HP SmartアレイB110i SATA RAIDコントローラー - Hewlett Packard

HP SmartアレイB110i SATA RAIDコントローラー
ユーザー ガイド
製品番号 531480-192
2009年4月(第2版)
© Copyright 2009 Hewlett-Packard Development Company, L.P.
本書のいかなる内容も、新たな保証を追加するものではありません。HP製品およびサービスに対する保証については、当該製品およびサー
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本製品は、日本国内で使用するための仕様になっており、日本国外で使用される場合は、仕様の変更を必要とすることがあります。
本書に掲載されている製品情報には、日本国内で販売されていないものも含まれている場合があります。
対象読者
このガイドは、サーバーおよびストレージ システムのインストール、管理、トラブルシューティングの担当者を対象と
し、コンピューター機器の保守の資格があり、高電圧製品の危険性について理解していることを前提としています。
目次
コントローラーの有効化と設定 ....................................................................................................................4
コントローラーの有効化とブート順の設定........................................................................................................... 4
HP ProLiant 100シリーズ サーバー............................................................................................................ 4
HP ProLiant 300シリーズ サーバー............................................................................................................ 4
アレイの設定 ..................................................................................................................................................... 4
Option ROM Configuration for Arrays ........................................................................................................ 5
アレイ コンフィギュレーション ユーティリティ....................................................................................... 6
デバイス ドライバーおよびマネジメント エージェントのインストール .........................................................7
デバイス ドライバーのインストール ................................................................................................................... 7
Windowsオペレーティング システム ........................................................................................................ 7
Linuxオペレーティング システム .............................................................................................................. 7
マネジメント エージェントのインストール ......................................................................................................... 7
ハードディスク ドライブの交換、移動、または追加 ...........................................................................................9
ハードディスク ドライブ障害の認識 ................................................................................................................... 9
ハードディスク ドライブ障害の影響......................................................................................................... 9
フォールト トレランスの無効 ................................................................................................................ 10
フォールト トレランスの無効からの復旧 ................................................................................................ 10
ハードディスク ドライブの交換 ....................................................................................................................... 11
ガイドライン......................................................................................................................................... 11
自動データ復旧(再構築) ..................................................................................................................... 11
ハードディスク ドライブとアレイの移動 .......................................................................................................... 13
ドライブの追加 ................................................................................................................................................ 14
オプションのSmartアレイ コントローラーへのハードディスク ドライブの移行 ............................................15
オプションのSmartアレイ コントローラーの取り付け......................................................................................... 15
オプションのSmartアレイ コントローラーへのハードディスク ドライブの移行 - Microsoft® Windows®の場合 ....... 15
Smarアレイ ドライバーのインストール - Microsoft® Windows®の場合....................................................... 15
オプションのSmartアレイ コントローラーへの移行の完了 - Microsoft® Windows®の場合............................ 16
オプションのSmartアレイ コントローラーへのハードディスク ドライブの移行 - Linuxの場合 ............................... 16
Smarアレイ ドライバーのインストール - Linuxの場合 .............................................................................. 17
Smartアレイ コントローラーへの移行の完了 - Linuxの場合 ....................................................................... 17
アレイの問題の診断 ..................................................................................................................................18
診断ツール ...................................................................................................................................................... 18
静電気対策................................................................................................................................................19
静電気による損傷の防止 ................................................................................................................................... 19
静電気による損傷を防ぐためのアースの方法...................................................................................................... 19
規定に関するご注意 ..................................................................................................................................20
バッテリの取り扱いについてのご注意 ............................................................................................................... 20
Taiwan battery recycling notice ................................................................................................................ 20
頭字語と略語 ............................................................................................................................................21
索引 .........................................................................................................................................................22
目次 3
コントローラーの有効化と設定
コントローラーの有効化とブート順の設定
HP SmartアレイB110i SATA RAIDコントローラーはデフォルトでは有効になっていないため、RBSUで有効にする必
要があります。
RBSUについて詳しくは、ドキュメンテーションCDまたはHPのWebサイトhttp://www.hp.com/jp/manualから『HP
ROMベース セットアップ ユーティリティ ユーザー ガイド』を参照してください。
HP ProLiant 100シリーズ サーバー
HP ProLiant 100シリーズ サーバーで、コントローラーを有効にしてブート順を設定するには、以下の手順に従って
ください。
1.
サーバーに電源を入れます。
2.
起動シーケンスの途中でメッセージが表示されたら、F10キーを押してRBSUにアクセスします。
3.
[Advanced]メニューに移動します。。
4.
[SATA Configuration]または[Harddrive Configuration]を選択します。
5.
[SATA #1 Controller Mode]または[Configure Controller 1 as]を[RAID]に変更します。
6.
F10キーを押して設定を保存し、RBSUを終了します。
再起動後、HP SmartアレイB110i SATA RAIDコントローラーは、自動的にブート コントローラーとして[Ctrl 1]に
割り当てられます。
HP ProLiant 300シリーズ サーバー
HP ProLiant 300シリーズ サーバーで、コントローラーを有効にしてブート順を設定するには、以下の手順に従って
ください。
1.
サーバーに電源を入れます。
2.
起動シーケンスの途中でメッセージが表示されたら、F9キーを押してRBSUにアクセスします。
3.
[アドバンスト オプション]を選択します。
4.
[内蔵SATA RAID]を選択します。
5.
[有効]を選択します。
6.
Escキーを押して前の画面に戻ります。
7.
