平成25年度事業報告 (PDF) - 山形県産業廃棄物協会

平成25年度事業報告
自
至
平成 25 年 4 月 1日
平成 26 年 3 月 31 日
当協会は平成25年4月1日に一般社団法人へ移行し新たにスタートした。
協会会員は、産業廃棄物処理のコンプライアンスを最重要として、安全で安心ので
きる適正な処理はもとより、市場の健全化への取組として排出事業者からの理解と信
頼の構築に努めた。
事業については、広報啓発等事業及び適正処理推進事業を着実に実施し、県民の快
適な生活環境に寄与するとともに、支部活動、青年部会活動等を積極的に展開した。
また、会員及び関係行政機関等の協力があり円滑に事業を遂行することができた。
以下、事業項目ごとにその概要を報告する。
1 産業廃棄物に関する広報啓発等事業
(1)産業廃棄物啓発支援事業
県民の産業廃棄物への理解を得るため、適正処理及びリサイクルの処理の実態
等について、総合支庁環境課と協会支部が協力して啓発支援事業を実施した。
【村山総合支庁】
テーマ 水辺の環境学習会&第10回村山地区環境ミーティング
内 容 村山市楯岡地内 大沢川(川のごみ回収)
リサイクル施設体験ツアー
期 日 平成25年7月31日
参加者 23名
【最上総合支庁】
テーマ 災害廃棄物処理状況視察
内 容 石巻ブロック災害廃棄物中間処理施設
期 日 平成25年11月13日
参加者 38名
【置賜総合支庁】
テーマ ①夏休みリサイクル体験教室
②3R推進・適正処理啓発ポスター募集
内 容 ①PETボトルリサイクル施設見学 ②環境展・商業施設等で展示
期 日 ①平成25年8月4日・5日
参加者 ①42名 ②応募数 小・中学生 121作品
【庄内総合支庁】
テーマ 庄内地域環境体験学習会
内 容 廃棄物に関する講話、海岸漂着物回収体験、リサイクル施設見学
期 日 平成25年8月3日
参加者 37名
(2)やまがた環境展2013の開催
県や関係機関と共に主催者となり、やまがた環境展2013を開催した。
協会では展示ブースを設置し、来場者に対し産業廃棄物に関する啓発・PR
を行った。また、この事業は村山支部及び青年部会が全面的に協力した。
なお、具体的な実施内容は次のとおりである。
【啓発ポスター展示、啓発チラシ配布、ハイブリッドパッカー車展示、
環境クイズの実施、バルンアートの配布、リサイクル自転車の提供】
期
日
場
25.10.26∼10.27
所
山形国際交流プラザ
来
場
者
約2万1千人
(3)県からの受託事業
山形県から「山形県循環型産業人材育成等業務」を受託した。
協会会員の経営者として、また、将来の企業幹部としての意識の向上を図る
とともに、排出事業者との交流の場を作ることにより、これからの産業廃棄物
処理事業の方向性について考える機会とした。
①トップセミナー
参加者
36名
日
時
平成25年12月5日(木)
場
所
山形国際交流プラザ
内
容
4F
13:30∼16:30
中会議室
講演1「産業廃棄物処理業の飛躍のために」
講師 横浜市立大学CSRセンター長 影山 摩子弥 氏
講演2「産業廃棄物業界を取り巻く環境」
講師 公益社団法人全国産業廃棄物連合会専務理事 森谷
②環境・循環型産業交流プラザ
参加者
時
平成26年2月6日(木)
13:30∼16:30
場
所
ヒルズサンピア山形
蔵王
1
内
容
氏
66名
日
2F
賢
企業におけるリサイクル等の取組み事例の紹介
「天然資源の再生に向けて ∼軟質針葉樹 廃材から家具への転換
∼」 株式会社天童木工 製造部部長 鈴木 聡 氏
2 大学における研究事例の紹介
(1)「金属イオンの特異的濃縮剤として活用可能なリン酸塩の設計」
山形大学大学院理工学研究科 准教授 川井 貴裕 氏
(2)「大気圧マイクロプラズマを用いた微細構造の形成」
山形大学大学院理工学研究科 教 授 會田 忠弘 氏
(3)学生による発表
∼交流タイム(ポスター発表)∼
(4)「飯豊産木質ペレットを利用したストーブの開発
∼燃焼効率アップと排熱発電∼」
山形大学大学院理工学研究科 准教授 鹿野 一郎 氏
3
県の支援制度紹介
県環境エネルギー部循環型社会推進課
環境産業振興主査 石井 貴子
氏
2 産業廃棄物適正処理推進事業
(1)マニフェスト普及啓発頒布事業
①マニフェストの適正使用促進
すべての産業廃棄物に使用が義務づけられているマニフェストについて、会員
