第89期中間報告書432MB - 川崎化成工業

第
期中間報告書
平成22年4月1日から平成22年9月30日まで
Ⅰ.株主の皆様へ
株主の皆様には、格別のご高配を賜わり厚く御礼申し上げます。
ここに第89期上半期(平成22年4月1日から平成22年9月30日まで)の事業の概況をご報告申し
上げます。
企業集団の現況に関する事項
1.事業の経過及びその成果
経常利益は250百万円(前年同期は84百万円の
当上半期における日本経済は、内需不振によ
経常損失)と業績は大幅に改善いたしました。
るデフレ経済や高水準の失業率など基調として
なお、第1四半期において「資産除去債務に
の好転は見られないものの、海外経済の回復や
関する会計基準」の適用に伴い特別損失82百万
日本政府の各種政策効果などを背景に企業収益
円を計上したこと、また、主に同会計基準適用
には改善が見られました。一方、足下では円高
に伴い計上した繰延税金資産を全額取崩したた
の進行などにより景気減速リスクが強まってお
め税金費用が52百万円増加したことにより、中
ります。
間純利益は113百万円(前年同期は、固定資産
当社の関連業界である塩ビ可塑剤業界、紙パ
ルプ業界や半導体・ディスプレイ分野につきま
減損損失を特別損失として計上したため467百
万円の中間純損失)となりました。
しては、当上半期は回復のスピードに差はある
ものの需要動向に改善が見られましたが、建設
なお、中間配当につきましては、諸般の状況
業界など一部業界は不振が継続するまだら模様
を勘案し、前年中間期同様見送らせていただく
の状態となりました。
ことといたしました。何卒ご了承賜わりますよ
このような状況下、当社グループは既存製品
うお願い申し上げます。
及び新規製品の拡販、適正な価格水準の確保、
固定費の削減に取り組んでまいりました。
その結果、当上半期における経営成績は、需
要動向の改善を背景に多くの製品において販売
1
(事業別の概況)
(1)化学品事業
・有機酸製品
数量が増加し、売上高は7,734百万円(前年同
無水フタル酸は、国内販売数量が増加したも
期比769百万円増収・11.1%増)、営業利益は
のの輸出が大幅に減少した結果、若干の減収と
174百万円(前年同期は155百万円の営業損失)、
なりました。
その他の有機酸につきましては、コハク酸は
以上の結果、化学品事業全体としての売上高
拡販努力により大幅な増収となりました。フマ
は7,687百万円(前年同期比801百万円増収・
ル酸は、販売数量が増加すると共に原料価格上
11.6%増)、営業利益は172百万円(前年同期は
昇に対処した製品価格の是正により大幅な増収
163百万円の営業損失)となりました。
(2)その他の事業
となりました。
なお、リンゴ酸については、中期経営計画の
その他の事業につきましては、業務受託量が
一環として進めてきた経営資源の千鳥地区への
減少したため売上高は47百万円(前年同期比32
集約に伴い、生産及び販売を終了いたしまし
百万円減収・40.5%減)、営業損失は2百万円
(前年同期は1百万円の営業利益)となりまし
た。
・有機酸系誘導品
た。
可塑剤は、販売数量が増加すると共に原料で
ある無水フタル酸及びアルコール価格の上昇に
より増収となりました。
その他の事業 1%
キノン系製品 23%
マキシモール®は、住宅着工件数の低迷によ
売上高
7,734
百万円
り販売数量が減少し減収となりました。
・キノン系製品
パルプ蒸解助剤SAQ®は、国内・輸出共に
有機酸製品 35%
有機酸系誘導品 41%
販売数量が緩やかながら増加し増収となりまし
た。アントラキノンは、輸出向け販売数量が増
2.通期の連結業績予想
加し大幅な増収となりました。ナフトキノン及
通期の連結業績予想につきましては、売上高
び脱硫触媒NQS は、販売数量が増加し増収
15,800百万円、営業利益300百万円、経常利益
となりました。農薬原体アセキノシルは、国内
420百万円、当期純利益330百万円を見込んでお
販売数量が増加し大幅な増収となりました。
ります。
®
今後共、株主の皆様のご負託にお応えしてま
いる所存でございますので、一段のご支援、ご
鞭撻を賜わりますようお願い申し上げます。
2
主要製品
品 目
製 品
有機酸製品
無
水
フ
タ
ル
主 な 用 途
酸
塩化ビニル可塑剤、塗料、ポリエステル樹脂、顔料、
染料中間体
誘導品
有機酸系
コ
ハ
ク
酸
生分解性樹脂、浴用剤、食品添加剤(呈味料)
フ
マ
ル
