平成2 5年度事業計画 - 公益社団法人 高山市シルバー人材センター

公益 社 団法人 高 山市 シル バー 人材 セ ン ター
平成 25年 度事業計画
I
は じめに
長 引 く景気 の低迷 の影 響 を受 けて、就業実 績 が減少 してお り、業務受注 の
回復 ・ 拡大 には なお時 期 を待 た な けれ ばな らない 状況 が続 い て い ます 。
加 えて 、 シル バ ー の就 業 にお い て は 「適 正 就 業 の確保 」 とい う形 で 、 一 層
の指導強化 が 求 め られ てお り、 こ うした部分 も業務受注 に少 なか らず影 響 を
及 ぼす要 因 とな って い ます 。
また 、昨年 の衆議 院選 挙 にお い て政権交代 が行 われ るこ ととな り、前政 権
下で は 、 2年 間 にわた る政府 の事業仕分 けに よ り、 シル バ ー 事業 に係 る国庫
補助金 が 大幅 に削減 され 、そ の影 響 で セ ン ター の組織変更等 を余儀 な くされ
るな ど、 シル バ ー 人材 セ ン ター に とって 大変苦難 な時代 で あ りま したが 、今
回 の 自民党安 倍 政権 下 で は、 アベ ノ ミクス効果 に よ リシル バ ー 人材 セ ン ター
に とって も大 い に期待 してい る ところです。
平成 25年 度 のセ ン ター の取組 み につい て は 、適 正 就 業 を進 め、現就 業先
の継 続確保 に 向けて努 力す る ととも に、新 た な就業 分野 へ の 開拓 を含 め、一
つ ひ とつ の事業 の積 み 上 げを地道 に行 っ てまい ります 。
組 織運 営 にあた っ て は、限 られ た財源 でセ ン ター活動 を どの よ うに展 開 し
てい くのか 、会員 の理 解 と協力 を頂 く中で、事務 事業 の効 率化 とともに、事
業 の 見直 しを的確 に行 っ てまい ります 。
平成 25年 度 は事 業 開始 か ら 25年 目とな ります が 、そ の 間 の 実績 と経験
は、私 た ち の財 産 で あ り、今 日の厳 しさを跳 ね返 す大 きな力 とな るもの と確
信 してい ます 。
「公 益社 団法人 」 へ 移行後 2年 目とな る本年 は、単 な る移行 とせ ず 、新 し
い 時代 のセ ン タ∵ づ く りに向か つて 、組織運 営及 び事 業運 営 に意 識 を新 た に
取 り組 んでまい ります 。
平成 25年 度 の事 業 目標
セ ン ター をめ ぐる現況 を踏 ま え、平成
定 します。
Ⅱ
1.会 員数
2.契 約金額
3.就 業率
Ⅲ
9oo人
270, 000千
95%
25年 度 の事業 目標 を次 の よ うに設
円
事 業計画
1.機 能強化推進 事業
シル バ ー 人材 セ ン ター 事 業 の 自立促進 の た めには、就 業機 会 の更 な る拡
大 と就業す る会 員 の拡大 が必 要不可欠 です。
この た め事 務所 に機 能 強 化推 進 員 を置 き、地域 の就業 ニー ズ等 の把握 を
的確 に行 い 、就 業機 会 の掘 り起 こ し及 び 会員 の拡大 を推進 します。
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2.会 員 の増 強 、資質 ・ 接遇 力 向上
セ ン ター の理 念 「自主・ 自立 、共働 ・ 共 助 」 に賛 同 し、働 く意 欲 を持 つ
た 高齢者 の加 入促進 を図 る とともに、女性会員 の増 強 に努 めます 。
また 、会員 の就 業 に あた っ て は 、就業 日を忘れ る、施設 利 用者 や市 民 に
対す る不適 切 な態度 や 言葉 使 い 等 の就 業態 度 につ い て発 注者 か ら指摘 され
た り、就 業 中 の 不注意 に よ り物損 が あ っ た りす るな ど就 業 にお け る トラブ
ル が発 生 してい ます 。
極 めて初歩 的、基本 的 な事柄 で す が 、一 人 の こ うした言動 がセ ン ター 全体
の信頼 を失 い 、 ひ い て はそ の業務 の受注 を失 いか ね ませ ん。
新入 会員就 業講 習会や会員 一 人 ひ と りの 自覚 に よ り、 安 全 の確保 、接遇
や業務遂行 上 の改善 に努 めます 。
3.就 業分野 の 開拓 ・ 拡 大
就業 を希 望す る高齢者 のた めに 、就 業 の機 会 を提 供す る こ とが セ ン ター
の 目的です 。
新 た な就 業領 域 の拡 大 に 向 けて、就 業委員 会及 び機 能 強化推 進 員 を 中心
と して新規事 業 (ワ ン コイ ンサ ー ビス等 )の 検討 、 企 業訪 問、会員 の ロ コ
