【対象:外国人】議事要旨(PDF:392KB) - 立川市

外国人対象「市長と語ろう!
立川市のまちの未来像」
平成25年12月14日
13時30分~15時
女性総合センター
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開会の挨拶
(市長)
タウンミーティングを毎年やっているんですけれども、外国人の方とも4年前から始め
て4回目ということになります。立川市内には約3,200人の外国人の方々が住んでいらっし
ゃいます。これから2015年を最初の年とする10年間の長期ビジョンを、市でつくろうとい
う計画を立てています。そういう中で現在、立川にお住まいの外国人の皆さんのいろんな
ご意見をお聞きしながら、立川のまちづくりに生かしてまいろうと考えているところでご
ざいます。
立川の町が2014年あたりから人口が減っていくとの推測が出ました。人口が減る、それ
から市民全体が年をとるという状況になっていきます。ということは残念ながら、まち全
体がしぼんでいく可能性があるということです。そうはいいながらも立川は、多摩地区の
中で一番、昼間の人口が多いまちです。その中身は、要するに立川のまちに住んではいな
いけれども、働きに来る、お買い物に来る、遊びに来る、そういう人が一番多いまちが立
川です。ですから、一人一人がお持ちの価値観もますます多様化していきます。それぞれ
の思いを持っている人が多くなってくるということは、まちの経営もとても難しくなって
いくということなんです。そのため、外国人にとっても住みやすい立川のまちをつくって
いきたいということで、こういうタウンミーティングの中で皆さんのご意見、思いをお聞
かせいただければと思っています。
これから1時間半という限られた時間でありますけれども、おそらく皆さんは常日ごろ
から立川のまちについていろんな思いをお持ちのことと思います。ぜひ、せっかくの機会
でございますから遠慮せずにお聞かせいただければありがたいというふうに思っていると
ころでございます。
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意見交換
(参加者)
私はネパールから来ましたから、あいさつはナマステです。高円寺に住んでレストラン
をしていますけれども、立川にある日本ネパール友好協会の重要メンバーをしているので、
ここに出させてもらいました。日本の習慣は非常にわかりにくいです。ちょうど今、ごみ
が有料化になっていますけれども、ごみの出し方とか、そういうルールについてまず考え
もしないということと、それから表記されることが、片仮名と漢字と平仮名とあって、そ
うしたときに特に共同生活みたいなことの中でそれをやろうとしたときに、外国人だから
あんなことをしていると、つまはじきをされるようなことに何回もあっています。ルール
についてユーザーの目で見てわかりやすいような表記を、ぜひしていただきたいと思いま
す。
(市長)
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正直申し上げまして、ごみの出し方が特に外国人の方のマナーがとても悪いというのは
たくさん寄せられています。それはなぜかというと、要するに文化、生活習慣がなかなか
わからない。これはある程度やむを得ないことだと思います。私が例えば外国に行っても
わからないのと同じように、日本に住む、立川に住んでも同じようなことだと思います。
実はこの間、このタウンミーティングの中でごみ出しについて外国語表記のポスターみた
いなものを、アパートのごみ集積所に張れるものをつくってくれないか、こういうお話が
ありました。そのことについては今、準備しているところです。基本的にはネパールの方
は英語は堪能でいらっしゃるんですかね。そうすると、大体日本に来る外国人の方は、基
本的に英語ということでよろしいのかなというふうに思うんです。というのは、外国人の
方が立川の市役所の窓口に来たときにこの冊子をお渡ししています。これは立川の町で生
活していくためにはこんなルールがありますよとか、いろんなものをここに書いているん
ですね。これには英語に中国語に韓国語、それとフィリピンのタガログ語、この4箇国語
で書いてある。これを外国人の方にお渡ししています。ちょっと自慢をさせてもらいます