酸
ポリエステル樹脂、浴用剤、
食品添加剤(酸味料、PH調整剤)、医薬
剤
軟質塩化ビニル
可
マ
塑
キ
シ
モ ー
ル®
硬質ポリウレタンフォーム、界面活性剤
キノン系製品
S A Q®
パルプ蒸解助剤
ナ
農薬、医薬、染顔料中間体、樹脂
フ
ト
キ
ノ
ン
ア ン ト ラ キ ノ ン
染料中間体、パルプ蒸解助剤
ア
農薬
セ
キ
ノ
シ
ル
N Q S®
脱硫触媒
ア ン ト ラ キ ュ ア ー®
光硬化性樹脂増感剤
サ ル フ コ ン ト ロ ー ル®
硫化水素発生抑制剤
連結決算対象会社
会 社 名
カ ワ カ 産 業 株 式 会 社
3
資本金
(百万円)出資比率(%)
20
主要な事業内容
100 施設の管理運営、警備、その他のサービス
Ⅱ.中間連結決算
中間連結貸借対照表
科 目
(単位:百万円)
当中間期末
前
期
末
(平成22年9月30日)(平成22年3月31日)
科 目
(資 産 の 部)
流
動
資
産
9,336
現 金 及 び 預 金
170
212
受取手形及び売掛金
4,704
4,104
商 品 及 び 製 品
1,419
1,023
品
288
379
原材料及び貯蔵品
348
435
金
1,608
2,420
他
763
761
掛
短
期
そ
貸
付
の
貸
倒
引
当
金
△
0
△
10,042
9,409
9,417
建 物 及 び 構 築 物
1,434
1,486
機械装置及び運搬具
1,834
1,952
土
地
5,862
5,862
他
277
116
無 形 固 定 資 産
237
15
投資その他の資産
542
608
19,495
19,378
定
資
産
有 形 固 定 資 産
そ
資
の
産
合
計
流
動
負
債
期
3,559
3,872
1,723
1,832
金
100
100
未 払 法 人 税 等
16
25
支払手形及び買掛金
短
期
借
入
賞
与
引
当
金
173
170
修
繕
引
当
金
166
61
他
1,378
1,682
3,495
3,026
務
193
―
再評価に係る繰延税金負債
1,955
1,955
繰 延 税 金 負 債
115
90
退 職 給 付 引 当 金
978
953
役員退職慰労引当金
36
27
資 産 除 去 債 務
216
―
7,055
6,899
9,514
9,517
金
6,282
6,282
そ
固
の
定
リ
0
10,190
固
前
末
(負 債 の 部)
9,305
仕
当中間期末
(平成22年9月30日)(平成22年3月31日)
負
負
ー
債
ス
債
債
合
計
(純 資 産 の 部)
株
主
資
資
本
本
資
本
剰
余
金
2,549
2,549
利
益
剰
余
金
1,081
1,084
自 己 株 式
評価・換算差額等
△
398
△
398
2,925
2,961
その他有価証券評価差額金
94
130
土地再評価差額金
2,831
2,831
計
12,440
12,479
負 債 純 資 産 合 計
19,495
19,378
純
資
産
合
4
中間連結損益計算書
科 目
売
売
上
上
総
前 中 間 期
前 中 間 期
営 業 活 動 に よ る
キ ャ ッ シ ュ・ フ ロ ー
△
23
△
408
原
価
6,472
6,112
投 資 活 動 に よ る
キ ャ ッ シ ュ・ フ ロ ー
△
707
△
704
利
益
1,262
852
財 務 活 動 に よ る
キ ャ ッ シ ュ・ フ ロ ー
△
121
△
116
現金及び現金同等物の
増
減
額
△
853
△ 1,229
現金及び現金同等物の
期
首
残
高
2,632
1,839
現金及び現金同等物の
中 間 期 末 残 高
1,779
610
1,087
1,008
174
△ 155
営
業
外
収
益
80
79
営
業
外
費
用
4
8
250
△ 84
82
434
168
△ 519
法人税、住民税及び事業税
1
2
法 人 税 等 調 整 額
53
△ 54
少数株主損益調整前中間純利益
113
―
中 間 純 利 益 又 は
中 間 純 損 失( △ )
113
△ 467
経 常 利 益 又 は
経 常 損 失( △ )
別
当 中 間 期
自 平成21年4月1日
(自至 平成22年4月1日
平成22年9月30日) (至 平成21年9月30日)
6,964
営 業 利 益 又 は
営 業 損 失( △ )
特
科 目
7,734
販売費及び一般管理費
