工学院大学建築都市デザイン学科小野里研究室 2005 年度卒業論文梗概 配筋工事に関する実態調査 (現場の混乱を招く配筋方法の不統一について) D1-02049 鬼多見 俊光 鉄筋コンクリート造 配筋指針 調査 1.はじ めに 梁【e/D>1/6】に関して、学会はフック付定着長さを規 1.1.目的 定としているが、設計事務所・諸施工業者及び公団は折 高度経済成長期、昭 和 30 年代の 初め 頃 からオ イルシ り曲げ定着長さを規定としている。しかしこれでは、ど ョックの 48 年頃にいた る 約 15 年間 に 、工 事量 が急増し ちらの定着長さをとっていいのか、わからなくなると思 ていた時代があった 。そ れ 以前は あっ て も仕方 がないと った。 考えられていた「配 筋方 法 の不統 一」 が 、大き く表面化 表 3 より、最上階柱頭部の納まりに関して、学会は直 して配筋工事現場は 混乱 し 始めた 。そ の ため、 鉄筋工事 線定着、営繕は四隅のみフック付定着を規定としている。 1) その 設計事務所・諸施工業者及び都は営繕と同じように四隅 後、日本建築学会で は 1979 年に 「鉄 筋 コンク リート造 のみフック付定着を規定としている。しかし、公団だけ 配筋指針・同解説( 日本 建 築学会 )」【 以 下、配 筋指針と は柱主筋全てにフック付定着を規定としている。これで 略す】を設計事務所 ・施 工 業者向 けに 刊 行して いる。学 は、実際の配筋工事で、設計事務所・諸施工業者が同じ 会では,この配筋指 針を 実 際の配 筋工 事 に関す る共通仕 なら、公団も同じだろうと思い、工事したが手直しが必 様書とすることで, 諸官 公 庁・設 計事 務 所など での独自 要になるという間違いが起きる可能性があると思った。 業者か ら配 筋 方法の 統一 化 を求 め る 声 が あ っ た 。 性に、混乱することなく 作 業でき るこ と を期待 している。 表 4 より、片持ちスラブ筋の定着長さに関して言える そこで、本研究では 、学 会 の配筋 指針 と 設計事務所・ ことは、大梁筋の段違い梁と同じように、折り曲げ定着 施工業者の独自の配 筋要 領 書との 違い を 調べま とめた。 長さとフック付定着長さがある。片持ちスラブ筋の定着 また 、実際の配筋工 事現 場 で、学会 の配 筋指針が本当 長さも、どちらの定着長さをとっていいのか、わからな に参考になっている のか な どをア ンケ ー ト調査 により調 べた。 くなり、現場に混乱を招くと思った。 全体をとおして、大手ゼネコン 1 社や公団、都は学会 1.2.配筋指針の役割 、位 置 付け の配筋指針よりも、独自の配筋要領書を多用していた。 1979 年日本建築学 会か ら「鉄筋 コン ク リート 造配筋指 ある大手ゼネコンは簡略化しすぎているように思えた。 針・同解 説 」が刊行され た 。こ の配 筋指 針は、 「 鉄筋コン 以上より、配筋要領書の表記が一定でないことがわか クリート構造計算規 準」 ( 日本建 築学 会 )と「建 築工事標 った。配筋要領書の表記が一定でないことが、現場の混 準仕様書 乱を招く要因の一つであるようだ。 JASS5 鉄 筋 コ ン ク リ ー ト 工 事 ( 日 本 建 築 学 会)」との橋渡し的な役 割 を目的 とし て 刊行さ れた 。その 適用範囲は在来工法 によ る 柱・梁 ・壁 ・ スラブ などによ り構成される RC 造ラ ー メン構 造を 対 象とし てお り,壁式 RC 造 や 鉄 骨 鉄 筋 コ ン ク リ ー ト 造 の 鉄 筋 部 分 は 対 象 外 で ある。 2.学会 の配筋指針と 設計 事 務所・ 諸施 工 業者の 配筋要領 書との違い 学会の配筋指針 2 ) と「 公 共建築 工事 標 準仕様 書(国 土 交通省大臣官房官庁 営繕 部 監修)」(以 下 ,営繕 と略す), A 設計事 務所 ,大手ゼネ コ ン 5 社(B 社,C 社,D 社,E 社,F 社 ),都 市 基 盤 整 備 公 団 ( 以 下, 公 団 と 略 す), 東 京 都 建 築構造行政連絡会( 以下 , 都と略 す) の 配筋要 領書を違 いがある箇所や独自 性の あ る規定 を表 に まとめ た。 