別紙3 宝塚市市民パブリック・コメント条例市の考えと最終改正案

№1
別紙３
別紙３　宝塚市市民パブリック・コメント条例　市の考えと最終改正案
最終改正案
最終改正案に至った理由等
（意見募集を行った改正案からの修正部分に下線）
(目的)
(目的)
(目的)
市の説明責任を謳った表現を削除する積極的な理由
第1条　この条例は、パブリック・コメント手続に関して第1条　この条例は、パブリック・コメント手続に関して第1条　この条例は、パブリック・コメント手続に関してはないので、残した上、市民との協働のまちづくりを推
必要な事項を定めることにより、市の市民への説明責必要な事項を定めることにより、市民の市政への参画必要な事項を定めることにより、市の市民への説明責進する目的表現にします。
任を果たすとともに、市民の市政への参画を促進し、を促進し、市政における公正の確保と透明性の向上任を果たすとともに、市民の市政への参画を促進し、
公正で透明な一層開かれた市政の推進に寄与するこを図り、もって開かれた市政運営と協働のまちづくりを市政における公正の確保と透明性の向上を図り、もっ
とを目的とする。
推進することを目的とする。
て開かれた市政運営と協働のまちづくりを推進するこ
とを目的とする。
現行
ご意見を求めた改正案
(パブリック・コメント手続）
（改正せず）
第2条　市の基本的な政策等の決定に当たり、当該策
定しようとする政策等の趣旨、目的、内容等の必要な
事項を広く公表し、公表したものに対する市民等から
の意見及び情報（以下「意見等」という。）の提出を受
け、市民等から提出された意見等の概要及び市民等
から提出された意見等の採否及びその理由等を公表
する一連の手続をパブリック・コメント手続という。
（今回、第２条は改正しない。）
（定義）
第3条　この条例において「実施機関」とは、市長、教
育委員会、選挙管理委員会、監査委員、公平委員
会、農業委員会、固定資産評価審査委員会、上下水
道事業管理者、病院事業管理者及び消防長をいう。
2 この条例において「市民等」とは、市内に在住、在
勤、在学の個人及びパブリック・コメント手続に係わる
事案に利害関係を有する個人又は団体のすべてをい
う。
（定義）
第3条　この条例において「実施機関」とは、市長、教
育委員会、選挙管理委員会、監査委員、公平委員
会、農業委員会、固定資産評価審査委員会、上下水
道事業管理者、病院事業管理者及び消防長をいう。
2 市議会は、議長が出席議員の過半数の同意を得
て、実施機関となることができる。
3　（現行の第2項）
(対象)
第4条　実施機関は、市政の全体又は各分野におい
て市の基本的な方針を定める計画、政策等の策定又
は重要な改定を行おうとするときは、この条例に基づ
きパブリック・コメント手続を実施するものとする。
(対象)
(対象)
第4条　実施機関は、次の各号に掲げる事項について第4条　実施機関は、次の各号に掲げる事項（以下
の案を作成しようとするときは、この条例に基づきパブ「対象事項」という。）を行おうとするときは、この条例
に基づきパブリック・コメント手続を実施するものとす
リック・コメント手続を実施するものとする。
る。
(1) 市政の基本的な計画等の策定及び変更
（2）市政の基本的な方針を定める条例の制定及び改（1) (改正案と同じ）
（2）（改正案と同じ）
廃
（3）広く市民に義務を課し、又は権利を制限することを（3）広く市民に義務を課し、又は権利を制限することを
内容とする条例の制定及び改廃(市税、使用料、手数内容とする条例の制定及び改廃(市税、使用料、手数
料その他の金銭の徴収に関するもの又は補助金その料その他の金銭の徴収に関するものを除く。）
（4）（改正案と同じ）
他の金銭の給付に関するものを除く。）
（4）市が実施する大規模な施設の設置その他の公共（5) （改正案と同じ）
事業に係る計画等の策定及び変更で、規則で定める
もの
（5）前各号に掲げるもののほか、実施機関が必要と認
めるもの
（今回、第3条は改正しない。）
市議会がパブリック・コメント手続を実施するかどうか
については、あくまでも市議会の主体的判断によるも
のと考えます。したがって、今回、条例第３条の改正
案は作成しません。なお、現在、市議会においては議