の理解を深めるとともに排出事業者の適正使用のため、信頼される(公社)全国
産業廃棄物連合会及び建設6団体副産物対策協議会のマニフェストの使用促進
を図った。
平成25年度に協会が頒布したマニフェストは次のとおりである。
産業廃棄物マニフェスト
直行用
単
建設系廃棄物マニフェスト
積替用
票
連続票
単
票
連続票
99,100
98,500
23,400
24,000
単
188,600
計 245,000 セット
平成25年度
票
連
帳
91,000
計 279,600 セット
合計524,600セット
②電子マニフェストへの加入促進
排出事業者及び処理業者からの問い合わせへの対応、資料配布、加入申し込み
の受付等を行った。(新規加入3社、5件)
③バイオハザードマークの適正使用促進
感染性産業廃棄物による事故を未然に防止するため、取り扱いが厳正に行なわ
れるようバイオハザードマーク適正使用の促進を図った。
平成25年度に協会が扱ったバイオハザードマークは次のとおりである。
種
類
販売数(枚)
赤
黄
橙
(血液等)
(注射針・メス等)
(透析器具等)
400
4,200
2,000
合
計
6,600
(2)廃棄物適正処理講習会事業
平成25年度における(公財)日本産業廃棄物処理振興センターが本県で開催
した講習会は次のとおりである。協会としては、受講申込書の受理及び当日の運
営等開催に協力したほか、受講希望者には「受講の手引き」の配布と説明を行っ
た。
(県内開催)
①産業廃棄物収集・運搬課程(新規)
②産業廃棄物・特別管理産業廃棄物収集・運搬課程(更新)
③産業廃棄物・特別管理産業廃棄物処分課程(更新)
④特別管理産業廃棄物管理責任者講習会
産業廃棄物又は特別管理産業廃棄物
処理業の許可申請に関する講習会
課
程
産業廃棄物
産業廃棄物・特 産業廃棄物・特
別管理産業廃 別管理産業廃
棄物
棄物
収集・運搬(新規) 収集・運搬(更新)
期
日
会
場
25.11.27∼28
大手門パルズ
25.8.8
大手門パルズ
県
処分(更新)
25.12.11∼12
大手門パルズ
25.8.9
大手門パルズ
34名
39名
受講者
特別管理産業
廃棄物管理責
任者講習会
107名
内
(内収運同時
93名
受講者22名)
県
43名
21名
44名
外
(内収運同時
4名
受講者23名)
77名
合
計
60名
151名
(内収運同時
97名
受講者45名)
(3)不法投棄防止活動
①地域における不法投棄防止活動の実施
廃棄物の不法投棄をなくして安全で快適な生活環境を守るため、県、市町村、
関係団体そして地域住民が一体となり、総合支庁ごとに地区不法投棄防止対策協
議会を組織している。協会は協議会が実施する不法投棄防止の啓発、原状回復作
業等の事業に積極的に参画・支援を行った。
②不法投棄防止専門部会の開催
協会に設置している不法投棄専門部会を平成26年2月14日に開催し、県内
における不法投棄の現状、各総合支庁における不法投棄の現状と活動状況等につ
いて協議した。
部会には、県循環型社会推進課及び各総合支庁環境課担当者も出席し、県内に
おける不法投棄の現状等やその対策について説明を行った。
③山形県産業廃棄物不適正処理防止対策等連絡協議会への参画
県循環型社会推進課、県警察本部生活環境課、酒田海上保安部警備救難課とと
もに組織している連絡協議会が、平成25年7月25日に開催された。
不法投棄を未然に防止し、産業廃棄物不適正処理の早期発見やその対応につい
ては行政、司法、業界が強く連携して行動する必要があり、的確にかつ迅速な措
置のため、意見交換と各機関が持つ情報の交換を行った。
3 目的達成事業
(1)組織強化活動の推進
①支部活動
各支部が、独自に研修会や視察研修の実施、支部会員間の意見交換や情報交換、
啓発支援事業などを行った。
【村山支部】(主な事業)
・「やまがた環境展2013」への参加と協力
・啓発支援事業への協力
・研修会の実施
・視察研修の実施
日 程
平成25年11月7日∼9日
視察先
「産業廃棄物と環境を考える全国大会」への参加等(三重県)
参加者
21名
・村山地区不法投棄防止対策協議会への参加
【最上支部】(主な事業)
・適正処理推進事業の実施
・不適正処理の監視活動
・産業廃棄物啓発支援事業の実施
・最上地区不法投棄防止対策協議会への参加