対象項目を表 1 に記 した 。 表 2 より、大梁筋 の定 着 長さは フッ ク 付定着 長さ、折 り曲げ定着長さ、直 線定 着 長さが ある 。 大梁筋 の段違い D1-02049 表1 対象項目 かぶり厚さ 折り曲げ形状・寸法 鉄筋 定着長さ 重ね継手長さと定着長さの記号 継手位置 基礎梁筋 余長 定着長さ 柱脚部の余長 柱筋 柱頭部の納まり 継手位置 定着長さ 大梁筋 継手位置 カットオフ位置 小梁筋 定着長さ 片持ちスラブ筋 定着長さ 壁筋 定着長さ 3.アン ケー ト 調査 さに対する意識の低さがうかがえた。 もう一つは、工事管理者の 1 名、鉄筋工事業者の 3 名 3.1.ア ンケート調査 の目 的 学会 の配筋指針と 設計 事 務所・ 施工 業 者の独 自の配筋 から「構造図面通りに施工していても、実際の配筋状況 要領書 との違いをま とめ る うちに 、実 際 の配筋 工事現場 を見て、 『なんとなく弱そうだ』という観点から、鉄筋の の状況 を調べたいと 考え た 。そこ で、 ア ンケー ト調査に 本数の増加指示を受ける」という回答があった。この回 よって 、現場の声を 聞く こ とにし た。 答の中で、鉄筋工事業者の 1 名は「構造計算もせずに見 3.2.ア ンケート調査 の回 収 結果 た目だけの判断で大丈夫なのか?」と疑問視し ていた。 アン ケートの回答 には 、工事管 理 者 4 名と鉄 筋工事業 者 12 名にご協力いただ い た。 表 5 の質問⑧【具体例】より、鉄筋工事業者 の 2 名か ら「壁、梁のスペーサーのかけ方が縦かけか横 かけか、 表 5 にはアンケート 調査 の 回収結 果と 主 な具体例を表 設計者によって違う。」という回答があった。 他にも工事管理者の 1 名から「柱頭部のフック筋を基 記した。 本的には 4 隅の 4 本なのだが、主筋全数に付け させる 設 表5 アン ケ ート調 査の 回 収結果 ある 質問①配筋要領図に示される配筋 ない 方法で間違いやすい図はあります か? 具体例 ある 質問②各社の配筋要領図を比較し ない て配筋方法が複雑で施工が難しい ものはありますか? 具体例 ある 質問③配筋要領図に示される配筋 ない 方法の中で、間違いだと思われる 部分はありますか? 具体例 ある 質問④配筋要領図に示される配筋 ない 方法よりさらに良いと思われる配 筋方法はありますか? 具体例 質問⑤配筋設計図に示される配筋 ある 方法で間違いやすい表記はありま ない すか? 質問⑥配筋工事に用いることので ある きる道具で、使用すると便利だが ない コストがかかるために使用されな いものはありますか? ある 質問⑦構造設計者の指示により配 ない 筋工事をやり直すことはあります か? ある 質問⑧構造設計者によって指導が ない 違う部分はありますか? 具体例 具体例 具体例 具体例 計者がいる。結果的には密になり過ぎ、コンクリートの 工事管理者 鉄筋工事業者 1 9 2 3 柱筋のX-Y 梁端部の配筋 方向の指示 2 8 2 4 鉄筋のあき かぶり厚さ 2 5 2 7 帯筋と主筋の ガス圧接継手 溶接 1 4 2 6 種類削減(特 梁筋の落とし にスラブ筋) 込み 1 12 3 0 梁、スラブな 杭基礎の圧接 どのふかし 位置 2 10 2 2 ねじ鉄筋 自動結束機 3 11 1 1 かぶり不足に 見た目だけで よる手直し 鉄筋本数増加 3 11 1 1 柱頭部の納ま スラブのかぶ り り厚さ 3 9 1 2 0 1 2 2 1 1 0 3 0 0 している 質問⑨配筋要領図と配筋設計図を していない 見てもわからない部分がある時に 非常にわかりやすい 日本建築学会の「鉄筋コンクリー わかりやすい ト造配筋指針・同解説」を参考に どちらともいえない していますか? 【している】場 わかりにくい 合 は 、 そ れ は わ か り や す い で す 非常にわかりにくい か? 