Radiative Processes in Astrophysics 林田 清 http://wwwxray.ess.sci.osakau.ac.jp/~hayasida レポート課題 締め切り8/8(水) F503の林田まで提出すること Radiative Processes in Astrophysicsの1章 の章末問題の中から2題を選び解答せよ。 天体あるいは輻射に多少ともかかわる問題 を自分で設定し、自分で解答あるいは解説を つくれ。 文献、web、授業の資料などを参考にしてもいい が、その場合は参考文献として明記すること 自分で疑問に思ったこと、わからなかったことが 問題設定のヒント。 Synchrotron Emission 磁場中で荷電粒子が運動するとローレンツ力 を受けてらせん運動をする 加速度は磁場に比例するので、その二乗に 比例する輻射が放射される。 粒子の速度が遅いときは回転周波数と同じ 振動数をもつサイクロトロン放射。 粒子の速度が相対論的になるとスペクトルは 幅が広がる=シンクロトロン放射。 Spectrum2 3 3qB 2 x = ω / ωc , ωc = γ 3ωB sin α = γ sin αとして 2 2mc ∞ F ( x) ≡ x ∫ K 5/ 3 (ξ )d ξ ( K : Modified Bessel) x 3q 3 B sin α P (ω ) = F ( x) 2 2π mc ∞ F ( x) ≡ x ∫ K 5/ 3 (ξ )d ξ x Radiative Processes in Astrophysicsより 電子のγがPower Law 分布している場合 N (γ )d γ = Cγ − p d γ , γ 1 < γ < γ 2 γ2 Ptot (ω ) = C ∫ P(ω )γ γ1 −p d γ ∝ ∫ F (ω / ω c )γ − p d γ γ1 x ≡ ω / ωc , ωc ∝ γ からγ ∝ x 2 Ptot (ω ) ∝ ω − ( p −1) / 2 ∫ x2 x1 γ2 dγ 1 −3/ 2 1/ 2 ∝− x ω ω , dx 2 −1/ 2 1/ 2 F ( x)x ( p−3) / 2 dx x1 ≈ 0, x2 ≈ ∞の場合Ptot (ω ) ∝ ω − ( p−1) / 2 p −1 (energy) spectral index s = 2 Radiative Processes in Astrophysicsより Total Power dv q = v×B dt c dv dv q v⊥ × B = 0, ⊥ = dt dt γ mc mγ circular motion ⊥ B : ωB = qB γ mc 2q 2 4 2 2q 2 4 q 2 B 2 2 2 2 2 2 2 2 2 P = 3 γ (a⊥ + γ a ) = 3 γ 2 2 2 v⊥ = r0 cβ ⊥γ B γ mc 3c 3c 3 PitchAngle( Bとvのなす角)αとするとβ ⊥ = β sin α 速度の方向が等方であればαについて平均をとって β⊥ P= 2 β2 2β 2 2 sin α d Ω = = 4π ∫ 3 4 2 2 2 2 4 r0 cβ γ B = σ T cβ 2γ 2U BここでU B = B 2 / 8π 9 3 磁場の強さの二乗とγの二乗に比例する Compton 散乱 光子の(自由)電子による散乱 断面積はトムソン散乱の断面積でエネルギーによら ずにほぼ一定。 ただし、光子のエネルギーがmec2 程度になるとKlein-Nishina式に従い断面積が減少 する。 (衝突前の)電子の運動エネルギーが光子のエネル ギーに比べて大きい場合、衝突によって光子はエネ ルギーを得る。 (逆コンプトン散乱) Compton Scattering Pγ i = (ε / c)(1, ni ), ε1 = Pγ f = (ε1 / c)(1, n f ) 1+ ε ε 2 (1 − cos θ ) Pei = (mc,0) mc λ1 − λ = λc (1 − cos θ ) Pef = ( E / c, p ) λc ≡ h / mc = 0.002426nm Pγ i + Pei = Pγ f + Pef ε Klein-Nishina cross section ε1 θ dσ r ε ε ε 1 ( + − sin 2 θ ) = d Ω 2 