平成 19 年度事業計画 I 基本方針 スローガン:“躍動感溢れる挑戦と自律” 構造改革型の景気回復が実現し、 「いざなぎ景気」よりその息は長いといわれるものの 勢いは今一つであり、生活実感の盛り上がりは乏しい。中小企業に於いても業種間の跛 行性は強く、又、地域間格差も相変わらずである。 然しながら、経済の潮流は着実に変化し始めている。 労働力における 2007 年問題や、エネルギー問題等、すでに現実化している様々な事 象を機敏に捉え、事業に取り込み、社会の発展につなげていく事は我々ベンチャーの得 意とする処であり、使命でもある。 変化の潮目を的確に見据え改革を怠ることなく、失敗を恐れずに「凄い仲間」と共に 果敢に王道に挑戦していきたい。 1.事業計画の基本骨子 (1)基本方針 ①創業とチャレンジを「是」とする社会づくりへの提言と参加。 日本経済の健全な新陳代謝を促し、新時代を創る為にも創業は不可欠である。現状に安住 するだけでなく、新しいものへの果敢な挑戦や失敗からの再挑戦も寛容に受け入れる社会作り を目指したい。 ②株式公開意識の向上と公開支援。 経営者にとって株式公開は最終到達点ではないが、大きな目標の一つであると言えよう。公開 により、社会的な認知を得る為にも経営者が自らを高め、自社の企業価値を増幅する努力を 怠らず続けていくような環境作りを目指したい。 ③企業経営者理念の再認識と社会的存在の自覚。 ベンチャーやニュービジネスの起業家と雖も社会の一員である。まず自らが社会の構成員であ ることを自覚し、社会規範を深く理解した上で、経営者としての理念や企業理念を再確認し、 行動していく風土の醸成を目指したい。 (2)運営方針 ①新しい出会いを求め、多くの仲間が集うような楽しくて「わくわく」するような会合を持つ。 ②創業者、創業し自ら株式公開を果たした人、公開をサポートする人、新規事業に携わる 役員、企業のCEO等の創業・公開に関わる人々の入会を積極的に促し、正会員 500 人 を目指す。 ③会員は原則としていずれかの委員会に登録すると共に、委員長はその出席を積極的に 促し、又、個々の委員会行事については委員会の枠にとらわれず、広く会員全員のオ ープンな参加を募る。 ④JNB へ協力することにより、全国 3000 余の仲間との連帯を深め、相互交流を拡げる。 2.予算作成の基本骨子 前年度改定した会費制度の経過措置期間が過ぎ、チャレンジ会員制度の廃止も含め、 最終的な貌となる。先行した値下げ分の補填をし、値上がりによる退会減収を抑え、全体と して均衡のとれた運用を行う。 (1)値上げによる会員の減少を3割と想定し、値上げによる増収分は極力、会員の利便性の 向上に充てる。 (2)「受益者負担」は維持するものの、本部事業においては、できる限りその負担軽減に努め る。 (3)委員会事業は、部門毎の「独立採算」体制を基本とし、所属委員会への配賦について は、部門に一任する。 3.委員会・部会等の活動基本骨子 基本方針、運営方針に沿った活動を推進するため、引き続き「企業経営」「事業創出」 「会員交流」「政策提言」「外務広報」の5つの部門を維持し、その中に委員会、特別プロジ ェクトを配置する。部門間、委員会間の積極的な相互交流を推奨する。研究部会について は、従来通り、会員の自発性を尊重し、協議会活動の活発化を推進する。 Ⅱ 委員会・研究部会事業計画 1.委員会活動 (1)企業経営部門 <担当:加藤雄一副会長> 自らの会社を良い企業にするには、また株式公開にまで持っていくには、どうすればよ いか、その為に不可欠な手段である“IT”をどう使うかといった企業経営全般の向上に取り 組む部門。 ①企業革新委員会 <委員長:加藤雄一副会長> nice company になる事に真剣に取り組む経営者の為の学習の場を提供する。 ②IPO委員会 <委員長:庄司正英理事> ケーススタディの提供を通じ、株式公開にチャレンジする企業の支援を行う。 資金調達小委員会 <委員長:広瀬洋一会員> 事業拡大を目指す経営者が投融資を受ける機会を提供する。 ③IT委員会 <委員長:星野晃一郎理事> 中堅・中小企業における標準的IT装備と、その効果的活用を検討すると共に、最新情報の提供 を行う。 ④特別プロジェクト(ベンチャー企業の社会的存在) <リーダー:深沢栄治理事> 規制概念を打破して進むベンチャー企業と雖も社会の一員であり、その存在の仕方、意義につ いて考える。 (2)事業創出部門 <担当:首藤健次副会長> 企業の中での新事業立ち上げや、若者及び団塊の世代を含めた中高年のベンチャー への係わり方、さらには地域再生を基盤にした産学連携の在り方等を含めて事業創出をど う促していくかを考える部門。 ①ベンチャー創出委員会 <委員長:田中豊理事> 高校生から大学生、専門学校生を含む若者等を対象に起業の醍醐味や事業経営の苦労や楽し さに触れる場を提供、実社会を認識し、将来の目標やキャリアビジョンを形成するきっかけづくり を支援する。今年度は、部分的に雇用支援委員会との連携も図る。 ②雇用支援委員会 <委員長:与謝野肇理事> 中小企業、ベンチャー企業の雇用に関わる問題全般に対応する。