損
失
税金等調整前中間純利益又は
税金等調整前中間純損失(△)
5
当 中 間 期
自 平成21年4月1日
(自至 平成22年4月1日
平成22年9月30日) (至 平成21年9月30日)
中間連結キャッシュ・フロー計算書(単位:百万円)
高
上
売
(単位:百万円)
Ⅲ.会社の概況
事 業 所
本
株式の状況
社
川崎工場(千鳥)
(塩浜)
技 術 研 究 所
〒210-0007
川崎市川崎区駅前本町12-1
(川崎駅前タワー・リバーク17F)
〒210-0865
川崎市川崎区千鳥町1-2
〒210-0826
川崎市川崎区塩浜3-10-1
〒210-0865
川崎市川崎区千鳥町1-2
取締役及び監査役
取 締 役 社 長
山
部
俊
一
常 務 取 締 役
片
野
弘
章
取
締
役
日
沖
克
彦
取
締
役
菅
沼
弘
之
取
締
役
河
原
文
博
取
締
役
梅
葉
芳
弘
常 勤 監 査 役
蓑
田
豊
一
常 勤 監 査 役
臼
井
健
二
監
査
役
遠
藤
剛
監
査
役
山
岡
弘
明
(注)1. 取締役梅葉芳弘氏は、社外取締役であります。
2. 監査役蓑田豊一、遠藤剛、山岡弘明の各氏は、社外
監査役であります。
(1)発行可能株式総数
137,297,000株
(2)発行済株式の総数
41,207,730株
(3)株主総数
5,900名
(4)大株主(上位10名)
株 主 名
三 菱 化 学 株 式 会 社
東 レ 株 式 会 社
株式会社オージーキャピタル
三 菱 商 事 株 式 会 社
シービーエヌワイデイエフエイインターナショナル
キャップバリューポートフォリオ
東京海上日動火災保険株式会社
川崎化成取引先持株会
三菱UFJ信託銀行株式会社
株式会社三菱東京UFJ銀行
國
井
和
司
持株数
(千株)
14,991
1,079
1,051
800
出資比率
(%)
38.70
2.79
2.71
2.07
658
1.70
553
463
438
296
261
1.43
1.20
1.13
0.76
0.67
(注)出資比率は、自己株式(2,473千株)を控除して計算して
おります。
(5)株主構成
金融機関 1,400,213株
金融商品取引業者
289,206株
個人・その他
19,925,230株
外国法人等
993,070株
事業会社・その他法人
18,600,011株
6
株 主 メ モ
事
業
年
度
株 主 確 定 基 準 日
(1)
定 時 株 主 総 会、期 末 配 当 金
(2)
中 間 配 当 金
(3)
その他必要に応じ、予め公告して設定する。
定
時
株
主
総
会
株
主
名
簿
管
理
人
特 別 口 座 の 口 座 管 理 機 関
郵 便 物 送 付
連 絡 先
電
話
照
会
(
上
公
)
場
証
告
券
の
取
引
方
所
法
毎年4月1日から翌年3月31日まで
3月31日
9月30日
6月中
三菱UFJ信託銀行株式会社
〒137-8081
東京都江東区東砂七丁目10番11号
三菱UFJ信託銀行株式会社 証券代行部
電話 フリーダイヤル 0120-232-711
東京証券取引所
電 子 公 告 に よ り、 当 社 ホ ー ム ペ ー ジ
(http://www.kk-chem.co.jp/koukoku/
index.html)に掲載いたします。なお、事
故その他やむを得ない事由によって電子
公告による公告をすることができない場
合は、日本経済新聞に掲載いたします。
株券電子化によるご注意
(1)株券電子化に伴い、株主様の住所変更、買取請求その他各種お手続きにつきましては、原則、
口座を開設されている口座管理機関(証券会社等)で承ることとなっております。口座を開設
されている証券会社等にお問い合わせください。株主名簿管理人(三菱UFJ信託銀行)では
お取り扱いできませんのでご注意ください。
(2)特別口座に記録された株式に関する各種お手続きにつきましては、三菱UFJ信託銀行が口座
管理機関となっておりますので、上記特別口座の口座管理機関(三菱UFJ信託銀行)にお問
い合わせください。なお、三菱UFJ信託銀行全国各支店においてもお取次ぎいたします。
(3)配当金の口座振込のご指定につきましても、お手続きは配当金振込指定書を各口座管理機関を
経由してお届けいただくこととなりました。振込指定のお手続きにつきましては詳しくは各口
座管理機関にお問い合わせください。
(4)未受領の配当金につきましては、三菱UFJ信託銀行本支店でお支払いいたします。