「自然災害」とは? - レンタルのニッケン

( 株 ) レンタルのニッケン
編集・発行:品質技術部/営業支援部
お問い合わせ:TEL03-5512-7411
発行日/ 2014 年 7 月 1 日
contents
特
集
目次
自然災害
20 14 年 8 月
号の予告
特集
「自然災害」の被害状況や発生件数
電気使用安全
自然災害に備えて
月間
自然災害発生時の被害を防ぐための事業
「自然災害」とは?
「暴風、豪雨、豪雪、洪水、高潮、地震、津波、噴火その他の異常な自然現象により生ずる被害」
と被災者生活再建支援法に定義されており、自然現象が直接の原因となって発生する災害のことをいいます。
日本は世界の中でも台風・大雨・地震等の自然災害が発生しやすい国と言われています。
ここでは、最近の風水害の被害状況や台風・地震の発生件数について調べてみました。
(人)
風水害の被害状況 (個)
12 300
※参考:平成24年度版 消防白書
(棟)
20,000
18,000
10 250
●2003 年∼ 2012 年
最 近 の 大 き な 被 害 は、2011
年は主に 8 月下旬から 9 月上
旬にかけて上陸した 2 個の台
風、2004 年 は 観 測 史 上 最 多
の 10 個 の 台 風 の 上 陸 と、い
ずれも台風の影響によるもの
です。
16,000
14,000
8 200
12,000
10,000
6 150
8,000
4 100
6,000
4,000
2 50 48
0
0
2,000
1
0
0
西暦2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012
(年)
台風の平年値
水害・土砂災害・地震等の自然災害から人間の生命・財産・生活環境を守るため、下記のようなさまざまな事
業が行われています。
水害対策………………………治水ダムの設置、植林の実施、河川改修や堤防、遊水池・調整池、放水路の設置。
土砂災害対策…………………砂防えん堤の設置や、法面保護工事・間伐の実施。
地震対策………………………橋梁の耐震補強工事、建物の制震・免震工事の実施。
港湾での高潮・津波対策……護岸、防波堤や消波ブロックの設置工事。
安全ニュースのご活用についてのお願い
ホームページでも最新情報を
お届けしています。是非ご覧下さい。
レンタルのニッケン
検索
弊社は、
皆様の安全作業に関するよりよい情報、
発展に寄与すべく、
安全ニュースの製作・配布に取り組んでおります。
下記、
ご理解いただき、
ご活用いただけますようお願い致します。
●安全ニュースの一部または全部において、個人・法人を問わず、弊社および引用先
(各種団体など)
の許諾を得ずに、いかなる
方法においても、営利目的にて、無断で販売・複写・複製・賃貸・加工・加筆および、公衆送信
(インターネットやそれに類
した送信)
などを利用して提供することを禁じております。
●弊社は、
本紙の内容において如何なる保証も行いません。
●本紙内容にて発生した障害および事故についても、
弊社は一切責任を負いません。
K
安全ニュースで取上げて欲しい題材やご意見ご要望などがございましたら
eメールをご活用下さい。e-mail:[email protected]
地震の発生件数
※参考:気象庁ホームページ「台風の統計資料」
※参考:気象庁ホームページ「日本及びその周辺の地震回数(1年間の平均)」
●平年値は 1981 年∼ 2010 年の 30 年平均
●2001 年∼ 2010 年の気象庁の震源データをもとに気象庁が算出
台風と言えば夏に発生することが多く、発生数・接近数・上陸数ともに 7 月か
ら 10 月に集中し、発生数の約 7 割、接近数・上陸数は実に 9 割近くを占めてい
ます。2004 年には観測史上最多の 10 個もの台風が上陸しましたが、2000 年
や 2008 年のように上陸のない年もありました。
日本周辺では複数のプレートによって複雑な力がか
かっており、世界でも有数の地震多発地帯となっており、
世界で起こっている地震のほぼ 10 分の 1 は日本周辺で
発生しています。また東日本大震災の影響により、2011
年は 1 年間の平均を大きく上回る余震活動が発生して
います。
月
★発生数全体の約 7 割を占めています!
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10 11 12 年間
発生数 0.3 0.1 0.3 0.6 1.1 1.7 3.6 5.9 4.8 3.6 2.3 1.2 25.6
接近数
上陸数
0.2 0.6 0.8 2.1 3.4 2.9 1.5 0.6 0.1 11.4
0.0 0.2 0.5 0.9 0.8 0.2 0.0
★接近・上陸数全体の約 9 割を占めています!
