社外報 豆魂麦想

ヤマチュウ通信・社外版
2012 年 1 月 25 日発行
第6号
広報委員会
手取将利・久慈沙織・長谷川浩史・能登重幸
田中勝美・松本環・中野耕三・織川秀人・福田有子
〒080-0302 北海道河東郡音更町木野西通7丁目3
電 話 : 0155-31-1168
U R L : http://www.yamachu-tokachi.co.jp/
e-mail : [email protected]
広報誌「豆魂麦想」発刊にあたり
明けましておめでとうございます。
弊社広報誌「豆魂麦想」
(とうこんばくそう)第 6 号が出来上がりましたので、
お送り致します。ご笑納賜れば幸いに存じます。
さて振り返りみますと、昨年は弊社にとりましてエポックメイキングな年にな
りました。小麦粉製粉工場『十勝☆夢 mill』の完成・稼働、そしてこれに関連し
た多くの方達との出会い。そんな事が私たち山忠スタッフをワクワクさせてくれ
た一年でした。
平成 23 年 12 月 16 日にビーンズ倶楽
部が主催する「豆の勉強会」が開催され
ました。
今回は会員 46 名が参加し、最初に北
海道醤油㈱取締役工場長澤田様による
「みそ・しょうゆと大豆の関係につい
て」の講演が行われました。参加した会
私たちはこの貴重なご縁を大切にして、これからも精進して参ります。
今年もまた、皆様にとって素晴らしい一年であることを祈りながら。
員からは、実需者の方のお話を直接聞け
たことや、自分達が栽培している大豆
が、どのように加工されて商品になって
いるのかがわかった等の意見もあり、と
ても勉強になる内容でした。
次に、㈱日の丸産業社代表取締役社長
代表取締役
飯田様より「高品質な豆の多収のために
(土、肥料、農薬のポイント)について」
の講演を頂きました。基本の土づくりの
「製粉工場十勝☆夢 mill」始動
平成 23 年 7 月 12 日のオープンセレモニーから
5 ヶ月が経過しました。
この間初めての試みである国産麦調整になり、各
機械の稼働試験と各機械の調整をトライアンドエラーで
行いながらノウハウを共有し、試験製粉と成分検査を繰り返しながらデータ(数
値化)の蓄積・品質・工程管理を行い超強力のゆめちからを原料としたパン用の
小麦粉をメインに商品を提供できるところまでになりました。
お話から始まり、豆類における必要な栄
よるビデオ上映を行いました。TPP につ
いて産学官連携支援シンポジウムにて
行われた講演で、TPP が導入されること
による今後の政策や守られていく作物、
自由貿易化による影響や農業経営を行
う中で日本農業における問題点等のお
話で、とても参考になる内容でした。
勉強会終了後は講師を囲んで親睦会
が行われました。参加者がワイワイ楽し
く盛り上がっている様子を見て、23 年
は豆類にとって大変な年でしたが、24
年はきっと良い年になると期待を持て
る会になりました。
養素・具体的な栽培技術などについての
内容です。基本的なお話から専門的なお
話まで分かりやすく教えて頂き、今後の
豆類栽培に試してみたいとの声もあり
ました。最後は「日本農業の再生と北海
道農業」北海道経済連合会会長近藤様に
「夢 mill」で挽いた小麦粉を使ってみたい食し
てみたいと言ってもらえる「夢 mill」
、生産者
の思いが詰まった小麦粉消費者の感動を生
十勝小麦・小麦粉連合では小麦のつく
した。
「十勝じゃが麺」は十勝産じゃがい
み出すことができる、そんな製粉工場を目
り手である生産者と使い手である飲食店
もを原料とする澱粉と十勝産小麦粉で作
や食品加工業者、食べ手である消費者が
られた麺です。もちっとした食感で、喉
直接情報交換をし、安心安全で美味しい
越しだけではなく、噛んで味わえる麺と
チャレンジ「製粉工場十勝☆夢 mill」
十勝の食文化を作り上げていこうという
なっています。
広大な大地が広がるこの十勝から農業生産者の
取り組みを行っています。
指します。
今回のイベントで十勝小麦・小麦粉連
昨年 7 月に発足してから 20 強の飲食店
合の目的の一つである、生産者、加工業
の想いを繋げる「夢 mill」であることを使命として子供たちに十勝産 100%
や団体に加盟頂いており、昨年 10 月には
者、飲食店、消費者が一同に会し十勝食
の小麦粉のパンを食べてもらうために加工業者が・飲食店が地産地消への思いを
初イベントとして十勝川温泉観光協会と
文化創造への第一歩を踏み出すことが出
タッグを組み、西山製麺㈱様と共同開発
来ました。まだ始動し始めたばかりです
した「十勝じゃが麺」の試食会を行いま
が、今後の活動にご期待下さい!
