平成25年度 事業報告書 - ぐろ~りあ

平成25年度
事業報告書
社会福祉法人ヘルプ協会
目
次
法人全体
2
ぐろ~りあ相談支援・訪問介護
ぐろ~りあ介護支援センター
6
ぐろ~りあ居宅介護支援事業所
7
南ぐろ~りあ(居宅介護支援)
8
ぐろ~りあ東野ケアプランセンター
9
ぐろ~りあ厨房
10
ぐろ~りあ訪問介護事業所
11
ぐろ~りあデイサービス・ショートステイ
ぐろ~りあデイサービスセンター
12
ぐろ~りあショートステイ
14
ぶる~む
訪問介護事業所ぶる~む
15
通所介護事業所ぶる~むデイサービス
17
ぐろ~りあ東野
デイホーム タカさん家
19
ホーム友紀(グループホーム)
20
ぐろ~りあ東野サービス付き高齢者向け住宅
21
のっくおん(就労継続支援B型)
22
平成 25 年度事業報告書 - 1 -
社会福祉法人ヘルプ協会
平成 25 年度事業報告
■概括
平成 25 年度は、設立母体となった伊丹労働者協同組合の運営理念である協
同労働をあらためて法人運営の基本に据えなおして取り組みました。
「協同労働」とは、市民自らが地域を自らのものとして運営し、人々の豊か
な絆社会を創造するために必要な仕事を担うあり方であり、働く者・市民一人
ひとりが事業の全面(労働・出資・経営)に主体的にかかわり、地域に協同・
連帯を広げる働き方です。
地域福祉の推進に向けた取り組みとしては、既存事業の取り組みに加えて、
制度では対応できないニーズなどあらゆる困難を受けとめ、当事者・市民とと
もに豊かに暮らせる地域づくりを目指して、これまでの枠を越えたまちづく
り・仕事おこしの新たなネットワークを地域で拡げました。また、県の監査や
事業連携などを通じて業務の改善も進めました。
協同労働による組織運営・経営の改革も大きく進みました。
「協同労働で担い
発展させる社会福祉法人ヘルプ協会」を掲げ、特に職員一人ひとりの事業・経
営への主体性を高める取り組みを進めてきました。取り組みを通じて、組織全
体の立場に立って主体的に考え行動する新しいリーダー・担い手が成長すると
ともに、職員一人ひとりにも着実に変化がおこりはじめています。その結果と
して経営数値の大幅な改善につながりました。
協同労働を基本に据えたこの一年の取り組みは、ヘルプ協会が社会福祉法人
として地域の最も困難な課題に立ち向かうというその社会的使命をこれからも
果たし続けていくために、自らのこれまでのあり方を根本から問い直し変革し
ていくものであり、取り組みを通じて、私たちは前年度までの組織運営・経営
の困難な状況を乗り越えその正常化に向かいはじめています。しかし改革はま
だまだ緒に就いたばかりであり、今後も引き続き取り組みを継続、強化してい
く必要があります。
■地域福祉の推進に向けた取り組み
これからの日本社会が向かう超少子高齢化・人口減社会においては、経済成
長を前提とした今日の社会のあり方は妥当性を持てなくなっています。すでに
平成 25 年度事業報告書 - 2 -
社会・経済の行き詰まりは、コミュニティ機能の脆弱化の中で、格差・貧困や
孤立を生み、困窮状態を地域のあらゆる世代に拡大しています。
そのような社会の閉塞感の中で、すべての人びとの自立した暮らしを支える
社会づくりに向けて、私たちは既存の制度事業に取り組むだけでなく、その枠
を越えて、協同労働の地域への発信、まちづくり・仕事おこしのネットワーク
拡大、地域での事業連携に取り組み、市民一人ひとりのその人らしい暮らしの
ための地域資源の開発、居場所や働く場を地域に無数につくりだす一歩を踏み
出しました。
取り組みの最初のきっかけは、市立市民まちづくりプラザを運営するNPO
法人阪神・智頭NPOセンターとの出会いと協同労働への共感・期待でした。
市立市民まちづくりプラザでの社会起業講座では通年で協同労働を地域へ発
信するとともに、上映実行委員会を組織して 9 月にドキュメンタリー映画「ワ
ーカーズ」の上映会を市立図書館「ことば蔵」で開催しました。
社会起業講座の取り組みからは、講座参加者とともに子どもから高齢者まで
多世代交流で地域をつなぐ「つどい場ぶる~む」の企画が立ち上がりました。
また、伊丹でのドキュメンタリー映画「ワーカーズ」の上映運動からは、
「イタ
ミ朝マルシェ」への出店協力や「村重交流カフェ」の企画を通じた有岡小学校
地区まちづくり協議会との交流が始まりました。上映実行委員会は「コミュニ
ティビジネス研究会」として活動を継続し、伊丹市生活支援課や市社協、市内
のNPOや社会福祉法人、労協センター事業団関西事業本部の方々などの参加
で、主に生活困窮者問題について平成 27 年度からの新たな法制度の施行も見
据えて地域の居場所や働く場づくりについて勉強会をおこなっています。
また、労協センター事業団関西事業本部と協力しながら、子ども・子育てを
テーマにした初めての取り組みとして「子育てフォーラム in 関西」
(こども未
来財団子育て支援者向け研修事業<大規模研修会>)を 11 月に大手前大学い
たみ稲野キャンパスで開催しました。この取り組みを通じて、子ども・子育て
支援に地域で取り組む方々と出会い、とくに伊丹ではNPO法人兵庫県子ども
文化振興協会、市立伊丹高校などとの新たなつながりが広がりました。
ぐろ~りあ介護支援センターの取り組みも活発に行われました。従来の相談
支援の枠を越えて「ひだまり喫茶」を北村センターで毎月定例開催し、地域の
高齢者と市立北保育所の子どもたちなど多世代の交流が新たに生まれ、地域の
中で取り組みが定着してきています。
協同組合を母体とした市内社会福祉法人三法人(ジェイエイ兵庫六甲福祉
会・協同の苑・ヘルプ協会)の事業連携も進みました。制度事業における日常
の事業連携とともに、三法人合同での訪問介護員 2 級養成講座の開講による人
材確保の取り組み、管理者研修、相互の内部業務監査の実施など、業務改善、
平成 25 年度事業報告書 - 3 -
職員の資質向上に取り組みました。
今年度は、7 月にデイホームタカさん家、ホーム友紀、1 月にぶる~む訪問
