Spirent Attero 10GbE対応ネットワーク障害エミュレータ - 東陽テクニカ

ネットワークエミュレータ
Network Emul ator
Attero
Attero: 概要
Spirent Communications 社 製Attero はイ ー サ ネ ッ ト 通 信に対して任 意に設 定した伝
送 路 遅 延やパ ケ ッ ト ロ ス、FCS(Frame Check Sequence) エ ラ ー などの障 害をフ ル ハ ー
ド ウ ェ ア 処 理により正 確に挿 入することが可 能なネ ッ ト ワ ー ク エ ミ ュ レ ー タ 製 品です。 通
信 機 器・ ア プ リ ケ ー シ ョ ン 等がネ ッ ト ワ ー クの遅 延や障 害から受ける影 響の検 証において、
Attero を導入することにより実ネットワークや遅延挿入用のドラムケーブルを使用せずに実
環境を模擬することが可能になり、開発・検証の時間短縮、省力化にお役立ていただけます。
イーサネット通信のインラインに配置し、Attero を経由して流れるトラフィックに対して、遅延・パケットロス等の様々な障害を挿
入します。
Network
Network を Attero に置き換えて
遅延・パケロスなどを再現
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Network Emul ator
Attero
Attero 製品シリーズには、1Gbps イーサネットのみをサポートするAttero、1Gbps および 10Gbps イーサネットをサポートする上
位機種であるAttero-X の 2 つのハードウェアがラインナップされており、ご用途に応じてお選びいただけます。
いずれの機種をお選びいただいてもPC から製品の制御を行うための専用ソフトウェアは全く同一のものが使用されますので、変わら
ない使用感でお使いいただけます。
Attero
■ 搭載インターフェイス ( 同時使用は同一メディアを 2 ポートのみ)
100/1000BASE-T(Copper): 2 ポート
1GbE(SFP): 2 ポート
■ 寸法
442.4W × 227.8D × 88.2H(mm)
■ 重量
3 kg
■ 発熱量
65 W
■ 入力電圧(AC アダプタ)
100 ~ 240V
Attero-X
■ 搭載インターフェース( 同時使用は同一メディアを 2 ポートのみ)
100/1000BASE-T(Copper): 2 ポート
1GbE(SFP)
: 2 ポート
10GbE(SFP+) : 2 ポート
10GbE(XFP) : 2 ポート
■ 寸法
442.4W × 227.8D × 88.2H(mm)
■ 重量
3.2 kg
■ 発熱量
80 W
■ 入力電圧(AC アダプタ)
100 ~ 240V
最小構成
推奨構成
OS(Windows)
XP (32 bit), Win 7 and 8 (32 and 64 bit)
XP (32 bit), Win 7 and 8 (32 and 64 bit)
Microprocessor
1.9 GHz Intel Core Duo
2.3 GHz Intel Core 2 Duo
Memory
1024 MB
2048 MB
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Network Emul ator
Attero
Attero 製品シリーズは本体を経由して流れるトラフィックに対して、上り方向と下り方向で独立した遅延、障害を設定できます。ま
た、トラフィック全体に対して遅延、障害を挿入する他に、上り下りの各方向で最大 8 つのフローフィルタを設定して、条件に合致
したパケットを選択し、フローごとに異なった遅延、障害を加えることが可能です。フローフィルタの設定は、Attero 本体でキャプ
チャしたパケットやWireshark などでキャプチャしたPCAP ファイルからアドレス、タイプ、VLAN ID、ポート番号などのフィール
ド値に基づいてフローを自動判別するFlow Wizard 機能を用いて簡単に行うことができます。Flow Wizard を使用する以外にも、手
動でフィールド値を設定したり、イーサネットフレーム先頭 128 バイト内の任意ビットの内容に基づいてフローフィルタを設定する
といった柔軟な設定が可能です。Attero はフルハードウェア処理で動作するため、ワイヤレートのトラフィックが流れる厳しい条件
下でも、Attero 自体のパフォーマンスの劣化を気にすることなくご使用いただけます。Attero に対する操作はWindows ベースのわ
かりやすい専用コントロールソフトウェアを使用して行うことも、Tcl・Perl・Python といった各種スクリプト言語用API を使用し
て行うことも可能です。
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Fixed Delay( 固定遅延)
Fixed Jitter( 固定ジッタ) / Variable Jitter( 可変ジッタ)
