服用しやすい酸化マグネシウム錠剤 - 健栄製薬株式会社

薬価基準収載
服用しやすい酸化マグネシウム錠剤
制酸・緩下剤
(酸化マグネシウム製剤)
Magmitt Tab. 250mg・330mg・500mg
2007年6月作成
発売元
製造販売元
大阪市中央区伏見町2丁目5番8号
香川県木田郡三木町井上2876-2
協和化学工業株式会社
07.06.10K
制酸・緩下剤
Magmitt Tab. 250mg・330mg・500mg
マグミット錠の有効成分である日局酸化マグネシウムは、制酸剤や緩下剤として汎用されていま
す。剤形としては散剤が主流ですが、患者さんにとっては服用時に口中への拡散による不快感等
のため、ノンコンプライアンスの原因になりがちです。一方、医療従事者にとっては調剤時や分
包時に粉の付着や固着があり、煩雑な業務となっています。
マグミット錠は、口中ですぐれた崩壊性を有し、患者さんにとって服用しやすいことを第一目的
とした錠剤で、コンプライアンスの向上が期待できる製剤です。
効能・効果
○ 下記疾患における制酸作用と症状の改善
胃・十二指腸潰瘍、胃炎(急・慢性胃炎 、薬剤性胃炎を含む)、上部消化管機能異常(神経性食思不振 、 いわゆる
胃下垂症、胃酸過多症を含む)
○ 便秘症
○ 尿路蓚酸カルシウム結石の発生予防
用法・用量
○ 制酸剤として使用する場合
酸化マグネシウムとして、通常成人1日0.
5∼1.
0g を数回に分割経口投与する。
○ 緩下剤として使用する場合
酸化マグネシウムとして、通常成人1日2g を食前または食後の3回に分割経口投与するか、または就寝前に1回投
与する。
○ 尿路蓚酸カルシウム結石の発生予防に使用する場合
酸化マグネシウムとして、通常成人1日0.
2∼0.
6g を多量の水とともに経口投与する。
なお、いずれの場合も年齢、症状により適宜増減する。
包装
マグミット錠250mg PTP包装:100錠(10錠×10)、1000錠(10錠×100)
バラ包装:1000錠
マグミット錠330mg PTP包装:100錠(10錠×10)、1000錠(10錠×100)
バラ包装:1000錠
マグミット錠500mg PTP包装:100錠(10錠×10)、500錠(10錠×50)
バラ包装:500錠
特性
1.すぐれた崩壊性
マグミット錠は、適量の水と共に服用すると口中で速やかに崩壊し、嚥下困難な患者さんでも服用しやすく、コンプ
ライアンスの向上が期待できます1)。
投入後約1秒
約4秒後
約7秒後
マグミット錠250mg
マグミット錠330mg
マグミット錠500mg
5∼7
6∼8
8∼11
崩壊時間(秒)
第十五改正日本薬局方 一般試験法 崩壊試験法(水)
●健栄製薬株式会社 社内資料
2.散剤の酸化マグネシウム(細粒)と比べ服用しやすい
マグミット錠は、散剤の酸化マグネシウム(細粒)と比較して崩壊後の粒子径が約1/4と細かくなっており、ザラつ
きなど口中での不快感が少なく、服用しやすい製剤です。
● 崩壊後の平均粒子径
マグミット錠
250mg
330mg
500mg
57μm
56μm
51μm
日局 酸化マグネシウム(細粒)
240μm
試験方法:ふるい試験(水篩)
●健栄製薬株式会社 社内資料
3.副作用
下痢や長期大量投与により高マグネシウム血症を起こすことがあります(頻度不明)。
DRUG INFORMATION
和
名
マグミット 錠250mg
R
マグミット 錠330mg
R
マグミット 錠500mg
名
Magmitt Tab.250mg
Magmitt Tab.330mg
Magmitt Tab.500mg
商品名
洋
発 売 元
R
健栄製薬株式会社
製 造 販 売 元
協和化学工業株式会社
日本標準商品分類番号
872344・872355
薬 効 分 類
制酸・緩下剤
規 制 区 分
普通薬
承 認 番 号
21400AMZ00375
21700AMZ00813
21400AMZ00374
承 認 年 月
2002年3月
薬価基準収載年月
2002年7月
2006年7月
販 売 開 始 年 月
2002年7月
2006年7月
2005年12月
販 売 名
マグミット錠250mg
マグミット錠330mg
マグミット錠500mg
有効成分
(1錠中)
日局 酸化マグネシウム 250mg
日局 酸化マグネシウム 330mg
日局 酸化マグネシウム 500mg
添 加 物
結晶セルロース
クロスカルメロースナトリウム
トウモロコシデンプン
ステアリン酸カルシウム
結晶セルロース
クロスカルメロースナトリウム
トウモロコシデンプン
ステアリン酸カルシウム
結晶セルロース
クロスカルメロースナトリウム
ステアリン酸カルシウム
色・剤形
白色・円形の素錠
白色・円形の素錠
白色・円形の素錠
外 形
(表 面)
KCI
12
KCI
11
KCI
5
10.
5
組 成 ・ 性 状
外 形
(裏 面)
外 形
(側 面)
直径(mm)
8
9
厚さ(mm)
4.
3
4.
7
5.
1
重さ(mg )
285
375
580
識別コード
KCI12
KCI11
KCI 5
効 能 ・ 効 果
○ 下記疾患における制酸作用と症状の改善
胃・十二指腸潰瘍、胃炎(急・慢性胃炎、薬剤性胃炎を含む)
、上部消化管機能異常(神経性食思不振、いわゆる胃下垂症、胃酸過多症を含む)
○ 便秘症
○ 尿路蓚酸カルシウム結石の発生予防
用 法 ・ 用 量
○ 制酸剤として使用する場合
酸化マグネシウムとして、通常成人1日0.