介護、ぶる~む通所介護、南ぐろ~りあが県の監査を受けました。デイホーム
タカさん家、ホーム友紀についてはこれまでのいくつかの不適正な運営につい
て改善を求められました。特にホーム友紀は請求過誤について多額の返還が求
められる結果となり、県の監査を契機に業務運営の抜本的な改善に取り組みま
した。ぶる~む訪問介護、ぶる~む通所介護、南ぐろ~りあについては概ね適
正な運営がなされていると評価されました。
■組織運営・経営改革
平成 25 年度から「協同労働で担い発展させる社会福祉法人ヘルプ協会」を
掲げ、組織運営・経営の困難な状況を乗り越えるために、協同労働による組織
運営と経営の一体的な改革に取り組みました。
すでに平成 24 年度から、改革を進めていくうえで日本労働者協同組合(ワ
ーカーズコープ)連合会及び労協センター事業団に伊丹労働者協同組合を通じ
て支援を受けていましたが、法人の事業統轄責任者である施設長を組織内で位
置付けることができない危機的な状況の中、平成 25 年 2 月から労協センター
事業団に改革推進のための人的支援として松垣氏の出向を要請し、同氏が 4 月
から法人施設長に就任して新たな組織体制のもと改革を推進することとなりま
した。
改革の取り組みは、まず全職員を対象にした協同労働の学習会を実施し改革
の趣旨と協同労働の基礎についての理解を全組織的に進めました。そして日常
の組織運営についても、これまでの本部役員による会議(経営会議・本部会議)
から、全職員が選出したリーダーの話し合いに基づく運営に改めました。また、
各事業所からの月報については毎月の経営実績もあわせて報告することとしま
した。
全職員が選出したリーダーの組織全体の方針決定への参加や経営数値のタイ
ムリーな把握に取り組む中で、全体として職員の組織運営・経営への主体性が
高まったことが、結果的に業務改善や経営改善につながりました。全体的な事
業の拡大と業務改善で当期活動収支差額はホーム友紀の過誤精算額を除けば黒
字に転じました。
また、拠点(ぐろ~りあ・ぶる~む・ぐろ~りあ東野)ごとの複合化・総合
化に向けた検討も進め、職員一人ひとりが平成 26 年度事業計画・収支予算作
成に参加しました。本格的な地域での仕事おこしに向かう組織改革も前進し、
経営改善と事業の複合化・総合化の推進に向けた拠点ごとの次年度の組織再編
平成 25 年度事業報告書 - 4 -
と新たな運営体制を確立しました。その中で、慢性化していた事業所間の職員
配置の偏りの適正化にも本格的に着手しました。配置転換を伴うこの改革が最
も難しい取り組みでしたが、状況を悪化させることなく全体の職員数を維持で
きたことはとても価値のあることであり最大限の評価をしたいと思います。改
革の前進は、リーダーの職員に対する丁寧な働きかけや対応とともに、現状を
批判するのではなく、利用者や地域のことを第一に考え、力を合わせて前向き
に改善していこうとする職員一人ひとりの働く者としての誇りと主体的な努力
の賜物です。
日々の取り組みと並行して、組織運営・経営改革に向けて、日本労働者協同
組合(ワーカーズコープ)連合会及び労協センター事業団の基幹会議・研修へ
の参加も積極的に進め、交流と学びを深めました。
このような今年度の取り組み全体を通じて、組織全体の立場に立って主体的
に考え行動する新しいリーダー・担い手が成長しました。改革にあたっては多
くの葛藤がありましたが、自らのこれまでのあり方を根本から問い直し、ぶれ
ることなく改革に向き合うなかで、職員一人ひとりにも着実に意識の変化がお
こりはじめています。そして改革に向き合ったリーダーの力量は総体として格
段に高まりました。
■「ヘルプ協会理念・基本方針検討委員会」の設置
法人設立から 10 年以上が経過し、社会情勢の変化や組織運営・経営の困難
な状況が続き、社会福祉法人としての自らのあり方の根本的な見直しが迫られ
る中、協同労働による組織運営・経営の改革とともに、今年度「ヘルプ協会理
念・基本方針検討委員会」を設置し、新しい理念・基本方針づくりにも取り組
みを開始しました。
平成 25 年度事業報告書 - 5 -
平成25年度 ぐろ~りあ介護支援センター 事業報告
文責
加留部 千晴
報告事項(取組状況、成果、等)
1.地域福祉の拠点としての在宅支援活動の向上
・地域民生委員や自治会・行政・地域包括支援センターとの連携を基に地域にお
ける高齢者の見守り活動の徹底に努めた。
・地域サロンや活動の場に出向くことで地域における“ぐろ~りあ”の存在を位
置づけ相談支援の窓口業務の向上を行った。そのことにより困難ケースも含め
相談件数が増えている。
・様々な研修を地域で実施し、地域における介護への認識度を把握すると共に
新たな課題の探求に努めた。
・研修に多く参加することで相談支援における知識、技術の向上に努めた。
2.地域における元気高齢者の確保
・介護予防デイ、自主事業共に参加人数が増加している。特に参加者からの口コ
ミにて参加人数が増加している傾向が見られている。
・地域における体操講習の実施や趣味活動からの講習会を実施することで地域住
民の活動の場を広げ、介護保険に頼らない高齢者の維持を図っている。
3.地域交流活動の推進
・地域コミュニティカフェとして今年度から月1回「ひだまり喫茶」を実施して
いる。参加人数も増え、地域住民の交流の場になっている。また、地域民生委
員やボランティアとの連携の基、保育所の子どもと高齢者との3世代交流の場
づくりにもつながっている。
・地域で開催される「わくわくカーニバル」に参加することで地域住民や地域に
ある様々な組織とのつながりを深める機会になった。
4.安定的経営の実施
・担当地区のケース相談や代行申請、内部ケアマネとの統一を行うことで、内部
事業所との情報の共有や連携に努め、内部事業所の経営向上に努めた。
・夕食宅配サービスの利用者数の増加に努め、各事業所等への営業を行った。ま
た、利用者の意見、要望に対して厨房との連携を図りながら、出来る限り様々
なニーズ答えられるように心がけた。しかし、昨年度より実績が減少した。
