YSE ゆ∼ざ通信 Vol.10 横河システムエンジニアリング株式会社 2003 年 9 月 5 日 発行 Right Integration, Good Feeling. Microsoft 社のセキュリティパッチ適用に対する弊社の対応 2003 年 8 月 12 日 午前 2 時頃より Blaster ワームと呼ばれる Windows を対象としたウイルス感染による被害が発生し、 2003年8月12日 午前2時頃よりBlasterワームと呼ばれるWindowsを対象としたウイルス感染による被害が発生し、現在 現在も猛威を奮っています。 も猛威を奮っています。 影響を受ける恐れがあるのは、Microsoft 社の WindowsNT4.0、Windows2000、WindowsXP で、感染すると Windows OS の 影響を受ける恐れがあるのは、Microsoft社のWindows2000、WindowsXPで、感染するとWindows OS の一部が異常終 一部が異常終了または再起動することがあります。また、攻撃のためのデータにより結果的にネットワーク全体の速度が 了または再起動することがあります。また、攻撃のためのデータにより結果的にネットワーク全体の速度が低下する恐 低下する恐れがあります。 れがあります。 弊社では、工場 LAN につながる PC は、お客様のセキュリティポリシーに従って何らかの対策(ファイアウォール、ウィルス 対策ソフト、Microsoft のパッチなど)をして頂くべきもの(お客様の責務)と考えておりますが、TriFellows PC のセキュリテ 弊社では、TriFellows PCのセキュリティ対策として Microsoft社が提供するセキュリティ・パッチを適用していただくようお ィ対策として Microsoft 社の公開パッチ/サービスパックに関しましては弊社の指定のない限り適用は問題ないと考えてお 願いしております。 ります。ただし、Microsoft 社の互換性や完成度に依存しますので、完全な保証はいたしかねます。問題が発生した場合 適用の際には、以下の点にご注意ください。 には都度対応させていただきます。 適用の際には、以下の点にご注意ください。 ①カスタマイズアプリケーション等、パッケージソフト以外が動作しているシステムに関しましては、適用前にご相談ください。 ②セキュリティ・パッチをあてることにより PC が立ち上がらなくなったり、アプリケーションソフトなどが動作不良になる可能性がありますの で、適用に際しましては必ずデータバックアップを実施してください。 ③Windows2000 ServicePack4 に関しましては、メモリリークが弊社内で確認されておりますので、弊社製品の動作する PC への適用は ServicePack3 までとし、ServicePack4 につきましては、しばらくお待ちください。 ④Exaopc(DCS サーバに搭載)、HIS など横河製品の対応につきましては、別途横河電機㈱にお問い合わせください。 Microsoft 社の Blaster に関する情報および対策ページは以下の通りです。パッチもこちらからダウンロードできます。 http://www.microsoft.com/japan/technet/security/virus/blaster.asp Microsoft 製品 サポート終了に伴う弊社製品の対応について 【Microsoft社が2003年6月30日でサポート終了した製品】 Microsoft社は右記の4製品のサポートを終了いたしました。 これに伴い、弊社製品は下記のように対応させていただくことと なりますので、ご了承いただきますようお願いいたします。 ① ② ③ ④ Windows NT Workstaion 4.0 Windows NT Server 4.0 Windows 98 and Windows 98 Second Edition Office97(MS-Excel97含む) 【TriFellows、Messenger】 ・サーバ製品 現在の最新バージョン(Ver.3.8)では、上記4製品を動作環境より除外させていただいております。 ・クライアント製品 Windows NT 4.0およびOffice 97の環境はサーバ製品と同様に動作環境より除外させていただきます。 また、Windows 98 および Windows 98 Second Editionは、2004年1月までMicrosoft社がセキュリティーパッチ対応を しますので、弊社製品も2004年1月まで対応いたします。 【Pdシリーズ、e現場】 ・現在の最新バージョンでは、Windows2000が動作環境となっております(WindowsXPは非対応)。 【Picre】 ・現在の最新バージョンでは、Windows2000、WindowsXPが動作環境となっております。 Microsoft社のサポート終了製品の環境にて、今後弊社製品の不適合が発生した場合は、弊社製品のバージョンアップが必要になること がございます。