Medical News 2013 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 ✔11 12 Month Shinko Hospital Shinko Hospital Information 1 Vol.77 November 2013 講演会のご案内 神鋼病院 広報誌 FREE PAPER Medical News 詳しくは当院ホームページをご覧ください。URL:http://www.shinkohp.or.jp/ 【お問い合わせ先】 神鋼病院地域医療連携センター 地域医療連携室 担当:浅田 ■ 神戸地区呼吸器疾患地域連携講演会 感染症科 ICTのご紹介 ■ オーダーメイド医療研究会 講演会 □ 日 時:2013年11月21日(木)18時30分∼19時30分 □ 場 所:呼吸器センター・管理棟 5階 大会議室(神戸市中央区脇浜町1-4-47) □ 講 演:『これからの乳房再建∼乳腺外科と形成外科が手を組んで∼ 』 講師:神鋼病院形成外科 科長 奥村 興 □ その他:日本医師会生涯教育講座 1単位申請しております。 ■ 神鋼感染症フォーラム 神鋼病院理念 策 チー ム[以 下 ICT]と極 めて 密 接 な 関 係 にあ るのが特 徴 で 染 症 科 ・ICTの活 動 についてご す 。そこで今 回 は神 鋼 病 院 の感 療コンサルテーション、②ICT活 動 、③ 感 染 症 教 育 の3つを柱 と して、「神 鋼 病 院 の感 染 症 診 療 の向 上 」、「院 内 感 染 の予 防 」、 「耐 性 菌 出 現 の最 小 化 」に取 り 組むことで、神 鋼 病 院 の提 供す る医 療 の質 の向 上 、ひいては地 域医療の充実に貢献して参りた いと考えています。 地域医療に貢献し、 信頼される病院を目指します。 □ 日 時:2013年11月28日(木)18時30分∼20時00分 □ 場 所:呼吸器センター・管理棟 5階 大会議室(神戸市中央区脇浜町1-4-47) □ 講 演:『感染制御の重要性 ∼ひとりひとりが出来ること∼ 』 座長:神鋼病院感染症科 科長 香川 大樹 講師:富山大学感染予防医学講座/感染症科 教授 山本 善裕 先生 □ その他:日本医師会生涯教育認定単位1.5単位申請しております。 治療に専念できるようにサポー トしています。外来の患者さん、 不 明 熱 の患 者 さ んの診 療 につい てもコンサルテーションを行ってい ます。 エビデンスに基 づいた世 界 標 準 の知見を個別の症例にうまく適 1.患者さんの立場にたった「あたたかい」 医療を提供します。 ■ 東神戸腎疾患を考える会 2.個人の尊厳と生活の質を重視した 医療を実践します。 □ 日 時:2013年12月5日(木)18時30分∼19時40分 □ 場 所:呼吸器センター・管理棟 5階 大会議室(神戸市中央区脇浜町1-4-47) □ 講 演:『CKDにおける薬物治療∼脂質管理を含めて∼ 』 座長:神鋼病院 副院長 鈴木 雄二郎 講師:明舞中央病院 腎臓内科 医長 城戸 秀典 先生 □ その他:日本医師会生涯教育認定単位1単位申請致しました 3.より良い医療を提供するために、 常に学・技の研鑽に励みます。 4.全ての領域における医療安全に 最大限の注意を払います。 5.快適で清潔な医療環境の構築に 努力します。 ■ 神戸難治性仏痛症例検討会特別講演 300 351件 200 0 ・インフォメーション □ 日 時:2013年11月16日(土)15時00分∼16時30分 □ 場 所:呼吸器センター・管理棟 5階 大会議室(神戸市中央区脇浜町1-4-47) □ 講 演:『喘息病態の解明に伴う治療戦略 ∼フェノタイプとエンドタイプの考えを踏まえて∼』 座長:神鋼病院呼吸器センター長 鈴木 雄二郎 講師:昭和大学医学部内科学講座 呼吸器・アレルギー内科学部門 教授 相良 博典先生 □ その他:日医生涯教育講座認定 1.5単位 基本方針 400 100 ・開業医探訪「坂井瑠実クリニック」 ・講演会のご案内 3つの柱を中⼼とした 神鋼病院感染症科の取り組み 神 鋼 病 院 に感 染 症 科 が新 設 されてから早くも2年半が経過 しました。感 染 症 科 のある病 院 感染症 教育 は全 国 的 に少 なく、同 じ「感 染 三本柱 症 科 」という 名 前 でもその役 割 紹介します。 は病 院 によって大 きく異 なりま 当院感染症科は、①感染症診 す。当院の感染症科は、感染対 ICT 活動 応 さ せた合 理 的 な診 療 を行 う 平成13年⼤阪⼤学卒業 ⽇本内科学会認定医 感染症科の ことで、「神 鋼 病 院 の感 染 症 診 香川 大樹 療の向上」に取り組んでいます。 感染症科 科長 感染症診療 コンサル テーション 合理的な診療を⾏うことで 入 院 さ れた患 者 さ ん が感 染 症 に罹 患 さ れ た場 合 でも 、早 期 に 診 断 し的 確 に治 療す るお 手 伝 いを す るこ さ んが安 心 して入 院 とで、主 治 医 や 患 者 の契機となった疾患の HIROKI KAGAWA 患者さんが安⼼して治療に専念 まず、1つ目の柱である感染症 診療コンサルテーションについてご 説明します。 当院感染症科は、他科から感 染 症 のコンサルテー ションを受 け 染 症 で入 院 さ れ た患 者 さ んは てチー ム医 療 に参 加 します 。感 もちろん、感染症以外の疾患で 感染症診療 コンサル テーション ・感染症科ICTのご紹介 160件 15 診療科 2011 年 6〜12⽉ ■3年間の診療実績 18 診療科 2012 年 1〜 12 ⽉ 314件 医療法⼈社団 神鋼会 神鋼病院 22 診療科 〒651-0072 神⼾市中央区脇浜町 1-4-47 2013 年 1〜9⽉ URL:http://www.shinkohp.or.jp/ TEL:078-261-6711(代表) FAX:078-261-6726 発⾏責任者:病院⻑ ⼭本 正之 編集責任者:神鋼病院広報委員⻑ ⼭神 和彦 □ 日 時:2013年12月12日(木)18時30分∼19時30分 □ 場 所:呼吸器センター・管理棟 5階 大会議室(神戸市中央区脇浜町1-4-47) □ 講 演:『痛みと漢方 ∼抗ストレスを中心に∼ 』 司会:神鋼病院整形外科 科長 武富 雅則 講師:井上ペインクリニック院長 井上 隆弥 先生 □ その他:日本整形外科学会 専門医資格継続単位1単位、リハビリテーション医資格継続単位1単位 専門医資格継続単位受講必須分野:分野1[01]整形外科基礎科学 分野2[08]神経・筋疾患(末梢神経麻痺を含む) チーム⼀丸となって院内感染予防を 適 切 な感 染 予 防 策 の開 始 を支 援します。その後も毎週定期的 下CNIC](谷口)、感染制御認 川 )、感 染 管 理 認 定 看 護 師 [以 院 のICTは、感 染 症 科 医 (香 活 動 についてご説 明 します 。当 の活動を高くご評価頂き、院長 院の年頭式では、われわれICT 開しており、2013年の神鋼病 逆算した活動を一丸となって展 出 現 の最 小 化 」という 目 的 から 次に、2つ目の柱であるICT 「院 内 感 染 の予 防 」、「耐 性 菌 の予 防 の強 化 に取 り組 んでいま 接 触 感 染 ・飛 沫 感 染 ・空 気 感 染 テムです 。