第65号 - 北九州工業高等専門学校

SHIEN
第65号
C O N T E N T S
2P
研修・イベント参加で見えてくるもの
∼今後のKCT教育に向けて∼/雄志台
3P
私の師匠/みんなを応援します
4P
国際工学教育研究集会 ISATE2
0
1
2を開催
5P
学園随想「CFRPのはなし」
6P
就職・進学試験体験記
7P
工場見学旅行記
8P
第4
6回高専祭 “COLORS”
9P
10P
11P
平成2
4年度 高専体育大会等成績一覧/高専大会を振り返って
「あばうたぁ∼ず」
プログラミングコンテスト/北九州市外で二つの合同学校説明会を開催
12P
夏のオープンキャンパス、大盛況/秋のオープンキャンパスと入試懇談会
13P
平成2
4年度公開講座/防災避難訓練
14P
図書館便り
16P
シンガポールからの短期留学生を受け入れ/
香港職業訓練院IVE校主催のテクニカルチャレンジキャンプ(7日間)に参加して/
英語キャンプに参加して
17P
本校専攻科生 学会でポスター賞を受賞/本校専攻科生 国際学会でポスター賞を受賞/
小論文コンテスト吉増剛造賞を受賞して/七尾製菓企業訪問
18P
将棋愛好会 全国高専大会3位 結成2年目の快挙/世界一高い!写真撮影/
あばうたぁ∼ず 今年のイベント事業/
19P
飛行ロボットコンテストでリーダーとして学んだこと/冬季休業の心得
20P
平成2
4年度 行事日程/編集後記
北九州工業高等専門学校
北 九 州 市 小 倉 南 区 志 井 5 − 20 − 1
電話093−964−7238 FAX093−964−7236
HOME PAGE http://www.kct.ac.jp/
志
平成2
4年1
2月1
4日(2)
遠
◇◆◇ 研修・イベント参加で見えてくるもの ◇◆◇
∼今後のKCT教育に向けて∼
教務主事
内田 武
レゼン世界大会で準優勝した東京高専チームがミニ講演
を行い、プレゼン世界大会までの道のりを分かりやすく
解説し、参加した高専学生に激を飛ばしました。また、
【高専制度創設5
0周年記念シンポジウム】では、記念講
演、文科省・JABEE・高専卒業の企業人(起業人)か
らの招待者による「社会・経済のグローバル化の中で、
これからの高専教育に期待するもの」と題したパネル討
論があり、貴重な意見や学校運営・教育上の有益な情報
に加え、本校の将来課題を確認することができました。
この中で、
「学生は勉強せよ、本を読め、変化を恐れる
な(順応ではなく、変化を起こせ)
、知識に加え“感性”
を磨け……」との発言が深く印象に残っています。
1
1月の【九州沖縄地区国立高専教務主事・専攻科長等
会議】
では、全体会での「モデルコアカリキュラム関係」
・
「高専の高度化関係」・「学生の進路指導」・「発達障
がい学生への支援」
、教務主事分科会での「本科改組へ
の取組み」・「学生の主体的な学習」・「英語力向上へ
の取組み」・「女子学生教育のあり方と女性教員の役割」
など多岐にわたる事項について、各高専の現状・課題な
らびに提案などの情報交換が行われました。
それぞれの研修・イベントへの参加を通して収集でき
た有益な情報も参考にしながら、今後は知恵を出し合い、
教育面での変革(改善)へ向けた“仕掛け”を生み出し
実行していくことになるでしょう。学生諸君にとっては、
自身の学習法・学習結果を確認し、学んだ知識を遭遇す
る課題解決の足掛かりとなる「知恵・能力」へ展開でき
るような意識を持ってほしいと考えます。
今年度も教務主事として様々な研修会やイベントに参
加していますので、少し紹介致します。高専教育の現状
ならびに今後必要なもの・考えるべきことなどを読み取
って頂ければと考えます。
8月の【全国高専教育フォーラム】では、教育研究活
動発表会・知財教育の質保証と実質化ワークショップ・
モデルコアカリキュラム導入ワークショップ・一般科目
と専門科目との連携ワークショップなどに参加し、高専
の現況や様々な事例紹介などを聴講することで、本校の
課題を確認することができました。
9月の【IDE大学セミナー(現在の学生の学びの特徴
を踏まえた「これからの大学教育」の在り方を探る)
】
で
は、文科省・大学・高等学校からの招待講師による事例
報告とパネル討論が行われ、大学での学ぶ力の育成・学
生の基礎力把握とスキル育成・高校から大学への連結な
どについて考えさせられました。また、
【高専教員管理
職研修】では、
「管理職教員に期待するところ」・「高
専の今と期待する将来」・「青年心理と学生理解」
・「ケー
ススタディ教育法規」の講演、
「学校組織マネジメント」
の講義と演習が行われ、管理職への期待、高専教育の実
質化、危機管理すべき事柄、Q−U尺度の有用性などの
理解に加え、高専が抱える課題に対するグループ演習を
通してマネジメント手法を体感しました。
1
0月の【全国高専プログラミングコンテスト】では、
課題部門・自由部門のプレゼンとデモンストレーション
および競技部門の試合をみて、各高専の取組み状況を垣
間見ることができ、プログラミングとプレゼンテーショ
ンに対する熱意に感動しました。競技後には、昨年度プ
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
の
思
い
で
毎
日
を
生
き
て
い
る
。
欲
し
い
。
皆
さ
ん
の
将
来
に
、
少
し
で
も
お
手
伝
い
で
き
れ
ば
と
い
く
も
の
な
の
だ
﹂
と
い
う
認
識
を
持
っ
て
取
り
組
ん
で
い
っ
て
﹁
ハ
ー
ド
ル
を
越
え
る
と
い
う
性
質
の
も
の
か
ら
、
一
生
続
け
て
思
う
存
分
積
ん
で
欲
し
い
。
そ
し
て
、
今
や
っ
て
い
る
学
問
が
、
若
け
れ
ば
若
い
ほ
ど
感
覚
は
鋭
い
。
今
し
か
出
来
な
い
経
験
を
を
や
ら
な
け
れ
ば
と
思
い
、
そ
れ
が
現
在
へ
と
つ
な
が
っ
て
い
る
。
を
失
っ
た
。
日
本
に
帰
っ
て
、
自
分
も
こ
の
社
会
の
た
め
に
何
か
明
け
て
1
月
。
阪
神
大
震
災
が
起
こ
り
、
私
は
家
と
大
切
な
友
人
積
極
的
に
学
問
に
取
り
組
む
姿
勢
に
大
い
に
啓
発
さ
れ
た
。
年
が
大
学
に
行
っ
て
自
ら
の
興
味
を
﹁
生
き
る
糧
﹂
に
し
て
い
く
姿
。
こ
と
だ
が
、
私
の
中
で
は
こ
の
部
分
が
欠
落
し
て
い
た
。
友
人
の
ら
れ
る
質
問
の
数
々
。
﹁
将
来
に
つ
な
が
る
勉
強
﹂
、
当
た
り
前
の
た
め
に
行
く
の
か
?
大
学
を
出
た
後
は
?
﹂
矢
継
ぎ
早
に
浴
び
せ
た
。
と
り
あ
え
ず
大
学
に
行
き
た
い
と
話
す
私
に
対
し
、
﹁
何
の
の
衝
撃
を
受
け
た
の
は
、
彼
ら
の
将
来
に
関
す
る
考
え
方
で
あ
っ
会
話
が
出
来
、
話
せ
る
友
人
が
出
来
る
よ
う
に
な
っ
て
、
一
番
て
心
の
余
裕
が
出
来
、
語
学
の
能
力
も
向
上
し
て
い
っ
た
。
忙 て で
し い あ
か た る
っ 。 こ
た1
2と
学 月 を
校 、 強
も ア 烈
急 メ に
速 リ 感
に カ じ
休 で な
暇 は が
の ク ら
気 リ 、
配 ス 必
と マ 死
な ス に
り の 一
、 時 日
そ 期 一
れ と 日
に な を
伴 る 生
っ 。 き
口
の
南
部
の
英
語
に
囲
ま
れ
な
が
ら
暮
ら
す
日
々
。
﹁
ア
ジ
ア
人
﹂
通
う
機
会
に
恵
ま
れ
た
。
体
が
大
き
い
同
級
生
に
囲
ま
れ
て
、
早
生
と
し
て
ア
メ
リ
カ
の
公
立
高
校
に
ホ
ー
ム
ス
テ
イ
を
し
な
が
ら
高
校
2
年
の
8
月
か
ら
翌
6
月
ま
で
私
は
Y
F
U
の
交
換
留
学
そ
の
こ
と
が
い
か
に
影
響
し
て
い
る
の
か
に
つ
い
て
書
き
た
い
。
の
時
期
の
何
が
一
番
大
き
な
思
い
出
で
あ
り
、
現
在
に
至
る
ま
で
頃
自
分
は
何
を
考
え
生
き
て
い
た
の
か
と
い
う
こ
と
で
あ
る
。
こ
学
生
の
皆
さ
ん
と
接
す
る
時
に
心
が
け
て
い
る
こ
と
は
、
同
じ
1
7
歳
の
留
学
総
合
科
学
科
荒
川
裕
紀
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
志
遠
平成24年12月14日(3)
添先生である。山添研での薫陶は厳しく、物性測定で使
私の師匠
用する装置は先輩方の修士論文や博士論文を頼りに自ら
作製、しかも論文掲載に耐えるデータを導かなければな
らなかった。現在のように自動化された装置がない時代
である。試料合成や各種分析機器を取り扱う際にも、数
多くのノウハウがあった。実験の合間には、文献調査と
専攻科主事 松嶋茂憲
英語論文の読破、関連する分野の専門知識や理論の修得、
学術論文執筆をしなければならなかった。もちろん、大
前任地(愛媛大学)から本校に赴任して1
7年の歳月が
学院でも講義は当然受けなければならない。幾度となく
過ぎようとしている。赴任して気が付いたことがある。
困難にぶつかったが、先生方や同期生達の協力を得なが
本校第二代校長の坂井先生からみて、私はその曾孫弟子
ら、毎日夜遅くまで奮闘し何とか乗り越えた。振り返る
になると言うことである。学術分野における私の師匠は
と、あっという間の大学院時代であった。山添研におけ
山添九大名誉教授であり、先生は化学センサ及び触媒に
る厳しい薫陶で学んだこと、それは、目標を見失わず真
関する研究で世界をリードされてきた。山添先生の師は、
剣な努力を続ければ、必ず道が開けることである。
世界に先駆けて半導体ガスセンサ(ガス漏れ警報器)を
最近、ようやく無機系固体材料に関して新しい研究領
提案し、九大大学院総合理工学研究科(現在の総合理工
域の一端を切り開くことができた。博士課程を修了して
学府)を創設された清山九大名誉教授である。九大箱崎
からかなりの時間を要したが、苦労を厭わず、粘り強く
において清山先生が助教授として活躍されていた当時の
独創性を追求してきた甲斐があった。多少なりとも研究
教授が坂井先生である。戦後、九大工学部の復興に尽力
が当該分野の注目を集めるようになり、論文数も大台を
をされた大功労者である。
超えた。山添先生と出会い、そして厳しい薫陶を受けた
思い返せば、学部4年の時には金属物理系の研究室に
お陰である。改めて、我が師匠に深く感謝したい。現在、
在籍し、
「希土類系永久磁石(金属間化合物)に関する
専攻科生と5年生に対して教育研究指導を行っている
統計熱力学的考察」というテーマで卒研を行った。しか
が、これからの厳しい時代を彼らがへこたれずに生き抜
しながら、当時から機能性ファインセラミックス材料に
いて行けるように、坂井研から清山研、そして山添研へ
魅力を感じていた。それ故、大学院ではそれが実現でき
と受け継がれてきた魂を伝えて行きたい。
る研究室を志望した。そこで大変お世話になったのが山
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
して学生諸君が飛び込んでいく産業界も変化せざるを得
みんなを
応援します
なくなっています。そんな中、北九州高専も少しずつ変
わっていきます。
「グローバル化」一昨年度から本校にも国際交流委員
会が設置されました。そして、本年9月に北九州市の国
総務主事 寺井久宣
際会議場で、シンガポールのポリテクニック5校と高専
機構合同の教育研究集会を開催しました。他にも、海外
本年4月から「総務主事」を仰せつかっています制御
インターンシップやシンガポールでの英語キャンプ、長
情報工学科の寺井です。総務主事とは、先生方の研究推
期工場見学旅行で台湾の企業と大学を見学など様々な取
進や、学校の予算や施設の管理などが担当です。他の4
組が進んでいます。
主事の先生方とはちょっと違って、学生諸君に直接関わ
技術者意識を高める環境整備。技術者としての基本的
る事が少ないのですが、北九州高専が居心地の良い場所
な知識や能力は、時代に関わらず変わりは無いと思いま
になれるようにサポートをしています。
すが、学生諸君の職業意識が変化してきていると言われ
この原稿の〆切の前日に野田首相が衆議院の解散を宣
言いたしました。なので、この志遠が皆様に届く時には
ています。本校では、来年度第一工場が全面改修され、
全学科に関わるものづくりの環境が整います。
ひょっとしたら与党や首相が変わっているかもしれませ
自分の能力の限界を、単なる好き嫌いで狭めるのはも
ん。というくらい、世の中の変動が激しい時です。政治
ったいない。上記の通り、学校はいっぱいチャンスを作
だけでなく、我々を取り巻く環境も変化し、高専を卒業
って応援しています。大いに利用しましょう!