その際は、Microsoft製品もバージョンアップしていただく場合がございますのでご了承ください。 また、現在 WindowsNT4.0 用のデバイスドライバが提供されている市販 PC は急速に終息しており、WindowsNT4.0 をベースとした PC の 新規購入・リプレイスが困難になってきております。お客様におかれまして、PC の更新を早期に計画いただきますようお願いいたします。 JOB 事例紹介 ハードディスクドライブ(HDD)の簡易二重化 ∼TriFellows システムでの、手軽な HDD の二重化をご紹介します∼ 概要 通常弊社がセットアップするシステムは、PC に1台の HDD を搭載し、複数のドライブ(C ドライブ、D ドライブ)に分割して使用し ます。OS は C ドライブに、TriFellows 製品とそのデータは D ドライブに格納するようにしています。 今回 K 社様に納入した PC は HDD 故障時のシステム停止時間を最小にするために、上記の HDD(通常運転用 HDD)と同じ内 容の HDD をもう1台用意(予備用 HDD)し、通常は“通常運転用 HDD”に接続していただき、“通常運転用 HDD”が故障した場 合“予備用 HDD”に繋ぎ替える構成としました。 通常の PC セットアップ例 C ドライブ ・OS D ドライブ ・TriFellows ・各データ保存 簡易二重化セットアップ事例 通常運転用 ・OS ・TriFellows ・各データ保存 HDD 1 台 予備用(故障時) ・OS ・TriFellows 復元 HDD をもう 1 台準備 参照 MO ドライブ TriFellows Backup Tool による 自動バックアップ HDD 2 台 特徴 “通常運転用 HDD”と“予備用 HDD”は弊社出荷時に、同一の内容(OS、TriFellows の設定など)となっています。 そのため、もし、“通常運転用 HDD”が故障してしまった場合は、“予備用 HDD”につなぎ替えることで出荷時と同様の状態で使 用することができます。 完全に HDD を切り替える為、”通常運転用 HDD”に保存されたデータは“予備用 HDD”には反映されません。“予備用 HDD” に切り替えた際にデータが無くなってしまっては支障があります。そこで、TriFellows Backup Tool を使用し、運転中のデータは すべて MO にバックアップを行うようにします。そうしますと、“予備の HDD”に切り替えた場合にもバックアップデータの入ってい る MO から TriFellows の各製品からデータを参照したり、データを復元することができます(MO の容量は HDD より少ないので 注意が必要です)。 HDD の冗長化といいますと RAID が考えられますが、「RAID はちょっとコストが高いな・・・」といった時には今回の様な方法もご 検討ください。 メリット ・RAID に比べ安価にシステムを構築することができます。 ・再インストールを必要とせず、迅速にシステムを復旧するこ とができます。 注) 予備用 HDD の OS、TriFellows は、 通常時は使用できないようになって いますのでライセンス数は1つで大丈夫です。 デメリット ・故障時に PC の電源を落として HDD をつなぎ直す作業が 必要となります。(切り替え時にデータが欠損する可能性が あります。) ・出荷後に TriFellows アプリケーションの設定を変更した場 合、2 台の HDD に対して設定を変更する必要があります。 ・通常用と予備用のデータのマージはできません。 (記事:ソリューションシステム部 SI Gr/石橋 誠) 第 5 回 産 業 シス テ ム シン ポ ジ ウ ム 開催! -- こ れ か ら の 製 造 現 場 を 考 え る ∼ 製 造 現 場 に お け る 人 と 機 械 ∼ -「これからの製造現場を考える ∼製造現場における人と機 械∼」をテーマに、7/18(金)幕張にて、産業システムシンポ ジウムを開催いたしました。 今年で第5回目を迎えた産業システムシンポジウムは、83 名のお客様と、45名の横河電機・代理店の皆様にお集まり いただくことができました。”本音が聞けるシンポジウム”とし てお客様に期待されるまでに成長してきており、私たちの予 想を超える盛況ぶりに、関係者一同「これからの製造現場の 活性化に一役買わなくては!」そんな使命を感じずにはいら れませんでした。 新 誠一先生による基調講演 『人と機械と製造技術』 今年のシンポジウムには、東京大学大学院 助教授 新 誠一先生をお招きして、『人と機械と製造技術』 をテーマに 基調講演をいただきました。新先生は、計装業界に「ユビキ タス計装」を提唱、製造業XML推進協議会検討委員長、 2002年度計装技術者会議企画委員長等を務められ、製造 業の活性化にご尽力されています。新先生のご講演をぜひ 聴きたい!と大阪や四国からご参加いただいたお客様もい らっしゃいました。 講演では「道具が人の能力を超え、人がわかる言葉を話す 時が来ており、新たな人と機械の時代となってきました。