第6回議事録 - 市立加西病院

第6回市立加西病院経営評価委員会議事録
○
○
○
日時 平成24年1月12日(木)14:00~15:55
場所 市立加西病院 講義室
出席者
(評価委員)
委員長
明石 純
副委員長 小野寺 芳伸
委員
植田 浩司
委員
高橋 宏和
(事務局)
事業管理者兼院長 山邊 裕
看護部長 藤原 早百合
薬剤部長 宇野 敏弘
事務局長 西脇 嘉彦
総務課長 西脇
親
医事課長 斉藤 祝治
用度管理課長 志方 信之
総務課経営係長 千石 忠正
総務課
竹内 公一
(事務局)
本日は大変お忙しいところ、また寒い中お集まりいただきましてありがとうございます。
第 6 回の市立加西病院経営評価委員会を開催させていただきます。この会議でございますけ
れども予め配布させていただいておりますように当院の中期経営計画に基づき進めておりま
す病院の事業・経営状況をご検証・評価をいただきますと共に、市立病院の将来の目指すべ
き姿と言いますか、病院機能の充実強化、また経営形態についてご議論いただいて、参考に
していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
それでは式次第に基づきまして事業管理者であり、当院の院長でございます山邊よりご挨
拶を申し上げます。
(院長)
お忙しい先生方に加西病院のためにお集まりいただきましてありがとうございます。本年
は加西病院にとりましては、電子カルテ導入と、この 2 月に 3 回目の病院機能評価を受ける
という事で、非常に慌ただしい、職員にとりましては大変ストレスの多い 1 年間でございま
した。電子カルテの導入につきましては、病院の仕組みの変更に繋がるものでありまして、
実際入れてみて良かったなと思う点もありますし、新たに人的な力を取られてしまうという
点もありまして、プラスマイナス両方あります。
私自身の評価としては導入して良かったと考えております。そのような改善を西村市長さ
んはサポートしていただき、一層病院の充実が得られるものと思っているところです。その
ような明るい面があり、一方では昨今の社会的な変化に伴う病院への思いやりの欠けた行動
も見受けられます。そんなストレスにもめげず市民の方たちに良い医療を、また自分たちの
働く場としてやりがいのある医療を目指して頑張ってくれてる職員のおかげで、病院として
元気に活動できました。本委員の先生方のご意見も多々役に立っております、本当にありが
とうございます。本日もまた建設的なご意見をいただけますように期待しております。あり
がとうございます。
(事務局)
ありがとうございました。続きまして開設者であります西村市長より挨拶をお願いします。
1
(市長)
こんにちは、加西市長の西村でございます。私は 6 月 17 日に就任しております、第 5 回が
7 月 28 日に開催しておりましたのに私失礼しておりまして、本来そこでご挨拶申し上げるべ
きところなんですけれど、大変遅れました事を冒頭お詫び申し上げます。
先ほど開設者という事でご紹介いただきました。開設者としての責任をしっかり果たして
いきたいという思いでおりますので、まず冒頭、病院が健全に運営される事、本当にその最
終責任を負っているという事は重々承知しているという事を、まず申し上げたいと思います。
そして改革プランができまして、その検証と評価のために、明石委員長はじめ委員の皆さん
に大変お世話になり、ありがとうございます。また、病院の事業管理者の山邊医院長はじめ
病院の職員の皆さんには、最近市民の皆さんの加西病院に対する評価も大変上がっておりま
すし、経営的にも順調に改善、向上してきていると思っております。それも山邊院長の方向
性、考え方のすばらしさ、そして幅広い識見を持っておられてリーダーシップを発揮されて
いる、何よりも人間性豊かなすばらしい人と人との繋がりを大事にされるというところで、
そういうふうになってきていると私も思っております。
