社会貢献 基本方針 企業として自らの特性が生かせる生活環境整備、地域人材育成などの活動を行い、またはこれらの活動を行っている団体活 動への参加、支援など各国や各地域の文化、風土に合わせたグローバルな企業市民活動を行うことで、国際社会から信頼さ れる会社をめざします。 森林づくり活動「イビデンの森」 2008年度より地球環境保護活動の一つとして、当社グループの起源である水力発電 事業のゆかりの地、東横山を中心拠点とした森林づくり活動を進めています。10年 間にわたり揖斐川町の約40haの地域で植樹や間伐、除伐などを行い、地域住民や社 員、家族、OBとともに将来に持続可能な地球環境との共存をめざす活動を展開して いきます。 2008年8月岐阜県、揖斐川町およびNPO 法人揖斐自然環境レンジャーと「生きた森林 づくり協定」を締結 環境保全の体験の場として 地球温暖化防止をめざした森林再生活動としてだけではなく、社員やその家族および地域住民による森林整備の体験活動の 場でもあります。 実際に植樹を体験することによって、環境保護や自然とふれあうことの大切さを 学ぶ植樹祭を開催 環境保全の意義を伝え、社会貢献の意識を高 めることを目的とした新入社員研修を実施 社員と家族、そして地域との交流の場として 自治体・地域の皆さま、NPOと連携して、植樹祭をはじめ、植栽地の遊歩道整備や自然観察会、そして揖斐川地域の森林や 郷土文化を活用した地域交流を行っています。 植樹祭に合わせて間伐材を利用したクラフト教室や、 地元で採れる山菜「サワアザミ」を使ったおやきづくりなどのイベントを実施 地域の皆さまと連携し、秋には自然体験教室を 開催 イビデン株式会社 CSRレポート2011 35 活動の進め方 「地球環境保護活動」「青少年育成活動」「社会福祉・地域貢献活動」 「災害支援活動」を重点分野とし、イビデングループの 社会貢献活動を推進するとともに、社員が自主的、自発的に取り組む営利を目的としない社会貢献ボランティア活動を奨励 します。 ・社会貢献活動を円滑に運用するために「社会貢献委員会」を設置する ・会社が行う社会貢献活動と社員が活動する社会貢献活動団体を助成するため「社会貢献基金」を設立する ・国内のイビデングループ社員が行うボランティア活動を奨励する「ボランティア活動奨励制度」を運用する 地球環境保護活動 【世界に広がる植樹活動】 <揖斐電電子(北京) 10周年を節目に植樹活動を開始> 2010年、会社設立10周年の節目に、北京市郊外での植樹活動を開始しました。同 年4月の活動には、約200名の社員らが参加し、220本の植樹を行いました。 <イビデンフィリピン アースデーの誓い> 2011年3月、国連によるアースデーに合わせて、イビデンフィリピン工場郊外にマ ホガニーの木100本の植樹を行いました。当日は社員81名と地域住民16名が参加し ました。 【地域の美化活動を展開】 <イビデングループの地域清掃活動> 各拠点周辺の美化活動を積極的に実施してお り、2010年度は国内グループ全体で約5,800 名以上が参加しました。また、当社グループ のOB・OG会や行政(大垣市など) 、地元のN PO団体が主催する地域清掃活動にもボラン ティアとして、多くの当社グループ社員が参 河川清掃活動(イビデン物産) グループOB・OG 美化活動 加しています。 <イビデンハンガリー 地域不法投棄撤去活動> イビデンハンガリーでは、毎年3月または4月に、地域住民のボランティアとともに、 不法投棄のゴミ除去活動を行っています。不法投棄禁止を呼びかけるメモリアルボー ドの設置も行い、より多くの人たちの環境への意識が高まることを期待しています。 2010年4月の活動は、地元小学校や市役所と協働し合計91名で活動しました。 <イビデンフィリピン 海岸線の清掃活動> 工場から15kmほど離れた地域の海岸線の清掃活動を企画し、実施しました。地域が以前にもまして住みやすく、そしてき れいで魅力的な場所になるように活動を行いました。活動には社員のボランティア30名と地域住民9名が参加しました。 イビデン株式会社 CSRレポート2011 36 【節電ライトダウン2011への参加】 当社は、地球温暖化防止として環境省が推進している「CO2削減/ライトダウンキャンペーン」に参加し、キャンペーン期 間中(2011年6月22日~8月31日) 、青柳事業場の屋上看板を消灯しました。また、当社グループ社員に向けライトダウン キャンペーンへの参加を促し、全社を上げて地球温暖化防止活動に取り組んでいます。 青少年育成活動 【水から学ぶイビデンツアー】 地域の小学生とその保護者を対象にして、自然と電気について学んでもらう体験型 のツアーを実施しています。当社事業の起源である水力発電所を見学し、水力発電 や、地域が発展した歴史を学びながら、実際に水車をつくることを通じて、親子で そのしくみや働きを学習します。 