第71期事業報告書 - ニッタ

第 71期 事業報告書
平成11年4月1日から平成12 年3月31日まで
証券コード:5186
シンボルマークのなめらかな曲線は、
時代の変化にソフトに、
しなやかに対応する
フレキシビリティをあらわしています。
マークを構成する3つの円は、
創業以来 110 余年の歴史、
そして現在、
未来へと発展している
ニッタの歩みを示しています。
さわやかなブルーの
コーポレートカラーは、
独創性を機軸に可能性豊かな
“シーズ提案型企業”への
変貌を遂げる企業姿勢を
イメージしています。
ニッタの経営戦略
シーズ提案型企業
1
シーズとはタネ
(種)
を指します。
ニッタの事業方針
●自社技術と世界の最先端技術の融合をベースに、世界市場において生産、販
売、研究開発を行っていく
「グローバル企業」
になります。
“シーズ提案型企業”とは、新技
術のタネ、新市場のタネ、新商品
のタネなどをお客様に提案し、お
●自社の強みであるオーダーメイド型の企業特性をさらに発展させ「シーズ提案型
企業」
になります。
客様の開発を刺激するような企業
をいいます。そのためには、社内
外のお客様のニーズに柔軟に対
●自社の固有技術にとどまらず、顧客に提供できうるすべての機能に着目し、そ
の機能を原点にして、新たな事業分野の開拓を積極的に行います。
応するといった発想にとどまらず、
新しいシーズやそれを実現する創
●ユーザー製品の機能を見極め、その機能全体を自社の開発対象として、自社製
造的なアイデアを積極的に提案
品のインテリジェント化、システム化、複合化を積極的に展開し、
「ニッチリーダ
し、お客様と一緒になって開発を
ー」
となります。さらに、蓄積された技術とノウハウを水平展開できる事業分野で
進めていくことが必要となります。
は、意識的に
「市場リーダー」
を目指します。
当社は、そういった創造的企業を
目指しています。
TOP INTERVIEW
トップ・インタビュー
古賀新社長のもと、2000 年度より、
3ヵ年の新中期経営計画をスタート。
代表取締役社長
古賀 伸一
社長就任のごあいさつと2000年3 月期の業績
株主の皆様におかれましては、日頃よりご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。この度ニッタ株式
Topic-1
会社の社長に就任いたしました古賀伸一でございます。私は当社の前身の一つである新田産
業
(株)
に入社以来、約 25 年間営業畑で仕事をし、その後、資材や人事部門を経て現在に至っ
ております。長年の営業経験から、常に「お客様の目線」に立って、モノづくりを進めることの重要
性を痛感しております。
ところで、当社の創業の精神に、「発明・改良・円満」という考え方があります。創業当時の110 余
年前に掲げられた理念にもかかわらず、これは激動の現在にも十分に通用する考え方ではないで
しょうか。私は、今後、伝統として守るべき部分は大切に引き継ぎ、時代に合わせて変えるべき部
分はアグレッシブに変革し、よりスピーディな経営を目指していきたいと考えています。
なお、2000 年3月期の業績を簡単にご報告いたしますと、当期は、概して上期の市場環境は厳し
く、下期においてかなり改善の方向に転じた結果、単体ではほぼ昨年並みとなりました。また、連結
決算としては、主要関係会社のニッタ・ムアー(株)、ユニッタ(株)及びロデール・ニッタ(株)の業績が
好調に推移したことから、当初計画を上回る結果となりました。
さて、当社では、2000 年 4月をスタートとする3ケ年の新中期経営計画を策定いたしました。以下
にその概略についてご説明いたします。
2
新中期経営計画のポイント
Topic-2
新中期経営計画の基本的なポイントを要約しますと、経営戦略としては、「連結経営」に重点を置い
てニッタ・グループ全体で「経営の効率化」を推進し、事業戦略としては、「ニッチ・リーダー」というポ
ジショニングを基本にして「選択と集中」を大胆に進めていこう、というものです。
そしてその結果、「収益力の強化」を図っていくことが最終的な目標となります。また、「スピード経営」
という観点からすれば、私は、これを如何に早急に進めていけるかも重要なポイントであると考えてい
ます。
「ニッチ・リーダー」という考え方は、従来からも追求してきたテーマですが、今後も引き続き基本戦略
■新中期経営計画の基本方針
として重視していきます。なぜなら、この考え方は、創業以来の当社の特徴であり、「新市場を創造
する力」、多業種にわたる顧客の獲得による「安定感の高い事業構造」など、当社
の基本的な強みの源泉でもあるからです。すなわち、伝動ベルトからスタートした当
①連結グループ経営
の重視
③企業風土の改革
社の事業は、搬送用ベルト、ゴム成型品、空調用フィルタ、メカトロ機器やセンサ製
品等の分野に拡大し、更には自動車、電子・精密機器、半導体分野などを需要業
界とする企業グループを形成するに至っております。
②選択と集中による
事業ポートフォリオ
再構築
④財務体質の強化
当社及びグループ各社は、これら全ての分野において、お客様の開発を刺激するよ
うなシーズ提案を一つひとつ続けることで、高度に差別化された独自の技術を提供
し、ニッチな市場を自らの力で形成しリードしてきたのです。
3
「連結経営」について
当社は従来から積極的なグループ経営を推進してきましたが、その戦略の基本は「 新製
品・新技術の導入」に重きを置いたものでした。すなわち、これまで当社は、独創性のある
優れた技術を持つ海外の企業などとの技術提携によって、ニッチ・リーダーたり得る新会
Topic-3
社を設立・運営し、技術主導型のニッタ・グループを編成・強化してきました。
これに加えて今後は、連結決算を重視した経営を推進していきます。前述の新中期経営
計画では、関係会社すべてを対象として、連結ベースでの戦略の推進と目標の達成を基
本としています。
また、2000 年3月期決算からグループ 21 社すべてを連結決算の対象としました。規模の
小さな事業や関係会社であってもその業績等が、良きにつけ悪しきにつけ、グループトータ
ルの連結決算への影響を常に意識しながら経営を進めていきます。不採算あるいは収益