冒頭言いました開設者として、その私の責任である預かっておる範疇の事は精一杯頑張っ
ていきたいと思っています。地方公営企業法の 8 条で病院の事業管理者の責任という事が謳
われております。その中でいくつか謳われている事以外は院長の責任で、事業管理者がその
地方公共団体を代表するとなっています。私の任務は予算の編成、それから決算の承認、議
会に付議すべき事項、それから地方自治法に定められた過料を科すこととなっております。
非常に明解ですので、自分の権限外の事にとやかく言う気は全くありません。私は自分の責
任を果たしていきたいと考えていますが、その責任についてですけど、最近も少し病院長の
ご苦労も、大変願っておる事案がありまして、裁判に発展するのではないかということで、
直接その方も私に市長の責任はなんですかという事で来られました。それでいろんな話をし
たわけですが、最終的に自分は事象が加西病院の問題があると思っていると、その問題があ
るというふうに思っておるその病院の事業管理者を任命するのは誰ですかという事を言われ
まして、それは私ですと答えました。そしたら、どうされるんですかと言われまして、私は
先ほど言いましたように大変順調にうまくいっておりますと、事業管理者として今相応しい
方が事業管理者としてやっていただいておると思っておりますという事を言いました。
その関連で事業管理者も少し触れられましたが、市民の想いが加西市民だけではないと思
いますが、国民全般的にやはり少し自分という事中心の考え方がちょっと過ぎる面も少しは
あるのかなという事を思っております。そういう意味でやはりそれぞれのいろんな立場の皆
さんの心を思いやれるそういう市民が作る市にしていかなければならないなという事を一番
思っております。最近、西脇市の方で地域医療を守る条例が作られております。それは市民
の皆さんが自主的ないろんな議論を重ねられて、そして最終的に議会の方で決定されたもの
であります。条例を作れば良いということは全く思っておりません。やはり市民の本当に純
粋な想う気持ちがつくれていけないと思っておりまして、そのために病院の方でもフォーラ
ム等を何回も開いていただいてまして、市民の皆さんに現状を訴えられてどうあるべきかと
いう事も投げかけられております。
今後は病院の事だけではなくて全ての事について住民の皆さんとの意思疎通といいますか、
同じ想いを共有化していくという事が全ての事に大事だと思っておりまして、そういう考え
方で市政を進めていきたいと思っております。
病院経営の部分で予算という部分が私の責任の範疇でありますので病院長の方からも、実
は 5 月 22 日に選挙がありまして当選という事になったんですが、就任が 6 月 17 日という 1
か月近くという中でいろいろと他の事でもいろんな苦しい事もあったんですが、その間、院
長の方からは早々に病院の現状を説明したいという事で説明も受けておりますし、その後何
回か協議も重ねておりますので現状等、私なりに認識しておるつもりであります。
繰り出しについては、要望にできるだけ応えていきたいと思っています。ただ、平成 24 年
度についてはご説明申し上げたんですが、23 年 24 年が加西市全体として、今まで特に下水
道事業を急激に整備してきましたので、大きな借金を作ってしまいました。そういう事でそ
2
れは市民にとっては一番生活の基本的インフラが整備されたという事ですばらしい事なんで
すが、一方で一時的には大きな借金を作ったという事で、その償還ピークが 24 年が一番高い
という状況でありまして、ご要望には少しだけお応えできないというか、できれば 25 年から
要望を受けていきたいと思っております。
最後に私の任務という事の中で、北播磨医療センターが 25 年 10 月から開院されるという
状況が大変脅威でありますので、そういう事に対して病院長はもう早々といろんな想いを当
然持っておられて、そのための病院作りをしておられます。しかし非常に重大な要素であり
