第 074 号 平成 24 年 9 月 1 日発行 発行 (社)福岡県剣道連盟居合部 http://iai.riai.info/ 発行人 井手 友太 〒819-1132 糸島市有田 36 番地‐1 Tel:092-322-0847 編集人 上田 武尚 〒800-0201 北九州市小倉南区上吉田 2-2-16 Tel:093-473-7323 はじめに 連日の猛暑が続く中、日本中を熱狂の渦に巻き込んだスポーツの祭典、ロンドンオリンピ ックが数々の夢と感動を見る者に与え無事閉幕した。4年に一度しかないその日に向かって 体力、技術そして精神力をピークに持っていくのは想像を絶する苦行だろうと思う。 今回、日本は過去最多の38個のメダルを獲得したが、特筆すべきは女子の活躍が素晴ら しかったこと、団体競技でのメダル数が多かったこと、メダル獲得競技が多岐にわたったこ と、そして女子レスリングにおける2名もの3大会連続金メダル獲得の偉業だろう。 最短でも丸9年間、世界の頂点に君臨し続けることは常人には考えられない精神的、肉体 的苦労があったに違いない。今年も選手達の素晴らしいコメントがあった。男子水泳団体メ ドレーリレーの松田選手が「27人で取った銀メダル」とチームワークを強調した。過去に も選手達から色々な名言や迷言が出てきた。 女子マラソンの有森さんは『自分をほめてやりたい』女子柔道の谷さんは『田村でも金、 谷でも金』ついでにママでも金とはいかなかったが。個人的に最も印象に残っているのは、 東京オリンピック男子マラソンで悲願の銅メダルを獲得し、高度成長へと突き進む日本の国 威を背負って走り続けた男、円谷幸吉氏である。 日本中が、そして彼も当然、4年後のメキシコでの雪辱を期していたが、日本国民の過激 過ぎる期待と彼自身のあまりにも愚直な責任感の強さが、弱冠24歳の若者をオリンピック 開催の年に自裁に追い込んでしまうことになる。 彼の遺書について川端康成は「千万言もつくせぬ哀切。美しくて、まことで、かなしいひ びきだ」。三島由紀夫は「傷つきやすい、雄々しい、美しい自尊心」と表した。 「父上様母上様、三日とろろ美味しうございました。干し柿もちも美味しうございまし た。」と韻を踏んで美しく続く。さらに「美味しうございました」を連ね、最後はこう結ば れる。「父上様母上様、幸吉はもうすっかり疲れ切って走れません、、、。」 ちなみに今年のメダルは例年より大きく重かったらしいが、円谷氏が獲得したメダルの重 さは、わずか69グラムだった。刀の鍔1個にも満たないのである。 もう1人紹介したい。 アテネで女子マラソン金メダルを獲得した野口みずきさんの言 葉。「今まで走ってきた距離は嘘をつかない」。 さあ諸君!居合道についても全く然り。「正しい稽古は決して己を裏切らない!」 主な出来事 8/5(日) 福岡県居合道稽古会 福岡武道館 8 段以下 101 名の参加者により夏の稽古会が開催された。四つのグループに分か れ、全剣連制定居合の特に地区講習会などでよく指摘される部分の技について繰り 返し稽古を実施した。各グループの指導の先生方は次の通り。 2 段以下 堀江先生 3 段 4 段グループ 井手先生 5 段 6 段グループ 小田先生 7 段グループ 迫野先生 午後 4 時稽古会を終了した 小田先生が読売新聞福岡東瓦版(8 月 18 日)第 291 号に掲載されましたので紹介します。 香川居合道大会結果 高松市総合体育館 平成 24 年 7 月 28 日(土)第 41 回香川居合道大会が高松市総合体育館で開催され 福岡県より 7 名が参戦した。結果は以下の通り。 男子 4 段の部第 2 位入賞 荒木正亨剣士 女子 3 段の部第 3 位入賞 磯野美佐緒剣士 9・10 月の予定 9/8,9(土,日) 第 39 回居合道中央講習会 9/17(月) 福岡県居合道審査会(級・初~五段) 9/23(日) 福岡県居合道講習会(伝達講習会) 10/20(土) 第 47 回全日本居合道大会 京都市 福岡武道館 アクシオン福岡 静岡県
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