性の低い企業については事業の再編成・見直しを行うなども含め、各社の自立化を早急
に進めていきたいと考えています。更に、ニッタ本体の経理部門において関係会社すべて
の経営管理を統轄するための体制を強化しました。
企業風土の改革について
まず、組織の効率化ですが、グループ全体で「小さな本社」を目指します。これまでもニッタ本体において管理部門のス
リム化を図ってきましたが、更なるスリム化に向け、昨年11月に「構造改革会議」を設置しました。例えば、現状、各事業
Topic-4
部やグループ各社にある個々の管理部門と本社の管理部門との重複業務が少なからず存在していますが、今後はこ
れを再検討し、グループ全体で経営の効率化を図ると同時に、それによってよりスピーディな経営を実現していきます。
次に、「経営資源の効率化」を追求します。人員の継続的削減を前提にしつつ、人員配置については、削減が必要な
部門は大胆に縮小し、一方、成長分野では積極的に増員を図ります。2000 年3月期においては、ニッタ本体では5 %
強の人員削減を行いましたが、成長期待度が大きいロデール・ニッタなどでは積極的に増員しています。
更に、お客様からの非常に厳しいコストダウン要請に対応するためにも、「徹底したムダの排除」
による
「原価の低減」
を
目指したNS運動を執拗に極限まで追求するつもりです。
また、その他の重要な経営テーマとしては、環境問題への早急な対応があります。当社グループのなかでは、ニッタ・ム
アーがすでに環境マネジメントシステムの国際規格「ISO 14001」の認証を取得していますが、ニッタ・グループ全体でこ
の認証を早期に取得したいと考えております。本年4月にはそのための準備委員会を発足し、活動を開始しています。
「選択と集中」について
Topic-5
I
T(情報技術)革命によるネット社会化、経済・金融のグローバル化、高齢社会の進行、環境問題の深刻化などによっ
て、社会全体が今、大きく変わろうとしています。そしてこれに伴って産業構造も一大転換期を迎えています。このような
外部環境の変化に対して積極的に対応し、事業ポートフォリオを再構築していくために、「選択と集中」の戦略を推進し
ます。
特に、創業から110 余年の歴史を持つニッタ本体が対象としている産業界は成熟した分野が多くなってきています。そ
うした分野では当然、競合も激化の一途をたどり、当社の強みである「ニッチ・リーダー」としてのポジショニングを確保す
ることに非常な努力を要することとなります。そのため、製品群や市場を早急に見直し(=選択)、将来性があって、
かつ当社固有の実力が活かされる分野に経営資源を集中していくことで、当社が市場をリードしていける新しいニ
ッチ分野を創造し、グループ全体で事業ポートフォリオを再構築していこうと考えています。
その方向としては2つあります。一つは、「伝統技術の研鑚をベースとした新市場への移行」であり、もう一つは「新
技術の開発・導入による新市場の創造」です。例えば、前者は、コンビニエンスストアにまで設置が進みつつある
精密ベルト
ATM・CDに対して、圧倒的シェアを誇る当社の精密シームレスベルトをより高機能化して更に拡販していくこと、ま
た世界一とも称されるこの技術を欧米などの市場へ積極的に売り出していくことなどです。また後者は、ロデール・
ニッタが対象とする半導体分野に代表されるような成長産業おいて、新しい市場を創造していくことです。
また、研究開発についても、投資効率を高める上で、「選択と集中」の観点から研究開発テーマの絞り込みも引き
続き行います。各事業部門・グループ各社毎に、将来性がより期待できる分野を見極めながら研究開発を進めて
研磨パッド・スラリー
いきます。
4
財務体質の強化について
当社では、株主に対する利益還元を重要な経営課題として位置づけ、企業体質の強
Topic-6
化、充実を図りつつ業績に応じた適正な利益配分を行うことを基本としております。
そしてそのためにも、「収益力の強化」を図っていきます。
収益力の強化は、主に2 つの方法でその実現を目指します。第一は、以上にご説明し
てきた戦略を遂行することによって収益性の高い事業構造を作り上げていくことであ
り、そしてもう一つの方法として、筋肉質の財務体質を築き上げていきます。具体的に
は、退職給付債務の早期償却やさらに遊休資産をはじめとした資産の整理・活性化な
どによる総資本の圧縮を更に進め、ROA( 総資本経常利益率) の向上に努めると共
に、キャッシュフローを重視した経営を行います。
連結経営における具体的な目標としては、
連結ROE(株主資本当期利益率)7%以上
の確保を目指します。
ただ、財務体質の強化を目指したこれらの取り組みは、中長期的な視点をもって進めて
いきます。例えば 2000 年 3月期の財務状況を見ると、前期に比して投資等が増加し、
固定資産が横這いとなり、総資本の圧縮が約3 億円にとどまっています。これは、新た
な海外展開や成長機会を獲得するためにも関係会社に対する投資が増加した結果
であり、短期的な総資本圧縮よりも投資による中長期的な業績向上を優先させた結
果です。
以上ご説明させていただいたような経営方針と戦略によって、新中期経営計画を遂行
5
してまいりたいと思います。株主の皆様には、今後とも引き続きご理解とご支援をお願
い申し上げます。
N I T TA
COSMOTRONICS
ニッタのスゴイコトニクス紹介レポート●第 4 回
温度変化に応答する感温性粘着テープ「インテリマー」の大きな可能性
温度によってはがれたりくっついたりする性質を持たせたテープがあ
ります。一般に、何らかの外からの刺激に対して能動的に応答でき
なくなる)クールオフタイプと、その逆に暖めるとはがれるウォームオフ
タイプの2 種類があります。この特性を利用することによって、工業
る素材をインテリジェント・ポリマー(高機能性材料)と言いますが、
「インテリマー」は、この分野の製品で、当社が米国ランデック社か
分野、医療分野、食品分野などの幅広い応用が考えられ、既に幾つ
かの製品化も果たし、また、多くの関心が寄せられています。
ら技術導入を行った独自の製品です。冷やすとはがれる(粘着性が
