PDF:242KB - 石川県

エコ住宅整備促進補助金交付要綱
(趣旨)
第1条 地球温暖化防止のため、住宅の省エネ化につながる施設又は設備(以下「施設等」と
いう。)を施工し若しくは購入し、又は設置(以下「施工等」という。)する者に対し、予算
の範囲内において、エコ住宅整備促進補助金(以下「補助金」という。)を交付するもの
とし、その交付に関しては、石川県補助金交付規則(昭和34年石川県規則第29号)に
定めるところによるほか、この要綱に定めるところによる。
(交付対象者)
第2条 この補助金の交付の対象となる者は、次の各号のいずれにも該当する者とする。
(1) 石川県内に自ら居住するための戸建住宅(併用住宅の場合、住宅部分の面積が総面積
の2分の1以上のものに限る)を新築し若しくは建売住宅を購入し、又は改修した者
(2) いしかわ家庭版環境ISOに取り組み、「エコファミリー」として認定されている者
(認定される見込みの者を含む)
(3) 過去に本補助金の交付を受けていない世帯の者
(補助対象事業)
第3条
この補助金の交付の対象となる事業は、次の各号のいずれかに該当するものとす
る。
(1) 新築住宅
平成26年3月1日から平成27年2月27日までの間に工事が完成し、建築基準法
が定める完了検査に合格(建売住宅の購入及び完了検査を必要としない地域での建設
の場合(以下「建売住宅等」という。)は引渡)した住宅で、いしかわ住まいの省エ
ネパスポート制度で5つ星を得たもの。
(2) 改修住宅
別表1及び別表3に掲げる工事・設備機器のうち3品目以上の工事が、平成26
年3月1日から平成27年2月27日までの間に完成し引渡が終わったもの。ただ
し、併用住宅の場合の補助対象工事は住宅部分に限る。
2
この要綱の規定による補助金は、国費を財源とする他の補助制度と重複して利用
することはできないものとする。
(補助金の額)
第4条 補助金の額は、次の各号のいずれかに該当するものとする。
(1) 新築住宅
一律15万円とする。ただし、別表3に掲げる創エネ設備導入の場合は、同表に定め
る補助単価を当該設備の公称最大出力(kW表示とし、小数点以下第3位を四捨五入
した値)に乗じて得た額を、10万円を上限に加算する。
(2) 改修住宅
別表1に掲げる工事・設備機器については投資額の5%(エネファームは据付費の
1/2)と当該設備の補助上限額のいずれか低い方の金額を、15万円を上限に加算し
た額、別表3に掲げる創エネ設備導入については、同表に定める補助単価を当該設備
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の公称最大出力(kW表示とし、小数点以下第3位を四捨五入した値)に乗じて得た
額を、10万円を上限に加算した額との合計とする。ただし、別表1に掲げる県産材、
耐震改修、石川県エコ・リサイクル認定製品は、補助金額には含めないものとする。
2
前項の規定により加算した合計額に1,000円未満の端数が生じたときは、これを切
り捨てる。
(補助金の事前申込)
第5条
補助金の交付を受けようとする者(以下「申込者」という。)は、エコ住宅整備促
進補助金事前申込書(様式第1号)を、次の各号に掲げる必要書類を添えて知事に提出し
なければならない。
(1) 新築住宅
① 工事請負契約書の写し(建売住宅の購入の場合は、売買契約書の写し)
② 建築基準法が定める建築確認済証の写し(建売住宅等は不要)
③ いしかわ住まいの省エネパスポートの写し
④ いしかわ家庭版環境ISO認定証の写し又は取組宣言
(2) 改修住宅
① 工事請負契約書の写し
② 施工等する施設等の性能又は仕様を記載したパンフレット、仕様書等の資料
③ 施工等する施設等の予定箇所を確認できる写真
④ いしかわ家庭版環境ISO認定証の写し又は取組宣言
⑤ 別表1に掲げる県産材を導入する場合は県産材使用表明書(様式第2号)
⑥ 別表1に掲げる耐震改修を施工する場合は市町が交付する補助金交付決定通知書の
写し等
⑦ 別表3に掲げる創エネ設備を導入する場合は公称最大出力を確認できる書類
2
前項の規定による申込書の提出期限は、平成27年1月30日までとする。
(補助金の事前申込受付)
第6条
