しながわCSR推進協議会パンフレット2012.3(.pdf 、797.3 - 品川区役所

防災対策をはじめとした企業との連携強化
品川区では、
基本構想の理念の一つとして、
「区民と区との協働で『私たちのまち』
品川区をつくる」を掲げ、
企業などの多様な主体と区が協働してまちづくりを推進
することを、
区政運営の基本方針として定めております。
この方針に基づき、
企業の社会貢献活動等が一層推進されることを目的に、
「しな
がわCSR推進協議会」が平成22年5月に発足しました。
この協議会では、
区と連携
して、
社会貢献活動等に関する情報発信・情報交換を行いながら、
各企業が防災・
環境・教育・福祉・地域活動など様々な分野において、
社会貢献活動を進めています。
さて、
昨年発生した東日本大震災の際には、
都内において352万人、
首都圏では
約600万人の帰宅困難者が発生したと推計されております。
また、
発生が切迫して
いるといわれている首都直下型地震発生時には、
さらに多くの帰宅困難者の発生
が予想され、
その対策が急務となっております。
このため、
東京都では、
帰宅困難者
対策にかかる条例を制定し、従業員の施設内待機およびそれに必要な3日分の
備蓄の努力義務化を定めるなど行政と企業との連携協力による体制づくりを進め
ております。
区におきましても、
帰宅困難者対策を含めた防災対策について、
地域と企業と
区による地域防災対策三者連絡会議の設置や地区防災訓練の実施、
防災備蓄
品の整備など企業と連携した様々な施策を推進しております。
さらに、
しながわCSR
推進協議会においても、
各企業間の意見交換・情報交換を行うとともに、
災害時の
事業継続に係る講演会などを開催しております。
今後も、
しながわCSR推進協議会などの場を活用し、
企業の方々と積極的に情報・
意見交換等を行いながら、防災対策をはじめ社会貢献活動における連携・協力
体制をより推進・強化していきたいと考えております。
このパンフレットでは、
企業の様々な分野での社会貢献活動事例をご紹介させて
いただいております。企業と区民および区との連携や社会貢献活動のあり方を考え
ていただく一助となれば幸いです。
平成 2 4 年 3 月
品川区長
濱野 健
しながわCSR推進協議会
品川区基本構想
区では、社会経済環境の変化とこれからも守るべき伝統や文化、助け合いの心などの普遍の価値を
区民(企業)と区との協働で「私たちのまち」品川区をつくるという理念に基づき、企業の社会貢献活
踏まえて平成20年4月に、区民と区との共同指針として新しい基本構想を策定しました。この基本構想
では、
「輝く笑顔 住み続けたいまち しながわ」を将来像として品川区が今後進むべき方向を三つの
動を推進することを目的に、
しながわCSR推進協議会が平成 22年5月に発足しました。
この協議会では、品川区と連携して、社会貢献活動に関する情報発信・交換を行いながら、各企業が
基本理念として示し、将来像を具体化した五つの都市像を掲げています。長期基本計画は、基本構想を
具体化するために行う施策と、実現の方向を明らかにした今後10年間の計画です。品川区は平成21年
環境・防災・教育・福祉・地域活動など様々な分野において、社会貢献活動を進めています。
4月からこの計画を基本として施策を展開しています。
しながわCSR推進協議会について
・ 地域課題
・ 社会的課題の
増大・多様化
・ 新型インフル
エンザ対策
・ 首都直下型地震
etc
伝統と文化を
育み活かす
品川区をつくる
しながわCSR推進協議会
・ 企業からの
ニーズ把握
・ 区から企業
への協力依頼
・ 企業と他の
活動主体との
コーディネート
昼間区民の増加
防災
帰宅困難者対策
環境
清掃美化活動
・ 情報交換・情報発信
・ 社会貢献活動
・ 企業が提案する活動
・ 区民参加も可能な活動
地域活動
イベントへの協力
教育
福祉
出前授業
ボランティア活動
推進
暮らしが息づく
国際都市、
品川区をつくる
区民と区との協働で、
「私たちのまち」
品川区をつくる
3つの基本理念
輝く笑顔 住み続けたいまち しながわ
品川区・区民・企業とのパートナーシップ
だれもが輝く
にぎわい都市
品川区
職員
町会
自治会
暮らしを守る
安全・安心都市
NPO
