地理空間情報流通実験コンソーシアムの最終報告書を掲載致しました

地理空間情報流通実験コンソーシアム
活 動 報 告 書
東京大学 空間情報科学研究センター
2011 年 3 月
1
目次
1
2
3
4
5
6
7
8
9
活動概要...................................................................................................................................... 3
目的 .............................................................................................................................................. 4
流通実験推進のための体制 .................................................................................................... 5
データの収集とメタデータ作成............................................................................................ 8
4-1 データ概要 .......................................................................................................................... 8
4-2 地盤情報 ............................................................................................................................ 10
4-3 国土インフラ、公共施設等のデータ ......................................................................... 12
4-4 道路更新情報.................................................................................................................... 14
4-5 道路関係情報.................................................................................................................... 24
4-6 森林情報 ............................................................................................................................ 28
4-7 その他の情報.................................................................................................................... 31
流通実験のためのプラットフォーム構築......................................................................... 33
5-1 システム概要.................................................................................................................... 33
5-2 システム提供機能 ........................................................................................................... 34
5-3 参加者の利用状況 ........................................................................................................... 39
5-4 システムに関する今後の課題 ...................................................................................... 49
利用実態およびデータの提供者・利用者の意向 ............................................................ 50
6-1 データ利用者アンケート............................................................................................... 50
6-2 データ提供者アンケート............................................................................................... 63
データ活用に向けたマッシュアップコンテスト ............................................................ 83
7-1 コンテスト概要................................................................................................................ 83
7-2 審査結果 ............................................................................................................................ 85
7-3 コンテスト結果................................................................................................................ 90
成果と課題.............................................................................................................................. 112
8-1 本活動で達成または実現したこと............................................................................ 112
8-2 今後の課題 ...................................................................................................................... 113
8-3 提案事項 .......................................................................................................................... 114
付属資料 .................................................................................................................................. 115
9-1 開催議事概要.................................................................................................................. 115
9-2 名簿................................................................................................................................... 123
9-3 記者発表資料 ................................................................................................... 130
2
1 活動概要
地理空間情報流通実験コンソーシアム(以後、
「コンソーシアム」と呼ぶ)は、2009 年(平成 21
年)9 月に、
「地理空間情報を網羅的に、しかも迅速に収集し、低廉なコストで提供するための持続
可能な枠組みを構築すること」を目的として設立された。また、コンソーシアムが実施する地理空
間情報の流通実験への参加については、2 回の公募を行い、最終的には 125 法人の参加を得た。
流通実験の基本方針は、事務局が一括して国土交通省、地方自治体、公益財団等、様々な組織に
データ提供を立て依頼し、コンソーシアムメンバーであれば誰でも使えるというものであり、収集
したデータの範囲は「公共施設情報」にとどまらず、
「ボーリング柱状図」
「地価」
「観光情報」な
ど多岐にわたる。2011 年 2 月末のデータ数は、約 40 万地点ポイントにのぼった。
とくに目標である持続可能な枠組みの構築については、データ提供側、利用側双方の負担を軽減
し、利便性を高めるために様々な工夫を行った。具体的には、利用者側にとっては、
「データセッ
トそのものを得ること」
、次に「それらがデータの種類に関わらず同一の形式になっていて検索・
利用がしやすいこと」を要件として設定し、データの入手につとめた。さらに、
「情報種別(カテ
ゴリ)
、行政区分、キーワードによる検索ができ」
、
「検索結果をリスト表示するだけでなく、地図
上に地点を表示し」
、
「検索結果をもとにして、必要なデータを一括してダウンロードできる」機能
をシステムを通じて提供した。
一方で、提供者側が整備主体として実際に保有しているデータは様々な形式(CAD データ、GIS
データ、PDF、紙図面等)のものが混在しているため、統一的なメタデータの定義のみを行っても、
それを作成・付与する労力は多大であり、提供の阻害要因になりやすい。そこで、提供者側は「デ
ータ提供の可否に関する判断に極力専念できること」を要件として、データセットに対する「メタ
データの自動作成プログラム」や「提供者側が Web からメタデータを入力できるようなインタフェ
ース」を構築するとともに、さらに遡って、ニーズの高いデータセットについては、提供行為その
ものの省力化ができるように「公開済みのデータの自動収集」を行ったほか、
「スキャニング等に
よる電子化そのもの」を事務局で実施した。
こうしたサービス提供を中核に据えた上で、流通市場そのものの醸成を図るため、2009 年 9 月 8
日の第 1 回目から 2011 年 3 月 8 日の最終回まで計 8 回の会合を開き(常時 60 名程度の参加)
、
「デ
ータの収集・登録状況の報告」
「システムの改良報告」
「関連するトピックに関する話題提供」を継
続的に行った。また、
「提供者・利用者に対するアンケート」を 2 回行うとともに、データの利用
拡大のために「マッシュアップコンテスト」を実施した。このコンテストには、9 件の応募があり、
参加者に積極的に関わって頂くことができた。これに加えて、データ提供者への個別の協力依頼、
場合によっては関係者を交えた大規模な説明会の開催を通じて、様々な意見交換を行った。データ
提供には依然として種々のハードルがあるものの、
「情報公開の窓口としての機能」
「整備主体のバ
ックアップ的位置づけとしてのデータバンク機能」などを期待するという前向きな意見を頂くこと
も多々あった。
本コンソーシアムの活動によりデータ流通の可能性が切り開かれた意義は大きく、得られた知見
をふまえ、関係省庁、地方自治体、民間企業等の協力を仰ぎ、一層本格的かつ持続可能な体制を構
築するために、今後も活動の継承・発展を図ることが必要である。
3
2 目的
本コンソーシアムでは以下の設立趣意書(表-1)にのっとって設立され、活動を行ってきた。
表-1 設立趣意書
地理空間情報活用推進基本法に基づく基本計画(平成 20 年 4 月閣議決定)では、地理空間情
報全般の円滑な整備・更新を図ることとしている。とくに防災、安全運転支援、店舗案内、土
地取引、環境保護活動等、地域の暮らしのサポートに加え、安全・安心、低炭素社会等の社会
全体の目標実現などとも密接に関連する、様々な情報通信技術を活用したアプリケーションサ
ービスは日々進展を遂げている。
しかし、その一方で、実空間における道路・河川等に関わる様々な国土情報あるいは公共施
設等の情報については、国・地方自治体等から HP や情報公開を通じて徐々に提供されるように
なってきているものの、入手条件や権利関係、更新頻度等は多様であり、利便性の高いサービ
ス実現のためにはデータ入手の迅速化やコストの低減、品質向上を図ることが重要となってい
る。
こうしたデータ提供に関する取組は徐々に始まっているものの個別のデータごとに対応がと
られているケースが多い。したがって、ユーザである民間企業を想定したオープンな形で、情
報発信側の負担感を和らげる工夫も行い、情報通信技術を活用した持続安定的な実運用の枠組
みを構築することを目標として実証実験を行う必要がある。
東京大学空間情報科学研究センターではこれまで、空間情報科学に関する官民の研究者を支
援する唯一の全国共同利用施設として、
「研究用空間データ基盤」を構築し様々なデータの貸与
を行ってきた。さらに、平成 20 年 4 月からは産業界からの協力を得て寄付研究部門「空間情報
社会研究イニシアティブ」を設立し、持続安定的な空間情報社会の構築に焦点をあて、地理空
間情報の自由で円滑な流通や高次利用に係わる技術的、制度・政策的課題について、総合的か
つ実践的な研究を進めてきている。とくに国土交通省との共同研究「地理空間情報プラットフ
ォームの構築に関する研究」あるいは「道路更新情報流通推進研究会」
「統合型 GIS 共同化研究
会」の事務局を務めており、これらの課題を議論する場としては適切である。
以上のことから、産官学の関係機関が連携して、公共施設情報の収集・配信・利活用等の流
通環境の整備を目的とした「地理空間情報流通実験コンソーシアム」を平成 21 年 9 月から平成
22 年度末まで設置する。
4
3 流通実験推進のための体制
流通実験コンソーシアムの参加者については 2 回にわたって公募を行った。第 1 回目の公募は、
2009 年(平成 21 年)11 月から 12 月に実施された。第 2 回目の公募は 2010 年の夏に実施された。
公募にあたっては、ウェブから申込をしてもらった後、参加資格の確認を行い、利用申込書と流通
実験コンソーシアムが定めた利用規約(表-2)を遵守する旨の誓約書(表-3)を提出してもらっ
た。組織としての参加の他に、個人としての参加も認めた。ただし、個人参加の場合にはコンソー
シアム会合への出席はできない。
参加者は流通実験コンソーシアムに登録されたデータを無償で利用できるが、登録されたデータ
およびそれを編集・加工して作成した成果物を転載、引用する場合には出典を明記するよう義務づ
けた。また、流通実験コンソーシアム終了時には、実験データを削除し、削除届を提出することを
求めた。また、参加するには流通実験期間中に行うアンケート調査に協力してもらうことを条件と
した。
1 回目の公募では 111 団体(個人参加者除く)の参加が認められ、2 回目の公募では 14 団体の参
加があった。最終的に流通実験コンソーシアムに参加した団体数は 125 に上る。内訳は、民間企業
85、独立行政法人 2、財団法人 8、社団法人 10、NPO 法人 4、国の機関 4、地方自治体 3、大学 7、
協議会 2 となっている。
流通実験コンソーシアムの運営のために、産・学・官のメンバーで構成される幹事会を設けた。
委員長は東京大学空間情報科学研究センターの柴崎教授である。幹事以外のメンバーは一般委員と
して参加いただいた。また、コンソーシアムの事務局には、東京大学の関係者と寄付研究部門のメ
ンバーが参加し、実務的な作業を行った。これらの名簿を付属資料 9.2 に掲載した。
5
表-2 利用規約全文
2009.11.20 作成
2009.12.22 修正
第 1 条 定義
1. 本利用規約で示す「コンソーシアム」とは、東京大学空間情報科学研究センターが事務局と
して運営する地理空間情報流通実験コンソーシアムをいいます。
2. 本利用規約で示す「実験データ」とは、地理空間情報活用推進基本法第二条で定義する地理
空間情報のうち、コンソーシアムにおいて流通実験を行うものをいいます。
3. 本利用規約で示す「プラットフォーム」とは、実験データを流通するために、ID を発行した
上で運営する会員型公開 Web サイトのことをいいます。
第 2 条 利用上の注意
1. 実験データは、全て最新のデータが揃っているわけではありませんので、利用者はデータ整
備年度等を十分確認の上ご利用ください。
2. 実験データは、官民の様々な主体が、より円滑に空間情報サービスを展開していくことを目
的として、国・地方公共団体等から公開されている、あるいは承諾を得て貸与を受けている
原典情報(以下、原典情報)をもとに作成されたものですので、公共測量等の高度な精度が
要求される測量、各種証明等には使用できないことがあります。また、利用者の利用目的に
適合しているとは限りませんので、利用者は自らの責任でご自身の利用目的に適合している
かどうかをご判断ください。
3. 実験データおよびそれを利用者が編集・加工して作成した成果物を他に転載、引用等する場
合は、利用者は「地理空間情報流通実験コンソーシアムを通じて○○データ(△△省)を利
用しました」のように出典を明記してください。また、実験データの整備年、ファイル名、
編集・加工した場合には編集・加工責任者等の情報についても、できる限り併記してくださ
い。
第 3 条 実験データおよびプラットフォームの利用
1. 実験データおよびプラットフォームは、所定の審査を受けたものは、無償で利用できます。
ただし、利用するための通信費等の費用は、利用者の負担となります。
2. 実験データおよびプラットフォームを利用する際には、必ず始めに本利用規約を十分にお読
みください。本利用規約に同意された方のみ実験データを利用できます。
3. 実験データおよびプラットフォームを利用した場合、コンソーシアムは、利用者が本利用規
約に同意したものとみなします。
4. 実験データ利用者は、コンソーシアム終了時期に、各自の利用環境から実験データを削除し
た上で、削除届を提出する必要があります。
5. 利用者が実験データを編集・加工・参照して作成・更新した成果物について、実験終了後も
使用を続ける場合には、実験データの出典元が要請する手続きが必要になる場合がありま
す。使用継続をご希望の利用者は、実験データの出典元の Web サイト等で確認する等、ご注
意ください。
6
第 4 条 免責
実験データの利用目的及び利用方法については、利用者の判断と責任に委ねられており、コ
ンソーシアムおよび原典情報の提供主体は一切関与いたしません。事由の如何を問わず、実験
データを利用することにより生じた利用者又は第三者の損害については、利用者がその全ての
責任を負うものとし、コンソーシアムおよび原典情報の提供主体は一切の責任を負いません。
第 5 条 その他
1. 実験データは、予告なしに内容を変更、削除したり、又は提供を停止、休止又は中止する場
合があります。
2. 本利用規約で示す実験データの利用に関しては、日本法及び本利用規約に準拠するものとし
ます。
3. 本利用規約に関連する紛争の管轄裁判所は、東京地方裁判所とします。
4. 実験データについては、品質確認を行っておりますが、誤りがある可能性もあります。実験
データの内容の誤りにお気づきの時は、情報を明記の上、問い合わせ先までご連絡ください。
5. 本利用規約は、予告なしに内容を変更する場合があります。
以上
表-3 誓約書
受付番号(事務局記入)
地理空間情報流通実験コンソーシアムに関する誓約書
地理空間情報流通実験コンソーシアム
委員長 殿
私は、地理空間情報流通実験コンソーシアムに参加するにあたり、貴コンソーシアムの定め
る「地理空間情報流通実験プラットフォーム利用規約」を遵守することを誓います
年
組織・所属名
月
日
●●●株式会社▲▲▲部
所属長・研究代表者
7
■■■
印
4 データの収集とメタデータ作成
4-1 データ概要
コンソーシアムで提供したデータは、国土交通省(国土計画局、都市・地域整備局、河川局、道
路局、鉄道局、港湾局、航空局、北海道開発局、地方整備局、国土技術政策総合研究所、国土地理
院)
、土木研究所、地方自治体(三重県、岐阜県、大阪府およびこれらの府県の市町村、岩手県、
群馬県、埼玉県、長野県、福井県、滋賀県、岡山県、鳥取県、山口県、徳島県、福岡県、宮崎県、
鹿児島県、横浜市)
、および公益財団(道路管理センター)から提供いただいた。これに加えて、
流通実験コンソーシアムが全国の都道府県および市区町村(政令指定市を含む)の Web サイトを対
象にクローリングを行って取得したデータもある。データを属性によって分類すると、以下に示す
とおりである。

地盤情報:ボーリング柱状図

地価情報:平成 20 年公示地価、平成 20 年都道府県地価調査結果

国土インフラ情報:ダム、漁港、空港、港湾、発電所

公共施設情報:警察機関、消防署、郵便局、幼稚園、保育所、小学校、中学校、高等学校、
大学、盲・ろう・養護学校、病院、福祉施設、老人福祉施設、厚生機関、国の機関、地方
公共団体等