5.年度総括
今年度は、地域とのつながり、地域の中での存在価値の向上を目指し取り組んだ。
地域のイベントに参加し、また事業所にて講習会やイベントを実施することで地
域におけるぐろ~りあ相談窓口としての認識度を高めることが出来た。困難ケー
ス等が上がる中で他機関、地域組織との連携が深まり、新たな関係性を作ること
が出来た。相談ケースが増加し、また業務が増加する中で職員1人体制での活動
に限界があり、相談窓口の強化を図る為にも業務の見直しや人員確保、人員育成
を行っていくことが課題である。今後、地域探求をさらに行い、高齢者以外の地
域住民の相談や課題にも取り組んでいける体制づくりを目指していく。
平成 25 年度事業報告書 - 6 -
平成25年度 ぐろ~りあ居宅介護支援事業所
文責
事業報告
松永 政江
報告事項(取組状況、成果、等)
1.利用者の生活の質の向上と自立支援
・利用者の状態の変化や相談に迅速に取り組み、介護保険サービス以外のインフ
ォーマルなサービスも視野に入れながら、利用者の自立支援や家族支援を行う
ように心がけていった。
・法人内部での研修にて「接遇・対人援助」を行い、面接技術の向上を行った。
・権利擁護や障がい等居宅介護支援だけでは対応しきれないケースにおいて、介
護支援センターや行政、地域包括支援センターと協力しながら支援体制を整え
た。
2.地域社会との共生
・介護支援センターが開催している地域ケア会議に参加することで、地域の民生
委員との顔の見える関係を築くことが出来た。
・介護支援センターが開催しているひだまり喫茶やバランスボール等の各教室の
活動にも参加することで地域住民とのつながりを作る場となった。
・緑丘小学校地区のわくわくカーニバルに参加することで地域住民との関わりを
持つことが出来た。
3.専門性の活かせる職場づくり
・地域包括支援センターや尼崎市、伊丹市ケアマネ会研修に積極的に参加するこ
とで、介護支援専門職としての技術、知識の向上を図った。
・内部研修会において、それぞれが担当を決め講師となったことで、知識や業務
能力の向上につながった。
4.安定的な経営基盤の確保
・法人内居宅介護支援事業所の連携の基、利用者件数把握に努め、各事業所にお
いて新規ケースを受けることで、希望された利用者をしっかりと法人で受ける
ことにつながった。
・長期休みのケアマネジャーに対しても全体でフォローすることで、事業所とし
ての売り上げを維持した。
・委託事業である介護予防については、受託件数の最大限で受け入れて、介護へ
の移行も含め、事業収入の向上につながっている。
5.年度総括
年間を通じて、事業収入の変動はあるものの一定した収入を上げることが出来
た。様々なケースを受け入れ、相談支援を行っていくことで他機関との連携の強
化や自分たちのスキルアップにもつながった。窓口での相談対応件数も増えてい
る。年度後半には、法人内居宅支援事業所の統合に向けた動きを行った。今後よ
り良い環境の中で地域利用者を支える基盤作りを目指し、ぐろ~りあが地域の中
でしっかりと根付いていける居場所としていきたい。
平成 25 年度事業報告書 - 7 -
平成25年度 南ぐろ~りあ(居宅介護支援事業所) 事業報告
文責
本田 奈都代
報告事項(取組状況、成果、等)
1.利用者の生活の質の向上と自立支援
・利用者や家族の思いの確認をしっかり行うよう常に心がけ、自己決定につなげ
ていける支援を心がけていった。
・利用者のみならず、各事業所との情報の共有や連携をしっかり行うことで、細
やかなニーズに対してしっかりと対応できるよう、また疑問や不安に対してで
きる限り敏速に解消が出来るように丁寧な声掛けや情報提供、こまめな様子伺
いに取り組んだ。
2.地域社会との共生
・地域包括支援センターや在宅介護支援センターからの新規ケースの相談や紹
介、近隣の方々からの直接的な依頼、相談も多くあり南部地域での居宅介護支
援事業所としての存在を位置づけることが出来た。
・地域包括ケア会議への積極的な参加も行い、地域における他事業所や民生委員
との関係性も深めた。
3.専門性の活かせる職場づくり
・業務時間外の自主的な研修にも積極的に参加し、また各個人で参加した研修内
容を事業所内にて報告、共有出来る環境を整えることで、専門職としての資質
の向上を目指すべく努力を続けてきた。
・市内にある協同組合の他法人との情報共有会議を月1回実施したことで、ケア
マネジャーの現状や課題についても見直す機会となり、その事を内部ケアマネ
会の研修として行い、ケアマネジャーの資質向上につなぐことが出来た。
4.安定的経営基盤の確保
・新規依頼に対しては、いかなる状況にあっても全て受託することを心がけ、ケ
ース増加に向けて取り組んだ。そのことにより、自主事業所のみならず、デイ
サービス・ショートステイ・訪問介護等内部事業所の売り上げ増加にもつなげ
ることが出来た。
・平成26年1月14日に行われた監査においても概ね適切に運営がなされてい
るとの評価を受けることが出来、自分たちの業務の見直しにもつながった。
5.年度総括
「経営の改善」と「適切な運営」に取り組んだ。他方面とのつながりを強化する
ことで相談等の依頼件数も増加し、年間を通じて売り上げ増加につながった。ま
た、居宅介護支援事業所の監査の中で今回の高評価を受けたことは、事業所運営
の大きな自信にもつながっている。今後、法人内居宅介護支援事業所の統合化に
向け、連携を密にしながら全体における適切な運営評価を得られるようにしてい
きたい。
平成 25 年度事業報告書 - 8 -
平成25年度 ぐろ~りあ東野ケアプランセンター 事業報告
文責
内山 容子
報告事項(取組状況、成果、等)
1.利用者の生活の質の向上と自立支援
・本人、家族の希望する「安心できる生活」の継続が可能となるよう、頻回な
訪問などそれぞれの利用者の意見や相談に耳を傾け、個別の対応を大切にする
ことを心がけてきた。
・利用者に関わる他職種の機関との連携を心がけ、情報の共有を行った。そのこ