ボランティア
しながわ
CSR
推進協議会
品川区がめざす将来像
(5つの都市像)
未来を創る
子育て・教育都市
次代につなぐ
環境都市
みんなで築く
健康・福祉都市
区民
学校
発 行: 品川区
品川区社会福祉
協議会
・
しながわ
CSR企業連絡会
企業
(昼間区民)
その他
活動団体
商店街
品川区総務部総務課
所在地:〒140 -8715 品川区広町 2 -1-36
電話:03 -5742 -6625 FAX:03 -3774 -6356
メールアドレス:somu@city. shinagawa. tokyo. jp
編集協力:しながわCSR推進協議会(平成 22年 5月27日発足)
愛知産業株式会社、SMK株式会社、大崎電気工業株式会社
光陽産業株式会社、三和テッキ株式会社、株式会社ジェイティービー
新日鉄エンジニアリング株式会社、
ソニー株式会社、大日本印刷株式会社
株式会社テーオーシー、東京サラヤ株式会社、株式会社東洋製作所
株式会社ニコン、
日本ハム株式会社、
日本ペイント株式会社
ニフティ株式会社、
日本航空株式会社、
ネットワンシステムズ株式会社
日立ソリューションズ株式会社、三菱鉛筆株式会社、株式会社明電舎
株式会社モスフードサービス、楽天株式会社、品川区 (敬称略・50音順)
( 第 3 版)
品川区における企業による社会貢献活動の事例紹介
∼ 品川区と企業との新たな連携を地域・区民へ ∼
しながわCSR推進協議会を中心に、社会貢献活動の担う役割、活動分野や推進方法等について様々
な意見交換を行っています。区は、企業それぞれの特性にあった活動ができるよう情報提供、活動
事例の紹介等を積極的に行い、企業の社会貢献活動を推進するための体制づくりを行っていきます。
ここでは、防災・環境・教育・福祉・地域活動など様々な分野において、社会貢献活動を実施されて
いる協議会会員企業の事例の一部を紹介します。
品川区へ寄附(地域振興基金)
わんぱく相撲しながわ大会への協賛
大崎花いっぱい運動への参加
三和テッキ株式会社
新日鉄エンジニアリング株式会社
明るく安全な街づくり、
地域を繋ぐネットワークづくり、
優しさあふれるコミュニティ
活動など、
地域の課題を解決するために様々な活動を行っている区民活動団体を
応援するための地域振興基金に寄附を行っています。良質なボランティア体験を通
して高齢者・障害者と地域の人々のつながりをつくることを目的とした小中学生に
よる音楽イベントの施設宅配活動(誰でもその日はミュージシャン事業)などに基金
が活用されています。
当社は、
大崎まちづくり協議会が主催している「大崎花いっぱい運動」に参加してい
ます。この活動は、
品川区より大崎駅周辺の花壇を借り受け、
地元の中学生や、
近隣
住民の方、
企業ボランティアの方と共に、
年2回花植えを行います。当社の担当は、
御成橋、
目黒川沿いとなっており、
水遣り、
草取り等、
日々、
花壇の手入れを行い街の
景観保護に貢献しています。
避難所体験宿泊会への協賛(非常食の提供)
愛知産業株式会社
SMK株式会社
技術商社として「内外の独創性豊かな新技術と新資源の導入により、
需要家各位の
ニーズに応え、
時代の要請である省資源、
省エネルギー、
省力化に役立つ」ことを使
命とし社業に励むとともに、
CSR活動の実践に努力しています。
「わんぱく相撲」
(社
団法人東京青年会議所主催)に協賛と協力を毎年行なっている他、
昨年より「しな
がわ職場歩き」
(同)への協力も開始しています。また、
代表取締役社長は東京商工
会議所特別顧問や品川区政アドバイザー会議委員等多くの役職を務め広く社会に
貢献しています。
1976年に昭和池田記念財団を設立し、
奨学金の給付、
学生論文「昭和池田賞」を
制定するなど様々な育英活動を行い、
また障害者・老人・児童福祉の分野において
も幅広い活動を実施しております。また、
「しながわ寺子屋」活動における区内中学
校への講師派遣、
秋季例大祭への協力のほか、
2011年7月には、
地域で行われた
避難所体験宿泊会に協賛し、
非常食(缶入りパン・おこわ)を寄付しました。このよう
な活動を通して地元品川区の皆さんとの絆を深め、
地域社会への貢献をしていき
たいと考えております。
ソニー・サイエンスプログラム
ソニー株式会社
