6.2007 建学の精神 暁星学園理事長 平成19年度は本学園創立119年目に当たります。建学 の精神に賛同されて今春、入学された皆様を心から歓迎 します。そして、皆様が建学の精神の体現者となられる よう祈念します。 建学の精神は、文字によっては、 「キリスト教の理念 に基づく教育によって、人格の完成をめざすと共に社会 の福祉に貢献する人間を育成する」と表現されますが、 その具体的な内容は時代や社会、その人の人生環境など の多様性に応じて異なり、個性的なものとなります。実 例を示し参考に供したいと思います。 岩下壮一は実業家、岩下清周の長男として、1889年、 東京市京橋区で生まれました。幼い時に関節炎を患い右 足が少し不自由になりました。そのためでしょうか、小 学校へは少し遅れ、7歳で最寄りの飯倉小学校2年生と して入学を認められています。2年後、成長と共に体力 もつき、寄宿舎生活に耐えうると判断した両親は壮一少 年を暁星小学校に転校させました。 成績が極めて優秀であったので、翌年には特別進級の 3 つくります。後にこの暁星研究会からビンセンシオ・ ア・パウロ会など全国的な活動団体が生まれました。 1912年帝大を優秀な成績で卒業し(恩賜の銀時計を拝 受) 、当局より官費によるヨーロッパ留学を提示されま したが、帰国後の拘束を嫌って、これを辞退します。大 学院を終え、1915年七高の英語教授となります。この時、 就職のため、友人の七高教授、天野貞祐(後の文部大臣) に推薦を依頼したところ、 「君は経済的に働く必要もな いし、東京で研究を続けるべきだ」との返答でしたが、 岩下は 「境遇に恵まれすぎているので社会に奉仕したい」 と返事を送っています。 第一次大戦が終わった1919年、彼は七高教授を辞して 文部省在外研究留学生の資格を得て、私費留学を果たし ます。パリ、ルーヴァン、ロンドン、ローマで学び、 1925年、神父となって帰国します。帰国後、暁星でのカ トリック研究会、東京帝大でのカトリック研究会を熱心 に指導し、また多くのすぐれた論文を著しています。 一方、志を果たすべく、ハンセン氏病患者の療養所、 神山復生病院の院長に就任し、患者の福祉に尽力します。 患者のレクリエーションにも気を配り、野球のチームを つくり、感染を恐れることなく自らユニフォームを着て 練習し、試合を楽しみました。 「おやじ」と慕われまし たが、10年後の1940年、51歳の若さで、神山復生病院に おいて、その生涯を閉じました。最後に岩下壮一の晩年 のメモを紹介します。 制度により、中学に進級しました。両親の許しを得て、 ヘック神父(第3代校長)のキリスト教勉強会に参加し、 中学2年の時、洗礼を受け信者となります。彼はキリス トの愛の教え、特に困っている人への慈愛の教えに共感 し、暁星慈善会活動に熱心に参加し、施設や困っている 私の知る三つの世界 ―― 実業界、教育界、宗教界 療養所関係者のいいこと ―― 患者との愛着、一緒に遊ぶこと、 遠足、運動会、ベースボール、手紙 結論 ―― 幸せである(汝、その報いを受けたり) 人を慰問しました。 1905年、一高へ合格しましたが、小学校の特別進級に より、高等学校入学の年齢制限に触れ、1年間入学を待 たなければなりませんでした。ヘック神父は東京帝大で 仏語を教えていて、一高の新渡戸稲造校長(名著『武士 道』の作者)と親交があったので、岩下壮一のために特 別な紹介の手紙を書き送りました。入学したその年に一 高カトリック研究会を設立しヘック神父に指導を依頼し ました。彼はこの年、母校暁星にもカトリック研究会を 【お知らせ】暁星学園報第2号で田上理事長が紹介しました「山本信次郎氏」に 関する記事が「駱駝2007年6・7月号」 (発行:小学館)に掲載されています。 1926年(大15)、岩下神父は帰国後暁星を訪問しました。前列左よ り3番目に山本信次郎、ヘンリック神父、岩下神父、戸塚神父、ヘッ ク神父の姿が見られます。 カトリック学校暁星への期待 導、進学指導の根底に「神の愛」 、具体的には「人を大 暁星中学・高校 校長 切にする」 、という価値観が置かれているのです。 暁星の生活指導の目標は、 次のように掲げられています。 ・厳しさに耐えられる人間を形成する 少子化にもかかわらず、私立中学への進学希望者は 年々増加しています。