とにより、利用者の改善すべき日常生活上の問題が明確化され、生活の幅が拡
大した。
2.地域社会との共生
・地域包括ケア会議に参加する中で介護支援センターや地域の民生委員、地域内
の各施設や居宅介護支援事業所などと情報交換を行い、連携強化を図った。
・地域における地区社会福祉協議会や自治会との関わりを密に取ることで、これ
からの地域における福祉課題なども確認することが出来た。
3.専門性の活かせる職場づくり
・年間研修計画に沿った内部ケアマネ会での勉強会や地域包括支援センター主催
の研修会、各機関からの研修会に参加し、支援業務に必要な内容を習得するよ
う努めた。
4.安定的な経営基盤の確保
・荻野、東野地区には「ぐろ~りあ東野ケアプランセンターがあるので助かりま
す」と介護保険課、包括支援センターからも評価をして頂いた。
毎月の新規ケース数、事業収入向上の為にも、1件を増やす努力を行った。
・どのケースにおいても、親切丁寧、迅速に対応してきたことで、事業所の信頼
を得ることができ、着実な事業収入の増加に繋がった。
5.年度総括
平成24年7月荻野のタカさん家(デイサービス)に間借りして居宅介護支援事
業所を開設し、10月にサ高住開所と同時に事務所を移転した。しかし、予想外
の事態から昨年2月に再び現在の東野に事務所を移した。居宅支援事業所の開設
当初からの2回の移転先でも、地域住民や民生委員をはじめ各機関との関わりを
広げ「相談窓口」になることを目標に努力し、信頼を得る事が出来た。しかし、
年度末になり、事業所の閉鎖をして居宅介護支援の統合をすることが決定した。
今後統合に向けて、話し合いを密にしながらより質の高い事業所を目指していき
たいと思う。
平成 25 年度事業報告書 - 9 -
平成25年度 ぐろ~りあ厨房 事業報告
文責
加留部 千晴
報告事項(取組状況、成果、等)
1.安全で安心な食事の提供
・厨房全体での研修に取り組み、職員全員が衛生面についての知識を高め、自己
の体調管理や今まで出来なかった部分の掃除等の見直しを行い、今まで以上に
事業所内の衛生管理の徹底に努めた。
・各業者とも連携しながら、食材の仕入れ方法や配達状況を見直し、食材管理に
努めるた。
・今まで行っていなかった食事の中心温度測定を徹底し、食事の品質管理や食中
毒等の発生を未然に防いでいくように心がけた。
・経年劣化に伴い、食器や調理器具について破損や汚れ等により状態が悪い物も
あり、新しい物を購入すると共に保管方法も見直し、利用者にとってもより安
心して食べて頂ける環境を整えた。
・食材の原価を出来る限り低価格で押さえていくことを心がけ、限られた食材費
の中でのメニューの見直し、新規メニューの開発、業者の見直しを行った。
2.利用者のニーズの把握
・会議を月1回開催し、利用者のニーズの確認や食事内容、食材や調理方法の見
直しを行った。その事により、食事形態を刻み食やミキサー食に加えてソフト
食への取り組みを行った。
・週に一度は、利用者との関わりを持つことを心がけ、利用者からの意見や要望
に応えられる体制づくりを心がけた。その事により、利用者との信頼関係も出
来てきており、季節のメニューや手作りおやつについて等、様々な意見を寄せ
てくださるようになった。また、意見に対しても会議等で見直し、しっかりと
対応出来るようになっている。
3.年度総括
「新規メニューの開発」「利用者の意向に合わせた食事提供」「限られた食材費
の中でのメニュー作り」を目標に取り組んだ1年となった。常に職員間での話合
いを行うことで定番メニューの中に一工夫を加え、利用者にとって食べやすく、
好まれる新たなメニュー開発や旬の食材を使ったメニューに努めることが出来
た。事業所内の研修にも取り組んだことで衛生管理、食中毒等における知識の向
上にもつながった。下期にかけて、全体的な食材の高騰が見られ、今まで使用し
ていた食材が使えなくなり、限られた食材費の中で変更できる物や見場や味が低
下しない内容を常に吟味しながら調理を心がけていったが、現実には、肉や魚の
質が落ちていることもあり利用者からの苦情も多くあった。
デイサービス、ショートステイ共に利用人数が増えたことで食事提供数も延び、
売り上げは増加しているが、仕込み等に係る時間が増えたことで人件費が今まで
以上にかかっている。業務内容の見直しを行うことで経費節減につなげていくこ
とが次年度の課題である。
平成 25 年度事業報告書 - 10 -
平成25年度 ぐろ~りあ訪問 事業報告
文責
藤田 幸美
報告事項(取組状況、成果、等)
1.安定的な経営基盤の確保
・可能な限り新規利用者には断ることなく受け入れるように努力したが、ヘルパ
ー不足が深刻であり、全ての新規希望の利用者を受け入れすることは出来なか
った。
・ヘルパー不足のため、サービス提供責任者が在宅支援を行う時間が多く、本来
の業務を行うことが困難になっている。業務日誌の活用と「報・連・相」の徹
底を行っているがまだまだ不十分であるため、手配や援助内容等の連絡ミスが
発生することもあった。引き続き非常勤ヘルパーの募集はしているが確保が困
難な状況である。
・消耗品などは、単価の安い物を出来る限り購入するようにし、経費削減に努め
た。
2.利用者の満足度を上げる
・サービス担当者会議には、出来る限り参加するように努め、ケアマネジャーを
はじめとし他事業所との連携を図った。
・利用者の状況変化を事業所全員で共有出来るよう業務日誌の活用に努め、個々
の利用者のサービス確認と共に希望に即した援助が出来るように情報の共有
を強化した。
・新人非常勤ヘルパーに援助方法等で悩んでいることなどがないかを事務所の職
員より積極的に声かけを行い、安心して援助が出来るように努めた。
・新しく事務職員を配置したことで、今まで行き届かなかった細かいところの事
務整理が少しずつ出来つつある。
・利用者や家族の希望や相談に対して、ケアマネジャーや他機関との連絡を細目
に行うことで、安心してサービスを受けて頂ける体制作りを心がけた。
3.年度総括
市内にある協同組合の他法人との関係づくりも行ったことで、三つの法人が協