2.7
※「接近」は台風の中心が国内のいずれかの気象官署から 300km 以内に入った場合を指します。
また接近は 2 か月にまたがる場合があり、各月の接近数の合計と年間の接近数とは必ずしも
一致しません。
※「上陸」は台風の中心が北海道、本州、四国、九州の海岸線に達した場合を指します。
※値が空白となっている月は、平年値を求める統計期間内に該当する台風が 1 例もなかったこと
を示しています。
マグニチュード
回数(1年間の平均)
M8.0以上
0.2
M7.0∼7.9
3
M6.0∼6.9
17
M5.0∼5.9
140
M4.0∼4.9
約900
M3.0∼3.9
約3,800
※2001 年∼ 2010 年の 1 年あたりの平均値です。
上記の通り、日本では毎年多くの自然災害が発生しています。今月号の中面では、建設業の皆様向けに自然災害発生時の対策に
ついてご紹介します。対策は自然災害が発生してからでは間に合いません。事前の準備をお願いします。
★ ホームページにも掲載しております!是非ご覧ください。★
自然災害に備えて
※参考:建設業労働災害防止協会「平成26年度 建設業労働災害防止対策実施事項」
強風・大雨・大雪等の天候異常時における屋外作業は非常に危険であり、作業開始前に天気予報等で天候状態を把握し、作業中止の基準等も決めておく必要があります。
また、
万が一の自然災害の発生に備えて、その対応も決めておく必要があります。ここでは、建設業の現場を中心に、天候異常・自然災害の発生に備えて知っておく・準備しておくことについてご紹介します。
悪天候時等の作業の中止
自然災害における緊急事態発生時の対応
労働安全衛生規則等によると、強風・大雨・大雪等の悪天候及び地震等、危険が予想
されるときは、以下の作業を実施してはいけません。
する
中止 の例
作業
◆
◆
◆
◆
◆
◆
鉄骨の組立て等の作業
高さ 2m 以上の箇所での作業
足場の組立て等の作業
クレーンの組立てまたは解体作業
ゴンドラを使用する作業
クレーンに係る作業
地震、津波、集中豪雨等の自然災害に対し、事前
に緊急対応計画の策定、避難訓練等の体制の整
備に努めましょう。
2
自然災害における緊急事態発生時には、緊急対
応計画に基づき、すべての関係者が安全に避難
する等、安全確保を図りましょう。
土石流等による労働災害の防止
∼再開時には異常がないか、必ず点検を実施しましょう!∼
ではその基準とはどの程度のものをいうのでしょうか?
1
(昭和34年2月18日基発第101号)
1
作業場所から上流の河川の形状、その周辺における崩壊地の状況等
の事前調査を実施し、その結果に基づき警戒・退避基準等を定めた
労働災害の防止規定を作成しましょう。
2
雨量、融雪量等を的確に把握しましょう。
3
土石流等の検知および連絡方法を確立しましょう。
4
避難訓練を実施し、避難設備を確保しましょう。
5
警報用設備及び避難用設備の設置およびその点検を実施するとと
もに警報および避難の方法等を作業者に周知しましょう。
6
関係元方事業者による一元的な安全管理対策を推進しましょう。
7
豪雨警戒・退避基準等は必要に応じて見直しましょう。また降雨量
が警戒降雨量基準に達していなくても、危険が予想される場合には、
作業場所から上流の状況を監視する等の措置を講じましょう。
8
詳細は、厚生労働省が示した「土石流による労働災害防止のための
ガイドライン」に基づき、土石流等による労働災害防止対策の徹底
に努めましょう。
※参考:気象庁ホームページ 「天気予報等で用いる用語」
強風とは? 10 分間の平均風速が毎秒 10m以上の風をいう
・早さの目安:一般道路の自動車(秒速 10m=時速 36km) 平均風速
10m/s以上
・人への影響:風に向かって歩きにくくなる。傘がさせない。
・屋外・樹木の様子:樹木全体や電線が揺れ始める。
・走行中の車:道路の吹き流しの角度が 90 度になり、高速運転中では
横風に流される感覚を受ける。
目安として吹き流しが
90 度のときは風速 10m/s
以上を示しています!
大雨とは? 1 回の降雨量が 50mm以上の降雨をいう
1時間雨量
30∼50mm以上
・人の受けるイメージ:バケツをひっくり返したように降る
・人への影響:傘をさしていてもぬれる。
・屋内(木造住宅を想定):寝ている人の半数くらいが雨に気がつく。
・屋外の様子:道路が川のようになる。
危険地帯では避難
の準備が必要
・車に乗っていて:高速走行時、車輪と路面の間に水膜が生じブレーキ
が効かなくなる。
(ハイドロプレーニング現象)
・災害発生状況:山崩れ・崖崩れが起きやすくなり危険地帯では避難の
ハイドロプレーニング現象
準備が必要。都市では下水管から雨水があふれる。
積雪・雪崩災害の防止
大雪とは? 1 回の降雪量が 25cm 以上の降雪をいう
中震以上の地震とは? 震度階級 4 以上の地震をいう
局地的な大雨による災害の防止
1
局地的な大雨に関する気象情報を入
手するとともに、現場の気象状況の
変化から、急な大雨の予兆を捉えま
しょう。
下水道工事等では、計画段階で工事
の中止基準・再開基準を設定してお
きましょう。
3
工事に着手する前に、あらかじめ、安
全かつ迅速に退避する方法について
具体的に定め、作業関係者全員に周
知徹底しましょう。
動
式
ク
レ
ー
ン
仕
積雪、凍結により、足場、作業床等が滑りやすい場合
には、安全帯をつけて除雪を行い、状況により高所
作業を禁止しましょう。
2
積雪地では、残雪の崩落、雪崩等の危険を防止する
た め、立 入 禁 止、監 視 人 の 配 置 等 の 措 置 を 講 じ ま
しょう。
3
寄宿舎、作業場等は、調査結果に基づき崩壊、雪崩等
のおそれのない場所を選び、作業現場への往復通路
は、谷・急斜面を避け、安全経路を定めましょう。
4
寄宿舎、事務所の構造は積雪を考慮するほか、適宜
屋根の雪下ろしを実施しましょう。また、屋根の雪
下ろしをする場合は、安全帯が使用できる設備の設
置および安全帯を使用しましょう。
5
非常時の連絡、避難等は、方法等を定めて全員に周
知徹底し、適宜訓練を実施しましょう。
様
。
す
で
報
予
気
天
2
移
1
河川の水位上昇に注意
大雨・洪水警報等の確認
気象観測装置※等を有効活用
して情報収集も
※気象観測装置
風向・風速・雨量・温度等の気象
データを同時取得できます。
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発行日/ 2014 年 7 月 1 日
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自然災害
20 14 年 8 月
号の予告
特集
「自然災害」の被害状況や発生件数
電気使用安全
自然災害に備えて
月間
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「自然災害」とは?
