みんなの広場 第110号 - 社会福祉法人 岩手県社会福祉事業団

※右の黒点は、題字と同じ内容を点字で表したものです。
第110号 平成23年11月1日
(題字は千葉理事長)
みんなの広場
岩手県社会福祉事業団 機関誌
法人内の施設で生産
や販売している商品
を紹介します。
「自家焙煎コーヒー」
(障害者支援施設こぶし)
岩手県庁生協、
各種イベント等で販売しています。
始まったコーヒーの生豆選別・自家焙煎作業を引き継
また、発送やギフトセットなど、
ご要望に応じて行っ
ぎ、現在は、就労継続支援B型事業を利用する地域
ておりますので、
ぜひご利用ください。
(生活支援員 菅原 いく子)
の方や、
生活介護の利用者が日中活動の中で作業を
行っています。
*
「カシオペアブレンド」
「モカ」は現在販売休止中です。
﹁ライブパックセット﹂
贈り物にいかがですか?
2011 第110号 平成23年11月1日発行
障害者支援施設こぶしでは、
20年前に中山の園で
利用者の皆さんの生豆選別作業は、
ひと粒ずつ、
と
ても根気のいる作業ですが、
日々豆と向き合い頑張っ
て行っています。
コーヒー豆は定番のコロンビア・ブラジルなど6種類
を焙煎しており、特に「ゆめれたすブレンド」は苦みと
コクのふかい味わいが人気で大変好評いただいてお
ります。
また、包装には「ライブパック」
という特殊包装を使
放出し、更に空気の侵入を遮断、酸化を防ぎ、煎りた
ての味と香りを長時間保ちます。
コーヒー豆は敷地内にある喫茶店「ゆめれたす」、
《詳しいお問合せ先は・
・
・》
「出会いの店ゆめれたす」
☎0195−35−2074
(日曜日から木曜日10時半∼15時半)
「障がい者支援施設こぶし」☎0195−35−2691
ひろ∼い岩手県内に点在する各施設や事業所。
「事業所は県内のどの辺にあるの?」という声に
お答えします。
今回掲載した事業所の
所在地はこちらです!
上段:<掲載ページ>
下段:事業所種別と事業所名等
<P7>
児童厚生施設 いわて子どもの森
洋野町
軽米町
二戸市
九戸村
発行/社会福祉法人岩手県社会福祉事業団 〒020-0114 盛岡市高松三丁目7-33
電話 019-662-6851 FAX 019-662-8044
URL http://www.iwate-fukushi.or.jp E-mail [email protected]
用しており、焙煎後、
コーヒーから出るガスを自動的に
一戸町
<P8>
障害者支援施設 こぶし
久慈市
野田村
<P6>
八幡平市地域活動支援センター ふらっと
八幡平市
巻町
普代村
岩手町
田野畑村
岩泉町
<P6>
多機能型事業所等
中山の園管理センター地域支援部
滝沢村
<P1><P4、5>
児童養護施設 和光学園
雫石町
盛岡市
宮古市
矢巾町
∼和光学園 鞍掛山登山∼
6月 1 9 日 、小 学 生 2 0 人 が 鞍 掛 山( 滝 沢 村・標 高
897m)に挑みました。
当日は天候にも恵まれ、たくさんのボランティアの
方々の協力のもと、全員登頂に成功!
山頂から望む雄大な岩手山をバックに記念撮影も行
いました。
●リスクマネジメントの取り組みについて … 2
紫波町
<P3>
救護施設 好地荘
●各施設から ………………………………… 3
・保護施設通所事業について(好地荘)
・ケアホーム「くるみ」新設について(やさわの園)
●被災児童支援(いわて子どもの森)……… 7
花巻市
大
遠野市
北上市
<P4、5>
障害者支援施設 松風園
●副施設長座談会 ………………………… 4、5
●中山の園管理センター地域支援部のご紹介 … 6
山田町
西和賀町
がんばって登ったよ!