道路更新情報:道路の供用開始の公示、工事入札公告、道路開通情報、工事発注見通し、
道路工事図面

道路関係情報:道路基準点、道路管理データ、道路基盤地図情報

森林関係情報:森林基本図/森林計画図、森林簿、路網

観光関係情報:観光施設

自然環境:生き生き下水道・甦る水 100 選、エコエアポート、リサイクルポート、水の郷
百選、アユの遡上マップ

安心・安全・防災:ダムの諸量、河川整備基本計画方針・河川整備計画、洪水想定区域図・
洪水ハザードマップ、験潮場

多様性のある地域形成の取組:鉄道を元気にする 34 の取組み
データの総数は約 40 万地点ポイントにのぼるが、これらのデータの作成者、作成時期、データ
数などの詳細な情報については、次ページに掲げた表-4 を参照されたい。また、これらのデータ
に対して以下の項目からなるメタデータを付与した。
・データのカテゴリを表す ID
・タイトル
・作成 or 公開日
・詳細(データの詳細説明、住所等) ・データ作成者
・著作権者
・データが掲載されている URL
・位置コード
・位置情報(住所・経緯度)
・実データのファイル名とパス
・行政区分コード
データの位置については、原則として提供者がそれぞれのデータに付与した情報をそのまま利用
した。ただし、道路関係情報については、路線と地先名を使ってジオコーディングを行った。
8
表-4 データ一覧表(2011 年 03 月)
9
4-2 地盤情報
(1) データの概要
地盤情報は、ボーリング柱状図データを収集したものである。
地理空間情報流通実験システムでは、メタデータとともに、データ本来の情報を登録してい
る。ひとつのポイントに複数の情報が紐づいているなど、情報の数や量が大きいボーリングデ
ータについては、圧縮ファイルの形で登録した。
図-1 地理空間情報流通実験システムでの表示例および柱状図と XML ファイルの一例
ボーリング柱状図は、地理空間情報流通実験システム開設当初から登録してあったデータ群
のひとつであり、(独)土木研究所の協力を得て、「国土地盤情報検索サイト(kunijiban:
http://www.kunijiban.pwri.go.jp)
」から、北海道開発局および各地方整備局が管理している 75,373
ポイントのデータを登録した。
その際の属性情報は以下のとおりである。
表-5 属性情報一覧
・調査名
・調査業者名
・土質区分
・事業、工事名
・孔口標高
・色調
・緯度、経度
・総掘進長
・標準貫入試験(深度、打撃回数、N 値)
・発注機関
・柱状図
・原位置試験
・調査機関
10
更なる情報の拡充のために、2010 年 10 月、各都道府県に「地理空間情報の流通実験に向けた
ボーリングデータの貸与依頼」を行った。依頼とあわせてアンケート調査も実施した。
14 都道府県からデータ提供の意向があり、データを借り受けてがあり、データを借り受けて
順次登録作業を行っているが、まだ実データを受け取っていない県や、登録の前作業に手間が
かかっているデータもあるため、全データの登録には至っていない。2011 年 3 月 1 日現在のデ
ータ総数は約 86,148 件である。
(2) 提供元
(独)土木研究所
岩手県、群馬県、滋賀県、岡山県、鳥取県、徳島県、鹿児島県
(今後登録予定:山形県、長野県、岐阜県、石川県、富山県、島根県、長崎県)
(3) データの特徴
ボーリングデータの特徴として、その記載様式や保管媒体が非常に多種多様であるというこ
とが挙げられる。
ボーリング柱状図の記載様式だけでも、地盤工学会様式、JACIC 様式、客先様式、地質調査
会社独自様式、地すべり調査用などがあり、目的別に記載事項が異なっている。公共事業では、
CALS/EC 推進による「電子納品に関する要領・基準」に従い、JACIC 様式に統一されつつある
が、この先、民間事業に関わって作成されたボーリングデータまで対象にする際には、その多
様性が困難のもととなることも考えられる。
また、記載様式や記載事項以前の問題として、情報の保管にも様々な媒体が用いられている。
作成した年代によって、手書き、デジタルデータの紙出力、FAX コピーや複製を繰り返された
もの(読解が困難)など、アナログで保管されている帳票もあれば、CAD システム準拠のデジ
タルデータ、PDF ファイルや XML データなどデジタルで保管されている帳票、リンクアドレス
のみの場合もある。
今回、地理空間情報流通実験システムに登録するためにメタデータを作成したが、それは予
想以上に時間と労力がかかる作業であった。提供していただいた資料が上記のように多種多様
な方法や媒体で保管されていたため、メタデータに転記する情報を抜き出すために、ひとつひ
とつ帳票やデータを開いて目視で探す必要があったからである。
加えて、リンクのみの提供の場合の更新も課題が残る。今回、作業中に提供元で URL の変更
が発生し、実験システム側でリンク切れする問題が多発した。
ボーリングデータは、多用途に利用されるデータであるため、既に膨大な数が存在している。
また、工事や調査のたびに作成されるため、今後も増え続けていくデータである。このような
データについて相互利用可能な状態での流通を促すのであれば、せめて、共通項目に関する統
一フォーマットの存在は検討したいと考える。
また、県から、協議会にデータ提供をするように求められる場合や費用を求められる場合があ
った。提供行為の位置づけの明確化も必要であると考える。
11
4-3 国土インフラ、公共施設等のデータ
(1)データの概要
公共施設データについては、国土交通省国土計画局より提供いただいたデータを地理空間情報
流通実験システムに掲載している。掲載したデータの件数及び概要は、以下のとおりである。
表-6 公共施設データ
提供情報
データ数
概要
公共施設(中学校)
2,178 国土数値情報とは
国土数値情報は、全国総合開発計画、国土利用計画、国
10,982
公共施設(保育所)
23,374
公共施設(その他)
公共施設(厚生機関)
公共施設(国の機関)
公共施設(地方公共団体)
公共施設(大学)
公共施設(小学校)
公共施設(幼稚園)
426
土形成計画などの国土計画の策定や推進の支援のために、
国土に関する様々な情報を整備、数値化したデータです。
全国総合開発計画等の策定の基礎となるデータを整備
7,548 するため、昭和 49 年の国土庁発足に伴い、国土に関する
3,895 基礎的な情報の整備、利用等を行う国土情報整備事業が開
始されました。国土数値情報は、この国土情報整備事業に
1,540
より整備された情報で、地形、土地利用、公共施設、道路、
22,732
鉄道等国土に関する地理的情報を数値化したものです。メ
13,682 ッシュ化したデータも多く、人口統計などほかの統計情報
公共施設(建物)
6,952 と合わせて分析することが可能です。また特に土地に関す
公共施設(消防署)
5,731 る情報は時系列的に整備されており、経年変化などの分析
を行うことも可能です。
9,421
当初は公的機関(政府機関、地方公共団体、大学など)
1,003 に無料で貸出を行っていましたが、さらに広く一般に提供
公共施設(病院)
公共施設(盲・ろう・養
護学校関)
公共施設(福祉施設)
23,813
公共施設(老人福祉施設)
17,681
公共施設(警察機関)
14,991
公共施設(郵便局)
24,489
公共施設(高等学校)
28,227
H20 都道府県地価調査
23,024
ダム
3,031
港湾
1,070
漁港
2,952
空港
提供を開始しました。
5,524
H20 地価公示
発電所
するため、平成 13 年 4 月よりインターネットによる無償
出典:国土交通省国土計画局 国土数値情報 HP より
http://nlftp.mlit.go.jp/ksj/jpgis/datalist/KsjTmplt-P02-v2_0.html
334
98
12
図-2 地理空間情報流通実験システムでの表示例
(2)提供元
国土交通省国土計画局
(3)データの特徴
オリジナルデータは、地理情報標準プロファイル(JPGIS)に準拠したデータと、国土数値情
報統一フォーマットで整備されたデータの両方が提供されている。統一されたフォーマットで作
成されていることから、利用にあたっては容易にデータを取り扱うことが可能である。
地価公示情報等年度ごとに整備されるデータについては定期的に更新されており、今後も取扱
データは、拡充されていくと予想される。また、これまでに公開された情報についても、不定期
ではあるが更新・修正されており、データの信頼性は高いと考えられる。
13
4-4 道路更新情報
本節では道路更新情報として収集・提供した 6 種類の情報について、データ毎の特徴・提供元・
提供データの特徴について記載する。
(1)データ毎の特徴
道路更新情報として収集・提供した(1)工事入札公告情報、(2)道路の区域の決定の公示情報(18
条 1 項)
、(3)道路の供用開始の公示情報(18 条 2 項)、(4)道路開通情報、(5)道路工事図面情報、(6)
工事発注見通し情報の 6 種類の情報について、データ毎の特徴を整理した。
また、情報を統一的な形式で流通させるため、収集した情報を登録用の形式に変換して登録し
た。登録データ定義についても併せて示す。
a)工事入札公告情報
(ア)データの特徴
工事入札公告情報は、道路更新に先立って入手できる情報である点が特徴である。
ただし、自治体によって一覧で整理されている情報項目にばらつきがみられること、入札公
告には道路更新に関係のない案件も混在していること、ジオコーディング結果が良好でない情
報も多数存在していることも課題である。
(イ)登録データ定義
工事入札公告情報の登録データ定義を表-7 に示す。
b)道路の区域の決定の公示情報(18 条 1 項)
(ア)データの特徴
道路の区域の決定の公示情報(18 条 1 項)は道路法に基づいて作成、提供されている情報
であるため、道路更新を全て網羅している。公示する情報項目が決められていることから、概
ねどの自治体においても統一的な情報を得ることができる。
ただし、道路の区域の決定の公示情報は計画の段階で提供される情報であり、実際の道路更
新までの期間が長いことが一般的である。
(イ)データの特徴
道路の区域の決定の公示情報(18 条 1 項)の登録データ定義を表-8 に示す。
c)道路の供用開始の公示情報(18 条 2 項)
(ア)データの登録
道路の供用開始の公示情報(18 条 2 項)は道路法に基づいて作成、提供されている情報で
あるため、道路更新を全て網羅している。公示する情報項目が決められていることから、概ね
どの自治体においても統一的な情報を得ることができる。
道路の供用開始の公示情報は実際の道路更新とほぼ同じタイミングで提供されることが一
般的である。
14
(イ)登録データ定義
道路の供用開始の公示情報の登録データ定義を表-9 に示す。
d)道路開通情報
(ア)データの特徴
道路開通情報は開通日、住所、位置図などの情報が添付されていることが多くわかりやすい
情報である。
ただし、独自で道路開通情報を提供している団体は少なく、自治体によって提供している情
報項目や提供の形式にばらつきが見られ、取得可能な情報項目に差がみられる。
実際の道路更新とほぼ同じタイミングで提供される情報である。
(イ)登録データ定義
道路開通情報の登録データ定義を表-10 に示す。
e)道路工事図面情報
(ア)データの特徴
道路工事図面情報は道路管理者の協力を得て提供を行っている情報であり、工事発注図書な
ど道路更新に先立ち入手できる情報である。
ただし、位置や住所を示す情報が記載されていないことが多く、また情報の取得にあたり各
道路管理者への依頼が必要である。
(イ)登録データ定義
道路工事図面情報の登録データ定義を表-11 に示す。
f)工事発注見通し情報
(ア)データの特徴
工事発注見通し情報は、道路更新に先立って入手できる情報である点が特徴であり、概ね統
一的な形式で提供されている。
ただし発注時期が四半期単位での記載であることや、工事の場所も市町村や路線が把握でき
る程度であることから、把握できる情報は大まかな工事の情報となる。また、道路更新に関係
のない情報も混在している。
(イ)登録データ定義
工事発注見通し情報の登録データ定義を表-12 に示す。
15
カテゴリ ID
16
記載例
内容
42
・工事入札公告情報は一律で「42」と記載。
平成21年度市道羽曳が丘西線外1線交通安
タイトル
・工事の案件名称を記載。
全施設等整備工事
・「道路種別」をコードで記載。(高速・高規格=1
国道=3
主要地方道(都道府県道)=4
主
8
道路種別
要地方道(市町村道)=5
都道府県道=6
市町村道=8
その他=0)
路線名
羽曳が丘西線
・当該道路の名称を記載。
路線番号
・道路種別が国道の場合は当該道路の路線番号を記載。
機関名
大阪府羽曳野市
・当該道路の管理者(機関名)を記載。
部署名等
総務部契約検査課
・当該道路の管理者(部署名等)を記載。
詳細(説明や
都道府県名
大阪府
・当該区間の存在する都道府県を記載。
住所など)
市区町村名
羽曳野市
・当該区間の存在する市町村を記載。
※実際には
町域名・地先等
・当該区間の存在する町域名、番地、地先・地内などを記載。
右の情報項目
2009/11/19
公開開始日
・当該工事入札情報の公開開始日を記載。(不明な場合はデータ作成日を記載。)
と値を「=」区
工事完了日
・当該工事の完了予定日を記載。
切りで、項目同
平成21年度市道羽曳が丘西線外1線交通安
士を「;」区切 案件名称
・当該工事の案件名称を記載。
全施設等整備工事
りで記載
概要
土木一式工事
・当該工事の概要を記載。
延長
・当該道路の区間延長(単位:m)を記載。
・道路更新可能性判断結果の付加情報を記載。
道路更新可能性フラ
1
(1:可能性が高い、2:どちらとも言えない、3:可能性が低い、4:判断できない)
グ
1
添付ファイル
・添付ファイルの有無を記載。(添付無=0、添付有=1)
備考
・何か特記すべき事項があれば記載。
情報 URL
・座標情報含む地図 URL などを記載。
著作権
大阪府羽曳野市
・上記の「詳細(説明や住所など)」から「機関名」を記載。
作成者
大阪府羽曳野市
・上記の「詳細(説明や住所など)」から「機関名」を記載。
2009/11/19
作成・公開日
・上記の「詳細(説明や住所など)」から「取得日」を記載。
272221
行政コード
・行政区分に対応する市町村コードを記載。
行政区分(※任意)
大阪府羽曳野市
・上記の「詳細(説明や住所など)」から「都道府県名」+「市区町村名」を記載。
1
位置コード
・一律で「1」と記載。
・上記の「詳細(説明や住所など)」から「行政区分」(半角スペース)「道路種別」(半角スペース)
位置情報
大阪府羽曳野市 8 羽曳が丘西線
「路線名」を記載。
*****.zip
ファイル名
・添付する図面データのファイル名を記載。
表-7 登録データ定義(工事入札公告情報)
道路種別
徳島県 4 日和佐小野線
*****.zip
ファイル名
‐
徳島県
徳島県
2009/3/1
363871
徳島県美波町
1
日和佐小野線
25
徳島県
徳島県
徳島県
美波町
西の地字山神 78 番 3 地先
2009/3/1
2009/2/16
2009/2/16
海部郡美波町西の地字山神 78 番 3 地先
海部郡美波町西の地字山神 84 番 1 地先
12.0~62.4
7.8~51.4
167
151
4
記載例
43
徳島県県道日和佐小野線
位置情報
路線名
路線番号
機関名
部署名等
詳細(説明や
都道府県名
住所など)
市区町村名
※実際には
町域名・地先等
右の情報項目
掲載日
と値を「=」区
公示日
切りで、項目同
期日
士を「;」区切
区間始点
りで記載
区間終点
変更前の幅員
変更後の幅員
変更前の延長
変更後の延長
備考
情報 URL
著作権
作成者
作成・公開日
行政コード
行政区分(※任意)
位置コード
タイトル
カテゴリ ID
17
内容
・道路の区域の決定の公示情報(18 条 1 項)は一律で「43」と記載。
・工事の案件名称を記載。
・「道路種別」をコードで記載。(高速・高規格=1
国道=3
主要地方道(都道府県道)=4
主
要地方道(市町村道)=5
都道府県道=6
市町村道=8
その他=0)
・当該道路の名称を記載。
・当該道路の路線番号を記載。
・当該道路の管理者(機関名)を記載。
・当該道路の管理者(部署名等)を記載。
・当該区間の存在する都道府県を記載。
・当該区間の存在する市町村を記載。
・当該区間の存在する町域名、番地、地先・地内などを記載。
・当該情報の掲載日を記載。(不明の場合はデータ作成日を記載。)
・当該情報の公示日を記載。
・当該公示の期日を記載。
・当該区間の始点を記載。
・当該区間の終点を記載。
・当該区間の変更前の幅員を記載。
・当該区間の変更後の幅員を記載。
・当該区間の変更前の延長を記載。
・当該区間の変更後の延長を記載。
・何か特記すべき事項があれば記載。
‐
・上記の「詳細(説明や住所など)」から「機関名」を記載。
・上記の「詳細(説明や住所など)」から「機関名」を記載。
・上記の「詳細(説明や住所など)」から「掲載日」を記載。
・行政区分に対応する市町村コードを記載。
・上記の「詳細(説明や住所など)」から「都道府県名」+「市区町村名」を記載。
・一律で「1」と記載。
・上記の「詳細(説明や住所など)」から「行政区分」(半角スペース)「道路種別」(半角スペース)
「路線名」を記載。
・添付するデータのファイル名を記載。
表-8 登録データ定義(道路の区域の決定の公示情報(18 条 1 項)
)
福岡県 4 椎田勝山線
*****.zip
ファイル名
‐
福岡県
福岡県
2009/3/1
406252
福岡県みやこ町
1
椎田勝山線
58
福岡県
福岡県
福岡県
みやこ町
有久 166 番先
2009/3/1
2009/2/16
2009/2/16
京都郡みやこ町有久 166 番先
京都郡みやこ町有久 135 番 1 先
供用の開始
4
記載例
44
福岡県県道椎田勝山線
位置情報
路線名
路線番号
機関名
詳細(説明や
部署名等
住所など)
都道府県名
※実際には
市区町村名
右の情報項目
と値を「=」区 町域名・地先等
切りで、項目同
掲載日
士を「;」区切
公示日
りで記載
期日
区間始点
区間終点
種別
備考
情報 URL
著作権
作成者
作成・公開日
行政コード
行政区分(※任意)
位置コード
道路種別
カテゴリ ID
タイトル
18
内容
・道路の供用開始の公示情報(18 条 2 項)は一律で「44」と記載。
・工事の案件名称を記載。
・「道路種別」をコードで記載。(高速・高規格=1
国道=3
主要地方道(都道府県道)=4
主
要地方道(市町村道)=5
都道府県道=6
市町村道=8
その他=0)
・当該道路の名称を記載。
・当該道路の路線番号を記載。
・当該道路の管理者(機関名)を記載。
・当該道路の管理者(部署名等)を記載。
・当該区間の存在する都道府県を記載。
・当該区間の存在する市町村を記載。
・当該区間の存在する町域名、番地、地先・地内などを記載。
・当該情報の掲載日を記載。(不明の場合はデータ作成日を記載。)
・当該情報の公示日を記載。
・当該公示の期日を記載。
・当該区間の始点を記載。
・当該区間の終点を記載。
・当該公示の種別を記載。
・何か特記すべき事項があれば記載。
‐
・上記の「詳細(説明や住所など)」から「機関名」を記載。
・上記の「詳細(説明や住所など)」から「機関名」を記載。
・上記の「詳細(説明や住所など)」から「取得日」を記載。
・行政区分に対応する市町村コードを記載。
・上記の「詳細(説明や住所など)」から「都道府県名」+「市区町村名」を記載。
・一律で「1」と記載。
・上記の「詳細(説明や住所など)」から「行政区分」(半角スペース)「道路種別」(半角スペース)
「路線名」を記載。
・添付するデータのファイル名を記載。
表-9 登録データ定義(道路の供用開始の公示情報(18 条 2 項)
)
ファイル名
位置情報
路線名
路線番号
詳細(説明や
機関名
住所など)
部署名等
※実際には
都道府県名
右の情報項目
市区町村名
と値を「=」区
町域名・地先等
切りで、項目同
掲載日
士を「;」区切
道路開通日
りで記載
タイトル
位置図
写真
備考
情報 URL
著作権
作成者
作成・公開日
行政コード
行政区分(※任意)
位置コード
道路種別
カテゴリ ID
タイトル
青森県弘前市 4 弘前岳鰺ヶ沢線
青森県
青森県
2009/3/9
22021
青森県弘前市
1
青森県
青森県
青森県
弘前市
大字宮地~百沢
2009/3/9
2008/7/30
主要地方道弘前岳鰺ヶ沢線
0
0
弘前岳鰺ヶ沢線
4
記載例
45
青森県県道弘前岳鰺ヶ沢線
19
内容
・道路開通情報は一律で「45」と記載。
・工事の案件名称を記載。
・「道路種別」をコードで記載。(高速・高規格=1
国道=3
主要地方道(都道府県道)=4
主
要地方道(市町村道)=5
都道府県道=6
市町村道=8
その他=0)
・当該道路の名称を記載。
・道路種別が国道の場合は当該道路の路線番号を記載。
・当該道路の管理者(機関名)を記載。
・当該道路の管理者(部署名等)を記載。
・当該区間の存在する都道府県を記載。
・当該区間の存在する市町村を記載。
・当該区間の存在する町域名、番地、地先・地内などを記載。
・当該情報の掲載日を記載。(不明の場合はデータ作成日を記載。)
・当該情報の道路開通日を記載。
・当該情報のタイトルを記載。
・位置図の有無を記載。(無=0、有=1)
・写真の有無を記載。(無=0、有=1)
・何か特記すべき事項があれば記載。
・座標情報含む地図 URL などを記載。
・上記の「詳細(説明や住所など)」から「機関名」を記載。
・上記の「詳細(説明や住所など)」から「機関名」を記載。
・上記の「詳細(説明や住所など)」から「取得日」を記載。
・行政区分に対応する市町村コードを記載。
・上記の「詳細(説明や住所など)」から「都道府県名」+「市区町村名」を記載。
・一律で「1」と記載。
・上記の「詳細(説明や住所など)」から「行政区分」(半角スペース)「道路種別」(半角スペース)
「路線名」を記載。
・添付するデータのファイル名を記載。
表-10 登録データ定義(道路開通情報)
図面の種類
岐阜県土岐市 80157 号線
*****.zip
ファイル名
‐
岐阜県土岐市
岐阜県土岐市
2009/11/25
212121
岐阜県土岐市
1
1、2
2009/11/25
80157 号線道路改良工事
位置図、平面図
岐阜県土岐市
建設部土木課
岐阜県
土岐市
80157 号線
記載例
46
80157 号線道路改良工事
位置情報
備考
情報 URL
著作権
作成者
作成・公開日
行政コード
行政区分(※任意)
位置コード
詳細(説明や
住所など)
※実際には
右の情報項目
と値を「=」区
切りで、項目同
士を「;」区切
りで記載
路線名
路線番号
機関名
部署名等
都道府県名
市区町村名
町域名・地先等
取得日
工事名称
図面名称
道路種別
カテゴリ ID
タイトル
20
作成方法
・道路工事図面情報は一律で「46」と記載。
・図面のタイトルを記載。
・「道路種別」をコードで記載。
高速・高規格=1
国道=3
主要地方道(都道府県道)=4
主要地方道(市町村道)=5
都道府県道=6
市町村道=8
その他=0
・当該道路の名称を記載。
・当該道路の路線番号を記載。
・当該道路の管理者(機関名)を記載。
・当該道路の管理者(部署名等)を記載。
・当該区間の存在する都道府県を記載。
・当該区間の存在する市町村を記載。
・当該区間の存在する町域名、番地、地先・地内などを記載。
・一覧表右上に記載されている「作成日」を記載。
・当該工事入札情報の公開開始日を記載。(不明な場合はデータ作成日を記載。)
・当該図面名称を記載。
・図面の種類をコードで記載。
1:工事発注図書の位置図
2:工事発注図書の平面図
3:工事完成平面図
8:その他
9:不明
・何か特記すべき事項があれば記載。
‐
・上記データの詳細(説明や住所など)から「機関名」を記載。
・上記データの詳細(説明や住所など)から「機関名」を記載。
・上記データの詳細(説明や住所など)から「取得日」を記載。
・行政区分に対応する市町村コードを記載。
・上記データの「都道府県名」+「市区町村名」を記載。
・一律で「1」と記載。
・上記の「詳細(説明や住所など)」から「行政区分」(半角スペース)「道路種別」(半角スペース)
「路線名」を記載。
・添付する図面データのファイル名を記載。
表-11 登録データ定義(道路工事図面情報)
岐阜県可児市 8 111 号線
‐
ファイル名
‐
岐阜県可児市
岐阜県可児市
2010/6/1
212148
岐阜県可児市
1
1
岐阜県可児市
土木課
岐阜県
可児市
石井地内
第 1 四半期
約 8 ヶ月
市道 111 号線道路改良工事
L=90mW=7.0m
90
111 号線
8
記載例
51
岐阜県可児市市道 111 号線
位置情報
路線名
路線番号
機関名