知事は、前条の規定による申込書を受理したときは、エコ住宅整備促進補助金
事前申込受付書(様式第3号)を、当該申込をした者に交付するものとする。
2
申込者は、建売住宅の購入の場合は売買契約締結後30日以内に、その他の場合は着工
前に前項の規定による受付書の交付を受けなければならない。ただし、平成25年4
月1日から平成26年3月31日までの間に着工し、平成26年6月30日までに前
条第1項の規定による申込書を提出した者はこの限りではない。
3
第1項の規定による受付書は平成27年3月31日まで、その効力を有するものとする。
(補助金の事前申込の変更)
第7条
前条第1項の規定による受付書の交付を受けた者が、第5条の規定による事前申込
書の内容を変更するときは、速やかにエコ住宅整備促進補助金事前申込変更届(様式第4
号)を知事に提出しなければならない。
(補助金申込受付の取消し)
第8条
知事は、次の各号のいずれかに該当するときは、第6条第1項の規定による申込受
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付を取り消すことができる。
(1)
虚偽の事項記載その他不正の行為により第6条第2項の規定による受付書の交付を
受けたとき。
(2) その他この要綱の規定に違反したとき。
(補助金交付申請書兼実績報告)
第9条 第6条第1項の規定による受付書の交付を受けた者で補助金の交付を受けようとす
る者は、エコ住宅整備促進補助金交付申請書兼実績報告書及び計算書(様式第5号)を、
次に掲げる必要書類を添えて、知事に提出しなければならない。
(1) 新築住宅
① エコ住宅整備促進補助金事前申込受付書(様式第3号)の写し
② 建築基準法が定める検査済証の写し(建売住宅等は領収書の写し)
③ いしかわ住まいの省エネパスポートの写し
④ 工事完成後の施設等の写真
⑤ 債権者登録申出書
⑥ 別表3に掲げる創エネ設備を導入した場合は系統連系に係る契約確認書の写し
(2) 改修住宅
① エコ住宅整備促進補助金事前申込受付書(様式第3号)の写し
② 領収書の写し
③ 施設等の金額を確認できる内訳書
④ 工事完成後の施設等の写真
⑤ 債権者登録申出書
⑥ 別表1に掲げる断熱施工を実施した場合は施工証明書(様式第6号)
⑦ 別表1に掲げる県産材を導入した場合は県産材産地及び合法木材証明書
⑧ 別表1に掲げる耐震改修を施工した場合は市町が交付する補助金確定通知書の写し
⑨ 別表3に掲げる創エネ設備を導入した場合は系統連系に係る契約確認書の写し
2
前項の交付申請書兼実績報告書の提出期限は、完成後30日若しくは平成27年3
月31日のいずれか早い日までとする。ただし、平成25年4月1日から平成26
年3月31日までの間に着工し、平成26年6月30日までに第5条第1項の規定
による申込書を提出した者については、完成後30日若しくはエコ住宅整備促進補
助金事前申込受付書交付後30日のいずれか遅い日までとする。 なお、当該の日が
平成27年3月31日より後の場合は、平成27年3月31 日までとする。
3
前項に規定する提出期限の特例として、別表3に掲げる創エネ設備を導入した場
合は、完成日若しくは系統連系に係る契約確認書の発行日のいずれか 遅い日から3
0日又は平成27年3月31日のいずれか早い日までとする。
4
前項の規定は、別表1に掲げる耐震改修を施工した場合 は、前項中「系統連系に
係る契約確認書の発行日」とあるのは「市町が交付する補助金確定通知書の発行日 」
と読み替えるものとする。 この場合において別表3に掲げる創エネ設備 を導入した
場合は、前項中「系統連系に係る契約確認書の発行日」とあるのは「系統連系に係
る契約確認書の発行日若しくは市町が交 付する補助金確定通知書の発行日」と読み
替えるものとする。
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(交付の決定・額の確定)
第 10 条 知事は、前条の交付申請書兼実績報告書を受理したときは、その内容を審査し、適
正と認めたときは、エコ住宅整備促進補助金交付決定及び額の確定通知書(様式第7号)
を、当該報告をした者に交付するものとする。