平成2
4年1
2月1
4日(4)
志
論文発表の様子
遠
ポスター発表の様子
ワークショップの様子
国際工学教育研究集会 ISATE2
0
1
2を開催
ISATE2012実行委員長 添田
滿
9月1
9日から2
1日にかけ、第6回国際工学教育研究
の論文発表が行われ、活発な意見交換が行われました。
集会(ISATE2
0
1
2)を北九州国際会議場で開催しまし
ワークショップではディジタルカメラやデータベース
た。ISATE(International Symposium on Advances
などを題材に、教育への効果的な活用方法について実
in Technology Education)は、工学教育の発展を目
習を行いながら討論しました。
指すことを目的に、平成1
7年に九州・沖縄地区の1
0高
大 会2日 目 は、シ ン ガ ポ ー ル 大 使 館 のClarence
専とシンガポールの3校のポリテクニックとの間で開
CHUA参事官(産業)にシンガポールの産業と技術者
始されました。その後シンガポールのポリテクニック
教育について基調講演をしていただきました。この後
2校が加わり、国立高等専門学校機構(全国5
1高専)
初日と同様、各会場で技術者教育に関するテーマにつ
とシンガポールの全ポリテクニック5校が主催する国
いての論文発表、ポスター発表が行われました。学生
際会議として今日に至っています。
のポスター発表は、学生の視点から技術者教育につい
今年のISATE2
0
1
2は北九州高専が主管校として開催
て発表するものでしたが、皆しっかりとした発表がな
しました。それに伴い、日頃より教
されていました。
育研究にご協力いただいている北九
また、2日間にわたって本校のあ
州市が共催、北九州コンベンション
ばうたぁ∼ずの学生が会場でロボコ
協会、北九州商工会議所、北九州産
ンの説明と実機での実演を行いまし
業学術推進機構(FAIS)
、北九州貿
た。ポリテクニックにはロボカップ
易協会が後援団体として本大会をサ
世界大会に参加している学校もあ
ポートしていただきました。
り、ポリテクニックの先生など興味
本大会では「実践的技術者の育成
深く説明を聞いていました。
を目指して」
をメインテーマに掲げ、
大会3日目は、新日鐵の工場と門
招待論文発表2件、口頭発表5
5件、
司港レトロ地区の見学ツアーを行い
基調講演(シンガポール大使館CHUA参事官)
ポスター発表1
4件、ワークショップ
ました。国外からの大会参加者の多
4件、学生によるポスター発表4件、計7
9件の発表が
くがツアーに参加しました。
あり、実践的技術者教育に関する活発な議論と情報交
この大会期間中、シンガポール、香港、日本の参加
換が行われました。本校からは1
1名の教員が発表し、
者の間で、発表会場のみならず、コーヒーブレイク、
2名の専攻科学生がポスター発表を行いました。
ランチ、バンケットなど様々な場所、場面において、
大会の前日1
8日には、希望者による北九州高専見学
学術、文化や教育のことなどいろいろな情報交換が行
ツアーが行われ、実習工場や専攻科棟、総合研究棟の
われていました。
実験室など実験・研究施設・設備の見学を行いました。
ISATE2
0
1
2を開催するにあたって、昨年より全学を
大会初日の開会式では、響ホール室内合奏団の演奏
あげて準備をしてきました。キャンパスツアー、当日
の中、国内外からの1
4
0名の参加者を迎え、塚本校長
の研究集会、見学ツアーなどにおいても多くの教職員
の開会挨拶を皮切りに、北橋北九州市長、国立高専機
が協力して準備・運営にあたりました。また本校専攻
構理事長、ナンヤンポリテクニック校長が挨拶され、
科の学生もスタッフとして当日の会場運営の補助にあ
研究集会がスタートしました。
たってくれました。学生にとってこのような国際会議
開会式後、㈱安川電機執行役員・技術開発本部野田
での海外の人たちとの交流は良い経験になったことと
幸之輔開発研究所所長に、メカトロニクスについて基
思います。
調講演をしていただきました。現在、世界で広く使わ
大会はスムーズに進み、ISATE2
0
1
2は盛況の内に無
れている「メカトロニクス」を最初に創り出した企業
事終了することができました。大会終了後国内外の参
の方の講演は参加者にとって非常に興味深いものでし
加者から寄せられた感想は大変好評でした。
た。その後4会場に分かれ、シンガポールと香港から
最後に、ISATE2
0
1
2の開催にご協力いただいた本校
の招待論文発表のほか、教育法や教育課程、産学官連
教職員、学生、また北九州市の関係機関の皆様に深く
携教育など技術者教育に関する様々なテーマについて
感謝申し上げます。
志
遠
平成24年12月14日(5)
CFRPのはなし
機械工学科
北九州高専に赴任してからはやくも半年以上が過
ぎ、当初の不慣れな部分もだいぶなくなって、ここで
の生活を日常として受け入れることができるようにな
ってきた。赴任当初、特に授業関係では悩むことも多
く、ピークの6月頃には体重が5kg以上減った。ダ
イエットには悪くないかもしれないが、もともと軽量
級のため、やつれているだの頬がこけているだのと
方々からご心配頂いた。幸いにして今では体重も戻り、
日々存在感を増しつつある腹部周辺に頭を悩ませてい
る次第である。
さて今回この随想の執筆を仰せつかった。内容は自
由ということだったので、少し自分の研究分野の話を
してみようと思う。
私の研究分野はひとことで言うとCFRPとよばれる
材料についてである。ご存じない方が多いかとは思う
が、これはCarbon Fiber Reinforced Plasticsの頭文
字をとったもので、日本語では炭素繊維強化プラスチ
ックと訳される。炭素繊維という非常に細い繊維を樹
脂で固めたもので、軽量、高強度という特徴を持つ材
料である。近年ではその適用範囲が広がり、私たちの
日常でも見かけることが多くなった。いくつかの例を
紹介したいと思う。
まず一番身近なCFRPの使用例がスポーツ用品であ
る。テニス用ラケットやゴルフクラブのシャフト、釣
り竿などに用いられており、市松模様に黒光りする製
品を実際に見たことのある人も多いだろう。他には剣
道用の竹刀や弓道やアーチェリーの弓、さらには野球
用のバットにも用いられている。また、最近では自転
車の人気が高まっているが、スポーツ性の高いもので
はそのフレームにCFRPを用いたものもある。アルミ
合金や鉄鋼材料のフレームと比較して非常に軽量であ
るが、価格もまた非常に高い。
自動車やバイクへの適用も近年増えつつある。一般
向けの車両ではまだ少ないが、スポーツカーのドライ
ブシャフトやボンネット、スポイラーなどに使われる
ことが多い。最近国内のあるメーカーが販売した高級
スポーツカーでは、そのボディのほとんどにCFRPが
使われている。CO2低減のためにも車体の軽量化が必
須といわれており、今後の適用は増えていくものと思
われる。
東北の大震災の記憶もまだ新しいが、高速道路の橋
脚などの耐震補強にもCFRPが用いられている。工事
中のところがあれば真っ黒なシートをコンクリートに
貼り付けているところが見られるかもしれない。建築
材料としての利用も検討されており、鉄筋の代替材、
吊り橋用のケーブルなどへの適用が考えられている。
ここ数年で最も話題になった製品といえば、ボーイ
ング社の開発した新しい旅客機である7
8
7型機であろ
う。この機体の最大の特徴といえるのが、機体構造の
大部分にCFRPを用いていることである。機体の胴体、
翼パネルのほとんどがCFRPでできており、その割合
田淵
大介
は全体の5
0%にも達している。これにより重量の大幅
な低減に成功しており、燃費の向上を図っている。ち
なみに7
8
7型機に用いられている炭素繊維はそのほと
んどが日本国内のメーカー製である。
宇宙機の材料としてもCFRPは多く用いられてい
る。国産のH-IIAロケットでは1段目と2段目の段間
部が全面CFRPサンドイッチ構造をとっており、固体
ロケットブースターケースは全面CFRPを採用してい
る。また人工衛星などでは、そのパネルやチューブな
どの構造部品にCFRPが用いられている。
このように様々な製品に用いられているCFRPであ
るが、現在私が主に研究対象としているのが、CFRP
を用いた製品のひとつである高圧気体用のタンクであ
る。これはCFRPの軽量・高強度という特性を生かし
た製品で、小型のものは消防士の酸素ボンベやスキ
ューバダイビング用ボンベとして用いられている。こ
の容器をより大型、より高圧に対応させたもので近年
注目されているものが、次世代の自動車とよばれる燃
料電池自動車用の高圧水素タンクである。
燃料電池自動車についてはご存じの方も多いかもし
れない。水素と酸素を反応させることで電気を取り出
す燃料電池とモーターにより走行する自動車である。
最近では電気自動車に話題をさらわれ、一時ほどの盛
り上がりは薄れつつあるが、それでもその実用化に向
けて官民挙げての開発が進められている。
この燃料電池自動車であるが、開発における課題が
大きく二つあると言われている。一つが燃料電池スタ
ックに関わる問題であり、もう一つが燃料である水素
の搭載方法である。
水素は密度の小さな気体である。そのため常温常圧
では燃料としての必要量を確保しようとすれば膨大な
空間容積が必要となり、現実的ではない。そこで低温
で液体水素として水素を搭載する方法や、水素吸蔵合
金と呼ばれる素材に取り込ませる方法、そして圧縮水
素として搭載する方法などが検討されてきた。これら
の中で最も現実的とされているのが圧縮水素として搭
載する方法である。
現在多くの燃料電池自動車では高圧水素タンクが水
素の搭載用に用いられており、その充填圧力はおよそ
3
5
0気圧である。さらに近年では7
0
0気圧のタンクも開
発が進んでおり、ガソリン車と比べても遜色ない航続
距離が得られている。これらのタンクについては、い
かにCFRPの性能を発揮させるかという点と、それに
関連していかにコストを下げるかという点が目下の課
題であり、私を含め、多くの人々が日々知恵を絞って
いる。
以上、CFRPについて少々とりとめのない紹介をし
たが、リサイクル性や価格など、まだまだ解決すべき
点も多い材料である。しかしながらそれ以上に魅力的
な材料であり、多くの人に少しでも興味を持ってもら
えれば幸いである。
平成2
4年1
2月1
4日(6)
志
遠
就 職・進 学 試 験 体 験記
「じゃあいつやるか?