会改革特別委員会を設置し、議会運営の基本原則を
定める議会基本条例の調査に取り組んでおられ、市
民意見の聴取など議会の広聴機能の充実についても
調査されるものと考えられます。
①パブリック・コメント手続の実施対象項目を分かり易
く表現します。また、本条で対象とした項目は以下の
条文では「対象事項」と表現することにします。
②改正案では第3号の（）書きに「又は補助金その他
の金銭の給付に関するものを除く」とありますが、この
内容はそもそも本文の「市民に義務を課し、又は権利
を制限すること」には当たらないので、（）書きの「補助
金その他の金銭の給付に関するもの」を削ります。
№2
最終改正案
最終改正案に至った理由等
（意見募集を行った改正案からの修正部分に下線）
(適用除外)
改正案第2項の「その場合は併せて市民等の意見等
(適用除外)
(適用除外)
第5条　次に掲げる場合は、本条例の規定を適用しな第5条　次の各号のいずれかに該当する場合は、本条第5条　前条の規定にかかわらず、対象事項が次の各を聴くよう努める」との内容は、政策等の策定後に市
号のいずれかに該当する場合は、同条の規定は適用民意見を聴いてもその政策等への生かし方がありま
い。ただし、第1号に該当する場合は、その理由を次例の規定を適用しない。
しない。
条第3項の規定により公表するものとし、その場合は (1) 迅速又は緊急を要するもの
せん。従って、最終改正案においては、第１項第１号
(1) 緊急に行わなければならないものであるとき。
政策等の実施後に市民等の意見等を聴くよう努める（2）軽微なもの
に該当する場合は、パブリック・コメント手続以外の方
とともに、第12条に定めるパブリック・コメント審議会に（3）法令等の規定による基準に従って作成するもの（2）軽微なものであるとき。
法で対象事項の確定までに市民意見を聴くよう努める
（3）法令等の規定による基準に従って行うものであることとする努力規定として整備をします。
報告しなければならない。
（4）市の機関の内部の事務処理等に関するもの
(1) 迅速又は緊急を要するもの
（5) 地方自治法(昭和22年法律第67号)第74条第1項とき。
（4）市の機関の内部の事務処理等に関するものであ
(2) 地方自治法(昭和22年法律第67号〉第74条第1項の規定による直接請求により議会提出するもの
の規定による直接請求により議会提出するもの
2　前項第1号に該当する場合は、その理由を次条第3 るとき。
項の規定により政策等の策定後速やかに公表するも (5) 地方自治法(昭和22年法律第67号)第74条第1項
のとし、その場合は併せて市民等の意見等を聴くようの規定による直接請求により議会に提出するもので
努めるとともに、第12条に定めるパブリック・コメント審あるとき。
2　対象事項が前項第1号に該当する場合は、その理
議会に報告しなければならない。
3　実施機関は、地方自治法第138条の4第3項に規定由を対象事項の案の作成後次条第3項の規定の例に
する執行機関の附属機関がパブリック・コメント手続により速やかに公表し、第12条に規定する宝塚市パブ
準じた手続を経て作成した報告、答申等に基づき政リック・コメント審議会に報告しなければならない。
策等の案の決定を行おうとするときは、本条例の規定 3　前項の場合は、パブリック・コメント手続以外の方法
で市民等の意見等を聴くよう努めなければならない。
を適用しないことができる。
4　前条の規定にかかわらず、実施機関は、地方自治
法第138条の4第3項の規定による執行機関の附属機
関がパブリック・コメント手続に準じた手続を経て作成
した報告、答申等に基づき対象事項を行おうとすると
きは、同条の規定を適用しないことができる。
現行
ご意見を求めた改正案
(政策等の案の公表等)
第6条　実施機関は、政策等の策定をしようとするとき
は、当該政策等の策定の意思決定前に相当の期間を
設けて、政策等の案を公表しなければならない。
2　実施機関は、前項の規定により政策等の案を公表
するときは、併せて次に掲げる資料を公表するものと
する。
(1) 政策等の案を作成した趣旨、目的及び背景
(2) 政策等の案を立案する際に整理した実施機関の
考え方及び論点
(3) 市民等が当該政策等の案を理解するために必要