と、他市ではこのような、4箇国語も書いての説明書というのはほとんど出していないと
思います。
(参加者)
立川市曙町に住んでいます。介護の現場で9年働いています。いきいき体操を来年の3
月に打ち切るという話を聞きました。私はこれに携わって7年目なんですけれども、80代
から90代の男性と女性が10数名おり、10年前からいきいき体操をやってきましたが、それ
を打ち切ることを聞いてショックを受けました。ぜひ続いてほしいです。なぜかというと、
私が入ってずっと続いている利用者さんがいるんですが、ものすごく前よりも元気で、唯
一、毎週楽しみな日とのことです。これがないと、毎日家の中に閉じこもって、何もやる
ことがなくなって不健康になると思います。財政が苦しいかもしれないけれども、ぜひ少
しどこかを削減して、そのかわりにこっちへ持ってきてほしい。ほんとうにみんな生き生
きとして、仲間をつくって地域連携して、この事業がなくなって私たちの仕事がなくなる
のは別にいいんですけれども、そのお年寄りがこれからどこへ行くか。特にひとり暮らし
で家に閉じこもるとやっぱりよくないということで、出てくると生き生きとして、みんな
に会えるとか、そういう楽しみが増えていかなければいけないです。
(市長)
あの事業について、私はこう理解しているんです。もう何年もやっていて、体操の仕方
も覚え、仲間も覚えたと思うので、自分たちでやってみてください。いつまでも先生に教
わるだけではなくて、教わったことを自分たちでやってください。こういう思いでその事
業を組みかえる。そういうことをやりたくてもそこにまだ参加できない、定員があるから
参加できない人たちに、今度は別の人たちに来てもらって、その人たちに体操を教えまし
ょう、そういうことを考えています。
限られた財源の中であれもこれもやるということになると、自分たちの今までやってき
たことだけで、そのままやっていくというわけにはいかないので、やっぱり交代をしても
らいたいです。例えばいきいき健康体操だって、行政サービスを何年か受けてきて、その
中で身につけたものがあると思います。そういうのを今度は自分でやって、動機づけをぜ
ひやってもらいたいです。
(参加者)
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韓国から参りました。私は富士見町に住んでおりますが、市長はどこに住んでいらっし
ゃいますか。それから私には現在、小6と小2の子どもがいて、上の子が受験をするとい
うことで、すごく受験の話が気になっています。市長さんは立川の中学、高校を卒業した
のかどうか聞きたいです。
先ほどごみの話をしたんですが、私は今回、ごみにお金がかかるようになってちょっと
負担になるかなと思ったのですが、すごく大変なことではなかったし、ついてきた本がと
ても詳しく書いてあって、以前、日の出に住んでいてごみを捨てたときよりも、すごくよ
くなって、わかりやすかったなと思っています。
私は現在TIFAで日本語を教えてもらっています。日本語はもちろん、文化とか歴史
とかも知りたいんですが、それはやはり日本語の教室で週1回、1時間半の時間だと足り
ないなと思います。例えば、夜間小学校みたいなところをお借りして、そういうところで
ボランティアしてくださる方が教えてくれる。先生が引退したあとに、ボランティアとし
て教えてほしいと思います。
外国人の子どもは親の国の文化に家では触れるから、いろいろ日本のしきたりとかは、
日本の子どもとはまたちょっと違うと思うんですね。そういうところを自然に触れ合いな
がら、子どもたちが学ぶところが1つあったらうれしいなと思っております。また、私は
現在、学校で読み聞かせのボランティアをやっていますが、やっぱり子どもたちは外国か
ら来たというと、動物園のおりの中みたいに見るんですね。私は東洋人だから、外見はそ
んなに変わらないんですけど、やはり発音とかいろいろ違いますので、だけど一歩、飛行
機に乗って踏み出せばみんなが外国人になるよと子どもに教えたら、ああそうだなと思う
んですね。そういう偏見をなくすためには、たくさん違う国の文化に触れ合うことが必要
です。自分の国の文化とかを紹介したいという人はたくさんいると思いますので、そうい
う場所をつくってほしいと思います。すごく楽しい立川になるんじゃないかなと思います。
立川の根川公園とか、昭和記念公園とか、楽市とかがすごく大好きなんですね。電車に乗
