平成20年度 (共同研究) 研究成果事例 UV 硬化型インクジェットプリンタとカッティングマシン を応用した建具の開発 ▼ 表 ▲ 図1 インクジェットサンプル表面(100 倍) 塗装方法と硬度・付着性 下塗り 中塗り LW LW TXL2 TXL2 TXL2 1U 1U TXL1 TXL1 上塗り 鉛筆硬度 碁盤目 2B 0※ USC H 0※ SH H 0 UC H 10 H 0 LC H 0 2B 0 SH HB 0 TH HB 4 SH HB 8 UC F 4 LW:アクリルラッカー白、LC:アクリルラッカークリア、1U:1 液ウレ タン、TXL:ウレタンサフェイサ白、SC:サンディングシーラ、UC: ウレタンクリア、TH:タフハード、SH:シリコン系ハードコート ※MDF の材破 図2 ラッカー白表面(100 倍) 現在市販されている建具には、パネル構造に化粧紙を貼ったものが 多く使われており、大量生産には向いていますが、多品種小ロット には対応できません。そこで、高付加価値化と省力化を両立させる ため、MDF(medium density fiberboard)などの基材に直接印刷する プロセスを考えました。UV インクジェット印刷技術を応用し、課題 となる、インクの付着性、硬度及び耐摩耗性を向上する方法を検討 しました。 表に示したように、ウレタンクリアが 硬度・付着性が最も良く、シリコン系ハ ードコートやタフハードは、下塗りとの 界面で剥離してしまいました。また、図 1で示したように、インクジェット印刷 共同研究機関 共和成産㈱ 品は、顔料の周りを透明な樹脂がコーテ ィング、点状に分布しており、図2のよ うな塗装品に比べ、基材との接触面積が 小さいため、物性が出ないことが確認で きました。 お問い合わせ先 工業技術研究所 ユニバーサルデザイン工芸科 工芸スタッフ 電話 054−278−3024
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