力して介護福祉士の勉強会や情報の共有を行うことが出来、お互いの仕事状況の
把握やヘルパーとしての質を高めることにつながった。
人材不足により、新規受け入れの対応が困難な状況であったが、出来る限り新
規利用希望があれば受け入れるように努力した。常勤職員(サービス提供責任者)
の残業を減らし労働環境を整えたいが、現状では困難な状況である。来年度も引
き続き求人を行っていかなければならない。
常勤職員が在宅援助に出ている時間が増加しているため、毎月の常勤会議の開
催日程の調整が困難になり、全常勤職員が参加して行うことが出来なかったこと
もあった。年間を通じてヘルパー不足が事業所の様々なところで影響を及ぼして
いる。介護職員基礎研修を今年度も引き続き行うことや様々な方法でヘルパーの
確保に努めていく。
平成 25 年度事業報告書 - 11 -
平成25年度 ぐろ~りあデイサービスセンター 事業報告
文責
正田 隆司
報告事項(取組状況、成果、等)
1.安定した収益の確保
・利用状況は各曜日ほぼ満席の状態になっている。利用率は下半期平均で80%
通期で79%となっており、25年度の目標値85%には届いていないが、利
用者に関してはお休みされることが比較的少なく、利用率の安定につながって
いる。ただ、利用者数名が長期で休んでおられるため、そのことが利用率の低
下の要因になっている。
・下期に関しては、退職者2名出て、家庭の事情や体調不良での休暇所得も重な
り新規利用者の受け入れが困難な状況もあったが、可能な限り新規利用者の確
保に努め、スポット利用の受け入れ等柔軟な対応を行った。職員一同、接遇マ
ナーもしっかり身につけていることが、利用者の確保につながっている。
2.利用者本位のサービスの提供
・毎週、事業所内カンファレンスを実施して利用者の情報共有を行っている。毎
日、朝礼にて当日の利用者の注意事項の確認や終礼にて当日発生した事故や病
気、ヒヤリハット等を確認して情報を共有し、改善策等を議論し合って再発の
防止や事故に対しての意識強化を図っている。
・職員不足を補うため、午後からの集団レクリエーションや体操のスタート時間
を変更して個別レク時間を従来よりも長く設けた。職員のレク提供の意識も向
上しスキルが上がってきている。職員一人ひとりが研修への参加や技術の向上
と研鑽、知識の習得に努め、よりよいケアを提供出来るよう取り組んでいる。
3.地域社会との共生
・毎月一回の施設周りの清掃活動を実施。
・デイサービスの夏祭りやクリスマス音楽会では一週間にわたり隣接する保育所
の園児を招待して交流を深めた。
・ボランティアセンターと連携を取り外出レクリエーションのボランティアを積
極的に受け入れた。また介護支援センターの繋がりで、午前中のみ利用者との
コミュニケーションを基本に活動されているボランティアの来所日数も増し
協力を得られている。
4.年度総括
今年度の利用率は目標値85.0%に至らず、79%であったが、昨年度の実
績と比較すると3.2%上回った結果となった。積極的な新規利用者の確保や複
数日利用の利用者が増えたことも利用率が上がった要因と思われるが、昨年度と
比較して利用者が安定して利用されている結果と思われる。
今年2月に2名の退職や出勤が困難になったスタッフの影響もあり職員の休
日出勤や他部署からの応援などで急場を凌ぐ状態が続いた。また、法人内他事業
所の体制を整えるために、十分な引継ぎが行えないまま同時期に管理者の急な変
更がなされたが、職員一人ひとりが持っている力を発揮し、協力し合うことで職
員の団結が生まれた。しかし、人材不足は解消できないまま新年度に入らざるを
得ない状況である。
平成 25 年度事業報告書 - 12 -
4月からは、デイサービスとショートステイが一体化した組織編成がなされて
いるため両事業体で適切な人員配置を検討、実施していく必要がある。
平成 25 年度事業報告書 - 13 -
平成25年度 ぐろ~りあショートステイ 事業報告
文責
三村 元伸
報告事項(取組状況、成果、等)
1.利用者本位のサービス実践
・ローテーションスタッフの不足により、外出レクリエーションが行えず室内レ
クリエーションが中心になってしまい、心身のリフレッシュが充分には図れな
かった。
・質の良いサービスを提供するためには、労働条件の改善と個々のスキルアップ
が急務である。
2.地域社会との共生
・協同組合の三法人で連携し、空所情報や利用者の希望日数に添える状況を整え
た。
・事業所独自としては、介護職員の人員不足を補うために、業務内容の見直しや
シフト上の業務改善を行った。休日出勤や夜勤回数の過多で、なかなか地域と
の交流が取れていない状況である。
・障がい者自立支援の新規利用者は今までの実績もあり伊丹市内のみならず近隣
市より紹介が来るようになった。
3.専門性の活かせる職場づくり
・ショートステイというハイリスクの職場環境の中、職員一人一人がリスクに対
して敏感に取り組んだ。まだまだ改善余地はあるが、一人一人がスキルアップ
し事故を未然に防ぎ、利用者と家族に安全と安心を提供していきたい。
・職員の定着、安定化が進めば、外部研修、職員交流なども行っていきたい。
4.安定的経営基盤の確保
・定期利用されていた利用者が最終的に在宅介護が難しくなり、施設入所を余儀
なくされるケースが増加してきている。
・利用が集中する時期と閑散期の割合が月間のみならず週単位でもあり、一年を
通して安定した経営につながらないのが現状である。
・人件費においては、常勤職員3名の退職、契約職員1名の異動もあり大幅に削
減された。
5.年度総括
4~6月は稼働率も低く、人件費とのバランスも悪かったが、7~3月は若干
下降気味もワンフロアでの営業なども展開しながら、人件費の削減も行い、最低
限の数字は確保できた。今後は2フロアでのショートステイの運営を継続するの
かを含めて健全経営できる道を模索しなければならない。
平成 25 年度事業報告書 - 14 -
平成25年度 訪問介護事業所ぶる~む
事業報告
文責
山根 由紀子