Escキーを押した後、F10キーを押して設定を保存し、RBSUを終了します。
再起動後、HP SmartアレイB110i SATA RAIDコントローラーは、自動的にブート コントローラーとして[Ctrl 1]に
割り当てられます。
アレイの設定
HP SmartアレイB110i SATA RAIDコントローラーでサポートされるのは、SATAドライブだけです。
ドライブ容量を最も効率的に使用するには、アレイ内のすべてのドライブが、ほぼ同じ容量である必要があります。
各コンフィギュレーション ユーティリティは、アレイのすべての物理ドライブを、その中で最小容量のドライブと
コントローラーの有効化と設定 4
同じサイズであるとみなします。アレイは大きな容量のドライブで最小のドライブと同じ容量しか使用できないた
め、容量が無駄になります。
アレイに含まれる物理ドライブの台数が増えると、一定の期間内にアレイでドライブ障害が発生する可能性が高く
なります。ドライブが故障した場合のデータの消失をできる限り防ぐために、アレイ内のすべての論理ドライブに
適切なフォールト トレランス(RAID)機能を設定してください。
HP SmartアレイB110i SATA RAIDコントローラーは、最大2つの論理ドライブをサポートします。
新しく作成した論理ドライブはオペレーティング システムからは認識されません。新しい論理ドライブをデータ
ストレージとして使用できるようにするには、オペレーティング システムのマニュアルの手順に従って、論理ドラ
イブをフォーマットしてください。
Option ROM Configuration for Arrays
オペレーティング システムのインストール前に、ORCAユーティリティを使用して第1論理ドライブの作成、RAID
レベルの割り当て、およびオンライン スペア コンフィギュレーションの設定を行うことができます。
ユーティリティは、次の機能をサポートしています。
•
1つまたは複数の論理ドライブを再構成する
•
現在の論理ドライブ構成を表示する
•
論理ドライブ構成を削除する
•
コントローラーをブート コントローラーに設定する
このユーティリティを使用しない場合は、ORCAがデフォルトの標準構成に設定します。
アレイ コントローラーのコンフィギュレーションについて詳しくは、コントローラーのユーザー ガイドを参照し
てください。
ORCAが使用するデフォルトのコンフィギュレーションについて詳しくは、ドキュメンテーションCDから『HP ROM
ベース セットアップ ユーティリティ ユーザー ガイド』を参照してください。
HP SmartアレイB110i SATA RAIDコントローラーは、ORCAのCLIをサポートしません。
ORCAを使用して論理ドライブを作成するには、以下の手順に従ってください。
1.
サーバーに電源を入れます。
2.
起動シーケンスの途中でメッセージが表示されたら、F8キーを押してORCAにアクセスします。
3.
[Create Logical Drive]を選択します。
画面に、未設定のすべてのドライブのリストとシステムで有効なRAIDオプションが表示されます。
4.
矢印キー、スペースバー、およびタブキーを使用して画面を移動し、オンライン スペア ドライブ(必要な場
合)を含む論理ドライブをセットアップします。
注:ORCAを使用して、複数のアレイで共有できる単一のスペア ドライブを設定することはできません。
共有スペア ドライブを設定することができるのは、ACUを使用する場合のみです。
5.
Enterキーを押して設定を決定します。
コントローラーの有効化と設定 5
6.
F8キーを押して設定を確認し、新しい設定を保存します。
数秒後に、[Configuration Saved]画面が表示されます。
7.
Enterキーを押して続行します。
別の論理ドライブを作成するには、この手順を繰り返します。
アレイ コンフィギュレーション ユーティリティ
ACUは、以下の機能を備えたブラウザー ベースのユーティリティです。
•
ローカル アプリケーションまたはリモート サービスとして動作
•
オンライン スペアの割り当てをサポート
•
未設定のシステムに対して最適なコンフィギュレーションを提示
•
各種の動作モードによって、コンフィギュレーション速度の向上や設定オプションを使用した、より多くの制
御が可能
•
サーバーの動作中にいつでも使用可能
•
コンフィギュレーション手順の各手順ごとに画面にヒントを表示
最適な性能を確保するために、少なくとも800×600の解像度および256色のディスプレイ設定が必要です。Microsoft®
オペレーティング システムが動作しているサーバーには、Internet Explorer 5.5(Service Pack 1)以上が必要です。Linux
サーバーの場合、ブラウザーとサポートについて詳しくは、README.TXTファイルを参照してください。
詳しくは、ドキュメンテーションCDまたはHPのWebサイトhttp://www.hp.com/jp/manual/から『HP Smartアレイ
コントローラーでのアレイの設定リファレンス ガイド』を参照してください。
コントローラーの有効化と設定 6
デバイス ドライバーおよびマネジメント エー
ジェントのインストール
デバイス ドライバーのインストール
重要:デバイス ドライバーをインストールする前に、HP SmartアレイB110i SATA RAIDコントローラー
を有効にしてください。詳しくは、「コントローラーの有効化とブート順の設定」(4ページ)を参照
してください。
オペレーティング システムがディスク ドライブ コントローラーと通信するには、デバイス ドライバーが必要で
す。サポートされているオペレーティング システムについては、HPのWebサイトhttp://www.hp.com/go/sataraid
(英語)のHP SmartアレイB110i SATA RAIDコントローラーの製品ページを参照してください。
コントローラーのドライバーは、Easy Set-up CDに収録されています。Easy Set-up CDを使用してドライバーをイン
ストールする方法については、HPのWebサイトhttp://www.hp.com/go/sataraid(英語)のHP SmartアレイB110i
SATA RAIDコントローラーの製品ページを参照してください。
ドライバーの最新バージョンは、HPのWebサイトhttp://www.hp.com/jp/servers/swdriversで提供されます。製品
情報を求められたら、適切なサーバーのモデル名を入力します。
Windowsオペレーティング システム
Windowsオペレーティング システムの場合、デバイス ドライバーは、Easy Set-up CDの自動インストール オプ
ションを使用すると自動的にインストールされます。
