2次元CADの基礎

空間デザイン演習資料(第3回)
はじめに(復習)
前回の復習でもう一度、描いてください。
画面操作は大丈夫ですか?
図形削除できますか?
(1)四角形作図
横100、縦50の四角形を作図
寸法は作図しない
面積:5000
(2)三角形作図
1辺80の正三角形を作図
寸法は作図しない
面積:2771
1
(3)台形作図
上辺50、下辺100、縦50。上辺は左の20から作図
寸法は作図しない
面積:3750
(4)逆T構造物
寸法は作図しない
面積:900
2
データの取得
前回と同様に授業資料を取得します
「マイコンピュータ」もしくは画面下部のフォルダのマークをクリックしてエクスプローラを起動し、
以下の手順でCivilserverからデータをコピーする
②「¥¥civilserver」と打ち込む
ユーザー名およびパスワードは
ともに「civil」と入力
①エクスプローラを起動
③Civilserver内の「資料」を選択
④DATA_No03 フォルダを
コピーしてデスクトップ上に
貼り付け
本演習に使用するデータ一覧

bridge.dwg

DATA03_01.dwg

DATA03_02.dwg

DATA03_03.dwg

DATA03_04.dwg

DATA03_05.dwg
授業資料は,必ずデスクトップにコピーしてから,デスクトップ上のファイルを
開くようにして下さい。ネットワーク上で開くと,フリーズしやすくなります。
デスクトップ上のデータファイルはコンピュータのシャットダウン時に自動的に
消去されてしまうので、保存したい人は各自のメディア(USBなど)に保存をし
て下さい。
3
6. 課題演習2
この課題では以下の橋梁を作図します。
補助線を利用しながら作図していきます。
作図手順は以下になります。
①主桁
②支柱
③斜材
④左側橋脚(四角+V字)
⑤橋台
③
⑤
①
②
④
全体図
ファイル開く bridge.dwg
ファイルを開いた後、画面上部のワークスペース設定の「Civil 3D」を「2D 製図と注釈」に変更し、
作業を行う。
4
⑤
(1)主桁を描く
1)補助線
右支柱から右に 100000 左支柱から左に 90000の位置に補助線(縦線)を描く
90000
100000
②
(オフセット)
オフセット距離を指定 :
100000 Enter
オフセットするオブジェクトを選択 :
①縦線クリック
オフセットする側の点を指定:
①より右側をクリック
オフセットするオブジェクトを選択 :
Enter
再度オフセットを実行し、左も作図する。
オフセット距離を指定 :
90000 Enter
オフセットするオブジェクトを選択 : ②縦線クリック
オフセットする側の点を指定:
②より左側をクリック
オフセットするオブジェクトを選択 :
Enter
※カレント窓(画面左上)
オフセットで作図された図は、元図形と同じレイヤになります
作図された2線をクリックし、カレント窓から
補助線レイヤをクリックします。
補助線レイヤに変更されます
5
①
2)作図
レイヤ:主桁に設定する
(カレント窓から”主桁”を選択。)
長方形を作図
①
×
交点をクリック
(長方形)
一方のコーナーを指定
①交点指示
もう一方のコーナーを指定 : @390000,-6000 Enter
※主桁レイヤ
6
(2)支柱を描く
1)作図(右の橋脚の上に作図する)
レイヤ:支柱に設定する
ポリラインを作図
(ポリライン)
□
始点を指定: ①点指示
①
次の点を指定 @2500,136077 Enter
次の点を指定 @3000,0 Enter
次の点を指定 @2500,-136077 Enter
次の点を指定 または [円弧(A)/閉じる(C)/2分の1幅(H)/長さ(L)/元に戻す(U)/幅(W)]: c Enter
2)移動
5000右に移動する
(移動)
オブジェクトを選択: ①図形指示
オブジェクトを選択: Enter
基点 または 移動距離:
基点②を指示後、 直交モード、右方向、
5000を数値入力後 Enter
レイヤ 支柱は一時非表示にします
①
カレント窓内から○をクリック
消灯:レイヤを非表示
点灯:レイヤを表示
□
②
上のメッセージが表示される→”現在の画層を非表示にする”をクリック
7
(3)斜材を描く
①補助線
右支柱から右に10000の位置に補助線(縦線)を8本描く
10000×8
①②③④・・・・・・⑨
(オフセット)
オフセット距離を指定 :
10000入力後 Enter
オフセットするオブジェクトを選択 :
①縦線クリック
オフセットする側の点を指定:
①より右側をクリック
オフセットするオブジェクトを選択 :