ε ε1 ε 2 0 2 1 2 Scattering from Electrons in Motion ε ' = εγ (1 − β cosθ ) ε1 = ε1 ' γ (1 + β cosθ '1 ) ε' ε1 ' ≈ ε '[1 − 2 (1 − cos Θ)] γ 2 − 1 >> hν / mc 2 , γε << mc 2のとき ε : ε ' : ε1 ∼ 1: γ : γ 2 Inverse Compton mc cos Θ = cos θ '1 cos θ '+ sin θ 'sin θ '1 cos(φ '− φ '1 ) θ' θ θ1 ε1 ε Observer's Frame Electron Rest Frame ε'1 θ'1 ε' Total Power Pcompt 4 = σ T cγ 2 β 2U ph 3 ここでU ph ≡ ∫ ε vd ε vd εはd ε の範囲のエネルギーをもつ光子の密度。 電子の進行方向の断面積σ T 長さcβの円柱に存在する 光子に衝突し、衝突によってエネルギーがγ 2倍される。 4 2 2 c. f .Psynch = σ T cγ β U B 3 Pcompt / Psynch = U ph / U B Synchrotron vs Inverse Compton 高エネルギー電子が磁場と相互作用してシンクロト ロン放射を低エネルギー光子(例えばマイクロ波背 景放射)と相互作用して逆コンプトン散乱を起こす 例:Electrons γ=104 B=10-6Gaussに対しシンクロトロン放射 Cosmic Microwave Background ( ν~1.6x1011Hz) に対し逆コンプトン ωc=26 γ2~3x109Hz …Radio γ2ν∼ 1.6x1019Hz … X-ray,gamma-ray 両者の強度の比は(磁場のエネルギー密度)/(低エ ネルギー光子のエネルギー密度) 電波銀河ローブでの逆コンプトン散乱 Fornax A (Tashiro et al., 2001, ApJ,546,L19) Synchrotron Self Compton Synchrotron放射の光子が逆コンプトン散乱を受ける Synchrotron ComponentとInverse-Compton Components AGN(特にBlazar)の輻射モデル (H.Kubo et al., 1998, ApJ,504, p.693) Y-parameter (Energy-Transfer for Repeated Scattering) y ≡ (average fractional energy change per scattering) × (mean number of scatterings) (Δε ) NR = ε 2 (4kT − ε ) mc 4 2 kT 2 (Δε ) R = γ ε ∼ 16ε ( 2 ) 3 mc 4kT 2 max( τ τ y NR = es , es ) 2 mc kT 2 yR = 16( 2 ) max(τ es ,τ es2 ) mc Compton散乱: 光子と電子のエネル ギー交換 Sunyaev-Zeldovich Effect マイクロ波(2.7K)背景放射の光子が視線方 向にある銀河団の高温プラズマ電子によって コンプトン散乱される。 マイクロ波光子のエネルギー増加割合 ~y~(4kT/mec2)τ∼ (4kT/mec2)neL 高エネルギー側での強度増加、低エネルギー側 での強度減少 マイクロ波放射の変形 Birkinshaw, 1999, Physics Report, 310, p.97 y=0.1の強調した例 色温度増加 高周波数側での 強度増加、低周 波数側での強度 減少 SZ効果の応用: 銀河団の距離の推定~Hubble定数の決定 X線Flux~ne2L3 / D2 Lをプラズマの(横方向の)拡がりに等しいとする と、X線観測、マイクロ波観測から銀河団の(光 度)距離Dが求まる。 銀河団の赤方偏移と比較しHubble定数を決める 但しマイクロ波光子(低周波数側での)強度減少 は、Brightness Temperature で1mK程度 (1/1000以下)と微小。 