主 な 内 容
町
<P4、5>
肢体不自由児施設・障害者支援施設等
岩手県立療育センター
釜石市
金ケ崎町
住田町
大船渡市
奥州市
陸前高田市
<P4、5>
救護施設 松山荘
平泉町
一関市
<P7>
知的障害児施設 たばしね学園
藤沢町
<P3>
ケアホーム くるみ ●新任職員指導担当が伝える仕事術(たばしね学園)
●製品紹介(こぶし)………………………… 8
みんなの広場 第110号
8
岩手県社会福祉事業団
年 度 から 検 討 を 重 ね、平 成
した。
﹁危 険 予 知 訓 練﹂とは、自らの属
リ ス ク マ ネ ジ メ ン ト の 取 り 組 み
め、平 成
長 をゼネラルリスクマネジャーとするこ
を 未 然に防 ぐ 仕 組みの構 築、
②副 施 設
情 報 を 多 く 集め、アクシデント︵事 故︶
要 綱 改 正の趣 旨は、①インシデントの
に取扱要領の新規制定を行いました。
犯すもの。ミスをした職員だけを責める
千葉園長の講義の中で﹁人間はミスを
のです。
クが向 上 することなどが期 待されるも
全 体での話し合いを 通して、チームワー
直し、未然に防止策を立てること、組織
する環境を﹁リスク﹂という視点で捉え
と、
③インシデント・アクシデントレポー
のではなく、事 故 を 組 織 的に防 ぐ 取 り
年8月に実施要綱の改正を行い、さら
ト様式の変更等です。特にも、
③について
組みがリスクマネジメント﹂というお話が
事業団における
取り組みの経過
は、
﹁S H E Lモデル﹂
︵*注3︶を 導 入
これまでも、各施設でそれぞれリスク
制定しました。
ジメント推 進 指 針﹂及び﹁実 施 要 綱﹂を
年に﹁岩手県社会福祉事業団リスクマネ
岩 手 県 社 会 福 祉 事 業 団では、平 成
だけみなすのではなく、組織の課題とし
の事故等の事例が続いたことが課題とし
デント等の重 大 事 故が起こったり、類 似
︵*注2︶の件 数は少 ないものの、アクシ
ばしね学 園の千 葉 亨 園 長 を 講 師に、担
の支援リスクを先行して学んできた、た
また、平 成
した。これらのアウトリーチ活 動 を、好
予知訓練︵KYT︶﹂の研修を受講しま
重い知 的 障がいを 持つ方々で
あっても、
地域の中で安心して生
活できるようにすることが重 要
との考 え か ら 、保 護 者・地 域の
方々の理解を得ながら、
これまで
の実 績 を 踏 まえ、平 成 年8月
1日、共同 生活事業所﹁オリザ﹂
3つ目 となる、
ケアホーム﹁ くる
み﹂を開所しました。同ホームは
歳 ∼ 歳の女 性5 人 が 入 居
し、障がい程度区 分が4∼6
︵平
均 5.
