秋号 川崎若者就労自立支援センター 「ブリュッケ」が開設! - Itscom.net

2014 年度
秋号
2014 年 10 月
川崎若者就労自立支援センター
「ブリュッケ」が開設!
「ブリュッケ」に登録した人は「フリースペースえん」と同
じように、行きたいと思った時に居場所を利用し、自分のペ
ースで日常を過ごすことができます。スタッフや仲間たちと
今年度、川崎市役所の健康福祉局生活保護・自立支援室か
ゆっくり話したり、一緒に作業をしたり、パソコンなどがで
ら「NPO 法人フリースペースたまりば」が委託を受け、準備
きたり、本を読むことができます。昼食づくりなども環境が
を進めてきた新事業・川崎若者就労自立支援センター「ブリ
整い次第、行っていく予定です。そのように安心して日常を
ュッケ」がいよいよ開設します。
過ごすことを基本に置きながら、「何かやりたい」と思った
近年の日本では、格差社会を背景に子どもを取り巻く環境
人たちが参加できるグループワークや講座も定期的に開催
が悪化しています。川崎市も例外ではありません。「子ども
します。また、「もう少し、外でいろんな体験をしたい」と
の貧困」が広がる中、川崎市内外の行政機関から支援が必要
思った人たちには、ボランティア体験や職場見学・就労体験
な状況にある子ども・若者に対する事業を実施するにあたっ
が行えるプログラムも準備しています。そして、「仕事をし
て、23 年間の実績がある「たまりば」に声がかかるようにな
てみたい」と思った人には、本人に合った仕事を実績のある
りました。そのような声を受け、法人としては、様々な議論
就労開拓員が一緒になって探します。そのようなことができ
を重ね、その都度検討を続けてきました。そして、一つの拠
る居場所が「ブリュッケ」です。
点にこだわってきた「たまりば」が、今年度から新しい事業
最後になりましたが、「ブリュッケ」とはドイツ語で「懸
を川崎市から受託することとなりました。それが、今回開設
け橋」という意味です。様々な繋がりを大切にして、懸け橋
する川崎若者就労自立支援センター「ブリュッケ」です。
となっていきたいという想いが込められています。
「ブリュッケ」は、「フリースペースえん」と違って対象
まだまだ始まったばかりで、「こういう居場所」というも
者が限定されています。生活保護を受給していて、なんらか
のが確立しておらず、今からここに集うメンバーと一緒に時
の理由でひきこもっている、不就学・不就労だったりする 15
間をかけて居場所を作っていくことになります。
~29 歳の若者が対象です。川崎市には 9 つの福祉事務所があ
り、そこに配属されている保護課の職員と対象者が相談し、
「行ってみたい」と思った人が「ブリュッケ」を利用するこ
とになります。
川崎若者就労自立支援センターという固い名前なので、
「就労しなくてはいけないのか」「自立しなくてはいけない
のか」という思いがよぎるかも知れません。しかし、「ブリ
ュッケ」で大事にしていくことは、本人が「こんなことを
やってみたい」という想いに継続的に寄り添うことです。
これからも温かく見守っていただけたら幸いです。
(ゆうき)
八丈、サイコ-!!!!!
まつりの花! 「バリマタ焼きそば」
11回目を迎えた夢パまつり、今年も大勢の人で賑わい、
水あそび・泥あそびを楽しむ子どもたちの笑顔であふれてい
ました。(詳しくは夢パーク通信8・9月号を見てね)
いっぱい遊んでお腹が減ったら、夢パークに関わる市民活
動団体のおいし~い食べ物屋さんエリア、レインボー商店街
へ!ホットドッグ、サモサ、ポップコーン…通るだけでもい
い匂い。
「えん」は、毎年恒例「バリマタやきそば」で出店。
今年の八丈合宿はのっけからみんな大興奮!竹芝桟橋と
準備のキャベツ切りから、鉄板を洗って片付けるところまで
八丈島を結ぶフェリーの「かめりあ丸」が引退し、「橘丸」
若者たちが全て担っています。大きな鉄板で一度に30人分
が新たな旅の友に加わりました。船内は新しくてピカピカ!