ソニーは「事業活動を行う世界の各地域において、
ソニーの得意とする分野で、時
代や社会のニーズに応えること」を社会貢献活動方針として掲げています。創業
者の井深大の時代から次世代を担う子どもたちの科学教育支援活動に継続的に取
り組んでおり、現在では、世界各地でのオリジナルワークショップの開催や、体験型
科学館「ソニー・エクスプローラサイエンス」
(東京・北京)を通じて、科学の原理を
楽しく学びながら、好奇心や創造性を育む機会を子どもたちに提供しています。
地域防災対策三者連絡会議への参加
大日本印刷株式会社
帰宅困難者対策や地域の防災対策などについて事業所、
町会、
行政機関の三者で
震災対策の強化と地域の連携を図ることを目的とした地域防災対策三者連絡会議
(大崎第一地区)に参加しています。炊き出し訓練やAEDの取扱い訓練など三者協
働の防災訓練を行っています。
地域イベント等への協力
光陽産業株式会社
清掃美化活動
大崎電気工業株式会社
社会貢献として企業スポーツ「ハンドボールチーム(OSAKI OSOL)」が全国の小
中学校へ赴き、
子供たちに夢や目標を持つことの大切さを伝え、
「ゆたかな心と健
やかな身体を育む」ことを目的にハンドボール交流を実施しています。そのチーム
Tシャツを社員も着用し、
五反田地区の清掃活動を行なっています。
当社はともに共感し合える社会・地域との関係づくりを大切にし、
環境保全・社会貢
献に努めるという経営理念に基づき、
お客様第一のモノづくりとセキュリティテクノ
ロジーを通じて、
社会と暮らしの安全に貢献しています。本社がある豊町地域の町
内会・商店街への協力、
地域イベントへ場所の提供、
豊町四丁目町会大神輿渡御では、
駐車場を休息場所に提供し、
冷たいお茶を振舞い、
地域とのコミニテイ作りを目指
しています。併せて本社建物周辺の清掃緑化活動・スポーツを通じた青少年の育成
活動と、
歳末助け合い運動に40年に亘り参加しており、
昨年末もグループ会社と従
業員からの歳末義援金を日刊工業新聞に届けました。
地域社会交流・教育関連イベントの開催等
株式会社テーオーシー
西五反田のTOCビルにて、
琴とフルートの演奏会、
鏡開きの振る舞い等、
種々のイ
ベントを開催し、
今まで以上に「絆」を深めていただける地域社会交流の場を提供
しています。また、
区立小学校の社会科見学(卸売り・流通倉庫等)のほか、
区内服
飾学校に企業とのコラボレーション・ファッションショーの場を、
美術大学にクリスマ
スツリー作品の展示の場を提供し、
教育現場と実社会との橋渡しの役割も担う等、
地域社会に密着した取り組みを行っています。
環境プログラム
東京サラヤ株式会社
サラヤは、
弊社環境方針に基づき地球環境の保全、
衛生、
健康向上と生物多様性にも配
慮した持続発展可能な運営が環境問題への解決に必要と考えています。そのために企
業やNPO及び諸団体と連携を深めること。地域住民とのコミュニケーションもとりな
がらサラヤ環境プログラム「ボルネオ緑の回廊プロジェクト」の支援など自然環境保全
活動を紹介しながら自然資源の重要さを環境教育を通して伝えています。
清掃美化活動
清掃美化活動
品川区へリユースパソコンの寄附
情報モラル授業
株式会社東洋製作所
株式会社ニコン
ネットワンシステムズ株式会社
株式会社日立ソリューションズ
東洋製作所グループは、
毎週1回事業所周辺の清掃美化活動を行っていますが、
新
たに2010年より10月を事業拠点周辺の「(清掃貢献)集中月間」と位置づけ、
国
内20拠点で活動をおこなっています。東京本社では、
品川区が推奨するポイ捨てご
み撲滅スローガンが書かれた「たすき」や「旗」を活用し、
「ポイ捨て禁止」をアピー
ルしながら、
京急「青物横丁」駅から事業所間の道路に捨てられているゴミを回収し
ました。
地域・近隣への感謝の意を込めて、
「ゴミゼロ運動」として定期的に大井製作所周
辺(光学通り、
立会道路、
西大井駅前など)の清掃を行っています。
その他、
近隣の学校への出張授業や、
西大井広場公園で行われる水防訓練の際に
関係車両の駐車場を提供しています。
しながわCSR推進協議会の会員として、
区との協働で様々な活動を推進しています。
具体的には、
リユースパソコンをNPOイー・エルダーを通じて品川区に寄贈し、
教育・