今でしょ!」
5−D
田中 徹
「明日から本気出す、明日から本気出す。
」4年生の冬、私の気持ちはこればかり
でした。バイトと遊びに追われて、
「就活なんてやってる場合じゃねえ!」という甘
い考えを持ち、ダラダラと時間を過ごしていました。
そんなこんなするうちに春休みとなり、さすがに危機感を覚え、行動を開始しまし
た。私は所属していた部活動のOBの方から話を聞いて、関西電力を受けることを決
めました。しかし、何をすればよいのか全く分からなかったので、ひたすらOBの先
輩からメールで情報収集を行いました。履歴書の作成、筆記試験の勉強、面接練習、
企業研究。すべきことは山積みで、
「もっと早くから取り掛かればよかった」と後悔
しかありませんでした。しかし、悔やんでいても仕方がないので、筆記試験科目を1
年生の内容からやり直し、インターネットで専門的なことを調べたり、友人と面接練
習を行ったりなど、残された時間内にできることをしました。先生方や先輩、友人の
協力もあり、なんとか内定を頂くことができました。
私が就職活動を経験して感じた一番大切なことは、情報収集だと思います。私の場
合は先輩から情報を得ていましたが、今はインターネットで企業のホームページ、そ
の業種の情報などを調べることができます。しっかりと事前準備を行い、いろんな所
にアンテナを張っておけば、いつか役に立ちます。
これから就職活動を行っていく方々
は、早めに行動を開始し、準備することをお勧めします。
私は高専に入学した時から卒業後は進学せずに就職しようと考えていました。それ
は、勉強するのなら、進学して将来役に立つのか分からない勉強をするよりは、就職
して自分の人生に役に立つ勉強を早くしたいと思ったからです。就職活動をしていく
上で一番悩んだのが「どの会社で働きたいか」
ということです。4年生の半ばまでは、
自分が来年就職活動をするということを考えていなかったので、まず自分がどんな仕
事に就きたいのか分かりませんでした。4年生の後半から学科の求人や先輩たちの資
料を読み、先生に何度も相談に行き、時間をかけて自分の受けたい会社を決めること
ができました。しかし、それから息つく暇もなく5年生の生活が始まり、履歴書を書
いたり面接練習をしたりと休む間もなく初めての就職試験を迎えました。残念ながら
一社目は内定をいただくことができませんでしたが、人生何事も経験だと思い、すぐ
次に向けて行動を始めました。一社目で経験していたこともあり、二社目では面接で
もあまり緊張することがなく自分でも満足のいく出来映えでした。その結果、嬉しい
ことに内定をいただくことができました。就職しようと考えている皆さん、自分がど
んな職に就きたいのか、どんな仕事がしたいのかなど、今のうちから考えておいてく
ださい。ギリギリで考えると大変な思いをするのは自分です。これからの人生を大き
く左右する決断となるので自分の納得の行く結果となるように頑張ってください。
私の就職・
進学体験記
5−C
中村 太一
「わからないことは
全部先生に
ききましょう」
5−S
村山 華子
私は、高専の入学当初は進学希望でした。正直、自分が何をしたいのかもわからず、
勉強を続けていればやりたいことも見つかるだろうと考えていたからです。
この気持ちが変わったのは、4年のインターンシップに行ってからでした。実際に
働く方の話を聞いていると、自分が目的もないまま勉強するよりも、社会に出て働い
た方が楽しいかもしれないと思い、就職を考え、実際に就職と進路を決めたのは、4
年最後の進路相談でした。実際、進路を就職に決めてしまうと、そこからはものすご
いスピードで時間が過ぎていきました。時間がまったく足りないと思うくらいです。
面接の準備は急ピッチで進んでいきました。研究内容のプレゼンもあったので、わか
らないなりに勉強し、先生に協力してもらい、それなりには完成させることができま
した。面接も練習はしていましたが、実際に聞かれることは、練習したこと以外も多
く、面接中は焦りっぱなしでした。ただ、これで練習をしていなければ、もっとひど
かったのだろうと面接中は思っていました。なんとか1社目で合格をもらうことがで
きましたが、準備の大切さと、先生に協力していただけることのありがたさを実感し
ました。進路については悩むと思いますが、自分の後悔のない道に進んでください。
就職希望の方は、準備期間を長くとることをお勧めします。
志
遠
平成24年12月14日(7)
工場見学旅行記
「旅行の思い出」
4−D
飯尾
航史
高専の長期工場見学には他の修学旅行とは違った特徴
がある。それは現地解散ということだ。長期工場見学よ
りもその後のほうが最大の楽しみの人もいる。
長期工場見学自体は3泊4日で終わりである。集合は
福岡空港。そして解散は朝、ホテルで。ここから第二の
旅が始まる。今年の電制の工場見学場所は北海道だった
ので解散後はいろいろなプランのグループに分かれた。
まずは、そのまま福岡に帰るグループ。特に現地など
で遊ぶ必要がないのだから仕方ない。
そして、次は北海道一周グループ。この中には一人で
北海道を満喫しようとした人もいた。一人旅が好きだっ
たのか、誘う人がいなかったのか…。でも彼は一人で計
画をたて3日間誰にも気を使わない生活を送れたそうな
のでとても満足気味だった。
他にも、4人でグループをつくり北海道を探検した人
達もいた。彼らは網走刑務所や最東端に行った。小"に
宿泊していたので北海道を端から端まで満喫したことに
なる。北海道組が思ったのは、北海道は大きかったとい
うことである。街から街への移動の間で時間を使ってし
まい、見学の時間が減ってしまうとのことだ。新幹線で
も貸し切りたい気分だそうだ。それでも北海道の壮大な
自然に心を癒されて帰ってきた。
今回僕たちが旅したのは東京経由グループである。解
散の日の早朝にホテルをでて、電車で空港まで移動し羽
田へひとっ飛び。そのまま東京ディズニーランドへ。男
5人でのディズニーランドはなんとも不思議な空気にな
った。メリーゴーランドに乗ったり、It's A Small World
にいったりともう1
9歳にもなってなにをしているんだと
感じることがあった。そして何か足りなかった。そう、
華がなかった。
ディズニーランドの話はもう終わりにして東京二日目
の話をする。スカイツリー、浅草寺、上野公園、竹下通
り、フジテレビ、東京タワーと足が痛くなるまでまわっ
た。感想は東京は面白い人が多いということである。
その後銭湯に入り、そのまま夜行バスで大阪に移動。
日本横断コースである。しかしここで問題が。反対方向
から台風が横断しており大阪でぶつかってしまったので
ある。なんてタイミングの悪い台風なんだ。おかげで通
天閣では3時間の雨宿り。予約していたフェリーも欠航。
大阪での感想は雨、風である。もう一つだけ思い出があ
った。麒麟の川島である。銭湯での生の川島はほんまエ
エ声やった。
その後、夜行バスでようやく福岡に帰りつきそのまま
登校し、僕らの長期工場見学が終わった。
この旅の一番の教訓はいかに計画をたてることができ
るかである。仲間と話し合いながら、みんなの意見をま
とめ旅することは大変なことだった。交通費もばかにな
らない。飛行機は早割りで取るべきだ。夏休みには計画
を立て終わっておくことをおすすめする。このような苦
労があり、僕らには強い絆が生まれた。
!!!!!!!!!!!!
OMOIDE IN MY HEAD
4−C
杉下
幹
住みなれたこの部屋を出てゆく日が来た。新しい旅だ
ちにまだ戸惑っている僕は、靴ずれがとても気になって
いた。やはり革靴は慣れない。生傷が痛々しい足首に不
安を抱きながら、関東への長期工場見学旅行が始まった。
現地では3社の工場を見学した。特に印象深かったの
は、味の素・川崎工場である。ここでは「CookDo」
「ほ
んだし」といった製品が出来ていく過程を見学できた。
この工場は、工場見学者のための施設が充実していた。
その一つが資料展示室。普段はクールなあの子も、カツ
オのぬいぐるみをワシづかみにして舞い上がっていた。
それほど素晴らしい工場見学だった。
そして自由行動の日。僕は友人たちと三鷹の森ジブリ
美術館へと足を運んだ。ファンにとっての聖地である。
小学生のような足取りで屋上へ向かった。そこにはあの
ロボット兵が立っていた。ラピュタだ!僕は感動した!
眼の前の現在がもうすでに思い出色していた!僕は大佐
が3分待ってくれないことを知っていたので、到着して
すぐにバルスを唱えた。目が、目がキラキラした!
行ってみてわかったが、東京はとても魅力的な街だ。
新宿は豪雨じゃなかったし、丸の内もサディスティック
じゃなかった。そんな魅力的な東京をどこから観光すれ
ば良いのか、どんな交通手段をとるべきなのか、と悩ま
されたものだ。
思えば今回の旅は、仲間に助けられてばかりだった。
ワンダフルな現代社会を象徴するかのように友人がサク
サクと様々なことをスマホで調べてくれた。そのお陰で
ビックリするほどスムーズに観光することができた。未
だにガラケーを使う僕ならば、乗る電車を間違えてしま
い、走りだした電車の中、少しだけ泣けていただろう。
すごく友人たちには感謝をしている。様々な出来事が起
きた今回の旅、友人たちとの仲を深めたというただそれ
だけで、僕は、目が、目がキラキラだ!後輩たちにもぜ
ひ、こんなキラキラを味わってほしい!
平成2
4年1
2月1
4日(8)
志
遠
"!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
“COLORS”
高専祭実行委員長
井上
"!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
"!!!!!!!!!!!!!!
