国語科指導案 きつねの窓(24年度) .pdf

第6学年3組
国語科学習指導案
指導者
1
2
単元名
本の世界を深める
川畑
明果
『きつねの窓』『「読書座談会」をしよう』
単元について
(1)単元観
本 単 元 は ,学 習 指 導 要 領 第 5 学 年 及 び 第 6 学 年 の「 C 読 む こ と 」の 目 標( 3 )「 目
的に応じ,内容や要旨をとらえながら読む能力を身に付けさせるとともに,読書を
通 し て 考 え を 広 げ た り 深 め た り し よ う と す る 態 度 を 育 て る 。」に 基 づ き ,内 容( 1 )
「エ登場人物の相互関係や心情,場面についての描写をとらえ,優れた变述につい
て自分の考えをまとめること。」と「カ目的に応じて,複数の本や文章などを選ん
で比べて読むこと。」を受けて設定されている。
『きつねの窓』は,青と白の織りなす美しい世界が描かれている。この美しい世
界に迷い込み,子ぎつねと出会い,「ぼく」は昔を思い出す。なつかしいが,決し
て訪れることができない思い出。心の底から会いたいと思うが,もう二度と会うこ
とができない母や妹,そして大好きだった女の子。そんな思い出に,「ぼく」の心
は「せつなさ」で一杯になってしまう。これは子ぎつねの策略だったのだろうか。
せっかく手に入れた窓を「ぼく」はうかつにも失ってしまう。「もう一度きつねに
指を染め直してもらおう。」そんな「ぼく」の願いは叶えられないのだ。母ぎつね
を撃たれた独りぼっちの「子ぎつね」と「ぼく」は,共通の寂しさをもっていて心
を通わせていく,場面の構成や人物の心情の変容,美しい情景など,見応えのある
作品である。
本単元では,主人公の心の変化が手に取るようにわかり,おもしろくもせつなさ
を味わうことのできる教材文である。その世界観を感じながら,自分自身の感想や
意見を持って楽しさを感じ,音読の工夫によって,他者に登場人物の心情や場面の
様子を伝えさせる活動を仕組みたい。そこで,「ぼく」の気持ちの変容や「子ぎつ
ね」の言動の意味を読み深めていき,自分なりに想像を広げ,自分の声で物語の世
界を伝えていくための「オリジナル音読CD」を作成する活動に取り組ませる。そ
れは,ファンタジー作品の世界を楽しむ貴重な経験となるはずである。また,その
後の『「読書座談会」をしよう』でも,『きつねの窓』で読み深めていった経験を
生かして,自分の好きな物語をよりくわしく読み,自分が感じとった物語のよさを
全体に発表し合う活動につなげていきたい。
(2)児童の実態
本学級の児童は,想像力や場面をイメージすることが得意な児童と苦手な児童の
差が大きく,内容を理解していない児童も尐なくない。また,作品を読み終わった
後も個々の感想は持つが,それらを自分の言葉で表現することに抵抗感をもつ児童
も多い。自分自身の感想を表現することの抵抗感を和らげるために,この単元を通
して「オリジナルCD」を作るという目的をもたせ,各場面のキーワードをもとに
根拠を持って読み取りをさせていきたい。さらに,グループで話し合い活動をさせ
ることで,尐しでも自分の感想や想像した内容を発表して,他人に伝える表現力を
つけさせたい。
- 6の3(1)-
意識調査
(調 査 人 数 28 名
平 成 24 年 11 月 17 日 実 施 )
<教材に関する調査>
1
「ファンタジー」とよばれるお話を知っていますか。
・知らない・・・19名
・知っている・・・9名
(ハ リ ー ポ ッ タ ー ・ デ ィ ズ ニ ー ・ マ ジ ッ ク ツ リ ー ハ ウ ス な ど 。 )
2
音読をするときに心がけていることはありますか。
・ない・・・・・・・5名
・ある・・・
23名
(心がけていること)間違えずにはきはき読む。・・・・・・・・8名
「、」や「。」を意識して読む。・・・・・7名
聞こえるように大きな声で読む。・・・・・3名
姿勢よく読む。・・・・・・・・・・・・・2名
漢字や語句を間違えないように読む。・・・2名
登場人物の気持ちを考えて読む。・・・・・1名
3
