2006年5月期 決算説明資料

OPEN UP & ACCELERATE
CELL-ORIENTED SOLUTIONS
✓ 2006年5月期
決算説明資料
株式会社 エフェクター細胞研究所
(名古屋証券取引所/セントレックス:4567)
© 2006 Effector Cell Institute,Inc. All rights reserved
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私たちはセロミクス(細胞機能解析)
を基盤に画期的な創薬に取り組んでいます。
創業以来、細胞走化性や脱顆粒など、白血球の動きや働き
に焦点をあてた細胞機能解析研究と、これを基盤とする創薬
研究に焦点をあてた細胞機能解析研究に取り組んで参りま
した。
海外大手製薬企業や研究機関からも注目されている、当社の基盤技術
CDD(Cell-based Drug Discovery)テクノロジー、RGM(Regenerative
Medicine)テクノロジーを駆使することで、今後も新規創薬シーズの発見
と独創的医薬品の創出に邁進して参ります 。
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1.2006年5月期 決算ご報告
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1-1. 2006年5月期 経営成績(連結・個別)
業績ハイライト
(当連結会計期間 自 2005年6月1日 至 2006年5月31日)
売上高
(単位:千円)
営業損益
経常損益
当期純損益
2006年5月期(連結実績)
699,638
▲390,944
▲369,191
▲929,882
2006年5月期(個別実績)
699,525
▲380,795
▲357,405
▲615,618
▲16.08%
-
-
-
833,580
64,625
79,866
50,698
前
期
比(個別比較)
2005年5月期(前期・個別)
・Point
当連結会計期間においては、創薬及び創薬関連事業において、アストラゼネカ社やマレーシア政府系企業Edgewood
社との契約に基づくライセンスフィー及び癌治療薬開発プロジェクトにおける開発協力金の収入があったことから、連
結売上高は699百万円となりました。
費用面については、人件費や研究開発費の増大にともない販売費及び一般管理費922百万円を計上いたしました。営
業外損益については、経済産業省からの助成金収入56百万円を計上する一方で、円高の急進にともない為替差損32
百万円を計上いたしました。また、㈱メディシスサイエンスの買収により生じた連結調整勘定に係る減損損失547百万
円を特別損失として計上いたしました。
この結果、当連結会計期間の当期純損失は929百万円となりました。
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1-2. 2006年5月期 事業別概況
■ 創薬及び創薬関連事業
[主な要因]
・「オーダーメイド医療の実現」を目指し、アストラゼネカ
社(英)と最大467万US㌦(契約期間:最低3年間)の共
同研究契約を締結いたしました。
・マレーシア政府系企業Edgewood社と300万US㌦の契
約を締結いたしました。
・癌治療薬開発プロジェクトにおける開発協力金の収入
がありました。
(当連結会計期間 自 2005年6月1日 至 2006年5月31日)
(単位:千円)
売上高
創薬及び創薬関連事業
608,589
前期増減比
▲14,309
(ご参考)前期実績
622,898
以上の結果、創薬及び創薬関連事業においては売上高
608,589千円となりました。
■ 創薬ツール供給事業
[主な要因]
・MDヘパ細胞プロジェクトに関しては、市場のニーズを
満たすスペック(機能)の製品開発に向け追加試験・技
術改良を実施中です。供給開始がずれこんでいること
から売上には寄与しませんでした。
・機器販売においては、EZ-TAXIScan™及び新たにに投
入したCYTORECON™の販売が伸びず、低調な推移と
なりました。
(単位:千円)
売上高
創薬ツール供給事業
前期増減比
(ご参考)前期実績
91,048
▲119,634
210,682
以上の結果、創薬ツール供給事業においては売上高
91,048千円となりました。
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1-3. 2006年5月期 損益計算書(連結)
連結損益計算書(P/L)
(当連結会計期間 自 2005年6月1日 至 2006年5月31日)
(単位:千円)
当会計期間(連結)
構成比(%)
高
699,638
100.0
売上原価
167,768
24.0
売上総利益
531,869
76.0
922,813
131.9
▲390,944
-
営業外収益
60,586
8.7
経済産業省・助成金収入/56百万円
営業外費用
38,833
5.6
為替差損/32百万円
経常利益
▲369,191
-
特別損失
559,351
79.9
税引前当期純利益
▲928,062
-
当期純利益
▲929,882
-
売
上
販売費及び一般管理費
営業利益
コメント
研究開発費/431百万円
連結調整勘定に係る減損損失/547百万円
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1-4. 2006年5月期 貸借対照表(連結)
連結貸借対照表(B/S)
(2006年5月31日現在)
(単位:千円)
当連結会計期末
流動資産
構成比(%)
4,015,770
89.0
3,366,579
