2012年2月23日 福島県教育庁総務課長 殿 ふくしま女性フォーラム 代表 高橋 準 (福島大学行政政策学類教授) 平成24年度サテライト校設置方針等についての要望 日頃より、学校教育推進のためご尽力をいただいておりますことに対し、感謝申し上げます。 さて、ふくしま女性フォーラムは1996年発足以来、地域における男女平等を推進するための活動 を行っております。教育の分野におきましても、教育の機会均等と、そのための教育環境の整備が重要 であるとの認識に立ち、昨年3月11日の大震災とその後の原発事故に伴い、学校教育の環境が著しく 悪化していることに危惧の念を抱いております。 昨年末、サテライト校の教員を交えて学習会を行い、教育現場の状況の一部について知ることができ ました。その内容を踏まえ、下記の通り要望をまとめましたので、ご検討下さい。なお、ご多忙のとこ ろ恐縮ですが、要望についてのご回答を文書にてお願いいたします。 記 1.今回の再編により、高校の規模縮小が余儀なくされました。このことが、在校生および新入生の学 習、課外活動等に大きな影響を与えないようにするべく、教職員の人員配置、学校施設の充実、予算等 での十分な配慮をお願いします。またその際、教職員のジェンダー・バランス、施設・設備の面での両 性への配慮をお願いします。 2.サテライト校の統合や移転によって、親元からの通学が困難になる生徒が出ることが予想されます。 (1)寄宿生活を余儀なくされる生徒に対しては、生活指導のみならず、多様な精神的不安や困難に対 応するためのさまざまな措置(学習補助員、カウンセラーの配置等)を、関係機関とも連携しつつ講じ られるよう要望します。 (2)寄宿生活を営む生徒が、親との面会の機会を十分確保できるよう、宿泊施設や交通手段の提供な ど、心理的・経済的負担の軽減措置を講じられるよう要望します。 (3)将来の進路決定に際し、自宅通学の生徒と比較して、平等性が確保されるような環境作りに努め るよう要望します。 3.今後の高校の再編等については、当事者(在校生、保護者、教職員)の意見を十分に聴取し、計画 に反映させる機会を設けるよう要望します。
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