晃太
まず初めに、
今年の高専祭では、例年では出来ない「ニコニコ
高専祭を行うに
文化祭ツアーの参加」を実施しました。これは、ド
あたって、ご協
ワンゴのニコニコ動画が今年の夏にニコニコ町会議
力して頂いた企
という企画を実施しました。その内容としては、全
業や先生方、近
国のお祭りをニコニコ動画がバックアップすること
隣の方々、学生
で、例年以上にそのお祭りを盛り上げようというも
の皆様に感謝申
のでした。その結果、例年に比べ来場者数が約2∼
0倍の集客数に成功しました。そして、その後ニコ
し上げます。無事に高専祭を終える事が出来たのも、 1
皆様のご協力なしではなしえなかった事です。あり
ニコ動画で、
「ニコニコ文化祭ツアー2
0
1
2」を発足
がとうございました。
され、町会議で行われたものと同様に、ニコニコ動
今年の高専祭「colors∼今日のボクは何色ですか
画が全面バックアップのもと、一緒に文化祭を盛り
∼」のテーマは、私が例年行われる高専祭をイメー
上げるという企画でした。この企画を、実行に移そ
ジして考えました。私の高専祭のイメージは、各ク
うという事を、発案したのは、副文化局長の前田で
ラスのクラス展示であっても、ステージで行われる
した。実際に行うにあたって、メリットもデメリッ
バンドやダンスであっ
トも双方考えられまし
ても、どれもそのクラ
たが、終わってみると、
ス、そのグループらし
デメリットの面よりも
さが表れていて、とて
メリットの方が大きか
も感動しました。今年
ったのではないかと思
の高専祭も、その人ら
います。
しさというものを例年
今年の高専祭は、学
以上に表現出来るよう
生会内では準備期間、
な高専祭になるよう
全くと言っていいほど
に、その人らしさを色に例えて「colors」としまし
余裕がなく、落ち着いて作業をしていませんでした。
た。
それが原因で、先生、学生の皆様に確定事項の連絡
またサブテーマは、今年の高専祭に関わった人が、
高専祭が終わった後に、高専祭を振り返って欲しい
が遅れたことや、パンフレットの配布が遅れたこと
等、多々不備があったことを、心よりお詫び申し上
と思い、テーマが「colors」なのでそれと合わせて
げます。また、学生会という立場の人間が学校のルー
「今日のボクは何色ですか?」としました。
ルを破る行為があったことも、それをキツく注意し
今年の高専祭の準備の際、例年以上にたくさんの
て事前に防ぐことができなかった事もありました。
方に高専祭を楽しんで頂ける為には、何をするべき
それが、学生会に対する先生や学生の皆様の信頼を
か学生会内で、まず考えました。その中で実際に行
裏切る結果になってしまった事を深く反省していま
われた「ニコニコ文化祭ツアーの参加」
、クラブバ
す。しかし、学生会全員が高専祭を運営するにあた
ザーの「B−1グランプリ」等が挙がりました。
って、先生や学生に例年にも増して、楽しんで頂き
「B−1グランプリ」を行うにあたっては、例年
たいという気持ちで行っていた事も事実です。
行われているクラスバザーに着目し、例年以上にバ
今年は、高専祭を運営するにあたって良い面もあ
ザーを盛り上げる事ができないか、考えました。そ
りましたが、悪い面もそれと同じぐらい、もしくは
こで、今年北九州で行われたB級グルメの祭典「B
それ以上にありました。それでもなお、手伝って頂
−1グランプリ」を理想に、高専祭風にアレンジし
いた先生方や高専祭を楽しんで頂いた学生の皆様
て出来ないかと思い、実行に移しました。今年、初
に、心より感謝しております。無事高専祭を終える
の試みではあったものの、例年クラス展示を学内外
ことができたの
の方に高専祭当日に本部で投票していただいている
も、多くの方の
のですが、そのシステムを使う事で、学内外の人の
支えがあったか
意見を反映した「B−1グランプリ」を試みました。
らこそだと思い
また、例年以上に各クラブバザーの関係者の方々の
ます。
協力もあり、特に大きな失敗も無く終える事が出来
ました。
ありがとうご
ざいました。
"!!!!!!!!!!!!!!
志
平成24年度
種
目
遠
平成24年12月14日(9)
高専体育大会等成績一覧
競 技 名 等
200mOP
出 場 選 手
東屋(5−E)
植村
(5−D)
・西津
(5−S)
・廣藤
(5−E)
・衛藤
(4−S)
1600mリレー
早戸(3−S)
・毛利
(2−D)
男 子
走り幅跳び
衛藤(4−S)
陸
上
円盤投げ
西津(5−S)
やり投げ
奥田(3−M)
800m
永久(2−C)
女 子
400mリレー
高橋
(5−C)
・永久
(2−C)
・小林
(2−C)
・#
(1−M)
向井(5−E)
・岡野(5−D)
・有吉(5−S)
・谷口(4−C)
・杉下(4−C)
男 子 団体
納富(4−D)
・$平(3−E)
・新家(3−S)
・室(2−C)
ソフトテニス
女 子 ペア
熊本(3−C)
・金子(3−S)
小川(5−E)
・サミンダ(5−E)
・北田(5−S)
・松井(4−M)
団体
村上(4−E)
・河野(4−S)
・工藤(4−D)
・前田(3−M)
安田(2−E)
・清水(1−S)・齊木(1−M)
男 子
シングルス
小川(5−E)
バドミントン
小川(5−E)
・サミンダ(5−E)
ダブルス
北田(5−S)
・安田(2−E)
シングルス
工藤(1−D)
女 子
ダブルス
榮田(3−C)
・工藤(1−D)
寺西(5−M)
・前田(4−M)
・歌野(4−E)
・城内(4−E)
・延塚(4−E)
五嶋(3−M)
・村田(3−E)
・"廣(3−E)
・田中(3−D)・中村(3−D)
ハンドボール
藤冨(3−S)
・柏木(3−S)
・成瀬(2−M)
・中村(2−M)・木下(2−M)
藤井(2−D)
・田中(2−S)
福原(4−M)
・中村(隆)
(4−E)
・川上(3−M)
・前田(3−E)・安村(3−C)
福浦(2−M)・西城戸(2−M)
・古本(2−M)
・新巻(2−E)・工藤(2−E)
バスケットボール
男 子
!野(2−D)・岡田(2−D)・三宅(2−D)・松本(2−S)・作田(1−E)
森山(祐)
(1−M)
・森山(1−E)
松岡(4−E)
・片川
(4−D)
・田中
(大)
(3−M)
男 子 団体
横峯(3−M)
・永山
(3−S)
・#
(2−C)
・松尾
(1−S)
大鶴(1−M)
卓
球
団体オープン
藤井(5−S)
・田下(1−S)
女 子
ダブルス
藤井(5−S)
・田下(1−S)
矢野
(5−S)
・平田
(4−M)
・久保
(3−M)
・清水
(2−M)
団体
谷$
(2−E)
・村岡
(2−S)
・石崎
(1−E)
・畠中
(2−C)
森永(1−M)
男 子
矢野(5−S)
剣
道
個 人
久保(3−M)
畠中(2−C)
女 子 個 人
濱島(3−C)
柔
道
男 子 60kg以下級
中村(太)
(3−M)
飯野(5−E)
・田中
(5−C)
・宮内
(4−M)
・北村
(4−E)
団体
徳永(4−E)
・奥村
(4−S)
・佐藤
(4−D)
・長崎
(4−D)
テ ニ ス
男 子
ダブルス
飯野(5−E)
・北村
(4−E)
松永(5−M)
・國田
(5−M)
・増谷
(5−M)
・渡邊
(5−M)
増永(5−M)
・不破
(5−M)
・酒井
(5−M)
・西津
(5−S)
ラグビー
陣川(4−M)
・荻原
(4−M)
・崎永
(4−M)
・今谷
(3−M)
藤吉(3−E)
・市川
(3−E)
・坂本
(2−M)
・土屋
(2−E)
津田(2−C)
・小$
(2−M)
・熊谷
(1−M)
・吉元
(1−M)
北九州高専Aチーム「Feature Future」
枝本(5−D)
・上田(3−M)
・森(剛)
(3−D)
【あばうたぁ∼ず】
高専ロボコン 2012
ベスト・ペット
(10月21日 九州沖縄地区大会)
北九州高専Bチーム「Velonica」
久野(5−S)
・松田(3−S)
・山下(2−S)
【あばうたぁ∼ず】
九州大会成績 全国大会成績
3 位
3 位
3
2
2
2
3
位
位
位
位
位
−
−
−
−
優 勝
−
2
位
3
位
2 位
3
位
優 勝
優 勝
3 位
優 勝
3 位
優 勝
準優勝
2 位
−
優 勝
−
3
位
2 位
2
2
位
位
優 勝
優 勝
2 位
3 位
3 位
2 位
2 位
3
−
3
位
―
3
位
―
−
−
位
3 位
デザイン賞
準優勝
※3位以上、または3位以上相当の成績を収めた大会のみ掲載しています。
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
高専大会を振り返って
総合科学科
八嶋
文雄
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
今年の九州沖縄地区高専体育大会は、ロンドンオリン
ピック開幕直前の7月中旬から下旬にかけて大分市を中
心に熱戦が繰り広げられました。本校からは1
2競技にエ
ントリーし、そのうち8競技7
0名が中国地方で開催され
た全国大会への進出を果たしています。そして全国大会
では、5Eの小川直人君(バドミントン・男子シングル
ス)の優勝をはじめ、準優勝1個、第3位5個という成
績を収めることができました。
しかし、1
0年程前は全国大会における「優勝」が何種
目もあったことを思うと近年の全国大会での成績はそれ
ほど芳しいものではないと考えられます。本校の力はそ
れほど落ちていないのですが、他校がそれ以上に強くな
っているような印象です。いま一度、積極的かつ貪欲に
自分を磨き、チームの中で活躍できるような成長を期待
したいものです。また、外部指導者の登用など課外活動
へのサポート体制も少しずつ変化してきています。技術
面での情報量を補填するなどし、さらなる向上に期待し
ています。
平成2
4年1
2月1
4日(10)
志
遠
「あばうたぁ∼ず」
5−S
去る1
0月2
1日、熊本県合志市にて、全国高等専門学校
ロボットコンテスト2
0
1
2、九州沖縄地区大会が行われま
した。今年のロボコンのテーマは「ベスト・ペット」と
題し、ロボットと高専生が協力し合いながらボールを集
めゴールに投げて得点を競うというものでした。両者満
点を出した場合、どちらが速かったかで勝負を決めます。
また今年は高専ロボコン史上初、コントローラなしで競
技を行うルールになりました。そのため競技の難易度が
上がり、また個性豊かなロボットがたくさん出場する例
年以上に面白い大会となりました。
このような大会に、私たちあばうたぁ∼ずは自信を持
って臨みました。独創的なアイデアと優れた技術を持っ
たロボットに贈られるロボコン大賞を目指し製作した
「FeatureFuture(フィーチャーフューチャー)
」
はカメ
ラを搭載し画像処理を行うことで人間を判断しついてい
くロボットと、ボールを射出するためのロボットの2台
が協力することで、未来の世界を提示した高い技術力を
持ったロボットです。また、もう1台の「Velonica(ヴ
ェロニカ)
」
は全国大会優勝を目指し、誘導、歩行、射出
の全てを素早く行えるように製作しました。
そして迎えた大会当日、会場には多くの方があばうた
ぁ∼ずを応援するために熊
本まで足を運んでください
ました。毎年多くの方が応
援に来てくださっています
が、良い結果を残せずにい
ます。私は今年で最後とい
うこともあり、今年こそは
必ず全国で1番の結果を残
すのだと心に誓いました。
…しかし、終わってみれ
ばとても不甲斐ない結果と
なってしまいました。高い
技術力を目指したFeatureFutureはデザイン賞、優勝
を目指したVelonicaは準優勝と、他高専から怒られてし
まうかもしれませんが、私たちにとっては目標とは違う
不本意な結果でした。また、全国大会に出場するための
推薦枠というものがあるのですが、結果から言うと選ば
れることができませんでした。枠は3つあり、1つずつ
発表されていくのですが最後まで北九州が呼ばれること
はありませんでした。毎年選ばれていたため、全国大会
でリベンジを行うことができていましたが、今年はそれ
ができなくなってしまったのです。退館準備のため、ロ
ボットの梱包を行いながら発表を聞いていた私は最後の
高専が発表されたあと、その場に立ち尽くしていました。
それが1分間だったか、それとも1
0分間だったか全く憶
えていません。本当に何が起きたのかわかりませんでし
た。毎年全国大会に出場していた私たちにとって、今年
も出場することは当然の目標でした。しかし突然の終止
符が打たれ、皆ショックを隠せませんでした。今年は自
三栗
将太
信があっただけに尚更ショックも大きかったです。更に
言えば、5年生のロボコン生活もこの日で終わってしま
ったのです。このようにして、とても不本意な形で高専
ロボコン2
0
1
2九州沖縄地区大会、また、私の5年間のロ
ボコン生活が幕を閉じました。
大会終了後、多くの方から励ましのお言葉を頂きまし
た。先生、OBの先輩方、友人、学生会の方、家族など、
とても多くの方が応援してくださっていました。今でも
優勝できなかったことや、全国大会連続出場記録を途絶
えさせてしまった責任を感じていますが、大会直後は尚
更責任を感じていたため、その優しい励ましの言葉が逆
に私にとっては辛かったです。むしろ怒ってくださった
方が楽であったかもしれません。それほどとても悔しい
結果となりました。
今となっては新しい社長(あばうたぁ∼ずの代表)が
決まり、来年に向けて後輩たちが日々作業を頑張ってく
れています。今年の反省を活かし、悔しさをバネにして
来年こそは良い結果を残してくれると期待しています。
私にとってあばうたぁ∼ずという組織は、私自身を大
きく成長させ、一生の思い出になる時間を与えてくれた
最高の組織です。中学卒業後何も分からないまま興味だ
けでロボコンを始め、そこ
で初めてものづくりという
ものの楽しさを教えてもら
いました。そしてそこには
一生付き合っていこうと思
える個性豊かな人がたくさ
んいました。5年生でその
ようなメンバーたちをまと
めるあばうたぁ∼ずの社長
になるとは入学当初思いも
しませんでした。また、ロ
ボコンを通じてたくさんの
方と接し、お話しすること
ができました。高専に入学
するまで人前に出ることを苦手としていた私が、自ら人
前に立ち一丁前に話ができるようになったのは、このあ
ばうたぁ∼ずのお陰です。思い返せばこの5年間、たく
さんの人と出会い、たくさんお世話になってきました。
感謝の気持ちでいっぱいです。こんなにも魅力的な組織
を離れると考えると寂しいですが、これからはOBとし
て精一杯あばうたぁ∼ずを応援しようと思います。
最後になりますが、日々ご指導頂いた先生方、また日
頃ご迷惑をおかけした事務の方々、5年間本当にありが
とうございました。また、学生会の方や他の部活動の皆
さん、いつもわがままを言ってご迷惑をおかけしました。
皆様のご理解、ご支援のお陰であばうたぁ∼ずは日々活
動することができています。これからもあばうたぁ∼ず
の後輩達が皆様にご迷惑をおかけし、騒がしい日々を送
ると思いますが、ご理解、ご支援の程よろしくお願い申
し上げます。
志
遠
プログラミングコンテスト
平成24年12月14日(11)
コンピュータ研究部顧問
白!