2︶と、
比較的障がいの重い
方々が暮らしているため、
世話 人
が泊 まりこみ、支 援 員が早 番 と
遅 番の勤 務 で 支 援 を していま
す。
ケアホームでの生活が始まり、
施 設では味わうことができない
を守り続けることが求められます。
我々は組 織として利 用 者と職 員の安 全
マネジメント︵*注1︶についての取 り 組
行の支 援 費 制 度です。
﹁措 置﹂から﹁契
て浮き彫りとなりました。
年7月には、障がい者へ
約﹂となり、社 会 福 祉 施 設 を 取 り 巻 く
さらには、平 成
んでした。
環 境が大 き く 変 化 する中、安 全かつ質
立 支 援 法の施 行、県からの自 立 化に向
年施
の高いサービスを継続的に提供するとい
けた設 備・職 員 数 等の見 直し、利 用 者
最 初は訪 問日にアパートを 留 守にす
地荘の事業として太い幹に育てられたら
様々な 体 験 を す るよ う にな る
と、
これまでとは違った表情が見
られるようになり ました 。たと
えば、世 話 人が作る料 理 を 見て
いる時の穏やかな表 情や、
リビン
グにゆったり と腰 を 掛 けて過ご
す 様 子は、施 設ではほとんどみ
ることが あ り ませんでした 。ま
た、先日は高 木 団 地の夏 祭 りに
︵サービス管理責任者 及川 友枝︶
らし﹂を支えていきたいと思いま
す。
活 事 業 所で﹁ そのひとらしい暮
をいただき、
やさわの園と共同生
者・地域の方々のご理解とご協力
﹁ 普 通の暮らし﹂を﹁その人らし
く ﹂送ることができるように支
援 す ることです 。今 後 も 、保 護
る様子を見ると、
改めて、
本当に
開所してよかったと思います。
ケアホームの目的は、重い障が
いが あ る 人で も﹁ 普 通の家 ﹂で
︵*注1︶考えうる危 機 的な事 態を回 避、あるいはそのこと
による被害を最小限にとどめるための仕組みや活動。
︵*注2︶事故には至らないものの、事故につながりかねない
潜在的事例。
︵*注3︶航空分野のリスク分析手法として生まれ、医療や
福 祉 分 野においてリスク要 因や背 景の分 析ツールとして応
用されたもの。当事者を中心に、ソフト面、ハード面、環境、
人との関係性を分析する。
ラウンド3
【対策樹立】
あなたならどうする
制定の背景となったのが、平成
う 新たな対 応が迫られるようになりま
の高 齢 化 等、事 業 団を取り巻 く 状 況も
員さんが教 えてくれることも あ り まし
るAさんでしたが、最 近は冷たい飲み物
いいなぁ、とずっと思っていました。そして
方が安 心だ、という 方のために、共同 生
当 職 員が﹁気づきの感 性 を 高める危 険
した。そこで、企業経営の視点から生ま
変化していきました。
そこで、これまでの課 題に対 応し、か
これからの
リスクマネジメント
年 からの障 害 者 自
れた﹁リスクマネジメント﹂を、福 祉の分
野でも 導 入し、安 全 確 保 等 を 行 うシス
テムの構 築 が 図 られるようにな り ま し
た。
や施 設 等 委 員 会、リスクマネジャー等 を
つ、いま 求められるサービスに応 えるた
当事業団では、本部︵事務局︶委員会
配 置し、事 故 を 従 事 者の過 失︵ミス︶と
好地荘を退所したAさんの暮らし
をしようとすると、
﹁できることは自 分
∼保護施設通所事業の取り組み∼
﹁自分の人生を生きる﹂
で。﹂と断られま す。でも 実は﹁
﹃できな
でや り ま す。施 設には 戻 り た く ないの
好地荘を退所し、この秋で2年になる
いから、書いて出しといて下さい﹄
って、書
Aさんは、人と関わることが極端に苦
た。自分なりの矜持があるのでしょう。
類一式持ってきましたよ。
﹂と社協の専門
Aさん。 代の男 性で、アパートに単 身
手で、退所する時は﹁今後、好地荘とは
好地荘では、他の機関と連携し、不穏
で住む精神障がいの方です。