設定温度や粘着力などが自由に設定で
きるため、幅広い用途が可能。
セラミックの電子部品の製造に当面大き
な需要拡大。韓国・台湾でも市場拡大。
インテリマーは、20 ℃∼ 50 ℃で自由に温度設定ができ、粘着力も30g∼
インテリマーの当面の売上を牽引するのは、セラミックの電子部品を製造
1,200g/inch の範囲で自由に設定でき、更にはクールオフとウォームオフの
するための消耗品としての需要です。携帯電話やテレビゲーム機器には、
2タイプがあるなど、非常に融通性が高く、そのため、幅広い用途開発が可
小さなセラミックの電子部品が数多く使用されています。大量生産のライ
能です。粘着テープと言えば、絆創膏(ばんそうこう)やガムテープなどが日
ンでは、例えば 10cm 四方の板を上から一気にカッターを切り下ろして碁
常的ですが、これらのものが、温度によってくっついたりはがれたりすると想
盤の目のように100 分割するといった方法で、小さな電子部品を製造しま
像してみてください。例えば、体温を基準に36 ℃を設定温度として、これ以
す。この時、分割するまではしっかりと台に固定し、分割後は簡単に移動で
下だと粘着性が無く、これ以上だと適度の粘着性がでるような医療用の
きる工夫を製造ラインに機能として持たせる必要があります。この際に当
テープを開発します。すると、貼る前は粘着性がありませんから、患者さん
社の「インテリマー」が威力を発揮します。クールオフタイプのインテリマー
の患部に失敗せず簡単に巻き付けることができ、貼るとすぐに体温を感知
を付着させたシートの上に電子部品を載せ、一定の熱を加えて粘着固定
して粘着性が出て、患部にしっかり貼り付く訳です。勿論冷やすと粘着性
します。この状態で分割し、その後で常温に戻して粘着性を失わせて、分
がなくなりますので、簡単にはがせます。一方、お風呂のお湯程度の温度
割された電子部品を移動させる、ということができます。従来はこの目的の
を感知すると粘着性がなくなるような医療用テープを開発すれば、貼り付
ために別の方式の製品が使用されていましたが、 当社の「インテリマー」
けたテープをお風呂に入って簡単にはがすこともできる訳です。
は、数回程度は繰り返し使用が可能なためコスト削減ができ、ゴミの減量
こうした製品は既に、医療用品メーカー等との間で共同開発が進められて
にも効果を発揮します。
いる段階にあります。技術導入から約3年間、当社は様々な用途開発を行
現在、この分野では当社の「インテリマー」の導入が急速に進んでおり、国
ってきた結果、今、たくさんの可能性の芽が結実しようとしています。
内だけでなく、韓国・台湾等での市場拡大も進みつつあります。
更に、半導体製造装置の分野での導入も検討されており、現在、研究開
■粘着・非粘着のメカニズム
発を進めている段階です。
▲「インテリマー」ロール品
▲「インテリマー」
シート品
6
FINANCIAL
HIGHLIGHTS
財務ハイライト
(連結及び単体)
連 当期
前期
前期比増減率
売上高
連
営業利益
結
経常利益
45,609
2,470
1,371
80.1 %
当期利益
1,573
372
323.0 %
44,405
1,608
971
当期
前期
2.7%
65.6 %
前期比増減率
■売上高・売上伸び率
売上高
売上伸び率
(百万円)
60,000 46,720
11.4%
50,524
0.1%
50,000
44,405
-12.1%
45,609
2.7%
5.0
30,000
0.0
20,000
-5.0
-10.0
32,180
32,256
△0.2%
10,000
1,315
1,013
29.8%
0
1,980
1,791
10.5%
当期利益
839
851
△1.5%
-15.0
H8.3
H9.3
H10.3
H11.3
H12.3
■当期利益・売上高当期利益率
当期利益
売上高当期利益率
(百万円)
2,500
2,059
4.4%
1,963
3.9%
2,000
(%)
5.0
1,800
3.6%
1,573
3.4%
当社及び当社グループは、計画通りの業績達成に向けて、新製品の投入、コスト
1,000
復や新規連結子会社の増加(3 社)などがあり、当期の売上高は 456 億 9 百万円
2.0
372
0.8%
ダウン、経費削減等に積極的に取り組みました。
連結決算においては、下半期における半導体関連分野などを中心にした需要の回
500
0
4.0
3.0
1,500
7
10.0
40,000
単 売上高
営業利益
体
経常利益
当期の業績
(%)
15.0
50,470
8.0%
1.0
H8.3
H9.3
H10.3
H11.3
27,023
7.2%
25,914
1.4%
H12.3
0.0
で、前期比 12 億 3 百万円の増加(2.7%増)となりました。利益面では原価低減や
販管費の抑制効果及び関係会社の業績好調による持分法投資利益の増加など
により、経常利益は24億 7千万円と、前期比10億9千 8百万円の増益(80.1%増)
となりました。また、当期利益は、当期から税効果会計を適用したことで、法人税等
調整額が 3億5百万円発生したこともあり、15億7千3百万円と、前期比12億1百
■株主資本・ROE
株主資本
ROE
(百万円) 19,531
30,000
11.1%
23,011
9.2%
25,000
28,034 (%)
12.0
5.8%
10.0
万円の大幅増益(323.0%増)となりました。
20,000
8.0
15,000
6.0
増)となりました。しかし当期利益は、年金基金の過去勤務債務の一括償却による
10,000
4.0
4 億 3 百万円の特別損失の計上などもあり、8 億 3 千 9 百万円と前期比 1 千 2 百万
5,000
2.0
一方、単体決算では、売上高は321 億 8 千万円で、前期比 7 千 5 百万円の減少
(0.2 %減)、経常利益は19 億 8 千万円と前期比 1 億 8 千 8 百万円の増益(10.5 %
円の減少(1.5%減)となりました。
0
H8.3
H9.3
H10.3
H11.3
H12.3
0.0
結
単 体
■経常利益・売上高経常利益率