らず、自転車で行ける、歩いていける距離が大好きなので、これからも長く立川に住める
ようによろしくお願いします。
(市長)
私が住んでいるのは西砂町です。バスは朝は30分に1本ぐらいありますが、昼間は1時
間に1本ぐらいしかありません。ちなみにひいおじいさんのそのまた上から、ここに住ん
でいます。
私が出た小学校は分校です。もうありませんが西砂町にありました小学校です。
同級生は男の子が9人、女の子が12人。中学校もそうでした。今でも住んでいるんですけ
れども、かけがえのないふるさと、田舎であることがとても自慢です。一番高い建物は3
階建てぐらいしかありませんけれども、そんなところに今、住んでいます。
それから今、とてもいいお話を伺いました。子どもたちは触れ合うとすぐ慣れるんです
よ。私のところでもペルーの子どもたちが野球の試合に来たときに、1週間ぐらい預かっ
たことがあります。ちょうど私の息子と同世代でした。最初はとても厄介でしたよ、靴の
まま家に上がっちゃったり、泥だらけの野球のユニフォームを着たまま部屋に行ってそこ
で脱ぎ散らかす。砂から土から泥から、最初の日はそんなことでした。そこで、息子たち
がそれをああだよ、こうだよと身振り手振りで教えたら、もう2日目からは玄関で靴、汚
れた靴下、汚れたユニフォームはちゃんと脱いで、洗濯に持ってきました。すぐ慣れまし
たね。ご提案の一緒に触れ合える場所があれば、言葉がなくてもきっとハートが通じると
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思います。
(参加者)
私は9年前に中国から日本に来ていまして、今は錦町に住んでいます。子どもは7歳の
一人息子がいます。子どもが大きくなってお友達をつくりたいなと思って、3年前から柴
崎学習館にあるTIFA、立川国際交流協会の日本語教室に行って、たくさんの先生方が
一生懸命教えてくださって、先生のおかげで私は去年、日本語2級をとりました。今年も
1級に挑戦しました。結果待ちです。先生方のおかげで、歴史、文化、日本人のいろんな
知りたいことを教えてもらってすごく感謝しています。最近、外国人はインド、ネパール、
韓国、いろんな国から来ている留学生など、すごくたくさんいますので、日本語教室の先
生がちょっと足りないなと思います。ぜひたくさん力を入れてほしいと思います。TIF
Aのおかげで私たちもバス旅行に行ったり、防災センターで地震の体験をしたり、秋の楽
市とかいろいろ出ていまして、立川にずっと住みたいです。
学校の行事もとにかく何でも参加したいです。何でも知りたいです。息子も毎日学校へ
行きたい、楽しいと言うので、すごくうれしいです。
市長にお願いしたいことがあります。家は錦町6丁目ですが、くるりんバスが3、4年
前からできましてすごく便利です。駅へ歩くと25分ぐらいかかります。ただ1時間に1本
なので、もう少し増やしてほしいなと思います。
(市長)
TIFAでやってもらっている日本語教室は、柴崎学習館が新しくなっても続けて実施
します。
くるりんバスの件ですが、一番の魅力はワンコインの100円です。ただもうこれ以上増や
すとワンコインではやっていけないです。くるりんバスは今4つのルートを走っています
が、年間赤字が1台あたり1,500万円です。これ以上増やすとなると、民間のバスの初乗り
料金ぐらいいただかないと、やっていけなくなります。また、来年から人口がどんどん減
っていきます。それからお年寄りはどんどん増えていきます。1年経つごとに年金暮らし
の人が増えていくわけですから、安いサービスをより充実というのはなかなかこれから先
は難しいです。工夫してやっていただくしかないです。
(参加者)
私は16年間、中学校で英語の講師をしています。英語の講師が業務委託から派遣に去年
から変わりまして、派遣の場合は9箇月しか働けないという話が出て、3箇月は給料がゼ
ロです。同じ中学校に戻れましたが、生徒からは、先生が帰ってきた、先生はどこへ行っ
ちゃったの、授業があるのに先生は何でいないのと言われてしまいました。私だけではな
くて15名いますが、みんな困っています。
(市長)
今、教育関係の職員がだれも来ていないので、調べまして個人的にお知らせさせていた
だきます。
(参加者)
富士見町に住んでいます。中国のハルピンから来ました。私の周りには私と同じく中国