Microsoft® Windows Server® 2003を手動でインストールする場合は、仮想インストール ディスクまたはインス
トール プロセスの最初の段階でF6オプションを使用して追加する必要があります。
サーバー モデルで仮想インストール ディスク機能がサポートされる場合、ドライバーは自動的にインストールさ
れます。更新版は、OSのインストール完了後に適用できます。
Linuxオペレーティング システム
Linuxオペレーティング システムの場合は、Easy Set-up CDに収録されているドライバー アップデート ディスケッ
ト(DuD)イメージを使用してください。
Linuxオペレーティング システムの各バージョンでのデバイス ドライバーのインストール手順については、DuDイ
メージで提供されるReadmeファイルを参照してください。
マネジメント エージェントのインストール
新しいサーバーにオペレーティング システムをインストールする際に、SmartStartの自動インストール パス機能を
使用する場合は、マネジメント エージェントは自動で同時にインストールされています。
デバイス ドライバーおよびマネジメント エージェントのインストール 7
HPのWebサイトhttp://www.hp.com/jp/hpsimで提供される最新バージョンを使用して、マネジメント エージェン
トを更新することができます。手順は、エージェント自体に付属しています。
新しいエージェントが正しく機能しない場合は、Systems Insight Managerを更新しなければならない場合がありま
す。Systems Insight Managerの最新バージョンは、HPのWebサイトhttp://www.hp.com/jp/hpsimからダウンロード
することができます。
デバイス ドライバーおよびマネジメント エージェントのインストール 8
ハードディスク ドライブの交換、移動、または追加
ハードディスク ドライブ障害の認識
注意:システムの電源を一度切り再度入れるか、または(ホットプラグ対応ドライブの場合)ドライブ
を取り外して再度挿入すると、前にコントローラーが故障していると判断したドライブが動作可能な状
態に見える場合があります。ただし、このような不完全なドライブを使用し続けると、結果的にデータ
が消失する可能性があります。不完全なドライブはできるだけ早く交換してください。
HP SmartアレイB110i SATA RAIDコントローラーは、LEDを点灯して警告を行うことはありません。
ハードディスク ドライブの障害は、次のメッセージや表示で示されます。
•
ORCAでは次のメッセージが表示されます。
o
1784:ドライブ アレイ障害
論理ボリューム内のいずれかのドライブが故障したことを示します。
o
1784:ドライブ アレイ論理ドライブ障害
論理ボリューム全体の障害を示します。この場合、複数のドライブが故障していることがあります。
•
システム再起動時に次のPOSTメッセージが表示されます。この処理は、コントローラーが正常に動作するド
ライブを最低1台検出すると行われます。
o
1784:ドライブ アレイ障害
o
1786:ドライブ アレイの復旧が必要
•
ACUは、故障したドライブを特徴的なアイコンで表示します。
•
HP Systems Insight Manager(SIM)は、障害のあるドライブをネットワーク経由でリモートで検出できます。
HP SIMについて詳しくは、Management CDに収録されているマニュアルを参照してください。
•
HP System Management Homepage(SMHP)に、ドライブの障害が表示されます。
•
Windowsオペレーティング システムでは、イベント通知サービスによりMicrosoft® Windows® システムのイ
ベント ログとIMLにイベントが記録されます。
•
Linuxオペレーティング システムでは、システム イベントが/var/log/messagesに記録されます。
•
ADUは、故障したすべてのドライブを表示します。
ハードディスク ドライブの問題の診断について詳しくは、HPのWebサイトhttp://www.hp.com/jp/manualに掲載
されている『HP ProLiantサーバー トラブルシューティング ガイド』を参照してください。
ハードディスク ドライブ障害の影響
ハードディスク ドライブに障害が発生すると、同じアレイに含まれるすべての論理ドライブに影響します。アレイ
の各論理ドライブが異なるフォールト トレランス機能を使用している場合があります。そのため、各論理ドライブ
への影響は異なります。
ハードディスク ドライブの交換、移動、または追加 9
•
RAID 0構成は、ドライブ障害に耐えることができません。アレイ内の物理ドライブに障害が発生すると、同じ
アレイ内のすべてのRAID 0論理ドライブにも障害が発生します。
•
RAID 1構成は、1台のドライブの障害に耐えることができます。RAID 1構成では物理ドライブが1台故障して
も、RAIDボリュームはそのまま機能します。ただし、RAID 1としての機能は低下した状態になります。
•
RAID 1+0構成は、最大2台のドライブの障害に耐えることができます(故障したドライブが相互にミラー化さ
れていない場合のみ)。
4台のドライブで構成されるRAID 1+0構成は、それぞれ2台のドライブから成る2つのRAID 1ボリュームの組
み合わせです。RAID 1+0構成は、各RAID 1ボリュームでドライブが1台故障して合計で2台のドライブが故障
しても耐えることができます。1つのRAID 1ボリュームで両方のドライブが故障すると、RAID 1+0ボリューム
全体が機能を失います。
フォールト トレランスの無効
注意:フォールト トレランスが無効になるとデータが消失する可能性がありますが、データの復旧は
可能です。詳しくは、「フォールト トレランスの無効からの復旧」(10ページ)を参照してください。
フォールト トレランス機能で耐えることのできる台数を超えるハードディスク ドライブに障害が発生した場合、
フォールト トレランス機能は「無効」になり、論理ドライブに障害が発生します。この障害が発生すると、オペレー
ティング システムは要求をすべて拒否し復旧不能エラーを示します。
たとえば、アレイ内のドライブの再構築中にそのアレイ内の別のドライブに障害が発生するとフォールト トレラン
スが発生します。
また、ハードディスク ドライブに関係しない問題が原因で、フォールト トレランスが無効になることもあります。
その場合、物理ドライブを交換する必要はありません。
フォールト トレランスの無効からの復旧
フォールト トレランスが無効になった場合、交換用ドライブを挿入しても、論理ボリュームの状態は改善されませ
ん。修復不能エラー メッセージが画面に表示されている場合は、代わりに、以下の手順を実行してデータを復旧し
てください。
1.