Errored Packet(Ethernet FCS エラー挿入)
Lost Packet(Packet ドロップ)
Repeated packet( パケット複製)
• Capture & Replay
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Misorder( パケット順序入れ替え)
帯域制御(Policer / Shaper)
Packet 書き換え
Link Flap( リンクフラップ)
Symbol Error(1GbE のみ)
• MEF-18 and ITU-T G.8261 Test
特長
• 障害挿入の確率・タイミングをフレキシブルに設定可能
(Distribution 設定)
• Flow Wizard
(Atteroでキャプチャした実際の通信に基づいてフィルタ設定)
• フィルタ設定にWireshark などの外部ツールで取得した
PCAP ファイルを使用可能
• ワイヤレートサポート
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• Jumbo Frame サポート
• 最大挿入遅延時間 800 ms(10Gbps)、8 s(1Gbps)、80 秒
(100Mbps)
• 0.1 μs 単位での遅延設定
• 遅延、障害の挿入を止めずに設定変更可能
• わかりやすい専用コントローラソフトウェアによる制御
• Tcl・Perl・Python スクリプトによる制御
Network Emul ator
Attero
Fixed Delay( 固定遅延)
Fixed Jitter( 固定ジッタ)
固定遅延と固定ジッタは 0.1 μs 単位で設定できます。
固定遅延の最大値は回線速度により異なります。
(10GbE: 0.8s, 1GbE: 8s, 100MbE: 80s)
固定ジッタの最大値は 500 μs です
Errored Packet(Ethernet FCS エラー挿入)
Lost Packet( パケットドロップ)
Repeated packet( パケット複製)
Misorder( パケット順序入れ替え)
下記の障害タイプのうちの 1 つを選択します。
障害タイプ
説明
Errored Packet
Ethernet フレームチェックサムにエラーを発生させます。
Lost Packet
Ethernet パケットがドロップされます。
Repeated Packet
Ethernet パケットがリピートされます。
M i s - o r d e r E v e n t s t o a パケットが順序を入れ替えて送信されます。Depth の値はパケットの列
の中での適切な位置からの相対的なずれを表します。
depth.
例) depth が 3 で影響を受けるパケットが先頭から 4 番目の場合、4 番
目の位置から 7 番目の位置、つまり 3 つ後ろに移動します。
Depth の範囲: 1 から 32(1 刻み)
Packet 書き換え
パケットの先頭 128 バイト以内の任意バイトを
上 書きできます。 特 定のバ イ トを常に指 定した
値に書き換えることも、 ビ ッ ト 反 転することも
可能です。上書きの指示はビット単位でコント
ロールできます。
Link Flap( リンクフラップ)
Ethernet 回線のリンク切断/ 確立を繰り返すことができます。リンクを切断したままにしておくこともできますし、指定した時間周
期(600 s 以下) ごとに指定した持続時間(0.1 から 10 s) の間切断し、再確立する動作を繰り返すことも可能です。
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Network Emul ator
Attero
Symbol Error
Ethernetの 8b/10b回線コーディングにおけるデータ信号
(D code)
を制御信号(K code)に置き換えます。シンボルエラーは、フレー
ム開始デリミタ(SFD)、アイドルシンボルやオートネゴシエーションシンボル中では生成されません。( 本機能は 10G では使用不可)
Distribution 設定
下記の分布タイプと周期性を組み合わせて、障害発生の確率・タイミングを任意に設定できます。
分布タイプ
説明
Single
障害が 1 回だけパケットに適用されます。
Burst of packets
障害が設定回数だけパケットに適用されます。
設定回数は 1 から 10,000 の範囲で設定。(1 パケット刻み)
Rate (%)
障害が発生する率を 0.00001%から 99.99999%の範囲で設定します。
(0.00001% 刻み)
Ratio
障害が発生する割合を 1E-7 から 9E-1 の範囲で設定します。
仮数部:1 から 9(1 刻み)、指数部:-7 から-1(1 刻み)
Constant
障害が発生する率が 100% となります。
周期性
説明
Continuous
On for + Repeat for
常に分布タイプの発生率に従って障害が発生します。
“On for”で設定した秒数の間、分布タイプの発生率に従って障害が発生し
