地域リーダーの育成支援 - 静岡県学校間情報ネットワーク

【1】しずおかの人づくり講座Ⅰ「学校支援講座」
(1)目
的
学校の教育活動を支える地域の人が自分の役割を理解して学校へ足を運び、「開
かれた学校づくり」によりよく協力する態度の育成を図る。
(2)期
日
平成 18 年6月 10 日(土)
(3)会
場
函南町中央公民館(函南町上沢 81 番地)
(4)対
象
学校評議員、学校ボランティア等学校支援に
かかわる地域住民、PTA役員、教職員
(5)参加人数
50 人
【明石要一氏
(6)日程と研修内容
時 間
内
容
9:30~9:45 受 付
開講式
9:45~9:55
諸連絡
講義「生涯学習と静岡の教育改革は今・・・」
9:55~10:35
静岡県総合教育センター職員
講演:なぜ家庭・学校・地域の連携が必要か
「子どもの変化に対応した学校づくり」
10:45~12:15
千葉大学教育学部長 明石要一氏
12:15~13:00
昼食・休憩
13:00~14:00
事例発表「開かれた学校づくり」の取組
富士宮市立井之頭小学校教頭 中野厳氏
相棒合宿実行委員会委員長 赤池一男氏
14:10~15:30
グループワーク
「こんな協力してみたい!
~みんなで考えよう開かれた学校づくり~」
15:35~15:45
閉講式
(7)成果と課題
ア 成果
(ア)アンケート結果
(回収 41 人)
50%
全体
ア とてもよかった
使用研修室
小ホール前
小ホール
小ホール
小ホール
小ホール
研修室
講義室1、2
工作室
小ホール
100%
0%
講演】
講義
イ よかった
講演
事例
ウ やや不満
7
GW
エ 不満
オ 無回答
(イ)主な感想意見
・参加して本当に良かったと思います。機会があればまた。
・今後同じでよいと思います。
・役員(PTA)、先生以外の一般の人も参加できるようにしてもらいたい。
・小・中・高と一緒でなく、分けた方がよかったのでは?
・午前中(半日)程度のほうが負担が少ない。
・冷房が強すぎる。
・もっと多くの事例を紹介してほしい。
・最後のグループ討議の方法は、とても参考になりました。
イ 課題
全体としては概ね好評であったが、開催時期については6月はPTA行事などが重なっ
ていて適当とはいえなかった。行政説明も時間的・内容的にもう少しコンパクトにしたほ
うがよい。
事例発表
地域による井之頭小学校児童の育成
井之頭小学校では、老人会、婦人会をはじめ、地域の大人たちがさまざまな場面で、子ども
の育成に協力しています。夏に行われる「相棒合宿」は、雄大な富士山の麓で行われる宿泊体
験活動ですが、地域の大人が組織した相棒合宿実行委員会と学校の先生方が協力し実施してい
ます。荷物の運搬のほか、食事やレクリエーション、体験活動や清掃指導など、地域の人も一
緒に指導します。
また、井之頭小学校の子どもたちは地域の伝統の担い手としても活躍しています。8月末に
地域をあげて行われる「陣場の滝祭り」で、上級学年の子どもが、伝統の「陣場の滝太鼓」を
披露するのです。この太鼓を指導するのが、相棒合宿実行委員会委員長 赤池一男さんです。
赤池さんは仕事の合間を縫って週 1 回約 1 時間ずつ、井之頭小学校の体育館で指導しています。
赤池さんは「技術よりも心のありようを伝えたい。不器用であってもその子なりに上達すれ
ばよいし、できないことを努力してみんなで一つになる喜びを感じさせてやりたい。」と話し
ていました。そして「地域の伝承や歴史のことを伝え、この高価な太鼓が、将来の地域の担い
手として子どもたちが健やかに育つようにという地域の人々の願いの込められた代物である
ことを知らせたい。」とも話しました。井之頭小学校の子どもたちは、学校と地域の大人の協
力によって育てられています。
【相棒合宿】
【陣場の滝太鼓披露】
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【2】しずおかの人づくり講座Ⅱ「生涯学習の視点から考える家庭教育講座」
(1)目 的 家庭教育の充実を図るため、家庭教育支援に携わる人が、生涯学習社会における家庭教育の重
要性とあり方を理解し支援活動にあたることができるようにする。
(2)期 日 平成 18 年9月9日( 土 )
(3)会 場 静岡県総合教育センター(掛川市富部 456 番地)
(4)対 象 子育てサポーター・家庭教育相談員・保育士等育児支援活動をする人、幼児・児童の教育に関
わる人、家庭教育・育児支援活動に関心のある人等
(5)参加人数 50 人
(6)日程と研修内容
時 間
9:15~9:45
9:45~9:55
10:45~11:30
11:40~12:20
12:20~13:05
内
容
受 付
使用研修室
エントランスホール
開講式(あいさつ)
大研修室
諸連絡
講演「家庭は生涯学習社会の入り口」
静岡大学教育学部助教授 冬木春子氏
講義「家庭教育支援を考える」
浜松市立三ケ日中学校長 鈴木利尚氏
昼食・休憩
9
大研修室
大研修室
時 間
内
容
使用研修室
シンポジウム