成希
今年のプロコン全国大会は有明高専主管のもと大牟田
にどれだけ早く達することが出来るかが勝敗を分けたよ
市で行われた。本校からは競技部門に4S福本、3D井
うである。福本君は事前ソースコード提出直前まで悩み
川、1E山下からなるチームで挑んだ。
に悩んだ。そして決意を固めるとこれまでのソースを全
今年の競技ルールをざっくり説明すると、大中小のサ
イコロの山を見てそれぞれのサイコロの数をカウントす
部ボツにし、数時間で新しい方式のプログラムを組み上
げて提出した。
るというものである。サイコロが置かれているテーブル
そして迎えた本選。一回戦では強豪沖縄を抑えての一
の半径2m以内は立ち入り禁止エリアであり、いろんな
位通過。準々決勝では強豪津山に続く二位通過。そう、
角度から撮影した画像を解析し数を推定しなければなら
われわれの選択した方式でよかったのだ。しかし強すぎ
ない。各サイコロの重さとサイコロの山の総重量は公開
る。どういうことだ?「先生、正規分布で9
5%以上って
されている。画像処理である程度はいけるだろうと考え
2σ以下でしたっけ?」
「お、
おう。
」なるほど。福本君は
た。OpenCVも使えそうだ。おそらく全国高専の参加者
予選、本選の結果すら活用していた。統計は強力すぎる
がそう考えたに違いない。しかし夏休みを過ぎても作業
と再確認した。しかし進撃もここまで。さすがに上位の
は難航した。
「先生、小サイコロが!」小サイコロの一
壁は厚かった。目視カウント方式、パラメータ推定をじ
辺は6mm、重さは0.
3g。輪郭が検出できないのだ。お
っくりと磨き上げてきた高専ばかりだ。準決勝で敗退し
まけに重量からの推測も困難だ。画質を上げるためにデ
決勝に進む事
ジタル一眼さえ投入したがうまくいかなかった。
「そり
はできなかっ
ゃもうどんぶりでいくしかねえな。目視で大中小の割合
た。しかし貴
を決め、パラメータを入力して推定する方式に切り替え
重な経験を得
るしかねぇ。大中くらいは画像処理である程度とれるだ
たと感じる。
ろう。総重量も大雑把には活用できる。とにかく模擬戦
やはりプロコ
を繰り返して経験則を積むしかねぇ。
」結局はこの境地
ンは面白い!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
3高専合同
説明会
北九州市外で二つの合同学校説明会を開催
北九州高専は、9月に東は宇部高専と下関市で、西は
談コーナー」に足を向けた。
久留米高専、有明高専と福岡市で合同学校説明会を開催
北九州高専のコーナーを訪れた中学生は、
「この学科
した。今年で3回目を迎えた宇部高専との説明会には、
ならば北九州、あの学科ならば久留米」
「久留米高専の材
山口県内の中学校教諭や塾の講師、1
2名が参加。5
0周年
料についての模擬授業を体験して面白かったので、北九
を迎えた高専制度の紹介に続き、宇部高専、北九州高専
州の物質化学の内容をもっと教えてほしい」と、明確に
のそれぞれの特徴を紹介した。質疑応答では、
「調査書
受験意志を示し、また、各高専を比較するよい機会を持
の書式をダウンロードする際の紙質は?」
、
「海外から戻
ったと感想を述べた。更に、保護者からは、勉学やクラ
ってきた生徒の中学校1年次の成績が不明の場合の内申
ブ活動などの学校生活、通学時間、教育内容、教員の数、
書の点数は?」
など受験手続についての質問が目立った。
施設、設備や機械が最新のものであるか、コンピュータ
また、9月末に開催された、今年で2回目となる福岡
のOSは何かなど、細部にわたる質問があった。中には、
県内3高専合同学校説明会には、九州管内の他高専も参
「実践・実務を重んじる高専の教育が気に入った」と繰
加し、2
0
0名を超える中学生とその保護者が参集した。
り返す保護者や、
「高専にぜひとも行きたいと願う子ど
高専制度全体の概要説明後、別室に別れ、高専ごとに学
もから高専の良さを知ってきてくれと頼まれた」と話す
科の特徴や施設などについての概要説明を行った。各高
保護者もおり、予定終了時間を超えても質問者の列が続
専の説明を聞いた後、参加者達は目指す高専の「入試相
いた。
志
遠
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
夏のオープンキャンパス、大盛況
"!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
"!!!!!!!!!!!!
平成2
4年1
2月1
4日(12)
オープンキャンパス実行委員会委員長
中山
夏休みの最終土曜日である8月2
5日に夏のオープ
ンキャンパス「いちにち高専生」が開催されました。
この行事は昨年から始まった行事ですが、昨年のス
ケジュールを見直し、午前中は自由参加でクラブ活
動を見ていただき、午後からの講座も昨年の7講座
から1
0講座と増やして4
5分の講座を3つ受講してい
ただき、移動時間を含め
た休憩時間を1
5分としま
した。
さて当日、午前中のク
ラブ活動見学、午後から
の講座に多くの生徒、保
護者の皆さんが参加さ
れ、全体として昨年の4
4
8
名から5
4
3名と大幅増員
となりました。そのため
3講座を増やしたにもか
かわらず定員オーバーの
講座が多く見られました。さらに、本年は2時限目
に保護者対象の学校説明会を開催し、内田教務主事
が担当されました。1
1
0名の保護者がこの説明会に
参加され、その前後に質問対応を行いました。この
ように保護者は本校に高い関心を示していることが
伺えました。
アンケートに記入していただいた参加者の中で
は、3
8%はクラブ活動を見ていないが、その逆に、
3ヵ所見た(1
9%)
、5カ所見た(6%)生徒もい
博愛
ました。
参加者のアンケートには、
「難しい内容を分かり
やすく解説してくれた」
、
「キャンパスが広くて迷っ
たが学生に会場の案内を親切にしてもらった」
、
「授
業を受けて高専に入りたい気持がさらに強くなっ
た」という内容が多く見られました。また、学校説
明会の前後で質問を受け
ましたが、質問は個人に
関することが中心でした
の で、こ の「質 問 コ ー
ナー」はもっと活用した
いと思いました。
オープンキャンパス開
催の情報は中学校からが
5
2%、知人からが1
1%で
あ る の に 対 し、ホ ー ム
ページを見て参加した割
合 が3
7%も あ り ま す の
で、ホームページは早めに更新しなければいけない
なと感じました。また、入試問題を解説する講座も
開設してほしいとの意見がありましたので、来年の
企画に入れることも考えています。これで、オープ
ンキャンパスも定例の学校行事として軌道に乗った
ことと思います。
最後に、ご協力いただきました教職員及び補助学
生の皆様に感謝申し上げます。ありがとうございま
した。
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
秋のオープンキャンパスと入試懇談会
去 る1
0月1
7日(水)
、1
8日(木)の 両 日、北 九 州
市をはじめとする福岡県内外の中学生と、その保護
者及び教諭を対象にした秋季オープンキャンパスと
入試懇談会が開催され、両日で6
0
8名の方が来校さ
れました。塚本校長のあいさつ、入学試験概要の説
明の後、参加者はそれぞれ見学したい学科に分かれ、
校内の施設や設備、実験の様子を見学し、本校の優
れた教育環境やものづくりの楽しさを体験していま
した。並行して開催された入試懇談会には、保護者
や中学校教諭が参加し、入試に関すること寮に関す
ることなどを尋ねていました。
両日の参加校数と参加者数(のべ数)
日程
生徒
中学校
保護者
教諭
計
参加学校
1
0月1
7日
(水) 3
13名
5名
7
9名
3
9
7名
5
8校
1
0月1
8日
(木) 1
4
6名
1
3名
5
2名
2
11名
5
6校
1
8名
1
3
1名
6
08名
1
1
4校
合
計
45
9名
"!!!!!!!!!!!!
志
遠
平成24年12月14日(13)
平 成2
4年 度 公 開 講 座
平成2
4年度公開講座を、下記のとおり開催しました。
◎
空気を感じて・風を感じて・空中飛行とは何でしょう?
(空中コマと紙飛行機)
・実施日時/2
4.
8.
1(水)1
3時∼1
6時
・対象者/小学生
◎
・参加者/9名
おもしろ化学実験室
∼身の回りの化学から最先端科学まで∼
・実施日時/2
4.
8.
1(水)9時∼1
6時
・対象者/中学生
◎
・参加者/2
4名
熱音響エンジンカーを作ろう
・実施日時/2
4.
