No.2671 2012 年 3 月 12 日 - 那珂湊ロータリークラブ

NAKAMINATO ROTARY CLUB
こころの中を
見つめよう
博愛を広げるために
四つのテスト
言行はこれに照らしてから
1.真実かどうか
No.2671
2012 年 3 月 12 日
事務所 ひたちなか市海門町二丁目 8-13 ひたちなか商工会議所那珂湊支所内
TEL.029(263)7811 例会日 毎週月曜日 12:30
FAX.029(263)6859 例会場 常陽銀行湊支店二階会議室
URL : http://www.nakaminato-rc.com/
★ 点 鐘
藤咲久光会長 国 歌 斉 唱
ロータリーソング「奉仕の理想」
司会 根本博副SAA ★ 出 席 報 告
常盤昌敬副委員長 会員数 29名 出席者 18名 欠席者 10名 出席免除者 1名 メークアップ 7名 出席率 89.2% ★ 会 長 挨 拶
藤咲久光会長 第 2820 地区第二分区のIMが無事終了でき
ましたことをお礼申し上げます。
昨日のテレビは一年前の「東日本大震災」の
特集番組でいっぱいでした。一年経っても
いっこうに収まらない原発、国内外に不安と
怒りが増しているような報道でした。
この日を世界は反原発 Day とするかも知れ
ません。ある番組では中東に向かっていた米
国の艦隊が震災の状況を的確に把握し、日本
2.みんなに公平か
3.好意と友情を深めるか
4.みんなのためになるか
どうか
政府の要請を受ける前に司令官の判断で被災
地に向かい、ヘリなどを使い必要物資を供給
してくれた報道を目にした時はうれしくて涙
が止まりませんでした。
一方ではアフガンで米兵が銃を乱射し、一
般市民を 16 人も銃殺した報道を目にした時、
国家戦略で動く兵士と人道で動く兵士とでは、
同じ兵隊でもこんなに差が出るのだと痛感し
ました。今、日本は「復興」という言葉で一体
になっているような昨日の番組でした。
★ 幹 事 報 告
卯野福弥幹事 1 . 3月4日の大子での 2011 ∼ 2012 年度第
2分区 I M について報告させていただきま
す。内藤彰 IM リーダーご指導のもと、大木
勲ガバナーをはじめ、那珂湊RC、常陸太田
RC、大洗RC、勝田RC、常陸大宮RC、
東海那珂RC、ひたちなかRC、大子RCの
8クラブの会員が一堂に会し、これまでに
ない実りある IM ができたように思います。
本クラブからは8つのクラブに先駆けて
藤咲久光会長のすばらしい発表がありまし
た。今回のテーマは、
「東日本大震災とロー
タリアンの絆」でしたが、どのクラブの発表
もそれぞれに立派な活動をしていることが
よく分かりました。また、次年度の各クラブ
の会長・幹事の自己紹介が壇上で行われ、当
クラブでは安達良司次期会長、野上哲平次
期幹事の自己紹介がありました。
これからもこのような研修をもとに、お
互いの一層の理解を深め、親睦と友愛を図
り、共に実践する真のロータリアンとして、
よりロータリー活動の質を高めていくこと
ができればと思っています。
2 . 4月2日(月)には5名のGSEが当例
会場にお見えになります。当日はいつもよ
り早く 12 時 20 分までに例会場においで頂
き、GSEの方々をお迎えしたいと思いま
すのでよろしくご協力のほどお願い申し上
げます。
3 . 4月8日(日)の地区大会の出発につい
てお知らせします。午前7時に藤屋ホテル
前を出発しますのでよろしくお願いいたし
ます。
4.この度、東日本大震災で保護者を亡くした
災害遺児で、大学生(短大生を含む)または
専門学校生に給付するために「ロータリー希
望の風奨学金」が設けられました。つきまし
ては、4月8日(日)の地区大会にチャリ
ティーボックスが用意されていますので、一
口 1,000 円以上の寄付をお願いいたします。
★ 委嘱状の交付
藤咲久光会長 根本博会員が次年度地区委員に任命されま
したので委嘱状をお渡しいたします。
★ 委 員 会 報 告
ニコニコボックス委員会
常盤昌敬委員長 藤咲久光会長……第2分区IMが無事終了
できました。感謝いたします。
金子貞夫会員……何回目かの結婚祝いを戴
きありがとうございました。
雑誌・会報委員会
金子貞夫委員長 「ロータリーの友」
3月号の紹介をいたします。
今月は識字率向上月間です。
◇ ボクとワタシの図書館 P5
「イマジネーション・ライブラリー」
NAKAMINATO
R O T Aは、
R Y5歳 C L U B
までの登録した子どもたちに毎月、年齢に
合った本を送る活動です。広大なカナダでは
書店がほとんどなく、図書館に行くのもまま
ならない地域がありますが、そのカナダで「イ
マジネーション・ライブラリー」を取り入れ、
子どもたちに本を届けているロータリークラ
ブがあります。
◇ 基本的教育と識字率向上 P8-9
ロータリーの6つの重点分野の一つに「基
本的教育と識字率の向上」があります。識字率
向上のために、ロータリアンは何ができるの
でしょうか。国際ロータリーの資料から紹介
します。
◇ THE VIEW FROM JAPAN P14-21
2011 年3月 11 日の大震災の時、東京にいた
ロータリー平和フェローのアリソン・ク
