足立区総合交通計画(案) パブリックコメント実施状況および意見に対する区の考え方について 1 パブリックコメントの実施状況について (1)実施期間 平成23年8月22日(月)∼平成23年9月21日(水) (2)実施方法 足立区ホームページで公表するとともに、交通対策課、各 区民事務所等において希望者に配布しました。 (3)実施結果 15名(1団体含む)の方から30件の意見がありました。 2 ご意見に対する区の考え方 意見等の項目 計画路線の早 期整備要望 (6件) ご意見の概要 区の考え方 はるかぜ7号(六ッ木都住 バス事業者及び関係機関と協 ∼六町駅∼梅島駅)の梅島駅 議を行い、早期実現に努めてまい を西新井駅へ変更する案は ります。 大賛成です。早期実現を要望 する。(類似意見2件) 綾瀬駅∼六町駅∼西新井 バス事業者及び関係機関と協 駅行きはるかぜの新設に賛 議を行い、早期実現に努めてまい 成です。ぜひ実現していただ ります。 きたい。 はるかぜ12号の五反野 バス事業者及び関係機関と協 駅交通広場への乗り入れに 議を行い、早期実現に努めてまい 賛成です。交通広場の早期完 ります。 成を願います。 大谷田二丁目中川沿い地 計画に位置付けられた大谷田 域のバス路線の導入要望。 二丁目付近を走行する路線につ (類似意見2件) いて、バス事業者及び関係機関と 協議を行い、早期実現に努めてま いります。 1 バス路線への はるかぜ12号(亀有駅南 要望(6件) 口∼綾瀬駅∼五反野駅∼足 立区役所∼西新井駅東口)が エル・ソフィアに停車するよ うルートを変更してもらい たい。(類似意見2件) 今年5月に「区民の声」あてに 同様の要望があり、事業者と協議 したところ、本路線は西新井東口 を利用されるお客様が多く、ルー トを変更すると、距離の延伸に伴 い所要時間が増加し、定時性の確 保が難しくなるため、現時点では 困難であると回答しています。 今後、利用状況等を見極めなが ら必要に応じ検討していきます。 花畑団地周辺から足立区 花畑団地周辺から竹ノ塚駅、六 役所経由、北千住行きのバス 町駅、綾瀬駅へのバス路線が充実 路線を整備してほしい。 しています。また、竹ノ塚駅から は東武伊勢崎線で北千住駅へ、バ スは足立区役所経由で北千住駅 西口への路線が運行しています。 六町駅からはTXで北千住駅へ、 バスは北千住駅西口への路線が 運行しています。綾瀬駅からは東 京メトロ千代田線で北千住駅へ、 はるかぜ1号、12号で足立区役 所への路線が運行しています。 したがって、現時点では花畑団 地周辺から足立区役所経由、北千 住行きのバス路線の整備は困難 な状況です。 今後、まちづくりの状況等を見 極めながら必要に応じ検討して いきます。 花畑団地から六町駅間の 現在この路線は、時間当たり2 バス路線を増便してもらい 本から3本程度運行しています。 たい。 都市交通懇話会等を通じてバス 事業者に要望していきます。 2 バス路線への 竹ノ塚駅∼保木間・南花畑 ご要望の竹ノ塚駅∼六町駅間 要望 ∼六町駅∼保塚住区∼足立 の路線は計画に位置付けられて 区役所のバス路線の要望。 います。また、六町駅から西新井 駅及び綾瀬駅への路線も計画に 位置付けられており、既存路線バ スも綾瀬駅に乗り入れています。 西新井駅及び綾瀬駅から足立 区役所までは既存はるかぜが充 実しており、現段階では全ての要 望に応えることは困難な状況で す。今後、利用状況等を見極めな がら必要に応じ検討していきま す。 計画に位置付けられてい る「はるかぜ」新設(綾瀬駅 ∼亀有駅)の路線を長門地域 (中川一∼三丁目)を走行す るルートに変更して欲しい。 道路上を車両が通行すること については、道路構造の保全ある いは交通の危険防止の観点から、 道路法第47条及び車両制限令 (道路法に基づく政令)の各規定 により、通行できる車両の幅、重 量、高さ、長さ等についての制限 が定められています。また、バス 事業者が道路運送法第4条に基 づきバスの路線運行の許可を受 けるにあたっては、これら関係法 令に適合していることが条件と なります。現在のはるかぜは、一 般的に歩道のない道路において、 道路幅員が概ね6m程度確保さ れていないと道路運送法の許可 を受けることができません。した がって、ご提案の地域につきまし ては、この条件を満たすことがで きず、現行法令上「はるかぜ」を 新設することはできません。今後 も別の手法も含め引き続き検討 してまいります。 3 歩行者自転車 歩行者、自転車、車を分離 自転車走行環境整備は、車道に の分離(3件) した自転車走行環境整備を 走行空間を確保するタイプと歩 推進すべきである。(類似意 道で確保するタイプに分けられ 見3件) ます。 今後、商業施設等の沿道土地利 用を勘案し、歩行者、自転車、自 動車それぞれの安全性に配慮し たうえで、車道又は歩道において 可能な限り分離した構造で自転 車走行環境整備ができるよう、関 係機関と協議を行い、実現に努め てまいります。 