耐風圧性耐風圧の求め方サッシの耐風圧性とは、風に対しての強さの建設省告示第1458号「高さ13mを超える建築物の帳壁の風圧」に対する規定ことで、サッシ1m 2 当りにおける最大風圧 W：風圧力（N/m2）の算出 − q ：平均速度圧（N/m2） Cf：ピーク風力係数＞荷重を、JISで定義する等級グレードで表わ ◆ 等級が大きいほど耐風圧性が高い。 ◆ 開口部に必要な耐風圧強度は、建物形状・立地条件・設置高さにより求めること＞ − W＝q・C f します。 SI単位化によりＮ（ニュートン）単位とします。圧力の単位はＮ/m2で表します。ピーク風力係数……瞬間最大値旧基準法 4 q＝60√hやq＝120√ hは瞬間最大速度圧（q ＾） SI単位化されていない（kgf単位）ができます。 −：平均速度圧（N/m2）の算出 q 2 2 − q＝0.6E r Vo ■Er：平均風速の鉛直分布を表す係数旧基準法 4つの地表面粗度区分について、それぞれの平均風速の鉛直分布を表す係数Erを定めています。 Zb α ZG （） Er＝1.7 JISグレード（JIS A 4706・4702）新等級表示 S-1〈 800Pa〉 S-2〈1200Pa〉 S-3〈1600Pa〉 S-4〈2000Pa〉 S-5〈2400Pa〉 S-6〈2800Pa〉 S-7〈3600Pa〉 80 160 200 240 360 部材名たわみ率中さん及び中骨 1／150以下突合せかまち召合せ中骨中さんなし中骨（H＞Zbのとき）平成12年度建設省告示第1454号第1第2項に規定第1458号※1 280 1. 加圧中破壊のないこと。 2. スライディングは、召合せかまち、突合せかまち、召合せ中骨の最大変位が、各々の部材に平行する方向の内のり寸法の1／70以下であること。 3. スイングは、枠、無目・方立など、戸の周辺に接する部材において、最大相対変位が、 15mm以下であること。なお、両開きなどの召合せかまちは、最大変位がその部材に平行する方向の内のり寸法の1／70以下であること。 4. 無目・方立がある場合は、そのたわみ率が 1／100以下であること。 5. 6.8mm以上のガラスを使用する場合は、さらに、各々の部材のたわみ率が下表の規定に適合すること。中さんあり中骨（） Erについて粗度区分Ⅳ のときⅢを用いる※1 H ：建物の高さと軒の高さとの平均（m） Zb、ZG、α：地表面粗度区分に応じた数値（表1参照） Zb ：地表面近くで風速を一定とする高さ：地表面の影響を受けない高さ ZG （これ以上の高さでは風速は一定） α ：平均風速の高さ方向の分布を示す係数 120 判定基準召合せかまち H α ZG Er＝1.7 （H≦Zbのとき）旧等級表示田園地帯のように開けた平坦地における平均風速の鉛直分布を基にしているため、市街地ではやや過大評価となっていました。 1／85以下上記建設省告示第1458号では、下図の建築およびその部分（下図網掛け部）が除かれています。除外された部分の風荷重計算の基準は、P.4を参照ください。＜13m以下の建築物＞ 13m 以下 13m 以下 13m 1F除外部分表1．地表面粗度区分と数値地表面粗度区分都市計画区域内都市計画区域外 ◎ ○ ○ Ⅰ：海岸沿い ○ ○ ◎ Ⅱ：田畑や住宅が散在している箇所 Ⅲ：通常の市街地 Ⅳ：大都市 Zb（m） ZG（m） α 5 250 0.10 5 350 0.15 5 450 0.20 （10）（550）（0.27） ◎：特定行政庁が規則で定める地域 ※地表面粗度区分と建物立地条件（Ⅰ、Ⅳは特定行政庁が規則で定めますが、Ⅱ、Ⅲは下図によります。）＜都市計画区域内の場合＞（建築物の高さ） 1／100以下 6. 除圧後、枠及び戸の部材、金具その他に機能上支障がないこと。