詳細(説明や住
部署名等
所など)
都道府県名
※実際には右
市区町村名
の情報項目と
町域名・地先等
値を「=」区切
入札予定時期
りで、項目同士
工期
を「;」区切り
案件名称
で記載
概要
延長
道路更新可能性フラ
グ
備考
情報 URL
著作権
作成者
作成・公開日
行政コード
行政区分(※任意)
位置コード
道路種別
カテゴリ ID
タイトル
21
内容
・工事発注見通し情報は一律で「51」と記載。
・工事の案件名称を記載。
・「道路種別」をコードで記載。(高速・高規格=1
国道=3
主要地方道(都道府県道)=4
主要地方道(市町村道)=5
都道府県道=6
市町村道=8
その他=0)
・当該道路の名称を記載。
・道路種別が国道の場合は当該道路の路線番号を記載。
・当該道路の管理者(機関名)を記載。
・当該道路の管理者(部署名等)を記載。
・当該区間の存在する都道府県を記載。
・当該区間の存在する市町村を記載。
・当該区間の存在する町域名、番地、地先・地内などを記載。
・当該工事の入札予定時期を記載。
・当該工事の工期を記載。
・当該工事の案件名称を記載。
・当該工事の概要を記載。
・当該道路の区間延長(単位:m)を記載。
・道路更新可能性判断結果の付加情報を記載。
(1:可能性が高い、2:どちらとも言えない、3:可能性が低い、4:判断できない)
・何か特記すべき事項があれば記載。
‐
・上記の「詳細(説明や住所など)」から「機関名」を記載。
・上記の「詳細(説明や住所など)」から「機関名」を記載。
・データ作成日を記載。
・行政区分に対応する市町村コードを記載。
・上記の「詳細(説明や住所など)」から「都道府県名」+「市区町村名」を記載。
・一律で「1」と記載。
・上記の「詳細(説明や住所など)」から「行政区分」(半角スペース)「道路種別」(半角スペース)
「路線名」を記載。
‐
表-12 登録データ定義(工事発注見通し情報)
(2)データの提供元と収集方法
今回、収集の対象とした道路更新情報のデータの提供元や公開状況、またデータの収集者・収
集方法について整理した。整理結果は表-13 に示す通り。
表-13 データ提供元と収集方法
データ提供元
データ収集方法
データ作成者
公開状況
収集者
収集方法
三重県、岐阜県、大阪
東京大学空間情 Web 上で提供さ
工事入札公告情報
府(原則、府県下の全 公開
報科学研究セン れている情報を
収集
ての市町村含む)
ター
Web 上で提供さ
道路の区域の決定の 全国の都道府県、
国土技術政策総
れている情報を
公開
公示情報(18 条 1 項)政令指定都市
合研究所
収集
Web 上で提供さ
道路の供用開始の公 全国の都道府県、
国土技術政策総
れている情報を
公開
示情報(18 条 2 項) 政令指定都市
合研究所
収集
全国の都道府県、政令
東京大学空間情 Web 上で提供さ
道路開通情報
指定都市、三重県、岐 公開
報科学研究セン れている情報を
収集
阜県、大阪府の市町村
ター
東京大学空間情 道路管理者より
三重県、岐阜県、大阪
道路工事図面情報
未公開 報科学研究セン 情報提供を受け
府
て収集
ター
東京大学空間情 Web 上で提供さ
全国の都道府県(原則
工事発注見通し情報
公開
報科学研究セン れている情報を
全ての市町村含む)
収集
ター
データ名
(3)データ登録状況
道路更新情報のデータ登録状況(2011 年 2 月 24 日時点)について整理した。
整理結果は表-14 に示す通り。
表-14 データ登録状況
データ名
工事入札公告情報
データ登録時期
登録対象範囲
2009 年度~2010 年11 月末 三重県、岐阜県、大阪府(原
(12 月分については登録 則、府県下の全ての市町村
含む)
作業中)
道路の区域の決定の 2009 年 2・3 月、2010 年度 全国の都道府県、
公示情報(18 条 1 項)
政令指定都市
道路の供用開始の公 2009 年 2・3 月、2010 年度 全国の都道府県、
示情報(18 条 2 項)
政令指定都市
道路開通情報
2009 年度 ~ 2010 年12 月 全国の都道府県、政令指定
末
都市、三重県・岐阜県・大
阪府の市町村
道路工事図面情報
2009 年度
三重県、岐阜県、大阪府
工事発注見通し情報 2010 年度
全国の都道府県(原則全て
の市町村含む)
22
登録件数
4,713
734
694
312
378
23,836
登録した各道路更新情報のおおよその最大データ量は、表-15 に示す通り。工事入札公告情
報や道路工事図面情報は、1 件あたりに含まれるファイルの数等に差があることから、データ量
に差がみられた。工事入札公告情報に含まれる図面等の添付書面や道路工事図面等は、公示情報
や発注見通し情報の PDF ファイルに比べデータ量が多い傾向にある。
表-15 最大データ量
データ名
登録データファイル種類
・テキスト(メタデータ)
工事入札公告情報
・PDF 等(添付書面)
道路の区域の決定の公示情報 ・テキスト(メタデータ)
(18 条 1 項)
・PDF 等(公報情報)
道路の供用開始の公示情報(18 ・テキスト(メタデータ)
条 2 項)
・PDF 等(公報情報)
道路開通情報
・テキスト(メタデータ)
・テキスト(メタデータ)
道路工事図面情報
・PDF(図面)
・テキスト(メタデータ)
工事発注見通し情報
・PDF(発注見通し情報一覧表)
最大データ量
数 MB 程度
数百 KB 程度
数百 KB 程度
数 KB 程度
数十 MB 程度
数百 KB 程度
(4) まとめ
道路更新情報のデータ毎に、情報の提供の形式、提供のタイミングに差がみられるため、情報の
件数や更新頻度が異なっている。
道路工事図面情報のように、現状では広く一般に公開されていない情報も存在するため、情報提
供者が自ら情報を登録できる仕組みをシステム上で整えた。しかしながら、登録件数が少ない状況
であるため、いくつかの自治体に対して試験的に道路工事図面情報の提供依頼を行った。この場合
に、関係部署へ依頼文を送付して行った場合と、総務部関係への情報公開請求を行った場合とで、
関係部署への依頼の方が効率的であることが分かった。今後は、管理者に過度な負担をかけず、デ
ータ収集を行うことが課題である。
また、情報によって登録するデータの内容に差があるため、1 件あたりの登録する図面等が多い
工事入札公告情報や道路工事図面情報は他の情報と比べメタデータと図面等の紐付けに手間がか
かったこと、1 件あたりの図面等が多いことでデータ量も増えるため、登録用データの作成作業に
時間を要していることが課題である。
さらには、道路更新情報へのニーズから考えると、これらの情報の組合せ等により、道路更新を
一定の水準で事前に推定するアルゴリズムの開発等も今後の課題である。
23
4-5 道路関係情報
(1)道路基準点情報
a)データの概要
道路基準点は、道路に関わる様々な現地情報を、迅速かつ均質(ユニバーサル)に発信、蓄
積、
管理するための共通的な基盤として、
精度の高い位置情報を持った道路上の基準点である。
出典:道路基準点案内システム(http://www-road-refpoint-jp/kijunten/)
図-3 道路基準点の地図表示イメージ(道路基準点案内システムより)
出典:道路基準点案内システム(http://www-road-refpoint-jp/kijunten/)
図-4 道路基準点のデータ
地理空間情報流通実験システムでは、国土交通省国土技術政策総合研究所の協力のもと、全
国の直轄国道の道路基準点データを登録している。
24
b)提供元
国土交通省国土技術政策総合研究所 高度情報化研究センター情報基盤研究室
c)データの特徴
直轄国道では、キロポスト(KP:1km ごとの地点標)に簡易な鋲を設置し、公共測量によ
り緯度・経度・標高を計測して道路基準点のデータを整備している。なお、設置された道路基
準点には、現場で直接データを取得できるよう、IC タグ(パッシブ型)に情報が格納されて
いる。
道路基準点の情報は、一括して CSV 形式で取り扱うことができる。出力データからキロポ
ストと緯度経度の対応付けが可能であるため、キロポストで管理されている道路施設の情報を
GIS 上に展開する際の位置参照点として利用することができる。
(2)道路管理データ
a)データの概要
(財)道路管理センターでは、道路の公益占用物件に関する情報を GIS で統合管理する「道
路管理システム」を整備し、道路管理者や公益事業者に提供している。道路管理システムは、
東京都特別区と 11 政令市の区域を対象に運用されている。
道路管理データは、本システムに格納されているデータのうち道路レイヤ、地形レイヤに格
納されているものを指す。
出典:道路管理センターHP より
図-6 道路管理データ(イメージ)
出典:道路管理センターHP より
図-5 道路管理データの構成
25
地理空間情報流通実験システムでは、道路管理センターの協力のもと、横浜市内の道路管理
データを登録している。
今回提供されたデータには、以下のものが含まれている。
ガードレール、トンネル、河川、街区、起点・終点、橋梁、行政界、高架部、自転車駐車場、
自転車道、車道、道路の重用、植樹帯、側溝、地下横断歩道、地点標、地番、中央分離帯、中
心線、鉄道、踏切、道路管理区分、幅員、歩道、法敷、桝、万年塀、門柱。
b)提供元
財団法人 道路管理センター
c)データの特徴
道路管理システムに格納されているデータは、MT フォーマット仕様であるが、今回の地理
空間情報流通実験システムでは、GIS データのデファクト標準である shape 形式に変換したデ
ータが提供されている。
(3)道路基盤地図情報
a)データの概要
道路基盤地図情報は、道路行政で用いる空間データのうち、各種サービスを実現する上で必
要となる共用性の高いデータである。道路構造を表現する大縮尺の GIS データであり、平面
的な道路形状及び高さ情報から構成される。
出典:平成 22 年度 道路工事完成図等作成要領 実施説明会資料
図-7 道路基盤地図情報を構成する地物
26
出典:平成 22 年度 道路工事完成図等作成要領 実施説明会資料
図-8 GIS 上での表示例
地理空間情報流通実験システムでは、国土交通省国土技術政策総合研究所の協力のもと、三
重県内の直轄国道の道路基盤地図情報を登録している。
b)提供元
国土交通省国土技術政策総合研究所 高度情報化研究センター 情報基盤研究室
c)データの特徴
直轄国道の道路基盤地図情報は、
『道路工事完成図等作成要領』
(国総研資料第 493 号)に基
づき作成された平面図の CAD データをもとに、プログラム処理によって GIS データが自動生
成されている。現在、国土交通省直轄の道路工事では、工事完成図の電子納品により道路基盤
地図情報の整備を進めており、道路工事による形状の変更が迅速に把握できるようになると期
待できる。
道路基盤地図情報は、道路管理や ITS 等の様々な用途で幅広く利用できるよう、標準的なデ
ータ形式を採用している。具体的には、国際標準に準拠した GIS データの交換形式である地
理情報標準プロファイル(JPGIS)に準拠した XML 形式が使われており、公開されている
CAD-GIS コンバータを利用することで、CAD データ交換標準である SXF(p21)形式にも対応
可能である。また今回の提供では、電子国土上で閲覧が可能な XML 形式に変換したデータも
提供されている。
27
4-6 森林情報
(1)データの概要
都道府県では、地域森林計画の基礎データとして民有林の森林資源情報を蓄積し、森林簿と呼
ばれる台帳と森林計画図(縮尺 1/5,000)に記載し、現在はほとんどの都道府県がそれらを GIS
上で管理している。最近では、そういった森林資源情報を広く公開し、地域の森づくりや教育に
活用していこうという動きも始まっている。例えば福井県が公開している「森ナビふくい」とい
うサイトでは、県内の森林の現況に加え、林業や森づくりの活動などを含めて紹介している。ま
た静岡県の「森林情報共有システム」では県からの情報発信に加え、県民からの情報を登録し、
相互に情報を共有できる仕組みを設けている。
このように、一部の県では森林情報を広く住民に公開し始めているが、森林資源は所有者の財
産でもあるため、それらの情報の公開に対して慎重な都道府県も少なくない。県が保有する詳細
な森林資源情報(森林区画ごとの樹種・林齢など)を再利用可能な形で独自に公開している自治
体はほとんど無いのが現状である。
森林資源情報は、我が国の木材資源が現在どのような状況にあるのかを知る価値ある情報であ
り、製材・加工など木材関係の事業者がビジネスを行う上で有益な情報であるため、2010 年 5
月に全国の都道府県を対象に、保有する森林資源情報の公開に関する意向をアンケートにより調
査し、
「データの外部提供状況」
「データ提供の負担感」
「流通実験への関心」
「流通実験への貸与
の可能性」についてたずね、貸与可能性を調査した(表-16)
。
アンケートの結果を見ると、自治体内の他部署への提供も含め、データ提供を行っている自治
体は多いものの、提供の頻度はそれほど高くない。流通実験への回答者の関心は比較的高く、回
答の約 1/3 にあたる 8 県から、流通実験システムへの登載を前提とした貸与に対して、前向きな
回答があった。
表-16 アンケート結果一覧
設問 1:組織(部署)
外へのデータ提供頻度
設問 2:データ提供の負担
感(②~④は重複あり)
①年 5 回以内
2
①問題なし
②年 20 回以内
8
③年 50 回以内
設問 3:流通実験への興味
設問 4:データ提供を依頼した
場合の対応
5
①大変興味がある
1
①対応可能(条件付含む) 8
②手間が大変
15
②多少興味がある
4
②対応困難
4
③システム対応困難
10
③ふつう
④年 200 回以内
6
④提供ルールが不在
2
④ほとんど興味無し
2
⑤年 500 回以内
1
⑤その他
1
⑤全く興味無し
2
⑥年 500 回以上
1
28
13
14
(2)データの特徴
上述のアンケートで提供に前向きな回答のあった 8 自治体に対し、改めて地理空間情報流通実
験システムへ登録するためのデータ提供を依頼し、入手手続きを進めた。その結果、表-17 に
示す 5 県からデータを提供していただき、実験システムに登録した。森林計画図については、多
くの県から全域の Shape 形式を提供頂けた。また、森林簿は個人情報を除いた形での提供であっ
た。
表-17 提供データ概要
県
データ種類
データ概要
長野県
森林計画図
Shape 形式(全域)
岐阜県
森林計画図、森林簿、路網
Shape 形式(全域)
鳥取県
森林計画図、路網
Shape 形式(全域)
山口県
森林計画図、森林簿、路網
Shape 形式(全域)※ファイルは市町村単位
福岡県
森林配置図、林道台帳、林道位置図
配置図(tif)、台帳(Excel)、位置図(PDF)(全域)
図-9 流通実験システムでの森林情報の表示例
(左:検索時の属性表示例、右:ダウンロードしたデータの表示例)
29
(3)データの活用
森林計画図は国土の大部分を占める山間部を網羅する情報であり、地域計画、環境計画の基礎
情報として有用である。各都道府県では、個々の小班(森林区画)に生育している樹木の樹種や
林齢等の属性情報を資源管理に利用しているほか、伐採、搬出等の各種計画ツールとしても活用
しているが、例えば、森林計画図を航空写真等と重ね合わせることで(図-10)
、森林簿に登録
されている森林資源情報の精度向上に役立てることができるようになった。また、伐採地におけ
る流木発生のポテンシャル算出に森林簿が利用され、下流部への影響に関して検討する資料とし
て利用可能となっている。切捨て間伐(間伐した木材を搬出せずに放置)を実施した範囲等に関
する情報まで整備されれば、防災面での貴重な情報として活用できる。
例えば生態系の管理では、貴重種の生育範囲の調査・検討、シカ等の野生動物の生息範囲と近
隣への被害検討などに、森林情報が利用可能であり、研究事例も紹介されている。また、河川の
中・下流、さらには海洋まで含めた魚類の生育環境を検討する資料としても、森林情報が利用さ
れ始め、年間 24 兆円を超えるとも言われる森林の多面的機能の検討を行う基礎資料として森林
情報の価値は非常に大きい。一方で、バイオマス賦存量の把握に森林情報が活用されるようにも
なり、木材資源の分布とエネルギー変換施設、資源を利用する施設などの空間的位置をもとにし
たエネルギー需給シミュレーションも容易になり、その基礎資料として活用も期待できる(図-
10)
。
図-10 森林情報の活用事例
(左:森林計画図と航空写真の重ね合わせ、右:木材資源利用シミュレーションイメージ)
30
4-7 その他の情報
観光情報は三重県より、自然環境、安心・安全・防災の取組情報については国土交通省が提供し
ている情報をシステムに掲載した。概要は以下のとおりである。
(1)観光情報
提供情報
観光施設
データ数
提供元
296
三重県
概要
三重県からの提供で 296 の県内観光施設の位置と内容
を登録。
(2)自然環境への取組情報
提供情報
提供元
データ数
概要
「近代下水道制度 100 年記念行事」の一環として、下水
道が水環境の保全回復に果たしている事例を募集し、
いきいき下水
道・甦る水 100
国土交通省
「甦る水 100 選」として表彰することにより、それらを
81 都市・地域整 広く紹介し、下水道整備に当たっての地方公共団体の創
選
備局
意工夫、努力の参考に供するとともに、改めて下水道整
備の必要性について国民の理解を深めることを目的と
している。
エコエアポートとは、地球環境や地域環境の影響を低減
エコエアポー
ト
25
国土交通省
させようとする目的から、空港及び空港周辺地域におい
航空局
ても、環境の保全及び良好な環境の創造を推進する施策
である。全国で 26 空港が対象となっている。
リサイクルポート(総合静脈物流拠点港)とは、広域的
リサイクル
ポート
21
国土交通省
なリサイクル施設の立地に対応した、静脈物流ネットワ
港湾局
ークの拠点となる港湾をいう。全国 21 港が指定されて
いる。
水環境保全の重要性について広く国民に PR し、水を守
国土交通省
水の郷百選
107 土地・水資源
局
り、水を活かした地域づくりを推進するため、地域固有
の水をめぐる歴史・文化や優れた水環境の保持・保全に
努め、水と人との密接なつながりを形成し、水を活かし
たまちづくりに優れた成果を上げている 107 地域を、
「水の郷百選」として、国土交通省が認定した。
全国の 93 河川を対象として、各都道府県の水産試験場
アユの遡上
マップ
88
国土交通省
や漁業協同組合等に協力いただき、地方整備局等におい
河川局
て把握しているアユの遡上状況についてとりまとめた
結果を提供している。
31
(3)安心・安全・防災の取組情報
提供情報
データ数
提供元
概要
国土交通省河川局が所管する国及び(独)水資源機
構が管理しているダム・堰・湖沼の水文水質観測デ
ダムの諸量
121
国土交通省
ータの統計値を公開することを目的としている。
河川局
掲載対象としているデータは、ダムの基本諸元のほ
か、貯水池の貯水位・流入量・放流量・水温・濁度・
水質である。
河川環境の整備と保全を求める国民のニーズに的
確に応え、また河川の特性と地域の風土・文化等の
河川整備基本
方針・
171
河川整備計画
国土交通省
河川局
実情に応じた河川整備を推進するためには、河川管
理者だけによる河川の整備計画ではなく、地域との
連携が不可欠である。
このため、これまでの工事実施基本計画の制度を見
直し、新たな計画制度を創設したものである。
浸水想定区域
図・洪水ハザ
301
ードマップ
国土交通省
河川局
国土交通省、都道府県が公表している浸水想定区域
図に関する情報と市町村が作成した洪水ハザード
マップ等に関する情報を掲載した。
海面の昇隆(潮位)を測るところ。
国土地理院では、土地の高さの基準を決めるために
験潮場
25 国土地理院
験潮を行っている。また、長い期間連続して蓄積し
た潮位データは、地殻変動の監視、津波の検出など、
防災に重要な役割を果たしている。
(4)多様性のある地域形成の取組情報
提供情報
データ数
提供元
概要
全国の地方運輸局とともに、鉄道を元気にする取
組を行う上で参考となる事例を収めた「ベストプ
鉄道を元気に
する 34 の取
り組み
34
国土交通省
ラクティス集」である。
鉄道局
鉄道事業者による画期的なアイデア、沿線地域の
住民の参加やイベントとの連携等に関する事例を
分野別に紹介している。
32
5 流通実験のためのプラットフォーム構築
5-1 システム概要
地理空間情報の流通において、利用者が必要な情報を瞬時に検索しデータを入手するためのデ
ータ流通プラットフォームの構築が必要となる。本コンソーシアムにおいては、図-11 の構成図
にあるような流通実験プラットフォームを独自で構築した。中心となる流通実験システムは、利
用者と直接やりとりをするインタフェース部と、地理空間メタ情報や実データを登録・蓄積して
いるデータベース部の 2 つに分かれている。
インタフェース部では、利用者のシステム環境に依存しないようインターネットブラウザ上で
動作する Web 検索・登録システムを構築した。これにより、利用者はインターネット環境さえあ
れば登録されたユーザ ID とパスワードにより、システムを利用することが可能となる。データベ
ース部は、流通する地理空間データのメタ情報と地理空間データそのもの(以下、実データと称
す)を格納しており、インタフェース部からリクエストされた該当データを返す。
データベース部
インタ-フェース部
図-11 流通実験プラットフォーム構成図
33
5-2 システム提供機能
本システムに必要な機能要件を表-18 に示す。データ利用者向けの 4 種類のメタデータ検索機
能を中心として、検索したメタデータの中から必要な実データを入手するためのダウンロード機
能、さらに国や地方自治体などデータ提供者に対し、継続した情報公開と容易な実データ提供の
ためのデータ登録・修正機能を中心にシステムの構築を行った。
表-18 流通実験システムの機能要件
機能
検索機能
機能詳細
利用対象
フリーワード入力によるメタデータの検索(最大 2 語のワ
キーワード検索機能
利用者
行政区分別検索機能
利用者
カテゴリ検索機能
利用者
カテゴリ区分別のメタデータの検索(プルダウン)
地図表示範囲検索機能
利用者
画面表示されている地図域内におけるメタデータの検索
ダウンロード機能
利用者
登録機能(個別)
提供者
登録機能(一括)
提供者
修正機能
提供者
圧縮機能
利用者
ログイン機能
利用者
実データダウンロードに必要なログイン機能
管理機能
管理者
登録されたユーザの属性情報の修正、削除機能
登録機能
ユーザ管理
内容
ードの AND 検索に対応)
。
「都道府県」
「市区町村」の行政区分別のメタデータの検索
(プルダウン)
メタデータ検索結果から必要なデータを選択し、実データ
(Original データ)を圧縮してダウンロードする機能
本システムに Web 上でメタデータと実データを個別に登録
することができる
複数のメタデータと実データを一括して登録することがで
きる
既登録済みのデータに対し、位置情報を含むデータの属性
情報及び実データを修正・再登録できる
様々な実データの一括ダウンロード実現のために複数ファ
イルを圧縮する機能
34
(1)メタデータ検索機能
本システムの上部には、行政区分別検索、カテゴリ検索、キーワード検索が可能な機能が配置
されており、それらの検索機能を用いることでシステム内に登録済みの地理空間データにアクセ
スすることが可能となる(図-12 ①)
。検索結果は左側にリストとして表示され(図-12 ②)
、
そのデータに関する位置が右側の地図上に赤い丸印で表示されている(図-12 ③)
。さらに、
この検索結果に対し左側リストのタイトルや赤い丸をクリックすることにより地図上にポップ
アップ窓が表示され(図-12 ④)
、該当データのメタ情報を確認できる。ただし、この赤い丸
は地図 API の仕様上、地図中心点から近い順に最大 200 点までしか地図上には描画されず、左側
のリストも利用者のコンピュータの性能を鑑みて最大 1 万件までの検索結果しか表示されない。
検索結果がそれ以上の数になる場合は、検索条件を絞るなどの工夫が必要となる。また、地図上
のポップアップ窓には、データのタイトルやカテゴリの他、データ登録日や詳細データの一部が
表示されている。
①
③
④
②
図-12 流通実験システムの検索実行画面
35
(2)データダウンロード機能
(1)で検索したデータは実データの概要を表すメタ情報であり、実際に地理空間情報として利用
する場合にはデータそのもの(実データ)が必要となる。本システムでは、メタデータの検索は
制限なく実行可能であるが、実データの入手には本コンソーシアムへの登録が必要であり、ユー
ザ ID とパスワードの入手が必須となっている。実データをダウンロードするには、検索トップ