74.7
493,810
11.0
有形固定資産
250,406
5.6
無形固定資産
4,993
0.1
238,411
5.3
4,509,581
100.0
流動負債
317,846
7.0
固定負債
174,027
3.9
負債合計
491,873
10.9
純資産合計
4,017,707
89.1
負債及び純資産合計
4,509,581
100.0
うち現金及び預金
固定資産
投資その他の資産
資産合計
コメント
実験器具備品の購入
敷金保証金(事務所移転に伴う)
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2.事業進捗状況のご報告
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当社の取組み
Bio
Pharmaceutical
Cell-based
Drug
Discovery
Regenerative
Medicine
当社は、下記の創薬研究プロジェクトを進めております。開発ステージ
の一層の進展を図ると共に、医薬品としての上市に向けて早期に第三
者との戦略的提携を図っていく方針です。
■癌治療薬開発プロジェクト(eMIP)
■抗炎症薬開発プロジェクト(FROUNT)
■抗アレルギー薬開発プロジェクト
当社は、Cell-based Drug Discovery のひとつであるTAXIScan™テクノロ
ジーを活用した様々なビジネスを展開しております。
■アストラゼネカ社との共同研究(診断法確立、バイオマーカーの探索)
■富山化学工業㈱との共同研究(スクリーニング)
■ATSを用いた自社研究(スクリーニング)
当社は、Regenerative Medicine(細胞分化技術) を細胞移植を含めた
再生医療へと応用するため研究を進めております。現在、薬物動態・毒
性試験用の評価ツールとしての肝臓様細胞の研究開発を行っておりま
す。
■MDヘパ細胞™プロジェクト
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2-1. 創薬研究プロジェクト(eMIP)①
癌治療薬開発プロジェクト(eMIP)
Bio
Pharmaceutical
~免疫力を高めるバイオ医薬品(タンパク製剤)の開発~
対象疾患/癌(がん) 開発状況/タンパク製剤調製中
当該プロジェクトは、バイオ医薬品(タンパク製剤)としての開発を目指したプロジェクトです。
癌治療薬プロジェクトは、ヒトの体内で現に働いているタンパク質を、その生物活性を変えずにバイオテクノロ
ジーを用いて取扱いやすくした「eMIPタンパク質」について癌治療薬タンパク製剤として開発するプロジェクトで
す。抗癌剤の副作用に苦しまれる患者さんが多い中、自身が持つ癌(がん)に対する免疫力を増強する「eMIP
製剤」を用いることで、副作用の少ない癌治療が可能になると期待されています。
*一般には、体の防御機構を刺激してこれを増強する作用を言います。元来の意味は、癌や感染症、自己免
疫、血液の病気で弱っている免疫力を元に戻す効果のことです 。
■研究開発の状況
現在、GMPレベル(医薬品の製造管理・品質管理の基準)の環境での製剤調
整を委託で行っている状況にあり、米国で治験申請を行う方向で検討を進め
ております。
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2-1. 創薬研究プロジェクト(eMIP)②
eMIP製剤の作用メカニズム
eMIP製剤の開発工程
発現系構築
製剤化検討
バイオテクノロジーを
利用したeMIPタンパ
クの製造工程の確立
eMIP
エフェクター細胞
活性化
eMIPがエフェクター細
胞を活性化
安定性・安全性試験
・前臨床試験
活性化した
↓
エフェクター細胞
活性化したエフェクター
細胞が腫瘍(癌)を攻撃
攻撃
臨床用スケールアップ
攻撃
・治験申請
・臨床試験
腫瘍(癌)
(PhaseⅠ)
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2-2. 創薬研究プロジェクト(FROUNT)
Bio
Pharmaceutical
抗炎症薬開発プロジェクト(FROUNT)
~標的分子「フロント」の発見から創薬シードの創出へ~
対象疾患/動脈硬化、リウマチなど 開発状況/リード化合物の探索段階
体内で起きる炎症の悪化に重要な役割を果たすマクロファージ中のタンパク質(=FROUNT/フロント)の機能
を阻害することで、動脈硬化や慢性関節リウマチなどの難治性炎症疾患に対する副作用の低い薬剤を開発す
ることを目指しています。
フロントは、マクロファージの走化性を機能させるマクロファージ内のタンパク質です。当該物質は当社及び共
同研究先の東京大学医科学研究科・松島教授らの共同研究グループが発見いたしました。(平成17年7月、
「Nature Immunology誌・電子版」に掲載)生体内でも「フロント」の機能を阻害しておくとマクロファージが炎症局
所へ移動しなくなることを動物実験で確認しています。
化合物ライブラリーの導入
スクリーニング
システム
FROUNT
■研究開発の状況
創薬シード
医薬品候補とし
て開発過程へ
リード化合物 リード化合物
の最適化
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現在、この標的分子「フロント」を用いた
スクリーニング系を立上げ、様々な化合
物ライブラリーを導入し、創薬シードの
探索を開始しております。
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2-3. アストラゼネカ社との共同研究①
(Technology)