ますので、それに対して市の方も頑張ってできる事をやっていかなければならないなと思っ
ています。その中で病院長にはぜひ加西市立病院で骨を埋めていただくように私としてお願
いする事が、最大の市長としての大事な任務と思っております。
そういう事で自分の与えられた責任をしっかり果たしていきたいと思っておりますので、
今後ともよろしくご指導頂けますようにお願いして、少し長くなりましたけど加西市の病院
の開設者としての挨拶と致します。よろしくお願い致します。
(事務局)
ありがとうございました。続きまして明石委員長の方から挨拶をお願い致します。
(委員長)
委員長を仰せ付かっております明石でございます。この経営評価委員会は 6 回目という事
ですから 3 年が経過したというような事で、総務省の経営改革プランも半ばから終盤にかか
ろうとしているというような時期になってきたかと思っております。先頃、総務省の方も全
国の自治体病院を平均すると経常利益といいますか、繰入後の収支が良くなってきていると
いうような事でございますから、私がいくつかの公立病院に関与させていただいて、あるい
は北播磨等々、なかなか医師不足の地域等をみておりますと、経営を順調に改善されてきて
いるところと相変わらずなかなか厳しいという事で両極端になってきているんじゃないかと
いう印象を持っております。そういった中でこの加西病院は山辺事業管理者筆頭にして、あ
るいは一昨年の 12 月に全適用に移行されて全職員の力を結集していただいて順調に業績を
回復されたと非常に喜ばしい事だというふうに思っております。
先ほど、事業管理者と市長さんとそれぞれのお話をお聞きして、市民のための病院という
勿論病院本体の経営の改善あるいは医療の質の改善を引き続き努力いただくと共に、やはり
この加西病院の難しさというのは市民のための病院、急性期病院もしくは総合病院が一つし
かない、担当医が非常に少ないという事で、市民のための医療というのを考えないといけな
いという事がやはり難しいと感じた次第でございます。
こちらの加西市では患者さんの主張、これは全国的な流れではあるんだけれども、患者さ
んの主張が強くなってきてやや難しい対応を、一方別の自治体では病院を守る会・医療を守
る会というのが結成されている、これは加西市が良い医療を提供されているから加西病院が
んばっているから、いろいろ要求が強くなるんでしょうね。それどころじゃないと、病院存
続、市民病院存続してもらわなかったら私たち困りますという自治体では、何とか存続して
くださいという市民活動が生まれてくるわけですよね。そういう意味では加西市民というの
は、ある意味幸せだという事も言えなくはないかというように感じた次第です。あとは病院
は広報を熱心にやっておられますので、病院が自ら広報する事も重要なんですが、やはり市
であったり、あるいは第三者のいろいろな団体なり企業なりに巻き込んでいただいて、加西
病院というのはこう言う医療を進めようとしているんだと、こういう改善をしようとしてい
るだとか、市も含めて第三者からも広報ができるようなそんな活動をやっていただければ良
いのかなというように感じました。
それからもう一つは医療の提供体制です。やはり病院、医療というのは、急性期だけでは
なくて亜急性期・回復期・慢性期と、慢性期のそこから先が介護なんですね。ですから加西
市の場合、急性期病院と介護の間の部分が亜急性期・回復期・慢性期医療をなかなか市の中
だけでは提供できないとなっておりますので、これはなかなか難しい問題ではありますが、
どのように解決していくかというようなこと、市民のための市民病院、その周辺部のいろん
3
な医療提供体制が大きな課題になってくるかなというように思っております。
いずれにしても市民病院そのものは大変頑張っていただいておると思っておりますが、勿
論、中にはまだまだこれから改善いただかないといけないと、あるいは改革プランの中でま
だ進行が遅れているというところもございますので、今日は委員の皆さん方、どうぞいろん
