脱・有言不実行~地震対策普及への架け橋 - 早稲田大学

脱・有言不実行
∼地震対策普及への架け橋∼
2005/11/26
早稲田大学井上ゼミナール
Team Y.U.K.I.
伊藤 健一郎
梅林 伸伍
鎌田 佳美
矢野 大輔
あなたは地震に対して不安を感じていますか?
2005/11/26
WASEDA UNIVERSITY TEAM : Y.U.K.I.
あなたは地震対策していますか?
その対策は適切ですか?
3
目次
第Ⅰ部
第Ⅱ部
有言不実行が生じる
原因の調査
有言不実行を解消
するための新事業提案
1、背景
2、有言不実行の存在
3、定性的調査
4、定量的調査
5、調査結果
1、調査結果→事業提案
2、具体的事業内容
3、ターゲット
4、ビジネスモデル
5、市場性
6、収益性
7、まとめ
2005/11/26
WASEDA UNIVERSITY TEAM : Y.U.K.I.
第Ⅰ部
有言不実行が生じる原因の調査
2005/11/26
1 背景
今年発生した大地震
2005年4月
8月
福岡県西方沖地震 震度6弱
宮城県沖地震
震度6弱
地震に対する不安感の高まり
(出典)地震被害写真
2005/11/26
福岡西方沖地震 (出典) YOMIURI ONLINE
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2 有言不実行の存在
地震に対して不安の有無と対策万全度
アンケート対象者:首都圏の世帯
回答者数:168世帯
実施日:2005年10月10日∼10月15日
地震対策万全度高い
100%
0.025%
75%
28.2%
地震に対して
不安なし
(5.9%)
地震に対して
不安あり
(94.1%)
50%
46.8%
25%
22.4%
0%
地震対策万全度低い
地震に対する不安と対策の万全度とのギャップの存在
=有言不実行
2005/11/26
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3−1 定性的調査
地震の学習館にて撮影
1、目黒区防災センター地震の学習館
各家庭に合わせた
防災グッズや
地震情報の必要性
1、カスタマイズ
サービスの必要性
2005/11/26
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3−2 定性的調査
地震対策器具製造業者
2、東京都葛飾福祉工場
3、株式会社リンテック
地震における死因の大半が圧死
飲食料の備蓄に関心が集中
2、家具転倒防止の重要性
2005/11/26
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4 定量的調査
• 人々の地震に対する不安感の高まりと対策の実行度
• とのギャップの本質的な原因を突き止めるため、
• 質問票を用い因子分析を行った。
人々の対策の実行度が上がらない原因
地震対策をする気がある
地震対策の
実施が可能
地震対策をする気がない
知識不足から生じる面倒 あきらめから生じる無関心
慢心
器具設置の面倒
知識不足から生じるあきらめ
地震対策の
実施が不可能
(借家・金銭的
理由等)
2005/11/26
金銭的理由
見栄え(家が傷つく等)
不必要
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5 調査結果
3、代行サービス
サービスを提供する側
サービスを受ける側
地震対策器具
製造業者
顧客
1、取り付けは簡単だという意識
公共機関
2、取り付け数に制限がある
防災グッズ製造業者
地震情報提供者
3、画一的な防災グッズ・情報
しか提供していない
2005/11/26
ミスマッチ
1、器具設置の作業時に
面倒を感じる
2、すべての器具設置を
やって欲しい
3、自分の家庭に合った
防災グッズ・情報を
探すのが面倒
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第Ⅱ部
有言不実行を解消するための新事業提案
2005/11/26
1 調査結果→事業提案
定性的調査・定量的調査
1、カスタマイズサービス
2、家具転倒防止
3、代行サービス
必要
①各家庭の家具に適した耐震器具の販売・設置
②各家庭にカスタマイズした地震情報の提供
③各家庭にカスタマイズした防災グッズの販売
3つのサービスを総合して行う「総合サービス」により、地震対策
が1度に完了するワンストップサービスを提案する
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2 具体的事業内容
①各家庭の家具に適した耐震器具の販売・設置
