〈自主ゼミ〉始動!! 日々研究しています - 埼玉県立川越高等学校

埼玉県立川越高等学校
進路通信 第2号
平成 20 年5月1日発行
〈自主ゼミ〉始動!!
川越高校伝統の自主ゼミが今年も始動し
ました。
〈自主ゼミ〉とは、生徒からの要望により
授業以外に開かれる勉強会のことです。
本来、
「生徒が自分たちの要望をまとめ、
自分たちで狙いを定めた教員に直接交渉し、
①日本史ゼミ(担当:松本典子)
対 象:3年生
内 容:日本史全般
日 時:受講希望者と相談して決めます。
②倫理ゼミ(担当:渡邉彰)
対 象:3年生
自習室利用時間
平日
8:30∼19:25
授業のある土曜日
8:30∼17:00
内 容:センター試験対策
説明会:5月30日(金)4時 社会科講義室
③国語ゼミ(担当:佐藤けい子)
対 象:3年生(文理共通)
内 容:難関大学記述式問題の研究
説明会:5月10日(土)1時 多目的室1
④古典文法ゼミ(担当:新井敏彦)
対 象:古文がわからない3年生
内 容:文法を始めから。
受講希望者は職員室前の名表に記入。
(中間考査後に掲示)
進
路
よ
ろ
ず
相
談
対 象:保護者
日 時:授業がある土曜日11時∼12時30分
場 所:進路指導室
要予約:①生徒を通じて。
②メール([email protected])
《オープンキャンパス》
に行こう
第一志望の大学はもちろんのこと、興味のある大学
の様子を覗きに行く絶好のチャンスが《オープンキャ
ンパス》や《大学祭》 です。例年行っていた「遠足」
での大学見学はなくなりましたが、個人的に大学のホ
ームページにアクセスして、積極的に参加しましょう。
ちなみに現役東大生相談員がガイドしてくれる《東
大ガイダンス》のアドレスは次の通りです。
http://www.todai-guidance.com/
頼まれた教員はそれを断ることができない」
というのが〈自主ゼミ〉成立までの正統な
道筋なのですが、ここ数年、めっきり要望
が出て来なくなってしまいました。教員へ
の信頼が薄れたのか、生徒諸君に仲間をま
とめる力量がなくなったのか、学習意欲そ
のものがなくなったのか…。理由はどうあ
れ、教員としては寂しい限りです。
手をこまねいていてもしょうがないので、
「自主」の部分を拡大解釈し、生徒だけで
なく教員の自主性ということで、こちらか
ら仕掛けているのが現状です。校内のあち
こちで聞かれる個々の生徒の小さなつぶや
きを「要望」と受け止め、立ち上がった先
生たちが〈自主ゼミ〉を開設しているので
す。
⑤化学ゼミ(担当:小林)
対 象:3年生
内 容:化学Ⅱの先取り
毎週木曜18:00∼19:20 化学講義室
⑥生物ゼミ
対 象:3年生
内 容:A 生物Ⅰの総復習(担当:菅崎)
B 国立2次試験対策(担当:本田)
昼休み 生物講義室または多目的室4
⑦英語ゼミ(担当:加藤)
対 象:3年生
内 容:『基本英文700選』演習
毎週金曜15:30∼17:00 場所はその都度
⑧国語ゼミ(担当:松波・鯨井・高野)
対 象:2年生
内 容: 国語全般について毎月3回程度を予定して
今年も右のように〈自主ゼミ〉を開講し
います。ちなみに4月は古典文法の基礎と発
ます。意欲ある生徒諸君はこの心意気に応
展を行いました。5月には文学史(上代・中
え、奮って参加してください。参加希望者
古)なども考えていますが、詳しくは教室掲
は直接担当教員まで。
示します。楽しみにしていてください。
日々研究しています
英語科
岡田 稔
*******授業改善についての研究会報告①
縁があって昨年の6月より、東京大学大学院教授 市川伸一先生が主宰されてい
る「認知カウンセリング研究会」に月1回参加し、勉強をしています。
「認知カウンセリング」とは、認知心理学で得られた知見に基づき、クライアン
トの問題解決を手助けするというものです。また、「認知心理学」とは、比較的新
しい心理学の分野で、人間が物事をどのように理解するか、という過程を明らかに
しようとする心理学です。
学校現場での応用としては、生徒がどのようにしたらうまく学習できるのかとい
うことについて考えたり、あるいは、生徒の学習でのつまずきを発見し、手助けを
するということが考えられます。昨年度末の進路講演会で勉強法等について講演し
てくださった高濱先生もこの「認知カウンセリング研究会」のメンバーです。
私も大学院所属の学生さんの協力を得て、私自身の授業分析を行っています。
これからは、この研究会を通じて学んだことなど、この欄で随時ご報告させてい
ただきます。
※進路指導主事の佐藤も、6月の研究会から参加する予定です。師に就いて何か
を学ぶということはずいぶん久しぶりなので、今から楽しみです。
《1学年の取り組み》
1年生は2年次に明確な文理選択をする初めての学年と
なりました。6月には2年次での科目選択を決めるため、
早期からの進路方向オリエンテーションを行っています。
4月の主な進路学習
1.1学年通信「礎」号外1号「類型選択に向けて」
「学部・学科選択についての心構えと準備」
2.「くすのき宿泊研修」での進路指導
○卒業生による講演:『充実した川高生活のために』、『社会から
必要とされる人になるために』などの演題で「自分の意見を
しっかり持ち、発言すること。」「代わりのきかない人になろ
う」と、1 年生を励ましてもらいました。
