東洋情報システムが次世代の CORBA ミドルウェア・ソリューション - TIS

■(株)東洋情報システム
東洋情報システムが
システムが次世代の
次世代の CORBA ミドルウェア・
ミドルウェア・ソリューション「
ソリューション「Orbix 3」
3」を国内
リリース
(株)東洋情報システム(略称 TIS:取締役社長
船木
隆夫)
は、1999 年 4 月 7 日から CORBAR
ミドルウェア製品の最新版「OrbixR 3」の国内リリース開始を発表しました。 Orbix は、アイ
ルランドの IONA Technologies(アイオナ テクノロジーズ) の開発した分散オブジェクトシ
ステム構築のためのミドルウェアであり、 OMG(Object Management Group)の CORBA(共
通オブジェクト・リクエスト・ブローカ)仕様に準拠した製品です。 Orbix 3 は、CORBA を
ベースとするミドルウェア・アプリケーション開発のための先端的な製品であり、 利用の容易
性や柔軟性、スケーラビリティやセキュリティ機能を強化し、 これらをすべてひとつの統合さ
れた製品として提供します。 Orbix 3 には、世界中の企業が直面しているシステム統合という
課題に対して、 その要件を満たすための機能がすべて反映されています。
Orbix 3 - 800 以上の機能改善とエンタープライズ・システム対応の機能セットの追加
Orbix 3 に は 、 IONA 社 の い く つ か の 製 品 が バ ン ド ル さ れ て い ま す 。 Orbix 3 に は 、
「OrbixCOMet?」を利用した COM-CORBA 統合機能、 「OrbixNames?」を利用した透過的
な位置検索機能や負荷分散機能、 そして「Orbix Wonderwall?」によるビルトインのインター
ネット・セキュリティ機能が含まれます。 これらの製品は、これまで単独のソフトウェアとし
て提供されていましたが、 Orbix 3 では価格設定は前バージョンと同一のままに、これらの製
品が同梱されます。 また、これらの製品セットは、堅牢でスケーラブルなエンタープライズ
ORB システムを構築する上で不可欠なものであり、 Orbix 3 のユーザはコアとなる通信インフ
ラと共にこれらの機能をシステムに容易にプラグインすることが可能となります。 また、Orbix
自体にもパフォーマンス強化を含む 800 以上の機能改善が成されています。
Orbix 3 - "Ease-of-ORB"を実現するための新機能 「Code Generation Toolkit」
その他、Orbix 3 には ORB システムを迅速かつ簡単に構築するための開発支援ツール 「Orbix
Code Generation Toolkit(CGT)」が新機能として追加されています。 CGT は、ORB システ
ム構築に特有の反復的に利用するコードや、テスト用コードを自動生成します。 また、個々の
アプリケーションに合わせたコードを自動生成するよう、CGT をカスタマイズすることも可能
です。 CGT は、これまで ORB システム構築の障壁となっていた開発プロセスの"複雑さ"を取
り除くものであり、 IONA の目指す "Ease-of-ORB" を実現する第一歩となるコンポーネント
です。
Orbix 3 は、開発言語、プラットフォーム、 ネットワークの境界を超えた分散アプリケーショ
ンを構築する際に必要なツールを開発者に提供します。 また、CORBA 標準へ準拠することで、
Orbix 3 上のシステムは新旧のコンピューティング技術を統合することが可能となるだけでな
く、 将来の IT システムの進化にも対応することができます。 つまり、Orbix 3 を利用したミ
ドルウェア・ソリューションは、企業のあらゆる IT 資産を長期にわたって保護し、 強化して
いきます。
「Orbix 3 は、CORBA 準拠のミドルウェアとして大幅な進化を遂げています。 Orbix 3 は、ソ
フトウェアを協調動作させるために Orbix を利用している 3500 以上のユーザとの作業経験から
生まれたものです。 今回は、OrbixCOMet、OrbixNames、Orbix Code Generation Toolkit、 そ
して IONA の IIOP ファイアウォール技術である Orbix Wonderwall を一つの製品としてパッケ
ージ化した最初の製品となります。 Orbix 3 を利用することにより、COM と CORBA コンポ
ーネントの両方を使いながら、ゲートウェイを自動生成したり、 簡単にオブジェクトの位置を
検索したりすることが可能となります。 また、これらの機能により開発期間も大幅に短縮し、
アプリケーションへの安全性も保証されることになります。」
Paul Donnelly -- IONA Technologies, ORB 製品担当 シニア・プロダクト・マネージャ
「IONA 社はこれまで、CORBA を利用したシステム開発がより簡単になるよう、製品開発に力
を注いできました。 IONA 社は、当初から CORBA 標準のサポータであり、 プロフェッショ
ナル・コンサルティング・サービスとともに製品を発売し始めて以来、驚異的な成長を遂げてい
ます。 IONA 社のような先進的なベンダーが CORBA をより利用しやすくなるよう努力し続け
ているということは、 取りも直さず CORBA という標準がすでに一般に受け入れられているこ
とを証明していると言えるでしょう。
」
Richard Soley 氏 -- オブジェクト・マネージメント・グループ(OMG), 会長兼 CEO