から来た学生がたくさんいるんですけど、その学生たちとは大体、塾とかで知り合ってい
ます。その子たちも日本語を習いたいんですけれども、塾の時間や家が遠くてなかなか通
えないです。今、日本語教室にも通っているのですが、大人だけでなく子どもも勉強でき
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るような施設になったらいいなと思います。
学校のことですが、中国では給食のときは20分間、給食を食べる時間があったのですが、
日本に来たら時間が10分に減ってしまって、困っています。ほかの中国からの友達に聞い
てもみんな困っているようです。
(市長)
学校のいろいろな時間割は独自に学校の校長先生が決めているので、あまり市長として
あれこれ言うわけにいかないのですが、お昼の時間が10分というのは、私だったら食べら
れないね。
こんな意見がありましたということは、学校の校長先生にお伝えしておきます。
(協働推進課長)
日本語教室のことですが、柴崎学習館で木曜日の昼間と土曜日の夜にやっています。結
構大勢の方が来られています。今日も立川国際交流協会の人が来ているので、工夫などを
お願いしたいと思います。ほかに市内では、松中小で土曜日の夜にやっています。比較的
余裕がありますので、お一人だと難しいとは思いますが、どなたか送り迎えできる方がい
らっしゃれば松中小でもよろしいかと思います。
(参加者)
中国から来ました。富士見町に住んでおります。市長さんは、どういう将来ビジョンを
考えていらっしゃるのかを聞きたいです。外国人の立場から考えると、例えば横浜とか神
戸は中華街があって、特色あるまちです。あるいは日本風のまちだと川越の江戸のまちみ
たいなところがあります。立川市はそういうところはなかなかないです。中国人としては
中華街ですが、中華街だけじゃなくてアジア街とか、いろいろな国の人が集まるきっかけ
を作っていただくと、人を誘ってくるんじゃないかと思います。
カナダにいる中国人に話を聞いたら、カナダ政府は外国の子どもの教育に対して力を入
れているんですよ。多民族の国だから、英語はもちろん基本ですが、土曜日か日曜日に、
例えばインド人の子どもだとインド人の先生を雇って、インドの文化とインドの言葉を子
どもに教えているんですよ。もちろんこれはお金がかかることなので、簡単にできるとは
言えないと思います。
魅力のある町をつくるのと反対に、ごみが有料化になっているんですね。それは逆に住
みにくくなるんじゃないかなと思います。市役所の方がTIFAの教室に来て、ごみにつ
いていろいろ話があったんですが、普通に店で買い物するときのビニールの買い物袋をご
み袋として使ってもいいんじゃないかと思います。いろいろ財政が苦しいとか、それはわ
かるんですけれども、例えばシールを売れば、このごみ袋をわざわざつくるコストも下が
るし、シールを張っちゃえばお金を出しているよということでいいんじゃないかと提案し
ましたが、もう袋は作っているので難しいという返事でした。
くるりんバスが赤字なのは、当然です。ルートの問題で、もうちょっときちんと検討し
てどのルートが人を集めて乗れるようになるかとか、あと時間の設定もどうすればいいの
か。採算がとれるようなしくみをつくらないといけないんじゃないかなと思ってます。逆
に廃止したほうがいいんじゃないかとも思います。
(市長)
立川のまちは逆L字型です。L字型の下のほうは栄えた町です。上のほうは畑も緑もた
くさんあります。二極化、極端に分かれています。旧市街、オールドタウンは栄えている。
新しいところは緑と畑のある住宅街です。緑や畑がたくさんあるにもかかわらず、立川は
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東京の市の中で一番栄えています。それはなぜかというと、ここの旧市街の交通が圧倒的
に便利なまちです。ですから製造業はほとんどありません。中小企業の製造業はあります
けれども、商業ですとか金融、それからITのお店といったものがここに集まっているん
です。特徴的な産業というのは立川にはありません。そのかわり、商業もITも多摩でナ
ンバーワンです。金融機関の数も多くあります。
立川はごった煮のまちだと言う人がいます。特徴がないのが特徴です。私はそれでいい