ミ、チ ラ シ配布 な どに よる既 存受 注先 の継 続及 び新 規 業務 の 開拓 に努 めま
す。
4.安 全就 業 の徹底
シル バ ー 人材 セ ン ター は様 々 な仕 事 を請負 って お り、 自 らの不 注意 の み
な らず周 囲 か らの要 因 に よ り負傷す る恐れ が あ ります 。 もちろ ん就業場所
だ けでな く、行 き帰 りの交通 にお い て も同様 です。
会員 自らが 自分 の健 康 と安全管理 の意識 及 び就 業 中 の事故 防 止 また就 業
途 上 の交通事故 防止 等 の意識 を持 つ こ とが基 本 です。
安全委員会 に よる安 全 就 業講 習会 の 開催 、就業現場 の安全 パ トロー ル 、
交通安全講 習会 の 開催 等 を実施 します。
5.適 正 就 業等 の推進
公益 社 団法人移行 に よ り信 頼性 の 向上 が 図れ た一 方 、 コ ンプ ライ ア ンス
(法 令遵守 )が 強 く求 め られ 、労働 局 か ら指 導 の強化 を示 唆 され ています。
今後 ともシル バ ー 人材 セ ン ター に係 わ る諸法令 に抵触せ ず 、高齢者 に相
応 しい 臨時的、短 期 的、軽 易 な仕事 を拡大 しつつ 、就 業基 準 に基 づ き適 正
就 業 (会 員 の グル ー プ就 業 、 ロー テ ー シ ョン就業 )を 図 り、不適 正 な就 業
形 態 の改善 を図 るよ う努 めま す。
6.独 自事業 の推進
会員 の持 つ 豊 富な知識 や経験 を生 かす こ とがで き るよ う、会員 の創意 と
工 夫 に よる事 業活動 を基 本 と して 、事 業 の発展拡充 を図 ります 。
(1)お さ らい 教 室
小 学 生 の児童 を対象 に復 習等 の 学習 を教 員 OBの 会員 に よ り実施 して
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いますが、広報等による PRに より受講児童 の増加に努 めるとともに、
学習指導、生活指導を保護者 との連携により実施 します。
また、高山地域以外において も、「お さらい教室」の開催について検討
します。
(2)観 光ガイ ド (お もてな し案 内人)
おもてなしの心を持 って接 し、観光客 のニーズに応え られ るよう勉強
会等によリガイ ドの資質 の向上及び後継者 の育成を図 ります。
(3)シ ルバー農園
事業を始めて 2年 目を迎 えた昨年は、猪 の被害 により収穫 で きません
で したが、本年は前年 の反省及び経験を生か し、宿難 かばちゃ等の栽培
を行 います。
7.指 定管理施設の運営事業
老人 いこいの家 (丹 生川 、久 々野、国府 )及 び国府町木 曽垣内地区体育
施設 について、利用者 が安全・ 快適に利用できるよう施設 の管理運営 に努
めます。
8.職 業紹介事業
臨時的かつ短期的な仕事又 はその他軽易な業務に係 る仕事 の求人を受付
け、希望する高齢者に紹介 します。また、平成 26年 度 か ら有料 の職業紹
介事業へ と移行するための準備 を進めます。
9.一 般労働者派遣事業
(シ ルバー派遣事業)
請負・委任業務では受注 できない業務 (発 注者 の指揮命令下での作業、
従業員 との混在作業等)に 対応す るため、岐阜県 シルバー人材 センター連
合会 シルバー派遣事業 の高山市事務所 として平成 22年 度 より事業を行 つ
ています。
平成 25年 3月 で派遣法 の期間制限 3年 とな り、派遣 ができな くなる事
業所 もありますが、会員 にとって真 に働 く場 の拡大に繋げるため、今後 も
事業所等へ の PRを 行 い理解 と協力を得 て、派遣業務を拡大す るよう努力
を傾 けてまい ります。
10.普 及啓発事業
シルバー事業を広 く市民等に理解 して もらうため、市広報誌へ の掲載、
リー フレッ トの作成、ホームペー ジに よる情報発信等 により、事業 の意義
と基本的な理念及び仕組み等を周知 し、高齢者 の入会促進や受注開拓に結
び付 くよう広報活動を進めます。
11.ボ ランテ ィア活動
地域 の一員 として、「で きること」を 「できる範囲で」 のボ ランテ ィア
活動 の促進を図 ります。
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12.セ ンター の健全経営について
公益社団法人 として 2年 目を迎え、これまで以上に組織・財政面で運営 の
適正化 が要求 され、法令遵守が求められます。
定款 に基づ き的確な組織運営を行 うとともに、限 られた財源 を有効 に活
用できるよ う、事務経費 の効率化 により財務体質の健全化に努 めます。
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