THE TOKYO STAR BANK, LIMITED CEOメッセージ 昨年6月に東京スター銀行の代表執行役頭取CEOに就任いたしました入江でございま す。皆さまには日ごろより当行をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。役職員一 同厚く御礼申し上げます。 私は、創業来10年にわたり当行の経営に携わってまいりましたが、このたびのCEO就任 にあたり、昨今の厳しい経営環境の中、役職員一丸となって、当行がこれまで築いてきた 「他の銀行とは異なる自由な発想の銀行であり続ける」という基本的な考え方「TSBバ リュー」を堅持し、さらに強めていきたいと考えています。 さて、私は、CEOとしての最初の取り組みとして、創業10周年を迎えた当行が、次の10年 においてさらに飛躍するための基礎を固め、持続的な成長を確保するための基本経営方 針である中期経営計画「NEXT 10」を策定いたしました。 「NEXT 10」は、 「 信用コストマネジメント能力の抜本的向上」「 、 資本効率性の徹底的追 求」、 「持続的成長の確保」、 「円滑な金融仲介機能の発揮」の4つの柱より構成されます。 すなわち、 「不良債権の早期処理、クレジットコストの安定化」、 「貸出ポートフォリオの入 れ替えによる運用利回り改善、調達コストの低減、ALM管理能力高度化による効率的運 営」を通じて、収益体質を向上し、財務基盤を強化して、信用力の改善に繋げるという中長 期にわたる成長循環を構築いたします。さらに、 「既存ビジネスの強みを活かした成長と 新規分野への挑戦」と、 「中小企業向け金融仲介機能の発揮と消費者金融市場への健全か つ積極的な対応」を、一つひとつの施策に落とし込み、実現してまいります。 当行は、リーマンショック以降の国内外の厳しい経営環境や、東日本大震災の影響などに より、連結ベースで直近二期連続の赤字となっておりましたが、2012年3月期連結中間 純利益は、信用コストが大幅に減少したことを主因に、前年同期比64億円増加して33億 円となりました。貸出金残高、預金残高ともに前年度末比で堅調に増加すると同時に、不 良債権比率も前年度末から改善いたしました。 ギリシャの財政不安に端を発する欧州市場の混乱が、我が国および世界の金融業界にも 少なからず影響を及ぼす中、業績の回復を果たせたことは、当行が、前年度までに過去の 不安要素を払拭し、次の10年に向けて成長するための準備が整ったことを示すものであ ると考えております。 当行は、これからも、お客さま一人ひとりの「Financial Freedom(ファイナンシャル・フ リーダム)〜お客さまをお金の心配から解放する〜」を実現するために、常に革新的で付 加価値の高いサービスをご提供し続けるべく、たゆまぬ努力を続けてまいります。 皆さまのますますのご支援を、これからもよろしくお願い申し上げます。 2012年1月 入江 優 取締役兼代表執行役頭取 最高経営責任者(CEO)
© Copyright 2024 ExpyDoc