画面から ID とパスワードを入力しシステムにログインする。その後、通常の検索と同様に必要
なデータを検索する。検索された結果は、左側にリストとして表示されるが、このリスト内の青
字のタイトルの前にチェックボックスが付いており、ここでチェックされているものが、上部の
[ダウンロード]ボタンをクリックした際にダウンロード対象データとなる。上部[ダウンロー
ド]ボタンをクリックすると図 7 の画面に移り、ダウンロードする実データが選択可能となる。
このとき、右上の[チェックしたものを一括ダウンロード]ボタンをクリック(図-13 ①)す
ると、リストでチェックした項目(図-13 ②)をすべてまとめてダウンロード可能となる。ま
た、同列のダウンロードをクリック(図-13 ③)すると、個別にダウンロードすることも可能
である。
①
②
③
図-13 流通実験システムのデータダウンロード画面
36
(3)データ登録機能
円滑な地理空間データ提供の実現のためには、データの収集および提供側の労力をいかに削減
するかが重要である。本システムでは地理空間データの登録、蓄積のためデータベースを整備し、
登録権限を持つユーザ ID のみが新規データの登録、および既存データの修正、削除をすること
が可能な機能を構築した(図-14)
。地理空間データの登録は、メタデータと実データの登録の
2 つに分かれており、まずデータの概要を表すメタデータを登録し(図-14 ①)
、その後それ
に対応する実データを紐付けする。メタデータ内の位置情報にはゼンリンデータコム株式会社提
供の地図 API を利用し、住所や地図から詳細な位置情報を付加している(図-14 ②)
。その際、
住所入力による位置情報特定には、東京大学空間情報科学研究センターが提供する「CSIS シン
プルジオコーディング実験(街区レベル位置参照情報、公共施設)
」を活用している。
登録されたメタデータはデータベースに、実データはサーバ上のフォルダに格納さ
れ、検索機能を用いて検索、ダウンロードすることが可能となる。
①
②
図-14 流通実験システムのデータ登録画面
37
(4)ユーザ登録と管理機能
地理空間データの実データを入手するためには、本コンソーシアムへの委員参加登録が必須で
あり、登録はインターネット上のコンソーシアム参加申請ページから個別に行う。ただし、コン
ソーシアムへの参加登録は事務局の承認が必要であり、また承認後は各所属団体のグループ単位
で利用規約に同意する旨の誓約書の提出が必須となっている。参加申し込みの流れを図-15 に
示す。
登録されたユーザは、サーバ内データベースにおいて管理され、管理者権限をもつ事務局のみ
が閲覧、データの編集が可能となっている。管理しているユーザ情報は団体種別、組織名、部署、
氏名、メールアドレス、パスワードであり、ユーザは登録されたメールアドレス(ID)とパスワ
ードによりシステムへのアクセスが可能となる。
図-15 コンソーシアム参加申請の流れ
38
5-3 参加者の利用状況
ここでは本コンソーシアムへの参加状況およびシステムの利用状況を示す。
利用者が必要としている地理空間データを把握するため、ログイン・検索・ダウンロード履歴を
確認し、利用者のシステムアクセス状況を収集することは地理空間情報活用推進のための重要な資
料となる。本システムでは、表-19 に示すような分析目的でログを取得している。これら収集した
ログを詳細に分析することで、利用者の地理空間情報流通に関するニーズを把握し、継続的で高品
質・高精度の情報の入手方法、収集が必要な新規データを探ることが可能になる。
表-19 分析目的と取得ログ
分析目的
取得ログ
利用者総数の把握
アクセス数
利用回数、検索数の把握
ログイン情報
利用数が多い行政地域の把握
選択した行政区分
検索数が多いカテゴリの把握
選択したカテゴリ
実データ利用状況
ダウンロードデータ
利用者の情報検索のタイミング
日にち別検索数データ
(1)実証実験の実施
以上のシステムを用い、平成 21 年 12 月から平成 23 年 2 月末日までの 1 年 2 ヶ月の間実証実
験を行った。実験参加者は全 125 団体(個人含まず)182 名で、そのうち企業の方が 68%と半数
以上を占め、あとはそれぞれ数%ずつとなっている(図-16)
。なお、その他には、団体に所属
さない個人会員や協会などが含まれている。
図-16 業種別流通実験参加者の割合
39
(2)実証実験の結果
a)基礎集計結果
基礎集計結果を表-20 に示す。本システムの期間中の利用日数は 310 日あり、そのうちデ
ータが検索された回数は全 8,512 回であった(1 日あたり 27.5 回)
。次に、全期間通してログ
インして利用した人数は 154 人で、ユーザ登録したにも関わらず 1 度もログインしなかった参
加者が 2 割弱いた。また、ログインしたユーザの1人あたりの平均ログイン回数は 6.1 回で、
50 回以上ログインしたユーザも数人いた。さらにログインしたユーザのうち、実際に実デー
タをダウンロードしたユーザは 68 人、ダウンロードしたデータ数は 11 万件で、多い人は期間
中 100 回以上、実データのダウンロードを実行していた。ただし、ここでいうダウンロードの
回数はダウンロードを“実行した回数”であり、ダウンロードした「データ数」ではない点に注
意が必要である。
表-20 基礎集計値
集計項目
集計値
123 団体
参加(利用)団体
参加人数(ユーザ登録者数)
182 人
システム利用日数
310 日
データ総検索回数
8512 回
1 日あたりの平均検索回数
27.5 回/日
全期間のログインユーザ数
154 人
ログインユーザ一人あたりの平均ログイン回数
6.1 回/人
68 人
実データのダウンロードユーザ数
実データのダウンロードデータ総数
40
112,774 個
b)地理空間データの検索回数の集計
表-21 にカテゴリを指定して検索を行った回数を集計した結果を示す。道路工事図面を始め
とする道路情報やボーリング柱状図に関する検索が多く、特に道路関係のデータは全体の 4 割
近い検索回数となっている。一方で、行政区分を指定して検索した結果トップ 20(表-22)と
都道府県別に検索回数を集計した結果(図-17)を見るとデータの提供元である三重県や岐阜
県、神奈川県の他に、人口の多い東京や行政区分の多い北海道の検索回数も多く、提供データ
数に比例して検索回数が増える可能性も伺える。
表-21 カテゴリー別検索回数(トップ 20)
順位
カテゴリ名
総検索回数
1
道路工事図面情報
390
2
ボーリング柱状図
367
3
道路開通情報
287
4
道路基準点情報
202
5
工事入札公告情報
173
6
森林基本図・森林計画図
167
7
道路の供用開始の公示情報(第 18 条 1 項)
161
8
観光施設
160
9
いきいき下水道・蘇る水 100 選
158
10
浸水想定区域図・洪水ハザードマップ
153
11
公共施設(中学校)
147
12
森林簿
135
13
道路管理データ
125
14
H20 地価公示
115
15
ダム
105
16
道路の供用開始の公示情報(第 18 条 2 項)
102
17
工事発注見通し
98
18
公共施設(国の機関)
75
19
水の郷百選
75
20
道路基盤地図情報
75
41
表-22 行政区分別検索回数(トップ 20)
順位
行政区分
総検索回数
1
三重県
269
2
東京都
206
3
岐阜県
112
4
東京都千代田区
108
5
北海道札幌市中央区
96
6
神奈川県
87
7
北海道
79
8
滋賀県
74
9
愛知県
61
10
茨城県
58
11
長野県
55
12
千葉県
53
13
埼玉県
44
14
山口県
44
15
京都府京都市下京区
42
16
岐阜県岐阜市
38
17
沖縄県
36
18
福岡県
36
19
福岡県福岡市
36
20
鹿児島県
35
42
図-17 行政区分による県別のデータ検索回数
43
c)地理空間データのダウンロード回数の集計
表-23 はユーザがダウンロードしたデータ数をカテゴリ別に集計したものを示している。
表を見ると、道路基準点とボーリング柱状図のダウンロード数が他の 10 倍程度多く、ついで
道路工事図面、各種公共施設データと続いている。この上位 2 つのデータは、そもそも提供デ
ータ数(道路基準点:17,826 点、ボーリング柱状図:86,148 点)が多いため、検索数同様ダウ
ンロード数も多いと考えられる。ただ、道路工事図面情報に関しては提供数が少ないものの、
データ更新頻度が他のデータに比べ頻度が高く、利用者の関心度も向上したと考えられる。
表-23 はカテゴリ別のダウンロード数を積算しただけの数値であり、この数値だけでは実
際にどれだけのユーザがデータを利用しているのか判別できない。そこで、以下の式(1)を用
いダウンロードした人が全体のどれくらいであるかデータの利用率を計算し、その結果の上位
20 カテゴリまでを表-24 にまとめた。結果、ボーリング柱状図と道路工事図面情報が高い利
用率となっており、3 人に 1 人がこれらのデータをダウンロードしたことがわかり、データの
注目度の高さが伺える。
利用率(%) =
カテゴリ別ダウンロー ド人数
 100
実データをダウンロー ドした総人数
… (1)
表-23 カテゴリ別ダウンロードデータ数(トップ 20)
順位
カテゴリ名
ダウンロード数
1
道路基準点情報
40,898
2
ボーリング柱状図
33,096
3
道路工事図面情報
4,506
4
公共施設(病院)
4,246
5
公共施設(老人福祉施設)
3,016
6
H20 地価公示
2,872
7
公共施設(保育所)
2,709
8
公共施設(建物)
2,665
9
公共施設(国の機関)
2,659
10
公共施設(福祉施設)
2,638
11
公共施設(小学校)
1,935
12
公共施設(郵便局)
1,901
13
公共施設(幼稚園)
1,785
14
公共施設(警察機関)
1,137
15
公共施設(中学校)
1,035
16
公共施設(その他)
974
17
H20 都道府県地価調査
967
18
公共施設(地方公共団体)
862
19
公共施設(高等学校)
764
20
公共施設(消防署)
629
44
表-24 カテゴリ別ダウンロード利用率(トップ 20)
順位
カテゴリ名
ダウンロード数
利用人数
利用率
1
ボーリング柱状図
33,096
25
37%
2
道路工事図面情報
4,506
23
34%
3
公共施設(小学校)
1,935
15
22%
4
道路開通情報
49
14
21%
5
公共施設(その他)
974
13
19%
6
H20 地価公示
2,872
13
19%
7
H20 都道府県地価調査
967
12
18%
8
公共施設(国の機関)
2,659
11
16%
9
道路基準点情報
40,898
11
16%
10
公共施設(中学校)
1,035
10
15%
11
公共施設(保育所)
2,709
10
15%
12
公共施設(大学)
377
10
15%
13
公共施設(病院)
4,246
10
15%
14
ダム
349
10
15%
15
公共施設(地方公共団体)
862
9
13%
16
公共施設(建物)
2,665
9
13%
17
公共施設(郵便局)
1,901
9
13%
18
工事入札公告情報
32
9
13%
45
9
13%
1,785
8
12%
19
20
道路の供用開始の公示情報
(第 18 条 1 項)
公共施設(幼稚園)
45
次に、ユーザがダウンロードしたデータ数を都道府県別に集計した(表-25、表-26)
。ダ
ウンロードデータ数の総計は北海道と徳島が圧倒的に多く、次いで東京、神奈川、埼玉、三重
と続いている。一方、利用率は東京都、岐阜県、三重県、神奈川県が上位であり、これらの都
道府県データにおける関心の高さが伺える。
表-25 都道府県データ別ダウンロードデータ数(トップ 20)
順位
都道府県
ダウンロード数
1
北海道
20,304
2
徳島県
18,319
3
東京都
9,821
4
神奈川県
7,684
5
埼玉県
6,132
6
三重県
5,328
7
群馬県
5,046
8
岡山県
3,635
9
鹿児島県
3,428
10
宮城件
3,305
11
千葉県
2,683
12
岐阜県
2,439
13
鳥取県
2,435
14
岩手県
2,217
15
静岡県
1,810
16
茨城県
1,627
17
愛知県
1,457
18
新潟県
1,397
19
長野県
1,390
20
福島県
1,235
46
表-26 都道府県データ別ダウンロード利用率(トップ 20)
順位
都道府県
ダウンロード数
利用人数
利用率
1
東京都
9,821
31
46%
2
岐阜県
2,439
25
37%
3
三重県
5,328
23
34%
4
神奈川県
7,684
16
24%
5
千葉県
2,683
10
15%
6
埼玉県
6,132
9
13%
7
鳥取県
2,435
9
13%
8
北海道
20,304
8
12%
9
群馬県
5,046
8
12%
10
長野県
1,390
8
12%
11
愛知県
1,457
8
12%
12
宮城件
3,305
6
9%
13
栃木県
631
6
9%
14
静岡県
1,810
6
9%
15
岡山県
3,635
6
9%
16
茨城県
1,627
5
7%
17
大阪府
110
5
7%
18
山口県
455
5
7%
19
新潟県
1,397
4
6%
20
石川県
712
4
6%
47
d)日にち別データの集計
ユーザの情報収集のタイミングを把握するため、日にち別の検索回数、ダウンロード回数、
ログイン回数をそれぞれ集計した(図-18、図-19)
。本システムが稼働した日は 2009 年 12
月 21 日であり、その年の年末までアクセスが多い。その後、記者発表、利用者アンケートの
実施、システム ver2 へのアップグレード、参加者 2 次募集、各種更新情報の提供等において、
アクセスが急激に増えていることが分かる。
コンソーシアム記者発表
マッシュアップコンテスト
2 次募集者利用開始
稼働日
第 1 回利用者アンケート
2 次募集開始
第 2 回利用者アンケート
道路更新情報登録
システムVersion Up
図-18 日にち別 総検索回数
コンソーシアム記者発表
第 1 回利用者アンケート
稼働日
マッシュアップコンテスト
第 2 回利用者アンケート
2 次募集開始
道路更新情報登録
システムVersion Up
2 次募集者利用開始
図-19 日にち別 総ログイン数とダウンロード回数
48
5-4 システムに関する今後の課題
最後に本システムに関する課題を示す。これらの課題は、提供者側が提供しやすく、利用者側が
利用しやすく、事務局がむだなく処理するために必要であると考え、また、これらの課題を一つ一
つ解決することが、今後、本活動を持続安定的なものにするために必要と考える。
表-27 システムに関する今後の課題
No。
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
題目
課題内容
今回は、IE8.0 以降、FireFox3 以降、Chrome で対応して
いたが、現在はあまり推奨されていない IE6.0 などを利用
様々なブラウザへの対応
している組織も多く、一部は対応したものの今後とも検
討が必要である。
パスワード変更の画面を用意していなかったため、事務
パスワードの変更
局に問い合わせが多く、今後対応が必要。
今回は、コンソーシアムへの参加申請を法人単位で、ID
自治体・企業等、組織単位で 発行はユーザ単位で行い、紙とメ-ルでの申請が必要と
の ID の発行方法
なったが、今後、ID の発行単位の検討を含め、Web での
申請に一本化する必要がある。
今回は、データ種類ごとに個別に登録処理の検討を行っ
たが、同じ種類のデータでも都道府県ごとに違う場合も
多様なデータの処理方法
あるため、いくつかのケースに類型化し、登録処理方法
を確立する必要がある。
画像などはとくにサイズが大きいため(ある県の航空写
大容量データの扱い
真では 1 枚 8MByte×1.5 万枚≒110GByte)
、登録・利用の
有償化と併せて検討が必要である。
今回は、実データに複数ファイルが存在するケースもあ
ることから圧縮形式を基本としていたが、解凍に手間が
実データの形式
かかるとの声もあるため、今後検討が必要。ただし、メ
タデータ生成との関係も考慮する必要がある。
今回は、すべて代表点の地点情報としてファイルを扱っ
線・面データの扱い
ているが、1 つの点データに比べるとデータ価値が高い
ことから何らかの差別化を図ることが必要。
今回は、必要に応じてログの分析プログラムにかけてい
たが、定期的にログを処理・分析し、結果を Web に上げ
管理機能の充実
ることが必要。また、データの収集・提供に関する事務
局メ-ルの管理を Web ベースで行っていなかったが、今
後情報の共有化のためにも管理が必要。
今回はできなかったが、提供状況の地図上での可視化な
提供状況等の可視化
どが必要である。
一部のメタデータが検索対象に含まれていなかったが、
今後検討が必要。また、地図の表示範囲のみでしか検索
検索機能の充実
できないというケースがあったが、今後改良が必要であ
る(記述要確認)
。
49
6 利用実態およびデータの提供者・利用者の意向
6-1 データ利用者アンケート
(1)アンケートの目的
データ利用者向けのアンケートは、コンソーシアム実験システムの運用によってデータ利用者
として効果(メリット)が得られたかを確認するとともに、今後のコンソーシアムの運用の仕組み
を検討するため、データ利用にあたっての料金の支払いの可能性およびデータ利用者が考える課
題や要求事項などを把握するために実施した。
このため、データ利用者向けアンケートの対象者は、コンソーシアム参加団体とした。
(2)アンケートの内容
上記のアンケート目的を踏まえ、アンケートの内容を以下のとおりとした。
なお、平成 21 年 2 月に第1回データ利用者向けのアンケート調査(以降「第 1 回アンケート」
と称する)を実施した。2 回目にあたる今回は、時間経過に伴う利用意向の変化や実運用に向け
た具体的な課題等を把握するための設問を設定した、また、回答者の回答しやすさを考慮して、
多くの設問の回答を選択式として一部に自由記述式の回答を含む形式で作成した(アンケート項
目の詳細は表-28 ~ 表-30 を参照されたい)
。
・ DL したデータの用途、効果、ニーズ
・ 今後流通させて欲しい地理空間情報
・ データ利用における料金の支払い可能性
・ 有償データ販売の広告塔としてのシステムの活用(登録費支払い)意志
・ 今後の運営に向けて、全般的な要望・意見など
50
図-20 Web アンケート画面 部分抜粋
51
52
⑤今後、流通実験において流通させて欲しい地理空間情報があればお聞かせ下さい。
今後流通させて欲しい地理空間情報
時間を要した、情報公開請求のための手続きが必要であり断念した 等
自由回答
例)どのサイトで入手できるか分からず人海戦術で探した、一度にダウンロードできるファイル数に制限があり 自由回答
④これまで、地理空間情報を収集する際に苦労された経験があれば、その経験と合わせて要望をお聞かせください。
4. その他
3. 利用したいデータ形式でダウンロードできるようにしてほしい
・コンテンツに関する要望把握
・提供サービスのニーズ把握
る)
(技術的に可能かどうかによ
1. 全国のデータが揃っていてほしい
2. 一部のメタデータ或いは一部の地域であっても、可能であれば早期に提供してほしい
・データ入手上のニーズ把握
選択式
ータの利用ニーズを広く把
自由回答
握するため)
・選択肢 3 を新たに追加(各デ
・前回と同様の設問
目的・備考
選択式
自由回答
回答方法
数選択可)
。該当する選択肢がない場合は、自由回答欄に具体的にお答えください。
するものがあれば、選択肢を選んだ上で、具体に要望するデータの番号を②の質問のデータから選択してください(複
③実験システムで公開しているデータについて、入手する上での要望等があれば、お聞かせください。下記のうち該当
4. ダウンロードして利用した
3. ダウンロードしたが利用しなかった
2. ダウンロードしなかったが、今後ビジネスや研究で利用する可能性がある
1. ダウンロードしなかった(実験システムで閲覧のみ行った、を含む)
た当初から現在までの期間における状況をご回答下さい)
してください。また、
「2 ~ 4」を選択した方は、そのデータの用途をお聞かせください。
(コンソーシアムに参加し
②現在実験システムで提供しているデータの利用状況をデータ(流通実験システムに登録されているもの)ごとに回答
DL したデータの用途、効果、ニーズ
①ご回答いただく方の貴所属名、ご氏名、メールアドレス、業種、職種をご記入ください。
設問
表-28 データ利用者を対象としたアンケート調査設問(1/3)
3. 有償なら利用しない
2. 条件による
1. 有償でも利用する。
53
が掲載された実験システムのような仕組みが「有償サービス」として提供された場合、利用されますか。
うこともあり、掲載している地理空間情報は限定的・断片的なところがありますが、今後、多種多様な地理空間情報
システムの維持・管理・運営に伴う最低限のコストが必要になると見込まれます。現在の実験システムは、実験とい
⑦今後、継続的にシステムを運営していくためには、データの増加に伴うサーバの設置、情報入手に関わる処理手続き、
3.必要性を感じない。
2. 今は必要性を感じないが、今後必要な仕組みであると思われる。
1. データ収集の省力化に繋がるため、必要であると感じる。
な仕組みは必要だと思いますか?
⑥本実験システムのように、これまで個別に公開されていた地理空間情報を共通のポータルサイトから収集できるよう
データ利用における料金の支払い可能性
設問
表-29 データ利用者を対象としたアンケート調査設問(2/3)
選択式
選択式
回答方法
ビスへの理解の程度把握
を説明した上での有償サー
・最低限のコストを要すること
ことへのニーズ確認
・プラットフォームを提供する
目的・備考
有償データ販売の広告塔としてのシステムの活用(登録費支払い)意志
54
(その他)実験システムに追加してほしい機能や改善点があれば、お聞かせください。
今後の運営に向けての全般的な要望・意見など
1.利用する 2.条件による 3.今のところ利用は想定していない
設けた場合、有償だとしても利用しようと思いますか?
⑨仮に、本システムを介して、自社で保有している有償データのメタデータや販売先リンク情報等を掲載する仕組みを
他(自由回答)
く利用できること)※システムの負荷を考慮した場合、今後、一定のアクセス制限を設ける可能性があるため 7.その
絞り込んで入手できること) 6. データの利用可能頻度(一定期間内にダウンロードするデータの種類や回数の制限無
頼性(データ元の利用規約等が示され、信頼性が確保されていること) 5. データの検索性(データの属性から条件を
データが全国揃っていること) 3. データの分野的な網羅性(幅広い分野のデータが揃っていること) 4.データの信
1. データの更新性(データ元の更新に合わせて、確実に更新されること) 2 .データの地域的な網羅性(入手したい
○選択肢:システムが具備するデータ利用上の条件
の特別会員費程度)
①1~10 万円程度(学会年会費程度)/②10~20 万円程度(協議会等の一般会員費程度)/③20 万円以上(協議会等
○サービス価格(※下記3ケース全てについてお答えください)
ださい(※本アンケートでは想定でお聞きしており、実際の運用は今後具体的に検討を進めます)
。
自由回答
選択式
自由回答
選択式
・全般に関するニーズ把握
握
肢に該当するものがない場合は、自由回答欄に具体的な内容をお答えください。なお、ここでは利用コストを支払っ
た場合、システムを利用したデータの検索・閲覧・ダウンロードを社内のすべての部署で可能なものとしてお答えく
・概ね支払い可能な上限額の把
ぞれのサービス価格において、最低限具備して欲しい、データ利用上の条件をお聞かせください(複数選択可)
。選択
目的・備考
・システムの利用条件の明確化
回答方法
⑧上記⑦で、1 または 2 を選択した方にお聞きします。仮に下記に示すサービス価格でシステムを利用する場合、それ
設問
表-30 データ利用者を対象としたアンケート調査設問(3/3)
(3)アンケートの実施
アンケートの依頼は 2011 年 1 月 24 日に、コンソーシアム参加団体に対してメールで行った。
アンケートの実施概要は以下のとおりである。
<実施概要>
・ アンケート対象者:地理空間情報流通実験コンソーシアム参加団体(123 団体)
・ アンケート実施期間:2011 年 1 月 24 日 ~ 2 月 8 日
・ アンケート方式:Web アンケート(アンケートの依頼はメールにて実施)
(4)アンケート結果
アンケートの実施結果は以下のとおりである。
・ アンケート実施期間

