平成22年度研究推進計画 1 研究主題,研究内容,方法等について (1) 研究主題 「自尊感情をもち,仲間と共によりよく生きようとする児童の育成」 - スパイラル学習の実践を通して - (2) 研究仮説 各教科・領域,家庭や地域との関連を図りながら,達成感・満足感が持てる体験活動などを取り入れたス パイラル学習を実践していけば,自尊感情をもち,仲間とよりよい人間関係を築くことができるであろう。 (3) 研究内容 本校の児童の実態として,児童アンケートや SWOT 分析などから,規範意識の低下と自尊感情の低下が挙げ られる。 よりよい人間関係を築くためには,教育活動全体を通して,規範意識を持たせ,自分への信頼感や自信な どの自尊感情を高める取組を行わなければならないと考える。本校では,各教科・領域,家庭や地域との関 連を図りながら,規範意識を持たせ,達成感・満足感が持てる体験活動などを取り入れたスパイラル学習を 実践していけば,自尊感情をもつことができ,仲間とよりよい人間関係を築くことができると考えた。 そこで,本研究では,道徳の時間を要とし,全教育活動における道徳性の育成を図ること,グループ・ア プローチの実践を通して,人間関係能力の育成を図ることの 2 つを柱とし,研究を進めていく。 また,スパイラル学習を進める中で,自尊感情に関する具体的な児童の姿を明確にし,自尊感情を高める 取組に焦点を当てて,研究を進めていく。 ① 道徳の時間を要とした全教育活動における道徳性の育成 ア スパイラル学習の作成,実践 イ スパイラル学習における道徳の時間の授業研究 ② グループ・アプローチの実践における人間関係能力の育成 ア スパイラル学習の作成,実践 イ 人間関係作りにつながるエクササイズの実践及び授業研究 (4) 検証の指標 ① スパイラル学習の作成・実践 ② 道徳の時間と各教科・領域の関連性の整理 ③ 授業研究に関わる研修の実施 ④ 自尊感情,人間関係づくりに関する児童・保護者アンケートの実施 ⑤ Q-U の実施 ⑥ 人間関係づくりにつながるエクササイズの実践 ⑦ 自尊感情,人間関係に関する児童の変容についての教師の分析 1 2 検証計画 (1) 検証の指標の作成について ① 児童の実態把握 ・児童,保護者アンケート作成··················· 5 月上旬 ・児童アンケート実施··························· 5 月中旬,7 月中旬,12 月中旬 ・保護者アンケート実施························· 7 月中旬,12 月中旬, ・ Q-U の実施 ·································· 5 月下旬,12 月中旬 ② 検証の指標作成 ······························· 6 月上旬 ③ 結果分析····································· 5 月下旬,7 月下旬,12 月下旬 (2) 検証方法 ① めざす子どもの姿を具体化し,アンケートを実施する。 ② 児童アンケートの内容と保護者アンケートの内容は,できるだけ統一する。 ③ Q-U は集団の高まりを見取る材料とする。 ④ スパイラル学習は,短期間のものを作成する。 ⑤ 研究主題にそって焦点を絞り,授業研究及び協議会を行う。 ⑥ 年度末に一年間のまとめと次年度の方向について検討する。 (3) 達成目標 ① スパイラル学習を 1 人1回以上作成し,実践する。実践後,検証を行う。 ② 各学年で,道徳の時間と各教科・領域等における指導の内容及び時期を整理した一覧表を作成する。 ③ 全体授業研究は,年2回実施する。 ④ 自尊感情,人間関係づくりに関する児童・保護者アンケートでの肯定的評価を 85%以上にする。 ⑤ 1人1回以上,学級活動等で人間関係づくりにつながるエクササイズを実践し,互いのよさを見つけ, 励まし合う場を設ける。 ⑥ 自尊感情が高まったか,よりよい人間関係づくりができたかなど,児童の変容について,教師による分 析を行う。 3 校内研修計画 月 全体研修 ブロック研修 授業研究 4 ○研究推進計画提案 5 ○児童・保護者アンケート作 ○児童・保護者アンケート内 成について ○理論研修 検証方法 ○児童アンケート結果分析 容検討 ○Q-U結果分析 ○児童アンケート実施 ○Q-U実施 6 ○全体授業研究の事前研究 ○検証の指標作成 ○全体授業研究① ○授業研究検討 ○小中一貫合同研修会 6/22(火) 2 ○授業分析 7 ○1学期の反省 ○児童・保護者アンケート結 ○児童・保護者アンケート結 果分析 8 ○2学期の研修計画 果分析 ○授業研究検討 ○教材研究 ○全体授業研究の事前研究 9 ○全体授業研究② ○授業分析 ○小中一貫合同研修会 9/10(金) 10 ○教材研究 ○小中一貫合同研修会 10/18(月) 11 ○小中一貫研究会 11/26(金) 12 1 ○2学期の反省 ○まとめ提案 ○児童・保護者アンケート結 ○児童・保護者アンケート結 果分析 果分析 ○児童の変容についての教 師の分析 2 ○研究主題の検証 ○研究主題の成果と課題の ○研究のあゆみ作成 検討 4 研究公開の予定について 公開予定日 タイプ 平成 22 年 11 月 26 日(金) 普及型・提案型・報告型 公開の範囲 保護者・地域・教職員 公開の内容 (指定校・推進校等の名称・教科,領域及び公開予定範囲等) ○呉市立つ広中央中学校区 小中一貫教育研究会 ・授業公開,研究発表,研究協議,講評 ・地域,保護者への説明 ・道徳,学級活動 等 3
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