これには、様々な要因が考えられ ますが、受験生の保護者が持っている不安と期待が大き な要因となっているでしょう。漠たる不安から具体的な ・善悪の判断を身に備え、けじめのある生活のできる 人間を形成する ・他人を自分のように愛することができる人間を形成 する 事柄に対する不信感まで、小学校教育に対する諸々の不 ・常に感謝の気持ちをもつ人間を形成する 安感が、保護者の目を私立学校へと向けさせているとも 自分ひとりで生きているのではないとの自覚を持ち、 言えます。このような不安感を背景にしつつ、私立学校 お互を尊重し合い、配慮し合う生き方が生徒たち一人ひ への期待感が、私立中学の入試状況を年々熱いものにし とりに望まれているのです。最近、お礼の電話や手紙を ているのです。 いただくことがありましたが、拾った財布を届けたり、 私立学校に対する期待は、具体的には学習指導、生活 お年寄りに席を譲ることが自然にできる暁星の生徒たち 指導に対する期待が中心となるでしょう。カトリック学 は、そのような生き方を実践しているのです。今年度も、 校暁星には、人間教育に対する期待を付け加えるべきで カトリック学校暁星の一層の充実を図っていく所存です。 しょう。カリキュラム上では、宗教の時間を設定してい 終わりになりましたが、保護者の皆様をはじめとして、 ますが、暁星におけるすべての教育の根底には、カトリ ご理解とご協力を頂戴しております学園関係者の皆様方 ックの価値観が置かれているのです。学習指導、生活指 に感謝とお礼を申し上げます。 新任教員 紹介 クリスティーナ・テン先生 ●小学校 英語 北原康太郎先生 ●中学・高校 数学 Hello, I am Christina from America and Taiwan. This is my 4th year in Japan, and I am still enjoying it. In my free time, I do a lot of traveling, photographing, and scuba diving. As a world traveler, and a Japanese language learner, I believe that communication is not just about speaking the language, but also understanding the culture and respecting differences. I am glad to have this chance to share this perspective with the children here at Gyosei. もくじ や だかてつぺい 家高哲平先生 ●小学校 体育 今年度より暁星小学校で2・4・6 年生の体育科の授業と6年生の学年活 動、選抜サッカーを担当しています。 暁星の子どもは活発で素直であるとい う印象を受けました。伝統ある学校、 充実した環境の中で子ども達は大きく 育っているのではないかと思います。 至らない点が多いとは思いますが、 一日一日を大切にして頑張りますの で、どうぞよろしくお願いいたします。 建学の精神 その体現者(2)……… 1 学園行事 2007年度4月∼9月/ 暁星の理念と教育実践 ……… 2・3 学園ウオッチング…………………4 クラブ活動………………………… 5 学園人の動き ……………………… 2 今年度より中高の専任と して勤務させていただくこ とになりました。昨年まで は講師として教科指導を行 ってきましたが、今年から は教科だけでなく部活動そ の他にも積極的に関わって いきたいと思っています。 自分自身が毎日を楽しむこ とを忘れずに、自分の姿勢 を通して何かを伝えること ができればと考えています。 よろしくお願いいたします。 2007年度 大学合格者実績 ……… 6 後援会レポート ……………………7 同窓会便り ………………………… 8 心の教育と国語力の涵養 本年度の学校運営の重点は、「心の教育の充実」と 「国語力の涵養」を二つの柱としています。 心の教育については、その主旨についての共通理解も 進みました。また、テーマに基づく実践もさまざまな工 夫がなされ、軌道に乗ってきています。本年度は、さら なる充実を目指して、実践を積み上げることが課題です。 