ます。(“On for”は 0.1 から 10 s の範囲、0.1 s 刻みで設定)
障害を適用する動作を“Repeat for”で設定した周期ごとに繰り返します。
(“Repeat for”は 0.2 から 600 s の範囲、0.1 s 刻みで設定)
上図“Distribution”の右手をご参考ください。
Flow Wizard
Attero 本体でキャプチャしたパケットやWireshark などでキャ
プチャしたPCAP ファイルからアドレス、タイプ、VLAN ID、
ポート番号などのフィールド値に基づいてフローを自動判別す
るFlow Wizard 機能を用いて、フローフィルタの設定を簡単に
行うことができます。
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Filter Builder
Filter Builder を使 用して、 手 動でア ド レ ス、 タ イ プ、VLAN
ID、ポート番号などのフィールド値を入力し、フローフィルタ
を設定することも可能です。
Network Emul ator
Attero
Variable Jitter( 可変ジッタ)
Fixed Jitter( 固 定 ジ ッ タ) 機 能で挿 入される一 様なジ ッ タでは
なく、バリエーションを持ったジッタを挿入するための機能で
す。挿入するジッタはPDV(Packet Delay Variation、パケット
遅延変動) プロファイルと呼ばれるシナリオによって指定します。
Gaussian(正規分布)、Gamma(ガンマ分布)に従うPDVプロファ
イルをGUI 上で簡単に生成することも可能ですし、ユーザ定義の
CSV ファイルによって定義されるPDV プロファイルをインポー
トすることで任意の遅延値を 1 パケットごとに指定して挿入する
こともできます。また、PDV プロファイルを編集してパケット
ドロップをジッタと同時に挿入することも可能です。
PDV プロファイルの内容をGUI 上で表やグラフ化して確認、解
析することもできます。
帯域制御(Policer / Shaper)
MEF(Metro Ethernet Forum) で規 定されているPolicer 機 能をサ ポ ー トしていま
す。Policer はCIR(Committed Information Rate)、CBS(Committed Burst Size)、
EIR(Excess Information Rate)、EBS(Excess Burst Size) を設 定することで帯 域 制
御を行います。
また、Shaper 機能もサポートされており、単独での使用も、Policer と同時に使用する
ことも可能です。
L1/2 両方のレートにおけるBit Rate が設定可能です。
Tcl・Perl・Python スクリプトによる制御
Tcl、Perl、Pythonの各種スクリプト言語用APIが提供されており、
人手によるGUI 操作を行うことなくご使用いただけます。専用コ
ントロールソフトウェア上で行った操作をキャプチャして、スク
リプトを自動生成できますので、テストの自動化への組み入れも
簡単に行えます。
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Network Emul ator
Attero
統計情報表示
Capture & Replay【オプション】
フローフィルタごとにパケットカウンタなどの統計情報を遅延・
障害の挿入動作中にリアルタイムにご確認いただけます。
Capture & Replay オプションを使用すると、実ネットワーク
の遅延変動を取得し、再現することができます。Attero を経由
して流れるパケットの受信時間間隔を 5 ns 精度のタイムスタン
プにて測定し、そのデータから導かれるパケット遅延の変動部
分をPDV(Packet Delay Variation、パケット遅延変動) プロ
ファイルと呼ばれるシナリオとして保存します。このPDV プロ
ファイルをVariable Jitter機能を用いて再生することで、実ネッ
トワークで測定された遅延変動を簡単に高精度に再現できます。
MEF-18 and ITU-T G.8261 Test【オプション】
ITU G.8261 およびMEF-18 で定 義されているCES(Circuit Emulation Service) およびPTP(Precision Time Protocol) 用の各 種
テストケースに準拠したPDV(Packet Delay Variation、パケット遅延変動) プロファイルが提供されます。このPDV プロファイル
をAttero にインポートするだけで簡単にテストを行うことができます。なお、Attero はPDV の挿入のみを行い、Wander( ワンダ)
などの測定は行いません。具体的なPDV プロファイルのリストに関しては弊社までお問い合わせください。
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