研修等の諸活動に利用されています。また、
品川区内の社会福祉法人・福祉センター
等の協力のもと障がい者の手作り製品の社内販売会開催などを通じ、
区内の障が
い者の就労を支援しています。あわせて、
「しながわ職場歩き」(社団法人品川青年
会議所主催)にも初回から参加し、
区内の中学生に当社のネットワーク技術を理解頂
くとともに、
社員との懇談を通して育成・支援をサポートしています。
品川区立東海中学校にて、
中学校1年生を対象に情報化社会における問題をIT企
業の立場から伝えることで、
情報モラルの確立を目指し、
情報モラル授業を実施し
ています。若手エンジニアが講師を務め、
同社のインタラクティブホワイトボード(電
子黒板)
「StarBoard(スターボード)」等を使い授業を行います。講師は社員へ公
募し、
有志の社員が自発的にリハーサルを行い、
資料も手作りで行っています。
ファイターズ主催試合(東京ドーム)にご招待
日本ハム株式会社
東日本大震災の影響で品川区に避難されている皆様を、
北海道日本ハムファイター
ズ主催試合(東京ドーム開催)にご招待しました(2011年7/20、9/13)。これ
は品川区役所の皆様のご尽力により実現しました。今後もステークホルダーの皆
様への情報提供、
意見交換を行い、
社会活動に取り組んで参ります。
試合観戦された皆様より、
以下のご感想を頂きました(一部抜粋)。
「被災地に残っ
ている両親も連れてきたかった。」、
「野球を応援している時は、震災を忘れられ
るひとときであり、
気が休まる。」
情報モラル出前授業
ニフティ株式会社
区立小学校の市民科の授業で、
インターネットを安全に利用する方法を知り、
今後
の情報社会を生き抜く知恵を学ぶ授業を実施しています。ニフティと教育委員会
が共同で開発した教材を活用しながら社員有志が、
わかりやすく情報モラルの授
業を進めます。また、
保護者向けとして、
違法・有害サイトの実態やネット社会で子
どもを被害者にも加害者にもさせないための講習も実施しています。
塗装ボランティア
日本ペイント株式会社
ものづくり教室
日本ペイントグループは共存共栄を基本理念とし、
社業を通じて社会公共の福祉に
貢献することを経営理念として掲げております。区防犯協会への参加、
品川消防団
訓練大会会場の提供、
清掃ボランティアなど様々な活動に取り組んでいます。特に
塗料メーカーならではの活動として日本ペイント労働組合東京支部と協力し、
近隣
の公園や公共施設の塗替えを行い、
地域の皆様に好評をいただいております。
株式会社明電舎
しながわ寺子屋への協力
日本航空株式会社
品川区に本社がある日本航空では、社会人を品川区内 の中学校に講師として
派遣する『しながわ寺子屋』に2005年度より参加しています。運航乗務員・
客室乗務員・整備士などJALグル−プ各社・各部門の社員がそれぞれの職務内
容について中学生たちに講演を行っています。
明電舎は、
NPO法人コアネットと共に2007年から地域の小学生を対象とした も
のづくり教室を開催しています。当社社員とコアネットがインストラクターとなり、
小学生がモータで動くロボット・キットを組み立てる指導を行っています。苦労しな
がらもキットを完成させ、
それを動かして遊ぶことで、
ものづくりの楽しさを体験し
ていただいています。品川区内では、
毎年5校(約300名)程度を対象に実施して
います。
しながわ夢さん橋への参加
株式会社モスフードサービス
10月9、10日の2日間、オフィスのある大崎駅デッキ周辺で開催された「しなが
わ夢さん橋」に参加しました。モスのキャラクターであるモッさんのおもちゃを使っ
たチャリティーゲーム『モッさん釣りゲーム』は大盛況で、お手伝いの高校生も
私たちもフル回転でした。2日間で4,
200人にお立ち寄りいただき、
集まった42,
750円は、実行委員会を通して「社会福祉法人 おおさき さくら福祉会 すず
かけの里(宮城県)」に寄付いたしました。
品川クリーンナップ大作戦
楽天株式会社
楽天グループは、年に2回約150名が参加する清掃活動を行っています。実施
場所については、品川区から要望をうかがい毎回選定を行っています。会を重ね
る毎に参加者が増えており、最近では国際色も豊かになってまいりました。
※50音順・敬称略