一切の関係を断ちたい。﹂と宣言していま
さんの生 活を見 守ってきましたが、他に
時の服薬調整やケア会議開催により、
A
しかし、2年経過した現在、医師、訪
も、退所した方への通院付き添いや手続
した。
問 看 護、社 会 福 祉 協 議 会のほか、好 地
を 出 して 出 迎 えて く ださいま す。なん
今 年 度の6月から始まったのが、保 護 施
きの同行等、具体的な支援を行ってきま
と、飲み物のグラスまで冷やして!そこ
設通所事業︵*︶です。誰かと一緒に住む
荘も関わりを継続しています。
では、 年前に亡くなったお母さんの話、
﹁高 倉 健は今 何 をしているのだろう﹂な
活ホームも立ち上げました。
これからも、自分の足で確かな人生の
ど、芸能人の話で盛り上がります。職員
が制 度 利 用の手 続 きや家 事のお手 伝い
歩 みを 進めている 皆 さんの力になれた
ら、と願っています。
参 加 し、地 域の皆 さんからた く
さん声を掛けていただき、
夏の夜
ラウンド2
【本質追究】
これが危険のポイン
トだ
S=ソフト
ウェア
︵主任生活指導員 與羽州子︶
*保護施設通所事業とは
員で予想される危険を導き出す
を楽しんできました。
このよう な 心から楽 しんでい
ラウンド1
【現状把握】
どんな危険がひそん
でいるか
S
保 護 施 設 退 所 者が、地 域で自 立した生 活を継 続で
イラストの状況から、チーム全
18
導﹂の2つの利用形態があります。
○以下のテーマについて、全員で
できるだけ多く意見を出し合う
H
きるよう支援する事業であり、
﹁通所訓練﹂と﹁訪問指
※危険予知訓練の事例
23
―危険予知訓練の進め方―
23
ありました。
L=人
し、組織として事故の分析、対策の立案
L
て解決する仕組み作りを行いました。
E
みを 行っていましたが、組 織 的に課 題の
E=環境
社会や環境が変化する中にあっても、
H=ハードウェア
を行うこととしました。
SHELモデルの概要図
取り組みを続ける中で、インシデント
16
分析や対策を行うまでには至っていませ
L
22
58
作業を行う。
ケアホーム「くるみ」を開所しました!
共同生活事業所「オリザ」
(やさわの園)
15
2
みんなの広場 第110号
みんなの広場 第110号
3
23
28
ラウンド4
【目標設定】私たちはこうする
新ケアホーム「くるみ」です。
60
20
特別企画
座談会
細谷 療育センターは異なる六つの施設
づくりに力を入れて取り組んでいます。
育てること、
超過勤務の軽減を含む職場
あると思います。副 施 設 長の下でご自
藤原 人材育成や労務管理など、副施
設長として対処すべき課題がたくさん
※
実で、
各部との連絡調整係として対応に
割を兼務しているのが副施設長であり、
が集まったようなところです。赴任当初、
身が管 理されてきた時 代と、実 際に管
なりますからね。
藤原 本日は忙しいところありがとうご
自分がどういう立場で向かっていくのか、
決 裁 文 書 等の多さに驚 き、そこで、各 部
理する 立 場に立ったときの違いについ
あたっています。
ざいま す 。前 回 、施 設 長 座 談 会 を 掲 載
任用や責任、経営など様々な視点をもっ
長等がそれぞれの判断で可能な事項につ
て感じることや、現 在 重 点 的に取り組
中道 副施設長は中間的立ち位置にあ
し、施 設 長の立 場や考 え方がわかったと
ていなければなりません。
いて専決できるよう承認をもらい施設長
んでいることなどがあればどのような
藤原 上司の仕事の負担を軽減すると
いう 声が多 く ありました。山に登ってみ
藤 原 係 長 級の立場からみれば簡 単そ
等の事務処理の軽減を図ったつもりです
ものですか。
ると思います。直接現場に入るわけでは
ないと頂上のことがわからないように、
わ
うに思 え たことが 、実 際にその立 場に
が、
まだまだ、施設長等から判断をもら