ウェッセルは、11 月東北地方をバスで訪問し
ました。彼女が結成した利益を目的としない
「フォトウホク」チームが切り取った震災後の
東北地方のミニアルバムです。
◇ 奉仕を通じて平和を
2012 年国際協議会リポート P28-32 国際協議会は、ガバナーエレクトの研修会
です。開会本会議では日本から3人目の国際
ロータリー会長となる田中作次氏が新しい
テーマを発表しました。さらに、新年度に向け
て、ロータリーに関するさまざまな情報が提
供され、またガバナーエレクト同士の情報交
換、意見交換もなされました。国際協議会開会
本会議では、RI会長エレクトが、新年度のR
Iテーマの発表に合わせ、自身の経験や、ロー
タリーに関しての考え方などを述べています。
★ 卓 話
私の思うこと
∼ 郷土かるたをみながら ∼
常盤昌敬会員 昨年1月の新年会の席で、当時の根本博会
長よりバッジつけて頂き、伝統ある那珂湊
ロータリークラブの一員にさせていただいて
から、1年と2ヶ月がたったところでありま
す。入会まもなく東日本大震災がおき、 世の
中が大混乱し、 クラブの活動も一時休止を余
儀なくされるなど、いろいろ有りすぎて長く
感じる一年間であったように思います。
さて、今回は入会して初めての卓話になり
ます。せっかくの機会を頂きましたので、工夫
を凝らし、準備をしてきました。海後宗郷会員
様よりお借りしたプロジェクターを使いなが
ら、進めて行きたいと思います。
まず、郷土かるたをご覧いただきながら、那
珂湊の良さをご一緒に再確認していただきた
いと思います。そして、私が今まで仕事を通し
経験したことや、家族や、地域のかたがたと接
し、生きてきたなかで、思うもの、感じるもの
をお話ししたいと思います。どうぞ最後まで
おつきあいください。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、
那珂湊には郷土かるたがあり、毎年ひたちな
か市子供会連合会が主催し大会が開かれてい
ます。娘が小学4年のときに、練習のため持ち
帰ったとき、初めてかるたを知りました。 五
七五調で書かれた読み札と児童が描いた絵の
取り札で構成されていて、那珂湊の名所や史
跡や特産物などが生き生きと描かれています。
郷土かるたが作成された経緯等細かいことは、
調べていませんが、かるた自体がよく出来て
いて、胸を張って自慢できる郷土の文化財だ
と思います。
それでは“あ行”から順にご覧いただききま
しょう。
四十年以上那珂湊で暮らしているにもかか
わらず、初めて判った場所や名称があり、まさ
に灯台元暗しでした。
これらの史跡等はお金では買えない大変貴
重なもので、新興都市ではこのような味のあ
るかるたを作ろうと思っても出来ないでしょ
う。それだけの価値があるものだと思います。
一緒に出てくる写真は、娘と夏休みに実際
に現場を回って写した物です。 そのときに、
どうしても、場所がわからず、探すのに苦労し
たのが、ひばり台です。石碑を作ったご本人
(石屋のご隠居)に教えてもらった場所には無
くて、かなり離れた場所に無残な状態であり
ました。
さて、ご存じの方もいらっしゃると思いま
すが、
積善の家に余慶あり(注1)
という故事があります。
私が葬儀に携わり、様々な経験した上で思
うことを一言で申し上げると、この故事が
ぴったりあてはまります。 若い頃は本人の努
力や頑張りや工夫などでいかようにも幸福に
なれると思っていましたが、 人の一生はその
人自身の行いだけで完結するのではなく、少
なからず、先祖の行いが作用していて、また、
子孫にも影響するものだと最近つくづく感じ
ます。
私なりの“善”の定義ですが、
*不潔でない
*自立している
*他人を傷つけない
*家族を大切にする
*先祖を敬う
など、ごくごく当たり前のことを自然にす
ることだと考えています。積極的な善行では
なく、悪行をしないことが大切ではないで
しょうか。
“家”を“街”に置き換え
積善の街に余慶あり このように言うこともできるのではないで
しょうか。先ほどご覧いただいた、ひばり台の
石碑の無残な姿に堪えかねて市の当局者に質問
にいったところ、経緯の説明も出来ない状態で
した。2年半経ちましたがいまだに返事があり
ません。とても残念ですが、その一方でそのと
きに指摘したもうひとつの問題点(観濤所入り
口看板)は、その後改善され、少しほっとして
います。いままで申し上げたような観点から、
先達が残した遺産・財産を大切しない街が発展
し、人々が豊で幸福になれるはずがありませ
ん。歴史有る那珂湊、
ひたちなか市はこれか
らもっと豊かになる可
能性を秘めている街だ
と思います。ごく当た
り前のことをやれる行
政であって欲しいと切
に思います。我々の子
孫に“余慶あり”であ
りたいと思います。
以上で卓話を終わります。最後までおつきあ
いいただきまして、ありがとうございました。
(注 1)
積善之家必有餘慶。
積不善之家必有餘殃。
積善 … 善行を積み重ねる。
余慶 … 祖先のしたよい事がらによって
子孫にまで及ぶ幸福。
積不善 … 不善を積み重ねる。
余殃(よおう) … 先祖の犯した悪事の報
いとして子孫に及ぶ災難。
出典 『易経』坤卦