0 0 0 3.50 10.55 0 0 0 11 39 硫化水素濃度(検知管) 下から 0 分、5 分、10 分、15 分、20 分 株 式 会 社 タムラテコ 報 告 書 資料整理 № ○ 考察 上記、試験結果からオゾンによる硫化水素の分解は可能である。 但し、化学反応式の副反応にもある通り二酸化硫黄(亜硫酸ガス)が発生するが、湿度を上 げ、OH ラジカルの反応を利用すれば反応時間も短くなり、二酸化硫黄の発生は微量に抑え られると推測する。 参考 試験風景 株 式 会 社 タムラテコ 菌検査報告書 株式会社 タムラテコ 技術開発部 大阪府東大阪市長田東 2-1-27 作成日 2011 年 7 月 15 日 承 採取日 認 検 印 検 印 検 印 作 成 2011 年 7 月 12 日 採取場所 東京消防庁 第三方面本部機動隊 検査方法 標準寒天(一般生菌)を使用し、隊員 2 名、弊社担当者 1 名、合計 3 名にて、 オゾン水洗浄前後の効果を計測する。 ※隊員 2 名分の寒天は、当日東京消防消防庁岡部様に提出済み。 検査結果 検査場所 手 洗浄前 手 オゾン水洗浄後 菌数 備考 300 以上 1 TT-15MDS 使用 (オゾン水濃度:1mg/L) 考察 検査結果より約 99.7%以上の除菌効果が得られた。 オゾン水洗浄後の培地に気泡が見られるが、輸送時の保冷状態の問題であり、検査には 影響しない。 左 洗浄前 右 オゾン水洗浄後 試験風景 試験報告書 試験報告書 株式会社 タムラテコ 技術開発部 大阪府東大阪市長田東 2-1-27 試 験 報 告 書 題(試験)名 作 成 オゾン水による硫化水素の分解の確認 商号: 目的 期 間 又は 試験日 形式の呼び: 硫化水素の発生をオゾン水にて低減できるか 確認する。 平成 23 自:平成 至:平成 平成 23 天候 水温 場 所 資料整理 № 年 7 月 15 日 年 月 日 AM・PM 年 月 日 AM・PM 年 7 月 12 日 温度 ℃ ℃ 湿度 % 東京消防庁 第三方面本部機動隊 技 術 開 発 部 検 ○試験試料 商品名 湯の素(薬用入浴剤) (以下Y剤とする) 商品名 サンポール (以下S剤とする) 製造元 有効成分 製造元 成分 担当者 (有)村上製作所 多硫化態硫黄・酸化カルシウム 大日本除虫菊㈱(KINCHO) 塩酸(9.5%) ・界面活性剤(アルキルトリ メチルアルコール) ・洗浄助剤 上記2品を混合し硫化水素ガスを発生させる。 オゾン水生装置 TT-15MDS 硫化水素測定器 ガステック気体採取器 検知管 光明理化学工業㈱製ガス検知管 硫化水素 1~150ppm ○試験方法 1.硫化水素の発生をオゾン水にて低減できるか確認する。 1.-1 Y剤 0.5cc とS剤 0.5cc を混合し硫化水素を発生させ、直後にオゾン水を投入し 硫化水素濃度の推移を確認する。 ※オゾン水濃度 約 1mg/L 投入量 約1L ○試験結果 オゾン水投入直後、硫化水素の発生が抑制されたことを確認。 ○考察 試験結果から、硫化水素が発生している反応容器内にオゾン水を注入することにより、硫化 水素の発生は抑制された。 但し、水道水を投入しても同様の効果が得られたが、今回の実験では硫化水素の発生量が少 ないため、差異がみられなかったとも考えられる。 今後の課題として、S剤とY剤の混合量(硫化水素の発生量)を増やし、検証していく必要が あると思われる。 株 式 会 社 タムラテコ 報 告 書 参考 試験風景 株 式 会 社 タムラテコ 資料整理 №
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