細谷 福祉分野で長年働いてきた職員
いうのはすばらしいです ね 。仕 事 をパッ
かっているようでいながら、
その立場にたっ
立って初めて難しさが見えてくることも
わなければならない案件が多いことも事
ありませんので、
職員にどのように動いて
てみないとわからないことは意外に多く、
ありますからね。
ケージ化、
パターン化して、誰でもできる
施設長や副施設長についても同様のこと
鈴 木 これまで、ずいぶん生 意 気なこと
いただき、気づいてもらえるか、
その働き
がいえるでしょう。ぜひ、
今回の副施設長
を 言ってきたんだなぁと思い反 省してい
ように工夫することは大切です。
座談会を通して、
次の世代の人たちの参
ます。
掛 けが難しいですね。ですから、職 員 を
考になるよう、
ご苦 労されている点や立
佐藤 副施設長となると、
直接的でない
マンパワーを引き出す副施設長の技と思い
場 な ど を 話 していただ き たいと 思いま
藤原 施設長が施設や経営の責任者で
※
いことがあると感じていま す 。これまで
いろな角 度をもってやらなければならな
下を動かすことの難しさや大 変さ、
いろ
ことが多 く あ り ま す 。指 示 を 出して部
あるなら 、副 施 設 長は施 設 長を 補 佐し
大枠を捉えていればよかったことも、
しっ
す。
ながら 、現 場を 管 理する立 場にあると
スーパーバイズ、保 育 士 として複 数の役
のが率 直な感 想ですね。事 務 員、業 務の
まる暇 もなく、
日々が過 ぎているという
鈴木 四月に赴任したばかりで、
立ち止
などはどうでしょうか。
が管 理 する
れ るよ う に
術が求めら
を上げる技
使って 成 果
藤原 経営に近い立場になるほど、
人を
かりとした解 釈が必 要であることが多
にとって、﹁ 医 事 ﹂に関 することはとても
ケ ースの 数
言えます。副施設長として、実質的に管
難しいです 。療 育センター事 務 局 内の職
が膨 大であ
くなりましたね。
員の状 況の把 握 、各 部の取 り ま とめな
り 、業 務 量
理する立場として感じることやご苦労
ど、様々な分野について、教わりながら進
を 超 える施 設ですので、職 員一人 あたり
ホームの利 用 者 を 合わせると1 2 0 名
ればと思いますね。松山荘は入所とケア
ンジしてもらったり、そのフォローができ
これから五、十 年 先を担 う 職 員にチャレ
佐 藤 松 山 荘は救 護 施 設ですが、
三障
交えて、考えなどをお聞かせください。
自身の施設をどうしたいか、抱負などを
藤 原 最 後になりますが 、これか らご
※
期間の最終年にあたります。新しい療育
細谷 今年度、
療育センターは指定管理
取り組んでいきたいと思います。
ですので、
アンテナを 広 げ 就 労に向 けて
て、
就労支援を積極的に行ってきた施設
の軽 減 を 本
スも行っている。
めています。
で構成されている。
気で考 えなければなり
できるよう支援を広げている。
藤原 仕事の幅が広がってくると大変な
援も急がれるところである。
ません。
に対して、生活介護のサービ
ことが多くなります。経験できることも
能を持ち、多様な職種の職員
藤 原 職 員が少しずつ
児童等の自立した生活が継続
多くなりますし、
ノウハウを持った人から
基盤が揺らいだ人たちへの支
慣れるよう 、
フォローし
れる。また、障がいの重い方々
学ぶことも多くなりますね。人を育てた
達障がい者支援センターの機
てあ げることは大 切で
設により、児童養護施設退所
り 、自 分 が 育った り 、
いろいろな 視 点 を
精神障がい者や震災で生活
すね。
がい者の就労へさらに力を入
持った人たちがいる中で学んでいけるとい
発達障害者支援法に基づく発
鈴 木 ま ずは、自 分が
立援助ホーム「ステップ」の開
うのは成長の機会でもあります。
かの障がいを抱えている。触法