＜13mを超える建築物＞ ① 1階の部分 ② 13m以下の部分で、13ｍを超える部分の構造耐力上の影響を受けない部分＜都市計画区域外の場合＞（建築物の高さ） Ⅱ 31m 13m Ⅱ Ⅲ 13m Ⅲ 0m 200m 500m （海岸線または湖岸線からの距離） 0m （海岸線または湖岸線からの距離） ※「海岸線または湖岸線」は対岸までの距離が1,500m以上のものとします。 1 建設省告示第1458号の場合、「13mを超える建築物の帳壁」が適用基準のため、左図で13m超の部分のみ参照とします。耐風圧性建設地下記以外の地域北海道 32 函館市室蘭市苫小牧市根室市登別市伊達市松前郡上磯郡亀田郡茅部郡斜里町虻田郡共和町積丹郡古平郡余市郡有珠郡白老郡早来町厚真町鵡川町門別町浜中町野付郡標津郡目梨郡 34 山越郡桧山郡爾志郡久遠郡奥尻郡瀬棚郡島牧郡寿都郡岩内町磯谷郡古宇郡東北久慈市葛巻町田野畑村普代村野田村山形村ニ戸郡ニ戸市軽米町種市町大野村九戸村秋田市大館市本荘市鹿角市鹿角郡鷹巣町比内町合川町上小阿仁村五城目町昭和町八郎潟町飯田川町秋田県天王町井川町仁賀保町金浦町象潟町岩城町西目町能代市男鹿市田代町山本郡若美町大潟村山形県鶴岡市酒田市西田川郡遊佐町水戸市下妻市ひたちなか市内原町友部町岩間町八郷町明野町真壁町結城郡五霞町、猿島町境町茨城県埼玉県 30 札幌市小樽市網走市留萌市稚内市江別市紋別市名寄市千歳市恵庭市北広島市石狩市石狩郡厚田郡浜益郡南幌町由仁町長沼町風連町下川町美深町音威子府村中川町増毛郡留萌郡苫前郡天塩郡宗谷郡枝幸郡礼文郡利尻郡東藻琴村女満別町美幌町清里町小清水町端野町佐呂間町常呂町上湧別町湧別町興部町西興部村雄武町追分町穂別町平取町新冠郡静内郡三石郡浦河郡様似郡幌泉郡厚岸町川上郡青森県全域岩手県 Vo（m/s） 36 34 32 34 32 34 32 32 土浦市石岡市龍ヶ崎市水道橋市取手市岩井市牛久市つくば市茨城町小川町美野里町大洗町旭村鉾田町大洋村麻生町北浦町玉造町稲敷郡霞ヶ浦町玉里村千代田町新治村筑波郡北相馬郡 34 鹿嶋市神栖町波崎町牛堀町潮来町 36 川越市大宮市所沢市狭山市上尾市与野市入間市桶川市久喜市富士見市上福岡市蓮田市幸手市伊奈町大井町三芳町南埼玉郡栗橋町鷲宮町杉戸町 32 川口市浦和市岩槻市春日部市草加市越谷市蕨市戸田市鳩ヶ谷市朝霞市志木市和光市新座市八潮市三郷市吉川市松伏町庄和町 34 市川市船橋市松戸市野田市柏市流山市八千代市我孫子市鎌ヶ谷市浦安市印西市東葛飾郡白井町千葉市佐原市成田市佐倉市習志野市四街道市八街市酒々井町富里町印旛村本埜村栄町香取郡関東千葉県山武町芝山町銚子市館山市木更津市茂原市東金市八日市場市旭市勝浦市市原市鴨川市君津市富津市袖ヶ浦市海上郡匝瑳郡大網白里町九十九里町成東町蓮沼村松尾町横芝町長生郡夷隅郡安房郡 38 八王子市立川市昭島市日野市東村山市福生市東大和市武蔵村山市羽村市あきる野市瑞穂町 32 23区武蔵野市三鷹市府中市調布市町田市小金井市小平市国分寺市国立市西東京市狛江市清瀬市東京都東久留米市多摩市稲城市大島町利島村新島村神津島村三宅村御蔵島村八丈町青ヶ島村小笠原村山北町津久井町相模湖町藤野町神奈川県中部静岡県 34 36 32 多治見市関市美濃市美濃加茂市各務原市可児市藤橋村坂内村根尾村山県郡洞戸村武芸川町坂祝町富加町岐阜市大垣市羽島市羽島郡海津郡養老郡不破郡安八郡揖斐川町谷汲村大野町池田町春日村久瀬村北方町本巣町穂積町巣南町真正町糸貫町 34 静岡市浜松市清水市富士宮市島田市磐田市焼津市掛川市藤枝市袋井市湖西市富士郡庵原郡志太郡御前崎町相良町榛原町吉田町金谷町小笠郡浅羽町福田町竜洋町豊田町浜名郡細江町三ヶ日町 32 