本校の実践は、他校からも注目され、本年度も心の教育 実践交流研究会において発表を依頼されています。 国語力の涵養については、まずその意義と必要性につ いて述べます。 国語力は、全ての教科の基盤となる力であることは言 うまでもありません。つまり国語力がないと、あらゆる 教科の学習において、広がりと深まりに欠け、成果をあ げることが期待できません。しかし、それだけではあり ません。国語力はよりよいかかわり合いをつくるために も必要な力です。よりよいコミュニケーションがあって こそ、よりよいかかわり合いができるからです。また、 学び合いの場面においても、国語力がその質を決定しま す。相手の意見を的確に聞き取る力、自分の意見を的確 に伝える力が必要だからです。 心の教育は望ましいかかわり合いを通して進められま す。そう考えると、国語力の涵養と心の教育は密接に関 連していると言えます。 次に、その具現化の取り組みについて述べます。 暁星小学校 校長 年度末反省(校内の自己評価)において多くの意見が 出されました。それを集約すると次のようです。①全教 育活動を通して育てようという国語力についての共通理 解が不足している。②学校全体の共通した取り組みが不 十分である。③国語力を涵養するためにはどこでどのよ うな活動に取り組ませればよいかなど指導法の工夫とそ の共有化が必要である。 そこで、本年度はカリキュラム検討委員会で、これら の課題に取り組み、リードしていくことにしました。 この取り組みを通して、暁星小学校における国語力涵養 のためのカリキュラムが教科横断的に構築されることを 期待しています。私もその実現のために微力を尽くす所 存です。 勿論、今までの取り組みのさらなる充実も進めていき ます。例えば読書活動の推進です。司書担当教員の読書 環境づくり等の成果もあって、児童への図書貸し出し冊 数(年間)は、この三年間で二倍強となり、約三万四千 冊です。朝読書は定着してきています。 読書は国語力の涵養に大きく寄与するものです。家庭 での読書活動にも大いに期待したいと思います。 「今日が楽しく 明日が待たれる幼稚園」 て物事に対して意欲をもち、たくましく心豊かに生きて いけるように育んでいくことが教職員の責務です。 暁星幼稚園 園長 朝、園児や保護者の皆様とあいさつを交わし、幼稚園 の一日が始まります。新任から2カ月、毎朝のほんの少 ○すすんで取り組む子ども ○自立心、責任感のある子ども ○思いやりのある子ども ○感性の豊かな子ども ○よく考える子ども しの触れ合いの中からも本園の教育への皆様の熱い思い を感じ、身が引き締まる思いがいたしております。 これは本園の教育目標を子ども像で表わしたもので す。そして神様を信じ、神に守られていることに気づき、 今、少子化や地域社会の変化、情報化などの中で子ど もたちの育ちについては、基本的な生活習慣が身に付い ていない、子ども同士のかかわりや葛藤体験が失われつ 祈る心を育むことを中核としています。 この目標達成のためには、幼児一人一人の発達や状況 つある、コミュニケーションする力が不十分であるなど の問題が指摘されています。そのことを踏まえ、幼児期 からの教育が重視され、様々なところから大きな期待が 寄せられています。 本園は今年度50人の新入園児を迎えました。在園児と 味をもってかかわり、充実感が味わえるようにすること が肝要です。 中でも幼児の発達と学び、さらには小学校での学習へ と連続性を見つめ、確かなものにしていくことが今後の 課題と考えています。 「今日が楽しく 明日が待たれる 合わせ96人の在籍です。この子どもたちが将来にわたっ 幼稚園」を目指して取り組んでいきたいと思います。 を見つめ、計画的な毎日の保育活動の中で、幼児自ら興 2007年度 4月∼9月 4月に幼稚園は96名、小学校は710名、中学校は557名、そして高等学校は522名、 学園総数1885名(昨年比18名増)で平成19(2007)年度をスタートしました。 