報告事項(取組状況、成果、等)
1.利用者主体の支援
・事業所内で日常的な報告・連絡・相談が徹底して行える体制を築いた。また、
利用者、家族対象に事業所に対する要望や介護のニーズを聞き取り、把握した
ニーズを介護者間で確実に共有し、利用者主体のサービス提供を行った。結果
的に継続的な利用に繋がった。
・サービス担当者会議等で行うケアマネジャーとの情報交換の中からサービスの
見直しを考え、利用者にとって適切なサービス提供が実施されるように介護計
画書作成を行った。しかし、サービスを提供するヘルパーに介護計画の周知が
完全にできなかった。定期的なモニタリングと同行訪問を行っていき、サービ
スの均一化を図っていくことが今後の課題である。
・サービス提供責任者会議を毎月開催した。業務日誌を活用して事例検討を行い、
情報の共有を図った。サービス提供責任者間で情報を共有し、検討、討議等、
適切に行いながら事業所全体で利用者の支援が出来た。
2.地域社会との共生
・ぶる~む地域交流会を開催することにより、家族や地域との連携がより強化出
来るよう準備段階から意識的に取り組んだ。今後もさらに地域に根差した取り
組みを行うため協同労働の学習会を行い、原則、方針の理解へと繋げ地域との
交流を深め、地域の課題に対して地域住民との交流を持ち、様々な行事を通じ
て関係を継続発展させていくことが課題である。
・関係機関との連携を密に行い情報交換を行った。連携を維持すると共に新たな
関係づくりも積極的に行った。
3.専門性の活かせる職場づくり
・ヘルパー業務のあり方、介護スタイルも年々変容してきている。基本である「人
間のしあわせ」をどこまで追求するかという視点が希薄になってきているよう
に思われる。サービスの対象である「人」をどのように捉え、どのようにアプ
ローチするかが問われている中で、サービス提供責任者を中心に利用者の生活
視点、相手の立場に立った生活の質の向上・サービスの質の向上を基本に考え
ながら、正面から向き合い支援することに努めた。
・研修への参加を積極的に行った。職員が個々に参加した研修内容を全体に周知
することが出来なかった。職場内の交流を活性化させ、今後も適切な情報共有
ができる人材を育成し、専門性を高めスキルアップに繋げていく。
4.安定的な経営基盤の確保
・信頼される事業者であるための第一条件として、新規ケースの依頼は断ること
なく適切に対応した。また多様な利用者、ニーズの変化にも細かく対応した。
・現状でぶる~むが保有している機能、資源をフル活用させ、在宅での生活を継
続するために複合的なサービスを提供し、個々の利用者と地域との関わりを深
めて多様な支援を引き出し、地域のネットワークの拠点となるように努めた。
平成 25 年度事業報告書 - 15 -
5.年度総括
訪問介護サービスは在宅生活を支える介護保険サービスとして定着している
が、サービス量が充足しておらず、職員は休みなく働いている状況であった。そ
のような中でも常に利用者を尊重し、利用者の生活全体を視野に入れた支援を行
った。多様なニーズに応えるためには馴染みの関係づくりや個別援助の視点など
のサービスの質の向上も求められている。27年度は介護保険制度の改正があ
り、専門性を活かした現場からの提言もできるようにチーム全体の成長を図るこ
とが次年度の課題である。
下半期の後半は、同じフロアにあるデイサービス職員の欠員を埋めることが出
来なかったが、他部署からの応援体制で乗り切ることで、法人内での相互理解へ
と繋がった。ぶる~むが立地する地域での在宅サービスへの期待や高まりを感じ
ながら、「支える」から人と人の繋がりや助け合いを大切にしていく地域社会を
構築しつつある。今年度出来なかった人材育成と人員の適正配置、新しい事業展
開に向けた取り組みが、次年度の大きな課題である。
平成 25 年度事業報告書 - 16 -
平成25年度 通所介護事業所ぶる~むデイサービス 事業報告
文責
山根 由紀子
報告事項(取組状況、成果、等)
1.利用者主体のサービスの提供
・アセスメントシートや通所介護計画書の作成方法を見直し、記録の整備を行っ
た。また、送迎による利用者の負担を軽減し、時間の効率化を図った。通所介
護計画書に関しては、ミーテイングや会議を活用し、作成・計画実行の評価等
が出来た。個別のケアに関して、職員の資質に委ねている部分が大きかったた
め格差が生じていた。職員が変わっても同じケアができるよう手順の統一や情
報の共有、業務担当等の新たな役割分担を提案した。
・利用者の尊厳を重視し、その方にとって過ごしやすい環境を提供するように心
がけた。また、送迎時等、家族との連携も重視し、信頼関係を構築した。
・誰が見ても理解できる記録方法にした結果、職員間のスムーズな情報伝達が出
来るようになったが、気づきや文章力には差が出ていることが今後の課題であ
る。
・要望や苦情は、日誌を活用し援助の統一を図った。ニーズや苦情内容の把握に
関しては、職員に差が生じた。これまで積み重ねてきたものを新たな展開に活
かせるよう理念・方針の堅持と共に、柔軟に対応できる環境づくりが必要であ
る。常に業務内容の見直し、改善を行う体制の確立が求められる。
・家族からの情報だけでなく、サービス事業者との情報交換や日常の様子の把握
を行い、利用者主体のサービスを行った。
2.地域社会との共生
・ぶる~む交流会を行い、地域住民との交流の機会を持った。地域との連携を強
化し維持すると共に、地域の学校や保育所との交流の機会を持ち、地域の行事
への参加や事業所を利用したイベントの開催、事業所の開放によって、より良
い地域となるように社会資源の活用と連携を模索していった。
3.専門性の活かせる職場づくり
・定期的な学習会を開催し、積極的な意見交換をすることにより職員の意識向上
に繋げた。
・研修に参加することにより、職員の意識と資質の向上に繋がった。今後も計画
的な研修参加を行い、個々に得た知識を職員間で共有することによって、職員
のチーム力の底上げを図り資質の向上へと繋げる。