②縦線クリック
オフセットする側の点を指定:
②より右側をクリック
A
□
・・・・繰り返す
連続して、8本作図し、最後にEnter
②線を削除する (線を選択し、Delete)
B
×
(鏡像)
右7本
オブジェクトを選択:
右7本を指示
オブジェクトを選択:
Enter
対称軸の 1点目を指定: 対称軸の 2 点目を指定: A・Bを指示
元のオブジェクトを消去しますか? [はい(Y)/いいえ(N)] <N>:Enter
新たに作図した図形を選択し、補助線レイヤに変更する。
レイヤ:補助線に設定する (カレント窓から”補助線”を選択)
[はい(Y)/いいえ(N)] <N>: の解説
はいかいいえを選択できます。
はいならY いいえならNを入力する
8
②作図
レイヤ:斜材に設定する
支柱レイヤを表示
(カレント窓;支柱レイヤ点灯)
線分を作図
(線分)
Oスナップ交点で1本1本
作図する
(4)左側橋脚を描く
1)作図(左の橋脚の上に作図する)
レイヤ:橋脚に設定する
長方形を作図
①□
(長方形)
一方のコーナーを指定
①交点指示
もう一方のコーナーを指定 :
@8000,14259 Enter
2)移動
3000右に移動する
(移動)
①
オブジェクトを選択: ①図形指示
オブジェクトを選択: Enter
②□
基点 または 移動距離を指定:
②指示後、 直交モード、右方向、3000を
数値入力後 Enter
9
3)V字構造物を移動
③
△
(移動)
オブジェクトを選択: ①図形指示
オブジェクトを選択: Enter
①
基点 または 移動距離を指定:
②Oスナップ中点で指示後、
③Oスナップ交点指示
△
②
Oスナップ中点が表示されない場合は画面下の
オブジェクトスナップを右クリックし、中点のOスナップを
選択する
または、設定から中点のOスナップを選択する
10
(5)橋台を描く
1)作図(左)
レイヤ:橋台に設定する
ポリラインを作図
□
①
(ポリライン)
始点を指定: ①交点指示
次の点を指定 直交モード 右方向、3000 Enter
次の点を指定 直交モード 下方向、2500 Enter
次の点を指定 直交モード 左方向、3500 Enter
次の点を指定 直交モード 上方向、5343 Enter
次の点を指定 直交モード 右方向、500 Enter
次の点を指定 または [円弧(A)/閉じる(C)/2分の1幅(H)/長さ(L)/元に戻す(U)/幅(W)]: c Enter
2)長方形作図
②□
(長方形)
一方のコーナーを指定
②交点指示
もう一方のコーナーを指定:
@2500,-5200 Enter
③
3)移動
500右に移動する
□
④
(移動)
オブジェクトを選択: ③図形指示
オブジェクトを選択: Enter
基点 または 移動距離を指定:
④指示後、 直交モード、右方向、500を数値入力 Enter
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4)右にも作図
鏡像で作図する
(鏡像)
オブジェクトを選択:
オブジェクトを選択:
窓選択 ①②指示
Enter
対称軸の 1 点目を指定: 対称軸の 2 点目を指定: A・Bを指示(主桁の中点)
元のオブジェクトを消去しますか? [はい(Y)/いいえ(N)] <N>:Enter
A
△
②
△
B
①
補助線レイヤを非表示にすると完成。
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課題の提出について
提出の際には、学年・組・番号・氏名を入力してください。
入力の仕方は前回の資料を参考にしてください。(※フォントの大きさは10000にして下さい)
印刷についても、前回の資料を参考にしてください。
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付録
付1.円
画面左上
円のマークの右にある▼
円を描く方法は数種類用意されています。
ここでは代表的な3つを紹介します。
を押して円を描く方法を
選択する
作図練習
DATA03_01.dwgを開きます。
練習内容
B-1~3のボーリング調査位置の印を○で作成します。
(1)B-1は赤い十字線の交点を中心に半径5の円を作成します。
(2)B-2は赤い線の両端を通る円を作成します。
(3)B-3は赤い三角形の各頂点を通る円を作成します。
使用するOスナップは[交点]と[端点]です。
(1)B-1
中心と半径を指定
交点を中心に半径5の円を作成します。
①円のメニューから[中心、半径]を選択する。
P1
②交点P1をクリックします。
③円の半径を指定 :
5 Enter