ステークホルダーの声 早稲田大学WABOT-HOUSE研究所 副所長;小笠原先生 東横山発電所というイビデンの先人が遺し現在も社業の核の一つとして稼働する施設の魅力 を親子見学会として社会に啓発するとともに社員の皆さんに自社の資源を再発見してもらう 活動を支援しています。地域社会とともにあるというイビデンの考え方が伝わることでの地 元との信頼関係の構築と、長期的な人材の育成や確保を視野に入れ、さらに将来的な事業展 開の構想を紡ぐに至るまで社会貢献の役割は大きいとともに今後重要な役割を担っていくも のであり、期待をしています。 【イビデン杯少年少女サッカー大会を主催】 スポーツを通した青少年育成と地域活性化を目的に、毎年「体育の日」にサッカー 大会を開催しています。2010年は、岐阜県をはじめ、愛知県、三重県、滋賀県から 33チームが出場し、熱戦が繰り広げられました。 【ブラジル人学校「HIRO学園」を支援】 2007年からブラジル人学校「HIRO学園」(岐阜県大垣市)に、教科書購入費用の一部を寄付し学園の運営、青少年の育成 を支援しています。 【イビデンフィリピン 地元小学校への支援活動】 地元のSala小学校を訪問し、子供たちに文具を寄付しました。この文具は社員の寄付金で 購入し、袋づめの作業も社員ボランティアで行っています。 【イビデンDPFフランス他 工場見学会の開催】 地元の中学生を対象に工場見学会を開催しています。生産現場の見学、DPFの説明 や意見交換会を実施しました。普段見ることのできない生産現場や、様々な職種の 人との交流を通じて、仕事について知る機会を提供しています。この他に、イビデ ンハンガリーにおいても、同様の見学会を開催しています。 イビデン株式会社 CSRレポート2011 37 社会福祉・地域貢献活動 【大垣市十万石まつり「企業みこし」への参加】 当社グループは、毎年10月に開催される大垣市十万石まつりの 「企業みこし」に参加しています。2009年度からは、まつりの 終了後に、市内駅前通りの清掃活動を取り入れています。地域 の皆さまとともに祭りを盛り上げることで、地域活性化を推進 しています。 【 「いびがわマラソン」を支援】 当社グループでは、毎年11月に揖斐川町で開催される「いびがわマラソン」を支援 しています。揖斐川町内にある事業場の駐車場を貸し出し、また、グループ社員が、 事業場駐車場の交通整理や給水所のボランティアスタッフとして参加して、大会運 営を支援しています。 【社内献血活動】 岐阜県内における慢性的な血液不足解消に向けて、社内献血を実施しています。医療 に必要な血液を献血によって安定的に確保するために、2010年度は520名の協力者が 集まりました。これまでの献血活動の実績から、日本赤十字社主催の「献血サポーター」 への登録を行い、今後も定期的に協力していきます。 また、海外グループ会社のイビデンフィリピンでは過去5年間にわたり献血活動を行っ ており、継続的な献血活動が評価され、フィリピン赤十字バタンガス支部より感謝状 を授与されました。 【イビデンハンガリー 地元警察へのパソコン寄贈】 2011年5月に、地元警察のIT化を支援するために、警察署長を会社に招き、地元警察の要望に合わせてパソコンとモニター の寄贈を行いました。 イビデン株式会社 CSRレポート2011 38 災害支援活動 【東日本大震災の災害支援】 東日本大震災の被災地に向けて、グループ全体で支援を募り、義援金および毛布・ 水・軽油等の支援物資を送りました。海外グループ会社からも災害義援金、社員募 金活動やチャリティーオークションの開催などを通じて、多くの義援金が寄せられ ました。 【揖斐電電子(北京) 中国四川省地震、青海省地震の被災地への義援金寄付】 中国では、2010年青海省、2008年四川省で大規模な地震 が発生しています。当社グループは、被災地に対して義援 金を拠出し、また、社員も自ら積極的に募金活動を行いま した。集まった義援金は全額、北京市経済開発区を通じて 赤十字社に送り、被災地の復興、災害援助活動に役立てま した。 社員の社会貢献・ボランティア活動推進 【ボランティア奨励制度】 当社および国内グループ会社では、ボランティア奨励制度として、ボランティア特別休暇(特別有給休暇、年間最大7日間) があり、その他にも社会貢献委員会による社員表彰を規定しています。 【ちょボラ活動 - ちょっとしたボランティア】 誰もが気軽に参加できるボランティア活動として、書き損じハガキや使用済み切手、ペットボトルキャップなどを回収して 寄付をする「ちょボラ活動」をグループで展開しています。簡単な活動を始めることで、社員がボランティア活動に関心を 持つきっかけを作り、さらに地域ボランティアの情報を発信することで、幅広い活動への参加を呼びかけています。 【日本のちょボラ活動と海外貢献活動の連携】 年末年始に、日本で、社員やOBが不要になった本やCDなどを収集、換金 し、海外拠点で行った環境学習活動に合わせて、環境団体への寄付を行っ ています。 (写真は、イビデンフィリピンでの環境学習活動) イビデン株式会社 CSRレポート2011 39
© Copyright 2024 ExpyDoc