自 分 が 今 よ り も っ と 音 読 が 上 手 に な る に は ,ど う し た ら よ い と 思 い ま す か 。
・登場人物の気持ちを考えて読む。・・・・・・・・・・・・・・・9名
・大きな声で読む。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8名
・漢字などを覚えてすらすら読む。・・・・・・・・・・・・・・・5名
・ていねいに読む。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2名
・本を好きになって毎日読む。・・・・・・・・・・・・・・・・・2名
・自分のペースで読む。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2名
<国語の意識に関する調査>
1
こ れ ま で 国 語 で 学 習 し て き た 物 語 な ど で ,印 象 的 な( 好 き な )お 話 は あ り
ますか。
・雪 わ た り( 1 1 名 )
・大造じいさんとガン(4名)
・川とノリオ(3名)
・おにたのぼうし(2名)
・わ す れ ら れ な い お く り も の( 5 名 )
・きつねのおきゃくさま(3名)
・消しゴムころりん(2名)
・お手がみ(1名)
・アレクサンダとぜんまいねずみ(1名)
・ごんぎつね(1名)
・ぼくの世界きみの世界(1名)
・ そ の 他 (説 明 文 , 物 語 な ど 。 )
2
これまで国語の学習で印象的な(好きな)活動はなんですか。
・討論をする。・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 14名
・登場人物になりきって,日記を書いたり劇をしたりする。
・・・・・・・・・・・ 10名
・登場人物と自分が会話をしているような文章を書く。・・1名
・感想文を書く。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1名
・意見文を書く。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1名
(3)支援・指導
実 態 調 査 よ り ,本 学 級 の 児 童 は ,国 語 科 の 学 習 で『 大 造 じ い さ ん と ガ ン 』『 川 と
ノリオ』などの物語や『雪わたり』などのファンタジーに興味を持っていることが
- 6の3(1)-
わかった。しかし,ファンタジーといわれる話がどんなものなのかをあまり考えた
ことがない,もしくはわからない児童が学級の3分の2程度いることもわかった。
そこで『きつねの窓』の学習を通して,ファンタジーが描く,現実的ではない不思
議な世界のおもしろさを味わわせたい。
また,日々の宿題で音読に取り組んでいるが,児童が音読をするときに意識して
いることが「、」「。」など,間の取り方やはきはき読むことであり,内容に関す
ることをあまり意識していないことがわかった。このことから,ファンタジーの世
界を読み味わわせるためには,日々の音読の宿題でも,根拠を持って内容を読み取
り,登場人物の心情をイメージしながら読み深めさせていきたいと考える。
本学級の児童は,自分の考えを日記や文章でまとめたり,討論などで自分の考え
を発言したりすることが好きな児童も尐なくないことがわかった。したがって,物
語の内容を読み深めていくために,場面ごとのキーワードを基に話し合いを行わせ
ることで,物語の内容を深く読み取らせていきたい。また,自分の意見を声に出し
て 伝 え る こ と や ,皆 の 前 で 音 読 を す る こ と に 抵 抗 を 感 じ る 児 童 も 多 い 。そ こ で ,「 自
分 たちが 不思議 に感じ たり気 になっ たりし たとこ ろを,工 夫し て音読 しよ
う 」 と い う 読 み の め あ て を も た せ た り ,グ ル ー プ 活 動 で は ,ヒ ン ト カ ー ド を 用 意 し
たりして,児童が意欲的に学習に取り組めるようにしていきたい。また,本単元の