(補助金の請求)
第 11 条 前条の通知書の交付を受けた者が補助金の交付を受けようとするときは、エコ住宅
整備促進補助金請求書(様式第8号)を知事に提出しなければならない。
(補助金の返還等)
第 12 条 知事は、申請者が提出書類に虚偽の事項を記載し、又は補助金の交付に関し、不正
の行為があったときは、補助金を交付せず、又は交付した補助金の返還を命ずることがで
きる。
2
申請者は、前項の規定により補助金の返還を命じられたときは、石川県補助金交付規則
の定めるところにより返還しなければならない。
(調査及び指示)
第 13 条 知事は、補助金の交付に関し、必要があると認めるときは、申請者に対し、当該補
助金の交付に係る通帳、書類その他必要な物件を調査し、又は現地調査、他機関への確認
等必要な事項を指示することができる。
(普及活動等への協力)
第 14 条
この補助金の交付を受けた者は、いしかわ家庭版環境I SOに積極的に取り
組むとともに、県の地球温暖化対策の普及活動等の協力に努めるものとする。
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この補助金の交付を受けた者のうち、別表3に掲げる創エネ設備を導入した者は、
当該創エネ設備導入により削減された二酸化炭素排出量を認証し、活用する二酸化
炭素排出削減事業への参加に努めるものとする。
(報告)
第 15 条
この補助金の交付を受けた者は、交付を受 けた月から1年を経過した後に、
電気使用量等報告書(様式第9号)を、知事に報告しなければならない。
(雑則)
第 16 条 この要綱に定めるもののほか、補助金に関して必要な事項は別に定める。
附 則
この要綱は、平成24年4月1日から施行する。
附 則
この要綱は、平成25年4月1日から施行する。
附 則
この要綱は、平成26年4月1日から施行する。
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別表1:補助金の対象となる工事・設備機器および補助上限額
工事・設備機器
要
件
補助上限額
備
考
地中熱利用冷暖房システム
-
10万円
-
ヒートポンプ式床暖房
-
5万円
-
薪・ペレットストーブ
-
4万円
-
高効率エアコン
2010年目標基準多段階評価5つ星を得たもの
1万円
-
家庭用燃料電池
(エネファーム)
-
8万円
補助率は据付費の1/2
家庭用ガスエンジンコージ
ェネレーションシステム
(エコウィル)
-
4万円
-
断熱塗装・遮熱シート
[断熱塗装]JIS-K5675に相当する遮熱性能又は断
熱性能を有し、施工等に要する費用が10万円以
上(消費税込み)のもの
[遮熱シート]赤外線反射率80%以上を有し、施工
等に要する費用が10万円以上(消費税込み)の
もの
2万円
-
屋上緑化
施工等に要する費用が10万円以上(消費税込み)
のもの
2万円
-
オーニング
日本オーニング協会が定めるJAA基準相当を満た
すもの
2万円
-
遮熱フィルム
グリーン購入法適合製品で施工等に要する費用が
10万円以上(消費税込み)のもの
1万円
-
LED照明
固定式の器具で施工等に要する費用が10万円以
上(消費税込み)のもの
1万円
LED電球は不可
熱交換換気扇
施工等に要する費用が10万円以上(消費税込み)
のもの
1万円
-
HEMS
複数箇所の電気、ガス、水等の使用量について現
在の値と過去の値が確認できるもの
2万円
太陽光発電等の付属品は不
可
断熱施工
部位ごとに別表2に定める量以上の断熱材を用い
る断熱改修
10万円
-
ペアガラス窓
ガラスの交換、内窓の設置、外窓の交換によって
窓が、省エネ基準(平成11年基準)に規定する断
熱性能を有し、施工等に要する費用が10万円以
上(消費税込み)のもの
10万円
-
太陽熱給湯システム
JIS A 4112 に規定する「太陽集熱器」と同等以上
の性能を有するもの
(蓄熱槽がある場合は、JIS A 4113 に規定する「太
陽蓄熱槽」と同等以上の性能を有するもの)
2万円
-
高断熱浴槽
JIS A 5532 に規定する「高断熱浴槽」と同等以上
の性能を有するもの
2万円
-
県産材