2章以降の全体像 z2章 z3章 z4章 z5章 z6章 z7章 z8章 電磁場、電磁波 運動する荷電粒子からの放射 特殊相対論 制動放射 連続スペクトル シンクロトロン放射 加速度を受けた荷電粒子は放射を出す •加速度の2乗荷比例したパワー コンプトン散乱 •加速度をつくり出す力としては、 原子核のクーロン力、 原子の構造 磁場中のローレンツ力、 量子力学 線スペクトル 入射電磁波による振動。 •荷電粒子としては、陽子に比べて 2000倍軽い、電子がきく。 エネルギーの低いのはどっち? H原子で2s(l=0)と2p(l=1) H原子で2p(j=1/2)と2p(j=3/2) 平行 H2分子でスピン反平行と平行 2s He原子でスピン反平行と平行 j=1/2 アルカリ原子で2sと2p むしろjによる 反平行 H-like Fe ion の1sとHe-like Fe ion の1s H-like Fe ion 量子力学 前段階1 光とは何か? プランク関数、プランク定数 (Einsteinの)光量子仮説 黒体輻射 光のエネルギーはとびとびの値、hν,2hν,3hν,… 光電効果 光はエネルギーhνをもった粒子 コンプトン効果 エネルギー変化:光が粒子として振舞う証拠 量子力学 前段階2 原子の模型 バルマーの公式 ボーア模型 ν=(1/22-1/n2)Rc 量子条件L=mrv=nh/2π エネルギー準位E~me4/h2n2 ドブロイ波長 λ=h/p 量子力学の定式化 波動関数 確率波という解釈 シュレディンガー方程式 (エルミート)演算子、時間に依存する解、しない 解 交換関係 ハイゼンベルグの行列力学 不確定性関係 Schrodinger Equation Schrodinger equation ∂Ψ i = HΨ ∂t Ψ (r , t ) = ψ (r )eiEt / , Hψ = Eψ 2 1 e H =− ∇ − Ze ∑ + ∑ ∑ 2m j j rj i > j rij 2 j Bohr radius a0 ≡ 2 2 / me 2 = 0.529 ×10−8 cm e 2 / a0 = 4.36 × 10−11 erg = 27.2eV = 2 Ry を長さとEnergyの単位に使うと ⎛1 1 1 2 ⎜⎜ ∑ ∇ j + E + Z ∑ − ∑ j rj i > j rij ⎝2 j ⎞ ⎟⎟ψ = 0 ⎠ One Electron in a Central Field ψ (r ,θ ,φ ) = r −1 R(r )Y (θ ,φ ) Angular part Y = Ylm (θ , φ ) L Ylm = l (l + 1)Ylm , LZ Ylm = mYlm 2 l = 0,1, 2,3, n − 1 → s, p, d , f m = −l , −l + 1,...., l Radial Part R (r ) = Rnl (r ) V (r ) = − Z / rのとき、 En = − Z 2 / 2 n 2 Orbitals n:主量子数 l:方位量子数 m:磁気量子数 ms:スピン量子数 (j:全軌道角運動 量量子数) Bohr Model エネルギー準位E=-Z2/n2はBohr Modelから も導出される。 mv2/r=e2Z/r2 量子条件 mvr2π=nh ドブロイ波長λ=p/hのn倍が2πrいう捉え方もできる Radial Distribution nが大きい程、外 側にいる確率が 高い。 原子核近傍(~数 a0)にいる確率は p,d軌道に比べて s軌道の方が高 い。 Radiative Processes, by Rybicki & Lightman エネルギーの低いのはどっち? H原子で2s(l=0)と2p(l=1) H原子で2p(j=1/2)と2p(j=3/2) アルカリ原子で2sと2p He原子でスピン反平行と平行 H2分子でスピン反平行と平行 H-like Fe ion の1sとHe-like Fe ion の1s エネルギーの低いのはどっち? H原子で2s(l=0)と2p(l=1) H原子で2p(j=1/2)と2p(j=3/2) 平行 H2分子でスピン反平行と平行 2s He原子でスピン反平行と平行 j=1/2 アルカリ原子で2sと2p むしろjによる 反平行 H-like Fe ion の1sとHe-like Fe ion の1s H-like Fe ion Fine Structures in the Energy Levels of H-atom α=e2/2εhc~1/137(微細構造定数)の二乗のオーダー Spin-Orbit Interaction 軌道角運動量とスピン角運動量の向きが反平行(jが小さい) 方がエネルギーが低い。 