「エンタプライズ・アプリケーションの開発は、 様々なコンピューティング環境を統合すると
いうビジネスへ変貌しつつあります。 Orbix 3 のリリースは、このようなシステム統合に伴う
複雑性を解決するための新たな指針となるでしょう。 Orbix 3 と次期バージョンの「VisualCafe
Enterprise Suite」の組み合わせは、 エンタプライズ・アプリケーションの開発者に対し、非
常に効率的なソリューションを提供することとなります。
」
Mansour Safai 氏 - Symantec, インターネット・ツール部門担当 副社長
「Sun は、Sun Solaris 上で稼動する Orbix の最新版を待ち望んでいました。Orbix 3 は、Solaris
プラットフォーム上のエンタプライズ・ミドルウェア・ アプリケーション開発をサポートする
ための様々な機能を我々のユーザに提供するものと期待しています。
」
Reed Hornberger 氏 -- Sun Microsystems, 市場開発担当 取締役
「私達は、利用の容易性やスケーラビリティ、柔軟性等が Orbix 3 でさらに強化されたことをう
れしく思っています。 また、NEC が Orbix 3 のサポート機能をもった「OrbixNotification」
をリリースできたことにエキサイトしています。 OrbixNotification は、Orbix 3 の持つ数々の
利点を拡張するものであり、 Orbix 関連の製品ラインをさらに魅力的なものにします。
」
Mike Greenberg 氏 -- NEC Systems, オブジェクト技術開発マネージャ
Orbix3 の機能
◆ OrbixCOMet を利用した COM-CORBA 統合機能
・ CORBA/COM 間の高パフォーマンスな双方向動的ブリッジを提供します。
・ Visual Basic や MS Office、Active Server Pages 等のツールによって記述された DCOM ア
プリケーションが、 簡単に UNIX やメインフレーム上の CORBA アプリケーションへアクセス
できるようになります。
・ CORBA で規定された COM-CORBA ブリッジングの標準仕様に準拠しています。
◆ Orbix Code Generation Toolkit を利用した迅速なアプリケーション開発
・ Orbix を利用したアプリケーションの開発を支援します。
・ 多くの反復的なコーディング作業を自動化することにより、開発期間を大幅に短縮すること
ができます。
・ COTS(Commercial Off-The-Shelf = 市販のパッケージ製品)アプリケーションへのゲート
ウェイを自動生成します。 これにより、開発者はアプリケーションのロジック部分の実装に注
力することが可能となります。 また、既存の CORBA アプリケーションの修正も容易になりま
す。BR>
◆ OrbixNames による透過的な位置検索機能と負荷分散機能
・ OrbixNames は、クライアントがサーバ・アプリケーションの位置を検索する際に利用する、
オブジェクト情報の中央リポジトリとして動作します。
・ クライアントのコードに影響を与えることなくサーバ・アプリケーションの位置を変更する
ことができます。
・ CORBA ネーミング・モデルを拡張しオブジェクト・グループを利用したサーバの負荷分散
機能を提供します。
◆ Orbix Wonderwall を利用したビルトインのセキュリティ
・ IIOP メッセージにフィルタをかけ、 バックエンドのオブジェクトに対して細かいアクセス・
コントロールを行うことが可能です。
・ クライアントからのリクエストは、クライアントには透過的にファイアウォールを通過する
ことができます。
・ メッセージの交換履歴をトレースする強力なロギング機能を提供します
リリース予定
Orbix 3 は、Sun Solaris、HP-UX、Windows NT 版が同時リリースされています。 その他の
OS に関しては、順次リリースされる予定です。
価格
開発ライセンス Windows NT 版: 540,000 円/1 ライセンス UNIX 版: 1,250,000 円/1ラ
イセンス ※ランタイム・ライセンスの価格は別途お問合せ下さい。
本件の問合わせ先
株式会社 東洋情報システム
産業第一事業部分散オブジェクト推進部 Orbix 営業担当
(広報担当 川口利恵子)
TEL: 03-5683-8351
FAX: 03-5683-8352
EMAIL: [email protected]
URL:http://www.ot.tis.co.jp/
[IONA Technologies]
1991 年に設立。様々なソフトウェア・アプリケーションを統合し、 エンタープライズ規模の分
散システムにまで拡張させることをミッションとしてビジネスを展開しています。 IONA の代
表製品である Orbix は、異種のソフトウェア・コンポーネントを、 信頼性・拡張性の高い方法
で協調動作させるための、 標準ベースのエンタプライズ・ミドルウェア・ソリューションを提
供します。 Orbix は、Object Management Group の仕様である CORBA に完全準拠しており、
現在、世界中で 3,500 に及ぶビジネスに利用されています。IDC の市場調査により、 世界でも
有数の先進のオブジェクト・ミドルウェア製品であることが認められています。
[東洋情報システム]
東洋情報システムは、分散オブジェクトシステムの基盤としての Orbix を中心に、 システム構
築ツール、プロフェッショナル・サービス、コンサルテーション・サービスなど、 情報システ