このシステムを 通 じ、 策 の継 続 を支 援 す るという シス 導することで、適切な感染予防 善 す べき点 があればその場 で指 ⽬的とした活動を実施 定 薬 剤 師 (濱 本 、三 枝 、前 田 )、 にICTが各 病 棟 を巡 回 し、改 感染制御認定臨床微生物検査 賞を受賞するという光栄に預か す。 感染予防推進キャンペーンは、 技師(高橋、鈴木)、秘書(重村) ることが出来ました。 味違います。抗MRSA薬・カルバ ペネム系抗菌薬は耐性菌感染症 の治療薬ですが、逆に耐性菌蔓 延の原因にもなるため適正な使 用が必要です。したがって、多く の病院はこれらの薬を特定抗菌 薬 に指 定 し使 用 時 には届 出 を 義 務 付 けています 。ここまでは 当 院 も同 じです 。しかし、多 く の病院ではそれ以上の介入が無 く「届出れば終わり」ですが、当 てカルテに診察所見が適切に記 1回1週間で年に2回行う院内 採用抗菌薬の見直しを行いまし 載されているか」、「特定抗菌薬 院では「届出れば始まり」 です。 時 購 入 では対 応 しづらい、価 格 届 出 を 受 け たICTはまず 、 組んでいます。 た。その結果、大幅な変更( 種 キャンペー ン活 動です 。この活 動 た主な活動として、感染予防策 耐性菌出現の最⼩化を⽬的 「適 切 に培 養 検 査 が行 われてい 支 援 システムと感 染 予 防 推 進 キ 的とした主な活 動として、院 内 が適正である等の条件を満たし どの結果を確認した検査技師が 採用抗菌薬の見直し、周術期予 果を月ごとに集計し、医師別に 下VCM]TDM 薬[ 物治療モ ニタリング 支]援システムがあ 拠)があるか」という3点を精査 します 。次 に、特 定 抗 菌 薬 の使 ドバックします 。最 後 に、その結 に公 開 し、承 認 を得 ました。全 まず、腎臓の悪い患者さんが透析にならないように努めています。そして、 診療にあたり⼼掛けていることは何ですか? 用 とは何 か」をまとめ、全 医 師 先 立ち、「特 定 抗 菌 薬 の適 正 使 ①院内採用抗菌薬の見直し 奨しました。 ③特定抗菌薬使用届出制 有 効 性 や 副 作 用 が 十 分 検 特定抗菌薬使用届出制は、多 施設となっています。 員で作ったルールですので守らな 通われていますが、赤穂や奈良、和歌山から くの病 院 で採 用 さ れているシス 在宅血液透析の患者さんは約50名の方が 討され世界的に使用されて 9割を占めています。 い訳にはいきません。おかげで特 なく投 与 のタイミング・投 与 期 的に公表しています。 間 についても当 該 科 の医 師 に推 ICTはこのシステムの開 始 に 16 院されます。阪神間より通われている方が8~ テムですが、当院の届出制は一 1日70~80名、多くて100名の患者さんが来 いる、(適 正 に使 用 した場 どのような患者さんが来院されますか? 合) 使用頻度が高い、緊急 ります。 38 の適 応 (使 用 が必 要 と な る根 用 が適 正であったかどう か評 価 剤師から医師に提案す るシステ 薬使用届出制、バンコマイシン[以 とした主な活動 類削除、 種類新規採用)とな ャンペーンがあります。 感染予防策支援システムは、耐 りました。 ②周術期予防的抗菌薬の見直し 「 耐 性 菌 出 現 の 最 小 化 」 を 目 性菌陽性・結核菌の排菌陽性な 周術期予防的抗菌薬の見直し 48 し、その結 果 を処 方 医 にフィー ムです (当院ではVCMの血中濃 たことが殆 どです 。少 しでも地 今回の開業医探訪は、かつて酒蔵が⽴ち並んでいた阪神御影駅の南側にある、坂井瑠実クリニックにお伺いしました。 