2011 年 1 月 24 日~2 月 8 日まで
・ 回答者数

送付団体 125 団体中、89 団体 (回答率 72.3%)
アンケート結果概要
以下の項目ごとにアンケートの集計結果の概要および考察を示す。

アンケート回答者の属性

DL したデータの用途、効果、ニーズ

今後流通させて欲しい地理空間情報

データ利用における料金の支払い可能性

有償データ販売の広告塔としてのシステムの活用(登録費支払い)意志

今後の運営に向けての全般的な要望・意見など
なお、表-28 ~ 表-30 で示した設問ごとの集計結果は、別添の参考資料を参照されたい。
55

アンケート回答者の属性(設問①)
 《業種》サービス業に属する回答者が最も多い割合(29.2%)であり、コンサルタン
ト業、測量・地図作成業、情報処理業の回答者がこれにつぐ。
 《職種》
「研究・開発」を選択した回答者が最も多い割合(31.5%)であり、研究・
開発職及び技術職の回答者が多い。
 アンケート回答者の業種・職種はいずれも、第 1 回アンケートと同様の傾向(第 1
回アンケート:
「サービス業:24。3%」
、
「研究・開発:33.3%」
)であった。
2
水産・農林業
鉱業
13
17
建設業
製造業
電気・ガス業
2
運輸・情報通信業
6
商業
1
7
金融・保険業
不動産業
1
9
サービス業
教員
4
公務員
1
団体職員
自由業
その他
26
図-11 アンケート回答者の業種
営業
9
広報・宣伝
18
企画・マーケティング
12
研究・開発
1
設計・製造
5
会社役員・経営
法務・コンプライアンス推進
総務・人事
16
28
一般事務
その他
図-22 アンケート回答者の職種
56

DL したデータの用途、効果、ニーズ(設問②・③・④)

実験提供データのいずれかを閲覧・ダウンロードした割合は 65 団体(73%)であり、
多くの団体が実験システムを介して、データの閲覧・ダウンロードを行っている。

もっとも閲覧またはダウンロードされた回数の多いデータは、
「ボーリング柱状図」
の 20 団体(22.4%)であり、続いて「道路工事図面情報」18 団体(20.2%)
、
「道路
基盤地図情報」16 団体(17.9%)
、
「浸水想定区域図・洪水ハザードマップ」15 団体
(16.8%)の順に多かった(第1回アンケートでは、
「浸水想定区域図・洪水ハザー
ドマップ」が 11.6%の割合でダウンロードされ利用されていた。次頁にグラフを示
す。