・感染症などの緊急時の対応方法を学習会で確認し、物品の補充と整備をするこ
とにより、的確かつ迅速な対応ができるように定期的に反復学習を行った。利
用者との初回面接、契約時に緊急時を想定した連絡先、対応方法を確実に聞き
取り、利用者の状態によって予測されるリスクに対して再確認し全職員に周知
した。
・リスク管理に関しての学習会を行ったが、ヒヤリハットの徹底には至らなかっ
た。日々の小さなヒヤリハットを積極的に挙げていき、リスクの共有によって
事故の発生を未然に防ぐよう努めた。送迎車両についての事故やヒヤリハット
の対応の統一にも努めることが今後の課題である。
平成 25 年度事業報告書 - 17 -
4.安定的経営基盤の確保
・新規利用者の受け入れを積極的に行うと同時に、個別のニーズに応じて臨時の
利用や利用者によっては利用回数を検討、調整し、柔軟な対応を行った。今後
もきめ細やかな調整と個別ニーズに対応した相談業務の積み重ねを行う。
・利用者の受け入れを積極的かつ迅速に行い、目標の稼働率を達成した。
5.年度総括
利用者のみならず、家族の理解の元、また職員が一体となってサービスの質の
向上に努めたことにより、大きな事故もなく運営出来た。利用者にとって尊厳あ
る自立した生活を支える在宅サービスの柱として機能し、住み慣れた地域のデイ
サービスの利用を希望する利用者ニーズと複雑化する個々の利用者ニーズにき
め細かい対応を行った。下半期後半は、他部署間との協働・連携の強化ができた。
他部署と情報を共有することにより、利用者の日中の過ごし方や入浴の方法など
個別ニーズに応じた職員の工夫が具体化し、チーム力が上がり、サービスの質の
向上へと繋がった。今後も利用者の多様なニーズに対応するため、職員個々の資
質の向上とチームとしてのレベルアップを図り、27年度の介護保険制度の改正
に対応できるよう、地域の中のデイサービスとしての質・量ともに充実させ、理
念・方針に添った実践ができる人材育成とチームづくりを行い、柔軟な対応や地
域を意識した新たな事業展開も視野に入れて、地域のネットワークの拠点となる
ように努めていく。
平成 25 年度事業報告書 - 18 -
平成25年度 デイホームタカさん家
事業報告
文責
鎌田 健
報告事項(取組状況、成果、等)
1.利用者を主体者としたサービスの実践
・ぐろ~りあ東野全体の組織運営・経営改善の取り組みの中で、人員配置の見直
しに伴い、経験の浅い職員で運営を行うことになったが、職員一人ひとりの主
体的な関わりで逆に職場の結束が強まった。利用者の自主性を尊重するデイサ
ービスの取り組みにより、利用者一人ひとりが自由に活き活きと一日を過ごさ
れるようになった。サービス付き高齢者向け住宅(以下、「サ高住」という。)
に住んでいる利用者が、利用日以外にボランティアでコーヒーを点てに来られ
るなど、気軽に訪れることが出来る場所にもなっている。
・連絡ノート、日々のミーティングで情報の共有を密に行い、サービスの向上を
図った。
2.安定した経営状態を確立する
・送迎車を車椅子対応が出来る車両に入れ替えたことで、ADLが下がった利用
者の送迎が行え、継続的な利用につながった。
・居宅介護支援事業所に利用者の情報提供と空き状況のお知らせを積極的に行う
ことが出来た。
・年間稼働率平均は81%となったが、今後も利用者獲得が大きな課題である。
3.地域社会との共生
・地域のお祭りである春日神社秋季大祭や自治会(東野公園)定期清掃に職員が
積極的に参加した。
・デイサービス、サ高住それぞれで発信していた事業所のお便りを「ぐろ~りあ
東野つうしん」として一本化し、自治会への回覧を行った。また、自治会の回
覧物の仕分け作業に職員が参加し、近隣地域との交流を図った。
・ぐろ~りあ東野全体で行うイベントについて、近隣地域へチラシ配布などを行
い、地域に開けた場所にするための取り組みを行った。
4.年度総括
今年度は職員の入退職や人事異動が多く、利用者に対して落ち着きのないサー
ビス提供を余儀なくされたが、職員一人ひとりの主体的な関わりで職場の結束が
強まり、利用者の自主性を尊重するデイサービスの取り組みにより、以前に比べ
利用者の笑顔が増え、活発に活動されている状況が出てきている。引き続き、同
じ建物内にあるサ高住の入居者にも見学などの案内や居宅介護支援事業所への
営業活動を積極的に行い、利用者の獲得を目指していきたい。
7月末の監査指導により、食堂兼機能訓練指導室を利用者が使用出来るように
家具等の配置の変更を行い、利用者と一緒におやつ作りに使用しているものの他
のプログラムでの使用が出来ていないため、今後の取り組みについて検討が必要
である。
平成 25 年度事業報告書 - 19 -
平成25年度 ぐろ~りあ東野サービス付き高齢者向け住宅 事業報告
文責
鎌田 健
報告事項(取組状況、成果、等)
1.入居者に安心して穏やかに過ごして頂く
・ぐろ~りあ東野全体の組織運営・経営改善の取り組みの中で、職員一人ひとり
の主体的な関わりで職場の結束が強まった。入居者のその人らしい暮らしを尊
重する取り組みにより、入居者の笑顔が増え、活き活きと過ごされている様子
が窺えるようになった。
・組織運営・経営改善の取り組みの中で、運営方法の見直しによる変化等につい
て、運営懇談会を通じて入居者と家族に説明、意見聴取を行い、信頼関係の再
構築を図った。
・ミーティングや連絡ノートを活用し、同一建物内にあるデイサービスやグルー
プホームの職員への情報共有を行った。
2.地域社会との共生
・地域のお祭りである春日神社秋季大祭や自治会(東野公園)定期清掃に職員が
積極的に参加した。
・デイサービス、サービス付き高齢者向け住宅(以下、「サ高住」という。)そ
れぞれで発信していた事業所のお便りを「ぐろ~りあ東野つうしん」として一
本化し、自治会への回覧を行った。また、自治会の回覧物の仕分け作業に職員
が参加し、近隣地域との交流を図った。
・ぐろ~りあ東野全体で行うイベントについて、近隣地域へチラシ配布などを行
い、地域に開かれた場所にするための取り組みを行った。