幼稚園 1学期 小学校 中学・高校 4月 ・始業式/入園式 ・保護者会 ・誕生会 ・始業式/入学式 ・保護者会 ・校外学習 ・入学式/始業式 ・校内実力テスト ・保護者会 5月 ・遠足 ・マリア祭 ・一日動物村 ・誕生会 ・健康診断 ・イースターデー ・那須合宿 ・校外活動 ・中間試験 ・遠足 ・ファミリーデー ・後援会総会 ・那須合宿 ・参観日 ・後援会総会 ・運動会 ・修学旅行 ・フランス語フェスティバル ・後援会総会 ・編入試験 ・誕生会 ・お泊り保育 ・終業式/夏休み ・サッカー大会 ・終業式/夏休み ・水泳実習 ・期末試験 ・学校見学会 ・終業式/夏休み ・校外学習 ・夏休み ・夏休み ・夏休み ・教職員研修会 ・始業式 ・保護者会 ・誕生会 ・幼稚園説明会 ・教職員研修会 ・始業式 ・水泳大会 ・保護者会 ・学校説明会 ・那須合宿 ・教職員研修会 ・始業式 ・校内実力テスト ・文化祭 6月 7月 8月 2学期 9月 より充実した カトリック教育をめざして 幼小中高の通算14年間の暁星学園のスタートとなる カウンセリングルームの 充実をめざして 中高のスクールカウンセラーの櫻井由 幼稚園。そこでのカトリック教育のより一層の充実を 美先生が、5月1日より週5日 (従来週3日) めざし、長年カトリック学校等での教育指導に関して 心理カウンセリングを担当することとな 豊富な経験をお持ちの佐々木慶照 (ささき よしてる) りました。ご相談などは、先生に直接ご 先生を6月1日付で暁星幼稚園の副園長としてお迎え致 連絡下さい。 します。 佐々木先生は、カリタス女子中学・高校で教鞭をと られ、平成7年からは校長をされていました。その傍 小山先生が東京新聞教育賞を受賞 ら、日本カトリック学校連合会やカトリック中央協議 日々教育現場で工夫をし、頑張っている先生を応援することを目 会学校教育委員会にも深くかかわり、現在日本カトリ 的とした東京新聞教育賞に、暁星小学校の小山公一先生が選ばれま ック小中高連盟の委員長もされています。幼稚園は4 した。先生は、子どもたちに「詩」を通じて豊富な感情表現力をは 月から逆井新園長となり、佐々木副園長とともに暁星 じめ、親子のコミュニケーションの重要性をも指導しており、その らしい新しいカトリック教育を進めていきます。 点が評価され今回の受賞となりました。 練習を通じて礼儀を学び 仲間意識を育む 5年ぶり3回目の 関東大会出場 卓球部は、東京都の大会や千代田区 4月後半からG・Wにかけて行われた の大会に向けて、月水金の通常練習と 東京都予選でベスト8に入り、6月1日 火木土の朝練に日々励んでいます。も から千葉県東金市で行われる関東大会 ちろん試合で結果を残すことが部員全 への出場を果たしました。 員の目標ですが、それ以前に挨拶など の礼儀を重視する部でもあります。 3年生5名、1年生4名、計9名という 少ない部員数ですが、それぞれが自分 主な試合として、中学では都春季大 の役割を自覚し、練習に 会や新人大会、高校では関東大会予選 取り組めば、チームとし やインターハイ予選、また中学から高 て充分に機能することを 校まで出られる夏の私学大会などがあ 証明できたと思います。 ります。練習は、中1の間は上級生から 関東大会出場が決定した 徹底的に基礎練習を教わり、中2以降は 瞬間の感激、応援の方々 各自で考えた練習メニューも加わりま との一体感を胸に、今後 す。とにかく学年の枠を超えて仲の良 も頑張っていきたいと思 い部です。 います。 昨年度は私学団体戦3位 の好成績を残す テニス部は年2回の合宿、週5回の練 習(そのうち1日はトレーニング)を行 って、部員達は皆、日々向上心を持っ て活動に臨んでいます。練習形態はレ ベル別に面を振り分けており、実力が あれば中学生でも高校生と練習できる ためお互いに良い刺激になっているよ うです。 昨年度は都高体連関東選抜選考会4 ﹁メ 心ン ﹂タ を 鍛ル え面 るが こ重 と要 もな 重ス 視ポ しー てツ ソフトテニス部は、現在 部員が中学・高校を合わせ て約20名で、週4∼5日学校 平成18年度第 14回関東私立 高等学校男女 バレーボール 選手権大会で のスナップ。 友情とフェアプレイで ゴールに向かう気持ちを育む のグラウンドや校外のテニ 小学校のクラブ活動は週に1回、延長 スコートを借りて活動して を入れても1時間程度の活動ですが、毎 います。春と夏に合宿を行 年10∼15名の5、6年生が参加してくれ い、年に数回宿泊を伴う研 ます。活動時間が短いので、すぐに試 修大会にも参加しています。 合で使えるようなシュートやパスの練 部員が少ない分、家族的な 習が中心になります。