システム全体の電源を切った後、電源を入れなおします。場合によっては、不完全なドライブが再度動作し、
この間に重要なファイルをコピーできます。
1779のPOSTメッセージが表示される場合は、F2キーを押して論理ボリュームを再度有効にします。データが
消失した可能性があり、論理ボリューム上のデータに原因がある可能性があることに注意してください。
2.
可能な場合、重要なデータをコピーします。
3.
故障したドライブを交換します。
4.
故障したドライブを交換した後、フォールト トレランスが再び無効になる場合があります。この場合、シス
テムの電源をいったん切った後、再度入れます。1779 POSTメッセージが示されたら、次の手順に従ってく
ださい。
a. F2キーを押して論理ドライブを再度有効にします。
b. パーティションを再作成します。
c.
すべてのデータをバックアップから復旧します。
フォールト トレランスが無効になることによるデータの消失の可能性を最小限に抑えるために、すべての論理ボ
リュームのバックアップを頻繁に作成してください。
ハードディスク ドライブの交換、移動、または追加 10
ハードディスク ドライブの交換
フォールト トレランス構成でドライブをシステムの電源を切った状態で交換すると、システムを起動する際に、
POSTメッセージが表示されます。このメッセージが表示されたら、F1キーを押して自動データ復旧を有効にします。
自動データ復旧を有効にしなければ、論理ボリュームは復旧の準備完了状態のままで、システムを再起動するたび
に同じPOSTメッセージが表示されます。
RAID 1構成では、故障した1台のドライブを交換することができます。
RAID 1+0構成では、ドライブがペアでミラーリングされます。この構成では、故障したドライブを取り外すとき、
そのドライブのミラー ドライブでないドライブを同時に交換することができます。
ガイドライン
ハードディスク ドライブを交換する前に、次のガイドラインの手順を実行してください。
•
アレイに現在の有効なバックアップがあることを確認してください。
•
交換用のドライブがSATAドライブであることを確認してください。
•
アレイ内の最小容量のドライブと同じか、それよりも大きい交換用ドライブを使用してください。容量が不足
すると、コントローラーはすぐにドライブが故障状態であるとみなします。
フォールト トレランス方式でサポートできる台数を超えるアレイ内のドライブを交換する場合は、複数のドライブ
を同時に交換する場合について説明する前記のガイドラインに従ってください。ACU/ACU-CLIでの指示に従い、再
構築が完了するまで待ってから、次のドライブを交換してください。
フォールト トレランスが無効になったためフォールト トレランス方式でサポートできる台数を超えるドライブを
交換しなければならない場合は、データを復旧してからドライブを交換してください。詳しくは、「フォールト ト
レランスの無効からの復旧」(10ページ)を参照してください。
自動データ復旧(再構築)
アレイ内のハードディスク ドライブを交換すると、コントローラーはアレイ内の残りのドライブにあるフォールト
トレランス情報を使用して元のドライブのデータを再構築し、交換用ドライブに書き込みます。このプロセスを自
動データ復旧または再構築と呼びます。フォールト トレランス機能が無効になった場合は、存在しないデータは再
構築できなくなり、永久に失われる可能性があります。
再構築中にフォールト トレランスが機能していない状態でアレイの別のドライブに障害が発生すると、致命的なシ
ステム エラーが発生する場合があり、そのアレイ上のすべてのデータが失われます。ただし、別のドライブに障害
が発生しても、必ずしも致命的なシステム エラーに結びつかない場合があります。このような例外には、次のよう
なものがあります。
•
スペア ドライブがアクティブになった後で、障害が発生する場合
•
故障したドライブと相互にミラー化されていないドライブに障害が発生する場合(RAID 1+0構成)
再構築に必要な時間
再構築に必要な時間は、以下の複数の要素によって異なります。
•
通常のI/O操作に対して再構築が与えられている優先度。
優先度設定は、ACU(6ページの「アレイ コンフィギュレーション ユーティリティ」を参照)で変更してく
ださい。
•
再構築動作中のI/Oアクティビティの回数
•
ハードディスク ドライブの回転速度
ハードディスク ドライブの交換、移動、または追加 11
•
ドライブのブランド、モデル、および使用期間
•
ドライブ上の未使用容量の合計
再構築プロセスが完了するまで1GB当たり15分ほどお待ちください。
再構築中はシステム パフォーマンスが影響を受け、再構築が終了するまで新しいドライブ障害に対してシステムが
保護されなくなります。したがって、できるだけシステムがビジー状態でないときにドライブを交換してください。
自動データ復旧が完了すると、ACU/ACU-CLI/エージェントで論理ボリュームの状態が更新され、再構築が完了し
たことを示すイベントがシステム イベント ログに記録されます。
ACU/ACU-CLI/エージェントまたは記録されるイベントで再構築が異常終了したことが示されている場合は、適切