の焼きそばを焼くかっこいいお兄ちゃんたちを見て、次の世
押さえきれない楽しみな気持ちが、早速船内で大爆発です。
代の若者も育ってい
そんなスタートを皮切りに、今回の八丈合宿はワクワクド
て頼もしい限り。
「バ
キドキが盛り沢山。まずは八丈小島。
「行きたい!」という声
リマタ」の伝統の味
が多数だったのに、ここ数年は天候やいろんな事情で行けま
は引き継がれていま
せんでした。しかし今年は天候にも恵まれ、ついに行っちゃ
す。まだ食べていな
いました!釣り船で約20分かけて!透明度がますます上
い人は、来年をお楽
がった誰もいない貸し切りの海を大満喫しました。しかも船
しみに!(たかこ)
長さんの計らいでトローリングまで。船上から釣り糸をたら
拾った石で火がつけられる!?
し、なんと大きなカツオを8尾も釣りました。帰りには、イ
ルカが船のすぐ脇を気持ちよさそうに遊泳し、なんとも心安
久しぶりに平センと野外に行ってきました。9月24日
らぐひと時となりました。これはひとえに、八丈カンパをし
(水)、聖蹟桜ヶ丘駅付近の多摩川の河川敷。今回のお目当
てくれた方々や釣り船の船長さんなど、応援してくださった
ては、塩酸をかけると泡が出る石灰石、磁石にくっつく石、
みなさんのおかげです。本当にありがとうございました!
火打ち金で打つと火花が出る石などなど。
今年はたまりばの OB、
ノリやイチタが久々に合宿に参加。
多摩川には石灰石が千個に一個はあるということで、着い
八丈合宿のエキスパートである2人は、ともに釣りの名人。
たらまずみんなで大捜索。これはと思った石を平センのとこ
釣りをしたことがある人もない人も、2人に教えてもらいな
ろに持っていき、塩酸をかけると、シーン。何も起こらない。
がら存分に楽しみました。そして、地元の方からはカツオ、
何度も探してきては実験。泡がブクブク~とでると、大感
金目鯛、キハダマグロなど、驚くほどたくさんの海の幸もい
動!磁石にくっつく石の方が、少し探しやすかったかな。
指定管理施設
ただきました。イチタが一生懸命
午後は、火打ち金と拾った石で火おこしに挑戦。火花をう
さばいてくれて、新鮮な魚をみん
まく炭の綿へ飛ばすと、じ
なで美味しくいただきました。
わじわと着火。そこから、
思う存分美しい海で泳ぎ、森を
硫黄付きの〝ろ紙“に移す
探索してクワガタ捕り、笑いが止
と炎がメラメラと。コツを
まらないほど楽しいバーベキュー、
掴むまでは少し難しいけ
きれいな花火…。今年も思いっき
ど、つかないと悔しい。つ
り楽しんだみんな大満足の八丈合
いついハマっちゃう貴重
宿でした。
(しもん)
な体験でした。
(ダイスケ)
おさえておきたい「えん」の定番⑥★
キレイにし隊
死ぬまでにこの人に会いたい、会って話を聴きたい、
そばにいてその人が発するオーラを感じていたいと思っ
夢パーク周辺の地域を
キレイにするため毎週水
曜日11時30分からみ
んなでゴミ拾いを行って
います。その名も〝キレイ
にし隊“!キレイにし隊に
は、みんなに呼びかけをし
たりその日のゴミ拾いコ
ースを決めたりする、とっ
ても頼もしいサクラ隊長がいます。ちなみに現在の隊長は2代目。
初代隊長タケルが「これからあまり来れなくなるから」と後継者を
募集したところ、サクラが手を挙げてくれたのです。 さあ今日も、
サクラ隊長の呼びかけにより集まったメンバーでいざ出陣!