と思っています。ということは、ちょっと景気が悪くなってもまち全体が落ち込むという
ことがないんです。例えば商業的に衣類なんかが売れなくなった、税金も納めてくれない、
そうは言いながらも、金融機関やITの関係のお店がたくさん売れている、だから税金を
納めてくれます。そういうことで立川の企業の法人税がどんと落ちることはないです。
立川のまちを見ると、北に玉川上水、南に多摩川が東西に流れています。北と南が水と
緑豊かな川に囲まれています。そして真ん中に、一級河川の残堀川が縦に流れています。
この中に立川のまちがあるんです、水と緑の大回廊に包まれたまちが立川のまちです。大
きな繁華街でありながら水と緑が豊か、こういうまち並みを将来もずっと保っていけるよ
うな、そんな計画を立てたいです。そうして水と緑豊かなまちをずっと続けることが後世
の立川市民に対しての私たちの責任であるというふうに考えています。
次にごみの関係です。ごみの有料化が住みにくい、あるいは財政が苦しいからというお
話でしたけれども、実はごみの有料、戸別収集をやらないほうが安く上がるんです。1軒
ずつ集めて歩くというのは今までよりも70%ぐらいお金がかかっています。なぜ有料化を
するかというと、分別をして燃やせるごみを少なくしてもらいたいんです。燃やせるごみ、
捨てるごみ、これを少なくすればするほど、最後に埋め立てをする場所へ持っていかなく
て済みます。埋め立てる場所を多摩25市が共同で、日の出町という西多摩の奥のほうの山
の中につくっているんです。
埋め立てる場所はもうそれ以外に、多摩地区にはありません。
埋め立てるごみを少なくするために、有料化をして分別をたくさんしてもらいたい。分別
をしてリサイクルをしてもらいたい。そして燃やせるごみを少なくする、捨てるごみを少
なくする。これが有料化のほんとうの目的なんです。実際、予算的にはごみの処理費用が
1.9倍から2倍近くになっています。財政が苦しいからやったというのは、申しわけないけ
れども、間違っています。ごみをごみにしないで使ってもらいたい、もっとプラスチック
はプラスチックでもう1回使うよ、ガラスはガラスでもう1回使うよ、そういう形にして
もらいたいということです。皆さんお金を払うのは嫌でしょうから、分別すればするほど
ただです。燃やせるごみ、捨てるごみはお金をもらいますよ、それ以外のごみは全部今ま
でどおり、いくら出してもらっても無料ですよということを思っていただければ、なるほ
どなと思ってもらえると思います。
くるりんバスは、採算がとれるルートならば役所がやらなくてもいいんです。民間の会
社にバスを走らせてもらえばいい。狭い道路しかなくて大型バスが通れないようなところ
へ、採算の合わない小さなバスで、くるりんバスを回しているわけです。くるりんバスの
目的は、お年寄り、障害者の方々が外に出るためにということです。ですから時間は朝9
時から夕方4時半か5時までです。通勤通学にはいわゆる商業バスを使ってください。体
が不自由だったり、お年寄りで長く歩くのが困難な人のために、昼間活動する時間帯だけ
バスを走らせましょうというのが、くるりんバスの考え方です。
(参加者)
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ネパールから参りました。今、福生市に住んでいます。立川にTMCという多文化共生
センターが誕生してすごくうれしく思います。いろんな国の人と触れ合いができる、いい
場所だと思います。ごみのことですが、多分、市役所などに行くといろいろな言葉で、ど
うやってごみを捨てるかというのを全部説明していると思うんですけど、なかなか理解で
きないという方も結構たくさんいると思います。そういう場合は、もしできれば、例えば
教室とかに外国人を集めて、こういうのをやっていますということをやっていただけたら
一番ありがたいかなと思います。
外国に行くとしたら自分たちもほんとうに、その国を勉強しなければいけないと思うん
です。習慣とかを自分たちで勉強しなきゃいけないと思います。そのなかで、一番の問題
は言葉なんです。言葉ができないと生活もできません。そのための日本語教室はもうちょ
っと増やしてもらったほうがいいかなと思います。また住むところも困っています。なか
なか借りられないときも結構ありますので、保証人とか、日本語がわからないとか結構た