な関連資料
3　前2項の規定による公表は、実施機関が指定する
場所での閲覧、配付、市広報紙及び市ホームページ
での掲載等により、積極的に周知を図るものとする。
4　実施機関は、第2項各号に掲げる資料に対して、市
民等から資料の追加を求められた場合において必要
と認めるときは、速やかに当該資料を補正し、又は追
加資料を作成するものとする。
（政策等の案の公表等)
第6条　実施機関は、第4条各号に掲げる事項（以下
「政策等」という。）の策定をしようとするときは、当該
政策等の策定の意思決定前に相当の期間を設けて、
政策等の案を公表しなければならない。
2　実施機関は、前項の規定により政策等の案を公表
するときは、併せて次に掲げる資料を公表するものと
する。
（1)政策等の案を作成した趣旨、目的及び背景
（2）政策等の案に関連する資料
（3) 市民等が当該政策等の案を理解するために必要
な概要版
3　（現行と同じ）
4　（現行と同じ）
（対象事項の案の公表等)
第6条　実施機関は、対象事項を行おうとするときは、
当該対象事項の意思決定前に相当の期間を設けて、
対象事項の案を公表しなければならない。
2　実施機関は、前項の規定により対象事項の案を公
表するときは、併せて次に掲げる資料を公表するもの
とする。
(1) 対象事項の案を作成した趣旨、目的及び背景
(2) 対象事項の案を作成する際に整理した実施機関
の考え方及び論点
(3) 概要版その他の市民等が当該対象事項の案を理
解するために必要な資料
3　（現行と同じ）
4　（現行と同じ）
①公表する資料として、現行の第2項第2号で規定す
る「立案する際に整理した実施機関の考え方及び論
点」は、市民が案を理解するためには必要な資料と考
えられるため、現行どおり残すこととします。
②第2項第3号においては、市民が案を理解するため
に必要な資料として、案の「概要版」その他の資料と
規定することとし、「概要版」をより強調する表現としま
す。
№3
現行
ご意見を求めた改正案
(意見等の提出)
（改正せず）
第7条　実施機関は、前条の規定による政策等の案の
公表に併せ、市民等から意見等を募集するものとす
る。
2　意見等の募集期間は、原則として30日以上とし、実
施機関が意見等の募集の際に明示する。
3　意見等の提出は、書面によるものとし、その方法に
ついては、実施機関への持参、郵送、ファクシミリ、電
子メール等の方法の中から、実施機関が意見等の募
集の際に明示する。この場合においては、持参の場
合の提出場所、郵送、ファクシミリ、電子メール等の場
合のあて先を併せて明示するものとする。
4　意見等の提出に際しては、提出者の住所、氏名又
は名称、連絡先、提出者の属性（市内在勤等）等の明
記を求めるものとし、明記すべき事項については、実
施機関が意見等の募集の際に明示する。
(意思決定に当たっての意見等の考慮)
(意思決定に当たっての意見等の考慮)
第8条　実施機関は、提出された意見等を考慮して意第8条　第１項　（現行と同じ）
思決定を行うものとする。
2　（現行と同じ）
2　前項の規定により意思決定を行うときは、市民等 3　前項の規定による公表は、原則として意思決定後
から提出された意見等及びその意見等に対する市の速やかに行うものとする。
考え方並びにその意見等により政策等の案を修正す 4　意思決定内容等を速やかに公表できなかった場合
る場合は、その修正内容を公表するものとする。ただは、併せてその理由を明記するものとする。
し、提出された意見等のうち、単なる賛否のみを表明 5　（現行の第4項）
するもの又は意見等を求めている案件に関連のない 6　（現行の第5項）
ものについては、実施機関の考え方を公表しないこと 7　第2項の公表方法については、第6条第3項の規定
ができる。
を準用し、また、その公表期間については原則として
3　前項の規定による公表は、原則として意思決定の 30日以上とする。
時点までに行うものとする。
4　第2項の規定による公表に際しては、当該意見等を
適宜取りまとめ、論点等が明らかになるよう努めるも
のとする。
5　第2項の規定にかかわらず、情報公開条例（平成12
年条例第50号）第7条第1項に規定する非公開情報に
該当するものについては、その全部又は一部を公表