8.
3(金)1
0時∼1
7時
・対象者/小学生および中学生
◎
小型のペットボトルロケットを作って飛ばそう!
◎
・参加者/6名
学んで作るロボット教室
・実施日時/2
4.
7.
3
1
(火)1
0時∼1
7時
・実施日時/2
4.
8.
3(金)9時∼1
7時
・対象者/小学生
・対象者/中学生
・参加者/6名
LEGOブロックを用いたロボットの作製とコンピュータ制御
◎
◎
・実施日時/2
4.
7.
3
1
(火)8.
7(火)1
0時∼1
6時
・対象者/中学生
・参加者/1
8名
飛行機を作ってみんなで飛ばそう!
∼飛行時間コンテスト∼
・参加者/2
8名
・実施日時/2
4.
8.
4(土)9時∼1
7時
・対象者/小学4年生以上
◎
・参加者/3
5名
グーグルアプリを使ってみましょう!
・実施日時/2
4.
7.
3
1
(火)9時∼1
6時
・対象者/中高生を含む一般市民
(小学生は保護者同伴)
◎
・参加者/2
4名
安全で楽しいタグラグビー教室
・実施日時/2
4.
9.
1(土)1
3時∼1
7時
・対象者/小学4年生以上(男女不問)
・参加者/1
9名
!!!!!!!!!!!!!!!!!
防災避難訓練
1
1月7日(水)
の午前1
1時5
0分に、第2工場学生実験室
を出火場所と想定した防災避難訓練が実施されました。
訓練内容は災害時の避難誘導、火災発生時の通報連絡、
負傷者の救出及び消火訓練でした。
教職員、学生全員がグラウンドに避難した後、消防設
備士による消火器の使い方及び火災時の対応・処置・心
構えなどを説明して頂きました。その後、低学年の学生
を中心に消火訓練を行いました。消火器に慣れていない
学生達は初期消火がうまく出来ない様でしたが積極的に
消火活動を行っていました。
この訓練を通して、日頃薄れがちな防災に対する意識
を高めることができました。
!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
平成2
4年1
2月1
4日(14)
志
遠
図 書 館 便 り
[
「クエスト」前にて撮影]
物質化学工学専攻 2年 小袋
由貴
制御情報工学科3年
古野 太一
2
0
1
2年7月1
1日(水)にブックハンティングが行
二回目の参加となったブックハンティング、今年
われました。ブックハンティングとは、学生が書店
は例年よりも時期を早め、七月にブックセンターク
に出向き、図書館に所蔵する図書を学生の視点から
エスト小倉店で開催された。
選ぶことの出来るイベントです。今年は例年よりも
開催時期が早かったにも関わらず、1
6人の学生が参
突然だが、本を選ぶという事はそれだけで凄く素
加しました。参加者は、放課後タクシーで学校から
敵な事であるように思える。実際、普段は図書館に
クエスト小倉本店まで行き、それぞれが欲しい本を
リクエストを出して購入してもらう本を自分で書店
選びます。そこで選んだ本は、後日図書館で借りる
に行って選んで買ってくるこのブックハンティング
ことが出来ます。ブックハンティングで購入した本
には、特別な魅力がある。
は、貸出カウンター付近のカートに置かれていたの
で、見かけた人もいるのではないでしょうか。
本来なら、予算の範囲内で図書館に入れて欲しい
本を選ぶはずが、書店を回るうちにおススメの本や、
今回のブックハンティングでは、専門書や英語に
気になっていた本、読んでみたいと思ってしまった
関する本はもちろんのこと、話題の小説や映画の原
本などが次々と見つかっていき、あれよ、あれよと
作本,サッカー日本代表の自叙伝,風景写真集や自
言う間に本の山ができ上がってしまった。
転車メンテナンスの本,福岡県の海釣りガイド本な
ど、さまざまなジャンルの本が選ばれていました。
本を目の前にすると、なかなか冷静でいるのが難
私は2回目のブックハンティング参加でしたが、限
しい。その本の中にいったいどんな物語が眠ってい
られた時間内で有益な本を探すのは予想以上に難し
るのか、どんな世界が広がっているのか、それを考
かったです。でも、本選びを通して他の学生と交流
えている時間と言うのは案外本を読んでいる時以上
することができ、楽しい時間を過ごせました。そし
に楽しいかもしれない。
てブックハンティングを利用すれば、
“気になるけ
れど、個人で買うには高いな”と思っていた化学の
二度目の参加となったブックハンティングだった
専門書や参考書を購入できたので大変役に立ちまし
が、本を選ぶ瞬間の楽しさは何度体験しても飽きる
た。
ことが無い。この楽しさが褪せない限り、来年もま
たブックハンティングに参加しようと思った。
来年も開催されると思うので、本好きな人やブッ
クハンティングに興味のある人は、ぜひ一度参加し
てみてください。オススメの図書館イベントです!
志
遠
ぐりとぐら
平成24年12月14日(15)
中川李枝子作、大村百合子絵、福音書館、2007年、第169刷
総合科学科
安
部
力
の絵本の記憶はほとんどない。なのに「思い出の
こ 一冊」に挙げるのは気が引けるが、しかし間違い
なく「思い出の一冊」である。
この絵本は、生まれ育った我が家に昔、あった。それ
は、唯一私が「ぐりとぐらがカステラを森の動物たちと
一緒に食べている」場面の絵を覚えているからである。
今、内容を読み返してみると、あらすじは「料理が大
好きな野ねずみぐりとぐらは、材料を探しに森に出かけ、
そこで、たまごを見つけた。そのたまごを使ってカステ
ラを作り、においをかぎつけて集まって来た森の動物た
ちと一緒に、黄金色に焼き上がったカステラを食べ、使
い終わったたまごの殻の自動車で家に帰る」というお話
しであった。
何か、特に教訓めいた話や感動する点があるわけでは
ない。しかし強烈に記憶に残っているのが、
「黄金色に
焼き上がったカステラ」なのである。
こう書くと、私の食い意地が張っているだけに思われ
るかも知れないが、それほど美味しそうだったのだ。
さて本題であるが、上述のように、この本は私一人の
「思い出」から言えば、ここで特に取り上げるべき一冊
ではなかったかもしれない。しかし今の私にとって、こ
の本はかけがえのない一冊である。それは、娘の一歳の
誕生日に私の母から娘にこの本が贈られたことに始ま
る。無論、一歳の娘にこの絵本の意味やあらすじは分か
らなかっただろう。しかし、二歳になり絵本に親しみ始
めた頃、娘は私の母の膝の上でこの本を広げ、
「おいし
そうねぇ∼、モグモグモグ」と言いながら、
「カステラ」
を手にとって食べる仕草をしたのである。
「血は争えない…」
単に食い意地が張っているだけの血筋なのかも知れな
いが、私はそこに自分の子供時代を見た。無論、二歳当
時の記憶は私にはない。しかし、こうであっただろう、
という確信を娘と私の母の姿を見て持ったのである。
子供を育てながら、自分の子供時代を再体験し、親と
して育つ。そしてそれは子供が親となって子育てをする
時にまた繰り返される。このような時、絵本は
「思い出」
として受け継がれていく。それは「個人の思い出」とし
てはほとんど記憶に残らない、儚いものかも知れない。
しかし、確信を持って親子の「思い出」となっていくの
ではないだろうか。
繰り返すが、私の記憶にはこの本はほとんど残ってい
ない。しかし、娘と共に読み、私の母と娘が読んでいる
姿を見る事で、ありありとその頃の自分を「思い出」せ
る、そんな一冊が、今の私に取っての「思い出の一冊」
である。
http://www.kct.ac.jp/katudou/club/bungaku/top.html
ブログ・リレー小説などやってます
す大み僕ね
ごかんはぇ
いつな
でやと本知
しく 当っ
ょで休はて
。 み る
み時ヒ?
ん間ー
なにロ
をボー
ーな
盛ルん
りあだ
あそ。
げび
る
ん
だ
。
すそおぼね
ごのとくぇ
いあうは
でいさ し
しだんほっ
ょだがんて
。け とる
マう?
せンは
かト
いをヒ
をつー
けロ
まてー
もくな
れれん
るるだ
んと。
だ、
。
"!!!!!!"!!!!!!!!!
"!!!!!!!!!!!
ち俺﹁俺あ
くはそはあ
し う
ょそいヒ分
うのうーか
。わ人ロっ
ず種ーて
か﹂ない
にはんた
は かさ
ごに。
入くな
っわれ
てずな
いかい
なでん
い だ
ん 。
だ
。
﹁
ヒ
ー
ロ
ー
﹂
か
の
ん
存
私在
はと
は
絵何
にだ
問ろ
いう
か。
け
た
。
絵
しも
だか
れし私
が、も
証こ
明こた
でにし
き生か
よきに
うて
かいこ
。るこ
こに
とあ
をる
。
鏡
しこ
を
かの私見
し私がる
、はいと
だ、た、
6。
れ1
も年
か
私け
をて
見
な育
いっ
。た
私
だ
そ
う
だ
。
淡
こいと
しの緑あ
か絵のる
しの絵画
、緑が廊
だはあを
れ、っ歩
6た い
も1
年。て
こか
い
のけ
る
絵て
と
を
、
作
見
っ
な
いた
。色
だ
そ
う
だ
。
存
在
﹂
ち
ー
か
ま
無
多
"!!!!!!!!!!!
"!!!!!!!!!!!
俺
の
父
さ
ん
が
し
て
く
れ
た
よ
う
に
。
毎自俺な
日分はぁ
の
倒 こ聞
さ大れい
れ切かて
続ならく
け
れ
る﹁怪。
ち人
しいに
あさな
わなる
せヒん
なーだ
怪ロ。
人ー
に﹂
。に
"!!!!!!!!!"!!!!!!
い
つ
だ
っ
た
か
"!!!!!!!!!!!
"!!!!!!!!!!!!!!!"!!!!!!!!!!!
﹁
あ
の
鮮
や
か
な
夏
を
返
し
て
流哀白君足
れし
の跡
たさ白吐な
は
息ら
星
み
の明ぞ冷染
せ日れめみ
い
てる
冬
波落埋
にちま
溶てる
け
て
忘切赤君足
れな
の先
たさ赤言か
は
葉ら
熱
黄
の昨色暮染
せ日
れま
い
秋てる
風
に落埋
抱ちめ
いてる
て
﹁
雪
落
葉
﹂
空
人
"!!!!!!!!!!!!!!!
"!!!!!!!!!!!