■売上高・売上伸び率
経常利益
売上高経常利益率
(百万円) 2,701
2,720
3,000
5.4%
5.8%
(%)
9.0
6.0
1,371
3.1%
1,000
3.0
H8.3
H9.3
H10.3
H11.3
H12.3
0.0
■総資産・ROA
52,657
5.2%
35,532
7.7%
36,321
2.2%
(%)
15.0
32,256
-11.2%
32,180
-0.2%
10.0
28,000
5.0
21,000
0.0
14,000
-5.0
7,000
-10.0
0
H8.3
H9.3
H10.3
H11.3
-15.0
H12.3
当期利益
55,735
5.0%
58,356
3.8%
55,382
2.4%
56,685 (%)
4.4%
6.0
50,000
5.0
40,000
4.0
30,000
3.0
20,000
2.0
10,000
1.0
(%)
6.0
H10.3
H11.3
H12.3
■設備投資額
0.0
1,000
0
1,980
6.2%
839
2.6%
1,500
6.0
1,000
4.0
500
2.0
0
H8.3
H9.3
H10.3
H11.3
H12.3
ROA
(百万円)
50,000
44,026
5.8%
46,074
4.9%
43,959
4.0%
43,610
4.5%
8.0
30,000
6.0
20,000
4.0
10,000
2.0
8
1.5
H8.3
ROE
(百万円)
30,000
5,335
H9.3
H10.3
H11.3
H12.3
0.0
0
H8.3
H9.3
H10.3
H11.3
H12.3
■設備投資額
16,641
10.4%
(%)
12.0
20,212
8.4%
23,961
6.6%
24,352
3.5%
設備投資額
(百万円)
5,000
10.0
25,000
4,000
20,000
8.0
15,000
6.0
4,856
4,525
25,139
3.4%
5,000
4,000
3,000
3,253
2,718
3,000
1,637
2,000
2,155
1,713
2,000
10,000
4.0
5,000
2.0
1,102
1,000
0
H8.3
H9.3
H10.3
H11.3
H12.3
0
(%)
10.0
40,000
株主資本
5,848
0.0
3.0
■株主資本・ROE
設備投資額
(百万円)
6,000
8.0
4.5
500
H9.3
1,791
5.6%
2,000
40,820
6.0%
1,464
4.0%
851
2.6%
H8.3
(%)
10.0
2,211
6.1%
総資産
売上高当期利益率
(百万円)
2,000
1,657
5.0%
1,545
4.3%
1,500
0
売上高経常利益率
2,473
(百万円) 2,407
7.0%
7.3%
2,500
■総資産・ROA
■当期利益・売上高当期利益率
総資産
ROA
(百万円)
60,000
32,977
9.0%
35,000
2,000
経常利益
売上伸び率
(百万円)
42,000
2,470
5.4%
2,185
4.3%
0
■経常利益・売上高経常利益率
売上高
H8.3
H9.3
H10.3
H11.3
H12.3
0.0
1,000
0
H8.3
H9.3
H10.3
H11.3
H12.3
0.0
FINANCIAL
S TAT E M E N T S
第71期財務諸表
連 結
貸借対照表
単 体
連 結
単 体
単位:百万円
流動資産
現金及び預金
前期
当期
前期
当期
前期
当期
前期
H11.3.31現在
H12.3.31現在
H11.3.31現在
H12.3.31現在
H11.3.31現在
H12.3.31現在
H11.3.31現在
25,477
24,887
16,727
17,034
2,599
4,342
1,349
2,724
16,930
15,016
12,891
11,951
182
671
0
0
たな卸資産
4,289
4,203
1,604
1,782
その他
1,595
727
948
691
貸倒引当金
△119
△ 72
△67
△ 115
29,374
29,387
26,883
26,872
21,241
22,481
16,061
17,004
受取手形及び売掛金
有価証券
固定資産
有形固定資産
20,946
21,428
13,287
14,261
11,311
10,272
7,869
8,304
6,527
7,998
3,522
4,205
未払法人税等
601
354
490
301
賞与引当金
819
849
600
620
その他
1,687
1,952
804
829
固定負債
7,323
7,660
5,183
5,345
流動負債
支払手形及び買掛金
短期借入金
―
0
―
0
長期借入金
3,663
4,207
2,324
2,675
退職給与引当金
2,059
1,968
1,474
1,384
1,484
1,384
1,284
29,089
18,471
19,606
転換社債
520
122
168
88
その他
1,600
投資その他の資産
7,612
6,783
10,653
9,779
負債合計
28,270
投資有価証券
6,214
5,628
7,309
7,279
少数株主持分
無形固定資産
298
309
868
485
その他
1,140
886
3,304
2,826
貸倒引当金
△41
△ 41
△829
△ 811
―
52
―
52
1,834
1,055
56,685
55,382
43,610
43,959
長期貸付金
9
当期
H12.3.31現在
繰延資産
為替換算調整勘定
資産合計
380
379
資本金
7,353
7,353
7,353
7,353
資本準備金
6,902
6,902
6,902
6,902
445
408
10,438
9,688
利益準備金
13,779
11,658
自己株式
△0
△ 0
資本合計
28,034
25,914
25,139
24,352
負債(、少数株主持分及び)資本合計
56,685
55,382
43,610