な対応策を決定する必要があります。「再構築の異常終了」(12ページ)を参照してください。
再構築の異常終了
再構築が異常終了した場合、システム イベント ログにイベントが報告され、アレイは一時的な復旧モードに入っ
たままになります。
再構築の異常終了の原因として考えられるのは、次の3つです。
報告されたイベント
再構築終了の原因
ACU/ACU-CLIでは、アレイ内のどのドライ アレイ内のドライブのいずれかに、訂正不能読み
ブにも故障のマークが付けられていない。 取りエラーが発生しています。
ACU/ACU-CLIで、交換用ドライブに故障の 交換用ドライブが故障している
マークが付けられている。
アレイ内の他のドライブの1つに故障の 障害LEDが点灯しているドライブに、現在、障害
マークが付けられている。
があります。
上記の状況にある場合、それぞれ別々の修復方法が必要です。
アレイ内のドライブのいずれかに、訂正不能読み取りエラーが発生しています。
この問題を解決するには、以下の手順を実行してください。
1.
論理ドライブから、できるだけ多くのデータのバックアップを取ります。
注意:メディア エラーのあるドライブを取り外さないでください。取り外すと、論理ドライブに障害
が発生します。
2.
バックアップからデータを復旧します。多くの場合、読み取り不能セクタ内にデータを書き込むことによって、
エラーを解消できます。
3.
交換用ドライブを取り外して、挿入しなおしてください。これによって、再構築プロセスが再開されます。
それでも再構築プロセスが異常終了する場合は、以下の手順に従ってください。
1.
論理ドライブを削除し、再作成します。
2.
バックアップからデータを復旧します。
交換用ドライブが故障している
交換用ドライブの容量が正しいこと、およびサポートされているモデルであることを確認します。これらが障害の
原因でない場合は、別のドライブを交換用ドライブとして使用してください。
アレイ内にある他のドライブに障害が発生している
ハードディスク ドライブの交換、移動、または追加 12
サーバーの電源を入れなおすと、わずか前に故障したドライブを一時的に有効にすることができる場合があります。
サーバーの電源を入れなおすには、以下の手順に従ってください。
1.
サーバーの電源を切ります。
2.
交換用の物理ドライブ(再構築中のドライブ)を取り外し、代わりのドライブを取り付けなおします。
3.
サーバーに電源を入れます。
新たに障害が発生したドライブが動作している場合は、以下の手順に従ってください。
1.
保存されていないすべてのデータのバックアップを取ります。
2.
交換予定だったドライブを取り外し、交換用の物理ドライブを挿入しなおします。再構築プロセスが自動的に
再開されます。
3.
再構築プロセスの終了後、新たに障害の発生したドライブを交換します。
新たに障害が発生したドライブが復旧されていない場合は、以下の手順に従ってください。
1.
交換予定だったドライブを取り外し、交換用の物理ドライブを挿入しなおします。
2.
新たに障害の発生したドライブを交換します。
3.
バックアップからデータを復旧します。
ハードディスク ドライブとアレイの移動
ドライブを同一のアレイ コントローラー上の別のID位置に移動できます。コントローラー間でアレイ全体を移動す
ることもできます。
ドライブを移動する場合は、次の条件に従ってください。
•
サーバーの電源を切ります。
•
ドライブを別のサーバーに移動する場合は、新しいサーバーにすべてのドライブを同時に取り付けることので
きるだけの十分な空きベイがあるかどうかを確認します。
•
アレイに障害が発生したドライブや存在しないドライブがないかどうか確認します。
•
アレイ内のスペア ドライブが障害が発生したドライブの交換用として使用されていないかどうかを確認します。
•
ドライブを別のサーバーに移動する場合は、新しいサーバーに最新のシステムROMが搭載され最新のドライ
バーがインストールされていることを確認します。詳しくは、HPのWebサイトhttp://www.hp.com/jp/support
を参照してください。
アレイを別のコントローラーに移動する場合は、次の条件に従ってください。
•
設定済み論理ドライブの1つ以上のアレイに他のコントローラーが接続されている場合、ドライブを移動した
後でのコントローラー上の論理ドライブの総数は、コントローラーがサポートしている論理ドライブの数を超
えることができません。この数は、コントローラー モデルとコントローラーのファームウェア バージョンに
よって異なります。
•
1つ以上の論理ドライブに接続されているハードウェアベースのSmartアレイ コントローラーに論理ボリュー
ムを移動する場合は、論理ドライブの総数がコントローラーでサポートされる論理ドライブの数を超えないこ
とを確認します。
•
別のサーバーのHP SmartアレイB110i SATA RAIDコントローラーに論理ボリュームを移動する場合は、他方の
サーバーの物理ドライブをすべて取り外してください。
ハードディスク ドライブの交換、移動、または追加 13
上記の条件をすべて満たしている場合は、以下の手順に従ってください。
1.