なご意見いただいて、少しでも改善はていければと思っておりますので、よろしくお願い致
します。
(事務局)
ありがとうございました。これで大変申し訳ないですけれども、市長が急な公務が入って
おりますので、ここで退席させていただきます。
それでは次第の5番の議事に移りたいと思います。議事につきましては委員長の方から進
行の方をよろしくお願いしたいと思います。
(委員長)
早速議事の方に入りたいと思います。1番目が平成23年度改革プランの取り組み状況と
いうことで、資料は予め委員の皆様には渡っていると思いますので、事務局の方で説明をお
願いします。
(事務局)
それでは状況改革プランの項目の取り組み状況についての中間評価ということで、上半期
の状況を報告いたします。
事前配布させていただいていますので、個々の説明は省略させていただきますが、自己評
価でC評価(未達成)としているものを中心に、補足説明させていただきます。
まず、資料 9~10 ページ固定資産売却ですが、20 年度からの積み残しの 1 戸については、
前回の委員会で、市が、市の遊休資産のともに入札することで話を進めていましたが、市長
の交代もあり、現在市と調整中でまだ実施できていません。
また、23 年度以降の 1 戸建、10 戸売却計画についても、計画時に比べ、医師が増加して
おり、入居状態がほぼ満杯状況ですので、計画より遅れると見込みです。次年度では、病院
の所有の寮があるのですが、老朽化が進んでおりますので民間物件の借上げを行い、入居者
の方(入居者4名)に借上げ官舎の方へ転居していただく方向で進めています。今後も、医
師の意向を踏まえながら官舎の整備拡充を進めていく予定です。
次に、12 ページの業務委託の推進ですが、改善指標は、リネン、清掃、警備等の包括委託
を目論み、約 3%削減 12,000 千円を予定していましたが、安かろう、悪かろうの現象で、病
院業務にも支障があったことからも業務委託の推進が困難な状況にあります。今年度の新た
な業務委託については、かねてから患者さんにご不便をかけている駐車場問題の解消に向け、
駐車場の誘導や正面玄関での患者の乗降補助を10月から試行、12月より委託実施をし、
駐車場の混雑解消や事故防止に努めています。
次に 14 ページの人事評価制度の導入でありますが、評価のとおり進んでいませんが、今後
も、先進地を調査し研究を加えながら、事業管理者の判断、指示によりにより検討していき
たいと思いますが、チーム医療を推進する上で、職員のモチベーションを高めつつ不公平感
の生じない人事評価を目指していきたいと思います。
次に教育研修の充実ですが、例年 10 名程度の資格取得があるのですが、今年度の上半期で
は、内科 1 名の取得のみとなっています。これについては、臨床研修指導者の取得を、各科
の先生方にお願いしておりましたが、どの科(産婦人科を除く)の先生も取得されているこ
とや、また今年度は、電子カルテを導入の時期ということもありましたので、先生(医師)
に時間的な余裕がなかったことも資格取得者が減少した要因の一つでないかと考えています。
以上でC評価の補足説明を終わらせていただきます。
(委員長)
ポイントだけ説明いただきましたけれども、それ以外のところについても、全体的に目を
4
通していただいているかと思いますので、順番に、あと植田委員の方から事前に質問がでて
おりまして、これは後でまとめて病院の方から説明をさせていただきたいと思いますので、
まず、改革プランの進行状況について1ページから医療の推進7ページの中盤くらいの1の
項目のあたりで何かご意見はありませんでしょうか。
(委員)
院長先生の方から電子カルテのお話がありましたが、マイナス面あるいは課題について、
具体的にはどのような事をお考えでしょうか?
(院長)
マイナス面についてはやはり操作に時間を要するところがありまして、マンパワーが要る
ことが課題だと思います。
(委員)
コスト的な負担は当初に予想されていたものと比べてどうでしょうか?
