SPP化学の不思議を探る実験講座(PDF形式(33KB))

様式6K-1/5
平成21年度 理数系教員指導力向上研修事業(希望型)
実施報告書
※緑部分は項目選択、黄色部分は記入してください、英数字は半角で統一して記して下さい。
整 理 番 号
KK091015
1.実施機関
実施機関名
千葉県総合教育センター
実施機関の属性
教育委員会・生涯学習機関
所在地住所
〒
電話・FAX番号
TEL
連絡先担当者
(いずれかを選択)
261−0014 千葉県千葉市美浜区若葉2丁目13番
043−276−1184
所属・役職
FAX
043−276−4095
カリキュラム開発部 指導主事
氏名
谷口 哲也
(平成21年9月1日現在)
2.連携先
連携先の属性
連携先の属性
連携先
(いずれかを選択)
連携先
(いずれかを選択)
東邦大学理学部
f大学
3.講座内容
研 修 名
化学の不思議を探る実験講座
※下記のうち該当する分野について、○を選択してください (複数選択可)
テーマ分野(基本分野)
物理系
化学系
生物系
地学系
数学系
-
○
-
-
-
※下記のうち該当する分野について、○を選択してください (複数選択可)
環境
エネルギー
情報通信
ナノテク・材料
宇宙
防災・安全
-
-
-
○
-
-
ライフサイエンス
ロボット
統計
科学一般
その他
-
-
-
-
-
テーマ分野(領域分野)
※講座の中で話題に取り上げたトピックがあれば、○を選択してください (複数選択可)
iPS細胞、ES細胞 インフルエンザ、感染症 がん研究、臓器移植
話題として触れた内容
-
-
-
インターネット、スーパーコンピュータ 地球温暖化、ゲリラ豪雨 自然エネルギー、燃料電池
-
ナノテクノロジー、新材料 月探査衛星「かぐや」、国際宇宙ステーション ノーベル賞(日本人受賞)
○
-
-
-
その他
-
-
4.実施日数
A.事前打合せ
2
日間
B.研修実施
2
日間
5.受講者
受講人数
C.事後打合せ
0
日間
※講座が複数日である場合、各回の活動に参加した合計人数を記入すること
小学校
7
名
中学校
12
1)受講者の募集方法 (※いずれか選択)
高等学校
合計
特別支援学校
10
2
31
名
名
名
A 教育委員会より各学校に募集をかけてもらった
名
2) 講座形態 ※下記形態から選択してください(複数選択可)
科学館・大学等での見学・実習
講義
屋内実験
その他( )
※本報告書はホームページに掲載し、他機関への情報提供資料とさせていただきます。
個人情報等を記載する際には、ご注意ください。
様式6K-1/5
KK091015
様式6K-2/5
< 研 修 >
実施日①
平成 21 年 8 月 21 日
実施場所
東邦大学理学部
講師 (全て)
所属・役職
東邦大学理学部 講師
加地 千裕
氏名
2 名
TA (全て)
16
受講者(全て)
名 (男性 7
名
,
女性
9 名)
内 容
1 講義「錯体とは何か」‥錯体化学の特徴,組み合わせ,金属錯体の生成について
・生体反応の中心にある金属錯体‥光合成システムにおける金属錯体,ヘモグロビンにおける酸素を運搬
する錯体
・生活の中での金属錯体‥エデト酸塩,エレクトロルミネッセンス素子材料,蛍光発光する希土類錯体
・医療で活躍する金属錯体‥抗ガン剤,MRI造影剤
・工業で利用される金属錯体‥右手型,左手型の化合部を作り分ける錯体
2 実験のねらい‥・「錯体の機能を知る」,「異なる金属イオンの錯体を合成する」,「実験上の注意」
3 実験①「酸素を吸うコバルト錯体」
実験②「様々な色を示す錯体」(金属イオンの種類を変える方法)
4 分子模型セットを使った錯体の構造について
実施日②
平成 21 年 8 月 25 日
実施場所
東邦大学理学部
講師 (全て)
所属・役職
東邦大学理学部 准教授
松川 史郎
氏名
3 名
TA (全て)
15
受講者(全て)
名 (男性 7
名
,
女性
8 名)
内 容
1 講義「有機典型元素化合物を使った分子変換∼Wittig-Horner反応によるオレフィン化合物の合成」
・超原子価化合物・G.Wittigによる15族元素の超原子価化合物の研究
・Wittig反応・応用例
・Horner-Wadsworth-Emmons(HWE)反応
2 実験
・本実験で行う反応,実験上の注意
・薄層クロマトグラフィーによる試料の純度の確認
・Mel-Temp型融点測定装置を用いた試料の融点測定
・核磁気共鳴法による目的物の生成とその純度の確認
3 協議
・受講生の所属する各学校において,本講座の受講内容を授業等において生徒に還元する方法についての
提案・発表
平成 年 月 日
実施日③
実施場所
講師 (全て)
氏名
所属・役職
TA (全て)
名
受講者(全て)
名 (男性
名
,
女性
名)
内 容
※本報告書はホームページに掲載し、他機関への情報提供資料とさせていただきます。
個人情報等を記載する際には、ご注意ください。
※欄が足りない場合は、セルを広げる、本シートをコピーする等して記載してください。
様式6K-2/5
KK091015
様式6K-3/5
<事後打合せ>
※打合せで使用した資料の電子データ等があれば添付の上、提出願います。
