Interior Cruise @Vintage Building C h e ck O ut sid e ヴィンテージな建物ごと楽しむ 1932 年竣工。なんと 80 年も前の建物！当初は高級アパートとしインテリアクルーズへ GO! て使用されていた。あの同潤会で設計課長を勤めた川元良一の独立後の作品。重厚なコンクリートの壁、スクラッチタイルの外観が独時を経て今なお残る古いビルやマンション。ただ古いだけでなく歴史や背景を特の雰囲気を醸し出している。共刻んできた渋さやその存在感が魅力的。そんなヴィンテージな建物に入っている有部のつくりも凝っていて、階段の手すりのモダンなディテールや、二重扉の手動式エレベーター 2 など見どころ満載のビル 1 1_ 宗教色を感じさせるアイテムが多い。アンティークドールは 19 世紀代中頃のものと思われる。00 万 0000 円。壁の額装絵も一つあるだけで空間の雰囲気を変えてしまいそう。8 万程度～　2_ 奥野ビルの元からある意匠とアンティークを巧みにミックスさせてディスプレイ。骸骨など解剖学的モチーフのものも多数　3_ 完璧なディスプレイ術も参考にしたい 4_ 1 ショップは、オーナーのセンスが光るこだわり空間ばかりでした photo kojo yamada text shinji chikasawa 銀座富ヶ谷アンティ Q DOUGUYA 独特の珍奇陳列室にトリップ心に刺さる西洋アンティーク日本のものづくりの精神と凛とした美しさを再発見してドウグヤ通説として 100 年を経たものだけがアン日本民藝館からもほど近い閑静なエリア。そティーク。実は世界貿易機関でもそう定義さこに佇むヴィンテージマンションの一階をスれている。そんな希少価値のある本物のアンタッフ自らがリノベしてギャラリーのような静ティークを厳選。ここアンティ Q は「ハナエ・謐な空間に。扱うのは日本各地で集めてきたモリ」ビル地下の骨董街に店を構えていが、明治～昭和初期の和家具。それらを一点一ビルの解体に伴い、ずっと物件を探していた点丁寧に磨いたりリペアを施す。「日本人のという。「このビルなら、ウチの物にもマッチ本来持っていた美しさや精神、誇りなどを、すると思いました」と話す蒐集家兼オーナー時代を経た家具から感じることがあります」の村山美穂さん。美術工芸品、室内装飾品、と店長の田口雅啓さん。水屋箪笥や照明、アンティークドールやジュエリー、額絵、タッ什器など、職人による伝統技術や美しき実セルなど、独特の審美眼で選びぬかれた本用性を感じられるものばかり。手を入れるこ物の宝の山。少しキッチュでゴシックだったり、 3 毒あるセレクトも素敵。とで、埋もれていた日本の本来の美や凛とした美しさが際立ち、再認識できる。タッセルやアンティークの布などは「初心者でも比較的取り入れやすいと思いま C h e ck O ut sid e すよ」と村山さん。タッセルで 3 万程度～　5、6_ よく見ると舌の部分がメジャーになっていたり、歯までもがリアルに再現された人形など冴えたセレクトで見飽きない 2 4 1_ 明治時代に使用されていた冷蔵庫を趣きのあるキャビネットに。0 万 0000 円　2_ かつて病院で使われていたという凝った 3 つくりのチェリー材の棚。無垢の木は磨くことで現代にマッチ Data する表情になる。36 万 7500 円　3_ 昭和初期のランプシェー東京都中央区銀座 1-9-8　奥野ビル１F ドと、シェードだけ工房に作ってもらっているオリジナルのも telephone*03-3563 2500 のがある。1 万 5000 円程度～　4_ 古材の天板に工場の重機の open*12:00 ～ 19:00 水曜定休脚を合わせたりと “ 再生 ” が素晴らしい。テーブルは 8 万円程 5 http://www.anti-q.jp Data 東京都渋谷区富ヶ谷 2-19-8 松涛マンション 1F telephone*03・5875・8865 6 117 5 4 open*11:00 ～ 20:00　無休 http://www.demodedogu.com 度～　5_ 古い空間に再生した家具とのミックスがモダン 1974 年築のヴィンテージマンション。ベランダの意匠などディテールが凝っている。クリエイターたちが多く住み、空きが出てもすぐに決まってしまうとか。 DOUGUYA は１階に 2 部屋あり、セレクトされたアイテムをディスプレイしたショップ、もう一つは主に入荷したての家具を置くストックルームとして使っている 116