閲覧またはダウンロードしたデータの用途では、
「実験データの内容や形式の確認」
をはじめ、
「業務や研究としての利用可能性の検討」
、
「業務や研究の基礎資料として
の活用」といった具体的な利用を目的とする回答が多く得られた。
57
0
2
4
6
8
10
12
14
16
18
20
22
24
26
20
ボーリング柱状図
18
道路工事図面情報
16
道路基盤地図情報
15
浸水想定区域図・洪水ハザードマップ
15
道路開通情報
公共施設(建物)
12
公共施設(国の機関)
12
公共施設(大学)
12
公共施設(中学校)
12
公共施設(保育所)
12
道路の供用開始の公示情報(第18条1項)
12
道路の供用開始の公示情報(第18条2項)
12
12
道路管理データ
H20地価公示
11
ハザードマップ
11
公共施設(その他)
11
公共施設(厚生機関)
11
公共施設(地方公共団体)
11
公共施設(病院)
11
工事入札公告情報
11
11
道路基準点情報
H20都道府県地価調査
10
公共施設(高等学校)
10
公共施設(小学校)
10
公共施設(福祉施設)
10
10
公共施設(幼稚園)
公共施設(警察機関)
9
公共施設(消防署)
9
公共施設(盲・ろう・養護学校)
9
公共施設(郵便局)
9
9
公共施設(老人福祉施設)
8
森林基本図・森林計画図
7
工事発注見通し情報
6
ダム
6
観光施設
5
漁港
5
港湾
観光情報
4
森林簿
4
4
路網
河川整備基本方針・河川整備計画
3
空港
3
鉄道を元気にする34の取り組み
3
発電所
3
3
揺れやすさマップ
2
水の郷百選
いきいき下水道・蘇る水100選
1
ダムの諸量
1
1
験潮場
アユの遡上マップ
0
エコエアポート
0
リサイクルポート
0
24
閲覧・ダウンロードしなかった
図-23 閲覧またはダウンロードした実験データ
(以上、設問②)
58

「全国のデータが揃っていてほしいデータ」
、
「一部のメタデータ或いは一部の地域
であっても、可能であれば早期に提供してほしいデータ」
、
「利用したいデータ形式
でダウンロードできるようにしてほしいデータ」については、いずれも道路基盤地
図情報が最も多く(25~40%程度)
、ついで「ハザードマップ」
、
「浸水想定区域図・
洪水ハザードマップ」
、
「道路工事図面情報」
、
「道路管理データ」等のデータが多か
った(20~30%程度)
。

その他、データを入手する上での要望については、データの拡充・精度向上、デー
タ形式等のデータに関わるものから、システム機能の追加、ダウンロードの簡易化、
広報活動の実施等のシステム機能に関わる要望が挙げられた。以下に自由回答の抜
粋を示す。
≪自由回答(抜粋)≫

一般に公開していない情報についてもメタデータだけ取得できるようにしてほし
い。

データの更新があった際には、個別にアナウンスして頂きたい

距離計測や等距離円表示を行う機能が欲しい

基本的に、公開可能な図形データや位置情報は、利用規約など所定の手続き
のもと、汎用フォーマットでのダウンロードが良いと思われる 等
(以上、設問③)

地理空間情報を収集する際に苦労した経験については、
「入手方法が分からない」
、
「手続き、システムの煩雑さ」といった、情報収集の手続き上の経験をはじめ、デ
ータ形式や内容の標準化に関わるもの、更新・公開のタイミングに関わる経験が挙
げられた。

データを簡易に検索できて所在を明らかにできること、データダウンロードの煩雑
さを除くこと、複数のデータ形式を統一的に扱えることなどがシステムの利点とな
ると考えられる。

以下に自由回答の抜粋を示す。
≪自由回答(抜粋)≫

どこに何があるのかわからないことが多いことで特に苦労した。

システムに閲覧数やダウンロード数の上限があり、大変非効率な作業を行
った。

特殊なデータ(ファイル形式や測地系の設定など)で、複合的にデータベ
ースを再構築するときにデータが重ならないとか、特殊なビューワー以外
では閲覧できないなどの問題が多い。

供用開始後でないと公開してもらえない 等
(以上、設問④)
59

今後流通させて欲しい地理空間情報(設問⑤)

今後、流通実験において流通させてほしい地理空間情報は、各種地盤情報、都市計
画基本図、道路ネットワークデータ、不動産・土地関連情報などの多様な情報が挙
げられた。以下に自由回答の抜粋を示す。
≪自由回答(抜粋)≫

建築許可申請で使用したボーリング情報。浅いけれど非常に密な地盤情報
があるので、地盤状況を正確に評価するのには重要な情報です。

自治体の都市計画図(縮尺 1:2500)

地方道も含めた道路ネットワークデータを全国規模で流通できるようにし
てほしい。

農地区画や筆界(個人情報を除いた図形データのみで構わない)

建物基礎データ(階数・建物種別等を属性にもつ) 等
(以上、設問⑤)

データ利用における料金の支払い可能性(設問⑥・⑦・⑧)

これまで個別に公開されていた地理空間情報を共通のポータルサイトから収集でき
るような仕組みについては、
「必要である」69(77.5%)が大部分を占めており、
「今
後は必要である」20(22.5%)と併せると、すべての回答者が必要性を感じている。

上記の結果は、第 1 回アンケートと同様の傾向を示しており、引き続き多くの団体
がポータルサイトに対して強い必要性を感じていることが分かる。
(以上、設問⑥)

有償サービスの利用可能性については、
「有償でも利用」3(3.4%)
、
「条件による」
77(86.5%)
、
「利用しない」9(10.1%)であり、ほとんどが利用条件によることが分
かる。
9
3
有償でも利用する
条件による
77
有償なら利用しない
図-24 有償でのサービス利用意向
(以上、設問⑦)
60

データ利用における料金支払いの可能性については、支払い金額が高くなるほど、
選択される利用条件が多くなっている。

料金支払いのための利用条件として、支払い金額によらず多く挙げられていたのは、
「データの更新性(選択肢 1)
」
、
「データの地域的な網羅性(選択肢 2)
」
、
「データの
信頼性(選択肢 4)
」であった。

高い金額を支払う場合には、
「データの地域的な網羅性(選択肢 2)
」が比較的重要視
されていると言える。

上記以外の条件「データの分野的な網羅性(選択肢 3)
」
、
「データの検索性(選択肢
5)
」
、
「データの利用可能頻度(選択肢 6)
」は、低い支払い金額では相対的に選択さ
れていないが、金額が上がるにつれて、多く選択される傾向にあった。特にデータ
の検索性や利用可能頻度は、システムの機能やサービスに関わる内容であり、支払
い金額が高いものとなる場合には、データそのものだけではなく、システムの機能
に対する要望も高くなると言える。
選択項目(※複数選択可)
1. データの更新性(データ元の更新に合わせて、確実に更新されること)
2. データの地域的な網羅性(入手したいデータが全国揃っていること)
3. データの分野的な網羅性(幅広い分野のデータが揃っていること)
4. データの信頼性(データ元の利用規約等が示され、信頼性が確保されていること)
5. データの検索性(データの属性から条件を絞り込んで入手できること)
6. データの利用可能頻度(一定期間内にダウンロードするデータの種類や回数の制限無く利用
できること)
7. その他(自由回答)
100%
1~10万円
90%
10~20万円
20万円~
80%
70%
60%
60.7%
58.4%
64.0%
62.9%
56.2%
53.9%
61.8%
55.1%
52.8%
59.6%
51.7%
47.2%
50%
38.2%
40%
30%
34.8%
30.3%
23.6%
37.1%
27.0%
20%
10%
0%
1
2
3
4
5
6
図-25 有償でサービスを利用する場合にサービスが具備すべき利用条件
(以上、設問⑧)
61

有償データ販売の広告塔としてのシステムの活用(登録費支払い)意志

自社で保有している有償データについて、本システムを広告塔として活用する意向
については、
「有償でも利用」2(2.2%)
、
「条件による」56(62.9%)
、
「利用しない」
31(34.8%)であり、条件によっては、約 6 割が利用に関心を示しているが、その多
くが条件によるとの回答であった。

今後、各団体が保有している地理空間情報データの広告塔としての展開を検討する
上では、各社への具体的な条件(利用金額、システム利用者への更新のお知らせの
運用方法など)の呈示が肝要である。
2
利用する
31
条件による
56
利用は想定していない
図-26 自社保有データ販売のための広告塔としての本システムの利用意向
(以上、設問⑨)

今後の運営に向けて、全般的な要望・意見など

データの追加やシステム機能に関する要望のほか、システム運用主体や制度に関す
る意見、要望が挙げられた。

以下に自由回答の抜粋を示す。
≪自由回答(抜粋)≫

更新性、信頼性があれば、それなりの価格ならユーザは着くのでは?

国、県、市町村が保有している地理空間情報を、必要に応じてそれぞれの
機関が保有するサーバから、マッシュアップの考え方に従って自由に参照
できたら便利であると思う。

有償サービスの検討に合わせて、提供するコンテンツの整備及び更新を効
率的に行うため、民間の運用ノウハウを生かした運営手法について検討を
始めても良いのではないか。

更新情報(特に新たに追加された情報)が容易に識別・検索できる機能

どんなデータがいつ更新される予定か事前に分かれば、自前の調査を行わ
ない、という選択も可能となるため、データそのものに限らず、「データ
更新予定(見込み)の掲載」をお願いしたい。
(以上、設問⑩)
62
6-2 データ提供者アンケート
(1)アンケートの目的
データ提供者向けのアンケートでは、コンソーシアム実験システムの運用によって、データ提
供者側として効果(メリット)が得られたかどうかを確認するとともに、今後コンソーシアムの仕
組みを継承し発展させていくために、データ提供者側が考える課題や要求事項などを把握するた
めに実施した。
アンケートでは、実験システムの運用によってデータ提供者側のメリットが得られたかどうか
を確認するため、従来に比べて今回の流通実験システムが存在することで、データ提供ための作
業負荷がどうであったか、といった点を確認した。また、今後の本格的な運用に向けて、実際に
実験システムでデータ提供を行った経験をもとにして、今後継続してこの仕組みを維持していく
ために何が必要と考えるかといった意見等を集約した。
データ提供者向けアンケートの対象は、今回の流通実験のなかでコンソーシアム実験システム
へ実際にデータを提供した団体の担当者とした。
(2)アンケートの内容
・ アンケート回答対象者:実験期間中にデータ提供いただいた団体の担当者
・ アンケート実施期間:2011 年 2 月頃
・ アンケート項目:上記のアンケート目的をふまえ、以下の綱目を設定した。選択回答をメイ
ンに自由記述回答も含む。詳細は表-31、表-32 を参照されたい。
・ アンケート方式:Web アンケート
63
64
④本コンソーシアムは事前登録制となっており、参加登録されているメンバーのみデータのダウンロードを可能としております。
(シス
テムの閲覧は誰でも可能です)
データを提供する側の観点から、今後も、提供データをダウンロード可能な利用者(メンバー)の事前登録を継続する必要はある
でしょうか。なお、選択した回答を補足する理由・意見・要望などがあれば、自由回答欄に記入してください。
1. 今後もメンバーの事前登録を継続し、ダウンロード可能な利用者を限定した方が良い
2. 今後はメンバーの事前登録を行わず、情報提供の利用者を限定しない方が良い
3. わからない
⑤本コンソーシアムでは、提供データのダウンロード状況(ダウンロード回数や利用者)を把握できるようにしております。
(ダウンロ
ードの都度、利用者を確認することは現状では実施しておりませんが、特定のタイミングで後から確認できるようにしております)
データを提供する側の観点から、今後も提供データをダウンロードした利用者の確認を継続する必要はあるでしょうか。なお、選
択した回答を補足する理由・意見・要望などがあれば、自由回答欄に記入してください。
1. 今後はダウンロード前に利用者を確認する必要がある(都度、ダウンロードの可否を判断したい)
2. 今後もダウンロード後で
も良いので、利用者を確認する必要がある
3. 今後は利用者を確認する必要はない
4. わからない
今後、地理空間情報の流通を支援するシステムを本格的に運用していくにあたり、継続的にデータ提供を行うための条件
②貴団体が所有・管理する地理空間情報のデータ(道路工事関係図面やボーリングデータ、森林基本図等)を、現行の仕組み(情報公開
に対して一般に行われている手続き(情報公開請求)や情報公開用ホームページの開設等)によって提供する場合、データを管理され
ているご担当者の作業負荷(事務手続きなどの負担感)はどの程度でしょうか。
1. かなりの負荷を感じている
2. 多少は負荷を感じている
3. あまり負荷を感じていない
4. まったく負荷を感じていない
5. わからない
③貴団体のデータを、現行の仕組みに代わり、本コンソーシアムの流通実験システムを通して提供する場合、作業負荷(事務手続きなど
の負担感)は変化するでしょうか。
(本コンソーシアムではデータ公開用のシステムを用意し、概要データの作成支援等の機能を提供
しております)
1. かなり負荷が軽減する
2. 多少は負荷が軽減する
3. あまり変わらない
4. 多少は負荷が増加する
5. かなり負荷が増
加する
6. わからない
コンソーシアムに提供して頂いているデータを、一般の方々(住民や法人など)へ
提供する際のコンソーシアム実験システムの利用可能性
①ご回答いただく方のご所属、ご氏名、メールアドレス、業種、職種をご記入ください。
※ 本アンケートは、コンソーシアム実験システムへのデータ提供にご協力を頂いた担当者の方にご回答いただくことを想定していま
す。
表-31 データ提供者を対象としたアンケート調査設問(1/2)
設問
・データ提供先の限定(メン
バーの事前登録)へのニー
ズ把握
・提供データの利用者の確認
へのニーズ把握
選択式
自由回答
・情報公開の仕組みとしての
コンソーシアム実験システ
ムの代替可能性の把握
目的・備考
選択式
自由回答
選択式
選択式
自由回答
回答方法
自由回答
選択式
自由回答
選択式
自由回答
自由回答
選択式
自由回答
・データ提供者からの全般的な要
望
・提供データの拡充に向けた課題
の把握
・提供データの拡充に向けた課題
の把握
・提供データの利用目的や加工デ
ータの配布先の確認へのニーズ
把握
目的・備考
65
※ 本コンソーシアムでは、各種情報通信技術を活用し、データの提供者、利用者双方の負担感を考慮し、容易に利用可能な地理空間情報の流通環境の構築を進めているところですが、
本調査でお答えいただいた全ての要望には必ずしもお応えできるとは限りません。予めご了承ください。
⑩今後のコンソーシアムに対して、ご要望・ご意見をご記入下さい。
例)既にご提供いただいているデータ以外に、公開したい地理空間情報・提供可能なデータ、データ提供の結果について確認したい
内容(データの利用状況・具体の利用方法、等)
、普段の業務上使用してみたいデータ・流通させて欲しいデータの内容、等
今後の運営に向けて、要望・ご意見など
⑥データを提供する側の観点から、提供データの利用者から、提供データの利用目的や加工したデータの配布先などの報告を受ける
必要はありますか。
なお、選択した回答を補足する意見・要望などがあれば、自由回答欄に記入してください。
1. 報告を受ける必要がある
2. 報告を受ける必要はない
3. わからない
⑦上記③~⑤の他に、継続的にコンソーシアムへのデータ提供を行うと仮定した場合、必要な条件があれば、記入してください。
⑧貴団体のデータ管理方法やデータ提供に向けた手続きについてお聞かせください。
(1)データ管理の主体
(1. 担当者単位
2. 係単位
3. 課単位
4. 部単位
5. 局単位
6. 事務所単位
7. 団
体全体で一元的に管理)
(2)データ提供を決定する際の決裁者 (1. 担当者
2. 係長クラス
3. 課長クラス
4. 部長クラス
5. 局長クラス
6. より上位の管理者)
(3)データ提供の際の決済の手続き
(1. 特になし 2. 口頭での確認のみ 3. 資料を用意して内部説明(コンソーシアムの
概要説明資料等) 4. 決済用の書類で申請)
(4)その他、今回データ提供を行っていただくにあたり、負担が大きかった作業があれば、具体的な内容を自由記述欄にご記入く
ださい。
(例:決裁者への実験の趣旨説明に苦労した、多くの決裁用の書類を作成した、データ変換を実施した、コンソーシアム事
務局に不明点を確認した、等)
。
⑨今年度の実験で貴団体からコンソーシアムにデータを提供いただきましたが、今回ご提供をお願いしたデータ以外のデータを提供
するとした場合、一般的に、データ提供の障害となる要因は何が考えられるでしょうか。
(複数回答可)
なお、
「その他」を選択した場合は、具体的な内容を自由回答欄に記入してください。
1. データがデジタルではない(電子化されていない) 2. データが一元的に管理されていないため収集が困難
3. データ提供について内部の決裁が得られない・手続きが大変 4. 自治体が整備したデータなので、自治体外部の住民への公開
ができない
5. 提供後にデータがどのように利用されるかが判らない
6. これまで外部に提供した実績がない
7. 理由はよくわからない
8. 提供することに対して障害となる事項は無い
9. その他
表-32 データ提供者を対象としたアンケート調査設問(2/2)
設問
回答方法
(3)アンケートの実施
2011 年 2 月 17 日に、以下の団体に対してアンケートをメールで送付し、依頼を行った。
【森林関係】
1) 埼玉県 農林部森づくり課
2) 長野県 林務部 森林政策課
3) 岐阜県 林政部 林政課
4) 鳥取県 農林水産部 森林・林業総室林政企画室
5) 山口県 農林水産部 農林水産政策課
6) 福岡県 農林水産部 農林水産政策課
【ボーリング関係】
1) 岩手県 県土整備部 建設技術振興課
2) 群馬県 県土整備部 監理課建設政策室技術調査係
3) 石川県 土木部 監理課技術管理室
4) 滋賀県 土木交通部 監理課 技術管理室
5) 鳥取県 県土整備部 技術企画課
6) 岡山県 土木部 技術管理課
7) 徳島県 県土整備部 建設管理課
8) 鹿児島県 土木部 監理課技術管理室 技術指導係
【道路更新情報関係】
1) 岐阜県、および 岐阜県下 42 市町村
2) 三重県、および 三重県下 29 市町村
メールでの依頼に際して添付した依頼文(サンプル)を以下に示す。
66
○○県 ●●様
いつもお世話になっております。
東京大学の○○です。
年度末のご多忙な時期に、突然のメールにて失礼いたします。
現在、東京大学空間情報科学研究センターでは、
「地理空間情報流通実験コンソーシアム」を設立し
実証的に流通実験を推し進めるための研究を行っております。
先般は、コンソーシアムの活動の一環として、貴県にはデータのご提供に御協力を頂き、誠にありがとうございました。
貸与頂いたデータに関しては、流通実験システムへの登録を実施し、流通実験に活用させていただいているところです。
(現在、利用者向けにアンケートを実施し、利用状況等について調査しています。
)
さて、地理空間情報の流通については、次年度以降も実証実験等を通して推進していく体制を維持していくとともに、
都道府県や市町村から積極的にご意見を伺いつつ、地方自治体の状況を踏まえた上で研究を進めていきたいと考えております。
このような考えのもと、今後の実験体制・流通のあり方を検討するために、
これまでに地理空間情報の提供にご協力を頂いた貴県のご担当者を対象に、
● データ提供に掛かる現在の状況
● 今後のご協力の可能性
等
について調査させていただきたいと考えております。
つきましては、地理空間情報の提供に関する手続き・提供状況等の確認に関するアンケートに
ご協力いただきたいと考え、ご連絡差しあげました。
◇ 回答方法:以下の URL にアクセスしていただき、ご回答をお願いします。
< https://spreadsheets。google。com/viewform?hl=en&formkey=dFF3dTRuaVotNUswdUt3czQyaXV6WlE6MQ#gid=0 >
◇ 回答締切:平成 23 年 3 月 1 日
◇ 問合せ先:コンソーシアム事務局 < gsi-conso-office@csis。u-tokyo。ac。jp >
お忙しい時期とは存じますが、ご協力頂けますよう、お願い申し上げます。
以上、よろしくお願いします。
平成23年2月
補足事項
各都道府県
森林基本図管理担当者殿
当コンソーシアムについて
地理空間情報流通実験コンソーシアム委員長
地理空間情報の提供に関する手続き・提供状況等の確認
(アンケート)について
・ 当コンソーシアムは、H21~22 の期間の「流通実験コンソーシアム」ですが、次年度以降も 5
ヵ年以上の継続を前提に活動をしていきます。
拝啓
時下、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
・ 流通実験プラットフォーム(以下、プラットフォーム)では、現在、約 39 万地点のデータを格
平成 19 年の地理空間情報活用推進基本法の施行とともに地理空間情報の一層の活用を目指して、
国土交通省では同年 5 月に策定した国土交通分野イノベーション推進大綱及び同年 6 月閣議決定の
長期戦略指針「イノベーション 25」において地理空間情報プラットフォームの構築に取り組むこと
としています。
こうした取組を受け、東京大学空間情報科学研究センターでは、実証的に流通実験を推し進める
ため、平成 21~22 年度の期間で産学官が連携した「地理空間情報流通実験コンソーシアム」を設
立しました。
これまで、コンソーシアムの活動の一環として、貴県には森林基本図のデータのご提供に御協力
を頂きました。その際は、データ提供に関わるご調整・ご協力を頂き、誠にありがとうございまし
た。
貸与頂いたデータに関しては、流通実験システムへの登録を実施し、流通実験に活用させていた
だいているところです。
納しています。メタデータは広く公開されており、実際の図面データや各種データはコンソー
シアムメンバーのみからアクセスできるようになっています。
・ また、国・自治体においてもコンソーシアムに参加頂ければ、各種データを検索やダウンロー
ドして利用頂くことも可能です(手続きはそれほど難しくありません)。
・ また、加盟している各団体(現在 132 法人)は、加盟にあたりデータ提供元の課している利用
条件を遵守し,第三者への提供等を行わない旨の誓約書を提出しています。
・
以上
さて、地理空間情報の流通については、次年度以降も実証実験等を通して推進していく体制を維
持していくとともに、都道府県や市町村から積極的にご意見を伺いつつ、地方自治体の状況を踏ま
えた上で、研究を進めていきたいと考えております。
このような考えのもと、今後の実験体制・流通のあり方を検討するために、これまでに地理空間
情報の提供にご協力を頂いた貴県のご担当者を対象に、データ提供に掛かる現在の状況や今後のご
協力の可能性等について、調査させていただきたいと考えております。
つきましては、地理空間情報の提供に関する手続き・提供状況等の確認に関するアンケートにご
回答いただきたく、お忙しい時期とは存じますが、ご協力の程、よろしくお願いします。
なお、これらの活動の一部については、国土交通省との共同研究「地理空間情報プラットフォー
ムの構築」
、「新道路技術会議」などの協力の下に推進しております。
何卒ご高配を賜りますようお願い申し上げます。
※なお、登録が完了したデータについては、Web(http://parma.csis.u-tokyo.ac.jp/)から見
ることができます。(カテゴリに「森林データ」を指定して検索願います)
敬具
記
実
験 主
依
回
頼 対
答 様
体:地理空間情報流通実験コンソーシアム
(事務局:東京大学空間情報科学研究センター)
http://parma.csis.u-tokyo.ac.jp/
象:データ提供にご協力いただいた都道府県の森林基本図管理担当者様
式:以下の URL にアクセスしていただき、ご回答をお願いします。
https://spreadsheets.google.com/viewform?hl=en&formkey=dFF3dTRuaVotNUswdUt3czQyaXV6
WlE6MQ#gid=0
回 答 締 切:平成 23 年 3 月 1 日
提出・問合せ先:コンソーシアム事務局(関本 特任准教授)
[email protected](メイルアドレス)
以上
67
(4)アンケート結果(まとめ)
・ アンケート実施期間