43,959
剰余金
財務諸表について
注-1)
連結と単体との比較を行うために、科目は連結ベースの表記としています。
注-2)
会計制度の変更に伴い、科目名等は前期分については前期ベースで、当期分は当期ベースで表示しております。
連 結
損益計算書
単 体
キャッシュフロー計算書
単位:百万円
当期
前期
H11.4.1∼
H12.3.31
H10.4.1∼
H11.3.31
H11.4.1∼
H12.3.31
H10.4.1∼
H11.3.31
売上高
45,609
44,405
32,180
32,256
売上原価
35,084
34,645
24,802
24,960
売上総利益
10,525
9,760
7,378
7,295
販売費及び一般管理費
8,916
8,789
6,063
6,282
営業利益
1,608
971
1,315
1,013
営業外収益
2,609
2,140
2,259
2,462
営業外費用
1,747
1,740
1,594
1,684
経常利益
2,470
1,371
1,980
1,791
特別利益
648
168
158
160
特別損失
936
429
714
409
2,182
1,110
1,424
1,543
税金等調整前当期純利益
法人税及び住民税等
法人税等調整額
少数株主利益
当期純利益
当期
前期
当期
912
743
796
691
△305
―
△210
―
1
△5
1,573
372
839
851
5,980
5,648
過年度税効果調整額等
581
―
中間配当額
146
146
14
14
7,240
6,339
前期繰越利益
利益準備金積立額
当期未処分利益
連 結
単位:百万円
H11.4.1∼
H12.3.31
Ⅰ 営業活動によるキャッシュ・フロー
税金等調整前当期純利益
減価償却費
連結調整勘定償却額
退職給与引当金の増加額
貸倒引当金の増加額
受取利息及び受取配当金
支払利息
持分法による投資利益
投資有価証券評価損
固定資産売却損益
売上債権の増加額
たな卸資産の減少額
仕入債務の減少額
その他流動資産の増加額
その他流動負債の増加額
その他固定負債の増加額
役員賞与の支払額
小 計
利息及び配当金の受取額
利息の支払額
法人税等の支払額
営業活動によるキャッシュ・フロー
2,182
2,377
95
91
47
△55
231
△515
70
15
△1,528
59
△315
△493
377
122
△36
2,727
54
△227
△657
1,896
Ⅱ 投資活動によるキャッシュ・フロー
有形固定資産の取得による支出
有形固定資産の売却による収入
無形固定資産の取得による支出
投資有価証券の取得による支出
投資有価証券の売却による収入
持分法適用会社の増加による支出
連結会社の増加による収入
貸付による支出
貸付金の回収による収入
その他投資等の減少額
投資活動によるキャッシュ・フロー
△1,809
474
△145
△6
69
△257
16
△42
95
248
△1,355
Ⅲ 財務活動によるキャッシュ・フロー
短期借入金の純減少額
長期借入れによる収入
長期借入金の返済による支出
配当金の支払額
少数株主への配当金の支払額
財務活動によるキャッシュ・フロー
△2,318
1,700
△1,793
△321
△1
△2,735
Ⅳ 現金及び現金同等物に係る換算差額
Ⅴ 現金及び現金同等物の減少額
VI 現金及び現金同等物期首残高
VII 現金及び現金同等物期末残高
△48
△2,242
5,012
2,770
10
A DIVIDEND
配当金
当期の期末配当金は、一株当たり6円とさせていただきました。
連 結
連結剰余金計算書
単位:百万円
連結剰余金期首残高
連結剰余金増加高
連結剰余金減少高
当期純利益
連結剰余金期末残高
当期
前期
H11.4.1∼
H12.3.31
H10.4.1∼
H11.3.31
12,229
333
357
1,573
13,779
12,767
−
1,480
372
11,658
利益処分
11
当期
前期
中 間
5.0円
5.0円
期 末
6.0円
6.0円
通 期
11.0 円
11.0円
単 体
単位:百万円
当期未処分利益
圧縮積立金取崩額
計画造林積立金取崩額
合計
利益処分額
利益準備金
利益配当金
役員賞与金
圧縮積立金
計画造林積立金
別途積立金
次期繰越利益
■通期配当実績(1株当たり)
当期
前期
H11.4.1∼
H12.3.31
H10.4.1∼
H11.3.31
7,240
80
0
7,321
6,339
12
3
6,356
22
175
36
9
4
100
6,974
22
175
36
28
13
100
5,980
■配当実績の推移
(1株当たり)
一株当たり利益
一株当たり配当金
(円)
80.0
65.35
12.0
57.92
14.5
60.0
(円)
20.0
50.84
14.5
29.13
11.0
28.69
11.0
15.0
40.0
10.0
20.0
5.0
0.0
H8.3
H9.3
H10.3
H11.3
H12.3
0.0
当社では、株主の皆様に対する利益還元を重要な経営課題
の一つとして位置づけ、企業体質の強化、充実を図りつつ、業
績に応じた適正な利益配分を行うことを基本としております。
中長期的にROEの向上やキャッシュフローの増大を意欲的に推進
し、株主配当、内部留保、従業員処遇のバランスのとれた配分を
行ってまいります。
N I T TA G R O U P
ニッタのグループ構成
当社は、当期より全ての子会社・関連会社を連結決算に組み入れるべく、新たに3 つの子会社を加えました。この結果、ニッタグループ
は、当社を事業持株会社として、国内 12、海外 9 の子会社・関連会社があり、当社を含めて22 社で構成されています。ニッタグループ
は、国内外の各社のノウハウと収益力を高めつつ、独自のシナジー効果を発揮して、高収益な連結経営を目指します。
得意先
ニッタインダストリーズ
ヨーロッパGmbH
ニッタコーポレーション
オブシンガポールPTELTD
ロデール・アジア(株)
韓国ゲイツ(株)
ゲイツニッタベルト
カンパニーL.L.C.