気持ち「つくる」と消費者の感謝の気持ち「食べる」
叶えられるように、そして日本の食文化
がより豊かになるようにこの地から新しい
風が吹き、新しい食文化が始まる。
「十勝☆夢 mill は挑戦します」
春の香りの青い空(十勝産)
ふっくら
もっちり
ホームベーカリーで作った食パン
「チャレンジ」十勝夢 Mill
つきほのか(北海道産)
きたほなみ(北海道産)
(1 ㎏袋、25 ㎏袋)
(2.5 ㎏袋、25 ㎏袋)
(1 ㎏袋、25 ㎏袋)
パン用強力小麦粉。地産地消
北海道産の小麦を使用し
北海道産小麦を使用し
にこだわった商品で、小麦粉は
たパン用強力小麦粉です。
た薄力粉です。
十勝産 100%です。パン生地に
「春の香りの青い空」と同
製菓用としてはもちろん、
必要な吸水性と粘性が格段に
様の性質を持ち、小麦の香
うどん麺としてもお使い
高くもっちり・しっとりした食
りと甘みを感じるパンが焼
いただけます。
感が特徴です。
きあがります。
平成23年11月24日、音更町商工会永年勤続者の表彰式が行われました。
ヤマチュウには、製造部、総務企画部、ロジスティックスセクション、営業部、経
当社からは11名が出席し勤続年数別に表彰を受けました。勤続年数25年
営企画室の6つの部署があります。今回はその中の、経営企画室をご紹介致します。
の製造部所属田中勝美部長からは「昭和61年7月、入社から早25年が過ぎ
経営企画室の業務は多岐に渡っています。社員教育制度や人事考課制度などの枠組
ました。27才でヤマチュウに入り現在53才、時の流れを感じます。この間
み作成と推進、全社集会の枠組み作成と推進、十勝小麦・小麦粉連合の事務局、十勝
一言で語れない程、色々なことを経験することが出来ました。ヤマチュウの一
☆夢 mill の工場見学対応などがあります。
員として務めることが出来たこと、多くの方々と出会えたことに感謝いたしま
それらの仕事に共通していること。それは、新しいものを創るということ。ヤマチュ
す。7月から新しい事業である製粉に携わることとなり今一度初心に返り、新
ウにとって必要なことを、形にしていくということです。それは、違った見方をすれ
たな気持で自らが成長することで、ヤマチュウの成長へと繋げることが出来る
ば、社長の想いを実現していくということです。
様頑張ります。」と話してくれました。これからも皆が長く努められる様、よ
ヤマチュウは存続する限り変化し続けていきます。
り良い会社を目指してヤマチュウは頑張ります。
それは、今の時代に必要不可欠なことです。
その変化のフォローをする。
それが経営企画室の仕事です。
23年度の作況状況ですが、8月から9月に掛けて続いていた長雨と北海道への台
風上陸という要因が重なり豆類の成熟期に一部影響が出てしまいました。
7月28日、29日の2日間にわたり、中札内の豆資料館にてビーン
雨の前までの作柄が順調であったものの収穫直前にこの様な現状となり生産者の皆
ズ倶楽部主催、食育事業を実施しました。前回は畑に行き生産者のお話
様におかれましては大変残念な思いをされましたし、実儒者の皆様にされましても大
を聞いたり、スケッチに行ったり、豆についてのクイズを行うなど、豆
変苦労される年となりました。
について勉強して頂きました。今回はビーンズ倶楽部西野会長も出席し
ていただき、食育事業更なるステップという事で、昨年勉強した豆に触