開始
2011 年 2 月 17 日から

終了
2011 年 3 月 1 日まで
・ 回答者数

県

市町村
送付 16 団体中、回答 9 団体(回答率 56.3%)
送付 71 団体中、回答 12 団体(回答率 16.9%)
・ アンケート回答者の内訳


県

岩手県

石川県

長野県

岐阜県

滋賀県

鳥取県

岡山県

徳島県

鹿児島県
市町村

岐阜県高山市

岐阜県山県市

岐阜県瑞穂市

岐阜県飛騨市

岐阜県本巣市

岐阜県海津市 × 2 回答

岐阜県岐南町

岐阜県養老町

岐阜県川辺町

岐阜県東白川村

岐阜県御嵩町
68
・ アンケート結果
【設問②】
貴団体が所有・管理する地理空間情報のデータ(道路工事図面やボーリングデータ、森林基本
図等)を、現行の仕組み(情報公開に対して一般に行われている手続き(情報公開請求)や情報
公開用ホームページの開設等)によって提供する場合、データを管理されているご担当者の作業
負荷(事務手続きなどの負担感)はどの程度でしょうか?
県
市町村
回答数
割合
回答数
割合
1. かなりの負荷を感じている
1
11%
1
8%
2. 多少は負荷を感じている
6
67%
5
42%
3. あまり負荷を感じていない
2
22%
2
17%
4. まったく負荷を感じていない
0
0%
0
0%
5. わからない
0
0%
4
33%
設問②
7
6
6
5
5
4
4
3
2
1
1
2
1
0
0
69
0
5わ から な い
4 ま った く 負 荷 を 感 じ
て いな い
3あ ま り負 荷 を感 じ て
いな い
2多 少 は負 荷 を 感 じ て
いる
1 か な り の負 荷 を 感 じ
て いる
0
2
県 回答数
市町村 回答数
【設問③】
貴団体のデータを、現行の仕組みに代わり、本コンソーシアムの流通実験システムを通じて提
供する場合、作業負荷(事務手続きなどの負担感)は変化するでしょうか?
県
市町村
回答数
割合
回答数
割合
1. かなり負荷が軽減する
2
22%
0
0%
2. 多少は負荷が軽減する
0
0%
1
8%
3. あまり変わらない
6
67%
2
17%
4. 多少は負荷が増加する
0
0%
1
8%
5. かなり負荷が増加する
1
11%
1
8%
6. わからない
0
0%
7
58%
設問③
8
7
7
6
6
5
県 回答数
市町村 回答数
4
3
2
1
2
1
0
1
0
1 1
0
0
6わ か ら な い
70
5かな り 負 荷 が増 加 す る
4多 少 は 負 荷 が 増 加 す る
3あ ま り 変 わ ら な い
2多 少 は 負 荷 が 軽 減 す る
1かな り 負 荷 が軽 減 す る
0
2
【設問④】
本コンソーシアムは事前登録制となっており、参加登録されているメンバーのみデータのダウ
ンロードを可能としております(システムの閲覧は誰でも可能です)
。データを提供する側の観
点から、今後も、提供データをダウンロード可能な利用者(メンバー)の事前登録を継続する必
要はあるでしょうか。なお、選択した回答を補足する理由・意見・要望などがあれば、自由回答
欄に記入してください。
県
市町村
回答数
割合
回答数
割合
1. 今後もメンバーの事前登録を継続
し、ダウンロード可能な利用者を限定
5
56%
6
50%
2
22%
0
0%
2
22%
6
50%
した方が良い
2. 今後はメンバーの事前登録を行わ
ず、情報提供の利用者を限定しない方
が良い
3. わからない
7
6
5
6
6
5
4
3
2
2
1
2
0
3わ から な い
2今 後 は メ ン バー の事
前 登 録 を 行 わ ず 、情 報
提 供 の利 用 者 を 限 定 し
な い方 が 良 い
1今 後 も メ ン バー の事
前 登 録 を 継 続 し 、ダ ウ
ン ロー ド 可 能 な 利 用 者
を 限 定 し た 方 が良 い
0
県 回答数
市町村 回答数
71
【自由回答】

「1. 今後もメンバーの事前登録を継続し、ダウンロード可能な利用者を限定した方が良い」
を選択

データ提供元として誰がどんな目的でデータを使用するのか、把握する必要があり、
誰でも自由にダウンロード可能とする場合にはデータの提供が難しい。今回のコンソ
ーシアムへの提供でも、ダウンロードする際、誓約書を提出していただくこととなっ
ている。

石川県は北陸地整、新潟県、富山県、東日本・中日本高速道路等からなる「北陸地盤
情報活用協議会」に加入しており、この協議会で「ほくりく地盤情報システム」を構
築している。本システムにおいて北陸三県(石川、富山、新潟)の地盤情報を閲覧す
ることが可能となっているが、本システムを利用する際には会員登録(有料)を行な
った場合のみに限定している。貴コンソーシアムで構築されたシステムを今後活用し
ていく中で、
「ほくりく地盤情報システム」との兼ね合いを検討していかなければなら
ないと考えている。

いずれは事前登録を行わずに提供してよいと思うが、現段階では勝手に利用されない
ように利用者を限定して公開した方が良いと思われる。

試行段階であり公表するにはデータの格差がありすぎる。

情報公開に当たっては請求書を提出していただくため、応じた申請者の情報は得てお
くべきと考えます。

「2. 今後はメンバーの事前登録を行わず、情報提供の利用者を限定しない方が良い」を選
択

本県では既に独自のホームページにより一般に対して県のデータを無償公開していま
す。貴コンソーシアムのシステムでは県のデータの他、国土交通省等のデータも検索
が可能なため利用者にとって利便性が高いと考えます。このようなデータは各機関が
それぞれ公開するよりも、一つの機関が一括管理して制限を付けないで無償公開する
ほうがよいと考えます。

「3. わからない」を選択

事前登録を要する具体的な理由が無ければ利用者の限定をしなくても良いと思う。
72
【設問⑤】
本コンソーシアムでは、提供データのダウンロード状況(ダウンロード回数や利用者)を把握
できるようにしております(ダウンロードの都度、利用者を確認することは現状では実施してお
りませんが、特定のタイミングで後から確認できるようにしております)
。データを提供する側
の観点から、今後も提供データをダウンロードした利用者の確認を継続する必要はあるでしょう
か。なお、選択した回答を補足する理由・意見・要望などがあれば、自由回答欄に記入してくだ
さい。
県
市町村
回答数
1. 今後はダウンロード前に利用者を確
割合
回答数
割合
1
11%
2
17%
5
56%
6
50%
3. 今後は利用者を確認する必要はない
2
22%
0
0%
4. わからない
1
11%
4
33%
認する必要がある(都度、ダウンロー
ドの可否を判断したい)
2. 今後もダウンロード後でも良いの
で、利用者を確認する必要がある
設問⑤
7
6
6
5
5
4
4
3
2
1
2
1
1
0
4わ から な い
3今 後 は利 用 者 を 確 認 す る
必 要 はな い
2 今 後 も ダ ウ ン ロー ド 後 で
も 良 い の で 、利 用 者 を 確 認
す る必 要 があ る
1 今 後 は ダ ウ ン ロー ド 前 に
利 用 者 を確 認 す る必 要 があ
る (都 度 、ダ ウ ン ロー ド の
可 否 を判 断 した い )
0
2
県 回答数
市町村 回答数
【自由回答】

「2. 今後もダウンロード後でも良いので、利用者を確認する必要がある」を選択

ダウンロードをする目的やニーズの把握を目的として利用者の把握をすることは構わ
ないと思う。

「3. 今後は利用者を確認する必要はない」を選択

元々公共サービスの一環としてデータを公開しており、利用者を確認する必要性は特
にないため。
73
【設問⑥】
データを提供する側の観点から、提供データの利用者から、提供データの利用目的や加工した
データの配布先などの報告を受ける必要はありますか。なお、選択した回答を補足する意見・要
望などがあれば、自由回答欄に記入してください。
県
市町村
回答数
割合
回答数
割合
1. 報告を受ける必要がある
5
56%
7
58%
2. 報告を受ける必要はない
3
33%
3
25%
3. わからない
1
11%
2
17%
設問⑥
3わ から な い
2報 告 を 受 け る 必 要
はな い
1報 告 を 受 け る 必 要
があ る
8
7
6
5
4
3
2
1
0
県 回答数
市町村 回答数
【自由回答】

「1. 報告を受ける必要がある」を選択

オープンソフトウェアのような仕組みが出来ればよいと考える。クリエイティブ・コ
モンズのようなライセンスの付与方法も考えられると良いと思う。


どのようにデータを利用されるのか把握したいため、報告を受けた方が良い。
「2. 報告を受ける必要はない」を選択

元々公共サービスの一環としてデータを公開しており、利用者を確認する必要性は特
にないため。


加工可能な形でのデータ提供は改ざんの恐れがないでしょうか。
「3. わからない」を選択

著作権等の権利について問題が無ければ、報告を受ける必要はないと思う。
74
【設問⑦】
上記③~⑤の他に、継続的にコンソーシアムでデータ提供を行うと仮定した場合、必要な条件
があれば、記入して下さい。
【自由回答】

「他のシステム(Geo-station など)との連携。リモートでの登録・修正システムの提供。利
活用状況の把握。

過去のデーター(デジタル化してない部分)の取扱の方針を決めかねているので、データ
のデジタル変換の費用のねん出ができずにいる。

加工できない形でのデータ提供。
75
【設問⑧】
貴団体のデータ管理方法やデータ提供に向けた手続きについてお聞かせください。
(1)データ管理の主体
県
市町村
回答数
割合
回答数
割合
1. 担当者単位
0
0%
4
33%
2. 係単位
0
0%
2
17%
3. 課単位
2
22%
4
33%
4. 部単位
4
44%
0
0%
5. 局単位
0
0%
0
0%
6. 事務所単位
1
11%
0
0%
7. 団体全体で一元的に管理
1
11%
0
0%
※ その他 (選択肢なし)
1
11%
2
17%
設問⑧ (1)
4.5
4
4
4
4
3.5
3
2.5
2
2
2
2
1.5
1
1
0
【特異な回答(“その他”に分類)
】

県:北陸地盤情報活用協議会 × 1 回答

市町村:道路情報データは提供していない × 2 回答
76
8 そ の他
0
7団 体 全 体 で一 元 的 に管
理
4部 単 位
3課 単 位
2係 単 位
0 0
6事 務 所 単 位
0
0
1
5局 単 位
0
1担 当 者 単 位
0.5
0
1
県 回答数
市町村 回答数
【設問⑧】
貴団体のデータ管理方法やデータ提供に向けた手続きについてお聞かせください。
(2)データ提供を決定する際の決裁者
県
市町村
回答数
割合
回答数
1. 担当者
0
0%
0
0%
2. 係長クラス
0
0%
0
0%
3. 課長クラス
7
78%
8
67%
4. 部長クラス
0
0%
0
0%
5. 局長クラス
0
0%
0
0%
6. より上位の管理者
0
0%
1
8%
※ その他 (選択肢なし)
2
22%
3
25%
設問⑧ (2)
9
8
8
7
7
6
5
4
3
3
2
2
1
1
0 0
0 0
0 0
0 0
0
【特異な回答(“その他”に分類)
】

県

各機関に依頼しているため不明 × 1 回答

協議会会員となっていれば決裁は不要 × 1 回答
市町村

重要度により異なる × 1 回答

データの提供をしていない × 2 回答
77
7 そ の他
6 よ り 上 位 の管 理 者
5局 長 ク ラ ス
4部 長 ク ラ ス
3課 長 ク ラ ス
2係 長 ク ラ ス
1担 当 者
0

割合
県 回答数
市町村 回答数
【設問⑧】
貴団体のデータ管理方法やデータ提供に向けた手続きについてお聞かせください。
(3)データ提供の際の決済の手続き
県
市町村
回答数
割合
回答数
割合
1. 特になし
1
11%
0
0%
2. 口頭での確認のみ
0
0%
2
17%
3. 資料を用意して内部説明(コンソー
1
11%
1
8%
4. 決済用の書類で申請
6
67%
6
50%
5. その他
1
11%
3
25%
シアムの概要説明資料等)
設問⑧ (3)
7
6
6
6
5
4
3
3
2
2
1
1
1
0
0
78
5そ の他
4決 済 用 の 書 類 で 申 請
3資 料 を 用 意 し て 内 部 説 明
(コン ソー シ ア ム の 概 要 説
明資料等 )
2口 頭 で の 確 認 の み
1特 に な し
0
1
1
県 回答数
市町村 回答数
【設問⑧】
貴団体のデータ管理方法やデータ提供に向けた手続きについてお聞かせください。
(4)その他、今回データ提供を行っていただくにあたり、負担が大きかった作業があれば、具体
的な内容を自由記述欄にご記入ください。
【自由回答】

ボーリングデータのファイル形式の変換。測地系の変換。

ボーリングデータが存在する納品資料について選択する作業。

本県では県内各発注機関が、提供、公開が可能と判断したデータのみを収集しています。
収集したデータには個人情報が含まれるためこれらを消去し、提供、公開用のデータを作
成し、一元的に管理しています。データの収集、加工には大きな負担が生じていますが、
これは独自に運用しているホームページで公開するために必要な負担であり、今回のよう
に既に公開しているものと同じデータを貴コンソーシアムに提供することについては負担
は特にありません。

「過去のデータ整理とデジタル化及び新規データの統一されたデジタル化、とそれに伴う
人件費の手当。

道路台帳のデータ及び道路工事図面等は外部提供していない。

本町は地理空間情報のデータをホームページにて公開していない。また地理空間情報シス
テムにデータを提供する際には、互換性に問題が無いかが事務担当の立場では把握できて
いないので、負担の大小はわかっていないのが現状。
79
【設問⑨】
今年度の実験で貴団体からコンソーシアムにデータを提供いただきましたが、今回ご提供をお
願いしたデータ以外のデータを提供するとした場合、一般的に、データ提供の障害となる要因は
何が考えられるでしょうか。
県
市町村
回答数
割合
回答数
割合
1. データがデジタルではない(電子化されていない)
3
19%
4
17%
2. データが一元的に管理されていないため収集が困難
3
19%
6
25%
3. データ提供について内部の決裁が得られない・手続き
1
6%
0
0%
0
0%
3
13%
5. 提供後にデータがどのように利用されるかが判らない
4
25%
6
25%
6. これまで外部に提供した実績がない
1
6%
4
17%
7. 理由はよくわからない
0
0%
0
0%
8. 提供することに対して障害となる事項は無い
1
6%
0
0%
9. その他
3
19%
1
4%
が大変
4. 自治体が整備したデータなので、自治体外部の住民へ
の公開ができない
設問⑨
7
6
6
6
5
3
4
4
4
3
3
4
県 回答数
市町村 回答数
3
3
2
1
1
1
0
0 0
当県に権利があるデータは提供可能

提供するデータにより異なる

既存の協議会との兼ね合い

ホームページ等による公開ができていない
80
9そ の他

1
0
8提 供 す る こと に 対 し て 障 害
と な る 事 項 は無 い
【自由回答】
7理 由 は よ く わ か ら な い
6 これ ま で 外 部 に 提 供 し た 実
績 がな い
5提 供 後 に デ ー タ が ど の よ う
に利 用 さ れ る か が判 ら な い
4自 治 体 が 整 備 し た デ ー タ な
の で 、自 治 体 外 部 の 住 民 への
公 開 が でき な い
3デ ー タ 提 供 に つ い て 内 部 の
決 裁 が 得 ら れ な い ・手 続 き が
大変
2デ ー タ が 一 元 的 に 管 理 さ れ
て いな いた め 収 集 が 困 難
1デ ー タ が デ ジ タ ル で は な い
(電 子 化 さ れ て い な い )
0
1
0
【設問⑩】
今後のコンソーシアムに対して、ご要望・ご意見をご記入下さい。
【自由回答】

すでに提供済みの平成 20 年度までのデータに平成 21 年度完了業務のデータを加え、
近々、
ホームページ上で公表する予定です。今後はホームページ上で閲覧・検索が可能になり、
データのダウンロードができますので、必要に応じて利用してください。

公開前に公開データを確認できるようにして頂きたい。
(公開してからだと問題になるケー
スもあるため)

利用者の立場に立てば、一サイトから複数データを自由にダウンロードできるのは理想的
だが、管理者としては、森林基本図は公共測量の成果であり、現行法の元では測量法 43、
44 条で定める使用承認及び複製の手続きが必要になる。

地図上には点での表示がされていましたが、工事箇所を線で表示されると見やすくなるの
ではないかと思います。また、パソコン上の問題かもしれませんが、Web(道路図面情報の
検索)を開くと画面が揺れたり、開くまでに非常に時間がかかるため、負荷のかからない
よう検討していただきたい。