ドライブの取り外しまたは設定の変更を行う前に、すべてのデータのバックアップを取ります。バッテリ バッ
クアップ式キャッシュ モジュールのないコントローラーから、データを含むドライブを移動する場合は、こ
の手順を必ず実行してください。
2.
システムの電源を切ります。
3.
ドライブを移動します。
4.
システムの電源を入れます。
o
1724または1727のPOSTメッセージが表示されれば、ドライブ位置が正常に変更され、設定が更新されて
います。
o
1785のPOST メッセージが表示された場合は、次の手順に従ってください。
i.
データが消失しないように、ただちにシステムの電源を切ります。
ii. ドライブを元の位置に戻します。
iii. 必要に応じて、バックアップからデータを復旧します。
5.
ORCAまたはACUを実行して新しいドライブ構成を確認します。
ドライブを移動した後で、新しいコントローラー上のハードディスク ドライブの総数が、そのコントローラー モ
デルとファームウェア バージョンでサポートされているハードディスク ドライブの最大数を超えていないかどう
か確認してください。
ドライブの追加
コントローラーのサポートするドライブの最大数を超えないかぎり、いつでも、ハードディスク ドライブをシステ
ムに追加することができます。追加したドライブから新しいアレイを構築することもできます。
システムに追加する予定のハードディスク ドライブが論理ドライブに設定されている場合は、ハードディスク ド
ライブをシステムに追加する前に特定の条件を満たすようにする必要があります。詳しくは、「ハードディスク ド
ライブとアレイの移動」(13ページ)を参照してください。
ハードディスク ドライブを正常に追加したら、コントローラーが論理ドライブを認識できるように、サーバーをリ
セットします。
ハードディスク ドライブの交換、移動、または追加 14
オプションのSmartアレイ コントローラーへの
ハードディスク ドライブの移行
オプションのSmartアレイ コントローラーの取り付け
コンポーネントを取り付けるには、以下の手順に従ってください。
1.
サーバーの電源を切ります。
2.
アクセス パネルを取り外します。
3.
必要に応じて、コンポーネントとケーブルを取り外します。
4.
Smarアレイ コントローラーを取り付けます。
詳しくは、サーバーのユーザー ガイドまたはオプションに付属のマニュアルを参照してください。
5.
前の手順で取り外したコンポーネントとケーブルを取り付けなおします。
6.
アクセス パネルを取り付けます。
7.
サーバーに電源を入れます。
8.
次のいずれかの手順を実行して、Smartアレイ コントローラーにハードディスク ドライブを移行します。
o
オプションのSmartアレイ コントローラーへのハードディスク ドライブの移行 - Microsoft® Windows®
の場合(15ページ)
o
オプションのSmartアレイ コントローラーへのハードディスク ドライブの移行 - Linuxの場合(16ページ)
オプションのSmartアレイ コントローラーへのハード
ディスク ドライブの移行 - Microsoft® Windows®の場合
この項では、Microsoft® Windows®をオペレーティング システムを搭載するサーバーで、ハードディスク ドライブ
を内蔵SmartアレイB110i SATA RAIDコントローラーからオプションのSmartアレイ コントローラーに移行するた
めの手順について説明します。
Smarアレイ ドライバーのインストール - Microsoft® Windows®の場合
HPのWebサイトhttp://www.hp.com/jp/supportで提供されるドライバーをインストールするには、以下の手
順に従ってください。
1.
製品情報の入力を指示するメッセージが表示されたら、製品フィールドにSmartアレイ コントローラーのモデ
ル番号を入力します。
2.
[ドライバー&ソフトウェアをダウンロードする]を選択します。
3.
適切なオペレーティング システムを選択します。
4.
HP ProLiant SmartアレイSAS/SATAコントローラー ドライバー パッケージをダウンロードします。
5.
ドライバーをインストールするには、Smartアレイ コントローラー ドライバー パッケージを実行します。
オプションのSmartアレイ コントローラーへのハードディスク ドライブの移行 15
ドライバーをEasy Set-up CDからインストールするには、以下の手順に従ってください。
1.
[System Support Software]メニューで、現在使用しているオペレーティング システムを選択します。
2.
[Driver - storage controller]を選択します。
3.
HP ProLiant SmartアレイSAS/SATAコントローラー ドライバー パッケージをダウンロードします。
4.
ドライバーをインストールするには、Smartアレイ コントローラー ドライバー パッケージを実行します。
ドライバーがインストールされたら、移行手順を開始し完了してください。
オプションのSmartアレイ コントローラーへの移行の完了 - Microsoft®
Windows®の場合
Smartアレイ コントローラーへの移行を完了するには、以下の手順に従ってください。
1.
すべてのデータのバックアップを取ります。
2.
次の手順を実行して[デバイス マネージャ]メニューにアクセスします。
a. [マイ コンピュータ]を右クリックします。
b. [管理]を選択します。
3.
ストレージ コントローラー セクションで、システムがSmartアレイ コントローラーを認識していることを確
認します。
4.
サーバーの電源を切ります。
5.
アクセス パネルを取り外します。
6.
必要に応じて、コンポーネントとケーブルを取り外します。
7.
ハードディスク ドライブ バックプレーンに接続されているデータ ケーブルを抜き取ります。
8.
コントローラーとハードディスク ドライブ バックプレーンにSASケーブルを接続します。
これにより、SATA接続が交換されます。
9.