昨年度に引き続き、若者と中 小企業の雇用のマッチングを主とした研究・活動(中小企業庁 委託事業)を重点的に行う。今年 度はベンチャー創出委員会との連携を強める。 ③企業内新規事業委員会 <委員長:吉井信隆理事> 企業内での新規事業創出について研究・活動を行う。 ④特別プロジェクト(産学連携・地域再生ビジネス) <リーダー:髙橋貞三理事> 地域資源を活用した地域再生に取り組むと共に、それらに係る産学官の連携を推進する。 (3)会員交流部門 <担当:田子みどり副会長> 親睦交流を通じて会員相互の理解を深めるとともに、新入会員への入会初期段階の活 動援助も行う、会員の参加意識を高める活動を企画運営する部門。 ①イベント交流委員会 <委員長:今井千晶理事> 合宿やクリスマスパーティ等、全会員を対象にした交流イベントの企画運営を行う。 合宿は6月9日・10日、クリスマスパーティは12月14日を予定。 ②定例会委員会 <委員長:山尾百合子理事> 定期的な会員交流の場である定例会の企画運営を行う。定例会は、毎回外部から各界の著 名人(主に経営者)を講師として招くとともに、懇親会を開催し、会員同士の親睦交流を図る。 ③朝食会委員会 <委員長:木地本朋奈理事> 先輩経営者(会員)から成功例を学ぶ朝食会Ⅰと、会員のビジネスプレゼンテーションを目的とし た朝食会Ⅱ(今年度より開始)の企画運営を行う。 ④新入会員委員会 <委員長:正能淳理事> 新入会員企業が、初期段階で支障なく協議会活動に参加できるよう、他委員会や他部門とも連 携をとり、助力、誘導を行う。また、協議会活動の積極的な紹介や PR を行い、新規入会を促進す ると共に入会後の定着を支援する。19 年度は 18 年度に大量に入会した「2 年目会員」の定着支 援についても注力し、新入会員とは別に対応する。 ⑤特別プロジェクト(経営者のための自然体験型交流会) <リーダー:志太勤一理事> 慌しい日常を離れ、自然を体感する中で、会員の相互交流を深耕する為の企画を立案・実施す る。別称 NBC探検隊。 (4)政策提言部門 <担当:井上智治副会長> ニュービジネス・ベンチャーに係る社会現象全般に係り、時宜を得た問題を採り上げ、 深く研究・解説し、会員に広め、また外部に発表する部門。 ①政策委員会 <委員長:山崎智子理事> 政策についての勉強会の開催や、提言をまとめる。また、小委員会として、「女性政策小委員会」 を置き、女性会員による訪問講座を行う他、女性の社会進出、少子化問題等について、重点的 に考える。 ②IPO大賞委員会 <委員長:木村育生理事> 昨年度新設したIPO大賞(株式上場1年目部門・株式上場4年経過部門)に今年度は、支援者部 門を加えるか検討する。 ③新規事業開発委員会 <委員長:井川幸広理事> 環境、バイオ、スポーツ、エネルギー、健康等、新旧を問わず様々な分野での新規事業のシーズ を探る。 ④特別プロジェクト(放送と通信の融合) <リーダー:近藤太香巳理事> ユーザーの視点に立った本当の意味での「通信と放送のビッグバン」とは何かを議論すると共に、 きたるべきユビキタス社会に向けた新たなビジネスチャンスを研究する。 (5)外務広報部門 <担当:越智通勝副会長> 主として内外諸団体等との接触、交流に携わると共に、広報全般に取組み、広くNBC を、PRすることを考える部門。 ①国際交流委員会 <委員長:岩尾啓一理事> これまで継続交流を行ってきたワシントン州日米協会との経済情報交流を引き続き行うと共に、東 アジア諸国やロシアについての勉強会等を行う。 ②地域委員会 <委員長:吉田邦正理事> JNBの活動をサポートし、神奈川、千葉、埼玉、山梨、群馬等NBC未設置県に、新たにNBCを 作ることを目指し、活動を行う。 ③広報委員会 <委員長:坂田生子理事> NBCの活動を内外に向けてタイミングよく広報し、NBC の認知度を高め、また新入会員獲得を 推進する活動の側面支援をも行う。今年度は新企画(年1回発刊、従来は3∼4回)によるブリテ ンの発刊を行うと共にHPの内容の充実につき検討する。 ④特別プロジェクト(大企業におけるベンチャー型人材の育成) <リーダー:佐藤義孝理事> 大企業に於けるベンチャー型の人材育成の支援を如何に行うか。その手法の研究とさらにNB Cとしてどの様に関わるかにつき、検討・実施する。 2.研究部会活動 正副会長会議で研究部会設置の承認がおり次第、部会員の募集に入り、成立・不成立 を区別する。現在、申請の上がっている研究部会は下記の通り。 (1)人材開発研究部会 <部会長:池﨑英一郎会員> (2)人間力研究部会 <部会長:青沼三郎会員> (3)成功確率を高める為の事業計画研究部会 <部会長:小松伸多佳会員> (4)「日本的経営を実践する」研究部会 <部会長:井上一生会員> (5)企業は人から・人事制度研究部会 <部会長:佐藤 純会員> (6)プロジェクトの成功法則研究部会∼新規事業や新商品開発を必ず成功させるために∼ <部会長:岩下一智会員> 以上
© Copyright 2025 ExpyDoc