学 習 活 動 は 話 し 合 い 中 心 に な る 。話 し 合 う 柱 が ず れ て し ま う こ と も 考 え ら れ る た め ,
各場面のキーワードを意識させ,キーワードを中心に登場人物の心情や場面の様子
を話し合わせていきたい。
<つけたい力>
○登場人物の心情や場面の様子を具体的に思い浮かべながら,ファンタジーの世界を
読み味わう力。
3 仮説との関連
<仮説①>
子 ど も た ち に 目 的 を 明 確 に も た せ て 読 ま せ れ ば ,自 分 の 考 え を も つ こ と が で き る だ ろ
う。
本単元では,登場人物の心情や場面の様子を読み取るために,自分の声で
豊かに表現することを目的としている。そのため,「自分たちが不思議に感
じ
せ
読
活
ワ
たり気
る。文
記号や
動では
ードを
にな
章を
読み
,ワ
中心
ったりしたところを,工夫して音読しよう」という目的を持た
8つに分け,文章を読み深め,工夫して音読させるために,音
方の工夫点などをワークシートに記入させる。さらにグループ
ークシートに記入したところや,前もって確認した場面のキー
に話し合いを進めていく。皆が発言できるようにするために,
交流のヒントカードを用意したり,話し合いの仕方を紹介したりする。そこ
で登場人物の心情を深く考え,どのように音読すれば良いかをグループで話
し合う。このように目的を明確にしながら学習を進めていくことで,主体的
に学習に取り組むことができるだろうと考える。
<仮説②>
表現活動の場を工夫すれば,目的に応じた表現をすることができるだろう。
本単元では,「登場人物の心情や場面の様子を読み取ること」,「読み取
- 6の3(1)-
ったことを自分の声で豊かに表現すること」の二つを目的としている。これ
らの目的を達成するために,グループで話し合い,話し合ったことを基にし
て 場 面 を 読 み ,音 読 し た『 き つ ね の 窓 』を C D に す る と い う 活 動 を 設 定 し た 。
この目的に応じた表現活動をしていくために,場面ごとにグループを作り
学習活動を進めていく。自分で感じた不思議なところや気になったところを
グループ内で話し合う場を設けることで,登場人物の心情や場面の様子を読
み深めることができるのではないかと考える。
また,グループ内で積極的に自分の考えを発表することで,ファンタジー
の世界を読み味わい,感じたことを自分の声で豊かに表現できるであろうと
考える。
4
単元の目標
○ファンタジーを読むことに関心を持ち,登場人物の心情や場面の様子をイメージし
ながら物語を読もうとしている。
( 関 心・意 欲・態 度 )
○場面ごとの登場人物の心情や場面の様子を読み取っている。
○文章中の語句の意味を理解している。
(読むこと)
(伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項)
5
指導計画(11時間扱い)
過程
時配
学
習
活
動
○あらすじを確認する。
○文章の全体構成をとらえる。
(仮説1)
つ
か
む
2
す
深
◇評価
○文 章 の 全 体 構 成 を と ら え る
ために,あらすじを確認さ
せる。
○学習の見通しを持つ。(仮説1) ◇物語の内容をとらえている。
「きつねの窓」オリジナル
(2)
表
○支援
CDを作ろう。
1
○話し合いをするためのグル
ープを作る。
○話し合い活動を活発にする
ために文章全体を分け,グ
○自分のグループが話し合う
ループを作らせる。
○音読記号の意味を捉えさせ
場 面 を 個 人 で 読 み ,音 読 記 号
をワークシートに書き込む。
め
る
る。また,その読み方にな
る理由を考えさせる。
○進まない児童には,ヒント
カードを提示しキーワード
(3)
となる言葉について考えさ
せる。
○ワークシートに書き込んだ
○不思議に思うところや気に
記 号 を 確 認 し な が ら ,音 読 を
なったところを意識しなが
する。
ら音読をさせる。
◇自分が不思議に思ったとこ
ろや気になったところを見
つけ,音読記号を書き込ん