元気であること、
その日
法に基づく障害者支援施設、 「しょうふう」の連携により、障
中道 非正規職員の育成を積極的に行
や、H23 年 3月に開 所した自
の気 分で変 化 すること
つ。入所者の8割の方が何ら
いたいと考えています 。研 修、講 習 会への
ターさくら、相談支援事業所
なく、常に同じ状 態で、
基づく病院、障害者自立支援
出席により様々なチャンスを提供するよ
立援助拠点運営事業の受託
何 をしていても 応 えら
国に2 0 か 所しかない中の一
うにしていますし、
話を聞 く 機 会を多 く
ネットさくら」、相 談 支 援セン
ざいました。
きたいと思います。本日はありがとうご
よう、
決意をもって仕事にあたっていただ
ますが、
より良いサービスが提 供できる
り組みなどでもご苦労されていると思い
か。激しく環境が変化する中、
新しい取
とって一番 身 近 な 存 在ではないでしょう
すし、経営管理層として、後輩の職員に
藤原 副施設長とは、
いわば施設の要で
す。
ますので、
推進を図っていきたいと思いま
制へ、そして家 庭 的 養 護が求められてい
鈴木 児童養護施設は大舎制から小舎
目指したいと考えています。
センターを見据えて、
次期の指定管理を
施設(入所・通所)、医療法に
がいに加 え高 齢 者 福 祉ニーズも高まって
傾向にある。そのほか、児童自
れるようにしたいと思っています。被虐待
業を併せて行う施設として、全
設けるようにしています。
業・生活支援センター「しごと
います。
ニーズ多様化への対応に努めると
福祉法に基づく肢体不自由児
児童の割合が増えると、
支援する側の職
現在は幼児の割合が多くなる
藤原 チャレンジの機会を与えるという
通所・居宅訓練の地域移行事
ともに、本 来の救 護 施 設の役 割をしっか
いる。北 上 市に障 がい 者 就
員にも 精 神 的な負 担が増 えま す 。その
年で5年目となっている。児童
のは 良い取 り 組 みです ね 。話 を 聞 く 場
している。7割が虐待を受け、
り図っていきたいと思っています。また、
震
セーフティネットの役割に加え、
ような時に、気 軽に声 をかけ、気になる
の就職は厳しい状況になって
合 、集 団 以 外に個 別に聞 けば話 しやす
業団が指定管理者となり、今
災で被 災した方々への支 援として、仮 設
の、様々な事情を抱え入所を
ときに話ができる存在になりたいと思っ
設。
く、個々の声が聞かれるものです 。現在、
し、震災により障がいを持つ方
住 宅で暮らす 方々の情 報 収 集や支 援な
19 年から岩手県社会福祉事
ています。
殆どの利用者に親がいるもの
業 務 改 善 活 動の取 り 組みが行われてい
生 活の場を提 供 する救 護 施
ど、地 元に密 着した対 応 をしっかり 行っ
約 900 人が就職に成功。しか
藤 原 明るさというのも 大 事 なことで
岩手県立都南の園)は、平成
ますが、
提案をすぐに採用できない場合
づく児童養護施設。
ていきたいですね。
松山荘:生活保護法に基づき、
すね。人は相手の表情をみて行動したり
障がい者の就労に力を入れ、
でも、上の人たちが真 剣に聴 くことで、
岩手県立療育センター(旧・
中 道 触 法の障がい者の利 用 も 増 えて
和 光 学 園:児童福祉法に基
判 断したりしま すからね 。明るく 元 気
松山荘副院長:佐藤宏昭
提案した側もうれしく感じるものです。
基づく、障害者支援施設。
おり、相談支援センターなどと連携しな
局次長:細谷優光
なことが、全 体の活 気、職 場の雰 囲 気 作
和光学園副園長:鈴木美津子
佐 藤 職 員の皆さんに係 長 級の仕 事 を
松風園:障害者自立支援法に
がら、支援を行っていきたいですね。そし
岩手県立療育センター事務
りにとっても重要です。
松風園副園長:中道三七江
経験させないといけないと思っています。