実施日
平成
年
月
日
実施場所
講師
参加者
氏名
所属・役職
氏名
所属・役職
TA
名
学校および
教委の職員
名
打合せした具体的な内容
※本報告書はホームページに掲載し、他機関への情報提供資料とさせていただきます。
個人情報等を記載する際には、ご注意ください。
様式6K-3/5
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様式6K-4/5
<外部発表(口頭発表、論文発表)など>
※外部発表で使用した発表資料の電子データ等があれば添付の上、提出願います。
実 施 日 時 平成
年
月
日
時
分
∼
時
分
発 表 会 名
発表会主催者
発表会場
発表者所属・氏名
発表内容
(webサイトのURLなど)
<賞への応募、受賞など>
※地域等で今回の研修に関して賞への応募を行った場合、もしくは受賞した場合に、記入してください。
応募・受賞した賞
表
彰
日
応募・受賞
内容
(webサイトのURLなど)
<取材>
※TVや新聞・雑誌等において今回の研修の取組が紹介された場合に、記入してください。
TV 局 、 新 聞 ・ 雑 誌 等 の 名称
放映日あるいは掲載日(掲載号)
タ イ ト ル
紹介内容
(webサイトのURLなど)
<その他>
※今回の研修について、教員の研究会等で紹介した、近隣地域で交流会を開催した等、成果公開を実施した場合は、記入してください。 ※本報告書はホームページに掲載し、他機関への情報提供資料とさせていただきます。
個人情報等を記載する際には、ご注意ください。
様式6K-4/5
KK091015
様式6K-5/5
①研修のねらい
今日,学校現場における理数教育においては,児童生徒の理科離れ,学力低下等の問題があり,その改善を図
る必要に迫られている。その対応策への一つとして,児童生徒にとって興味関心をもたれ,実社会にどのように役
立っているのかが明確にわかるような,魅力ある理数教育を学校現場で実施していく必要があると考えられる。そ
こで,本研修講座では,錯体,有機合成化学などに関する最新の研究成果を,実験・実習を中心に実際に理科教
員(受講者)に体験してもらうことにより,理科教育の実践的指導力の育成・向上を図ることを目的とした。また,理
科教員が,最新の研究成果に触れることにより,科学技術の有用性及び科学技術の発展と実社会との密接な関
連を再認識するとともに,研修内容を各学校種の理科の授業にどのように活かすかについて協議を行うことで,よ
り実践的な研修となることをねらいとした。
②研修の企画立案
※企画立案時に留意・工夫した点を記入してください。
A 連携先との連携・協力体制についての留意点・工夫点
①昨年度の研修内容を踏まえ,どのように講座を改善すればよいかを計画段階から講師と良く相談した。
②研修が円滑に進み,かつ内容が濃いものとなるように,講師,TA,実施担当者の役割分担について良く打ち合
わせた。
③化学実験を中心とした講座であるため,事故のないように安全面に配慮することを確認した。
B ①の研修のねらいを達成するための留意点・工夫点
①受講者自身に体験を伴い,より深い理解をしてもらうために,実験を中心とした講座になるように配慮した。
②受講者が実習した内容を児童生徒に還元すると共に,地域の教員にも紹介出来るように作成した試料等のうち
安全に管理できるものは持ち帰ることができるように配慮した。
③講義内容は,化学の先端的なものを取り入れ,専門性の育成について配慮した。
④受講者は様々な学校種であったので,各学校種の交流と共に,本講座の活用方法について協議の時間を設け
た。
C 参加教員が、研修の成果を学校の教育活動に還元できるようにするための留意点・工夫点
①作成した試料や分子モデルを,各受講者が持ち帰ることで,学校現場で受講内容を教材として利用出来るよう
にした。
②化学の様々な分析機器を実際に使用することで,分析手法を学び,受講者が学校現場での生徒実験に活用出
来るようにした。
③講師と受講者が交流し,今後受講者が学校現場で生じた化学に関する疑問等を講師に相談しやすいようにし
た。
④研修内容を,各学校現場でどのように活用できるかを提案・発表する協議の時間を設定した。
様式6K-5/5
KK091015
様式6K-5/5
③研修の評価方法
*②の活動や効果(教員の実践的指導力育成・向上等)の評価をどのように行ったかを具体的に記入し
てください。
JSTで設定されているアンケートとは別に,アンケートを実施した。アンケート項目は以下のとおりである。
①この研修は,わかりやすく参加してよかった。
②この研修は,すぐにでも授業で活用できる内容であった。
③この研修は,校内研修に取り入れるなど役立てることができる。
④この研修は,児童・生徒の学習意欲を喚起し,理解を深めるために役立つ内容である。
⑤この研修は,児童・生徒の科学的思考力を高めるために役立つ内容である。
⑥この研修で,自分の視野を広めることができた。
⑦この研修で,実践力をつけることができた。
⑧この研修で,理論や技術を広く知ることができた。
⑨この研修は,自己研修を進める上で役立った。
⑩この研修で,研修意欲や研究意欲を高めることができた。