前の手順で取り外したコンポーネントとケーブルを取り付けなおします。
10.
アクセス パネルを取り付けます。
11.
サーバーに電源を入れます。
オプションのSmartアレイ コントローラーへのハード
ディスク ドライブの移行 - Linuxの場合
この項では、Red Hat Enterprise LinuxまたはSuSE Linux Enterprise Serverオペレーティング システムを搭載するサー
バーで、ハードディスク ドライブを内蔵HP SmartアレイB110i SATA RAIDコントローラーからオプションのSmart
アレイ コントローラーに移動するための手順について説明します。
ハードディスク ドライブを移行する前に、HPのWebサイトhttp://www.hp.com/jp/supportで提供される最新の
hpahcisrドライバーを使用してオペレーティング システムがラベル単位でインストールされていることを確認し
てください。
重要:デフォルト方式でインストールされたSLESシステム上のドライブの移行はサポートされていませ
ん。デフォルト方式のSLESのインストールでは、ハードディスク ドライブのパーティション分割と
フォーマットにデバイスまたはコントローラーのIDが使用されます。Smartアレイ コントローラーにド
ライブを移行するには、インストール設定を手動で変更してラベル単位でインストールされるようにす
る必要があります。
Red Hat Enterprise Linuxをラベル単位でインストールする方法については、Red Hat社のWebサイトhttp://www.
redhat.com/partners/partnerspotlight/hp/のRed Hat HPパートナWebページを参照してください。
オプションのSmartアレイ コントローラーへのハードディスク ドライブの移行 16
SLESをラベル単位でインストールする方法については、Novell社のWebサイトhttp://www.novell.com/partners/hp/の
SLES HPパートナWebページを参照してください。
Smarアレイ ドライバーのインストール - Linuxの場合
Smarアレイ ドライバーをインストールするには、以下の手順に従ってください。
1.
ソフトウェアRAIDコントローラーを使用して、オペレーティング システムを起動します。
2.
次の手順を実行してHPのWebサイトhttp://www.hp.com/jp/supportから最新のSmartアレイccissドライバー
をダウンロードします。
a. 製品情報の入力を指示するメッセージが表示されたら、製品フィールドにSmartアレイ コントローラーの
モデル番号を入力します。
b. [ドライバー&ソフトウェアをダウンロードする]を選択します。
c.
適切なオペレーティング システムを選択します。
d. Smarアレイccissドライバーrpmをダウンロードします。
3.
Smarアレイccissドライバーrpmをインストールします。
詳しくは、ドライバーとともにダウンロードされるテキスト ファイルを参照してください。
ドライバーのインストールとシステムの設定が終わったら、移行手順を開始し完了してください。
Smartアレイ コントローラーへの移行の完了 - Linuxの場合
Smartアレイ コントローラーへの移行を完了するには、以下の手順に従ってください。
1.
サーバーの電源を切ります。
2.
アクセス パネルを取り外します。
3.
必要に応じて、コンポーネントとケーブルを取り外します。
4.
ハードディスク ドライブ バックプレーンに接続されているデータ ケーブルを抜き取ります。
5.
コントローラーとハードディスク ドライブ バックプレーンにSASケーブルを接続します。
これにより、SATA接続が交換されます。
6.
前の手順で取り外したコンポーネントとケーブルを取り付けなおします。
7.
アクセス パネルを取り付けます。
8.
サーバーに電源を入れます。
オプションのSmartアレイ コントローラーへのハードディスク ドライブの移行 17
アレイの問題の診断
診断ツール
いくつかの診断ツールは、アレイに関する問題についてのフィードバックを提供します。
•
ADU
このユーティリティは、コントローラー キットに同梱されているSmartStart CDおよびHPのWebサイトhttp://
www.hp.com/jp/servers/swdriversから入手できます。製品情報を求められたら、ご使用のサーバーのモデル
名を入力してください。ADUの各種エラー メッセージの意味について詳しくは、『HPサーバー トラブル
シューティング ガイド』を参照してください。
•
イベント通知サービス
このユーティリティは、アレイ イベントをMicrosoft® Windows®システム イベント ログおよびIMLに報告し
ます。このユーティリティは、SmartStart CDおよびHPのWebサイトhttp://www.hp.com/jp/servers/swdrivers
から入手できます。製品情報を求められたら、ご使用のサーバーのモデル名を入力してください。
•
POSTメッセージ
Smartアレイ コントローラーは、再起動時に診断エラー メッセージ(POSTメッセージ)を生成します。多く
のPOSTメッセージは、修正処置を提示します。POSTメッセージについて詳しくは、『HPサーバー トラブル
シューティング ガイド』を参照してください。
•
HP Insight Diagnostics
HP Insight Diagnosticsは、システムのハードウェア構成に関する情報を表示したり、システムやそのコンポー
ネント(Smartアレイ コントローラーに接続されているハードディスク ドライブを含む)に対してテストを
実行したりするツールです。このユーティリティは、SmartStart CDおよびHPのWebサイトhttp://www.hp.