い つ も通 っ てい る 道で もよ く 見 て歩 い てみ る とゴ ミが た く さ ん
落ちていることがあります。ゴミがたくさん落ちているのは悲しい
ことだけど、日々の積み重ねが大事!みんなで一生懸命拾います。
また、ゴミを拾って歩いていると色々な発見があるのです。トカ
ゲやバッタ、ネコ、綺麗な花、高いところにある細い道など…わく
わくした出会いがいっぱいです。そして夢パークに戻ってくる頃に
は、疲れてはいるけれど何だか気分が良かったりします。
自分達の大切なところは自分達でキレイにしていこう。
これからも続けていきたいね。(あかり)
たことはないだろうか。そんな人 のおひとりが佐 藤 初 女
(はつめ)さんだ。初女 さんは1921年 青森 県 生まれ、
今年93歳になられる。岩木山の麓に「森のイスキア」を
開設 。そこに迷い、疲れ、救いを求めて訪ねてくるひと
があとを絶たないという。その人たちのために食事をつく
り、話を聴き、寄 り添 うことで再び生きる力を取りもどす
手助けをされてきた。こんな言 葉を見つけた。「心を病
んだ人がやって来る。体を病んだ人がやって来る。重い
のやら、軽いのやら、荷 物 を背 負 ってやって来る。そし
て、気がつけば、自分で荷物を降ろして帰っていく。」初
女さんが握ったおむすびを食べた青年が自殺を思いと
どまったというようなエピソードが数多くのこっている。は
たしてどんなおにぎりなんだろう。
僕が初めて初女さんを知るきっかけになったのは、今
から20年近く前に公開 された映画『地球交響曲(ガイ
アシンフォニー)第二番』である。そこで淡々と静かにお
むすびを握る初 女 さんの姿 が目 に焼 き付 いている。お
米 をやさしく祈 るように洗 う。お米 が望 んでいる水 加 減
に心を配る。「おむすびをつくるときは、お米の一粒一粒
が息ができるようにと思って握ります。」お米が苦しくなら
ないように、ギュッとは握らない。できあがったおむすび
を、ラップでくるまず、ハンドタオルでくるむ。お米が呼吸
★体操クラブに所属するサクチャンは体がやわらか~。片足で立って、もう
片方の足を上げて顔の横につける縦開脚は180度の直線、みごとな I(アイ)
字! 「毎日ストレッチすれば柔らかくなるよ」というサクチャンの言葉を信じて、
みんなで朝からストレッチ。開脚、前屈、子どもたちはみんな体が柔らかいな
ぁ。3日坊主にならなければ、憧れの180度開脚も夢じゃない!?(たかこ)
★10時30分にえんが開くと「おはよー!」と開くのを待ちわびていた子た
ちが元気よく入ってくる。普段外で遊んでいる子やゲームパソコンコーナー
に いる 子 も、 こ の 時 間 は 囲 炉 裏 の 周 りに 集 ま り 「 今 日 食 べ たい も のある
ー?」「昨日のテレビがさ~」なんて会話が始まる。子どもたちもスタッフも
入り混じり、まったりするのが最近の好きなひととき。(あかり)
★2つの大学のゼミ生たちが同じ日にえんを訪れた。その数なんと20名!!当
日のえんめしはまるで王様の晩餐会のよう。台所奥の囲炉裏からゲームコ
ーナーまで、ありったけの座卓とキャンプ用の机を繋げ、総勢 47名で「いた
だきます!」。えんめしでこの人数は新記録かも。大鍋一杯のカレーと3.6升
のご飯はあっと言う間にみんなのお腹に消えていきました。(ハイホー)
できず、汗をかきながら苦しんでいるように感じるからだ
という。そんなに丁寧 におむすびの気持ちを考 えたこと
はあるだろうか。「漬物が呼ぶんです。この石は重い。」
そう聞こえるような気 がして、初 女 さんは夜 中でも漬物
を見にいくことがあるという。漬物石の数は20個を超え
る。目に見えないところでこれほどまでに思いをかけてつ
くられた食べものをいただく幸せ。いのちをいただく、その
いのちが私のいのちへと移し替えられていく。たまりばが
23年間 続けてきた毎日 の昼 食づくり。日々の暮 らしの
中で初女さんから学ぶことはあまりにもたくさんある。「と
もに食べることは、ともに在ること。どんなに言葉を尽くし
て話すよりも、深いところで通じ合えるんです。」こう語る
佐藤初女さんの講演会。この機会を逃したらもったいな
い。お誘いあわせの上、ぜひご参加ください。
詳しくは4面およびチラシで。(西野博之)
インフォメーション
――NPO 法人フリースペースたまりば企画――
★詳しくは事務局まで★
講演会
食はいのち
生活の基本です
~かわさき子どもの権利の日事業~
夢パーク こどもゆめ横丁 2014
講師:佐藤初女さん
11 月 3 日(月・祝)11:00~15:00(夢パークは 18:00 閉所)
いつもの夢パークに子どもたちが自分で考えつくった“街”が出
現!お店も商品も全部手作りの現金商売。今年は「権利の日つ
どいイベント」と同時開催なので、講演会(講師:北村年子さん)
もあります。みなさんで遊びに来てください!
