中央家保ニュース Vol.4 広報“家畜の健康” 発行機関:熊本県中央家畜保健衛生所 住所:熊本市南区城南町沈目1666 TEL:0964-28-6021 E-mail) [email protected] HP address) http://www.pref.kumamoto.jp/site/175/ 家畜の暑熱対策について 7月21日に九州北部地方は梅雨明けし、いよいよ本格的な夏が到来しました。暑さは 家畜にとって大きなストレスです。生産性の低下を防ぐために、早いうちから以下のよう な暑熱対策に取り組みましょう。 1. 飼育密度の緩和や、畜体等への散水・散霧により、家畜の体感温度の低下を図るととも に、換気扇等による送風、換気、寒冷紗やよしずによる日除け、屋根裏への断熱材の設 置及び屋根への消石灰の塗布等、畜舎環境の改善を図ること。 2. 良質で消化率の高い飼料及び清浄で冷たい水を給与すること。 動噴で石灰乳を散布した屋根 クーリング・パッドの設置 なお、具体的な家畜の暑熱対策については社団法人中央畜産会のホームページ (http://jlia.lin.gr.jp)の畜産生産性向上促進総合ページのうち暑熱対策等の紹介をご参 照ください。 熊本県内における豚流行性下痢(PED)の発生状況 県内では5月31日(32例目)の発生以降、 戸数 県内PED発生戸数の推移 新たな発生は認められていません。全国的にも 25 発生戸数は減少していますが、九州他県では 20 6、7月にも発生がありました。今後とも飼養 15 衛生管理基準の遵守、早期通報の徹底をお願い します。 10 なお、PEDワクチンは7月以降も順次出荷 5 が予定されています。ワクチンの効果(哺乳豚 0 の症状軽減)を十分に引き出すには、衛生管理 1月 2月 3月 4月 5月 6月 の徹底と 用法・用量を守って分娩前の母豚に2 ※先月号の県内PED発生戸数のグラフに 回注射することが大切です。 おいて記載に誤りがありました。正しいグ ラフに訂正させていただきます。 「熊本県鳥インフルエンザ防疫対策マニュアル」 が改訂されました 4月13日に県内初の高病原性鳥インフルエンザが発生したことを受け、今回防疫作業に 従事した職員や市町村、建設業協会等からも幅広く意見を聴取し、防疫対策マニュアルを 改訂しました。 新たな防疫対策マニュアルでは、発生した農場の規模に応じた防疫作業人員の動員計画 を作成したり、これまで4万羽規模での発生を想定して備蓄していた防疫資材を10万羽規 模に拡大すると定めました。また、発生農場内の防疫措置に関して、指揮命令系統の確立 等が改訂され、実務に即した防疫演習を行うなどして、今後の鳥インフルエンザの発生に 備えることとなりました。 韓国における鳥インフルエンザ及び口蹄疫の発生について 6月25日、京畿道安城(アンソン)郡の肉用あひる農場において鳥インフルエンザ ( H5N8亜型)の発生がありました。本県で発生した本病のウイルス型と同型であり、侵入 リスクは依然として高い状況にあるといえます。 また、7月23日には慶尚北道義城(ウィソン)郡の豚飼育農場において口蹄疫(O型)の 発生がありました。韓国と日本は地理的にも近く、人の往来や物流も盛んであるため、畜産 農家を含む関係者の皆様方におかれましては、引き続き、飼養衛生管理の徹底や早期発見に 万全を期していただくようお願いいたします。 近隣諸国における悪性伝染病発生情報 病名 発生地 発生月日 畜種 型 口蹄疫 ロシア 韓国 5月28日 7月23日 豚 豚 O O アフリカ豚コレラ ロシア 5月15日~6月19日 豚 - 小反芻獣疫 中国 山羊 羊 - 5月25日~6月7日 7月28日現在 毎月20日はくまもと家畜防疫の日 定期的な消毒を実施しましょう!
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