しないものとする。
6　第2項の公表方法については、第6条第3項の規定
を準用する。
(パブリック・コメント手続実施責任者)
（改正せず）
第9条　実施機関は、パブリック・コメント手続の適正な
実施を確保するため、パブリック・コメント手続実施責
任者を置くものとする。
最終改正案
最終改正案に至った理由等
（意見募集を行った改正案からの修正部分に下線）
文言の整理を行います。
(意見等の提出)
第7条　実施機関は、前条の規定による対象事項の案
の公表に併せ、市民等から意見等を募集するものと
する。
2　（現行と同じ）
3　（現行と同じ）
4　（現行と同じ）
(意見等の考慮）
第8条　実施機関は、提出された意見等を十分に考慮
して対象事項の案の決定を行うものとする。
2　前項の規定により決定を行うときは、市民等から提
出された意見等及びその意見等に対する市の考え方
並びにその意見等により対象事項の案を修正する場
合は、その修正内容を公表するものとする。ただし、
提出された意見等のうち、単なる賛否のみを表明する
もの又は意見等を求めている案件に関連のないもの
については、実施機関の考え方を公表しないことがで
きる。
3　前項の規定による公表は、対象事項の案の決定後
速やかに行うものとする。
4→規定しない
5→4（現行の第4項）
6→5（現行の第5項）
7→6 第2項の公表方法については、第6条第3項の規
定を準用する。この場合において、その公表期間は、
30日以上とする。
（今回、第9条は改正しない。）
①文言の整理を行います。
②改正案の第4項は、「公表できなかった場合」の規定
ですが、初めから「できなかった場合」のことを条例に
盛り込むことは適当でないため、規定しません。
№4
現行
ご意見を求めた改正案
(一覧表の作成等）
（改正せず）
第10条　市長は、パブリック・コメント手続を行っている
案件の一覧を作成し、ホームページ等で公表するもの
とする。
2　前項の一覧には、次に掲げる事項を記載するもの
とする。
(1) 案件名
(2) 政策等の案の公表日及び意見等募集期間
(3) 公表資料の入手方法
(4) 問い合わせ先
（苦情の申し出）
（改正せず）
第11条　市民等は、パブリック・コメント手続きの処理
に関し、パブリック・コメント審議会に苦情を申し出るこ
とができる。
（パブリック・コメント審議会）
（改正せず）
第12条　次に掲げる事項について調査、審議するた
め、宝塚市パブリック・コメント審議会を置く。
(1) 前条に規定する苦情の申し出に関する事項
(2) パブリック・コメント手続の実施及び運用の状況の
評価に関する事項
(3) この条例の改正又は廃止に関する事項
(4) 前3号に掲げるもののほか、行政活動への住民参
加の推進に関し必要な事項
最終改正案
最終改正案に至った理由等
（意見募集を行った改正案からの修正部分に下線）
文言の整理を行います。
（一覧表の作成等）
第10条第1項　（現行と同じ）
２　前項の一覧には、次に掲げる事項を記載するもの
とする。
（1) （現行と同じ）
（2）対象事項の案の公表日及び意見等募集期間
（3）　（現行と同じ）
（4）　（現行と同じ）
（苦情の申し出）
文言の整理を行います。
第11条　市民等は、パブリック・コメント手続の処理に
関し、次条に規定する宝塚市パブリック・コメント審議
会に苦情を申し出ることができる。
（今回、第12条は改正しない。）
(制度の周知）
（第13条は新たに規定しない。）
第13条　実施機関は、この条例の規定に基づき、分か
りやすいパブリック・コメント手続を実施するとともに、
その制度の市民等への周知に努めるものとする。
(その他の事項)
第13条　この条例の施行について必要な事項は、実
施機関が定める。
（第13条は現行どおり（その他の事項））
条例で定めた制度や手続を円滑に、かつ容易なもの
に運用することは、市の当然の責務であってあえて条
例の規定に謳うべき内容ではありません。また、本市
の他の条例にこのような規定を設けたものはありませ
ん。よって、宝塚市の条例の整合性を確保するため、
規定の新設は行いません。

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