com/jp/servers/swdriversから入手できます。
アレイの問題の診断 18
静電気対策
静電気による損傷の防止
システムの損傷を防ぐために、システムをセットアップしたり部品を取り扱う際に、従わければならない注意事項
を必ず守ってください。人間の指など、導電体からの静電気放電によって、システム ボードなどの静電気に弱いデ
バイスが損傷する場合があります。その結果、装置の耐用年数が短くなることがあります。
静電気による損傷を防止するために、以下のことを守ってください。
•
運搬や保管の際は、静電気防止用のケースに入れ、手で直接触れることは避けます。
•
静電気に弱い部品は、静電気防止措置のなされている作業台に置くまでは、専用のケースに入れたままにして
おきます。
•
部品をケースから取り出す前に、まずケースごと、アースされている面に置きます。
•
ピン、リード線、または回路には触れないようにします。
•
静電気に弱い部品に触れなければならないときには、常に自分の身体に対して適切なアースを行います。
静電気による損傷を防ぐためのアースの方法
アースにはいくつかの方法があります。静電気に弱い部品を取り扱うときには、以下のうち1つ以上の方法でアース
を行ってください。
•
すでにアースされているコンピューター本体にアース バンドをつなぎます。アース バンドは柔軟な帯状のも
ので、アース コード内の抵抗は、1MΩ±10%です。アースを正しく行うために、アース バンドを肌に密着
させてください。
•
立って作業する場合、かかとやつま先にアース バンドをつけます。導電性または静電気が伝わる恐れのある
床の場合、両足にアース バンドを付けます。
•
工具は導電性のものを使用します。
•
折りたたみ式の静電気防止マットがついた携帯式の作業用具もあります。
上記のような、適切なアースを行うための器具がないときは、HP製品販売店にお問い合わせください。
静電気の詳細または製品のインストールの支援については、HP製品販売店またはHPのサービス窓口にお問い合わせ
ください。
静電気対策 19
規定に関するご注意
バッテリの取り扱いについてのご注意
このコンポーネントでは、ニッケル水素(NiMH)バッテリ パックが使用されます。
警告:バッテリ パックの取り扱いを誤ると爆発や火災が発生したり、やけどをしたりする危険性があ
ります。けがをしないように、次の点に注意してください。
•
コントローラーから取り外して、バッテリを充電しないでください。
•
水に濡らしたり、温度が60°Cを超える場所で使用しないでください。
•
バッテリ パックを目的外で使用したり、分解したり、ぶつけたり、つぶしたりしないでください。
•
外部端子をショートしないでください。
•
交換用のバッテリ パックは、HP製の専用のものを使用してください。
•
バッテリの廃棄は、ご使用の地域の条例に従ってください。
バッテリを家庭用ゴミとして捨てることは禁じられています。その地域の規程にしたがって、廃棄またはリ
サイクルしてください。
バッテリの交換または正しい廃棄方法について詳しくは、HP製品販売店またはHPのサービス窓口にお問い合わせく
ださい。
Taiwan battery recycling notice
The Taiwan EPA requires dry battery manufacturing or importing firms in accordance with Article 15 of the Waste
Disposal Act to indicate the recovery marks on the batteries used in sales, giveaway or promotion.Contact a qualified
Taiwanese recycler for proper battery disposal.
規定に関するご注意 20
頭字語と略語
ACU
Array Configuration Utility。アレイ コンフィギュレーション ユーティリティ
ADU
Array Diagnostics Utility。アレイ診断ユーティリティ
IML
Integrated Management Log。インテグレーテッド マネジメント ログ
ORCA
Option ROM Configuration for Arrays
POST
Power-On Self Test。電源投入時セルフテスト
RBSU
ROM-Based Setup Utility。ROMベース セットアップ ユーティリティ
SIM
Systems Insight Manager
SLES
SUSE Linux Enterprise Server
SMHP
HP System Management Homepage
頭字語と略語 21
索引
A
き
ACU(アレイ コンフィギュレーション
ユーティリティ) 4、7、9、11、12、14
ADU(アレイ診断ユーティリティ) 9、18
規定に関するご注意 20
H
HP Insight Diagnostics 18
HP SIM 7、9
HP Systems Insight Manager 7、9
I
Insight Diagnostics 18
さ
再構築、異常終了 12
再構築、説明 11
再構築、必要な時間 11
し
自動データ復旧(再構築) 11
診断ツール 18
せ
O
Option ROM Configuration for Arrays(ORCA) 4、5、9
ORCA(Option ROM Configuration for Arrays) 4、5、9
静電気 19
静電気対策 19
て
P
POSTエラー メッセージ 10、11、13、18
データ復旧 10、11
デバイス ドライバーのインストール 7
S
と
Smartアレイ ドライバー、インストール 17
Smartアレイ コントローラ、取り付け 15
Smartアレイ コントローラへの移行 15、16、17
ドライバー 7
ドライブの追加 14
トラブルシューティング 18
T
は
Taiwan battery recycling notice 20
ハードディスク
ハードディスク
ハードディスク
ハードディスク
ハードディスク
あ
アースの方法 19
アクティブ化 4
アレイ、移動 13
アレイ コンフィギュレーション ユーティリティ
(ACU) 4、6、9、11、12、13
アレイ診断ユーティリティ(ADU) 9、18
アレイのアクティブ化 4
アレイの移動 13
アレイの拡張 14
い
ドライブ、交換 11
ドライブ、障害 9
ドライブ、追加 14
ドライブ、移動 13
ドライブ障害、影響 9
ふ
ブート順 4
フォールト トレランスの無効 10
ま
マネジメント エージェントのインストール 7
マネジメント エージェントの更新 7
イベント ログのエントリ 9、11、12、18
索引 22
ろ
論理ドライブ容量の拡大 14
索引 23