「21 世紀を生き抜く子どもにするために何が必要?親は何する?」
シンポジスト
前浦律子氏(静岡市立安東幼稚園・安東保育園長、幼稚園長会会長)
服部誇知氏(掛川市立第一小学校父親クラブ会員・同元PTA副会長)
13:05~14:20
大研修室
大石快子氏(子育てサポート“ぺあれんつ”代表)
倉田たえ子氏(NPO法人湖西なろっぷスクール理事長
コーディネーター
鈴木利尚氏(浜松市立三ケ日中学校長)
14:25~15:30
グループワーク
研修室1、2
「生きる力を育む家庭教育」
15:35~15:40 閉講式
大研修室
(7)成果と課題
ア 成果
(ア)アンケート結果 (回収 40 人)
100%
80%
60%
40%
20%
0%
全体
講演
ア とて も よ か っ た
講義
イ よ か っ た
シ ン ポジ ウ ム
ウ や や 不 満
GW
エ 不 満
(イ)主な感想意見
・講義を聴かせていただいて本当に参加して良かったと思った。聴き終わった後、心が充たされ、
明日よりまた子どもたちのために頑張ろうという大きな力をいただいた。
・理論的なお話からジーンと心にしみる話まで大変充実した内容だった。色々な立場から話をうか
がうことができ、大変勉強になった。
・メニューが多いのはよいが各持ち時間が少ないため流れとして慌ただしい。より充実させるため
に回数を分けたシリーズにしたほうがよい。
イ 課題
(ア)講演に対する評価も、系統的、俯瞰的に家庭教育のあり方を理解できたというものが多かったが、
一方では理論的すぎる、具体的にどうすればよいかわからないという意見もあった。
(イ)内容的に充実していながらも中身が多すぎて時間不足気味であった。
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【3】しずおかの人づくり講座Ⅲ「地域コミュニティづくり講座」
(1)目 的 地域コミュニティづくりをリードしようとする人が、生涯学習の理念を理解し、企画
力、コミュニケーション能力等幅広い知識や実践力を身に付け、よりよいコミュニティ
づくりを実践できるよう能力を高める。
(2)期 日 平成 18 年 11 月 11 日(土)
(3)会 場 静岡県教育会館(静岡市葵区駿府町1-12 番地)
(4)対 象 地域コミュニティのリーダーを目指す人 地域コミュニティづくりに関心のある人
(5)参加人数 14 人(内訳:教職員4人、一般県民 10 人)
(6)日程と研修内容
時 間
内
9:30~10:00
受付
10:00~10:30
開講式・ガイダンス
10:30~12:00
容
会 場
講義『地域づくりにおける住民参加と学生の市民参加』
金谷尚知氏(日本大学国際関係学部教授)
パネルディスカッション『地域コミュニティをどうつくるか』
静岡県教育
会館4F
A会議室
パネリスト
青島美子氏(磐田市:静岡県人づくり推進員)
13:00~14:30
平野正俊氏(掛川市:キウイフルーツカントリー Japan 代表)
堀田一牛氏(藤枝市:NPO 法人藤枝・お茶事の村理事長)
コーディネーター
金谷尚知氏(三島市:日本大学国際関係学部教授)
A・C 会議室
14:45~15:45
クループワーク『地域の現状と課題』
*C 会議室は
地下1階
15:50~16:00
A会議室
閉講式
(7)講座の概要
ア 金谷氏講演について
金谷氏からは、日本大学の学生と三島市等が連携した、
地域づくりについて、話があった。
特に三島の名産を使ったお弁当作り、お菓子づくりなどの
話に参加者の注目が集まった。
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イ パネルディスカッションについて
『地域コミュニティをどうつくるか』をテーマに3人のパネリストと会場からの質問等でデ
ィスカッションを行い、次のような地域づくりのキーワードが数多く出された。
・最初は数名による活動から、ネットワークができ、3人の活動は地域づくりの大きな推進
力に成長した。
・人と人が顔を付き合わせた交流を重要視。
・行政との協働による事業展開。
ウ グループワークについて
ディスカッション
9つのキーワード
地域づくりのための9つのキーワードを
地域の自然歴史や文化の理解、地域課題の発見、
ランク付け等する中で、テーマに沿ったグ
住民参加の推進、地域づくりに関する学習機会の
ループワークを展開した。
充実、ネットワークの形成、学社連携、人材の発
見、行政とのパートナーシップ
(8)成果と課題(参加者アンケートから)
講座への満足度
あまり満足できなかった
0%
不満足
0%
満足
だいたい満足
あまり満足できなかった
不満足
満足
42%
だいたい満足
58%
ア 成果
大学生と行政が協働した地域づくりや、事例発表者からの地域づくりのポイント等は参加者
に好評であった。
イ 課題
講座自体の広報を充実させ、より多くの県民に周知する必要がある。
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