2点を指定
2つの端点を通る(線が直径)円を作成します。
(2)B-2
①円のメニューから[2点]を選択する。
P2
P1
②円の直径の一端を指定:
P1をクリックします。
③円の直径の他端を指定:
P2をクリックします。
(3)B-3
3点を指定
3つの端点を通る(三角形が内接)円を作成します。
P1
①円のメニューから[3点]を選択する。
②円周上の 1 点目を指定:
P1をクリックします。
P3
P2
③円周上の 2 点目を指定:
P2をクリックします。
④円周上の 3 点目を指定:
P3をクリックします。
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付2.円弧
円弧作図には11種類の方法が用意されています。
画面左上
円弧の右の▼
から種類を選択
練習内容
作図練習
中心線の一部が欠けています。
DATA03_02.dwgを開きます。
円弧(始点・終点・半径)で中心線
を作図しましょう。
使用するOスナップは[端点]です。
※円弧の半径は[30]です。
P1
円弧(始点、終点、半径)
円弧のメニューから[始点、終点、半径]を選択する。
①円弧の始点を指定:
P1をクリックします。
②円弧の終点を指定:
P2をクリックします。
P2
③円弧の半径を指定:
キーボードから 30 Enter
ポイント!
円弧作図の始点、終点の指示は反時計周りで行います。
補足:一般的な円弧の作図方法
円弧(始点、中心、終点)
円弧のメニューから[始点、中心、終点]をクリックします。
P1(始点)
①円弧の始点を指定:
P1をクリックします(任意の場所)。
②円弧の中心点を指定:
P2(中心)
P2をクリックします。
P3(終点)
③円弧の終点を指定:
P3をクリックします。
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付3.文字
AutoCADの文字作成は2種類の方法があります。
①マルチテキスト・・・複数行の文字列を作成できます。
②文字記入・・1行文字列を作成します。編集修正が容易です。
①
②
作図練習
DATA03_03.dwgを開きます。
練習内容
A
○で囲った断面A図で作業します。
(1)鉄筋の直径を変更します。(D16→D13)
(2)文字の高さを変更します。(高さ125→175)
(3)断面図名を追記します。(A-A)
(4) 「???」表示を日本語表示させます。
(5)マルチテキストの使用方法
(6)寸法値の修正
(1)文字列の修正
①
①の鉄筋径[D16]をダブルクリックすると「D16」の文字を変更することができます。
文字列表示を[D13]に変更してEnterを押します。
②の鉄筋径も同様に修正します。
②
(2)文字高さの修正
①の鉄筋径[D13]をクリックして選択します。
そのまま右クリックすると左図のようなメニューがでてきます.
次に、[プロパティ]をクリックします。
↓以下のようなプロパティが表示されます。
[文字-高さ]をクリックして
1.キーボードから 175 Enter
文字の高さが変わります。
2.②の高さも 175 に変更します。
ポイント!
文字列の修正もプロパティ(内容)で作業可能です。
複数の文字列を同じ内容へ修正するときはプロパティを使うと便利です。
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文字入力(文字記入)
[文字記入]を選択します。
(3)図面名表示を追記
コマンドラインの表示に沿って作業します。
P1
①文字列の始点を指定:
P1をクリックします。
②高さを指定 <> : 300 Enter
③文字列の角度を指定 <0> : Enter
④文字列を入力 : A-A Enter
④文字列を入力 : Enter キーを押してコマンド終了。
(4)???を日本語表示する。
メニュータブから注釈を選択
○で囲まれた部分をクリック
①[文字スタイル管理]ダイアログが表示されます。
②SHXフォントが[txt.shx]になっています。
③ビックフォントを使用にチェックを入れます。
④[適用]をクリックして閉じます。
③
④
ポイント!
日本語を入力する時の注意
①「.shx」が付くフォントを使用して日本語を入力する時は必ずビックフォントを使用にチェックを入れて下さい。
②あらかじめ「MSゴシック」などのTrueTypeフォントを使用する。
例)「MSゴシック」フォントを使用した場合
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文字入力(マルチテキスト)