Relativistic Effect lが小さい方がエネルギーが低い。 Dirac の近似式 En , j 量子力学入門II,フレンチ &テイラー著、培風館 ⎡ α2 ⎛ 1 3 ⎞⎤ = En ⎢1 + − ⎟⎥ ⎜ n ⎝ j + 1/ 2 4n ⎠ ⎦ ⎣ L-S coupling 多電子系の電子状態を全軌 道書角運動量Lと全スピン角 運動量Sで記載する(スピン軌道角運動量相互作用を無 視する)=L-S 結合(coupling) 中心場近似では縮退してい るエネルギーは、静電相互 作用の中心場近似からのず れにより分裂する。 S,Lが大きい~電子のスピン、 軌道が重なっている~電子 間の反発力によって距離が 広がる~エネルギーレベル は低くなる。 → Hund’s rule Spectroscopic Terms の表記 左上:2S+1 文字:L 0,1,2,…に対応してS,P,D,…. 右下:J 右上:Parity oddのときにO 2S+1 3 LJ Parity O S1 , S0 , P1 , D2 ,P 等 1 1 1 1 (Hyper) Fine Structures in Energy Levels of H 原子核の影響 Jが同じでもレベルが異なる:ラムシフト 量子力学入門II,フレンチ &テイラー著、培風館 H-like Atoms sの方がr=0での存 在確率高い。 原子核の電場を遮 蔽する電子の効果 を受けにくい。 エネルギーは低い (深い) 量子力学入門II,フレンチ &テイラー著、培風館 Two-electron Systems & Pauli exclusion principle 同種粒子2個の波動関数 ψ (q1 , q2 ) = ψ (q2 , q1 ) より 2 2 ψ (q1 , q2 ) = +ψ (q2 , q1 )対称かψ (q1 , q2 ) = −ψ (q2 , q1 )反対称 電子の場合、反対称のみが許される ⇔ パウリの排他律 一体近似ψ (q1 , q2 ) = φa (q1 )φb (q2 )で パウリの排他律はφa (q1 )φa (q2 ) = φa (q2 )φa (q1 ) = 0で表される これはφa (q1 )φa (q2 ) = −φa (q2 )φa (q1 ) (反対称)であれば 自動的に満たされる Symmetry vs Anti-symmetry 空間に関する波動関数 対称 ψ s (r1 , r2 ) = 1/ 2 {φ A (r1 )φB (r2 ) + φ A (r2 )φB (r1 )} 反対称ψ a (r1 , r2 ) = 1/ 2 {φ A (r1 )φB (r2 ) − φ A (r2 )φB (r1 )} 対称な波動関数は2粒子が同じ場所に存在する確率が高い。 互いの重なろうとする傾向。 反対称の場合は、2粒子が離れている場所にいる確率が高い。 互いに反発するような傾向。 Triplet & Singlet スピンに関する波動関数 対称 χ s = α(1)α(2), 1/ 2 {α(1)β(2)+α(2)β(1)} , β(1)β(2) S=1に属する3つの状態 ⇒ 3重項(triplet) 反対称 χ a = 1/ 2 {α(1)β(2)-α(2)β(1)} S=0に属する1つの状態 ⇒ 1重項(singlet) 2電子系に対して全波動関数は反対称 3重項 S=1 スピン対称(平行) 空間反対称 1重項 S=0 スピン反対称(反平行) 空間対称 Exchange Energy 電子間の相互作用は斥力でH12 = e 2 / r12は正 H12 = ∫∫ ϕ H12ϕ dV1dV2 = J12 ± K12 (+はϕが対称、− はϕが反対称) J12 = ∫∫ φ A (r1 )φB (r2 ) H12φ A (r1 )φB (r2 )dV1dV2 K12 = ∫∫ φB (r1 )φ A (r2 ) H12φ A (r1 )φB (r2 )dV1dV2 一般にK12 > 0 空間に関して反対称な状態 (スピンに対しては対称)の方がエネルギーが低い。 3重項の方がエネルギーが低い。 He-atom 量子力学入門II,フレンチ &テイラー著、培風館 参考)H2分子の交換エネルギー K12<0 空間関数が対称(2個 の原子核の重心で、 波動関数がゼロでな い)である1重項の方 がエネルギーが低い 同極分子の結合力の 源。 