事務量の増大及びデジタル作業に対する組織体制の確立が、小さい地方団体では、手間が
回らないのが現状である。行政が必要目的で作成しているデータと民間が必要とする部分
のデータ整理を行うフォーマット作業にも、手間がかかることになる。
81
(5)考察
○ データ提供の負荷はかわらないという意見が多い。ただし、増えるという意見もある。
➔ 提供者としては、コンソーシアムの仕組みで負担が減るということはない。
○ ダウンロードできるユーザーは限定すべきという意見が大勢である。
【理由、意見等】
・誰でも自由に利用できるとなると提供は難しい。
・利用目的を把握しておきたい。
・勝手に利用されないよう利用者を限定すべき。
・地域の協議会でデータ管理しているので、それとの兼ね合いについて今後検討が必要。
・いずれは(理想的には?)事前登録不要でよいが、当面は管理が必要。
➔ 提供者側としては誰でも自由にダウンロードする仕組みには抵抗がある。
※今回のコンソーシアムはデータ流通実験ということで、実験期間内に限定して、会員と
して登録されたユーザーのみがデータをダウンロードできる仕組みとしたが、この仕組み
が提供者側に安心感を与えていると考えられる。
○ ダウンロード状況の把握については、後でもいいので、利用者を確認すべきとの意見が
大勢である。今後は利用者確認は不要、との意見もあった。
➔ 提供者側は、データがどのように利用されるのかを知っておきたい。
○ データ利用後は、報告を受ける必要があるという意見が大勢である。
➔ 現時点では、
「誰にでも自由に提供」という意見は少数派である。
○ データ提供の決済は「課長クラスに決済用書類で」という回答が多い。
その他で特筆すべき意見は以下のとおりであった。
・口頭での確認のみという回答もあった。
・協議会会員の場合は決済や手続きは不要という回答もあった。
➔ 手続き自体がデータ提供を困難にする要因ではないと推測される。
○ 一般的にデータ提供の阻害要因としては、以下が多く挙げられていた。
・電子化されていない。
・どう利用されるか不明。
・データ提供の実績がない。
・公共測量成果であるため、所定の手続きが必要である。
➔ 手続きや技術的なことが阻害要因というよりは、提供の実績がないことや、
どう使われるか不安といった意見が多い。
自治体のデータなので外部への提供に抵抗があるといった意見(市長村)もあった。
82
7 データ活用に向けたマッシュアップコンテスト
7-1 コンテスト概要
(1)開催の背景と目的
流通実験において整備したデータの一層の活用をはかり、流通実験の成果を対外的にも PR する
ためには、データの活用事例を実際に提示することが有効である。また、行政などの地理空間情
報の整備主体に対してデータの提供を依頼する場合、データ提供による効果や利用方法を具体的
に提示することで、利活用に関する共通認識を持つことができ、協力体制を構築する上でも効果
的である。
そこで、地理空間情報流通実験コンソーシアムでは、今後の流通データの拡充や利活用促進に
向けて、実験システムで提供されているデータを組み合わせたサービス・イメージを募集するこ
ととした。
募集は「マッシュアップコンテスト」としてコンソーシアム会員企業に対してアイデアを任意
で提供してもらうこととした。幹事委員による審査を行い、優れた提案を表彰し、さらに HP や
学会誌への記事掲載等を行うこととした。
募集にあたっての条件を以下のように設定した。
【アイデア募集にあたって設定した条件】
・
流通実験システムのデータまたは他の地理空間情報を一種類以上用いて利活用・データ加
工等を行うサービス事例・アイデア
・
形式はポスター、PPT、ワード等任意(ただし、HP への掲載等を考慮し PDF に変換可能な
ファイル形式に限定)
・
最大 3 ページ程度に収まる範囲
・
全ての提案は社名を明記し、東大 CSIS のサイトに最低 1 年間程度を目安に掲載する
(2)コンテスト開催概要
コンテストは以下のスケジュールで実施した。
コンテスト告知
2010/9 月中旬 ~
参加意向表明締切
2010/12/17
提案締切
2011/01/30
幹事委員による審査
2011/02/01 ~ 2/28
結果発表
2011/03/08 (第 8 回コンソーシアム)
HP 掲載
2011/3 月中旬 ~
また、コンテスト告知時の募集要綱を次ページに示す。
83
平成 22 年 10 月
地理空間情報流通実験コンソーシアム委員各位
地理空間情報流通実験コンソーシアム委員長
「地理空間情報マッシュアップコンテスト」について
拝啓
時下、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
平成 21 年 9 月に開始した当コンソーシアムの活動も、取りまとめを意識した後半戦となっ
てきました。先日の第 7 回コンソーシアム(平成 22 年 9 月 6 日)でお知らせしましたように、
コンソーシアムに蓄積した様々な情報を利用した「地理空間情報マッシュアップコンテスト」
を下記要領で開催いたします。参加は任意ですが、是非とも積極的な参加を期待いたします。
何卒ご高配を賜りますようお願い申し上げます。
敬具
記
体 :地理空間情報流通実験コンソーシアム
http://parma.csis.u-tokyo.ac.jp/
容 :コンソーシアムで提供されているデータを一種類以上用いて利活用に
関わるサービスを提案する(公開サービスであることや継続性などについて
は問いません)
提 案 資 格 :コンソーシアム委員であること(委員であれば、複数主体の連名も可能で
す。委員でない主体が関係する場合は、提案内容中に記載するのみとし、提
案者には含めないで下さい。また、幹事委員が提案することも可能ですが、
その場合、評価者になることはできません。
)
様
式:任意の電子ファイル(ただし PDF に変換可能で A4 サイズで出力した時に
判読可能なもので 3 枚以内)
※提案内容に、社名、問合せ先(部署名、提案者名等)を含めて下さい
提 案 件 数 :複数件の提案主体となることは可能ですが、上限を 3 件とします。
参加意向表明締切:平成 22 年 12 月 17 日
提 出 締 切 :平成 23 年 1 月 31 日
評 価 方 法 :幹事委員複数名による審査(新規性、有用性、信頼性の 3 点で評価)を行
い、上位、金賞(1 件)
、銀賞(1 件)
、銅賞(2 件)を表彰(賞名は仮称)
結 果 発 表 :第 8 回コンソーシアム(平成 23 年 3 月 8 日)時
公 開 方 法 :結果発表後、全ての提案について社名等を明記し、東大 CSIS のサイトに
最低 1 年間を目安に掲載するとともに学会誌等への記事掲載を予定
提出・問合せ先 :コンソーシアム事務局(東京大学空間情報科学研究センター)
[email protected]
留 意 事 項 :提案内容に関する権利は原則、提案者に帰属します。また、事業化に関し
て保証するものではありません。
以上
実
提
験
案
主
内
84
7-2 審査結果
全 9 件の応募があり,応募された提案内容については、幹事委員 16 名によって以下のように評
価を行った。その結果、金賞として東京電力「森林簿利活用による業務品質向上支援について」
、
銀賞としてオートデスク「地理空間情報と図面情報のマッシュアップによる土木・インフラストラ
クチャ事業のライフサイクル効率化」
、銅賞として全地連情報化委員会「地盤災害情報提供サービ
ス」とパシフィックコンサルタンツ「森林情報と気象情報を用いた花粉症対策シミュレーション」
が選定され、第 8 回コンソーシアムの場で表彰した。
受賞者と表彰式の様子
85
銅賞
金賞
銅賞
銀賞
表彰
地図を介したコミュニティサイト 地盤情報編
社団法人全国地質調査業協会連合会情報化委
員会
基盤空間データの為の情報収集更新プロジェクト
有限会社空間データサービス
86
森林情報と気象情報を用いた花粉症対策シミュレーション
パシフィックコンサルタンツ株式会社
パンデミックマップ
地盤災害情報提供サービス
社団法人全国地質調査業協会連合会情報化委
員会
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
道路占用関連業務を利用した図面流通システムについて
ESRI ジャパン株式会社
森林簿利活用による業務品質向上支援について
自治体統合型 GIS と連携した NPO による地域資源活用支援 g‐コンテン
ツサービス試案
特定非営利活動法人 GIS 総合研究所いばらき
東京電力株式会社
地理空間情報と図面情報のマッシュアップによる土木・インフラストラ
クチャ事業のライフサイクル効率化
タイトル
オートデスク株式会社
団体名
表-33 マッシュアップコンテスト 提案タイトルと評価結果
7-3 コンテスト結果
(1) 応募内容
マッシュアップコンテストについて、コンソーシアム参加企業から9編の応募
があった。
提案された内容について以下に示す。
(本項以下、敬称略)
(2) オートデスク社
提案日
タイトル
提案者
2011/1/25
地理空間情報と図面情報のマッシュアップによる土木・インフラス
トラクチャ事業のライフサイクル効率化
井上 修
87
88
89
90
(3) GIS 総合研究所いばらき
提案日
タイトル
提案者
2011/1/26
自治体統合型GISと連携したNPOによる地域資源活用支援 gコンテンツサービス試案
中村 祥一
91
92
93
94
(4) ESRI 社
提案日
タイトル
提案者
2011/1/28
道路占用関連業務を利用した図面流通システムについて
山内 徹
95
96
97
(5) 全地連情報化委員会
提案日
タイトル
提案者
2011/1/31
地盤災害情報提供サービス
得丸 昌則
98
99
100
(6) 全地連情報化委員会
提案日
タイトル
提案者
2011/1/31
地図を介したコミュニティサイト 地盤情報編
若林 真由美
101
102
(7) 東京電力
提案日
タイトル
提案者
2011/1/31
森林簿利活用による業務品質向上支援について
小野 祐輝
103
104
105
(8) 伊藤忠テクノソリューションズ
提案日
タイトル
提案者
2011/1/31
パンデミックマップ
首藤 和彦
106
107
108
(9) パシフィックコンサルタンツ
提案日
タイトル
提案者
2011/1/31
森林情報と気象情報を用いた花粉症対策シミュレーション
徳田 庸
109
(10) 空間データサービス
提案日
タイトル
提案者
2010/12/16
基盤空間データの為の情報収集更新プロジェクト
森田 博久
110
111
8 成果と課題
8-1 本活動で達成または実現したこと
本コンソーシアムでは、2009 年(平成 21 年)9 月に、
「地理空間情報を網羅的に、しかも迅速に
収集し、低廉なコストで提供するための持続可能な枠組みを構築すること」を目的として設立され
た。また、コンソーシアムが実施する地理空間情報の流通実験への参加については、2 回の公募を
行い、最終的には 125 法人の参加を得た。
基本方針としては、事務局が一括して国土交通省、地方自治体、公益財団等、様々な組織に依頼
し、コンソーシアムメンバーであれば誰でも使えるというものであり、収集したデータの範囲は「公
共施設情報」にとどまらず、
「ボーリング柱状図」
「地価」
「観光情報」
「ハザードマップ」など多岐
にわたる。2011 年 2 月末のデータ数は、約 39 万地点ポイントにのぼった。
とくに目標である持続可能な枠組みの構築については、データ提供側、利用側双方の負担を軽減
し、利便性を高めるために様々な工夫を行った。具体的には、利用者側にとっては、
「データセッ
トそのものを得ること」
、次に「それらがデータの種類に関わらず同様の形式になっていて検索・
利用がしやすいこと」を要件として設定し、データの入手につとめるとともに、システムを通じ「情
報種別(カテゴリ)
、行政区分、キーワードによる検索」
「検索結果をリストとして表示するだけで
なく、地図上に地点」
「検索結果をもとにして、必要なデータを一括してダウンロード」できる機
能を提供した。
一方で、提供者側が整備主体として実際に保有しているデータは様々な形式(CAD データ、GIS
データ、PDF、紙図面等)のものが混在しているため、メタデータの統一的な定義のみを行っても、
それを作成・付与する労力は多大であり、提供の阻害要因になりやすい。従って、提供者側は「デ
ータ提供の可否に関する判断に極力専念できること」を要件として、データセットに対するメタデ
ータにおける「自動作成プログラムや提供者側が Web から入力できるようなインタフェース」を構
築するとともに、さらに遡って、ニーズの高いデータセットについては、提供行為そのものの省力
化ができるように「公開済みのデータに関する自動収集」
「ニーズの高いデータについては、スキ
ャニング等の電子化そのもの」を行った。
こうしたシステム上のサービスを中核にしつつ、流通市場そのものの醸成を図るため、2009 年 9
月 8 日の第 1 回目から 2011 年 3 月 8 日の最終回まで計 8 回の会合を開き(常時 60 名程度の参加)
、
「データの収集・登録状況の報告」
「システムの改良報告」
「関連するトピックに関する話題提供」
を継続的に行った。また、
「提供者・利用者に対するアンケート」を合計 2 回行うとともに、デー
タ利用拡大のために「マッシュアップコンテスト」では、9 件の応募があり、参加者に積極的に関
わって頂くことができた。加えて、データ提供者とも個別に協力の依頼、場合によっては関係者を
多数交えた大規模な説明会を通じ、様々な意見交換を行うことができ、依然、提供には様々なハー
ドルがあるものの、
「情報公開の窓口としての機能」
「整備主体のバックアップ的位置づけとしてデ
ータバンク機能」など前向きな意見を頂くことも多々あった。
112
8-2 今後の課題
一方で、これらの活動を通じて、いくつかの課題も明らかになった。ほとんどの課題が、提供者側
が提供しやすく、利用者側が利用しやすく、事務局がむだなく処理するために必要なものばかりで
ある。これらの課題を一つ一つの解決していくことが、今後、本活動を持続安定的なものにするた
めに必要である。データに関する項目について表-34 整理した。
表-34 今後の課題について(データに関する項目)
番号
項目
具体内容
今回は、関係部署への依頼文送付と総務部関係への情報公開請求
1
提供行為の位置づ を行ったが、関係部署への依頼がよいことがわかった。ただし、
けの明確化
地域に協議会が存在し、有料でデータ管理を行っている場合にど
う対応するのがよいかは今後の課題である。
2
今回の実験では、基本的に、実データは提供者、メタデータは事
利用者側から見た 務局側に帰属すると想定した。一部の実データは事務局で加工し
場合のデータ権利
ている。利用者からはクリエイティブコモンズのような使いやす
の明確化
い権利設定が望まれるなどの声もあった。
今回は実データ流通に重点を置いたため、リンクのみの登録を積
3
リンクのみの扱い 極的に扱ってこなかったが、今後の位置づけを明確にする必要が
の明確化
あるただしリンクが更新されることが多いため、その場合の対応
も含めて検討が必要である。
4
5
データ登録に関す データ量が膨大で加工にかなり手間がかかる場合のコスト負担を
る
どうするかが検討課題である。
有償範囲の明確化
データ作成者、データ加工者、データ登録者などを中心に、メタ
メタデータ定義の
データの解釈にぶれがあり、正しい情報が登録されない場合があ
明確化
ったので、再精査が必要である。
6
民間データに関す
今回は対象外としたが今後どうするかが検討課題である。
る扱いの明確化
7
登録頻度の増加
データ登録の連絡について、2 週間に一回程度定期的にできるよ
うにし、データ流通量を確保することを検討する。
113
8-3 提案事項
流通実験で得られた知見をもとに、流通実験コンソーシアムの活動を継承するとともに、関係省
庁、地方自治体、民間企業等の協力をあおいでさらに地理空間情報の流通のための活動を発展させ、
関連する情報の流通促進を図っていくこととしたい。活動の継承・発展にあたっては、持続可能な
体制を構築するために次のような観点からの検討が必要である。
・
データの利用者、提供者の双方から、活動の継続性に加えて、安定的なデータ更新、さら
にはビジネスでも使える更新水準を確保することが求められている
・
こうした要件を満たすためには、公益性を確保しつつ、費用負担を含めた運営体制のあり
方を追究する必要がある
・
したがって、東京大学だけではなく幹事的な活動を希望する法人を広く募集し一定以上の
規模を確保した上で、新たな運営体制の構築を図る
114
9 付属資料
9-1 開催議事概要
(1) 第 1 回 地理空間情報流通実験コンソーシアム
第 1 回 地理空間情報流通実験コンソーシアム
日時:平成 20 年 9 月 8 日(火) 10:00~12:00
場所:東京大学 駒場第Ⅱキャンパス
(生産技術研究所内 An 棟 中会議室(An301・
302 会議室)
)
議 事 次 第
1. 開会
2. 設立趣意書確認
3. 今までの経緯・コンソーシアムの進め方
4. 討議(自己紹介兼ねて)
5. 依頼事項
6. その他
7. 閉会
― 資料 ―
資料 1:メンバー表
資料 2:設立趣意書
資料 3:コンソーシアムの進め方
資料 4:流通実験システムの概要
資料 5:依頼事項
参考資料 1:国土交通地理空間情報プラットフォーム
参考資料 2:道路更新情報流通推進研究会
― 地理空間情報流通実験コンソーシアムの今後の開催予定 ―
第 2 回 2009 年 11 月 10 日(火) 10 時~12 時
第 3 回 2010 年 01 月 15 日(金) 10 時~12 時
第 4 回 2010 年 03 月 04 日(木) 10 時~12 時
場所:東京大学 駒場第 キャンパス 生産技術研究所 Dw601
115
(2) 第 2 回 地理空間情報流通実験コンソーシアム
第 2 回 地理空間情報流通実験コンソーシアム
日時:平成 21 年 11 月 10 日(火) 10:00~12:00
場所:東京大学 駒場第Ⅱキャンパス
(生産技術研究所内 D 棟 Dw601 会議室)
議 事 次 第
1. 開会
2. 名簿確認
3. 前回議事録確認
4. 話題提供(全国地質調査業協会連合会 土屋様)
5. 設立趣意書修正確認
6. 公募要領案について
7. その他
8. 閉会
― 資料 ―
資料 1:メンバー表
資料 2:前回議事録
資料 3:話題提供(全地連土屋様資料)
資料 4:設立趣意書(修正案)
資料 5-1:公募要領案
資料 5-2:コンソーシアム活動概要
資料 5-3:データリスト
資料 5-4:利用規約
資料 5-5:申込の流れ
資料 5-6:承諾書
資料 6:今後の予定
― 地理空間情報流通実験コンソーシアムの H21 年度内の開催予定 ―
第 3 回 2010 年 01 月 15 日(金) 10 時~12 時
第 4 回 2010 年 03 月 04 日(木) 10 時~12 時
場所:東京大学 駒場第 キャンパス 生産技術研究所 Dw601
116
(3) 第 3 回 地理空間情報流通実験コンソーシアム
第 3 回 地理空間情報流通実験コンソーシアム
日時:平成 22 年 1 月 15 日(金) 10:00~12:00
場所:東京大学 駒場第Ⅱキャンパス(生産技術研究所内 D 棟 Dw601 会議室)
議 事 次 第
0. 開会
1. 挨拶
2. 名簿確認(資料 1)
3. コンソーシアムの活動内容の概要説明(資料 2)
4. データリスト説明(資料 3、4)
5. システム説明(資料 5)
6. 質疑
7. 実験参加者の紹介(一般委員)
8. 今後のスケジュール(資料 6)
9. アンケート案について(資料 7)
10. 記者発表案について(資料 8)
11. その他
12. 閉会
― 資料 ―
資料 1-1:メンバー表(一般委員)
資料 1-2:メンバー表(幹事委員)
資料 1-3:メンバー表(事務局)
資料 2-1:コンソーシアムの活動概要(公表版)
資料 2-2:H21年度のスケジュール
資料 3:データリスト
資料 4:利用規約
資料 5:システムに関する FAQ
資料 6:今後のスケジュール等
資料 7:アンケート案について
資料 8:記者発表案
― 地理空間情報流通実験コンソーシアムの H21 年度内の開催予定 ―
第 4 回 2010 年 03 月 04 日(木) 10 時~12 時
場所:東京大学 駒場第 キャンパス 生産技術研究所 Dw601
117
(4) 第 4 回 地理空間情報流通実験コンソーシアム
第 4 回 地理空間情報流通実験コンソーシアム
日時:平成 22 年 3 月 4 日(木) 10:00~12:00
場所:東京大学 駒場第Ⅱキャンパス
(生産技術研究所内 D 棟 Dw601 会議室)
議 事 次 第
0. 開会
1. 挨拶
2. 議事録確認(資料 2)
3. 話題提供
道路管理センター(三宅様)
(資料 3)
空間データサービス(森田様)
(資料 4)
4. データの最新状況(資料 5)
5. 道路関連データの概要(資料 6)
6. システム改良点報告(デモあり)
(資料 7、8)
7. アンケート速報・質疑込(資料 9)
8. 来年度のスケジュール概要(資料 10)
9. その他
10. 閉会
― 資料 ―
資料 1:メンバー表(一般委員、幹事委員、事務局)
資料 2:議事録
資料 3:話題提供 1(財団法人道路管理センター 三宅様)
資料 4:話題提供 2(㈲空間データサービス 森田様)
資料 5:データリスト
資料 6:道路関連データの概要
資料 7:システムに関して頂いた要望と今回の対応点
資料 8:今回のシステム改良点
資料 9:アンケート速報
資料 10:来年度のスケジュール概要
118
(5) 第 5 回 地理空間情報流通実験コンソーシアム
第 5 回 地理空間情報流通実験コンソーシアム
日時:平成 22 年 5 月 31 日(月) 10:00~12:00
場所:東京大学 駒場第Ⅱキャンパス(生産技術研究所内 D 棟 Dw601 会議室)
議 事 次 第
0. 開会
1. 挨拶
2. 議事録確認(資料 2)
3. 話題提供
「PI(Place Identifier)の国際標準化の取り組みと地理空間情報流通への適用」
(資料 3-1)
国際航業㈱ 坂路様
「土木・インフラ業界における地理空間情報流通のメリット」
(資料 3-2)
オートデスク㈱ 井上様
「GeoMola.jp のご紹介」
(資料 3-3)
三菱スペース・ソフトウェア㈱ 北潟様
4. データの最新状況(資料 4)
5. データ提供機関への収集状況(資料 5)
6. 今回のシステム改良点報告(資料 6)
7. 第一回アンケート結果概要とログの分析(資料 7)
8. 今年度のスケジュール概要(資料 8)
9. その他
10. 閉会
― 資料 ―
資料 1:メンバー表(一般委員、幹事委員、事務局)
資料 2:議事録
資料 3-1:話題提供(国際航業㈱ 坂路様)
資料 3-2:話題提供(オートデスク㈱ 井上様)
資料 3-3:話題提供(三菱スペース・ソフトウェア㈱ 北潟様)
資料 4:データリスト
資料 5-1:データ提供機関への収集状況
資料 5-2:アンケート資料(道路・情報担当宛)
資料 5-3:アンケート資料(農林担当宛)
資料 6:今回のシステムの改良点
資料 7:アンケート概要版
資料 8:今年度のスケジュール概要
資料 9:公開シンポジウムについて
119
(6) 第 6 回 地理空間情報流通実験コンソーシアム
第 6 回 地理空間情報流通実験コンソーシアム
日時:平成 22 年 9 月 6 日(月) 10:00~12:00
場所:東京大学 駒場第Ⅱキャンパス(生産技術研究所内 D 棟 Dw601 会議室)
議 事 次 第
0. 開会
1. 挨拶
2. 議事録確認(資料 2)
3. 話題提供
「G コンテンツ流通推進協議会の活動について」
(資料 3-1)
G コンテンツ流通推進協議会事務局長
/日本情報処理開発協会電子情報利活用推進センター副センター長 坂下哲也様
「地理空間情報における個人情報の取り扱い・二次利用促進に関するガイドライン
/国土数値情報の最近の動向について」
(資料 3-2)
国土交通省国土計画局参事官室 藤原啓志様、武林雅衛様
4. データの最新状況(資料 4)
5. データ保有機関からの収集状況(資料 5)
6. 今回のシステム改良点報告(資料 6)
7. 今後のサステナブルな運用に向けた検討について(資料 7)
8. マッシュアップコンテストについて(資料 8)
9. 新規参加者(一般委員)御紹介(資料 1)
10. 今後のスケジュール概要(資料 9)
11. その他
12. 閉会(次回:12/3)
― 資料 ―
資料 1:メンバー表(一般委員、幹事委員、事務局)
資料 2:議事録
資料 3-1:坂下様話題提供資料
資料 3-2:藤原様・武林様話題提供資料
資料 4:データの最新状況
資料 5:データ保有機関からの収集状況
資料 6:今回のシステム改良点報告
資料 7:今後のサステナブルな運営に向けた検討について
資料 8:マッシュアップコンテストについて
資料 9:今後のスケジュール概要
120
(7) 第 7 回 地理空間情報流通実験コンソーシアム
第 7 回 地理空間情報流通実験コンソーシアム
日時:平成 22 年 12 月 6 日(月) 10:00~12:00
場所:東京大学 駒場第Ⅱキャンパス(生産技術研究所内 A 棟 An401・402 会議室)
議 事 次 第
0. 開会
1. 挨拶
2. 議事録確認(資料 2)
3. 話題提供
「地方自治体におけるデータ流通」
(資料 3-1)
(社)地理情報システム学会自治体分科会/千葉県市川市 大場亨(議会対応のため,当日は欠席)
「道路基盤地図情報の試行提供について」
(資料 3-2)
国土技術政策総合研究所情報基盤研究室室長 平城正隆
4. データの最新状況(資料 4)
5. データ保有機関からの収集状況(資料 5)
6. データ提供者のコンソーシアムへの追加について(資料 6)
7. アンケート原案について(資料 7)
8. マッシュアップコンテストについて(資料 8)
9. 今後のサステナブルな運用に向けた検討について(資料 9)
10. 報告書形態について(資料 10)
11. 今後のスケジュール概要(資料 11)
12. その他
13. 閉会(次回:3/4)
― 資料 ―
資料 1:メンバー表(一般委員、幹事委員、事務局)
資料 2:議事録
資料 3-1:大場様話題提供資料
資料 3-2:平城様話題提供資料
資料 4:データの最新状況
資料 5:データ保有機関からの収集状況
資料 6:データ提供者のコンソーシアムへの追加について
資料 7:アンケート(原案)
資料 8:マッシュアップコンテスト
資料 9:今後のサステナブルな運用に向けた検討について
資料 10:報告書形態について
資料 11:今後のスケジュール概要
121
(8) 第 8 回 地理空間情報流通実験コンソーシアム
第 8 回 地理空間情報流通実験コンソーシアム
日時:平成 23 年 3 月 8 日(火) 15:30~17:30
場所:東京大学 駒場第Ⅱキャンパス
(生産技術研究所内 A 棟 As313・314 会議室)
議 事 次 第
0.
1.
2.
3.
開会
挨拶
議事録確認(資料 2)
話題提供(資料 3)
「オープンストリートマップ日本法人の活動について」
(社)オープンストリートマップ・ファウンデーション・ジャパン副理事長
古橋大地
4. データの最新状況(資料 4)
5. データ保有機関への提供依頼状況(資料 5)
6. データ提供者のコンソーシアムへの追加参加について(資料 6)
7. アンケート結果について(資料 7)
8. マッシュアップコンテスト結果について(資料 8)
9. 次年度以降の体制と今後の予定について(資料 9)
10. 参加委員それぞれからの感想
11. その他
12. 閉会
― 資料 ―
資料 :コンソーシアム活動報告書(←意見照会 3/17(木)まで)
資料 1:メンバー表(一般委員、幹事委員、事務局)
【報告書 9.2 参照】
資料 2:議事録
資料 3:古橋様提供資料
資料 4:データの最新状況
資料 5:データ保有機関への提供依頼状況
資料 6:データ提供者のコンソーシアムへの追加参加について
資料 7-1:データ利用者向けアンケート結果
資料 7-2:データ提供者向けアンケート結果
資料 8:マッシュアップコンテスト結果
資料 9:次年度以降の体制と今後の予定
122
9-2 名簿
一般委員 名簿(2011/03/01 現在)
分類
名前
組織
会社
佐藤 直人
アイサンテクノロジー株式会社
プロダクトソリューション事業本部
池田 昌弘
アオイ工業 株式会社
情報システム部
船山 広
株式会社 アクアキャスト
通信メディア技術G
嘉山 陽一
朝日航洋 株式会社
開発統括部
山下 敦彦
朝日航洋 株式会社
開発統括部
杉森 純子
朝日航洋 株式会社
開発統括部
大伴 真吾
朝日航洋 株式会社
開発統括部
山田 秀之
アジア航測 株式会社
総合研究所
小宮 穣
アジア航測 株式会社
空間情報部地理空間情報課
松井 晋
アジア航測 株式会社
空間情報部地理空間情報課
田巻 豊
アジア航測 株式会社
公共ソリューション部システム開発二課
服部 たえ子
アジア航測 株式会社
空間情報部地理空間情報課
古屋 政和
アットホーム 株式会社
メディア・ソリューション事業部
松澤 邦裕
アドバンスソフト 株式会社
技術第1部
中原 義明
アドバンスソフト 株式会社
技術第1部
河野 誠忠
いであ 株式会社
IT 事業本部画像センシング事業部
成田 一真
いであ 株式会社
建設技術事業本部
首藤 和彦
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
科学システム事業部社会基盤ソリューション部
平野 由佳
インクリメントP 株式会社
コンテンツ事業本部企画部
山本 隆勇
株式会社 インフォマティクス
マーケティング室
嶋田 幸二
株式会社 ウエスコ
地理情報事業部
矢口 浩平
ESRI ジャパン 株式会社
ソリューション営業グループ
石原 伸晃
株式会社 エヌ・ティ・ティ・データ
e-コミュニティ開発事業部
秋場 由香
エム・アール・アイ リサーチアソシエイツ 株式会社
社会公共システム部
中尾 昌史
エム・アール・アイ リサーチアソシエイツ 株式会社
社会公共システム部
長田 侑子
エム・アール・アイ リサーチアソシエイツ 株式会社
社会公共システム部
西牧 欣哉
株式会社 MTI
技術戦略グループ
堀越 満
応用地質 株式会社
データベース事業推進室
井上 修
オートデスク 株式会社
社会・公共ソリューション
副島 紀代
株式会社 大林組
技術研究所 防災情報センター
古田 明広
所属
株式会社 オリエンタルコンサルタン
ツ
SC事業本部
平山 佳国
株式会社 ガイドマップ・ドットコム
インフラストラクチャ 部門
井上 陽介
株式会社 価値総合研究所
パブリックコンサルティング事業部
氏田 英利
関西工事測量株式会社
企画 GIS 部
123
会社
若林 真由美
基礎地盤コンサルタンツ 株式会社
森田 博久
有限会社 空間データサービス
木暮 圭一
KDDI 株式会社
モバイル商品企画部
三島 和恵
株式会社 建設技術研究所
情報部
山口 章平
株式会社 建設技術研究所
情報部
藤津 克彦
株式会社 建設技術研究所
情報部
坂路 和也
国際航業株式会社
空間情報推進本部
奥村 希
国際航業株式会社
空間情報推進本部
松林 豊
国際航業株式会社
社会基盤事業部
今井 靖晃
国際航業株式会社
リモートセンシング事業室
新井 邦彦
国際航業株式会社
空間情報推進本部航空宇宙推進担当
政田 幸司
株式会社 国土開発センター
企画開発部
秋山 政幸
国土地図株式会社
技術本部
関本 恒浩
五洋建設株式会社
技術研究所
小野 博
コンテンツ 株式会社
川崎 英一郎
コンピュータシミュレーションズ株式会社
研究部
榎本 義一
株式会社 ジオネット・オンライン
企画技術部
湯本 克彦
株式会社ジオプラン
プロダクトマーケティング部
五十川 忍
株式会社 シェアリング・ネット
調査部
梅津 充幸
株式会社 ジェイアール東日本企画
マーケティング局
山下 良久
社会システム 株式会社
社会経済部交通計画4課
関口 泰徳
株式会社 昭文社
地理空間情報部
須藤 丈智
昭和 株式会社
航測・GIS 開発室
泉田 敏宏
上越ケーブルビジョン 株式会社
Media企画部
松田 自弘
住友電工システムソリューション 株式会社
モバイルシステム事業部技術部
有馬 聡一
住友林業株式会社
山林部
羽染 智
株式会社 ゼンリン
事業開発本部
得丸 昌則
株式会社 ダイヤコンサルタント
ジオエンジニアリング事業本部地盤・地下水解析センター
真野 栄一
株式会社 楽しいチリビジ
大久保 聡
玉野総合コンサルタント 株式会社
井上 誠
有限会社 地球情報・技術研究所
垣内 博昭
株式会社中央ジオマチックス
企画開発部
増田 祐介
株式会社長大
ICT 計画部
大川 健一
土浦ジステック 株式会社
情報システム室
黒木 英雄
東亜建設技術 株式会社
技術部技術推進室
近藤 賀誉
東京カートグラフィック 株式会社
企画開発室
岡田 実
東京電力 株式会社
配電部業務システム G
124
保全・防災センター
地理情報部 GIS 開発課
吉村 和紘
東京電力 株式会社
配電部業務システム G
宮本 英明
東京電力 株式会社
配電部業務システム G
高田 純子
東京電力 株式会社
配電部業務システム G
坂井 浩晃
東京電力 株式会社
配電部業務システム G
寺崎 英二
東京電力 株式会社
配電部業務システム G
小野 祐輝
東京電力 株式会社
配電部業務システム G
石毛 文夫
東京電力 株式会社
配電部業務システム G
南出 直宏
東京電力 株式会社
配電部業務システム G
宮川 誠
東武計画 株式会社
営業部
中迎 誠
東邦地水 株式会社
技術本部技術部
大崎 新太郎
株式会社 トヨタマップマスター
開発部
那須 信一
中村測建株式会社
技術部GIS課
加藤 学
株式会社 ナビタイムジャパン
サービス企画統括部データ開発部
井上 敬文
日本加除出版 株式会社
編集部
伊藤 顕子
日本工営株式会社
社会システム事業部統合情報技術部
市場 嘉輝
株式会社日本港湾コンサルタント
CALS/EC 室
池田 義太郎
日本スペースイメージング 株式会社
営業本部営業第三グループ
勝野 直樹
日本電気 株式会社
公共ソリューション事業部第五ソリューション部
佐藤 健一郎
日本都市整備 株式会社
システム開発グループ
齊藤 義雄
日本ユニシス 株式会社
先端技術部イノベーション室
徳田 庸
会社
パシフィックコンサルタンツ 株式会
社
情報事業本部 地域環境システム部
菊池 康弘
株式会社 パスコ
システム事業部コンテンツ開発部開発1課
加納 道宏
パナソニック株式会社
渉外本部 渉外グループ 産業・社会システムチーム
中司 孝之
パナソニックシステムネットワークス株式会社
山下 哲郎
パナソニックシステムネットワークス株式会社
黒岩 俊行
田中 好巳
土屋 厚
パナソニック システムソリューションズ ジャパン 株式
会社
パナソニック システムソリューションズ ジャパン 株式
会社
インフラシステムビジネスユニット セキュアセン
シンググループ システム2チーム
要素技術開発センター ユビキタスセンシング開発
室
渉外チーム
社会システム1グループ第 2 チーム
パナソニック システムソリューションズ ジャパン 株式
SEセンター システム技術グループ 情報制御チ
会社
ーム
情報・通信グループ 経営戦略室 事業戦略本部 融合事
下垣 豊
株式会社 日立製作所
賀川 義昭
日立ソフトウェアエンジニアリング 株式会社
衛星画像本部衛星画像応用設計部
松下 博俊
日立ソフトウェアエンジニアリング 株式会社
公共社会システム事業部 第2公共システム本部
業統括部
125
山本 理
日立造船 株式会社
林 幸雄
株式会社 ヒューネス
山本 圭一
株式会社 フィールドコンサルティング
地域環境情報事業部
阿部 浩一
富士通 株式会社
セキュリティソリューション本部安心安全イノベーション推進室
定舎 伸宏
北海道CMC 株式会社
東京支店
勝部 圭一
北海道地図(株)
東京支店
千葉 正基
マツダ株式会社
技術研究所
北潟 悟
財団
社団
独法
NPO
国
海洋防災ソリューション室
三菱スペース・ソフトウエア 株式会
社
鎌倉事業部 宇宙第一技術部
中條 覚
株式会社 三菱総合研究所
社会システム研究本部
棚田 英昭
株式会社 ユニークアーバニスツ
岡本 浩幸
有限会社 ライテックス
技術部
西谷 哲
株式会社 リプロ
東京事務所
吉田 富治
財団法人 衛星測位利用推進センター
関沢 元治
財団法人 河川情報センター
情報開発部
中村 俊之
財団法人 計量計画研究所
研究部
桑原 正直
財団法人 道路管理センター
システム開発部
清水 真人
道路管理センター
システム開発部
秋山 実
財団法人 日本建設情報総合センター
標準部
石田 稔
財団法人 日本デジタル道路地図協会
企画調査部
菊池 慶之
財団法人 日本不動産研究所
研究部
川尻 直嗣
一般社団法人オープン CAD フォーマット評議会
代表理事
濱里 学
社団法人 建設コンサルタンツ協会
国土情報専門委員会
上田 忠勝
滋賀県土地家屋調査士会
社会事業部
村木 康弘
滋賀県不動産鑑定士協会
調査研究委員会
平田 更一
社団法人 日本測量協会
GIS 研究所
岡田 俊一
社団法人 日本不動産鑑定協会
調査課
藤井 十章
兵庫県土地家屋調査士会 阪神支部
位置参照点運営委員会
伊藤 江利子
森林総合研究所
北海道支所
佐野 真琴
森林総合研究所
田口 仁
防災科学技術研究所
防災システム研究センター
東條 吉博
NPO 法人 ITS Japan
普及促進グループ
碓氷 光正
特定非営利活動法人e-とちぎ
事務局
藤平 昌寿
特定非営利活動法人e-とちぎ
国司 輝夫
GIS 総合研究所
事務局
中村 祥一
GIS 総合研究所 いばらき
学術部会
小原 弘志
国土技術政策総合研究所
高度情報化研究センター情報基盤研究室
126
今井 龍一
国土技術政策総合研究所
高度情報化研究センター情報基盤研究室
落合 修
国土技術政策総合研究所
高度情報化研究センター情報基盤研究室
日下部 浩
内閣府
地震・火山・大規模水害対策担当 参事官補佐
自治体
田口 敬之
埼玉県
都市整備部都市計画課
大学
桑原 祐史
茨城大学
工学部都市システム工学科
大学
畑山 満則
京都大学
防災研究所
寺木 彰浩
千葉工業大学
工学部 建築都市環境学科
淺間 一
東京大学
工学系研究科
沢田 治雄
東京大学
生産技術研究所
渡部 大輔
東京海洋大学
海洋工学部
石黒 聡士
名古屋大学
災害対策室
稲垣 景子
横浜国立大学
大学院・環境情報研究院
端 昌代
g コンテンツ流通推進協議会
事務局
内山 惠三
個人
小野 日出男
個人
熊田 光宏
個人
岡田 明浩
個人
長沼 眞智子
個人
その他
幹事委員 名簿(2011/03/01 現在)
分類
名前
委員長
柴崎 亮介
東京大学 空間情報科学研究センター
教授
産
浜田 隆彦
NPO 法人 ITS Japan(次世代デジタル道路情報委員会)
委員長
衛星測位システム協議会
事務局長
渡辺 永作
(財)衛星測位利用推進センター
副本部長
菊地 英一
(社)建設コンサルタンツ協会 国土情報専門委員会
坂下 哲也
g コンテンツ流通推進協議会
事務局
土屋 彰義
(社)全国地質調査業協会連合会
技術部長
佐野 正道
(財)道路管理センター
常務理事
谷岡 誠一
(財)日本測量調査技術協会
事務局長
矢口 彰
(財)日本デジタル道路地図協会
専務理事
大場 亨
(社)地理情報システム学会 自治体分科会
代表
西口 治
学
組織
127
役職
官
佐田 達典
(社)土木学会 情報利用技術委員会
今井 修
東京大学 空間情報科学研究センター
特任教授
西澤 明
東京大学 空間情報科学研究センター
特任教授
有川 正俊
東京大学 空間情報科学研究センター
教授
山後 公二
国土交通省大臣官房技術調査課
企画専門官
濱田 俊一
国土交通省国土技術政策総合研究所高度情報化研究センター
情報研究官
平城 正隆
国土交通省国土技術政策総合研究所高度情報化研究センター
室長
武林 雅衛
国土交通省国土計画局
専門調査官
国土地理院企画部
専門調査官
鈴木 正司
岐阜県 総合企画部(情報化推進担当)
次長
山口 成大
三重県 政策部電子業務推進室 システム運用グループ(GIS 担当)
主査
小野塚 良三
事務局 名簿(2011/03/01 現在)
分類
名前
山口 章平※
株式会社建設技術研究所 東京本社情報部
杉森 純子
朝日航洋株式会社 空間情報事業本部開発統括部開発企画室
山田 秀之
アジア航測株式会社 総合研究所
成田 一真
いであ株式会社 建設技術事業本部道路部
奥村 希
地理空間
情報プラ
ットフォ
ーム TF
役職
技師
国際航業株式会社 空間情報推進本部 中部担当
大内 裕之
株式会社ゼンリン GIS 事業本部
山田 晴利
東京大学空間情報科学研究センター
特任教授
関本 義秀
東京大学空間情報科学研究センター
特任准教授
薄井 智貴
東京大学空間情報科学研究センター
特任助教
東京大学生産技術研究所
助教
古橋 大地
東京大学空間情報科学研究センター
特任研究員
金杉 洋
東京大学空間情報科学研究センター
特任研究員
熊谷 潤
道路更新
組織
伊藤 顕子
日本工営株式会社 社会システム事業部 統合情報技術部
坂下 裕明
株式会社パスコ 企画本部
本部長
藤井 直文
株式会社パスコ 企画本部 企画推進部
副部長
中條 覚※
株式会社三菱総合研究所
主任研究員
128
情報流通
推進 TF
山田秀之
アジア航測株式会社 総合研究所
平野宗亮
インクリメント P 株式会社 ナビプラットフォーム事業本部
福重新一郎
技師
インクリメント P 株式会社 経営戦略室経営企画部
山内 徹
ESRI ジャパン株式会社
山口章平
株式会社建設技術研究所 東京本社情報部
松林 豊
国際航業株式会社 社会基盤事業部
チームリーダー
青柳京市
株式会社ゼンリン GIS 事業本部
担当部長
関本義秀
東京大学空間情報科学研究センター
特任准教授
高石光博
日本工営株式会社 社会システム事業統合情報技術部
課長
坂下裕明
株式会社パスコ 企画本部
本部長
嶋田忠男
株式会社パスコ 企画本部企画推進部
担当部長
薄井智貴※
東京大学空間情報科学研究センター
特任助教
山田晴利
東京大学空間情報科学研究センター
特任教授
基盤シス
関本義秀
東京大学空間情報科学研究センター
特任准教授
テム開発
熊谷 潤
東京大学生産技術研究所
助教
推進 TF
古橋大地
東京大学空間情報科学研究センター
特任研究員
金杉 洋
東京大学空間情報科学研究センター
特任研究員
上山智士
東京大学空間情報科学研究センター
博士課程
※各 TF の最初が幹事長、以下は組織名の五十音順
129
9-3 記者発表資料
平 成 22 年 1 月 28 日
記
者
発
表
東京大学空間情報科学研究センター
「地理空間情報流通実験コンソーシアム」に 114 団体が参加
~空間情報社会実現に向けた本格的なデータ流通実験を開始~
地理空間情報活用推進基本法に基づく基本計画(平成 20 年 4 月閣議決定)では、政府は地理空間情報
全般の円滑な整備・更新を図ることとされており、国土交通省等において地理空間情報の整備・更新が進
められています。
一方で、様々な国土情報あるいは公共施設等の情報については、関係機関から HP や情報公開を通じて
徐々に提供されるようになってきているものの、個別のサイトにアクセスする必要があるばかりではな
く、更新頻度等も提供元によって多種多様です。こうした課題を克服して利用者にとって便利なサービス
を実現するためには、迅速にデータを収集するとともに入手コストの低減、データ品質の向上を図ること
が重要です。そのようなニーズを受け、このたび、国土情報、公共施設等の情報の円滑な収集、配信そし
て利用を実現することを目的として、東京大学空間情報科学研究センターを中心とする産官学の関係機関
が連携して「地理空間情報流通実験コンソーシアム」を設立する運びとなりました。
コンソーシアムは平成 21 年 9 月から平成 22 年度末までの予定で設置され、平成 22 年 1 月 15 日までの
第一次募集分で、114 の団体が参加することとなりました。参加者は、サーバーに登録された約 30 種類、
35 万地点のデータ(平成 22 年 1 月時点)を対象に、データの検索、ダウンロードを行うことができます。
【コンソーシアム実施期間】
平成 21 年 9 月~平成 23 年 3 月
【コンソーシアム Web サイト】
http://parma.csis.u-tokyo.ac.jp
【参加主体内訳(第一次募集分のみ※)
】
民間企業:74(79)、財団法人:8、社団法人:9、NPO 法人:4、
国:4、地方自治体:3、大学:7(8)、協議会:3、その他 2
( )は部課室数
計 114 団体、120 部課室
※ 第一次募集は平成 21 年 11 月 24 日から 12 月 14 日まで公募により行いました。また、第二次募集は平
成 22 年度初旬に実施予定です。また、本コンソーシアムは、部課室/研究代表者レベルでの参加が可能で
す。
【別添資料 1】参加者名簿
【別添資料 2】コンソーシアムの概要
【別添資料 3】データリスト
<問い合わせ先>
東京大学 空間情報科学研究センター 特任講師 関本 義秀、特任助教 薄井 智貴
代表 04-7136-4291 直通 04-7136-4308
※本記者発表資料については、東京大学空間情報科学研究センターホームページにも掲載しています。
(アドレス:http://www.csis.u-tokyo.ac.jp/)
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別添資料 1
「地理空間情報流通実験コンソーシアム」参加者リスト(第一次募集分)
【企業】
アオイ工業㈱、㈱アクアキャスト、朝日航洋㈱、アジア航測㈱、アットホーム㈱、ア
ドバンスソフト㈱、いであ㈱、インクリメント P㈱、㈱インフォマティクス、㈱ウエ
スコ、ESRI ジャパン㈱、㈱エヌ・ティ・ティ・データ、エム・アール・アイ リサー
チアソシエイツ㈱、㈱MTI、応用地質㈱、オートデスク㈱、㈱大林組、㈱オリエンタ
ルコンサルタンツ、㈱ガイドマップ・ドットコム、㈱価値総合研究所、基礎地盤コン
サルタンツ㈱、㈲空間データサービス、KDDI㈱、㈱建設技術研究所、国際航業㈱、
㈱国土開発センター、国土地図㈱、五洋建設㈱、コンテンツ㈱、㈱ジオネット・オン
ライン、㈱シェアリング・ネット、㈱ジェイアール東日本企画、社会システム㈱、㈱
昭文社、昭和㈱、上越ケーブルビジョン㈱、住友電工システムソリューション㈱、㈱
ゼンリン、㈱ダイヤコンサルタント、㈱楽しいチリビジ、玉野総合コンサルタント㈱、
㈲地球情報・技術研究所、土浦ジステック㈱、東亜建設技術㈱、東京カートグラフィ
ック㈱、東京電力㈱、東武計画㈱、東邦地水㈱、㈱トヨタマップマスター、㈱ナビタ
イムジャパン、日本加除出版㈱、日本工営㈱、日本スペースイメージング㈱、日本電
気㈱、日本都市整備㈱、日本ユニシス㈱、パシフィックコンサルタンツ㈱、㈱パスコ、
パナソニック㈱、パナソニックシステムネットワークス㈱、パナソニックシステムソ
リューションズジャパン㈱、㈱日立製作所、日立ソフトウェアエンジニアリング㈱、
日立造船㈱、㈱ヒューネス、㈱フィールドコンサルティング、富士通㈱、北海道 CMC
㈱、マツダ㈱、三菱スペース・ソフトウエア㈱、㈱三菱総合研究所、㈱ユニークアー
バニスツ、㈲ライテックス、㈱リプロ 合計 74
【財団法人】
衛星測位利用推進センター、河川情報センター、計量計画研究所、道路管理センター、
日本建設情報総合センター、日本測量調査技術協会、日本デジタル道路地図協会、日
本不動産研究所 合計 8
【社団法人】
オープン CAD フォーマット評議会、建設コンサルタンツ協会、滋賀県不動産鑑定士
協会、全国地質調査業協会連合会、地理情報システム学会、土木学会、日本測量協会、
日本不動産鑑定協会、兵庫県土地家屋調査士会 合計 9
【NPO 法人】
ITS Japan、e-とちぎ、GIS 総合研究所、GIS 総合研究所いばらき 合計 4
【協議会】
衛星測位システム協議会、g コンテンツ流通推進協議会 合計 2
【国】
内閣府、国土交通省、国土地理院、国土技術政策総合研究所 合計 4
【地方自治体】
岐阜県、埼玉県、三重県 合計 3
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【大学】
茨城大学、京都大学、千葉工業大学、東京大学、東京海洋大学、名古屋大学、横浜国
立大学 合計 7
【その他個人】
合計 3
【事務局】
東京大学空間情報科学研究センター
総計 114 主体
※国以外の主体は五十音順、国の機関は名簿順です。また、本コンソーシアムは部課
室レベル/研究代表者レベルの参加が可能です。
※下線は幹事委員、それ以外は一般委員です。
以上
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別添資料 2
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別添資料 3
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