参考に【している】が ― 簡略的だから 【わかりにくい】理由 1 4 質問⑩日本建築学会の「鉄筋コン ある 3 5 クリート造配筋指針・同解説」の ない 中で、もっと詳しく書いてほしい 耐 震 ス リ ッ 基礎小梁の圧 具体例 部分はありますか? ト、台直し 接位置 2 5 質問⑪配筋施工に関する書籍で日 ある 2 4 本建築学会の「鉄筋コンクリート ない 造配筋指針・同解説」の他に、参 建築工事監理 鉄筋工事背筋 具体例 考になるものはありますか? 指針 要領書 充填性が非常に悪くなる。」という回答もあった。 また、鉄筋工事業者の 1 名から「片持ちスラブ筋の梁 への定着方法で梁内に折り曲げて定着するか、水平定着 するか。」という回答があった。 表 5 の質問⑨【具体例】より、鉄筋工事業者の 3 名か ら「日本建築学会の『鉄筋コンクリート造配筋指針・同 解説』は標準的でわかりやすい。しかし、簡略化されて いることがわかりにくいともいえる。実際の施工では、 複雑なことで意見を出し合うので、簡略的だと悩むこと もある。」という回答があった。標準的でわかりやすいと は言えるが、その分簡略化されていることが、実際の施 工では不満があるようだ。 3.3.アンケート調査のまとめ 回収できた人数は、思っていたよりも少なくなってし まった。しかし、この調査によって構造設計者の指示に 違いが多く、配筋工事現場では混乱を招く要因になって いることがわかった。 また、工事管理者と鉄筋工事業者が、配筋要領図や配 筋設計図を見てもわからないことがあれば、必ず学会の 配筋指針を参考にしているというわけではないことがわ かった。標準的でわかりやすいが、その分、簡略的にな っているため、 「もっと図を入れて説明してほしい」とい う要望がでるのだと思った。その反面、 「あまり種類は増 やしてほしくない。」という要望もあった。 4.まとめ 現場の混乱を招く配筋方法の不統一が、配筋要領書に 表 5 の質問①【具 体例 】 より、「柱 筋 のX-Y方向の指 書いてあってもわからないことや、表記の仕方を決めて 示」という回答は、 設計 事 務所・ 諸施 工 業者の 配筋要領 いないせいで見間違うことだということがわかった。学 図に、X-Y方向が書 いて あ っても わか り にくい ことを指 会の配筋指針は、それを補う良き参考書だと思っていた。 摘している。そのため、X-Y方向 の表 記 の仕方 を決 めて、 しかし、簡略的な所が不満、台直しなどを詳しく書いて 設計事務所・諸施工 業者 で 使用す る必 要 性が高 いと思っ ほしいという要望があり、改善点が多いことがわかった。 た。 参 考 文 献 1)井 上 博、北 小 路 宏「 建 築 新 配 筋 読 本 」建 築 技 術 pp.1-2 表 5 の質問⑦【具 体例】より、 「 かぶ り不足 による手直 し」という回答があ った 。 思って いた 以 上に、 かぶり厚 D1-02049 2)「 鉄 筋 コ ン ク リ ー ト 造 配 筋 指 針 ・ 同 解 説 」, 日 本 建 築 学 会 , 2003 年 , p p 61-251 D L l 0/4 D l 0/4 D 下端主筋 上端一段筋 下端主筋 上端一段筋 下端主筋 上端一段筋 【大梁筋の継手位置】 l 0/2 l 0 D 【フック定着付き】 2 【直線定着付き】 2 L 【フック定着付き】 2 L 【段違い梁】 3D/4 3D/4 【ト形】 3D/4 3D/4 【L形】 l 0/4 l 0/4 e e/D>1/6 e/D≦1/6 十字形 ト形 十字形 ト形 T形 L形 T形 継手位置 段違い梁 一般階・ ハンチあり 一般階 最上階・ ハンチあり 最上階 L形 接合部 上端主筋 下端主筋 下端主筋 上端一段筋 上端一段筋 下端主筋 下端主筋 上端一段筋 下端主筋 上端一段筋 下端主筋 上端一段筋 下端主筋 上端一段筋 下端主筋 上端一段筋 下端主筋 上端一段筋 下端主筋 上端一段筋 下端主筋 上端一段筋 3D/4以上 4D/5以上 ― L2(折り曲 げ) ― L2 ― ― ― L2(折り曲 げ) ― ― ― ― ― L2(折り曲 げ) ― ― ― ― ○ ◎ ○ D社 余長部でL2+5 d確保 L2(折り曲 げ) ― ― ― ― ○ 余長部でL2確 保 ○ げ) E社 