・研修会の実施
【置賜支部】(主な事業)
・研修会の実施
・視察研修の実施
日 程 平成25年10月16日∼17日
視察先 中央防波堤内側スーパーエコタウン事業施設(東京)
参加者 8名
・啓発支援事業(廃棄物適正処理・3R推進事業)の実施
・置賜地区不法投棄防止対策協議会への参加
【庄内支部】(主な事業)
・研修会の実施
・視察研修の実施
日 程 平成25年11月15日∼16日
視察先 (株)日本フードエコロジーセンター(神奈川県)
参加者 9名
・地域環境保全活動への参加
・庄内地区不法投棄防止対策協議会への参加
②青年部会活動
知識の習得や技術の研鑽のための研修会等の開催、また、他県青年部会との交
流会への参加などの事業活動を行った。
・研修会の実施
・視察研修の実施
日 程 平成25年9月26日∼27日
視察先 伊達ソーラー発電所・伊達ウインドファーム(北海道)
参加者 10名
・やまがた環境展2013への参加と協力
・北海道・東北ブロック青年部協議会への参加と協力
・災害復興に関する支援活動の実施
・会員拡大強化活動の実施
③会員加入の促進
会員増による協会組織を強化し、併せて産業廃棄物処理業の優良化を促進する
ため、未加入許可業者に対し協会への勧誘を行った。
(新規加入 正会員 1 社)
④表彰事業
平成25年度は次のとおり表彰された。
(公社)全国産業廃棄物連合会会長表彰
地方優良事業所 株式会社 モリヤ
(2)産業廃棄物に関する調査研究
(公社)全国産業廃棄物連合会が行う調査研究に協力し、その成果を当協会
会員にとって役立つ資料とすることに努めた。
(3)機関誌「産廃やまがた」の発行・配布
産業廃棄物に関する情報、協会事業の実施状況等を掲載し、会員はじめ関係者
に配布した。
発刊番号
発行期日
発行部数
第56号
25.5.13
450部
第57号
25.9.27
450部
第58号
26.1.15
450部
配
布
先
会員、国会議員、県議会議員、
都道府県協会、行政機関、排出事
業者団体、その他県内各種団体等
(4)会員名簿の作成とホームページの掲載
会員企業相互の連携により、産業廃棄物の適正処理の効率化を図る目的として、
会員名簿を作成し会員へ配布したほか、排出事業者の利便性を高め、廃棄物の適
正処理推進に資するため、会員名簿をホームページに掲載した。
(5) 県内各界の意見の反映
県内各界の代表者からなる会員外理事の識見を協会運営に取り込んだ。
(6)環境に配慮した企業行動
環境産業に携わる処理業界として、ISO14001 やエコアクション 21 などの認証
を積極的に取得することなど、環境に配慮した企業行動を行うことを推奨した。
(7)適正処理推進研修会の開催
法の適正な運用について対処するため研修会を開催した。
期 日 平成25年10月7日
場 所 山形国際交流プラザ
研 修 テーマ「産廃廃棄物処理の現状について」
講 師 山形県環境エネルギー部循環型社会推進課
課長補佐(廃棄物対策担当)会田 健 氏
(8)産業廃棄物処理業における安全衛生の促進
処理業における労働災害の発生頻度は他産業に比較して高い状況にあるため、
リスクアセスメント研修会を開催し会員企業の安全衛生水準の向上を図った。
期 日 平成25年10月7日
場 所 山形国際交流プラザ
研 修 「労働災害防止とリスクアセスメント」
講 師 中央労働災害防止協会 東北安全衛生サービスセンター
所 長 田中 博 氏
(9)支部長会議の開催
平成25年8月22日に、支部活動の充実強化を図るため、協会三役を交え
支部長及び支部事務局による意見交換、情報交換の会議を開催した。
特に、新法人移行後の支部運営について意見の交換を行った。
(10)行政懇談会の開催
平成25年8月22日に、循環型社会推進課と協会三役による行政懇談会を
開催し、①平成25年度産業廃棄物啓発支援事業の進捗状況について、②災害
廃棄物等処理の進捗状況について、③小型家電のリサイクル制度について、④
原状回復事業について意見の交換を行った。
県出席者:中川循環型社会推進課長、石垣廃棄物対策主幹、会田課長補佐、
齋野課長補佐、大川環境産業専門員
協会出席者:伊藤会長、青山副会長、丹野副会長、黒澤副会長、鈴木常務理事
小川主任
(11)各種会議等への参加
①「産業廃棄物と環境を考える全国大会」への参加