ム構築に必要な、オブジェクト指向技術を用いた広範囲なサービスをご提供しています。
本プレスリリースに関するご質問は、株式会社東洋情報システム 分散オブジェクト推進部まで
お問合せ下さい。 Orbix は、IONA Technologies 社の登録商標です。製品名及びサービス名は、
各社の登録商標です。
補足資料 -- Orbix R 3
Overview
Orbix 3 は、ソフトウェアを協調動作させ、様々な IT 環境で稼動するアプリケーションを密に
統合します。 Orbix の最新リリースである本製品では、新世代のエンタープライズ・ミドルウ
ェアの先駆けとなるよう、 これまでの Orbix が大幅に拡張強化されています。
1999 年 2 月 1 日、サンフランシスコで開かれた IONA World '99 において、Orbix 3 の概要が
初めて明らかにされました。 Orbix 3 は、開発言語やプラットフォーム、ネットワークの境界
を超えて協調動作するアプリケーションを構築するための、 先進的なミドルウェア・ソリュー
ションとなります。 Orbix 3 は、既存の IT 資産と最新のコンピューティング・テクノロジーを
統合した、 革新的なソフトウェア・アーキテクチャの構築を可能にします。
Orbix 3 には、これまでにも数多くの賞を受賞してきた Orbix をベースに、 重要な新機能がい
くつか追加されています。これらの新機能は、システム開発をより迅速にし、 システムの柔軟
性、スケーラビリティ、セキュリティ機構をさらに強化するものです。 Orbix 3 は、エンター
プライズ・ミドルウェア分野における新世代の製品であり、 世界規模でビジネスを展開する企
業に対し、 新しいレベルのパフォーマンスとスケーラビリティを併せ持ったミドルウェア・ソ
リューションを提供します。
Announcement Details
・ Orbix 3 では、これまでに増してパフォーマンスとスケーラビリティが強化されました。
・ Orbix 3 には OrbixCOMet? が含まれます。OrbixCOMet は、COM と CORBA?のオブジェ
クト・モデルをシームレスに統合します。
・ OrbixNames?が、ネットワークに分散したサーバの位置検索機能と負荷分散機能を提供しま
す。
・ Orbix Code Generation Toolkit(コード自動生成ツールキット:CGT)が CORBA アプリケ
ーションの迅速な開発を支援します。
・ Orbix Wonderwall?を利用したビルトインのインターネット・セキュリティ機構を提供しま
す。
・ OMGR の CORBA 標準仕様に完全に準拠しています。
・ Orbix 3 は、すでに 430 を超える企業や団体からの支持を受けています。
Key Benefits of Orbix 3
・ Orbix の最新リリースとして、バージョン 3 にはパフォーマンス向上を始めとする様々な機
能が強化されています。 Orbix 3 は、ミッション・クリティカルなシステムの中核を担うミド
ルウェアです。 今回のリリースには、様々な業界で Orbix をすでに利用している数百の企業か
らのフィードバックが反映されています。
・ COM-CORBA の統合機能はビジネスに大きな利益をもたらします。 既存の IT 資産への投
資を無駄にすることなく、COM と CORBA 両方の利点を生かしたアプリケーションの構築が可
能となります。
・ Orbix Code Generation Toolkit(CGT)が開発期間を大幅に短縮します。 多くの反復的な
コーディング作業を自動化することにより、 開発者はアプリケーションのビジネス・ロジック
構築に集中することが可能となり、 開発期間を大幅に短縮することができます。 また、CGT
は COTS(Commercial Off-the-Shelf = 市販のパッケージ製品) アプリケーションへのゲート
ウェイを自動生成しますので、 既存の CORBA アプリケーションの簡単な修正や、デモシステ
ムの構築が迅速かつ容易になります。
・ OrbixNames がサーバの位置情報をクライアントに透過的に管理するため、システムの運用
管理がし易くなります。 また、OrbixNames の負荷分散機能が、システム全体のスケーラビリ
ティを向上させます。 これらの機能は、あらゆる大規模分散アプリケーションに不可欠なもの
であり、 頻繁に発生するコンポーネントの追加や変更を容易にします。 また、クライアントの
コードに影響を与えることなくサーバ・アプリケーションの位置を自由に変更することができる
ため、 IT リソースを有効に利用した柔軟な負荷分散機能を実現することが可能となります。
・ Orbix Wonderwall の提供するセキュリティ機構により、 CORBA アプリケーションを電子
商取引のようなインターネット・アプリケーションに"安全に"拡張することができます。 これ
らのアプリケーションでは、クライアントとなるブラウザから、 ファイアウォールの内部で稼
動するサーバの機能に透過的にアクセスすることが可能です。
Availability
Orbix 3 は、現在 Solaris、HP-UX(ANSI、C-front)、Windows NT 版が入手可能です。 その
他の OS は順次サポートする予定です。Orbix 3 に関する詳細情報は、以下の URL を御参照下
さい。
http://www.iona.com/products/orbix/index.html (IONA サイト、英語)
http://www.ot.tis.co.jp/ORBIX3.htm(東洋情報システムサイト、日本語)