司会:岩手県社会福祉事業団副理事長 藤原健一
4
みんなの広場 第110号
みんなの広場 第110号
5
第2弾
地域支援の拠点基地
中山の園管理センター地域支援部
今 回 はこの中 から﹁ふらっと﹂の地 域
交流の取り組みを紹介します。
八幡平市地域活動支援センター
ふらっと
地 域 活 動 支 援センターの運 営に際 し
二戸圏域を中心に、依頼により介護予
きるよう、
﹁社 会との交 流の促 進を図る
常 生 活 または社 会 生 活 を 営むことがで
ては、利用者が地域において自立した日
防、特 定 保 健 指 導 等にて地 域 住 民の健
こと﹂が、国から基本方針として示され
中 山の園 管 理センター地 域 支 援 部は、
利 用 者の地 域 生 活に関わる支 援 を 中 心
康増進に寄与しています。
八 幡 平 市 地 域 活 動 支 援センター﹁ふ
﹁大 更ガーデンフェスティバル﹂へ参 加 し、
らっと﹂の立 地 す る 大 更 町 内 会 主 催の
ています。
岩手障害者職業センターからの委託に
らっと﹂では、センターを利用する方々と
﹁職場適応援助者︵ジョブコーチ︶
﹂
に幅広く事業を展開しています。
﹁相談支 援 ﹂
二戸圏域において、在宅者の個々のニー
より障害者の職場実習の支援に入り、就
輪投げゲームのコーナーが小学生に大変
﹁私が伝えたいこと﹂
それでも機械ににはめっぽう強い現
れ、
物を片付けられない人々が増え、
の 施 設 も 大 変 な 状 況 の 中、難 関 を
代っ子たち。
三月の東日本大震災の影響で、ど
通って採用された大事な 人の人材
れ、
たばしね学園には、
男女2人の職
が新任職員として各施設に配属さ
らの処理の仕方等、手本を示すこと
し方、
布団の敷き方、物を片付けなが
正直なところ指導は、洗濯物の干
項目、専門事項 を心がけて、一から関わりを持たせ
項目、予め作成しての取り組み ていただいています。﹁教えてもらう
て一般常識事項を
員 を 迎 え ま し た。指 導 担 当 職 員 と し
25
でしたが、各項目は指導する立場に
のを待つのではなく、自分から技術
を早く覚える基本であり、仕事術と
す。お ば あ ち ゃ ん の 知 恵 袋 で は な い
た時代がなつかしくよみがえりま
んで身につけた時代、厳しくもあっ
先輩方の﹂良いところを自分から盗
新任の頃の
﹁あっちの先輩、こっちの
来の力を発揮してくれるものと楽し
導期間終了後には、職員としての本
の頃で、
こんな相互関係の中から、
指
械に強くならなければと思う今日こ
代も
﹁技術を盗む﹂
ことに目覚め、機
機械
︵パソコン︶
に弱い我々年配世
思います。
ですが、どの家庭も祖母や母親から
みにしています。
人へと受け継がれていたものが薄
わり、
考え方が変わりました。
人から
ずいぶん世の中が変わり、生活が変
よ う に 思 い ま す。時 代 の 流 れ と 共 に
い指導を受けずとも実施できていた
辺処理面の援助等は、それほど細か
ですので、日常業務に欠かせない身
一般的な道徳は伝援されていた時代
今回の指導をきっかけに、自分の
含まれています。
を盗んで覚えていく!﹂
これが、仕事
を
40
とっても自分を省みるような内容が
32
ズや希望の相談に応じています。
地 域 住 民 との交 流 促 進の一環 として 毎
このよ う なイベントへの参 加 は、利 用
時に、地 域 活 動 支 援センターとはどのよ
者 と地 域 住 民の交 流の機 会であると同
参 加の際 には、ふらっと
う なものであるのかを 地 域に啓 発 する
時 折、地 域 住 民の方 が 文 字 通 りセン
利 用 者の会 が 中 心 とな り
近 隣 福 祉 事 業 所 等の生 産
ターを﹁ふらっと﹂訪 れ、お 茶 を 飲 む 姿
ための、貴重な機会でもあります。
物の紹 介 および 店 舗 販 売
が見られるのも、前述の活動の成果のた