防災コンサルタントの見積もりに沿って、設置工員が耐震器具を設置する
②各家庭にカスタマイズした地震情報の提供
防災コンサルタントが、地域や個人に適した地震情報の提供を行う
(ex.勤務先からの避難経路、居住地域の火災危険度、家屋の倒壊危険度)
③各家庭にカスタマイズした防災グッズの販売・使用法説明
一般的な防災グッズだけではなく、居住環境や家族構成に適した防災
グッズを提案して販売 (ex.離乳食・ロープ等)
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3−1 ターゲット
デモグラフィック属性情報
築年数
多い
サイコグラフィック属性情報
知識不足から生じる面倒
年齢
30代後半∼
器具設置の面倒
居住環境
家族と同居
知識不足から生じるあきらめ
調査方法:相関分析
2005/11/26
調査方法:因子分析
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3−2 ターゲット
場所
︻理由︼
①建物倒壊・火災危険度が高い
②有数の住宅街
③移動時間の短縮
(出典:マピオン 東京都の地図 http://www.mapion.co.jp)
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世田谷区
目黒区
品川区
太田区
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4 ビジネスモデル
新規顧客
自社の紹介
口コミ
自社情報
耐震器具
メーカー
地震情報
:モノ・サービス
:カネ
:情報
公共機関
(区役所等)
設置サービス・情報
発注情報
自社
発注情報
配送・商品情報
耐震器具
配送業者
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トラッキング
情報
受注情報
決済情報
受注情報
商品・受注情報
決済情報
受注情報
耐震器具
顧客
発送情報
防災グッズ
防災グッズ
販売業者
決済機関
(銀行)
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5 市場性
【単価=49,300円】
品川区・・・174,997世帯
大田区・・・326,151世帯
合計
目黒区・・・417,795世帯
1,053,994世帯
世田谷区・・・135,051世帯
サービスを利用したいか
答えてくれた質問票の数:163
ポテンシャル市場:61
1,053,994世帯×61/163
≒ 394,439世帯
フォーカス市場:14
1,053,994世帯×14/163
≒ 90,527世帯
2005/11/26
全体市場
1,053,994世帯×49,300円
= 51,961,904,200円
≒520億円
ポテンシャル市場
394,439世帯×49,300円
= 19,445,842,700円
≒194億円
フォーカス市場
90,527世帯×49,300円
= 4,462,981,100円
≒45億円
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6 収益性
【損益分岐点分析】
7,000,000
売上高
総費用
固定費
6,000,000
金額 円(
5,000,000
)
3,000,000
・一件あたりの平均単価
49,300円
・変動費
15,000円
・固定費
2,200,000円
4,000,000
2,000,000
1,000,000
0
15 30
45
60
75
90 105 120 135
契約数(件)
・損益分岐点売上高3,162,099円
・損益分岐点時契約件数64,14件
2005/11/26
・初年度予想税引前純損失
△2,355,000円
・二年目予想税引前純利益
7,593,000円
WASEDA UNIVERSITY TEAM : Y.U.K.I.
7 まとめ
地震は不安だと言っている
にも関わらず対策をしない
脱
有言不実行
実行度が サービス提供側と利用
高まらない
側とのミスマッチ
原因
効果的な
地震対策
家具転倒防止と
カスタマイズ
【地震対策総合サービス】
代行サービス・カスタマイズ
サービスにより、今まで
満たされてこなかった
顧客の本質的ニーズに応える
有言実行
地震対策の普及
2005/11/26
WASEDA UNIVERSITY TEAM : Y.U.K.I.
ご清聴ありがとうございました。
Team Y.U.K.I.
伊藤 健一郎
梅林 伸伍
鎌田 佳美
矢野 大輔
2005/11/26
WASEDA UNIVERSITY TEAM : Y.U.K.I.