2008年5月22日( 木 ) ※本紙は大阪支店発行のメール・マガジンです。新ホームページ公開 !! 是非一度ご覧下さい http://uss-group.co.jp ■経済・投資コラム ■バブル崩壊後の中国の方向性■ ２００８年８月の北京オリンピック、あるいは２０１０年の上海万博の後に、バブルの崩壊があるとすれば、このとき、どれぐらいの経済的衝撃が生まれるでしょうか？日本の東京オリンピックは１９６４年に開催されましたが、すでにこの年の前半から日本経済は景気後退が見受けられ、翌年には深刻な不況に陥ったのです。１１％のＧＤＰの伸びを示していた経済は、何と５％の伸びにまで落ちてしまったのです。もし、これと同じ規模の衝撃が中国経済を襲ったと仮定すれば、中国の現在のＧＤＰ成長率は約１０％だから、約４％にまで下落する可能性があるという事で、この衝撃は非常に大きなものになるに違いありません。しかし、このことによって、国家主席の胡錦濤さんが辞任するという事態はあったとしても、中国共産党の崩壊に繋がるかといえば、それは考えにくいです。１９８５年、中国では『天安門事件』が起こり、このとき多くの学生や市民が殺害され、それに抗議する諸外国からの経済制裁が始まり、中国経済は急速に後退したのです。このときのＧＤＰ伸び率の下落は、約１１％から約４％への下落となりました。中国の統計の信憑性にはいささかの不安はありますが、大差はないと思います。そして鐙小平さんは、まったく妥協することなくこの時期の経済的危機を乗り切ったというのは有名な話しです。ソ連の崩壊を考える際に、決定的な分岐点になったのが、『グラスノスチ』（情報公開）の実施でした。現在、中国はマスコミを完全に中国共産党と北京政府の管理下においており、規制の強化をすることはあっても緩和することはまったくない状況です。インターネットなどのプロバイダには、政府による統制の仕組みを営業の条件にしています。例えばですが、中国では『天安門』と入れて検索しても、観光地としての案内は出てきても、『天安門事件』のデーターは出てこないそうです。ゴルバチョフさんが、『グラスノスチ』に踏み切ったのは、チェルノブイリ原発事故の悲惨さを知ったからだと言われていますが、中国で同じようなことが仮に起こったとしても、胡錦濤さんが同じように情報公開・自由化の方針をとるとは思えません（最近起こった地震で、中国側からの報道内容を見ても受けとれます）。経済バブルが崩壊し、全国規模で農民の反乱が勃発し、さらに都市の人民が賛同するような事態が起こらないかぎり、中国共産党の崩壊はないのではないでしょうか。従って、たとえ中国経済バブルが崩壊しても、現在の共産党政権は、おそらく２０２０年ぐらいまでは続くと考えたほうが良いのでは？言い換えれば、中国は第二のソ連にはならないという事です。逆に、中国の経済バブル崩壊が中国共産党の崩壊にも繋がるという考え方は、戦略上、日本の将来にとってリスクの高い考え方だと思います。最終的には、両国が互いに発展しうる関係ができることを希望しています。高谷康直 ※本メールマガジンの著作権は㈱UHGに帰属します。従って無断での複製、転載、販売、再配布を禁じます。※ ☆USSひまわりグループ大阪支店ブログのご紹介☆ 『土俵際通信』面白さ支店No.1 !! ⇒　http://ameblo.jp/tatei-cx 『OH～！いる。石油マーケット倶楽部』オイルならこのブログ !! ⇒　http://miurayujiuss.blog.shinobi.jp/ 『少数派集結』　穀物ならこのブログ!! ⇒　http://ameblo.jp/iwavich ♪その他のブログも好評連載中です♪ ⇒　http://uss-group.co.jp/corporate/branch/osaka/blog.html 為替市場 5/21(水) NY円／＄ 103.01 5/22(木) 9:26 現在東京円／＄ 102.87 -0.14 ※東京円前日17：00との比較です。 ※NY終値との比較です。株式市場 5/21(水) NYダウ 12,601.19 -0.30 日経平均株価前日比 +8.50 +73.30 +4.19 0.0921 +13.34 +17.50 +17.50 銘柄（国内）終値（期先）海外市況 5/21(水) 銘柄（海外）終値（期近） NY金 NY白金 WTI原油 NY改質ガソリン NYﾋｰﾃｨﾝｸﾞｵｲﾙｼｶｺﾞ大豆ｼｶｺﾞとうもろこし 928.00 2,221.10 133.17 3.3965 390.84 1,349.00 607.25 5/21(水) 13,926.30 -227.49 -233.79 国内市況 5/21(水) 東京金東京白金東京原油東京ガソリン東京灯油東京一般大豆東京とうもろこし 3,090 7,018 81,110 89,330 102,580 66,790 40,350 前日比 +38 +52 +2,350 +2,520 +2,700 +270 -300 c07.06.04 株式会社USSひまわりグループ大阪支店〒530-0054 大阪市北区南森町1-4-19　サウスホレストビル１F 発行責任者支店長： TEL：06-6316-4800　FAX：06-6316-4880 村岡　雅和 [email protected] ※「ひまわりView」の配信停止に関しましては、お手数ですがe-メール又はお電話にてご連絡ください。 ※経済・投資コラムの内容の中に、一部相場観が入る事がございますが、お取引に関する最終決定は、お客様ご自身でされますように、お願い申し上げます。