鉄道新線整備 TXと日暮里・舎人ライナ メトロセブンは現在、エイトラ 関連(3件) ーの駅は、将来のメトロセブ ンとの乗り換えが考慮され ていない。 今後、メトロセブンの建設 を促進する際は、TXと日暮 里・舎人ライナーにおける新 駅の設置についても検討す べきである。 イナーと併せ区部周辺部環状公 共交通として関係区と都で事業 の採算性や事業スキーム等の検 討を行っています。 今後、メトロセブンの駅位置等 の具体的な検討を行う際は、他の 鉄道路線との関係も十分配慮し ながら検討してまいります。 交通不便地域を解消する ためには、地下鉄の導入より も建設費、運用費が格段に安 く、需要の増減に対する柔軟 性に優れているLRTや連 節バスの導入を図るべきで ある。 地下鉄8号線及びメトロセブ ンの整備については、関係自治体 全体の意見として、都心部での計 画そのものが地下鉄の延伸であ ったり、地上部での導入空間が困 難であることなどの理由から、現 在地下鉄を基本に検討を進めて います。その中で、コスト縮減策 や利用者数を増やすための検討 を行っているところです。 今後も、事業スキームを含めた 更なるコスト縮減を検討してま いります。 4 鉄道新線整備 地下鉄8号線及びメトロ 関連 セブンの整備については、建 設費用がかかる割には利用 率が上がらなかったり、買い 物客が都心や郊外のショッ ピングモールに流れてしま い、地域商店がさびれること も予想されるので反対。 道路整備関連 (2件) 地下鉄8号線及びメトロセブ ンの整備については、国土交通省 の諮問機関である交通政策審議 会が鉄道整備に関する次期答申 を行うのが概ね平成27年頃と 予想されるため、これを目途に検 討を進めています。 具体的には、整備費や事業スキ ーム、費用対効果などを関係機関 と連携を図りながら更なる検討 を行ってまいります。 江北通り(西新井一丁目か 江北通りは一般車の通行も多 ら荒川土手まで)は、道路幅 く、西新井駅西口から池袋駅東口 員が狭いため、大型車同士の すれ違いが困難な状況であ る。バス同士の運行環境を改 善するため、障害となってい る電線の地中化を図る必要 がある。 のバス路線になっており、朝夕の 通勤通学時間帯は、3分間隔で運 行している基幹路線となってい ます。 一方、電線類の地中化は、電柱 と架空線はなくなりますが、電柱 と同程度の距離で地上部に箱型 の地上機器が設置されることに なります。そのため、景観上は改 善されますが、電柱よりも道路上 を占用するおそれがあります。ま た、道路には多数の地下埋設物が 存在し、地中化を図るスペースが ないことなどから困難な状況で す。 区境や川沿いを中心に地 本計画の中で、バス走行ルート 域の幹線となる道路を拡幅、 を担う道路の整備に位置づけら 整備し、バス路線を整備すべ れた都市計画道路や区画整理事 きである。 業、地区計画の道路について、道 路の拡幅等を行い、バス路線の導 入に努めてまいります。 5 その他 (10件) 深夜時間帯の公共交通を 現在、赤羽駅や西新井駅から深 確保して欲しい。 夜バスが運行していますが、基本 的には区内で深夜まで公共交通 を確保する必要がある施設はな く、一般的にはタクシーの利用が 考えられます。 今後も深夜バスの充実につい て事業者に要望してまいります。 長期的には、牛田駅前及び 北千住大踏切の高架化もし くは地下化を計画に盛り込 んで欲しい。また、歩行者の 回遊性という観点から牛田 牛田駅前踏切につきましては、 歩行者や自転車の安全対策とし て自由通路設置の検討は行いま したが、立体交差化計画について は未検討の状況です。また、北千 駅・京成関屋駅を一本化し、 住大踏切の立体交差化は、道路の 駅前広場等も設置していた 地下化が現実的と考えておりま だきたい。 す。 今後は、周辺のまちづくりの状 況を視野に入れながら、必要な踏 切対策の検討を進めてまいりま す。また、牛田駅・京成関屋駅の 一本化及び駅前広場の整備につ いては、現段階では困難な状況で す。 渋滞対策や環境対策の面 からも、できるだけカーシェ アリングは促進すべきだと 思う。無論エコカー普及促進 やエコステーションの整備 も必要である。そこでレンタ ーカー会社やエネルギー会 社と共同で、マンションや住 区ごとにカーシェアリング をする場合に、エコカーを使 う場合に限って補助を行っ たり、それ以外の個人がカー シェアリングに参加したい 6 公用車のエコカーを住民に貸 し出したり、助成制度を創設する など、カーシェアリングの普及に 取り組み始めた自治体もあるこ とは認識しております。国も、自 治体のカーシェアリング活用を 支援する方針でもあります。 一方、民間事業者が展開するカ ーシェアリングにおいても、エコ カーを希望する利用者は少なく ないようです。