プロダクトインフォメーション:CANalyzer.IP プロダクトインフォメーション:CANalyzer.IP 目 次 1 概要 .......................................................................................................................................................................... 3 1.1 機能概要 ................................................................................................................................................................ 3 1.2 応用分野 ................................................................................................................................................................ 3 1.3 詳細情報 ................................................................................................................................................................ 4 2 機能 .......................................................................................................................................................................... 4 3 ハードウェア ............................................................................................................................................................ 5 4 リモート CAN 解析...................................................................................................................................................... 5 5 トレーニング ............................................................................................................................................................ 5 6 備考 .......................................................................................................................................................................... 5 この資料について CANalyzer.IP バージョン 8.1 を対象としています。 この資料では、CANalyzer オプション IP の応用分野と、それぞれの機能について説明します。 CANalyzer については、別途「プロダクトインフォメーション」をご用意しております。 発行元: ベクター・ジャパン株式会社 www.vector-japan.co.jp/ ※記述されている内容は予告無く変更されることがあります。(発行日:2013 年 8 月 19 日) © Vector Japan Co., Ltd. 不許複製 2 プロダクトインフォメーション:CANalyzer.IP 1 概要 組込システムにおいて、Ethernet ベースのネットワークとその上位層のプロトコルの重要性が増え続けています。オフィス環 境での IT ネットワークとは異なり、組込システムにおいては周期的なデータの送信が重要視されます。さらに、リアルタイ ム Ethernet システムは、ネットワーク解析ツールの接続によって発生する外乱に対して、一般的に影響を受けやすいもので す。CANalyzer.IP は、CANalyzer 従来の機能を Ethernet システム開発のために拡張します。まず、Ethernet インターフェイスを CANalyzer へ独占的に割り当てることで、Windows と他のアプリケーションから独立させ、リアルタイム Ethernet システムへの 影響を抑えます。インターフェイス用ハードウェアの VN5610 を使用すれば、2 点間のモニターも可能になります。 機能概要 1.1 1.2 > データベースへのリンクにより、シグナルと RPC パラメーターへのアクセスが可能 > インターフェイス用ハードウェアである VN5610 とスムーズに連携し、2 点間の接続をモニター > オペレーティングシステムからの影響を受けずに、データトラフィックの解析が可能 > Ethernet Packet Builder による任意の Ethernet パケットの送信 > すべての車両ネットワークを共通の時間ベースで解析 > 異なるバスシステム上のゲートウェイ通信を解析 応用分野 Ethernet ベースのネットワークをサポートし、車両開発においては特にビデオデータ送信、ブロードバンドのバックボーン用 Ethernet ネットワーク、Diagnostics over IP (DoIP)、EV と充電ステーションとの通信といった分野で、CAN バスシステムの場合 と同様にご利用いただけます。CANoe.IP ならではの優位性の 1 つが、ゲートウェイが車両内の他ネットワーク用にシグナル を変換する際の遅延時間を計測できる点です。たとえば、Ethernet から CAN/LIN/FlexRay などの車載ネットワークに転送され る診断情報の解析やそれらの整合性の確認もできます。 図 1:シグナルを表示するための CANalyzer.IP のコンフィギュレーション例。Ethernet プロトコル上のシグナルのデコードと解析結果をトレース Window に表示。 アクセプタンスフィルターを利用したパケット数の制限 www.vector-japan.co.jp/ 3 プロダクトインフォメーション:CANalyzer.IP 詳細情報 1.3 2 > ダウンロードセンター CANalyzer に関する各種ドキュメントをインターネットから入手できます。たとえばデモ版には、さまざまな用途に 応じたサンプル用コンフィギュレーションと、CANalyzer の全機能を説明した詳しいオンラインヘルプが付属してい ます。さらに、テクニカルアーティクルやアプリケーションノートなどの形で、ベクターの貴重なノウハウを利用 できます。 > CANalyzer の機能マトリクス バリアント、チャンネル、バスシステムへの対応についての詳細は、機能マトリクスに記載されています。 機能 CANalyzer.IP は、Ethernet 専用の機能を CANalyzer に追加します。 > Ethernet 32 チャンネルをサポート > ベクターの VN5610 Ethernet インターフェイスと PC の Ethernet インターフェイスをサポート > Ethernet インターフェイスが独立しているため、ネットワーク通信が Windows オペレーティングシステムやその他 のアプリケーションの影響を受けずに済み、リアルタイムシステムでは必須ともいえる要件をクリア > FIBEX-4.x ベースのデータベースとリンクすることで、シグナルおよび RPC パラメーターの使用が可能 > Ethernet とその上位プロトコルの VLAN、AVB、IP、UDP、TCP、SOME/IP、DoIP などをサポート > 各種フィルター機能の強化 (ハードウェア、測定設定 Window、ビューフィルター) > トレース Window に各プロトコルヘッダー情報を表示 > ユーザー独自のシグナルプロトコルデコーダーDLL の使用 > Ethernet Packet Builder による Ethernet パケットの簡易的な送信 > 送受信の方向とチャンネルを含んだデータトラフィックのログ機能をサポート 図 2:Ethernet Packet Builder は、Ethernet パケットの生成と送信に利用できます。適切なパケットとフォールトになるパケットの 双方をチェックサムとデータ長の設定機能を利用して簡単に生成・送信できます www.vector-japan.co.jp/ 4 プロダクトインフォメーション:CANalyzer.IP 3 ハードウェア Ethernet の通信解析には、少なくとも 1 チャンネルの Ethernet インターフェイスが必要です。ここではベクターの VN5610 Ethernet インターフェイスか、PC 内蔵の Ethernet インターフェイスが使用できます。VN5610 は計測専用に設計された Ethernet インターフェイスで、精度の高いタイムスタンプ、ベクターの他バスインターフェイスとの同期、2 点間のモニター、 BroadR-Reach® をはじめとする自動車固有の物理レイヤーのサポートといった独自の優位性を備えています。詳しくは http://vector.com/vj_vn5610_jp.html をご覧ください。 4 リモート CAN 解析 さらに、リモート CAN 解析機能によって、Car2X システム上での複数車両の通信内容の解析とそれらのシミュレーション、エ ンジンテストベンチでのリモート監視用途、HIL テストでのリモート解析など、新たな応用分野が広がります。農業機械また は建設機械の開発では、実際に同乗しなくても無線 LAN または Ethernet 経由で CAN メッセージを伝送および解析できるため、 テストの際は非常に有利です。 無線 LAN または Ethernet 経由のリモート CAN 解析には、別途 CAN-(無線) LAN ゲートウェイと、バスシステムの CAN 用のオプ ションが必要です。無線 LAN を利用する場合は、解析する側の PC に、無線 LAN レシーバーが必要です。タイムスタンプの精 度を高めるため、一部の無線 LAN ゲートウェイは同期や高精度タイムスタンプの生成などの機能に対応しています。サポー トされている CAN-(無線) LAN ゲートウェイについては、ベクターにお問い合わせください。 5 トレーニング ベクターでは、IP/Ethernet および CANalyzer に関するトレーニングを開催しています。また、お客様ご指定の場所でのオンサ イト・トレーニングも実施しています。 各コースの詳細やスケジュールにつきましては、ベクターの下記 Web サイトをご覧ください。 http://www.vector.com/vj_training_jp.html 6 備考 CANalyzer.IP にはカリフォルニア大学バークレー校およびその協力者によって開発されたソフトウェアが含まれています。 www.vector-japan.co.jp/ 5 www.vector-japan.co.jp www.vector-japan.co.jp/ 6
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