L2(折り曲 L2(折り曲 げ) L2(折り曲 げ) ○ ― L2(折り曲 げ) 余 長 部 で L2+5 d確保 ― ― げ) L2(折り曲 げ) F社 L2(折り曲 公団 都 L2(折り曲 げ) L2(折り曲 げ) ― ― ― ― ― ― L2(折り曲 げ) ― ― ― L2 余長部でL2+5 d確保 ― ― ― 余長部でL2+5 余長部でL2+5 d確保 d確保 L2(折り曲 L2 ○ ○ ○ ― ◎ げ) L2 以 上 ( 直 線 L 2 ( 折 り 曲 ◎ ― ― ― ― ◎ ― ― 定着) げ) L2 以 上 ( 直 線 L 2 ( 折 り 曲 ◎ ― ― ― ― ◎ ― ― 定着) げ) L2(折り曲 L2(折り曲 4D/5以上 ― ― ○ ― ― ― 3D/4以上 げ) げ) L2(折り曲 L2(折り曲 L2(折り曲 3D/4以上 ― ― ○ ― ― 3D/4以上 げ) げ) げ) L2 以 上 ( 直 線 ― ― ― ◎ ― ― ― ― ― 定着) L2 以 上 ( 直 線 L 2 ( 折 り 曲 L2 L2 ― ○ ― ― ― ― 定着) げ) ― ― ― ― (3D/4以上) ― ― ― * ― ― ― ― ― (2D/3以上) ― ― ― * ― L2(折り曲 L2(折り曲 L2(折り曲 L2(折り曲 L2(折り曲 L2(折り曲 L2(折り曲 L2 ( フ ッ ク ― ― 付) げ) げ) げ) げ) げ) げ) げ) L2(折り曲 L2(折り曲 L2(折り曲 L2(折り曲 L2(折り曲 L2(折り曲 L2 ( フ ッ ク ― 2D/3以上 ― 付) げ) げ) げ) げ) げ) げ) l0/3 l0/2 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 柱面より1.5D ◎ l0/4 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 柱面より1.5D ◎ 3D/4以上 3D/4以上 L2 ◎ ◎ 4D/5以上 ― ― ◎ ◎ ○ ◎ 4D/5以上 ◎ C社 B社 余 長 部 で L2+5 d確保 A設計 表2 大梁筋の定着長さと継手位置 営繕 3D/4 以 上 か つ 3D/4 か つ 余 長 余長部でL 2 + 部でL2確保 5d確保 L2(折り曲 3D/4以上 げ) L2 以 上 ( 直 線 3D/4 か つ 余 長 部でL2確保 定着) L2 以 上 ( 直 線 L 2 ( 折 り 曲 定着) げ) 3D/4 以 上 か つ 3D/4 か つ 余 長 余長部でL 2 + 部でL2確保 5d確保 L2(折り曲 3D/4以上 げ) L2 以 上 ( 直 線 3D/4 か つ 余 長 部でL2確保 定着) L2 以 上 ( 直 線 L 2 ( 折 り 曲 定着) げ) 学会 ◎は学会と同、○は営繕と同、―は記載なし。 表中の(直線定着)は「直線定着長さ」、(フック付)は「フック付定着長さ」、(折り曲げ)は「折り曲げ定着長さ」を略して示す。 【A設計】最上階、L形、上端一段筋は余長部で定着長さL2+5dを確保する。 【B社】【継手位置】タイプA:学会同、タイプB:上端・下端共にl0/2 【C社】最上階、L形、上端一段筋は余長部で定着長さL2+5dを確保する。 【C社】【段違い梁】最上階、上端一段筋は投影定着長さ3D/4以上、かつ余長部で定着長さL2+5dを確保する。 【C社】【継手位置】1段目と2段目のトップ筋先端位置を250㎜ずらすこと。 【D社】最上階・内端・梁上端筋は1/3以上定着とする。通し筋とする場合は2-∩-D13(L2)以上で補強する。 【F社】a/D≦1/6の場合、直交梁の梁筋と干渉しない時は通し筋も可。 *【公団】e/D≦1/6の場合、左右の梁筋を柱内に定着せず、勾配をつけて通し筋としてよい。ただし、直交の梁筋とぶつかる場合は折り曲げ定着L2をする。 【公団】e/D>1/6の場合は柱内定着とするが、柱を通して隣接の梁内に定着できる鉄筋は柱断面内に定着する必要はない。 【公団】【段違い梁】e/D>1/6の場合、最上階の上端一段筋は余長部でL2+5dを確保する。 