第12回産業廃棄物と環境を考える全国大会は、平成25年11月8日に三重
県の伊勢志摩ロイヤルホテルで開催され当協会から2名が参加したほか、村山支
部から21名参加した。
② (公社)全国産業廃棄物連合会定時総会への出席
第3回定時総会は平成25年6月14日に東京の明治記念館で開催され、(公
社)全国産業廃棄物連合会副会長及び正会員として伊藤会長が出席した。
③北海道・東北地域協議会への出席
連合会の地方組織である地域協議会に会長他が出席し、各道県協会からの提案
事項を中心に協議と意見交換を行った。
地域協議会2回、会長会議2回、事務局長会議1回、事務局担当者会議1回
④(公社)全国産業廃棄物連合会事業への協力
連合会の構成員として連合会主催の各種会議、研修会等に出席した。
(12)ホームページによる広報
ホームページには、産業廃棄物に関する一般的な情報、協会事業の実施状況、
講習会の受付状況を掲載したほか、常に最新の会員情報を掲載し排出事業者の
利便に供した。また、広く県民に対して情報発信を行い、産業廃棄物への理解と
協会事業への理解、適正処理の推進に努めた。
(13)廃棄物処理に関する相談・情報提供
関係法令等についての情報の把握、会員及び関係者からの相談、照会等に便宜
を図ったほか、一般県民からの産業廃棄物に関する問い合わせに対し情報提供を
行った。
4
管理事業
(1)協会運営の基本となる総会、理事会、三役会を開催した。
○通常総会の開催
次のとおり一般社団法人山形県産業廃棄物協会としての第1回通常総会を
開催した。
1 期 日 平成25年6月19日(水)
2 場 所 ホテルメトロポリタン山形 「霞城」
3 議 事
第1号議案 平成24年度事業報告に関する件
第2号議案 平成24年度収支決算報告並びに監査報告に関する件
第3号議案 役員の補充選任に関する件
[報告事項]
1 平成25年度事業計画に関する件
2 平成25年度収支予算に関する件
○理事会の開催
次のとおり理事会を4回開催した。
第 1 回理事会
1 期 日 平成25年4月16日(火)
2 場 所 ホテルメトロポリタン山形
3 報 告
(1)一般社団法人への移行について
(2)平成25年度県の事務処理体制について
(3)会員の退会状況について
(4)平成24年度受託事業の実績について
(5)一般社団法人移行記念第1回通常総会懇親会について
(6)今後の日程について
4 協 議
(1)第1回通常総会の開催案について
(2)第2回理事会の開催案について
第2回理事会
1 期 日 平成25年5月22日(水)
2 場 所 緑町会館
3 報 告
(1)一般社団法人移行記念第1回通常総会懇親会について
(2)今後の日程について
4 協 議
(1)平成25年度事業計画案について
(2)平成25年度収支予算案について
(3)第1回通常総会付議事項について
(4)総会時の役割分担について
第3回理事会
1 期 日 平成25年10月11日(金)
2 場 所 緑町会館
3 報 告
(1)上半期業務執行状況報告について
(2)一般社団法人移行後の手続きについて
(3)やまがた環境展2013について
(4)上半期の事業実施状況について
(5)下半期の日程について
第4回理事会
1 期 日 平成26年3月7日(金)
2 場 所 緑町会館
3
報 告
(1)会員の入会状況について
(2)不法投棄防止専門部会員について
(3)平成25年度業務執行状況報告について
4 協 議
(1)一般社団法人山形県産業廃棄物協会表彰規程の一部改正について
(2)産廃やまがた編集委員会会則の制定について
(3)平成25年度補正予算案に関する件
(4)第2回通常総会の開催について
(5)平成26年度事業計画案に関する件
(6)平成26年度収支予算案に関する件
(7)第5回理事会の開催について
(8)役員改選の対応について
○三役会の開催
三役会を6回開催し、協会の運営全般、理事会提案等について協議を行った。
(2)一般社団法人移行への対応
平成25年4月1日に移行登記を行い、一般社団法人山形県産業廃棄物協会
として新たにスタートした。
また、移行に関して必要な諸手続きも完了した。
なお、公益目的財産額の確定に必要な書類(公益目的支出計画等)を県に提出
し、下記のとおり確定した。
公益目的財産額 2,867,686円
完了予定年月日 平成26年3月31日
5
期日別事業実施状況
別記のとおりである。