(株)三友商会
ロデール・ニッタ(株)
ジナプコPteLtd
(株)パワーテクノ
ニッタテクノ(株)
ユニッタ(株)
関西化工(株)
(有)ニッタサービス
12
当社
ニッタコーポレーション
オブアメリカ
工業用製品
不動産
ニッタ・ムアー(株)
その他
(株)芦原自動車教習所
(株)新田牧場
ニッタホールディング
B.
V.
韓国ニッタムアー(株)
(有)カシユニ
得意先
:連結子会社
:持分法適用会社
:主な製品等の取引
:主な不動産賃貸
S E G M E N T I N F O R M AT I O N
セグメント情報
(連結及び単体)
連 結
セグメント
情報
■工業用製品 ■不動産事業
■その他事業
(百万円)
60,000
単 体
セグメント
情報
■ベルト製品 ■搬送用製品
■空調製品 ■メカトロ・計測器 ■その他
(百万円)
40,000
35,532
35,000
50,524
50,000
■ゴム製品
32,977
2,001
983
44,405
1,968
1,050
45,609
1,914
946
1,339
863
36,321
1,399
1,163
1,339
777
7,695
30,000
7,519
7,406
40,000
32,256
32,180
1,515
1,172
1,465
6,457
6,018
10,546
10,201
1,012
908
1,420
25,000
30,000
12,410
20,000
11,427
10,435
47,538
41,386
42,748
15,000
1,282
20,000
1,248
1,019
11,770
12,202
10,000
10,000
13,530
11,550
12,165
5,000
13
0
69期
70期
71期
(平成10年3月期)
(平成11年3月期)
(平成12年3月期)
0
67期
68期
69期
70期
71期
(平成8年3月期)(平成9年3月期)(平成10年3月期)
(平成11年3月期)
(平成12年3月期)
「工業用製品」は、下期に入って半導体・液晶業界を中心に需要が増加し、また連結対象会社の増加もあって売上高は427 億 4 千 8
百万円(前期比 3.3%増)、営業利益は27 億 5 百万円(同 33.9%増)となりました。「不動産事業」は、賃貸オフィスビルにおいてテナント
の退去があり、売上高は9 億 4 千 6 百万円(同 9.9%減)、営業利益は2 億 8 千 2 百万円(同 34.6%減)となりました。また、「その他事業」
は、山林事業などは引き続き好調に推移しましたが、運転教習事業での減収があり、売上高は19 億 1 千 4 百万円(同 2.7 %減)、営業
損失は6 百万円にとどまり前期比 8 千 6百万円の収益改善となりました。
連結セグメント別の売上高構成比の93.7 %を占める(平成 12 年 3月期)「工業用製品」が、当社及び当社グループの事業の中心をな
しており、この事業内容をご理解いただくための参考情報として、ニッタ単体のセグメント情報(製品別の状況)を同時に掲載します。
ベ
ル
ト
製
品
動力伝動用ベルトは、前年度からの景気低迷を
受け需要低迷が続いていましたが、下期に入って
回復基調が顕在化し、通期では前期比 0.2 %減
とほぼ横ばいの推移となりました。
樹脂コンベヤベルトも設備投資抑制の影響を受
け、取替需要や輸出も不振が続いたものの、新
規開拓が功を奏し、0.2 %減と前年度と同じ水準
を維持しました。
精密シームレスベルトは、半導体製造装置やAT
M向けに伸びが見られ2.1 %の増収となりました。
また、取扱商品については、半導体・液晶業界の
好調持続を背景に10.0%の増収となりました。
搬
送
用
製
品
主力のベルト式コンベヤ装置は、物流をはじめとし
た需要業界の設備投資の低迷を受け、前期比
22.7 %の大幅な減収となりましたが、エアー式搬
送装置は、飲料業界における需要回復もあり、
201.3 %の増収となりました。
ゴ
ム
製
品
関連会社へ供給しているゴム素材は、海外関係
会社向けの輸出が好調に推移したものの、国内
における自動車向けの停滞と販売価格の下落が
響き、前期比 0.6 %減となりました。
免震ゴムは、建築用では前年度から引き続く建設
業界の不況の影響を受け、橋梁用についても大
型物件の需要低迷を受け、18.9 %の減収となり
ました。
道路用ジョイントは、拡販活動と官公庁向け物件
が好調で1.6 %の増収となりました。
工作機械用シール等の成型品は円高による影響
から工作機械業界の需要が低迷し、15.0 %の減
収となりました。
14
空
調
製
品
低騒音型吹出ユニットを
配置した手術室
主力の高性能フィルタは国内半導体業界の工場
新設投資の抑制及び競争激化による受注価格
の下落により前期比 6.2 %の減収となりました。
中性能フィルタは、省エネ・省資源を追求した濾材
交換型フィルタを新規建築物件やアフターマーケ
ット向けに積極的に拡販して 26.5 %の伸びを実
現したものの、全体としては建築不況の影響によ
り2.2 %の減収となりました。
粗塵用フィルタ等の取扱商品は、新規物件の減
少と厳しい価格競争により6.3 %の減収となりま