0.1m 3 以上の県産材を使用すること(但し、机等
の容易に移動が可能な木製製品等は除く)
-
導入品目として数えるのみ
耐震改修
当該住宅が立地する市町の耐震改修に対する補助
金を利用していること(但し、耐震診断及び耐震
設計、簡易な補強工事に対する補助金は除く)
-
導入品目として数えるのみ
石川県エコ・リサイクル
認定製品
「石川県エコ・リサイクル認定製品」として認定
されているリサイクル製品で、施工等に要する費
用が10万円以上(消費税込み)のもの
-
導入品目として数えるのみ
その他、住宅の省エネに著しく資すると知事が認めたもの。
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別表2:断熱材の最低使用量
断熱材最低使用量
〔単位:m3〕
断熱材区分
熱伝導率
〔W/(m・K)〕
外壁
屋根・天井
床※
0.035 以上
・吹込み用グラスウール(施工密度 13K、18K)
・タタミボード(15mm)
・A 級インシュレーションボード(9mm)
・シージングボード(9mm)
・住宅用グラスウール断熱材 10K 相当
・吹込み用ロックウール断熱材 25K
・住宅用グラスウール断熱材 16K 相当
・住宅用グラスウール断熱材 20K 相当
・A 種ビーズ法ポリスチレンフォーム保温板 4 号
・A 種ポリスチレンフォーム保温板 1 種 1 号
・A 種ポリスチレンフォーム保温板 1 種 2 号
・住宅用グラスウール断熱材 24K 相当
・住宅用グラスウール断熱材 32K 相当
・高性能グラスウール断熱材 16K 相当
・高性能グラスウール断熱材 24K 相当
・高性能グラスウール断熱材 32K 相当
・吹込用グラスウール断熱材 30K、35K 相当
・住宅用ロックウール断熱材(マット)
・ロックウール断熱材(フェルト)
・ロックウール断熱材(ボード)
・A 種ビーズ法ポリスチレンフォーム保温板 1 号
・A 種ビーズ法ポリスチレンフォーム保温板 2 号
・A 種ビーズ法ポリスチレンフォーム保温板 3 号
・A 種押出法ポリスチレンフォーム保温板 1 種
・建築物断熱用吹付け硬質ウレタンフォーム A 種 3
・A 種ポリエチレンフォーム保温板 2 種
・A 種フェノールフォーム保温板 2 種 1 号
・A 種フェノールフォーム保温板 3 種 1 号
・A 種フェノールフォーム保温板 3 種 2 号
・吹込用セルローズファイバー 25K
・吹込用セルローズファイバー 45K、55K
・吹込用ロックウール断熱材 65K 相当
6.0
6.0
3.0
0.035 未満
・高性能グラスウール断熱材 40K 相当
・高性能グラスウール断熱材 48K 相当
・A 種ビーズ法ポリスチレンフォーム保温板特号
・A 種押出法ポリスチレンフォーム保温板 2 種
・A 種硬質ウレタンフォーム保温板 1 種
・建築物断熱用吹付け硬質ウレタンフォーム A 種 1
・建築物断熱用吹付け硬質ウレタンフォーム A 種 2
・A 種ポリエチレンフォーム保温板 3 種
・A 種フェノールフォーム保温板 2 種 2 号
・A 種押出法ポリスチレンフォーム保温板 3 種
・A 種硬質ウレタンフォーム保温板 2 種 1 号
・A 種硬質ウレタンフォーム保温板 2 種 2 号
・A 種硬質ウレタンフォーム保温板 2 種 3 号
・A 種硬質ウレタンフォーム保温板 2 種 4 号
・A 種フェノールフォーム保温板 2 種 3 号
・A 種フェノールフォーム保温板 1 種 1 号
・A 種フェノールフォーム保温板 1 種 2 号
4.0
3.5
2.0
※
断熱材の種類の例
基礎断熱の場合の最低使用量は、床の最低使用量に 0.3 を乗じた値
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別表3:創エネ設備に関する補助額
工事・設備機器
要
件
補助単価
・住宅用(10kW未満)
住宅用太陽光発電システム
・北陸電力の系統に連系されたもの
1.6万円/kW
・県市の景観条例の要件を満たすもの
・住宅用(小型風力発電)
住宅用風力発電システム
・北陸電力の系統に連系されたもの
・県市の景観条例の要件を満たすもの
-7-
1.6万円/kW