でいる。
- 6の3(1)-
1
○自分が気になったところを
グ ル ー プ で 出 し 合 い ,意 見 交
流をする。
○グループ内で音読を聞き合
○どのように読めば効果的か
グループ内で話し合わせる
◇グループ活動で,自分の意
見を積極的に伝えている。
う。
1
○場面のキーワードとなる言
○さらに読み方を工夫するた
(本 時 )
葉 を 中 心 に ,グ ル ー プ で 考 え
めに,その場面のキーワー
を伝え合う。
ドとなる言葉を中心に,グ
ループで考えを深めさせる
○他のグループの話し合いの
様子を知る。
○皆が話し合いに積極的に参
加できるようにするため,
交流の仕方を紹介したり,
○心情や場面の様子を意識し
た読み方を考える。
ヒントカードを用意したり
する。
◇話し合ったことを基にして
○話し合ったことを基に音読
工夫して読んでいる。
をする。
○気持ちを込めて読む練習を
ま
する。
と
め
2
る
(2)
○登場人物の心情や場面の様
子を読み深めるために,話
○『 き つ ね の 窓 』オ リ ジ ナ ル C
Dを作る。
(仮 説 2 )
○録音したCDを聞き合う。
し合ったことを基にして工
夫して読ませる。
◇登場人物の心情や場面の様
子をイメージしながら,気
持ちを込めて読んでいる。
◇友達の音読のよさに気づい
ている。
○『「読書座談会」をしよう』 ○『きつねの窓』で,文章を
広
げ
に取り組む。
基に登場人物の心情や場面
4
の様子を深く読み取った活
る
(4)
動を生かして,読書座談会
に取り組ませる。
◇自分の紹介したい本を見つ
け,気に入った場面を紹介
している。
【並行読書】
書
名
著
者
名
直子
出
版
春の窓
安房
車のいろは空のいろ
あまん
注文の多い料理店
宮沢
ナルニア国物語
C.S.ルイス
岩波尐年文庫
不思議の国のアリス
ルイス=キャロル
岩波尐年文庫
ズッコケ三人組
那須
ポプラ社
きみこ
賢治
正幹
- 6の3(1)-
講談社
ポプラ社
新潮文庫
社
名
怪盗ルパン
モーリス=ルブラン
ポプラ社
盗まれた記憶の博物館
ラルフ=イーザウ
あすなろ書房
アローハンと羊
興安
こぐま社
6
本時の指導
(5/11)
(1)目標
○ オ リ ジ ナ ル 音 読 C D を 完 成 さ せ る た め に ,グ ル ー プ 活 動 に 積 極 的 に 参 加
している。
(関心・意欲・態度)
○ 登 場 人 物 の 心 情 や 場 面 の 様 子 な ど の 読 み 取 っ た こ と が ,伝 わ る よ う に 音 読 し て い
る。
(読むこと)
(2)展開
時配
2
学
1
習
活
動
と
内
容
グループで,前回の振り返
りをする。
○指導上の留意点
◇評価
○ 話 し 合 い を 活 発 に す る た め に ,前 回 の 学
習 で 交 流 し た 内 容 や ,場 面 の キ ー ワ ー ド
を振り返らせる。
1
2
本時の学習問題を確認する。
(仮 説 1 )
○学習の見通しを持たせるために,
本時の学習問題を確認させる。
声だけで「きつねの窓」を伝える方法を話し合おう。
4
3
中心に話し合いたい内容を発表 ○話し合いの柱を確認させる。
し合う。
5
4
自分の担当の場面を読む。
○登場人物の心情や場面の様子を確認す
る た め に ,自 分 の 担 当 す る 場 面 を 読 ま せ
る。
15
5
登場人物の心情や,場面の
○皆が積極的に自分の意見が言えるよう
様子をイメージしながら,
に す る た め に ,話 し 合 い の 流 れ を 確 認 さ
グループで自分が考えた読
せ た り ,ヒ ン ト カ ー ド を 基 に し た り し て
み方の工夫を出し合う。
話し合いを進めさせる。
(仮 説 2 )
○話し合う内容と物語の内容がずれない
よ う に す る た め に ,場 面 の キ ー ワ ー ド に
そって話し合いをさせる。
○登場人物の心情や場面の様子をイメー
ジ さ せ る た め に ,グ ル ー プ で ど の よ う に
読めばいいかを話し合わせる。