量子力学,山内著、培風館 Semi-Classical Theory of Radiative Transitions 1/ 2 H = ⎡⎣(cp − eA) 2 + m 2 c 4 ⎤⎦ + eφ nonrelativistic limit, Coulomb gauge p2 e e 2 A2 − H= A⋅ p + 2m mc 2mc 2 ここで第2項と第3項の比 epA / mc 3 ≈ ( n a ph 0 ) >> 1 (ほとんどの場合)で 2 2 e A / 2mc 第3項は無視できる。 η≡ H = H 0 + H 1と分離する。H 0は時間不変。H 1は摂動。 H 0φk = Ekφkというゼロ次の固有関数を使って、求める解を ψ (t ) = ∑ ak (t )φk exp(−iEk t / )と展開して解く。 Transition Probability 2 4π 1 w fi = 2 H fi (ω fi ) T T H 1fi (ω fi ) ≡ (2π ) −1 ∫ H 1fi (t ')eiωt ' dt ' 0 H (t ) ≡ ∫ φ H φi d x, ω fi ≡ 1 fi * f 1 3 E f − Ei A(r , t ) = A(t )eikrという形をとるとすると... 4π 2 e 2 j (ω fi ) ik ⋅r w fi = 2 f e l ⋅ ∑∇ j i 2 m c ω fi 2 ここでl はA=Al の単位ベクトル。 *)ここではCoulombGageを利用しているので ∂A = −c ∇φ + E = −cE つまりAは偏光方向 ∂t ( *)j (ω ) = ) ω2 cT A (ω ) 2 Dipole Approximation * ik ⋅r 3 φ e I ⋅ ∇ φ d ∑ j i x ∫ f 1 eik ⋅r = 1 + ik ⋅ r + (ik ⋅ r ) 2 + ... 2 最も低次の項だけとるのが双極子近似 d ≡ e∑ rj j 4π 2 w fi = 2 (l ⋅ d ) fi c 2 j (ω fi ) 4π 2 無偏光ならw fi = 2 d fi c 2 j (ω fi ) 電気双極子 モーメントが0 になったとき電 気4重極輻射、 磁気双極子輻 射が効く可能 性がある Einstein Coefficients and Oscillator Strength wlu = Blu Jν ul 32π 4 Blu = dul 2 3ch j (ωul ), Bul = Blu 64π ν ul dul 4 Aul = 2 3 2 3c3 h Oscillator Strength flu 4π 2 e 2 Blu = flu = Bluclassical flu hν ul mc Selection Rules Dipole近似のもとで、遷移確率が0になる遷移=禁制遷移 (forbidden)。 0でないもの許容遷移(permitted) 禁制遷移でも高次の多重放射、2光子放射の確率は0では ない。 許容遷移の満たす初状態、終状態の条件=選択則 (selection rule) Δl=±1,Δm=0, ±1 ΔS=0,ΔL=0, ±1, ΔJ=0, ±1 (except J=0 to J=0) Laporte's rule parity ( ∑ l i の偶奇)は遷移の前後で変化しなければいけない。 ∵ dfi ≡ e ∫ φf∗ ∑ r j φi d 3 x は座標の反転∑ r j → −∑ r j に対して同 j じ値になる。すなわち積分は0でなければいけない。 One-electron jump rule 1個の電子に関するorbitalだけ変化し、 それ以外のorbitalは変化しない。 