家族でも他人でも住めるイエの提案。現在の住宅は家族だけが暮らすことを前提につくられ、他人が入りにくくなっている。しかし、家族が個人へと解体され、他人とルームシェアするケースが多くなっている現在、家族でも他人でも生活できるラディカルなイエが必要ではないだろうか。多くの個室群を並べ、その個室群を自由に共有しながら生活することで、プライバシーを確保しつつ自由な暮らしを可能とする。その生活は、家族であろうと他人であろうと自分の自由な時間を確保でき、誰とでも暮らせるのではないだろうか。住む人を限定しないイエは、家族の枠を超えた、多様なライフスタイルに柔軟に対応でき、これから先の未来での可能性を見出すことができると考える。ダイヤグラム 1 2 小さな部屋を並べて構成する小さな部屋に解体する 3 4 Ｌ字の部屋群の反対の位置に階段を配置し、Ｌ字に並んだ小さな部屋に面して大きな部屋での動きを変化させる大きな部屋をつくる大きな空間大きなリビングというわけではなければ、大きなダイニングというわけでもない。特に何かに利用するわけでもない。シェアする人々が行きかい、顔を合わせる空間。部屋と部屋をつなぐ大きな廊下のような空間である。住民は何をするにしてもこの空間を通る。その度、顔を合わせ、気配を感じながら程よい距離感を持ちながら暮らすことができる配置図 1/800 。洗面所便所玄関シャワー室応接室スペース1 パソコン室書斎1 倉庫音楽室テラス倉庫、ロフト和室シアタールーム個室光庭光庭光庭光庭台所収納テラス個室食事室離れ個室光庭個室収納収納ミニキッチン作業室書斎2 個室テラス個室スタディルーム収納浴室浴室書斎2 テラス個室個室収納断面図 1/200 離れ 1階平面図 1/200 2階平面図 1/200 テラススタディルームミニキッチンシアタールームミュージックルームミュージックルームアトリエ書斎1 テラスパソコンルーム倉庫大きな場所と小さな場所フロ作業室ダイニングキッチン和室和室応接間シャワールーム玄関離れ収納 3階平面図 1/200 テラステラス光庭トイレ洗面室小さな個室群が並ぶ