○活発に意見を交換し合っているグ
ループの話し合いを録音し,全体
に聞かせる。
- 6の3(1)-
P 43「 い ら っ し ゃ い ま し 」 に つ い て 。
A
子ぎつねは,ぼくがお客さんとして店に来たから,うれしいと思うよ。
だから高い声でうれしそうに読んだらどうかな。
B
な る ほ ど 。で も 私 は 子 ぎ つ ね が 言 っ た「 い ら っ し ゃ い ま し 。」は ,尐 し
小 さ な 声 で ,怪 し そ う に 読 ん だ ら い い か な っ て 思 う よ 。子 ぎ つ ね は ,た
だ ぼ く の こ と を 歓 迎 し て い る だ け じ ゃ な く て ,始 め か ら ぼ く の 指 を 染 め
ようとしていた気がするから。
C
私 も B さ ん と 同 じ 考 え だ よ 。き っ と 子 ぎ つ ね は「 し め た 。」と 思 っ て い
る ん じ ゃ な い か な 。そ れ に ,「 い ら っ し ゃ い ま し 。」と 言 わ れ た ぼ く は
お ど ろ い て い る か ら ,「 い ら っ し ゃ い ま し 。」の 前 は 間 を 空 け て 読 み た
いな。
10
6
グループで話し合ったこと
○登場人物の心情や場面の様子を読
をもとに読む練習をする。
み取らせるために,話し合ったこ
とを基に,物語の内容をイメージ
しながら読む練習をさせる。
◇グループ活動に積極的に参加して
いる。
8
7
グループごとに発表する。
○話し合いで深め合った登場人物の
(仮 説 2 )
心情や場面の様子を参考にし,読
み方を工夫して自分の声で表現さ
せる。
◇グループで話し合ったことを基に
して,工夫して読んでいる。
- 6の3(1)-
(3)板書計画
文章の全体構成
ゆ
っ
く
り
・
・
・
~
速
く
・
・
・
→
弱
く
・
・
・
音
赤 読
・ 記
・ 号
・
う
れ
し
い
間
・
・
・
<
四
、
皆
に
紹
介
す
る
。
青
・
・
・
不
安
。
悲
し
い
強
く
・
・
・
=
三
、
グ
ル
ー
プ
で
練
習
す
る
。
二
、
グ
ル
ー
プ
で
話
し
合
う
。
一
、
自
分
で
場
面
を
読
む
。
今
日
の
流
れ
法
を
話
し
合
お
う
。
き
つ
声
だ
け
で
「
き
つ
ね
の
窓
」
を
伝
え
る
方
ね
の
窓
安
房
直
子
文章の全体構成
指そ
でれ
窓で
をも
作、
っと
てき
みど
るき
の、
でば
すく
。は
、
八
、
んきあ
でつれ
しねっ
たにき
会り
う、
こ一
と度
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あぼ
りく
まは
せ、
七
、
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、
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五
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い
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四
、
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・
・
・
・
・
」
「
こ
れ
、
ぼ
く
の
母
さ
ん
で
す
。
」
- 6の3(1)-
三
、
腹
が
立
つ
「
「
染
すは
そ
」い
め
、
いう
な
た
ん
しそ
で
まう
も
し
お
ょ、
染
うお
め
。
い
」指
た
を
し
お
ま
二
、
い「子は
か尐ぎは
ねしつあ
。休ね、
」めがさ
せ化っ
てけき
くたの
れん
なだ
。
「
ど
う
ぞ
、
ど
う
ぞ
」
「
い
ら
っ
し
ゃ
い
ま
し
」
一
、
す「
ぐあ
引れ
き?
返」
す
ん
だ
。
地
面
も
な
ん
だ
か
、
う
っ
す
ら
と
青
い
。
き
つ
ね
の
窓
安
房
直
子