10d 余長 10d 余長 詳細図 e D1-02049 【ハ】 【柱筋の定着長さと余長】 柱筋脚部の余長 【イ】 【ロ】 400以上 【ガス圧接継手位置】 継手位置 梁の上端から 梁の下端から 最上階柱頭部の納まり 柱筋脚部の余長 500㎜ H0/4 直線 10dかつ150 以上 ニ)柱脚より柱頭の鉄筋 H0/2+15d が多い場合 ロ)上階の鉄筋に連続し L2かつ400以 ない鉄筋の場合 上 ハ)下階より上階に多く L2かつ400以 配筋する場合 上 イ)柱脚にのみ配筋する H0/2+15d 鉄筋の場合 学会 ◎ フック付き(四 隅のみ) ◎ 150 ◎ ◎ ○ ○ ◎ ○ L2かつ15d ◎ ○ ◎ A設計 L2かつ15d ◎ 営繕 H0/4 ◎ ○ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ B社 H0/4かつDの 小さい方 ◎ ○ ○ 2H0/3 L2 か つ 3D/4 以上 L2 か つ 3D/4 以上 2H0/3 C社 表3 柱筋の定着長さと柱脚部の余長、柱頭部の納まり、および継手位置 H0/4 ◎ ○ ◎ ◎ ○ ○ 200以上 2H0/3+15d ◎ ◎ 2H0/3+15d 公団 ○ ◎ ◎ ◎ ◎ 都 フック付き(全 ○ ての柱主筋) H0/4 ― ― 梁上端から ◎ 800㎜以上、 H0/4 1500㎜以下 ○ ○ ◎ H0/2+15d か つ 1000+ 柱 の ◎ 最大径以上 ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ F社 E社 D社 H0/2+15d か つ 1000+ 柱 の ◎ 最大径以上 表4 片持ちスラブ筋の定着長さ L 2 以上かつ中心線を超える 2 10d 以上 直線定着の場合は 以上 25d L 2 10d 以上 直線定着の場合は 以上 25d A設計 B社 C社 D社 E社 F社 学会 営繕 公団 都 L1かつl0 上端筋の定着長 L2(フック L2(折り曲 ― ― ― ― ◎ ◎ ◎ * 【片持ちスラブと げ) 付) さ 梁 の コ ン ク リ ー ト 下端筋の定着長 L3(折り曲 25 d 以 上 上端に段差がな (折り曲 フック付 10d以上 ― ― ― ― ― ― ― げ) いとき】 げ) L3 さ ○ ― ◎ ◎ ○ ◎ ― ― 直線 25d以上 L2(フック L2(折り曲 L2(折り曲 上端筋の梁への ◎ ― ― ― ― ― ― 【 片 持 ち ス ラ ブ と 定着長さ げ) げ) 付) 梁のコンクリート L3(折り曲 上 端 に 段 差 が あ 下端筋の梁への フック付 10d以上 ― ― ― ― ― ― ― ― げ) るとき】 定着長さ L3 ○ ― ◎ ◎ ○ ◎ ― ― 直線 25d以上 L2(フック L 1(折り曲 L2(折り曲 L2(折り曲 L2(折り曲 ― ― ― ― ― L 【片持ちスラブ下 上端筋の梁への定着長さ げ) げ) げ) げ) 付) 端面と梁下端面 L 2 以 上 8d以上か が同一平面の場 余長部で 余長部で 下端筋の梁への定着長さ L 25d以上 L 確保 ― ― 25d以上 25d以上 L 確保 つ中心線 (折り曲 3 合】 3 3 8d を超える げ) ◎は学会と同、○は営繕と同、―は記載なし。 【日建】*日建のl0は先端の上端筋の長さ。 【大成】上端筋は全て梁内にアンカーするかあるいは、隣接スラブの鉄筋と通し配筋する。 【公団】逆Tスラブの場合の下端筋アンカーは、折り曲 げ位置よりL3とする。 25d 図 ◎は学会と同、○は営繕と同、―は記載なし。 H0は柱の内法高さ。 【C社】Dは梁せい。 【営繕、A設計】梁上端から500㎜以上、1500㎜以下、かつ3H0/4以下とする。 【都】ガス圧接継手位置は標準1000㎜(学会などは500㎜) (1F) (2F) 【ニ】 L 0 詳細図 H 0 H 0 H 0 /2 15d 400以 上 L 0 15d H 0 /2 L 0 H 0 /4 H 0 500 D1-02049
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