沼津市熱海市三島市富士市御殿場市裾野市松崎町西伊豆町賀茂村田方郡駿東郡豊橋市瀬戸市春日井市豊川市豊田市小牧市犬山市尾張旭市日進市愛知郡丹羽郡額田町宝飯郡三好町愛知県名古屋市岡崎市一宮市半田市津島市碧南市刈谷市安城市西尾市蒲郡市常滑市江南市尾西市稲沢市東海市大府市知多市知立市高浜市岩倉市豊明市西春日井郡葉栗郡中島郡海部郡知多郡幡豆郡幸田町渥美郡三重県全域近畿 38 42 32 横須賀市逗子市三浦市三浦郡伊東市下田市東伊豆町河津町南伊豆町滋賀県 34 横浜市川崎市平塚市鎌倉市藤沢市小田原市茅ケ崎市相模原市秦野市厚木市大和市伊勢原市海老名市座間市南足柄市綾瀬市高座郡中郡中井町大井町松田町開成町足柄下郡愛甲郡城山町新潟県両津市佐渡郡山北町粟島浦村福井県敦賀市小浜市三方郡遠敷郡大飯郡山梨県富士吉田市南部町富沢町秋山村道志村忍野村山中湖村鳴沢村岐阜県 36 大津市草津市守山市滋賀郡栗太郡伊香郡高島郡彦根市長浜市近江八幡市八日市市野洲郡甲賀郡蒲生郡神崎郡愛知郡犬上郡坂田郡東浅井郡 34 36 32 34 34 32 34 京都府全域奈良市大和高田市大和郡山市天理市橿原市桜井市御所市生駒市香芝市添上郡山辺郡生駒郡磯城郡 32 奈良県大宇陀町菟田野町榛原町室生村高市郡北葛城郡五條市吉野郡曽爾村御杖村 34 和歌山県全域 2 耐風圧性耐風圧の求め方建設地下記以外の地域高槻市枚方市八尾市寝屋川市大東市柏原市東大阪市四條畷市交野市三島郡太子町河南町千早赤阪村大阪府大阪市堺市岸和田市豊中市池田市吹田市泉大津市貝塚市守口市茨木市泉佐野市富田林市河内長野市松原市和泉市箕面市羽曳野市門真市摂津市高石市藤井寺市泉南市大阪狭山市阪南市豊能郡泉北郡泉南郡美原町近畿兵庫県中国 30 32 34 姫路市相生市豊岡市龍野市赤穂市西脇市加西市篠山市多可郡飾磨郡神崎郡揖保郡赤穂郡宍粟郡城崎郡出石郡美方郡養父郡朝来郡氷上郡 32 神戸市尼崎市明石市西宮市洲本市芦屋市伊丹市加古川市宝塚市三木市高砂市川西市小野市三田市川辺郡美嚢郡加東郡加古郡津名郡三原郡 34 鳥取県鳥取市岩美郡郡家町船岡町八東町若桜町島根県 Vo（m/s） 32 益田市匹見町日原町隠岐郡 34 津和野町柿木村六日市町岡山県岡山市倉敷市玉野市笠岡市備前市日生町邑久郡児島郡都窪郡浅口郡広島市竹原市三原市尾道市福山市東広島市府中町湯来町吉和村筒賀村河内町本郷町向島町沼隈郡 32 広島県呉市因島市大竹市廿日市市海田町熊野町坂町江田島町音戸町倉橋町下蒲刈町蒲刈町大野町佐伯町宮島町能美町沖美町大柿町黒瀬町安芸津町安浦町川尻町豊浜町豊町大崎町東野町木江町瀬戸田町山口県全域香川県全域愛媛県全域 34 34 三野町三好町池田町山城町徳島県徳島市鳴門市小松島市阿南市勝浦郡名東郡名西郡那賀川町羽ノ浦町板野郡阿波郡麻植郡美馬郡井川町三加茂町東祖谷山村西祖谷山村 38 34 鷲敷町相生町上那賀町木沢村木頭村海部郡四国大川村本川村池川町高知県 36 宿毛市長岡郡鏡村土佐山村土佐町伊野町吾川村吾北村佐川町越知町梼原町大野見村東津野村葉山村仁淀村日高村大正町大月町十和村西土佐村三原村 36 高知市安芸市南国市土佐市須崎市中村市土佐清水市馬路村芸西村香美郡春野町中土佐町窪川町佐賀町大方町 38 室戸市東洋町奈半利町田野町安田町北川村 40 山田市甘木市八女市豊前市小郡市桂川町稲築町碓井町嘉穂町朝倉郡浮羽郡三井郡八女郡添田町川崎町大任町赤村犀川町築上郡 32 福岡県北九州市福岡市大牟田市久留米市直方市飯塚市田川市柳川市筑後市大川市行橋市中間市筑紫野市春日市大野城市宗像市太宰府市前原市古賀市筑紫郡糟屋郡宗像郡遠賀郡鞍手郡筑穂町穂波町庄内町頴田町糸島郡三潴郡山門郡三池郡香春町金田町糸田町赤池町方城町苅田町勝山町豊津町佐賀県全域 34 長崎市佐世保市島原市諌早市大村市平戸市松浦市西彼杵郡東彼杵郡北高来郡南高来郡北松浦郡長崎県若松町上五島町新魚目町有川町奈良尾町壱岐郡下県郡上県郡熊本県九州沖縄大分県福江市富江町玉之浦町三井楽町岐宿町奈留町 36 