初めてボールに 雰囲気で楽しく練習してい さわった小学生も、3学期ともなると、 ます。 時折大人顔負けのシュートやパスを見 近年は、中学生は区大会 せるようになります。楽しい雰囲気の で上位に入賞して都大会に 中で、友情・微笑み・フェアプレイを ムとして好成績を残すことができまし 出場すること、高校生はベスト64とな 目指しゴールに向かう気持ちを育てた た。個人でも都高体連本戦に3人駒を進 り大会2日目に進出すること いと考えています。 めました。 を目標に日々がんばっていま 位、私学団体戦3位(下の写真)とチー す。部活を通して体を鍛える ことは勿論、テニスはメンタ ル面が重要なスポーツであ り、2人で試合をするという ソフトテニスの特色を生かし て、「心」を鍛えることも重 視して活動しています。 2007年度大学合格者実績(卒業生174名) ◆ 国公立大学 ◆ 大学名 合格者数 北海道大学 1 東北大学 3 筑波大学 3 千葉大学 3 埼玉大学 1 東京大学 10 東京学芸大学 1 東京芸術大学 1 東京医科歯科大学 1 首都大学東京 2 東京農工大学 3 東京工業大学 1 電気通信大学 2 一橋大学 6 横浜国立大学 2 富山大学 1 東京外語大学 1 信州大学 1 京都大学 1 大阪大学 1 横浜市立大学 1 合計 46 ◆ 東京大学 ◆ 学部名 合格者数 文科Ⅰ類 2 理科Ⅰ類 6 理科Ⅱ類 2 合計 10 ◆ 私立大学 ◆ 大学名 合格者数 早稲田大学 45 慶應義塾大学 51 上智大学 26 東京理科大学 30 明治大学 16 日本大学 14 中央大学 20 立教大学 10 東京医科大学 5 青山学院大学 7 聖マリアンナ医科大学 5 法政大学 12 順天堂大学 3 明治学院大学 1 昭和大学 7 東京慈恵会医科大学 5 武蔵野美術大学 3 駒澤大学 1 芝浦工業大学 5 獨協医科大学 1 成城大学 4 大学名 武蔵工業大学 金沢医科大学 専修大学 東邦大学 成蹊大学 東京歯科大学 明海大学 東洋大学 獨協大学 立命館大学 玉川大学 星薬科大学 神奈川大学 杏林大学 昭和薬科大学 東京電機大学 日本医科大学 学習院大学 北里大学 東京薬科大学 国際基督教大学 共立薬科大学 工学院大学 千葉科学大学 同志社大学 新潟薬科大学 日本歯科大学 千葉工業大学 麻布大学 岩手医科大学 神奈川歯科大学 埼玉医科大学 多摩美術大学 東海大学 亜細亜大学 東京経済大学 帝京大学 産業能率大学 立正大学 合計 合格者数 6 2 2 2 2 2 2 6 3 1 1 2 3 4 1 3 4 5 6 3 1 2 1 1 2 1 1 1 1 1 1 1 2 1 1 1 1 1 1 353 ◆ 医学部 ◆ 大学名 合格者数 筑波大学 1 千葉大学 1 東京医科歯科大学 1 信州大学 1 東北大学 1 富山大学 1 岩手医科大学 1 北里大学 1 杏林大学 4 慶應義塾大学 1 埼玉医科大学 1 順天堂大学 2 昭和大学 6 帝京大学 1 東邦大学 1 東京医科大学 5 東京慈恵会医科大学 5 聖マリアンナ医科大学 5 獨協医科大学 1 日本医科大学 4 金沢医科大学 2 日本大学 4 合計 50 ◆ 早稲田大学 ◆ 学部名 合格者数 政治経済学部 3 法学部 1 文学部 1 文化構想学部 3 教育学部 6 商学部 7 基幹理工学部 3 創造理工学部 8 先進理工学部 4 人間科学部 4 スポーツ科学部 2 社会科学部 1 国際教養学部 2 合計 45 東京大学名物の合格発表風景。 ◆ 慶應義塾大学 ◆ 学部名 合格者数 文学部 3 経済学部 9 法学部 4 商学部 13 医学部 1 看護学部 1 理工学部 8 総合政策学部 7 環境情報学部 5 合計 51 ◆ 上智大学 ◆ 学部名 合格者数 神学部 1 文学部 3 法学部 8 経済学部 10 国際教養学部 1 理工学部 3 合計 26 ご挨拶 6月23日、定期総会と 会員懇親会を開催 た。また新春懇親会には田上理事長先生はじめ学園の先生方、 同窓会役員の方々、そしてフランス大使代理としてジャン= フランソワ・ロシャール文化(教育)担当官、服部先生はじ め400人以上の方々のご出席を賜り皆様の親睦を深めて頂き ました。 暁星学園後援会 会長 今後の行事といたしましては、来る6月23日土曜日午後1 時より、学園講堂におきまして定期総会を開催させて頂きま 芒 種も近づき初夏の装いとなる頃ですが、暁星学園関連 す。