くさんあります。そういう場合は、ここへ行けばこういう相談ができるという場所を設け
ていただけたらいいかなと思います。仕事についても、アルバイトを募集していますと書
いてあるのに、行ったら断られることが結構あります。募集しているのになぜ断るのでし
ょうか。それも直してもらったらいいかなと思います。
日本の学校に今、兄の娘たちが通っています。日本の学校で部活動があるのですが、そ
れが時間が何で長いのかと、あと土曜日とか日曜日でもなぜ部活をやらなきゃいけないか、
それが質問したいと思います。ほかの国や私の国のネパールはそれはないと思います。
(市長)
言葉のことですけれども、今、英語が世界語のような形になっていますが、日本人全体
が外国語に弱い民族ですね。英語教育をやっているわりには身についていません。私も英
語を中学校、高校と6年間やりましたが、何とかしゃべるぐらいはできますが、それ以外
はなかなかコミュニケーションがとれないです。今、日本の総理大臣が2020年のオリンピ
ックを目指して、日本人全体の英語力を高めようということをおっしゃって、英語教師も
5倍ぐらいに増やさなきゃならないということをやっています。国全体が少し世界共通語
の習得、英語に向けて動き出しそうですから、それをぜひ期待しています。立川もそれに
倣ってやっていきます。
住まいのことですが、以前のタウンミーティングでもそういうお話が出て、私も直接、
不動産業界の会長さんにお願いしたところでございます。
学校での部活ですが、これはまさに郷に入っては郷に従えで、日本の公立学校は土日は
部活に充てるというのは、日本人としては当たり前のことで、もし逆に土日に部活をしな
くなったら、何でやらないんだと、おそらく日本人の親御さんたちは怒ると思います。そ
ういう生活のリズムになっています。
(協働推進課長)
住まいや仕事の件など、さまざまな生活上のご相談については、こちらの女性総合セン
ターで毎週土曜日に、たちかわ多文化共生センターの職員の方が生活相談を受けておりま
す。まず最初に相談はそこでお願いをしたいのが1つと、弁護士や司法書士の方といった
専門家による相談会というのが、都内全体では開かれております。私のほうにお問い合わ
せいただければ、ご案内をさせていただきたいと思います。
外国人の方に対するごみのご説明についてですが、日本語教室に出向いてご説明させて
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いただいたのと、ここの場所で11月に説明会は開かせていただきました。日本語と英語と
中国語での、集合住宅用と戸建て住宅用のごみのパンフレットというのは、ご用意させて
いただいております。
(参加者)
中国から来て、幸町に住んでいます。11月からごみの有料化の後、収集場所が使われな
くなりましたが、ちょっと不便だと思います。前の収集場所を使った方がいいと思います。
収集車が来たときに、簡単に集めることができると思います。今のやり方だと道路が入り
組んでいるところがあると、収集の方が下りたりして回るのが大変だと思います。
(市長)
ごみを出すときに大勢の人が1箇所へ出してしまうと、だれが出したごみかわからない
です。だからちゃんと分別しないで出してしまうということが随分あるんです。市として
は、ゴムはまだ使えますよ、プラスチックはまだ使えますよ、ガラスはまだ使えますよと
いう仕分けをきちんとやってもらいたいために、1人ずつ責任を持ってごみを出すように
してもらいました。今までよりもお金はたくさんかかりますけれども、埋め立てるごみを
少なくするために、燃やせるごみを少なくするために、責任を持って分別してもらうため
に1軒ずつ集めるようにしました。先ほども言いましたけれども、最後のごみを埋め立て
る場所がもうないんです。だからこれ以上埋め立てるごみが増えたら、最後は住むところ
もなくなってしまいます。埋め立てるごみ、捨てるごみを少なくするために、行ったとこ
ろです。
(参加者)
袋のどこかに自分の名前を書けばいいかなと思います。
(市長)
プライバシーの問題があるから、反対の方がほとんどです。袋のところに名前を書く欄
はつくってありますが、書いてくださいとは言っていません。なぜそういう欄をつくった
かというと、アパートなどに住んでいる人は変わらずに同じ場所にごみを集めます。無責
任な人がまためちゃくちゃなことをやって、アパートの管理人さんなんかが困ってしまい