たCNICは当該病棟に急行し、 定 抗 菌 薬 に留 まら ず 、抗 菌 薬 処方する際の煩わしさから解放 う 、今 後 も精 進 を重 ね、全 ての 2013年神鋼病院院⻑賞 神鋼病院ICTチーム の計8名で構成されています。 感染予防策⽀援システムと 感染予防推進キャンペーン 速 や かにCNICに連 絡 す るこ 防的抗菌薬の見直し、特定抗菌 リニカルパスで行いました。 これまでの知見やガイドライン たか」、「特定抗菌薬開始に際し とから始まります。連絡を受け た抗菌薬を採用することで院内 バンコマイシンTDM⽀援システム 染 予 防 策 の遵 守 の徹 底 に取 り 特定抗菌薬使⽤届出制(神鋼病院⽅式) を通じて、全病院職員の標準感 周術期予防的抗菌薬の⾒直し 特 定 抗 菌 薬 の使 用 状 況 を定 期 「院内感染の予防」を目的とし 院内採⽤抗菌薬の⾒直し 等を基 に、抗 菌 薬 の選 択だけで 全 体 が適 正 に使 用 さ れるよう 度 を 院 内 で測 定 し てお り ま ④バンコマイシンTDM支援システム VCMTDM支援 システムは、V され、VCMを含む抗MRSA薬 になってきました。 CMの血中濃度を測定す るタイ の適正使用が進みました。 す )。これにより医 師 はVCMを ミングやVCMの用法用量を薬 スタッフが必要とする知識を 最後に、3つ目の柱である感染 スタッフと協力して参ります。ご 効率良く会得できるようサポート 症教育についてご説明します。 当院感染症科・ICTは、医師 指 導 ・ご鞭 撻 の程 よろしくお願 域 医 療 の充 実 に貢 献 でき るよ や コメディカルスタッフを対 象と い致します。 ○ した院 内 勉 強 会 を 活 発 に行 う ○ ことで各 スタッフが必 要 とす る ○ 知識を効率よく会得できるよう ○ サポートしています。また、希望 する研修医には感染症科1カ月 ○ 研修を行っています。さらに、院 外の方にも来て頂けるような講 ⼟ ○ 考えています。 ※⼟曜⽇は第3週のみ(予約診) ※移植外来は午後のみ ※透析外来は8:50〜23:00(2交替) ○ ○ ○ 演 会 も開 催 しています ので、ご 参加お待ちしています。 このよう に、当院の感染症科・ ICTは様 々 なことに取 り組 ん できましたが、「よりよい医療を 追 求 しよう 」という 情 熱 あ るス ⾦ ○ ○ ○ ○ ○ 透析外来 ひとこと ⽊ ○ 各医療機関との連携をますます重要視し、よりよい病診連携が図れればと ○ 移植外来 ⽔ 泌尿器外来 開院し、16年目になります。現在常勤医4名、 坂井瑠実クリ ニ ッ ク られるように治療しています。 ⽕ ○ 腎臓専⾨外来 平成10年10月10日に坂井瑠実クリニックが [さかいるみクリニック] 患者さんからの訴えや検査データを確認し、透析が必要になっても元気でい ⽉ 内科外来 診療を開始されてどれくらいになりますか? 11 も来院され、全国で2番目に患者さんが多い 神⼾市東灘区御影本町2丁⽬11-10 TEL:078-822-8111 診療科:内科・腎臓内科(透析)・泌尿器科 休診⽇:⽇曜・祝⽇ 診療時間:9:00〜12:00 □ □ □ □ □ タッフに恵 まれた風 通 しの良 い 耐性菌出現の最⼩化」 を⽬的とした主な活動 は、抗 菌 薬 が使 用 される のク 感染予防推進キャンペーンで作成した 神鋼病院オリジナルポスター② 感染予防推進キャンペーンで作成した 神鋼病院オリジナルポスター① 神鋼病院でなければ出来なかっ 19床の有床診療所として診療しています。 ICT 活動 感染症 教育
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