3.職員の質の向上
・入居者や家族への説明に先立って、サ高住の運営方法の見直し内容を職員に徹
底した。
・毎月のミーティング等で職員への情報共有を行った。
4.安全管理の徹底
・避難訓練や研修等を実施し、安全への意識の向上を図った。
・緊急時のマニュアルを作成し、職員へ周知を行った。
5.安定した経営を確立する
・組織運営・経営改善の取り組みの中で、人員配置の見直しを行い、人件費を大
幅に削減することが出来た。
・サ高住で利用しているの備品等の経費を見直し、不必要な部分について削減を
するように取引業者と相談して、削減を行った。
6.年度総括
当初の運営方針から外れた過剰な人員体制や運営手法がとられてきたため、健
全な経営運営を行うように全体的な見直しを行い、立て直しを図る1年となっ
た。年末までは入居率が66%になっていたが、年始より退去が重なり、年度末
には54%となった。次年度は入居者獲得に向けて、法人全体で取り組んでいけ
るように働きかけを行うと共に、介護が必要な高齢者だけでなく、元気な高齢者
にも焦点をあて、様々な媒体や手法を使ってぐろ~りあ東野全体で積極的な営業
活動を行っていく。
平成 25 年度事業報告書 20
平成25年度 ホーム友紀(障害者グループホーム) 事業報告
文責
鎌田 健
報告事項(取組状況、成果、等)
1.日常生活の質の向上に努める
・8月後半より管理者が変更になり、これまで少なかった利用者との関わりを増
やし、様々なニーズを引きだして生活の質の向上を図った。成年後見人や関係
事業者との連携を密にし、携帯電話や洗濯機の購入、通院時の医師への情報伝
達、面接同行などの支援も行った。
・利用者と関わりを深めることで、職員や利用者同士のコミュニケーションが図
れ、ホーム友紀での滞在時間が増加する中で日常生活の質の向上が伺えた。
・利用者の家族と現在の生活状況と今後の展望などについても相談して、個別支
援計画書に反映し、支援を継続的に行っている。
2.職員の質の向上に努める
・利用者の個人情報について整理を行い、職員と共有することで様々な角度から
利用者と接することが出来るようになった。情報の管理についても厳重に行う
ようにした。
・職員間の連携を図り、個人を尊重する関わりを持つように取り組み、利用者と
の信頼構築行った。
3.日中一時支援を行う
・土曜・祝日の昼間の利用者は1名だが、デイサービスの利用者との関わりを持
ち、元気に利用されている。平日夜の利用者1名についても、祝日利用ができ
る旨を伝えたため、新たな利用に繋ぐことが出来た。
4.地域社会との共生
・地域のお祭りである春日神社秋季大祭や自治会(東野公園)定期清掃に職員が
積極的に参加した。
・デイサービス、サービス付き高齢者向け住宅それぞれで発信していた事業所の
お便りを「ぐろ~りあ東野つうしん」として一本化し、自治会への回覧を行っ
た。また、自治会の回覧物の仕分け作業に職員が参加し、近隣地域との交流を
図った。
・ぐろ~りあ東野全体で行うイベントについて、近隣地域へチラシ配布などを行
い、地域に開かれた場所にするための取り組みを行った。
5.年度総括
7月末の監査を受けて適正な運営を行うための体制作りを行ったが、世話人の
配置基準を満たすことが出来ず、事業収入は減収となり、人件費が上回っている
ため、収支のバランスが取れていない状況である。年度末に1名の利用申込みが
あり契約に繋がった。今後も継続して市や関係各所との連携を取り、利用者獲得
を目指す。次年度より、世話人の配置基準に適する人員確保を行い利用単位数を
増加させると共に、土・日曜日の世話人についても算定が出来る体制を確立する。
平成 25 年度事業報告書 21
平成25年度 のっくおん(就労継続支援B型) 事業報告
文責
川本 佐千代
報告事項(取組状況、成果、等)
1.就労のために必要なサービスの提供
・女性利用者1名が清掃関係で就労が決まり、3月下旬に就職し、元気良く勤務
出来ている。
・職種を拡げることは出来なかったが、利用者の持てる能力を最大限に生かせる
ことが出来るよう個別支援計画に基づき、技能向上に努め自信へと繋げること
が出来た。
2.事業運営の安定
・就労支援事業・福祉事業(自立支援費等収入)とも年々増収している。今後も
維持できるよう努める。
・定員超過傾向にあるため、26年度は定員数を増加させ減算対象とならないよ
うにする。
・就労支援事業の豆腐製造部門に於いて、伊丹市ふるさと寄附推進事業に参加す
ることにより、より多くの方たちに広く知ってもらえるようにした。
・伊丹市との連携を深め、就労事業の拡大を図った。
3.地域交流活動の推進
・毎月のっくおん通信配布と週1回アルミ缶回収を行い地域との交流を図った。
地域の方々の協力は大きく、最近では自ら集めたアルミ缶を持ってきてくださ
る方もいて、地域に根付いた活動が出来ていると思える。
・11月にのっくおんふれあい祭りを開催し、餅つきや豚汁の無料配布や野菜販
売、フリーマーケット、大杉弘子先生による体操を行い多くの方々に楽しんで
頂けた。地域の方々も今度はいつ開催するのかと問い合わせがあることもあ
り、今後も取り組みを続けていきたい。
4.職員の質の向上
・支援に携わる職員全員が訪問介護員2級の資格を取り、質の向上に努めた。
・介護福祉士試験 1名合格。
5.利用者の生活基盤の安定
・毎月1回、グループホーム設立準備委員会を開催し、情報の共有を図った。
・工賃単価をアップし、利用者平均工賃月額は21,000円となった。(県平
均12,000円)
6.年度総括
年々運営状況は安定してきており利用者も増加し、また1名が就労と本来の就
労訓練の場としての責務も果たすことが出来た。利用者の意識も就労を目指した
いという気持ちが個々に強くなり、体験実習や就労面接に積極的に参加しようと
いう意識が強く感じられるようになった。
毎朝のミーティングを重ねる事により、職員間の連携がより細やかに出来るよ
うになった。
利用者がそれぞれに抱える困難に対し、出来るだけ寄り添う事に努めたい。
平成 25 年度事業報告書 22