れる事、そして更に豆をもっと身近に感じてもらいたい、そんな思いか
ら“親子料理教室”を行いました。
料理のメニューは豆を中心とした料理という事で、“春の黒豆五目寿
司”
“花豆入り白玉しょうがあん”
“大豆入り浅漬”の3品。豆資料館の
方にご指導して頂き、料理をするのが初めてに近い子供達は真剣に耳を
傾け興味津々でした。順番にお鍋や包丁を持ち、段取りよく調理を進め
てくれ、料理が出来上がりに近づくとみんなの顔は笑顔になり、とても
色彩選別規で調整
手選りで最終チェック
収穫時期の畑の様子
その様な中、ヤマチュウ製造部の取組みとして、23年産独自の規格、調整を行
なっており製品製造の工程作業も使用する原料をよく見極め尐しでもお客様のご要
望にあった品位にする事を目標に工程作業を増やし、ご使用していただけるよう例
年以上に時間を掛けて調整を行っています。
更に、原料保管に関しても水分調整、保管時状況といった管理を徹底しておこな
い一粒も無駄にしないよう務めています。
楽しみながら料理をしてくれている事がよくわかりました。
お母さん方も、豆料理は普段手を出しにくい料理といった感じがあっ
たようですが、意外に簡単に調理出来る事が勉強になったようです。今
回の食育事業は、場所の広さの関係で参加人数が限られてしまった事が
残念ではありますが、今回参加して下さった子供達にとっては、豆に触
れ豆を身近に感じるといった、とても良い経験、そして夏休みのよい思
い出とまりました。
青大豆品種をエダマメ栽培用に品種改良を行って育成された品種です。
通 常 大 豆 の 品 種 改 良 は 、そ の 土 地 の 気 候 風 土 に あ っ て い る か ど う か 、病 気 に
対 す る 抵 抗 性 な ど 、栽 培 特 性 を 主 眼 と し て 行 い ま す が 、今 回 ご 紹 介 致 し ま す
実際に作った料理
青 雫 は 、「 美 味 し さ 」 を 主 眼 に お い て 品 種 改 良 を し て い ま す の で 、 今 ま で の
大 豆 と 比 較 し て 、独 特 な 甘 さ と 風 味 が あ る の で 、煮 豆 、豆 腐 、味 噌 、き な こ
への利用が期待できます。
栽培適地は、道央~道南が最も栽培に適しています。道東、道北でも栽培は可能ですが、
生育が遅めのため、収穫期前の降霜に注意が必要です。そのため、栽培面積が限られてお
東日本大震災により、被災された地域で二回目の炊き出しを行うため、
り、とても貴重な大豆です。
ヤマチュウでも生産者と契約しており、店頭にて販売しておりますので、是非お試しく
お汁粉約600食を積み、10月14日より北海道東部移輸出協同組合の
有志で集まったメンバーで東北へ向かいました。現地で行われていた、子
ださい。
<おいしい「青雫」の食べ方>
供を対象にした体操教室「ダイヤモンドキッズカレッジ」に参加し、その
1. 豆を一晩(約10時間)水に漬けておく。
場で炊き出しを行い、用意したお汁粉を参加していた方々に「とてもおい
2. 豆の倍の量の水を沸騰させ、水を切った豆を入れ、約 10 分茹でる。
しい」と食べてもらうことが出来ました。
3. 尐し歯ごたえのある程度で茹であがり。
4. ザルにあけ、お湯を切り、塩を尐々ふりかけて出来あがり。
皮をむいた枝豆のようにたべられます。
生育中の『青雫』