「暴風、豪雨、豪雪、洪水、高潮、地震、津波、噴火その他の異常な自然現象により生ずる被害」
と被災者生活再建支援法に定義されており、自然現象が直接の原因となって発生する災害のことをいいます。
日本は世界の中でも台風・大雨・地震等の自然災害が発生しやすい国と言われています。
ここでは、最近の風水害の被害状況や台風・地震の発生件数について調べてみました。
(人)
風水害の被害状況 (個)
12 300
※参考:平成24年度版 消防白書
(棟)
20,000
18,000
10 250
●2003 年∼ 2012 年
最 近 の 大 き な 被 害 は、2011
年は主に 8 月下旬から 9 月上
旬にかけて上陸した 2 個の台
風、2004 年 は 観 測 史 上 最 多
の 10 個 の 台 風 の 上 陸 と、い
ずれも台風の影響によるもの
です。
16,000
14,000
8 200
12,000
10,000
6 150
8,000
4 100
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2 50 48
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西暦2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012
(年)
台風の平年値
水害・土砂災害・地震等の自然災害から人間の生命・財産・生活環境を守るため、下記のようなさまざまな事
業が行われています。
水害対策………………………治水ダムの設置、植林の実施、河川改修や堤防、遊水池・調整池、放水路の設置。
土砂災害対策…………………砂防えん堤の設置や、法面保護工事・間伐の実施。
地震対策………………………橋梁の耐震補強工事、建物の制震・免震工事の実施。
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地震の発生件数
※参考:気象庁ホームページ「台風の統計資料」
※参考:気象庁ホームページ「日本及びその周辺の地震回数(1年間の平均)」
●平年値は 1981 年∼ 2010 年の 30 年平均
●2001 年∼ 2010 年の気象庁の震源データをもとに気象庁が算出
台風と言えば夏に発生することが多く、発生数・接近数・上陸数ともに 7 月か
ら 10 月に集中し、発生数の約 7 割、接近数・上陸数は実に 9 割近くを占めてい
ます。2004 年には観測史上最多の 10 個もの台風が上陸しましたが、2000 年
や 2008 年のように上陸のない年もありました。
日本周辺では複数のプレートによって複雑な力がか
かっており、世界でも有数の地震多発地帯となっており、
世界で起こっている地震のほぼ 10 分の 1 は日本周辺で
発生しています。また東日本大震災の影響により、2011
年は 1 年間の平均を大きく上回る余震活動が発生して
います。
月
★発生数全体の約 7 割を占めています!
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10 11 12 年間
発生数 0.3 0.1 0.3 0.6 1.1 1.7 3.6 5.9 4.8 3.6 2.3 1.2 25.6
接近数
上陸数
0.2 0.6 0.8 2.1 3.4 2.9 1.5 0.6 0.1 11.4
0.0 0.2 0.5 0.9 0.8 0.2 0.0
★接近・上陸数全体の約 9 割を占めています!
2.7
※「接近」は台風の中心が国内のいずれかの気象官署から 300km 以内に入った場合を指します。
また接近は 2 か月にまたがる場合があり、各月の接近数の合計と年間の接近数とは必ずしも
一致しません。
※「上陸」は台風の中心が北海道、本州、四国、九州の海岸線に達した場合を指します。
※値が空白となっている月は、平年値を求める統計期間内に該当する台風が 1 例もなかったこと
を示しています。
マグニチュード
回数(1年間の平均)
M8.0以上
0.2
M7.0∼7.9
3
M6.0∼6.9
17
M5.0∼5.9
140
M4.0∼4.9
約900
M3.0∼3.9
約3,800
※2001 年∼ 2010 年の 1 年あたりの平均値です。
上記の通り、日本では毎年多くの自然災害が発生しています。今月号の中面では、建設業の皆様向けに自然災害発生時の対策に
ついてご紹介します。対策は自然災害が発生してからでは間に合いません。事前の準備をお願いします。
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