神奈川県地域医療再生計画(平成24年度補正予算)事業実施要綱 第1 趣旨 従来の神奈川県東部地域医療再生計画、神奈川県西部地域医療再生計画及び神奈川県地域 医療再生計画(平成23年12月策定分)の計画策定時以降に生じた状況の変化に対応するため に、拡充措置された国の地域医療再生臨時特例交付金により造成する「神奈川県地域医療再 生臨時特例基金」を活用して、神奈川県地域医療再生計画(平成24年度補正予算)に基づき、 必要な施策・事業を実施するものである。 第2 対象地域 施策・事業を実施する対象地域は、神奈川県地域医療再生計画(平成24年度補正予算)に 定めた対象地域とする。 第3 実施期間 施策・事業を実施する期間は、平成25年10月16日から平成26年3月31日までとする。 第4 事業内容 1 地域医療体制基盤づくり事業 (1) 事業目的 医師の安定的な確保を図るため、市町村が地域の課題解決に向け、医科大学と連携し て行う地域医療体制基盤づくりに対して支援を行う。 (2) 実施主体 事業の実施主体は、相模原市とする。 (3) 実施内容 相模原市が地域の実情に合わせて実施する取組み(寄附講座開設事業)に対し補助する。 (4) 実施方針 寄附講座開設事業は、医師修学資金貸付事業と連携し、地域の課題解決に向けた総合 診療医等の育成プログラムの調査・研究を行うとともに、医療機関へ医師派遣を行うも のとする。 2 在宅医療人材育成事業 (1) 事業目的 在宅医療を担う人材を育成するため、平成 24 年度に県が養成した地域リーダーを中心 に、市町村が郡市区医師会と連携して実施する多職種向け研修に対して支援を行う。 (2) 実施主体 事業の実施主体は、県内市町村とする。 (3) 実施内容 市町村が郡市区医師会と連携して、地域の実情や教育ニーズに合わせて、在宅医療を 担う多職種を対象として研修等を実施することに対し補助する。 3 在宅医療連携拠点づくり事業 1 (1) 事業目的 市町村が郡市区医師会と連携して実施する、地域の実情にあった連携拠点づくりに対 して支援を行う。 (2) 実施主体 事業の実施主体は、県内市町村とする。 (3) 実施内容 行政、郡市区医師会、在宅医療を提供する機関等を連携拠点として、多職種協働による 在宅医療の支援体制を構築し、地域における包括的かつ継続的な在宅医療の提供をめざす 市町村の取組みに対し補助する。 (4) 実施方針 市町村は、郡市区医師会と連携し、地域の実情に合わせて在宅医療連携拠点を整備し、 在宅医療を実施する機関同士の連携の強化、従事者の養成や資質の向上、地域住民への 普及啓発等に取り組むものとする。 4 医療介護連携推進等事業 (1) 事業目的 認知症高齢者等の在宅医療の推進のため、医療と介護の連携を図る。 (2) 実施主体 事業の実施主体は、神奈川県とする。 (3) 実施内容 認知症の医療と介護が相互に情報を共有するツールとして作成した「大切なあなたへの よりそいノート∼くらしと医療・介護をつなぐために∼」について、活用状況等を調査し、 より効果的な内容としていく。 5 情報通信機器整備事業 (1) 事業目的 情報通信手段の整備を通じ、災害時に固定電話の不通、携帯電話の停波等が生じた場合 においても、迅速かつ的確に現地の被災状況や医療ニーズを把握できる体制の構築を目指 す。 (2) 実施主体 事業の実施主体は、横浜市、相模原市及び小田原市とする。 (3) 実施内容 災害時に現地の被災状況や医療ニーズを把握するため、情報通信機器(MCA無線、衛 星電話)の整備に対し補助する。 6 自家発電設備整備事業 (1) 事業目的 災害時に、初期診療、入院患者への対応、手術等の診療機能を維持するため、医療機関 に自家発電設備等を整備し、災害時の医療確保や適切な医療の提供が行える体制の構築を 目指す。 (2) 実施主体 事業の実施主体は、公立大学法人横浜市立大学附属病院とする。 (3) 実施内容 2 災害の発生による停電時に備え、診療機能の維持を行うのに十分な電力を確保するため の自家発電設備(非常用燃料供給設備を含む)の整備に対し補助する。 7 救護班(医療チーム)派遣体制整備事業 (1) 事業目的 災害時に、急性期以降の医療救護活動を行う医療機関スタッフで構成するチームとして、 救護班(医療チーム)を養成し、大規模災害発生時に派遣する体制の構築を目指す。 (2) 実施主体 事業の実施主体は、公益社団法人神奈川県医師会とする。 (3) 実施内容 救護班(医療チーム)を養成・派遣する体制の整備に対し補助する。 8 看護師等養成所施設整備支援事業 (1) 事業目的 県内の就業看護職員の確保に向けて、看護師等養成施設を整備し、看護職員の養成数の 増加とともに、地域の看護職員の確保・定着を図る。 (2) 実施主体 事業の実施主体は、学校法人湘南ふれあい学園、学校法人岩崎学園及び学校法人後藤 学園とする。 (3) 実施内容 地域の看護職員の確保・定着を図る看護師等養成施設の整備に対し補助する。 (4) 実施方針 整備後の看護師等養成施設において、市町村や地域医療機関等と連携し、地域の看護 職員の確保・定着対策に取り組むこととする。 第5 経費の負担 この要綱に基づき事業の実施主体が補助事業の実施に要する経費については、神奈川県が 定める「神奈川県地域医療再生計画(平成24年度補正予算)事業費補助金交付要綱」に基づ き、事業内容を勘案の上、予算の範囲内で補助を行うこととする。 附 則 この要綱は、平成 25 年 10 月 16 日から施行する。 3
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