○クラス討議「どんなクラスにし,どんな川高生になるか」
○クラス代表による全体発表
○卒業生との懇談会
「学問の魅力」について 9 人の OB と懇談しました。
様々な学部・学科に在籍する大学3∼ 4 年生が、学問の魅
力について語ってくれました。生徒は文系分野と理系分野
のそれぞれ 1 つずつを選択し、どの会場でも質疑応答が盛
んに行われ、充実した時間となりました。
○進路指導部からの話
「文武両道:予習・授業・復習で学力をつけ、部活行事に打
ち込む川高生」
○学年全体集中講義
(数学、英語の学年一斉授業)
○早朝「くすのき宿泊研修
3.進路学年集会
国数英
のテスト」実施。
(4月28日)
「学部・学科選択にむけて、スタディサポート活用」
○進路選択の方法について。『学部・学科研究』や『学び 100
(興味・職業から学問分野を探る)』を使用しての進路選択
○国立大学の魅力(幅広く勉強することの強み)
○入試システム(センター試験等についての説明)
○スタディサポート活用法について
4.朝自習について
4 月 8 日より毎日、英語、数学、国語(平日)、理科、
社会(土曜日)のサイクルで実施しており 、「川高生にふ
さわしいレベルと量」の朝自習課題です。担任が SHR に
行くと川高 1 年生の真剣に取り組む姿が印象的です。
(文責:今野)
《2学年の取り組み》
☆☆☆ 朝 自 習 ☆☆☆
朝8:20より英・国・数(今年は理・社も実施を計画)
について、応用力養成を目標に手作りのプリントで実施して
います。継続は力なり。結果は出始めています。
《生徒諸君へ》
この学年がスタートして早13ヶ月。皆さんが入学する前
に「朝自習」について何度となく学年会を開いて検討してき
ました。「1日たった10分でも1年あれば相当な積み重ねが
出来る。」実際皆さんが1年間に取り組んだプリントは100枚
を超えます。手前みそではありますが、内容は各教科とも小
冊子として発売してもいいような物となっていたと私は考え
ます。「3年生になった時に尻をたたかれないと勉強しないよ
うな自立できていない生徒では困る。でも、基礎がなくて思
うように能率が上がらなくても困る。2年間で回転数を上げ
るところまでは手伝って、3年になったらスムースな加速が
出来るよう後押ししよう。」そんな思いからこの「朝自習」は
生まれました。毎朝の学習習慣をつけることにより、テスト
前は「朝自習」無しとして自然にテスト勉強に取り組む雰囲
気が出来るように、とも考えました。
また、残念ながら取り組みの不十分な者も少なからずおり
ました。この一年でさらに負の財産を蓄えて、3年になって
マイナスをゼロにするところから始めるのは、自分を窮地に
立たせるだけです。皆さんは勉強だけをしに来ているわけで
はないのですから、これでは時間がもったいないですよね。
どんな授業を受けたとしても、自分で学習することができ
なければ実りは少ないです。皆さんが希望するような、いわ
ゆる難関校に受かっている川高生は、
「授業を大切にして、
自分で考えてきた生徒」です。
(ちなみに、そういった学校は
パターン外の問題に対処する力を要求してきます。幅広い見
識があり、じっくりと考えることのできる学生を求めていま
す)また、塾や予備校に行っても、自宅学習で深めなければ、
本来の伸びは望めません。中学時代の学習習慣から早く脱却
し、時間をかけても自分で考え抜くことをして下さい。3年
になれば時間はなくなります。惜しくなります。時間のある
今やって下さい。学校で10分を大切にしない者が、家での
時間を大切に出来るでしょうか。
真の文武両道を目指せ。
(文責:沼野)
《3学年の取り組み》
TOPIC1 第1回進路希望調査を実施しました。
①第1志望の上位大学(10名以上)は次の通りです。
1
早稲田大学
58名
2
一橋大学
29名
3
東京工業大学
26名
4
筑波大学
18名
5
埼玉大学・千葉大学
6
東京大学
14名
7
首都大学東京
12名
8
東京農工大学
11名
各17名
②国公私立・学系別にみると次の通り。
国公立大学……文系67名・理系155名
私立大学………文系63名・理系18名
その他・未定…14名
③自分の学校生活については80%の生徒が「意欲的」
「やる
べきことはやっている」と肯定的に評価しています。その一
方で「惰性的」と評価した 17%の諸君の奮起が望まれます。
④67%の生徒が「自分の能力」「進路」「学習法」のいずれ
かについて悩んでいるようです。解決のための積極的な活
動と教師や家族によるアシストが必要です。
⑤予備校に通っている生徒は52%でした。家庭学習につい
て言えば、「1時間以下」の生徒が平日61%、休日32%という
結果。生徒諸君はどう思いますか?「家庭学習」という質問
項目が曖昧であったために、電車の中や教室・自習室などで
の自学自習時間をいれずに回答した生徒がたくさんいたのか
もしれませんが…。
それにしても、です。 頑張れ受験生!!!
TOPIC2 5月11日(日)は模試の日です。
学年通信第2号ですでにお知らせしたとおり、河合塾のマーク
模試を学校で実施します。ここでもう一度学年通信の記事を
読み返し、模試を有効に活用しましょう。
TOPIC3
進路室に相談に来る生徒が増えてきました。
提供される支援はどんどん利用しましょう。(文責:佐藤)