志
平成2
4年1
2月1
4日(16)
遠
トピックス
シンガポールからの短期留学生を受け入れ
本校はシンガポー
ルのテマセクポリテ
クニックから、アル
ウィンソン君とウェ
ンチョン君の2名を
1
1月1
1日までの3ヶ
月間、短期留学生と
して受け入れまし
た。
2人は、海外インターンシップ先として北九州高専を
選択。このたび、制御情報工学科の脇山教授の研究室で、
スタノグラフィーについて学生と共に研鑽を積み、成果
を同学科のインターンシップ報告会にて発表しました。
アルウィンソン
3ヶ月の間、北九州高専の皆様に
は親身になって接していただき、ありがとうございまし
た。英語での説明や日常会話のおかげで、大変快適に過
ごすことができました。また、ISATE、九州在住留学生
の集会、そして高専祭といった沢山の興味深い行事に参
加でき、より多くの日本文化に触れることができた事に
も感謝しています。私たちを歓迎し、理解してくれた学
生の皆さん、ありがとうございました。留学生の皆と高
専祭に参加できた事も、良い思い出になりました。記憶
に残る経験そしてかけがえのない友情を築くことができ
たこの実りある3か月は、決して忘れることはないでし
ょう。
ウェンチョン KCTで素晴らしい時間を過ごすこと
ができたのも偏に、皆さんの温かいおもてなしと優しい
心遣いのおかげです。学校生活を共に過ごした学生の皆
さん、本当にありがとうございました。滞在期間中、皆
さんに色々とお手数やご迷惑をおかけした事を、この場
を借りてお詫びします。今度日本に来るときには、もっ
と日本語を上達させておきたいと思います。 3か月間、
本当にありがとうございました。
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
香港職業訓練院IVE校主催のテクニカルチャ
レンジキャンプ(7日間)に参加して
制御工学専攻 佐々木
晃
今回の内容は1グループ4人構成で、どれだけ効率の
良い太陽光発電システムが構築できるかというものであ
った。
このプログラムを通して、技術力や英語力の向上より
も、親友と呼べる友ができたことが何よりの収穫だろう。
大切なこの友との別れを一時の別れと信じ、私は勉学に
励む。次に会う時、真から互いを理解できる友になれる
ように。
4−D 早川
玲央
私にとって自分の技術力に対する挑戦というよりも自
分のコミュニケーション能力に対する挑戦であった。こ
のキャンプでコミュニケーション能力が完璧なものにな
ったとは思わないが、わずかでも成長させることができ
た自信はある。今後もこのような機会があれば参加した
いと思うし、他の人にも勧めたいと思う。
5−D
福島
一輝
参加理由は、英語力の向上や国際交流の経験をより
多く積むことはもちろんだが、一番は日本に来てくれた
友達に会いにいくことだった。今回の交流の直前に、中
国と日本の間で領土問題が激化し、デモが起こり、行く
前まではとても怖
かったが、香港の
友達は暖かく自分
たちを受け入れて
くれた。これから
も積極的に、国際
交流のプログラム
には参加するよう
にしたい。
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
英語キャンプに参加して
4−M
福原
太輔
8月2
0日から2週間、同じクラスの大久保健太郎君と
バスケット部の後輩3Eの横道也尋君と英語キャンプに
参加した。全国の高専から選出され、計2
2名が参加した。
高専の話や地方の話などでどの学校もすぐにみんな仲良
くなりいい雰囲気ができた。
台北と香港で離着陸して約9時間のフライトでシンガ
ポールに到着した。外は蒸し暑く、街に行くと東南アジ
アの印象があるタイ米やドリアンの匂いがしていた。
私たちの授業を担当したMs. HanとMs. Joyがこのキ
ャンプでのモットー“Don't be shy, always try”を掲げ
た。初めはみんな恥ずかしく話せなかったが、日にちが
経つにつれて授業や休憩中や放課後に先生と話すとき、
笑わず聞いてくれたこともあり、多少おかしくても言い
たいことを伝えられるようになっていった。また、放課
後や土日に友達と観光名所をまわって、人に道を尋ねた
り、店員におすすめを聞いたりしたときに、自分が言っ
た言葉が通じて返してくれたとき非常に嬉しく少し上達
した気分になった。うまく伝わらなかったときは帰って
調べたこともあった。そのようにして、私は英語力を伸
ばそうと努力した。
2週間という貴重な短い滞在期間でいかに自分が積極
的にtryするかでこのキャンプの充実度が変わると思っ
た。振り返ると、もっと他にも何かできたのではないか
とも思う。私は英語への関心が行く前よりもさらに強く
なった。また、英語だけでなく、食べ物や文化を学ぶこ
ともでき、友
達もできた。
これから、英
語キャンプで
学んだことを
生かして、英
語の習得に励
んでいきた
い。
志
本校専攻科生 学会でポスター賞を受賞
6月3
0日、北九州国際
会議場で開催された第4
9
回化学関連合同支部会に
て、本校学生1
2名がポス
ター発表をしました。来
場者の質問に各自の研究
テーマをポスター前で熱
心に説明する姿が見られ
ました。専門家から想定外の質問を受けて冷や汗をかい
たと参加学生たちは大いに刺激を受けた様子でした。生
物化学分野で、物質化学工学専攻2年の中ノ森慧子さん
が、
『好塩性細菌のPHA合成酵素の解析』の演題で発表
し、ポスター賞を射止めました。中ノ森さんは、
「他大
学の発表者とも質疑応答を通して交流することできてと
てもよかったです。
」と感想を述べました。
本校専攻科生 国際学会でポスター賞を受賞
9月1
6∼2
1日、韓国の
大邱(テグ)
でバイオテク
ノロジーの国際学会IBS
2
0
1
2(1
5th International
Biotechnology Symposium and Exhibition)が
開催されました。
5
0カ国、
3千 人 が 参 加 し た 大 会
で、物質化学工学専攻1年の工藤大喜君が『大腸菌と乳
酸菌の共凝集体形成』という演題で発表を行い、見事、
ポスター賞を受賞しました。工藤君は、
「英語でコミュ
ニケーションをとることに、当初は不安を感じましたが、
四苦八苦しながらでも、他の参加者と楽しく会話が出来
ました。今回、自分の研究がたくさんの方に興味を持っ
てもらえ、さらに研究を進める強い意欲をもつきっかけ
となりました。
」と感想を述べました。
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
小論文コンテスト
吉増剛造賞を受賞して
1−M 森永 伊緒太
1
1月3日土曜日、千葉県の城西国際大学主催の高校生
小論文コンテストで最優秀賞(吉増剛造賞)に選ばれ、
授賞式に出席しました。小論文は大の苦手だったので知
らせを聞いたときは、大変驚きました。
遠
平成24年12月14日(17)
小論文のテーマが絆ということだったので、私は家族
の絆について書きました。私の父は、宮城県に出張中、
東日本大震災に巻き込まれ五日間消息不明でした。ニ
ュースでは、2
4時間ずっと津波の映像ばかりが流れ、た
だただ父からの連絡を待つことしかできませんでした。
七日目、父は奇跡的に家に帰って来ることができました。
父が帰ってきたときは、何も言葉が出てこなく、絶対
に離れたくないと思いました。その間親戚、友人や先生
方にたくさん心配して頂き、また励まして頂きました。
この経験を通して、私は改めて家族の絆の大切さやいろ
んな方に支えられて生きているということを身に染みて
感じました。この経験がなければ、家族四人で暮らして
いることが当たり前だと思っていたでしょう。
これからは、家族だけでなく、クラスメイトや剣道部
の先生方や先輩方と絆を深め、同じ目標に向かって頑張
りたいと思います。
そして、震災でたくさんのロボットや重機の活躍を見
て感動したので、将来は人の役に立つエンジニアになる
のが私の夢です。
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
七尾製菓企業訪問
郵便友の会 4−E
4−C
大鳥
上田
萌奈
寛子
フレンチパピロや太
鼓せんべいで知られ
る、七尾製菓に企業訪
問に行ってきました。
VTRを 見 せ て 頂 き、
たくさんの質問に答え
て頂きました。
今回一番おどろいた
ことは、七尾製菓は「小麦粉焼き菓子せんべいの生産量
日本一」だということです。一日に使用する卵は平均1
0
万個、小麦粉・砂糖は合わせて1
0トンにものぼるそうで
す。身近にそれほどすごい企業があるとは知りませんで
した。加えて、鮮度を保つためにできる限り在庫を持た
ず、注文を受けてから生産しているとのことです。
また、おからや豆乳を使った、低カロリー・低GIで健
康的なお菓子や、若年層にも受け入れられやすい新製品
の開発にも力を入れているそうです。女性のみで構成さ
れたプロジェクトチームもあるとのことで、そちらの
方々のお話も聞いてみたいなと思いました。材料と新鮮
さに徹底してこだわり、常に新しくおいしい製品を提供
しようとする姿勢、お菓子メーカーとしての強い志を感
じました。
質問に答えて頂くなかで、紹介を担当してくださった
方の、仕事に対する思いを聞くことができました。この
仕事にやりがいと誇りを持っておられることが、とても
よく分かりました。その方は、お客さんと直に接した際
に、笑顔でおいしいと言ってもらえたことがとても嬉し
かったとおっしゃっていました。そのときに、消費する
側から生産する側になったのだという自覚が湧いたそう
です。そのエピソードを話してくださっているときの笑
顔が印象的でした。将来私たちも、自分の仕事を笑顔で
語れるようになりたいです。
志
平成2
4年1
2月1
4日(18)
遠
トピックス
将棋愛好会 全国高専大会3位
結成2年目の快挙
4−S 福本
真也
将棋愛好会は平成2
3年度に電子制御工学科現5年生の
松本浩知を中心に結成され、現在約9名の部員で毎週
火・金曜日に活動しています。平成2
4年の夏、私達は函
館で開催された第1
9回全国高専将棋大会の団体戦に3
名、個人戦に5名(団体戦出場者を含む)の計5名で出
場しました。団体戦では、ベスト4にはいり、結果は、
3位でした。個人戦では全員予選を突破し本戦に臨みま
したが、団体戦で体力・気力とも消耗し、残念ながら良
い結果を残すことができませんでしたが、十分な成果を
残せたと思います。
団体戦の形式は1チーム3名(主将、副将、先鋒)で
戦い、内2名が勝った方を勝利とします。私達は戦略と
して先鋒に実力のある物質化学工学科3年生の山本を選
びました。これが功を奏し山本は団体戦で全勝、副将の
私か主将の松本のどちらかが1勝しながら、順調に勝ち
上がっていき、ついには準決勝まで勝ち進みました。準
決勝では、私が早々に投了(敗退)したものの山本がや
はりここでも勝ち、勝利の行方は松本に託されました。
盤面を見たところ、松本の形勢が良く、勝てるだろうと
思いました。実際、この後松本は相手を追い詰め、勝ち
は目前でした。しかし、相手は松本の持ち時間が残り少
ないことに気づき、ひたすら連続で王手をさして松本の
残り時間を削り、時間切れに追い込んだのです。
「あと
5秒あれば優勝だった」
、と講評で審判長も言われまし
た。
(対戦相手は 優
勝校でした)
。悔 し
さを感じるととも
に、これが将棋の難
しさ、面白さかと考
えさせられました。
次の大会こそは!と
思っています。
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
世界一高い!写真撮影
5−M 楠本
優一
8月1
9日北九州イノベーションギャラリー(KIGS)
において、
「世界一行きたい科学広場IN北九州2
0
1
2」
が開かれました。このイベントには本校と市内の高校、
大学などが参加し、さまざまな科学教室を開催しました。
このうち、本校の滝本研究室から「上空から自分を見
てみよう!∼カメラ付きハイブリッド飛行船」というプ
ログラムのもと、リモコン操作で上空撮影を体験可能に
し、最先端の飛行観測システム開発装置を小学生が楽し
く体験できるイベントに仕立てました。このハイブリッ
ト飛行船は災害調査や環境観測などが目的で、バルーン
内部にヘリウムを充填させ、それにプロペラを取り付け
て安定化を図り、最大3
0
0m上空からの撮影ができるも
のです。
強風下でのイベントでし
たが、問題なく安定を保ち、
撮影体験を行うことができ
ました。普段の生活では見
ることができない上空から
の自分の姿や建物の様子に
子供たちは不思議に感じる
とともに、楽しんでいる様
子でした。
普段の技術展示などと違
い、子供たちに分かりやす
く、このハイブリッド飛行
船の目的や特徴を伝えることがむずかしかったです。で
すが、子供たちが夢中で操作している様子を見て、こう
いったイベントに参加させてもらって、よかったと思い
ます。丁度、夏休みの時期に開催されたので、子供たち
の自由研究のネタになったのではないでしょうか(笑)
。
また、この様な展示を通じて、工学のことに少しでも興
味を持ってもらえたらなと思います。
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あばうたぁ∼ず 今年のイベント事業
4−D
酒井
文也
ロボコンチーム「あばうたぁ∼ず」では、今年度4月
から1
1月末までに1
2件のイベントや出前授業、こども講
座などに出張しました。
8月1
8日、八幡東区東田の北九州イノベーションギャ
ラリーにて「世界一行きたい科学ひろば」が開催されま
した。その中で、あばうたぁ∼ずではロボットのデモン
ストレーションと操作体験会を行いました。お馴染みの
箱積みロボット「Flex」
「にょろ」
「はさみん」のデモンス
トレーションを行いました。今回はピエロのお二方との
トークを交えながらステージを行い、これまでとは一味
違った形でのイベントとなりました。
また9月8日、小倉北区井掘の中井市民センターで開
催された「中井っ子くらぶ」では、
「はさみん」やピン
ポン玉を運ぶ小型ロボットなどの操作体験を行いまし
た。最初はロボットを不慣れながら操作していた子供た
ちも、最後には上手に操作していました。メンバー一同、
子供たちの元気のよさに圧倒されました。
あばうたぁ∼ずでは多くの方に、ロボットの面白さや
物づくりの楽しさを知ってもらうため、そしてロボコン
の活動において知り学んだ沢山のことを伝えていくた
め、いろいろなイベントでの活動を積極的に行っており
ます。これからも、様々な形で社会貢献活動を行ってい
ければいいなと
考えておりま
す。
このようなあ
ばうたぁ∼ずの
地域活動を支え
てくださってい
る皆様に感謝申
し上げます。
志
遠
飛行ロボットコンテストで
リーダーとして学んだこと
5−M
片山
将
全日本学生室内飛行ロボットコンテストは、今年で8
回目の開催となる日本航空宇宙学会が主催する大会で
す。重量制限等の条件を満たす飛行ロボットを自分たち
で製作し、その機体をラジコンのように操縦して課せら
れたミッションをこなし、それに応じた点数の合計点を
競います。参加可能な機体には飛行機型と飛行船型があ
り、飛行機型は重量2
0
0g以下の固定翼機、飛行船型は
最大長1.