⑪この研修で,研修・研究の仲間を得ることができた。
⑫この研修は,自身の教育課題を解決するために役立った。
⑬この研修テーマで,もっと高度な内容を企画してほしい。
⑭この研修の講師の話は,わかりやすく自分自身の疑問点などを解決することができた。
⑮この研修で配布された試料や提示された内容は,わかりやすく適切なものであった。
⑯この研修中の課題や作業は適切であり,時間内に解決したり作品を仕上げたりすることができた。
⑰自分の地域の教育資源(博物館など)をもっと活用して授業をおこなってみたい。
④研修の評価結果
※②について③に基づいた企画の評価を、定性的ばかりでなく定量的に記入してください。
(結果)アンケート結果において,「とてもそう思う」+「そう思う」という肯定的評価は,以下のとおりになった。
①この研修は,わかりやすく参加してよかった87.5%
②この研修は,すぐにでも授業で活用できる内容であった。6.3%
③この研修は,校内研修に取り入れるなど役立てることができる。0%
④この研修は,児童・生徒の学習意欲を喚起し,理解を深めるために役立つ内容である。56.3%
⑤この研修は,児童・生徒の科学的思考力を高めるために役立つ内容である。56.3%
⑥この研修で,自分の視野を広めることができた。100%
⑦この研修で,実践力をつけることができた。56.3%
⑧この研修で,理論や技術を広く知ることができた。87.5%
⑨この研修は,自己研修を進める上で役立った。93.8%
⑩この研修で,研修意欲や研究意欲を高めることができた。100%
⑪この研修で,研修・研究の仲間を得ることができた。25%
⑫この研修は,自身の教育課題を解決するために役立った。18.8%
⑬この研修テーマで,もっと高度な内容を企画してほしい。6.3%
⑭この研修の講師の話は,わかりやすく自分自身の疑問点などを解決することができた。81.3%
⑮この研修で配布された試料や提示された内容は,わかりやすく適切なものであった。87.5%
⑯この研修中の課題や作業は適切であり,時間内に解決したり作品を仕上げたりすることができた。93.8%
⑰自分の地域の教育資源(博物館など)をもっと活用して授業を行ってみたい。68.8%
(分析)・問1∼5の「研修全般に関する評価」では,内容が高度であったため,直接授業に役立つのは難しいと感
想をもったことがわかる。特に小学校の教員には授業への応用が難しいとの意識があったと考えられる。しかし,
講座への参加には高い肯定的評価となった。
・問6∼13の「自己研鑽に関する評価」では,研修に対する非常に高い肯定的評価となった。
・問14∼16の「講師に関する評価」も非常に高い肯定的評価となっており,講師の指導内容・指導方法が効果的
であったことが理解される。
・問17の「連携講座に関する評価」も肯定的評価となっている。
様式6K-5/5
KK091015
様式6K-5/5
⑤今後の発展性・課題等 ※今回の研修全般で感じた、以下の項目の新たな可能性、発展性、課題などについて記入してください。
A 連携のあり方について
東邦大学理学部と当センターでは連携事業を複数実施しており,両者が研修講座を良く理解し,協力して実施出
来る体制が整っている点が,連携のあり方として優れている。今後もこの連携体制を保ちながら,より各研修講座
の内容を改善していくことが大事であると考えられる。
B 研修内容、参加教員や学校現場への影響・効果について
①研修内容について
東邦大学の講師の先生方には,大変熱心に準備していただき,また,当日の講義・実験指導も受講者にわかり
やすい工夫が多々あり,素晴らしい研修講座であった。研修内容が先端化学に関するものであったが,実生活と
の結びつき等についても説明してもらい,さらに,実験技術・技法についての習得の点からも充実した研修内容で
あった。
②参加教員への影響・効果について
参加した教員にとって大変肯定的な影響力のある充実した研修となったことは,アンケート評価から読み取るこ
とができる。特に,この講座を受講することで,さらに研究意欲を高めることができた点は,今後,教員の自己研修
をさらに深化させ,そのことが授業への反映につながる点からも,大変大きな効果であったと考えられる。
③学校現場への影響・効果について
現場への影響については,学校種によって多少異なると考えられる。内容的には,先端化学に関するものであっ
たので,高等学校において最も授業に反映できるものであった。しかし,参加した教員の実験に関するスキルアッ
プには確実につながっており,小・中学校においても,実験指導等で児童に効果的に指導することができるものに
なると考えられる。また,設定した「協議」の中で,各学校種における理科授業の展開・取扱い方法について情報
交換をすることができ,異なる学校種における理科教育の接続について研修することが出来たのは,教員にとって
効果的な研修となったと考えられる。
※本報告書はホームページに掲載し、他機関への情報提供資料とさせていただきます。
個人情報等を記載する際には、ご注意ください。
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