どうしてもできないという場合には、自分のアパートの人たち一人一人に、名前を書いて
出しなさい、責任を持ちなさいということをやりたいので、そういう欄だけつくったとい
うことです。
(参加者)
曙町に住んでいます。中国から来ました。以前のタウンミーティングで、市長さんに、
成人式を外国人にも知らせてくださいと言ったら、ちゃんとはがきが届いているようで、
ほんとうにありがたいなと思いました。
子どもはこれからずっと日本で暮らします。退職した教員の方でいいですので、日本語
教室を学校の場所を借りて週に2回とかやってほしいです。ボランティアでは限界がある
と思うんです。ちゃんとした日本語を教えたほうがいいと思います。
ごみ袋なんですけれども、10リットルが一番使いやすいのになぜかどこにも売っていま
せん。解決策を考えてほしいです。
中国人がどの市も多いと思います。今私が参加しているボランティアがあって、こちら
で週末に相談会があるのですが、中国語はたしか隔週でしたので、できるなら毎週土曜日
にして定着させたほうがいいと思うんです。なぜかというと、私は他市で相談員をやって
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いるんですけれども、うちの市からの相談も結構来ているんですね。相談というのはその
相談日を待ってトラブルが起きるとか、そういうことではないので、いつでも週末ならこ
こには必ずいるという定着の仕方をしてほしいなということです。
(市長)
学校での日本語教室というのは、こういうご提案があったということを教育委員会にお
話しします。ごみ袋の件ですが一部足りない、売っていないところがあるようです。今、
増産していますので、間もなくそんなことがなくなると思います。相談回数ということで
すが、常設というのはちょっと難しいと考えています。
(参加者)
正直にちょっときつく言いますと、私も日本のほかの市民と同じく市都民税をちゃんと
払っているんですね。外国人向けの職員、例えば外国人向けの通訳ができて、いろんな手
続を手伝うことができる職員はそんなにいないです。ほんとうに思いやりがあれば、せめ
て2,000人以上いる中国人のために、1人、週1回だけでも相談を受ければ、今いろんな家
庭問題なりがある人には、少しはプラスになるんじゃないのかなと思います。
(協働推進課長)
外国人の方が来られたときのために、市職員の中で外国人のサポートをするための職員
がいます。そのときには職員を呼んで、皆さんとの意思疎通を図るようなことをやってお
ります。職員は9名おりまして、英語、中国語、タガログ語ぐらいまで対応ができますの
で、市役所でサポートが必要な場合はお声掛けいただきたいと思います。ただ、その者も
業務をしておりますので、必ずしもすぐに対応できるかはわからないことをご了承くださ
い。また電話を使って、職員と本人と業者の3者間通話をするというシステムもご用意し
ております。
ご相談の件ですが、女性総合センターでやっていますが、中国語の相談を毎週ご用意す
るというところまでは難しいので、できましたら決められた日にちにおいでいただければ
と思います。
(産業文化部長)
皆さんからのご意見にたくさんありましたように、TIFAの皆さん、TMCの皆さん
に、日常的な外国人の方へのサービスは随分お願いしておりまして、担っていただいてい
ます。職員をというお声もありましたけれども、そういう志と熱意がある市民の皆さんが
これだけ立川の中にいらしていただけて、お力をいただいているということが私たちの誇
りであり、立川の良さだというふうに思っています。これからもぜひ市民の皆さんと一緒
に、外国人の皆さんとの交流を深めていけたらというふうに思っております。
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閉会の挨拶
(市長)
限られた時間の中で、年に一回ですけれども、こういう機会を設けられて大変うれしい
と思っています。いろいろなことがありながら、悩みながら立川で生活をし、仕事をして
いただいている皆さんです。これからもいろいろなご意見やご提案をいただきたいと思い
ます。本日はありがとうございました。
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