Cell-based
Drug
Discovery
オーダーメイド医療の実現へ向けて
アライアンス先/アストラゼネカ社(英)
喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)等に対して「オーダーメイド医療の実
現」を目指し、アストラゼネカ社(英)と最大467万US㌦(契約期間:最低3
年間)の共同研究契約を締結致しました。(平成17年12月締結)
(平成17年12月に契約締結)
■共同研究の概要
現在、喘息(ぜんそく)、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、その他の自己免疫疾患の分野
において、当社のTAXIScan™テクノロジーや長年培ってきた走化性を始めとする白血
球研究のノウハウや知的財産を提供し、これら疾患患者さんのプロファイリング、セグ
メンテーションを行うことで、薬剤の効果の違いを反映する診断方法の確立を目指し、
共同研究を実施しております 。
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2-3. アストラゼネカ社との共同研究②
■TAXIScan™テクノロジーを用いたオーダーメイド医療の研究
●TAXIScan™テクノロジーは、患者さんの生きたままの細胞の活性、機能、表現型を直接観察可能
●患者さんの状態を直接反映
患者さん個人に合わせた病気の予防や治療を目指す上でより確実な方法
●現在まで行われている遺伝子発現情報より効果が高い方法
データを集計
A
慢性疾患等の患者さ
んの白血球を使用し
TAXIScan™ で評価
副作用/小
効 果/大
TAXIScan™
副作用/小
B
C
効 果/小
バイオマーカー
の探索
診断方法の確立
副作用/大
効 果/小
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2-4. ハイスループット・スクリーニング
(Technology)
Cell-based
Drug
Discovery
ATS(Automatic TAXIScan™ System)
高度集積型自動走化性測定装置 ~ヒトの細胞を使用した新薬創出~
■ATSの特徴
●走化性および同阻害剤測定用装置
●384チャネル=48チャネル×8個を備えた全自動装置
●1日最大2,000アッセイ(検定・測定)が可能
●各細胞や試料などの自動注入
●自動的にモニター可能
●自社での薬剤開発に使用するほか、世界規模の大手
製薬会社との共同研究にも使用予定
ゲノミクス
遺伝子
プロテオミクス
タンパク質
セロミクス
細胞
■化合物ライブラリーの導入
ゲノミクス、プロテオミクスに続く次世代アプローチ「セロミク
ス」を先取りした独自技術です。
現在、創薬事業を加速させる方針のもと、化合物ライブラリー
の拡充に努めております。自社での化合物ライブラリーの購
入に加え、製薬会社や大学等との共同研究によってユニーク
なライブラリーを積極的に導入し、当社技術によるスクリーニ
ングを実施し、新薬候補物質の探索を進めております。
●事例/富山化学工業㈱との共同研究開始のお知らせ
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3.業績見通し
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3-1. 2007年5月期 業績見通し(連結・個別)
業績見通し
(単位:百万円)
(自 2006年6月1日 至 2007年5月31日)
売上高
経常利益
当期純利益
2007年5月期(今期見通し/連結)
1,040
▲1,380
▲1,380
(上段/上限、下段/下限)
~510
~▲2,020
~▲2,020
940
▲1,370
▲1,370
~460
~▲1,950
~▲1,950
2007年5月期(今期見通し/個別)
(上段/上限、下段/下限)
2006年5月期
(当期実績/連結)
699
▲369
▲929
2006年5月期
(当期実績/個別)
699
▲357
▲615
・Point
今期の連結業績見通しは、以下の要因を勘案し策定しております。
創薬及び創薬関連事業につきましては、当期に引続き、癌治療薬開発プロジェクトの開発協力金、アストラゼネカ社と
の共同研究に基づくライセンスフィーによる収入等を見込んでおります。癌治療薬開発プロジェクトにつきましては、
GMPレベルの環境での製剤調製後、必要な安定性試験・安全性試験などを進め、治験申請を行う予定です。これに伴
い、前臨床試験、治験申請等の費用が見込まれることから、研究開発への先行投資額が拡大する見通しとなっており
ます 。
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https://www.dirnet.jp/4567
(本資料に関するお問い合わせ先)
株式会社 エフェクター細胞研究所
〒150-0036 東京都渋谷区南平台町16-11 7階
(担当部署)経営企画部 (Mail)[email protected]
TEL:03-5452-0651(代) FAX:03-5452-0652(代)
http://www.effectorcell.co.jp
本資料で記述されている業績予想は、現時点で入手可能な情報に基づき当社が判断した予想であり、潜
在的なリスクや不確実性が含まれています。そのため、様々な要因の変化により、実際の業績は記述され
ている将来見通しとは大きく異なる結果となる可能性があることをご承知おき下さい。
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