総会後には高校2年フランス語履修者をメインキャスト の各位には益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。 としたフランス語劇の上演をいたします。今回は中高仏語科 本年4月より新しくご子息、ご令嬢が暁星学園へ入学、入園 の橘木先生脚本によるモリエールの名作『守銭奴』です。生 され、本後援会へご入会頂きました皆様には心よりのお祝い 徒達による日本語解説付きですので、日頃あまり見られない と歓迎の意を表させて頂きます。また今春の卒業に伴い退会 ご子息達の「真剣」な名(迷)演を是非ご鑑賞下さい。時代 なされました役員、会員の皆様には長年のご献身に心よりの を超えたモリエールの強烈な風刺を彼等がどのように表現す 感謝と御礼を申し上げます。 るのか楽しみです。その後学園食堂におきまして会員懇親会 さて、昨年12月の学園報でお知らせしましたように、今回 より春に発行しておりました後援会報を中止し、学園報の紙 面をお借りすることとなりました。学園のご厚意に心より御 も行いますので一人でも多くの会員の方々のご参加をお待ち しております。 末筆となりますが、先般政府の教育再生会議でも「親学」 礼申し上げます。後援会報としましては来る11月に第34号を について緊急に議論がなされるなど、私達父兄にとりまして 発行し、総会及び決算のご報告等をさせて頂く予定ですので も、子供の成長のために学校とも連携したより真摯な「教育」 ご理解の程よろしくお願い申し上げます。 についての取り組みが不可欠な時代となっております。次代 後援会活動といたしましては、去る1月19日 「食育」について講演する服部先生。 を担う生徒、児童、園児達の に文化講演会・新春懇親会を開催させて頂きま 為、今後も教職員、保護者そ した。講演会では服部学園理事長の服部幸應先 して同窓生等の関係者がより 生から「食育」を通した家庭から始まる情操教 相互の理解を深め、手を携え 育の重要性を極めて論理的にご教示頂くととも ながら暁星学園を充実させて に、先生の個人的な暁星学園に対する憧れも含 行けるようご協力をお願いい めた本当に楽しいお話を伺うことが出来まし たします。 文化講演会・新春懇親会 感銘を受けた服部幸應先生の講演「食育のすすめ」 たそうです。 ) その後の新春懇 親会には理事長先 飯 田橋のホテル メトロポリタン エドモントにおきまし 生、各校長先生、 て平成19年1月19日金曜日に、暁星学園後援会主催の 園長先生はじめ多 文化講演会と新春懇親会が開催されました。文化講演会では、 くの学園の先生方、 服部学園理事長で様々な公職も務めておられる服部幸應先生 浅尾同窓会長と同 に「食育のすすめ――大切なものを失った日本人」と題して 窓 会 役 員 の 方 々、 ご講演を頂きました。医学博士課程を修了されている明晰さ またジルダ・ル・リ で、数字も交えた様々な角度からの分析による正鵠を得たお デック駐日フラン 話は、食卓照明の大切さ、6つのコ(孤、個、固、小、粉、 ス特命全権大使の代理としてフランス大使館よりロシャール文 濃)食の戒めから、家族が同じ物を一緒に食べる大切さ、先 化担当官、講演をしていただいた服部先生のご出席を賜りま 生を尊敬しない日本の子供と教育への危惧、中高年には気に した。多数の方々のご参加に心より感謝申し上げます。 掛かるメタボリック症候群への対処や、また、ご自身がかつ て高熱のため小学校の入学試験を受ける事が出来なくなり、 大勢の参加者で賑わった新春懇親会。 ●文化講演会・新春懇親会収支報告 会費収入10,000円×432名及びお祝い金合計 4,350,000円 何故か飼われていた1頭のツキノワグマを見つめていた暁星 懇親会費等諸費用合計 4,222,115円 学園校庭での思い出も含めた、含蓄に富んだ素晴らしいご講 差し引き残高 127,885円 話でした。 (後日、理事長先生がお調べになったところ、実 上記残高を本会計に算入させて頂きました。 際にその時期、軽井沢で捕獲された子熊が学園で飼われてい なお講師謝礼333,333円(源泉税込み)は本会計より支出いたしました。 ﹁ご ウ ォ家 ー族 キも ン参 グ加 のさ 会れ て ﹂ 。の 若い人が参加しやすい 同窓会活動ヘ 会、観劇の会(歌舞伎) 、ウォーキングの会、ワインの 会などが年に数回の割合で開催されています。