利 用 者 が 地 域 生 活 を 送る上での一助
をそのまま会場へ移設した
れ た す﹂特 製のコーヒーや
となるべく、今後も、地 域に根ざした活
まものであると感じています。
ジュースの販 売、ゲームコー
動 を 実 践 す ることで、さらなる 交 流の
日頃 何かとご協 力いただいている地 域
ナーなどを、準備から販売
となり、それぞれの時 期や
住 民の方々に対し、利 用 者、スタッフ一同
促進に努めたいと思います。
場 所 に 合 わせ た 内 容で 出
︵主任生活支援員 田中茂樹︶
感謝申し上げます。
ここ最近では、7月に﹁ふ
店しております。
まで利用者とスタッフが一丸
コー ナ ーの 他、喫 茶﹁ゆ め
センター内で運営している、
ております。
ントへ参 加 させていた だい
労に結びつけます。
ふらっと 出店の様子
好評でした。
(平成23年9月30日現在)
健康運動
フレッシュマンへ 新任職員指導担当が伝える仕事術
ジョブコーチ
年、市 内の各 団 体や町 内 会の祭り、イベ
いうお話を多数いただいていま
おもちゃ図書館
多様な機能
︵地域支援部長 主濱隆︶
体を招待しましたが、ワークショッ
「カッコよくなったかな」
子どもの森に行けてよかった」と
﹁地域生活支援センター﹂
す。
合計
定員83名
現員79名
就労継続支援B型事業
今後においても、関係機関等
童活動支援事業」の内容や実施
地域活動支援センター
「ふらっと」
(八幡平市)
「ひこうせんいわて」
(岩手町)
これまで、日帰りも含めて3団
﹁ひこうせん中山﹂
施している「平成23年度被災児
共同生活事業所「二戸」
(定員10名/現員10名)
生活介護事業﹁ひこうせん沼宮内﹂
しています。
﹁共同生 活 事 業 所 ﹂
の親、地域の関係者を子どもの
被災地では、子どもたちがおも
共同生活事業所「八幡平」
(定員21名/現員18名)
くてなかなか行くことができない
親子の交流を図っています。
現 在、中 山 地 区と二戸 市、岩 手 町、八
エーションに富んだ内容でお迎え
幡平市に計十六ホーム三事業所の運営を
本事業をとおし、子どもたちとそ
行っています。
当職員による相談対応など、バリ
﹁地域活動支援センター﹂
こで、いわて子どもの 森 で は、
八幡平市地域活動支援センター
への招待、児童相談所の心理担
日中活動
ぐことが重要となっています。そ
ふらっと うな遊びや体 験を企画していま
地域生活支援センター「ひこうせん」
○就労継続支援B型(定員20名/現員18名)
「ひこうせん 中山」
○生活介護(定員20名/現員20名)
「ひこうせん沼宮内」
美容師の方々による散髪や温 泉
岩手町地域活動支援センター
が、今回は、その一環として実
相談支援事業所「中山の園」
ことや、子どもたちの孤立化を防
ひこうせんいわて し、雪遊びなどの普段できないよ
相談
プはもちろん、一戸地区の理容師・
思います。
十分確保されていない状況である
﹁おもちゃ図書館﹂
に伴う支 援活動を紹介しました
地域支援部の展開
していくよう支援していきたいと
いっきり遊ぶことができる環境が
(主事 吉田 豊)
児 童・幼 児のおもちゃから、高 齢 者に
のご協力をいただきながら、被
状況についてお話します。
共同生活事業所「中山の園」
(定員52名/現員51名)
参加された子どもたちからも、
森に招待し、のびのびと楽しい遊
災地の子どもたちが元気を取り戻
「今日はディナーバイキング」
対 応 したアクティビティトイなど、おも
冬休み期間も招待事業を実施
ちゃの機 能に着 目したサービスを提 供し
いわて子どもの森の東日本大震災
ています。
みんなの広場109号において、
共同生活
「楽しかった!!」という感想や「遠
び体 験を通して、子ども同士や
す。
﹁健康運 動 ﹂
被災地へ届け
6
みんなの広場 第110号
みんなの広場 第110号
7
地域に支えられ
地域とともに
「いわて子どもの森児童招待事業」
について