※4 日(火)臨時施設点検日のため夢パークはお休みです
5 日(水)「えん」はこどもゆめ横丁の代休です
11 月 16 日(日)14:00~16:00
エポックなかはら ホール
入場無料
会場
ガイアシンフォニーにも登場した、「森のイスキア」
の佐藤初女さんにお話をうかがいます。生きること、食
べること、つなぐこと…。日々の生活の中にある、たい
せつなものを見つめ直す機会にしませんか。
染めのおっちゃんと野染め
フリースペースって、どんなとこ?
12 月 1 日(月)11:00~15:00 夢パークおよびえんにて
「不登校」「ひきこもり」の子ども・若者の居場所づくり
京都の染色家、斎藤洋さんと一緒に 18mの布を自然の色で思
について、画像等をまじえて「夢パーク・フリースペース
い思いに染めよう。午後はメモリアルキルトを鑑賞しながら、エイ
えん」の活動紹介と質疑応答など意見交換を行ないます。
ズで亡くなった方々の話や、斎藤さんが東北支援で出会った
方々の話を聞こう。
<イベント出店★・フォルクローレ演奏♪>
★雑居まつり★
第4回
10月25日(土) 10:00~12:00(受付終了)
第5回
12月13日(土) 10:00~12:00
(原則として、各回とも同じ内容です)
対象
10 月 12 日(日)世田谷区・羽根木公園
フリースペース(居場所)の活動や、
不登校・ひきこもりについて関心のある方
♪白梅学園祭♪
10 月 18 日(土)小平市・白梅学園
♪かながわ教育フェスティバル 2014(オープニング)♪
10 月 25 日(土)13:00~エポックなかはら
※参加者 900 人のイベントのオープニングを、ロスえんクエントロ
スが盛り上げます
会場
川崎市子ども夢パーク内「多目的室」
資料代
500円 <要予約・先着20人まで>
『路地のあかり』(東京シューレ出版)
法人理事の松崎運之助さんの心あたたまる本です。
<新刊紹介>
ご支援いただきありがとうございます(2014.6.15~2014.9.22)
NPO 法人フリースペースたまりばに、応援会員として会費を入金してくださった方、カンパをいただいた方のお名前です。
(敬称略・順不同。希望されない方は掲載しておりません。
なお、掲載もれなどの不備がございましたら、事務局までご連絡ください。)
本田常隆、倉方洋行、齋藤こえ子、栗原恵美、齋藤拓、吉野芳子、岩出孝洋、清水善幸、石川富士子、鈴木健一、
藤井景子、土井貴央、新田学・匠、齋木麻衣子、天方大輝、安藤明日香、柏倉敏和、手嶋なつき、細見慶子、岡広美、
田老伸匡、竹内昭・太郎、山田恵理子、松山朋子、門田啓子、中村公一、田辺待子、細谷加代子、住政二郎、
宮嵜岩一、石山桂子、石橋充行・大吉、長谷川靖子、友兼清治・悦子、中川裕子、宮崎芳正、水上撫子、本間勉、
矢﨑美穂子、村岡美和子、髙田裕子、鈴木佐恵子、児島順子・満仲人・海偉人、柳橋小夜子、松崎良子、
馬場千鶴、福本陽子、長谷川和子、長谷川啓介、毛井海渡、毛井大智、川又直、菅江佳子、細谷資靖、小黒敦希、
豊田悦子、岡本徹平・恵子、佐藤三智子、西田隆音、平島春美、谷藤律子、有北いく子、常川恵子、小野美奈、
バザー倶楽部、西野博之、能條申子、榎戸貴子、愛甲香織、佐藤有樹、光冨真希子、友兼大輔、千葉志門、
一般社団法人コアプラス、(公財)世界宗教者平和会議日本委員会、福岡市こども総合相談センターピースフル
応援会員募集中!!
フリースペースたまりばの活動のためにあなたのお力が必要です!
月払い会員、年払い会員、個人会員、団体会員など各コースあります
振込先→郵便振替口座 002002-57382 特定非営利活動法人 フリースペースたまりば
*郵便局の自分の口座からなら、手数料が無料で振り込めます。
※他金融機関からも入金できるようになりました。口座番号は↓(支店名を「セ」で検索してください)※
〇二九(ゼロニキュウ)店 (029) 当座 0057382
詳しくは事務局まで
TEL 044-833-7562(光冨)