した。
メ
カ
ト
ロ
・
セ
ン
サ
製
品
主力製品の自動工具交換装置は、自動車産業の
国内外の省力化投資に支えられ、また用途別に
きめ細かく開発した製品群がユーザに評価され、
前期比 29.2 %の大幅な増収となりました。
センサ製品は、医療・健康・福祉や情報産業向け
の用途別に開発してきた製品が採用され 6.5 %
の増収となりました。
そ
の
他
名古屋支店ビル
不動産収入は、大口のテナントの退去があり、前
期比8.4 %減となりました。
北海道事業所関係では、苗圃に対する需要が引
き続き好調で、12.5 %の増収となりました。
GROUP
REPORT
ニッタグループの事業展開レポート●第 4回
ニッタ(株)
半導体・液晶製造装置などのハイテク
分野で、ニッタ・グループのクリーン技
術が幅広く的確に対応しています。
ユニッタ(株)
70 年代頃から進化を続けてきたエレクトロニクス技術は、デジタル
革命とIT(情報技術)革命をもたらし、IT 産業は21 世紀を担う高成
長分野として注目されています。そうした中で、半導体デバイスや液
晶パネルは非常に好調な生産を続けており、これを受けて半導体
製造装置、液晶パネル・ディスプレイ製造装置などの関連業界は、
今、大きな注目を集めています。
ニッタ・グループは、これらの製造装置分野に、様々な製品で、多面
的に係わっており、グループの総合力を活かした展開を進めていま
す。
ニッタ(株)
15
ニッタ(株)のベルト製品、フィルタ製品、ニッタ・ムアー(株)のクリーンチューブ、ユニッタ(株)のタイミングベルト、
ロデール・ニッタ(株)の精密研磨材などが、ハイテク分野に高機能化技術を提供。
現在、当社グループで最も注目を集めているのは、ロデール・ニッタ(株)が展開
例えば、ゴムや産業用ベルトというと、ハイテク分野とは無縁な非常に地味な
している精密研磨材(スラリー及びパッド)です。その中でも特に、以前にもご
イメージを持たれがちですが、実は、クリーンな環境での高度な伝動技術を提
紹介した通り、米国の産官共同の半導体技術研究機関「SEMATECH(セマ
供する製品として、当社グループの製品が活躍しています。
テック)」で開発された「CMP(化学的機械研磨)」用の研磨材の注目が高く、
ニッタ(株)のスーパーエンドレスベルト「SE ベルト」をはじめとしたベルト製品、
これは、米国ロデール社が同機関のメンバーでもあることから、非常に高い市
超高性能ケミカル・フィルタ「ギガソーブ」をはじめとしたフィルタ製品、また、電
場シェアを持っており、そのことから、日本及びアジアを対象に同製品の製造・
子部品の製造に関連した特殊粘着材「インテリマー」、ニッタ・ムアー(株)のク
販売を担うロデール・ニッタ(株)が注目されているのです。
リーン設備配管用のチューブやフィッティング、ユニッタ(株)の「GT ベルト」等
しかし、同社に限らず、ニッタ・グループは、半導体製造装置、液晶パネル・ディ
のタイミングベルトなど、非常に多くの製品が、ハイテク分野に高機能化技術
スプレイ製造装置などの分野に対して、不可欠とも言える製品群を数多く提
を提供しています。
供しているのです。
動力・伝動
液体・気体の移動
↓
↓
ベルト製品
ホース・チューブ製品
ニッタ・ムアー(株)
ハイテク産業における
クリーン化分野
クリーン環境
消耗品
↓
↓
フィルタ製品
研磨材、
インテリマー
ニッタ(株)
ロデール・ニッタ(株)
16
クリーンルームから「ミニエンバイラメント」への移行で、複合的なクリーン技術の提供が益々重要に。ニッタ・グ
ループのシナジー効果を活かした市場拡大へ。
半導体デバイスや液晶パネルの製造において、従来は、部屋全体をクリーン
術、空間をクリーンに保つための技術、そして精密に研磨するための技術・・・
化する方法、いわゆるクリーンルームやスーパークリーンルームを設けることで対
等々のクリーン技術が、半導体製造装置には不可欠です。
応していました。しかし、省エネルギーをはじめとした環境問題への対応から、現
当社は、グループ各社が独自のクリーン技術を高度化させることで、これらのニ
在では、「ミニエンバイラメント」の方向へと急速に進んでいます。これは、例え
ーズに対して複合的に応えることのできる総合力を持っています。
ば、半導体製造装置などの部分的なクリーン化を行うもので、いわば、装置の
ニッタ・グループは、半導体製造装置、液晶パネル・ディスプレイ製造装置等
一部に小さなクリーンルームを作るようなものです。こうした装置で活用される
の市場に対して、これまでグループ各社で培ってきたノウハウを複合させること
一つひとつの部品にクリーン性が求められるわけですが、「ミニエンバイラメント」
で、今後、グループ全体で非常に大きな成長分野として拡大していくことができ
の方向へ進めば、このクリーン技術が益々重要となってきます。
るのもと考えています。そしてこの展開は、日本国内にとどまらず、広くグローバ
クリーンな状態で動かす技術、 液体や気体をクリーンな状態で移動させる技
ル・マーケットへの拡大をも視野に入れていくことができます。
C O R P O R AT E D ATA
会社データ
(平成12 年3 月31 日現在)
株式の状況