(5)マルチテキストの使用方法(図面外で練習してください)
最初のコーナーを指定;P1
「マルチテキスト」を選択します。
もう一方のコーナーを指定;P2
文字設定
任意の2点を決めてください。
その枠内に文字を入力します。
P1
P2
文字スタイル:Standerd
文字フォント:txt
文字の高さ設定:300
文字列の入力画面
にします。
文字列の入力画面には「123」を入力
終了には枠外をクリックします。
コマンドライン
(6)寸法値の修正
寸法値はマルチテキストで作図されています。
寸法値をダブルクリックしても修正画面は出てきません。次の手順で修正します。
P1
コマンドラインに「 ed 」と入力、Enterします。
(何も機能を選択していない状態で「ed」と入力後Enterでも可)
ED(DDEDIT)が選択されます。
①DDEDIT注釈オブジェクトを選択:
寸法値 P1をクリックします。
文字の編集が可能になります。
②「1200」を「3000」に変更
寸法値が置換わります。
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付4.回転
DATA03_04.dwgを開きます。「プレート加工図②」を修正します。
図形を基点を中心にして回転させます。
移動練習
練習内容
垂直に引かれている矢印を30°傾けます。Oスナップの[端点]を使用。
操作手順
アイコン
をクリックします。
コマンドラインの表示に沿って作業します。
①オブジェクトを選択:
S1
矢印線(S1)を選択します。
②オブジェクトを選択:
Enter キーを押して確定します。
③基点を指定:
線分の端点を指示します。
④回転角度を指定 :
キーボードから 30 Enter
矢印線が基点を基準に30°回転しました。
30°
補足:AutoCAD の角度
右水平の方角が0゚ で反時計回りに増加、時計回りに減少
(時計回りに指定するときは角度の前に「-(マイナス)」を入力)
※この設定は変更できますが通常はこのまま使用します
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付5.計測
DATA03_05.dwgを開きます。
ここを
クリック
計測練習
練習内容
距離・面積を計測します。
①距離計測
黒太線の2点をクリックすると、情報が表示される
Escキーを押して終了
①
②
A)多点指示
⑤
②面積計測
黒線の交点を連続指示(端点①~⑤を順にクリック)
し最後にEnter
結果が表示される。Escで終了。
①
②
③
④
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B)ポリライン+オブジェクトプロパテイ管理
⑤
①
②
③
④
上図の黒線は線分であり、ポリラインではありません。
ポリラインに変換し結合するコマンドをご紹介します。
コマンドラインに pedit
Enterキー
ポリラインを選択 : ①線指示
ポリラインに変更しますか? <Y> Enter
オプションを入力
[閉じる(C)/結合(J)/幅(W)/フィットカーブ(F)/スプライン(S)/カーブ解除(D)/線種生成モード(L)/元に戻す(U)]: j Enter
オブジェクトを選択: ②③④⑤の線をクリック Enter
オプションを入力
[開く(O)/結合(J)/幅(W)/フィットカーブ(F)/スプライン(S)/カーブ解除(D)/線種生成モード(L)/元に戻す(U)]:Enter
ポリラインを線分にする場合は、修正ツールバーの分解を実行
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※注意事項
1.取り扱いデータに関する注意事項
PCをシャットダウンすると作業データは自動的に削除されます
授業で使用したデータは、ネットワークを通して、課題提出フォルダ内の各自
の番号フォルダに保存してください。
バックアップを取りたい場合は各自でUSBメモリ等を持参してください。
手順
データ取得の際と同様に、「¥¥civilserver」と入力し、「提出2013」フォルダをクリックする
自分の使用しているPCの番号(cadcae○○○の数字部分)のフォルダにファイルを提出する
各自の番号(cadcae○○○)の
課題提出
フォルダに保存
2.PC使用後の注意事項
授業終了後、PCをシャットダウンしてください。また、シャットダウン後ディスプレイ
の電源も消してください。
使ったイスは机の下に入れてください。また、PC周辺も整頓してください。
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