山鹿市菊池市菊水町三加和町南関町鹿本郡菊池郡一の宮町阿蘇町産山町波野村蘇陽町高森町白水村久木野村長陽村西原村 32 熊本市八代市人吉市荒尾市水俣市玉名市本渡市牛深市宇土市宇土郡下益城郡岱明町横島町天水町玉東町長洲町上益城郡八代郡葦北郡球磨郡天草郡 34 大分市別府市中津市日田市佐伯市臼杵市津久見市竹田市豊後高田市杵築市宇佐市西国東郡東国東郡速見郡野津原町挟間町庄内町北海部郡南海部郡大野郡直入郡下毛郡宇佐郡 32 高千穂町日之影町北川町宮崎県延岡市日向市西都市須木村児湯郡門川町東郷町南郷村西郷村北郷村北方町北浦町諸塚村椎葉村五ヶ瀬町 34 宮崎市都城市日南市小林市串間市えびの市宮崎郡南那珂郡北諸県郡高原町野尻町東諸県郡川内市阿久根市出水市大口市国分市吉田町樋脇町入来町東郷町宮之城町鶴田町薩摩町祁答院町出水郡伊佐郡姶良郡曽於郡鹿児島市鹿屋市串木野市垂水市桜島町串良町東串良町高山町吾平町内之浦町大根占町市来町東市来町伊集院町松元町郡山町日吉町吹上町鹿児島県枕崎市指宿市加世田市西之表市揖宿郡川辺郡金峰町里村上甑村下甑村鹿島村根占町田代町中種子町南種子町三島村上屋久町屋久町名瀬市十島村大島郡 36 38 40 42 44 46 沖縄県全域 3 ＞耐風圧性＞ Cf：ピーク風力係数の算出（屋外に面する帳壁の場合） Cf＝（ピーク外圧係数）−（ピーク内圧係数） ■ピーク外圧係数の算出（正圧部）ピーク外圧係数＝Cpe×Gpe ①Cpeの値（a）H≦5mのとき 1.0 （b）H＞5mのとき Z≦5のとき Z＞5のときＣpe=1.0 5 H Z H 2α 2α Z H 2α H＞5 5 H H≦5 2α 正のCpeは、建物が高いときに部位によって変化します。 Z：帳壁の部分の地盤面からの高さ（m） α：平成12年建設省告示第1454号第1第3項に規定するαの値地表面粗度区分がⅣの場合、Ⅲにおける数値を用います。 ②Gpeの値地表面粗度区分（1） Z≦5のとき（2） 5＜Z＜40のとき（3） 40≦Zのとき Ⅰ 2.2 （2.243−0.00857Z） 1.9 Ⅱ 2.6 （2.671−0.0143Z） 2.1 Ⅲ・Ⅳ 3.1 （3.214−0.0229Z） 2.3 ※（2）の数値は、（1）（3）を直線的に補完した値 ■ピーク外圧係数の算出（負圧部）（a） H≦45 （b） 45＜H＜60 （c） 60≦H 一般部隅角部一般部係数 −1.8 （−0.04H） −2.4 隅角部係数 −2.2 （0.2−0.0533H） −3.0 ※（b）の数値は、（a）（c）を直線的に補完した値 H 0.1a´ 0.1a´ 0.1a´ 0.1a´ ■ピーク内圧係数の算出（a）閉鎖型の建築物ピーク外圧係数が0以上の場合係数＝−0.5 0未満の場合係数＝0 （b）開放型の建築物風上開放の場合係数＝ 1.5 風下開放の場合係数＝−1.2 適用除外部分の風圧力計算基準（日本サッシ協会基準） ①風圧力計算式風圧力 P＝qC（N/m2）（イ）速度圧 q（N/m2） q＝9.8×60√h ＜沖縄県は q＝9.8×90√h＞ h:風圧力を計算する部分の地盤面からの高さ（m）（ロ）風力係数C ・閉鎖形の建築物（ビル、住宅）風上側：＋0.8 風下側：−0.4 但し、高さ31mを超える建築物の、31mを超える部分の構造耐力上の影響を受ける1階の部分の風力係数は、昭和46年建設省告示第109号による。・開放型の建築物：±1.2 ②地域低減は一般地域、多雪地域とも考慮しない。全国全地域低減なし。（旧法施行令第87条第2項目ただし書きに基づく昭和27年建設省告示第1074号は適用しない。） ③遮蔽物による速度圧の低減は①（イ）で求めた速度圧数値の1／2まで低減できる。（旧法施行令第87条第3項）尚、低減率は建築設計者からの提示によるものとする。 4 a´：平面の短辺長さ Hの2倍の数値いずれか小さな数値（m）