これら の会は、たとえば、釣りの会ではエド山口さんが、観劇 暁星学園同窓会 の会では松本幸四郎さん、中村吉右衛門さんといった 理事 多くの同窓生たちが協力してくださっています。これ らの同好会へは同窓生だけでなく、そのご家族も多数 参加しています。幅広い年齢層、特に若い方の参加を 同窓会とはいったいどのようなもので、どのような 期待して日曜日に開催するなどの努力を行っています。 活動をしているのだろう? という疑問をもっておら また、会誌の発行を毎年、会員名簿の発行も数年お れる方がいらっしゃると思います。自分のことで振り きに行っています。名簿は、同級生の消息を知るため 返ってみると、在校生の時代にはほとんど何をしてい と、大学や会社における先輩後輩に暁星の卒業生の存 るか考えもしませんでした。同窓会との接点は、時々、 在を知るのに都合のよいもので、思わぬところに同窓 卒業生で社会的に名をあげた方が来校して同窓会主催 生を見つけることができます。ただし、最近は個人情 の講演会をやる時だけでした。卒業生にはこんな人が 報の漏洩が問題となり、名前さえも記載しないという いるのだと思うぐらいでした。ましてや保護者の方々 方がおられます。会では名簿に通し番号をつけるなど にとっては暁星学園同窓会が何をしているのか、よく して会員以外に情報が漏れることを防ぐ努力をしてい 分からないことが多かったことと思います。 ます。 私は高校を卒業するときになって、同窓会費を納め これらの活動の方針は、年1回開催される総会と評 てくださいと担任の先生からいわれて初めて同窓会を 議員会において諮られ、議決しています。この総会と 実感しました。このような人が多かったのではないで 評議員会へ多数の会員が参加しやすく しょうか。保護者にとっても同じだと思 することを目下計画しています。 います。この会費で同窓会が運営されて この他の活動として、学校教育面で いることを知った次第です。 の協力も計画していこうとしています。 高校を卒業して大学へ進学し、就職し、 まずは暁星におけるフランス語教育の 結婚、そして子供ができ、子供が成長す 継続に同窓会がどのような形で協力が るという生活のなかに同窓会の入り込む できるのかを検討していこうと思って 余地はありませんでした。生活も安定し てきた熟年となり、そろそろ昔の同級生 ウォーキング後の楽しい懇親会。 います。これは学校当局との話し合い が必要で、両者が納得した上でないと決められません 達との交流に熱心になりました。そして、同窓会の活 が、同窓会としては積極的に協力していこうと考えて 動に関心を持ち、評議員などを勤めることになりまし います。 た。同窓会は何をすべきなのかと考えるようになった いずれの活動も限られた会費の中で行うもので、十 のもこの頃です。 分とはいえません。若い年代の人たちにとって同窓会 やがて定年退職をし、時間的に余裕ができ、少しは 費(1年3000円)は大きな負担となっていることと思 活動の手助けをしようと、理事になったわけです。若 いますが、会費の納入も同窓会活動の一つであると思 いときの自分を考えると、同窓会の活動に積極的に参 います。現在、同窓会では、もっと若い人が活動に参 加しようなどとは思いもしませんでした。これまでの 加しやすくすることを計画しています。 理事会は老人ばかりでしたが、最近では私をのぞいて 卒業生およびその保護者の方々による同窓会へのご 若い理事の参加が増えてきています。 理解とご援助を期待しています。若い卒業生の中で同 同窓会は、会員間の親睦が第一目的です。現在は、 窓会活動に興味を持たれた方は、学園内にある同窓会 正月に新年会を開催し、同窓生の中から著名人を選ん 事務室またはホームページ(http://www.gyoseiで講演をしてもらい、その後、講演者を囲んで和気 ob.org/)を訪ねてみてください。何か参加できるこ 藹々と懇談することにしています。 とがきっとあると思います。 そのほかに、釣り同好会、ゴルフ同好会、グルメの 暁 星 学 園 報 第3号 発行日 2007年6月1日 発行者 田 上 保 幸 発行所 暁星学園事務室
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