どのような取り組 みが最も有効か、先進自治体の事 例を参考にし、社会情勢の動向を その他 場合の取次ぎをしてみては 見極めながら、検討してまいりま と思う。以上のような区のカ す。 ーシェアリング促進制度の 創設を提案する。 計画に位置付けられた佐 野、大谷田、中川地域のはる かぜ路線(将来)の線が複雑 にいりくんでいてわかりづ らい。計画内容を開示して欲 しい。 足立区全域を表示した図面の 施策番号と16ブロック別の地 域別に表示した図面の施策番号 を統一するとともに、路線が複雑 にいりくんでいる地域別の図面 については、必要に応じ拡大図を つくるなど、わかりやすい表現に 努めていきます。 また、本計画書ができた段階で 担当課及び区のホームページで 開示していきます。 自転車で移動の際、荒川、 中川などにかかる橋や陸橋 などを渡るのに大変苦労す るため、自転車がおさまる大 きさのエレベーターを設置 していただきたい。 橋や陸橋にエレベーターを設 置して欲しいという要望を以前 にもいただき、各管理者に要望を 伝えたところ、法令や設置スペー ス、費用対効果の面で大変困難な 状況であると回答をいただいて おります。 今後、「高齢者、障害者等の移 動等の円滑化の促進に関する法 律」に基づく基本構想策定の中で 引き続き検討してまいります。 河川を利用した水上交通 水上交通路は以前に検討され 路が意外と利用価値がある たことがありましたが、行き先が かも知れない。 限定されるばかりでなく天候面 に左右され、定時運行が確保でき ないことなどで実現に至っては いません。このような状況を踏ま え、今回の計画には反映しており ません。 7 その他 半蔵門線の運行に関し、東 急側で事故等が発生した場 合、便数が減っても東武線の 運行をして欲しい。 また、押上駅の2、3番ホ ームを東武側からも発着で きるように提案する。 鉄道事業者に意見をお伝えし たところ以下の回答がありまし た。 相互直通路線において人身事 故等によるダイヤ乱れが生じた 場合、その影響が広範に及ぶこと から、状況に応じて一時直通運転 を中止させていただく場合がご ざいます。たとえ遠方の東急線側 で事故が発生した場合であって も、その事故によるダイヤ乱れの 影響がメトロ線にも及んでいる 場合に、東武線とメトロ線とで直 通運転を継続すると東武線への 運行にも支障をきたしてしまう ことから、やむを得ず東武線の通 常運行を確保するために直通運 転を中止させていただくことに つきましてご理解ください。ま た、事業者間において、相互直通 運転の早期再開などの課題解決 に向けた研究を進めており、直通 運転を中止した際の輸送利便の 改善に引き続き努めてまいりま す。 また、押上駅の2・3番線ホー ムへの発着につきましては、構造 上、地下駅での大規模な改良工事 が必要となり、その実現はたいへ ん困難な状況にあります。 日暮里・舎人ライナーの全 日暮里・舎人ライナー沿線の駐 駅の駐輪場の屋根をつけて 輪場は、個人の土地や東京都管理 欲しい。 の道路を借用して整備している ため、一定の制限があります。 個人の土地については、暫定で あるため屋根の設置はできず、区 8 その他 が適切な場所に土地を購入し整 備する際に、屋根付駐輪場の整備 を検討してまいります。 なお、高野西の駐輪場につきま しては、平成24年度、東京都の 土地を買い上げ屋根付駐輪場の 整備を予定しています。さらに、 今後、全区営駐輪場を対象に、定 期利用に限り、屋根あり屋根なし などの状況に応じた料金設定を 検討してまいります。 北綾瀬駅前に綾瀬駅と同 北綾瀬駅の環七北側には民間 様の係員がいる一日預かり の駐輪場を含め一時利用の駐輪 の駐輪場をつくってほしい。 場はありません。また、区営駐輪 場を拡充するにも用地がなく困 難な状況です。 環七南側の区営駐輪場は、係員 もおり一時利用もできますので、 こちらのご利用をお願いいたし ます。また、今後、環七北側で民 間駐輪場の整備の申請があった 場合は、一時預かりの要望を行っ てまいります。 二輪車も有力な移動手段 です。自転車駐輪場の整備と 併せて、できるだけ安価に二 輪駐輪場の整備をお願いし たい。 9 区営自転車駐車場の改修及び 新規整備の際には、区では原動機 付自転車の撤去も行っているこ とから整備も併せて行っていま す。ただし、自動二輪車について は、消防法等により施設自体に堅 固な構造が求められており、ま た、需要が多くないことから、整 備には費用対効果の面で現状で は課題があります。 したがって、自動二輪車につい ては、引き続き東京都とともに東 京都道路整備保全公社と連携し、 その他 民間事業者への支援及び利用者 への情報提供に努めてまいりま す。 10
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