所有者別株式数分布状況
●会社が発行する株式の総数
100,000,000株
その他
1,181,757株
(4.0%)
●発行済株式総数
金融機関
4,913,384株
(16.8%)
29,243,400株
証券会社
82,701株
(0.3%)
●株主数
4,050名
個人
11,749,161株
(40.2%)
事業法人・
その他法人
7,737,197株
(26.5%)
外国人
3,579,200株
(12.2%)
17
※
( )
内は、所有株式数の比率
株価
(円)
・出来高
(千株)
の推移
(円)
1400
1200
1000
800
600
(千株)
200
150
100
50
0
4/2
1999
5/7
6/4
7/2
8/6
9/3
10/1
11/5
12/3
1/7
2000
2/4
3/3
4/7
5/2
6/2
株主優待
会社概要
●社名
ニッタ株式会社
(NITTA CORPORATION)
●創業
明治18(1885)年3 月
●設立
●資本金
昭和20(1945)年2 月
7,353,355,200円
●従業員数
756名
役員 (平成 12 年6 月29 日現在)
代表取締役会長
新 田 精 一
取締役副会長
代表取締役社長
雑 賀 英 彦
古 賀 伸 一
代表取締役専務
西 尾 英 雄
常務取締役
常務取締役
新 田 長 彦
三 浦 英 樹
取締役
取締役
西 岡 正 雄
渡 部 俊 文
取締役
取締役
瀬 川 靖 一
長谷川 博 一
取締役
片 岡 晃 一
取締役
取締役
井 波 準 一
渡 邉 章
常勤監査役
常勤監査役
加 地 勲
緒 方 律 雄
監査役
高 澤 貞 三
監査役
八 杉 重 雄
当社株式1,000 株以上所有の株主の皆様へのご優
待は、当社子会社
(有)
カシユニで造りました加工食
品のセットを贈らせていただきました。
○独自のスパイスを使用したジューシーでコク
のあるウィンナーソーセージ。
○サクラ、カシ、ナラ等の煙で薫製にした
香り豊かなベーコン。
○新鮮な豚肉をじっくりと熟成させた
ジューシーでソフトなロースハム。
なお、100 株以上 1,000 株未満所有の株主の皆様
へは、図書カード
(500 円相当)
を贈らせていただきま
した。
リゾートホテル「オーベルジュ コムニ」
国内事業所ネットワーク
18
●本社
〒556-0022 大阪市浪速区桜川4-4-26
TEL 06-6563-1211
(大代)
/FAX 06-6563-1212
●東京支店
〒104-0061 東京都中央区銀座8-2-1
TEL 03-3572-2301
(代)
/FAX 03-3289-5858
●名古屋支店
〒450-0003 名古屋市中村区名駅南1-17-23
TEL 052-589-1300
(代)
/FAX 052-566-2007
●札幌営業所
〒060-0042 札幌市中央区大通西 15-2-1
TEL 011-615-7755
(代)
/FAX 011-615-7766
●北陸営業所
〒920-0853 金沢市本町2-8-11
TEL 076-265-6235
(代)
/FAX 076-223-6411
●静岡営業所
〒422-8036 静岡市敷地1-2-33
TEL 054-237-8233
(代)
/FAX 054-237-8236
●福岡営業所
〒812-0011 福岡市博多区博多駅前4-28-2
TEL 092-473-6651
(代)
/FAX 092-474-2658
●奈良工場
〒639-1085 奈良県大和郡山市池沢町172
TEL 0743-56-0581
(代)
/FAX 0743-56-5119
●ならやま研究所
〒631-0801 奈良市左京6-5-6
TEL 0742-72-4511
(代)
/FAX 0742-72-4514
●北海道事業所
〒089-0611 北海道中川郡幕別町新町115
TEL 0155-54-2206
(代)
/FAX 0155-54-4746
株主メモ (平成12年6月30日現在)
・ 決算期
3月31日
・ 株主確定日
利益配当金 3月31日
中間配当金 9月30日
・ 定時株主総会
6月
・ 基準日
3月31日
その他、必要により取締役会で決議し、あらかじめ公告いたします。
・ 名義書換代理人
大阪市中央区北浜四丁目5 番 33 号 住友信託銀行株式会社
・ 同事務取扱場所
大阪市中央区北浜四丁目5 番 33 号 住友信託銀行株式会社証券代行部
・ 郵便物送付先及び
〒183-8701
連絡先
東京都府中市日鋼町 1 番 10 号 住友信託銀行株式会社証券代行部 電話 東京<府中>
(042)
351-2211
大阪<千里>
(06)
6833-4700
・ 同取次所
住友信託銀行株式会社 全国各支店
・ 1単位の株式の数
100 株
・ 名義書換手数料
無料
・ 新株券交付手数料
株券 1枚につき300 円
・ 単位未満株式の買取 上記名義書換代理人の事務取扱場所及び取次所
・ 公告掲載
日本経済新聞
証券コード: 5186
お問い合せは、下記までご連絡ください。
〒 556-0022
大阪市浪速区桜川四丁目4 番26 号 ニッタ株式会社総務部
TEL (06)6563-1211
http://www.nitta.co.jp/