Density dependence of transition in ionized gas radiative de-excitation + collisional de-excitation = collisional excitation N 2 A21 + N 2 N eσ 21 = N1 N eσ 12 ( N eは自由電子密度、N1 , N 2はそれぞれの準位にいる原子密度) −1 ⎞ N 2 σ 12 ⎛ A21 1 = + ⎜ ⎟ N1 σ 21 ⎝ N eσ 21 ⎠ N e−crit ≡ A21 / σ 21 (許容遷移に対し大、禁制遷移に対し小) ⎞ N 2 σ 12 ⎛ N e−crit 1 = + ⎜ ⎟ N1 σ 21 ⎝ N e ⎠ 2 1 −1 −1 j21 = N 2 A21 E21 = N1 A21 E21 σ 12 ⎛ N e−crit ⎞ σ 12 ⎛ N e−crit ⎞ 1 + = E + 1⎟ XN A ⎟ ⎜ e 21 21 σ 21 ⎜⎝ N e σ N e 21 ⎝ ⎠ ⎠ (ここでN1 =XNeと記述) N e << N e−critのときj21 = XN e 2 E21σ 12 N e >> N e−critのときj21 = XN e A21 E21σ 12 / σ 21 −1 Forbidden Transition(禁制遷移) N e−crit ≡ A21 / σ 21 (許容遷移に対し大、禁制遷移に対し小) N e << N e−critのときj21 ∝ N e 2 Ne-crit j21 N e >> N e−critのときj21 ∝ N e 許容遷移 禁制遷移 Ne-crit 電子密度の高いときには許容 遷移に比べて無視できるよう な禁制遷移が、密度の低いと きには効いてくる 電子密度の推定に利用される Ne 水素原子のエネルギー準位の微細構造 21cm Radio Wave 禁制線の一種 水素原子の陽子、電子のスピンの向きによる エネルギー準位の違い 銀河系内のガスの分布、渦巻き構造の解明 に利用された [OIII]輝線 禁制線の代表的 な例 (図はInterpreting Astronomical Spectra by Emersonより) 活動銀河核の(可視、 紫外、赤外)輝線 Broad Line (輝線幅100010000km/s) Permitted only Density High N>10^8 /cc Narrow Line(1000km/s以下) Permitted+Forbidden Low Density N~10^3-10^6/cc 図はActive Galactic Nuclei, by Blandford, Netzer, &Woltjer, Springer-Verlag Emission from Thin Thermal Plasma 熱的平衡にある光学的に薄いプラズマ。 連続成分は熱制動放射 強度はneniV(=Emission Measure)に比例する Vが推定できれば密度がわかる。 スペクトルからプラズマ温度が推定できる Recombination (radiative, dielectric)に起因 する輝線が生じる 温度、元素組成、電離度に関する情報 Ionization Equilibrium 1 dni = qi−1ni−1 − (qi + α i )ni + α i+1ni+1 n e dt qi : ionization rate coefficient α i : recombination rate coefficient Radiative Recombination A+ i + e − → A+ i−1 + hν Dielectic Recombination A+ i + e − → A+ i−1 (2e− =excited states) A+ i−1 (2e − =excited states) → A+ i−1 + hν ' The Saha Equation ( ( ) ) ⎡ χ I + 1/ 2 me v 2 dN 0+ (v) g = exp ⎢ − N0 g0 kT ⎢⎣ χ I :ionization potential どんな電離状態にどれだ けの数のイオンが存在す るか。 ⎤ ⎥ ⎥⎦ dN 0+ (v) : number of ions in the ground level with free electrons (v~v+dv) N 0 : number of atoms int he ground level g=g ⋅ g e , g e = + 0 2dxdydzdpx dp y dpz h3 8π me3v 2 dv = N e h3 Integrate over all v, 3/ 2 + ∞ N 0+ N e 8π me3 g 0+ − χ I / kT ⎛ 2kT ⎞ ⎛ 2π me kT ⎞ 2 g 0 − χ I / kT − x2 2 e e = 3 ⎜ ⎟ ∫0 e x ds = ⎜ ⎟ 2 N0 h g0 m h g ⎝ ⎠ 0 ⎝ e ⎠ The number of atoms or (1st ionization stage) ions in any state, using the Boltzmann laws + N0 g0 N 0 g = , + = +0 N U (T ) N U (T ) 3/ 2 , U (T ) = partition_function = ∑ gi exp(− Ei / kT ) N + N e 2U + (T ) ⎛ 2π me kT ⎞ = Saha's equation ⎜ ⎟ N U (T ) ⎝ h 2 ⎠ For j,j+1th ionization stages N j +1 N e Nj 3/ 2 e − χ I / kT 2U j +1 (T ) ⎛ 2π me kT ⎞3 / 2 − χ j , j +1 / kT = e U j (T ) ⎜⎝ h 2 ⎟⎠ W49B 超新星残骸 ASCA・SISによ る観測 Fujimoto et al.,1995 電離度があがる と輝線エネル ギーがあがるの は、クーロン遮 蔽が小さくなる ため ガス温度と電離パラメータに対する 輝線強度比の依存性 Einstein 衛星FPCSによるCygLoopの観測 Vedder et al., 1986, ApJ307,p.269 Line profiles FeXXVI (H-like) 2S 2 1s - 2p 1/2 - P3/2 2S 2 1/2 - P1/2 5a 5b 6.977 keV 6.956 keV Resonance line Resonance line FeXXV (He-like) 1s2 - 1s2p 1s2 - 1s2s 1S - 1P w 6.702 keV Resonance line 1S - 3P2 x 6.683 keV Intercombination line 1S - 3P1 y 6.669 keV Intercombination line 1S - 3S z 6.638 keV Forbidden line FeXXIV (Li-like) 1s22p - 1s2p2 2P 3/2 - 2D5/2 j 6.645 keV Satellite line 2P 1/2 - 2D3/2 k 6.655 keV Satellite line 6.679 keV Satellite line 2P 1s22s - 1s2p2s - 2S1/2 m 2S 1/2 - 1P3/2 q 6.664 keV Inner-shell excitation 2S 1/2 - 1P1/2 r 6.653 keV Inner-shell excitation 2S 1/2 - 3P1/2 t 6.677 keV Inner-shell excitation Highly Ionized Iron http://www-x.phys.metro-u.ac.jp/~furusho/emissionline/line.html より Energy level diagram of H-like, He-like, and Li-like ions. http://wwwx.phys.metrou.ac.jp/~furusho/ emissionline/line. html より MEKA model による鉄輝線 X-ray Spectrum from Plasma High resolution spectrum Stellar Coronae Capella observed with Chandra LETG Mewe et al., 2001, A&A,368,p.888 Photo-Ionized Plasma 電子による衝突に加えて(かわって)、光による電離 (光電効果)がガスの電離を引き起こしているプラズマ ガスの温度に比べて高階電離のイオンが存在する 電離パラメータξ=(L/nR2 )によって記述される 例 AGNのBroad Line Region 白色矮星のまわりの惑星状星雲 X線連星系パルサーの周辺の星風ガス Ionization Structure Kallman & Mcray,1982, ApJ,,50,p.263
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