5∼1.
0gを数回に分割経口投与する。
○ 緩下剤として使用する場合
酸化マグネシウムとして、通常成人1日2gを食前または食後の3回に分割経口投与するか、または就寝前に1回投与する。
○ 尿路蓚酸カルシウム結石の発生予防に使用する場合
酸化マグネシウムとして、通常成人1日0.
2∼0.
6gを多量の水とともに経口投与する。
なお、いずれの場合も年齢、症状により適宜増減する。
1.
慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)
1)
腎障害のある患者[高マグネシウム血症を起こすおそれがある。]
2)
心機能障害のある患者[徐脈を起こし、症状が悪化するおそれがある。]
3)
下痢のある患者[症状が悪化するおそれがある。]
4)
高マグネシウム血症の患者[症状が悪化するおそれがある。]
2.
相互作用
併用注意(併用に注意すること)
本剤は吸着作用、制酸作用等を有しているので、他の薬剤の吸収・排泄に影響を与える
ことがある。
使 用 上 の 注 意
使用上の注意の改訂
に十分留意すること。
薬剤名等
臨床症状・措置方法
機序・危険因子
テトラサイクリン系抗生物質
テトラサイクリン 、ミノサ
イクリン等
ニュ−キノロン系抗菌剤
シプロフロキサシン、トス
フロキサシン等
エチドロン酸ニナトリウム
これらの薬剤の吸収が低下
し、効果が減弱するおそれ
があるので、同時に服用さ
せないなど注意すること。
マグネシウムと難溶性のキ
レートを形成し、薬剤の吸
収が阻害される。
薬剤名等
臨床症状・措置方法
大量の牛乳、カルシウム製剤
milk-alkali syndrome(高
カルシウム血症、高窒素血
症、アルカローシス等)が
あらわれるおそれがあるの
で、観察を十分に行い、こ
のような症状があらわれた
場合には投与を中止するこ
と。
機序:代謝性アルカローシ
スが持続することにより、
尿細管でのカルシウム再吸
収が増加する。
危険因子:高カルシウム血
症、代謝性アルカローシス、
腎機能障害のある患者
ジギタリス製剤
ジゴキシン 、ジギトキシ
ン等
鉄剤等
これらの薬剤の吸収・排泄
に影響を与えることがある
ので、服用間隔をあけるな
ど注意すること。
マグネシウムの吸着作用又
は消化管内 ・ 体液の pH 上
昇によると考えられる。
3.
副作用
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
頻度不明
種類 \ 頻度
セフジニル
機序不明
高カリウム血症改善イオン
交換樹脂製剤
ポリスチレンスルホン酸
カルシウム 、ポリスチレ
ンスルホン酸 ナトリウム
これらの薬剤の効果が減弱
するおそれがある。
また、併用によりアルカロ
ーシスがあらわれたとの報
告がある。
マグネシウムがこれらの薬
剤の陽イオンと交換するた
めと考えられる。
活性型ビタミンD3製剤
アルファカルシドール、
カルシトリオール
高マグネシウム血症を起こ
すおそれがある。
マグネシウムの消化管吸収
及び腎尿細管からの再吸収
が促進するためと考えられ
る。
機序・危険因子
代謝異常 注)
高マグネシウム血症
消化器
下痢等
注)長期大量投与により発現することがあるので、観察を十分に行い、異常が認められ
た場合には、減量又は休薬等の適切な処置を行うこと。
4.
高齢者への投与
一般に高齢者では生理機能が低下しているので、減量するなど注意すること。
5.
適用上の注意
薬剤交付時:PTP 包装の薬剤はPTP シートから取り出して服用するよう指導すること。
( PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦
隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。)
6.
その他の注意
長期・大量投与により胃・腸管内に結石を形成し、腸閉塞を起こしたとの報告がある。
薬 効 薬 理
本剤は胃内で制酸作用を呈し、その際二酸化炭素を発生しないため刺激が少ない。酸化マグネシウム1g は0.
1mol / L 塩酸約500mL を中和できる。水に不溶性なので、炭酸水素ナトリ
ウムに比較すると制酸性は遅効性で作用時間も長い。腸内で重炭酸塩となり腸内の浸透圧を高めて腸内腔へ水分を引き寄せ、腸内容を軟化させるとともに、腸管内容物が膨張し、腸管に
拡張刺激を与え、排便を促す。
有効成分に関する
理 化 学 的 知 見
一般名:酸化マグネシウム
化学名:Magnesium Oxide
分子式:MgO
分子量:40.
30
取 扱 い 上 の 注 意
包 装
性 状:酸化マグネシウムは白色の粉末又は粒で、においはない。水、エタノール(95)
又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。希塩酸に溶ける。
空気中で湿気及び二酸化炭素を吸収する。
〈貯 法〉
気密容器・室温保存
〈使用期限〉
容器等に表示
PTP包装100錠(10錠×10)、1000錠(10錠×100)
バラ包装1000錠
〈注 意〉
1.本剤は湿気に影響されるので、開封後はできるだけ速やかにご使用下さい。
また、開封後は湿気を避けて保管して下さい。
2.金属と擦れることにより黒色になることがあります。
PTP包装100錠(10錠×10)、1000錠(10錠×100)
バラ包装1000錠
PTP包装100錠(10錠×10)、500錠(10錠×50)
バラ包装500錠
[ 詳細は添付文書等をご参照ください。]
参 考 文 献 1)健栄製薬株式会社 社内資料
文献請求先 健栄製薬株式会社 学術情報部
〒541−0044 大阪市中央区伏見町2丁目5番8号 電話番号06(6231)5626