7m以下でヘリウムにより浮力を得る機体とい
う条件でした。ミッションとして救援物資に見立てたお
手玉の投下や送信機から両手を放す手放し飛行、自動制
御装置による操縦などがありました。
今回、滝本隆先生より飛行ロボットコンテストに参加
してみないかと声を掛けて頂き、研究室の先輩方や同級
生、4年生らとメンバーを組み、初挑戦することになり
ました。更に私はチームの代表を任され、初めての体験
でしたが頑張ってみることにしました。
私達は飛行機型と飛行船型、2つの機体をエントリー
しましたが、私は飛行機型の機体製作をメインに活動し
ていきました。まずはどのような機体を作るかアイデア
平成24年12月14日(19)
を皆で出し合うことから始め、このときには井上昌信先
生より様々なアドバイスを頂きました。そして飛行機型
は主翼を機体後方に持つ先尾翼機、飛行船型は複数のプ
ロペラで移動方向を制御する機体に決定しました。とこ
ろが航空系の勉強はしたことがなく、本やネット上で得
た知識を取り入れて、メンバーそれぞれが考える機体形
状を試作したものの、どれも上手く飛行せず迷走したた
め、私の卒業研究として開発中の水上離着陸可能な飛行
艇のような機体を作ろうと、方針変更の決断を下しまし
た。機体は発泡スチロールの塊から削り出して製作し、
試行錯誤の上、どうにか完成にこぎ着けました。しかし、
十分な設計を行なわず手探りでの製作だったため同じよ
うに作っても飛行性能が違ったので、次回は再現性のあ
るものを設計したいと思います。一方、飛行船型は2つ
のプロペラの向きを動かせるもので形は早い段階で決定
していましたが、操縦が困難だったので安定性を持たせ
るため自動制御装置を搭載し、プログラムの改良を重ね
ていくように製作を進めていきました。
コンテスト結果は、大学/高専等参加5
5チーム中飛行
機型は1
7位でしたが、水上離着陸可能な機体を目指して
いるという点が評価されユニークデザイン賞という賞を
頂きました。飛行船は7位入賞でした。初出場ながら結
果を残せ、少し安心しました。
私が今回の取り組みで一番苦労し、また後悔が大きい
のはスケジュール管理です。皆を上手く動かすことがで
きず、コンテストが近づいてから急ピッチで色々とせね
ばならない状況になったことは、危機感が足りなかった
私の責任であったと反省し、次回はこの反省を活かしし
っかりとしたスケジュール管理を行なおうと思います。
一方で、私の判断1つで良くも悪くも転がることを体験
し責任感や皆をまとめる難しさも学ぶことが出来ました。
コンテストが終わってからも新聞の取材を受けたり、
展
示や飛行デモを行なったりと大変でしたが、
私の人生の中
で初めてでとても貴重な体験をさせて下さった滝本先生、
井上先生、
メンバーの皆に私は心から感謝しています。
!!!!!!!!!!!!
冬季休業の心得
冬休みに考えてほしいこと
今年の高専祭は「Colors ∼今日のボクは何色です
か?∼」をテーマに全学が盛り上がって成功裏に終わり
ました。クラス展示やバザー等、多くの学生が精力的に
参加している姿が印象深く、特に裏方の学生会メンバー
の努力には感心しました。皆、失敗したと思う点も少な
くはないでしょう。でも、反省して、
「次こそは」と改
善案を考える経験で皆成長しています。色に例える「自
分らしさ」
、どのような経験・出会いを通して成長した
かによって「自分らしさ」も変わってきます。高専での
長いようで短い学校生活を通して自分を磨きあげ、社会
に出る準備に励んでいることを意識してください。就職
試験では「学生生活で頑張ったことは?」と問われるこ
とが少なくありません。この質問で会社側は何を判断し
ようとしているのでしょうか、考えてみてください、冬
休みに。
学生主事補
電気電子工学科
仙波
伸也
そして、振り返ってみましょう、自分の答えを探しに。
冬休みは、クリスマス・大晦日・元旦とイベントが続
き、友人や親戚と普段以上に接する時間が増え、忙しく
楽しい期間ですが、これからの自分について考える良い
機会です。特に、年始には「1年の計は元旦にあり」に
留まらず、2年、5年…と将来への計画・目標を立てる
とともに「何のために目標を達成したいのか、達成しな
ければどうなるのか」について考えてみてください。そ
して、達成するための行動を起こしましょう。
最後に、勉強に遅れを感じている人は取り返す良いチ
ャンスです。便利なインターネットで貴重な時間を浪費
することのないようご注意を! 人生で一度きりの「こ
の年末年始」を大切に! 1月には元気な学生諸君に再
会できることを楽しみにしています。
平成24年度 行事日程
(1
2月2
2日∼3月3
1日)
2
2日(土)冬季休業(∼1月7日)
12月
2
3日(日)学生寮閉寮
2
7日(木)一斉休業(∼2
8日)
本校のすべての窓口がお休みとなります。
2
9日(土)年末年始休業(∼1月3日)
本校のすべての窓口がお休みとなります。
4日(金)全国高専ラグビー大会(∼9日)
1月
6日(日)開寮
8日(火)授業開始、月曜日の授業
1
0日(木)学習到達度試験(3年生
午前中)
1
6日(水)学生会役員立会演説会(放課後)
1
9日(土)推薦入試
2
3日(水)校内駅伝大会(放課後)
2
6日(土)合同企業説明会
2
7日(日)リーダー研修
6日(水)予備日(何もなければ通常授業)
2月
1
2日(火)学年末定期試験(3年生
∼2
0日)
1
3日(水)学年末定期試験(1・2・4・5年
∼2
0日)
2
0日(水)答案返却(午後∼2
2日2時限目まで)
2
2日(金)校内清掃・ホームルーム(3・4時限目)
寮大掃除・部屋替
2
4日(日)入学者選抜学力検査
2
5日(月)特別教育期間(∼3/1
9)
5日(火)再試験対象者発表
3月
6日(水)再試験(∼8日)
1
4日(木)5年生
再試験結果発表
1
5日(金)1∼4年生
登校日・再試験結果発表
閉寮
2
0日(水)学年末休業(∼3
1日)
2
1日(木)卒業式
も
の
で
あ
る
。
輝
け
る
自
分
の
将
来
の
た
め
に
剣 ⋮
博
読
書
に
勤
し
ん
で
、
心
の
成
長
の
糧
に
し
て
欲
し
い
こ
の
冬
季
休
暇
に
行
く
年
と
来
る
年
を
感
じ
な
が
ら
う 生 き 人 味
果 特 立 う に ロ り 美 い
読 。 に 物 間 で と た に ち だ 本 と で し 本 読
書
と で が 使 こ す 若 、 。 を し 引 い を 書
の
っ あ 身 わ ろ 役 者 あ こ 読 て 退 火 読 に
秋
て る 体 れ で 割 が ら の み 厳 し を め つ
に
は こ を る 、 は 自 ゆ よ 漁 し た 燃 、 い
十
文 と 動 ﹁ 一 大 己 る う り い プ や よ て
分
武 を か 晴 般 き を 分 に 、 世 ロ し い 、
読
両 表 し 耕 に い 確 野 、 若 界 野 ⋮ 本 仏
書
立 し な 雨 悠 。 立 に 読 手 を 球 ﹂ に 教
が
を て が 読 々
し 相 書 選 生 の と よ 詩
で
諭 い ら ﹂ 自
て 通 は 手 き 小 述 っ 人
き
し る 、 の 適
い ず 人 に 抜 久 べ て の
な
て と 知 言 の
く る 間 も く 保 、 己 坂
か
い も 識 葉 生
過 も 性 勧 た 裕 ま を 村
っ
る 言 を は 活
程 の の め め 紀 た 作 真
た
と わ 蓄 、 を
に が 涵 て に 選 、 れ 民
学
い れ え 本 送
お あ 養 い 積 手 今 、 は
生
え 、 る 来 る
い る に る 極 も 季 心 ﹁
は
よ 学 生 、 意
て 。 役 そ 的 プ 限 に よ
、
る
た
め
に
思
う
存
分
活
用
し
て
欲
し
い
。
源
、
知
の
宝
庫
で
あ
る
。
学
生
達
に
は
自
分
を
高
め
V
D
約
6
0
0
本
を
常
備
し
て
お
り
、
膨
大
な
情
報
本
校
の
図
書
館
は
、
蔵
書
約
8
0
0
0
0
冊
、
D
よ
う
で
あ
る
が
貴
重
な
ペ
ー
ジ
と
な
っ
て
い
る
。
4
ペ 早1
ー く 号 年
ジ も を 1
に 2 最 回
集 回 後 発
約 目 に 行
し で 今 さ
年 れ
、
﹃ あ 度 て
志 る か い
遠 。 ら た
﹄ 従 ﹃ ﹃
の 来 志 図
中 の 遠 書
0﹄
で1
に 館
は ペ 合 便
ー
異
併 り
空 ジ さ ﹄
間 を れ は
の 2 、 、