製造 業においてもこれらの道具、機械を人が上手に使うことで、 日本の活性化と活人化ができるでしょう。」と締めくくられまし た。 お客様における現場IT化の事例発表 ① 『都市ガス工場におけるモバイル端末の活用と 今後への期待』 大阪ガス株式会社 武部 進 様 ② 『IT時代のオペレータ教育』 三井化学株式会社 岩国大竹工場 西岡 洋 様 ③ 『超低コスト工場を目指したTriFellowsの活用事例』 日本ゼオン株式会社 水島工場 坂下 光夫 様 ★お客様のご感想 ★お客様のご感想 ・ 工場内におけるIT化を、もっと気軽に考えた方が良いの かも。 ・ 将来進めようとしているIT活用の重要性を再認識できた。 ・ 新先生の話はいつも元気づけられる。 ・ 情報共有化がこれからのテーマと考えています。共有化 ツールの一つとしてXMLの早期活用を期待したい。 ・ 現場での少力化が進む時代、パトロールが重要だと感 じている。非常に参考になりました。 ・ 現場巡回へ無線LANとPDAの活用を検討中であり、今 後の進め方の参考とさせていただきます。 ・ 当社でもDCS教育に関して問題を抱えています。教育 方法のシステム化という点で参考になりました。 ・ eラーニングでDCSの教育をするとは…おどろきです。 ・ TriFellowsを3セット導入しているがまだ使いきれていな いと痛感した。 新たな試み「パネル討論による意見交換」 テーマ: 製造現場での人間と機械のありかたについて チェアマンを新先生にお願いし、パネリストは事例発表いただ いた3名のお客様に加え、三菱化学 小河様、サントリー 倉橋 様、工学院大学 山本先生、当社 横山の計7名によるパネル討 論を行いました。初めての試みであったこと、また発表時間がお したことで、充分とは言えない時間の中、パネリストとフロアのお 客様によってさまざまな意見交換がなされました。 (1) 製造業におけるITツールの普及と展望(YSE発表) (2) 製造現場における課題の共有 (アンケート結果の発表等) (3) 討議・意見交換 (パネル討論形式) 産業システムシンポジウム事務局から 開催後のアンケートから、お客様のご感想をご紹介します。 z 自社ではみられない活動や発想に接することができ、ユ ーザー各社の方の発表はいずれも大変参考となりまし た。 z 人と機械の融合が必要であり IT 機器がいくら進歩しても 使う人のニーズに合う統一したものが産業の発展につな がることが理解できた。 発表いただいたお客様、当日ご参加いただいたお客 様、誠にありがとうございました。 おかげさまで無事、産業システムシンポジウムを開 催することができました。この場を借りてお礼申し上 げます。 今後は、お客様とのおつきあいの中で「現場で使える ★お客様からのご感想 必需品」の実現を目指して、製品開発・サービス提供 ・ 現場重視が再確認できた。 をしてゆく所存です。残念ながら、今年は参加いただ ・ パネリストからの「反省内容」の発表がいろいろ参考になった。 ・ 新先生の意見には同感の部分が多かった。 ・ もう少し時間があったらよかった。 けなかったお客様も、来年はぜひご参加ください。よ ろしくお願い申し上げます。 弊社製品の活用方法をご紹介ください!! 弊社製品(TriFellows,Pd シリーズ,Picre,Messenger,e現場など)をお客様が日頃どのようにご活用いただいてい るかご紹介ください。 "活用"といっても難しいものではなく、弊社製品の標準機能を"こんな風に使うとちょっと便利"、"この使い方は是非 広めたい!!"といったお客様ご自身によるご利用方法を募集いたします。 お寄せいただいたご利用方法は今後のYSEゆ∼ざ通信にてご紹介させていただきます。 お客様同士で、弊社製品を利用したITの活用方法を広めてみませんか? ご協力していただけるお客様は弊社(Tel:043-274-5736/E-mail:[email protected])までご一報ください。 また、ご協力いただけるお客様には弊社より粗品を贈呈いたします。 ※お客様の社名等につきましては、匿名とさせていただきます。 Thank you! 2001 年 6 月に創刊したゆ∼ざ通信も、今号でめでたく 10 号を迎えることとなりました! 今後もご愛読くださいますようよろしくお願い申し上げます。 発行:横河システムエンジニアリング株式会社 ソリューション統括部 ソリューションシステム部 〒261-8501 千葉県千葉市美浜区中瀬 1-3 MTG D23 TEL:043-274-5736 FAX:043-274-5307 E-mail:[email protected] URL:http://www.yse.com 発行責任者:横山茂雄 発行元:CS Gr 本誌に記載されている会社名/製品名は、各社の登録商標または商標です。 編集人:田原 紀子 本誌に記載されている機能は、将来予告なしに変更されることがあります。
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