1 IAASB 公開草案 国際監査基準 501(再起草)「財務諸表の特定の勘定

IAASB 公開草案
国際監査基準 501(再起草)「財務諸表の特定の勘定残高と開示に関する監査証拠」に対する
コメント
平成 20 年 3 月 31 日
日本公認会計士協会
日本公認会計士協会(以下「当協会」という。
)は、国際監査基準 501(再起草)「財務諸表
の特定の勘定残高と開示に関する監査証拠」(以下、「公開草案」という。)に対するコメン
トを述べる。
コメント要請事項
長期投資について
提案に同意する。
クラリティ起草方針の適用に関するコメント
1. 目的について
目的は適切であることに同意する。
2. 要求事項について
以下の公開草案 ISA 501「財務諸表の特定の勘定残高と開示に関する監査証拠」に対するそ
の他のコメントを参照されたい。
その他のコメント
• 第 1 項 2 番目の文章
公開草案
ISA 501 は、ISA 330(再起草)及び関連する他の ISA の適用を詳しく述べている
ものであり、別個に追加の要求事項やガイダンスを提供しているものではない。従って、
以下のように修正するべきである(公開草案
ISA 540 第 1 項参照)
。
“Specifically, iIt expands on how establishes requirements and provides guidance additional to that
contained in ISA 330 (Redrafted) and other relevant ISAs are to be applied in relation to certain
assertions and related considerations for specific financial statement account balances and
disclosures.”
• 第5項
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第 A9 項の記載と整合させるため、以下のように修正するべきである。
“If the entity’s physical inventory count is conducted at a date, or dates, other than the date of the
financial statements…”
• 第 10 項
監査人が訴訟事件等の存在の可能性を信じているが、重要な虚偽表示のリスクはないと判
断しているすべての場合について弁護士への確認を義務付ける必要はない。従って、以下
のように修正するべきである。
“When the auditor assesses a risk of material misstatement regarding litigation or claims that have
been identified, or when the auditor believes litigation or claims that give rise to risk of material
misstatement that other litigation or claims may exist, the auditor shall…”
• 第 A9 項
最後の文章
最初の文章と整合させるため、以下のように修正するべきである。
“In either case, the effectiveness of the design, implementation and maintenance of controls over
changes in inventory determines whether the conduct of a physical inventory count at a date, or
dates, other than the date of the financial statements is appropriate for audit purposes.”
• 第 A10 項
2つの bullets は、事業体が継続棚卸システムを保持しており、財務諸表日に棚卸を実施し
ている場合にも該当する。従って、第 A10 項は第 A8 項の後に移動し、第 5 項ではなく第 4
項(c)に参照するべきである。
• 第 A21 項 (b)
訴訟事件等の結果や財務上の見積りについて、経営者が評価することが実務的に難しい場
合もあるため、以下のように修正するべきである。
“If possible, mManagement’s assessment of the outcome of each of the identified litigation and
claims and its estimate of the financial implications, including costs involved;”
• 第 A25 項
2番目のbulletは、分析的手続を示していると考えられるため、第14項(a)ではなく第14項に対
する別個の適用指針とするべきである。
また、最後のbulletは、経営者が使用する方法の理解ではなく、当該方法が適用可能な財務
報告フレームワークに従った開示につながるかの検討に関連する。従って、以下のように
修正するべきである。
“Matters that may be relevant when obtaining an understanding of the methods used by management
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in determining segment information and whether such methods are likely to result in disclosure in
accordance with the applicable financial reporting framework include, for example:”
以上
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