(院長)
予想通り大きなコスト負担ですが、そのことの経営的なインセンティブが診療報酬面でほ
とんどないのが辛いです。
(委員)
ランニングコストが予想以上にかかることが電子カルテ導入にあたって往往にして見受け
られるといわれていますが、どうですか。
(院長)
ランニングコストについてはシステムエンジニアリングとの委託契約が主たる部分です。
(委員長)
電子カルテ導入に伴うコストアップはこの 23 年収支見込みの中には特に出てこないので
すか。
(事務局)
これにつきましては 4 条の設備の方でして、収支の方には出てきません。
(委員長)
ランニングの方、メンテナンスの方は従来のオーダリングのシステムと変わってないとい
うことですか。
(事務局)
若干増にはなるのですけど、大幅な増にはならないということです。
(委員長)
それに見合う業務の効率化で増収が図れるかということですね。
(院長)
業務の効率化というよりも、やはり医療のレベルアップだという気がします。
(委員長)
質の共有。医療内容の充実ですね。
(院長)
5
チーム医療の充実だとか、患者さんの病態把握ですね。広い範囲に目が届きやすいという
ことがあります。それが経営収支の改善につながるかというと、ならないなと思います。
(委員長)
医師なり、看護師の手での記録がなくなって、その分治療なり看護に集中できるというの
まではなかなか難しそうですか。
(院長)
紙で書いていたものが、キーボードに変わるだけなので、何も効率化しません。
(委員長)
では、共有がスピーディーになるということですか。
(院長)
はい。
(委員)
前回か、前々回に院長先生がT字型の病院を目指すと言っておられました。その通りだと
思います。最近湘南鎌倉病院に行きました。徳州会なのですけど、湘南地域の総合病院で、
抜けのないT字型病院でした。申し訳ないのですけども比べてしまいました。加西市民病院
は院長先生が内科だし、昔、外科の黒川先生とかがおられたので、内科、外科ともそこそこ
充実していると思います。くも膜下を発症したり、心筋梗塞を起こしたら、助かるのだろう
かと思った時に、1 ページ目と最後の専門医の取得で脳外科にしろ心臓外科にしろ開設する
としたら、24 時間の緊急の命にかかわるとこなので、たくさんのスタッフが必要で、難しい
かなとは思いつつ、そこをたとえば西脇病院とか、心臓はどこかわからないのですけども、
そういうところとの連携について、せざるをえないとは思うのですけど、医療の質という意
味でどのように考慮されているのかとお聞きしたいのですが。
(院長)
総合性を目指すうえで特に緊急の患者さんに関する診療科として、脳外科は大事なところ
です。私たちの病院は心臓内科は充実しているのですが、ペアを組む心臓外科がないことも
体制の薄さになっています。しかし外科系の診療科の新設を考える際は、手術患者が一定数
存在しているかが前提となります。そういう面から言いますと、脳外科は西脇病院ひとつで
北播磨圏域全部が足りていますし、心臓外科は北播磨では三木市民病院が唯一の施設ですが、
それでも手術症例が足りない状態です。これら二科は、今のところは加西病院としては手を
出しにくい状況であります。
(委員長)
今のT字型というのはなかなか、重要なことなのですが、急性期が、一般急性期と高度急
性期に分れようとしていると、厚労省の施策ですが、まだ、高度急性期とは何かという明確
な定義もないわけですが、そのあたりはどうですか。事業管理者としてどちらを目指される
のでしょう。
(院長)
今、厚労省が言っている高度急性期というのは、高度急性期ではなくって、高度医療病院
です。最高レベルの医療技術を提供する病院です。私たちのように地域医療を担う病院とし
ては、投資に見合う患者がいないと思います。ネーミングが不適切で、これを地域の急性期
医療と一緒にして議論すると混乱が生じます。
(委員長)
高度急性期か一般急性期かというと一般急性期の方、高品質、高度な一般急性期の方とい
6
うところが進むべき方向じゃないかという、他の自治体病院を出すのはあまり良くないかも
しれませんが、明石市民病院では、今言ったような高度急性期か、一般急性期か、高度な総
合病院を目指すべきだと、要するに総合性が高いっていうことで、高度急性期病院っていう
のは極端な例が大学病院でして、循環器内科でも 1 つ1つが独立している代わりに、それぞ
れのパーツパーツが全国でも最高水準の医療を提供するという役割ですから、こちらの市民
病院は総合性ということで、高度性を発揮すると言いますか、そういう点を目指すべきでは
ないかというように考えているんですが。
(院長)
私たちの目指す総合病院というのは、院内の各診療科部門が密に連携して総合力を発揮す
る病院です。
(委員長)
私が、百貨店の平場というのですが、フロアにいろんなブランドが並んでいますよね。周
りに並んでいるのがこうブランドショップですよね。高度な平場を目指すべきだと、大学病
院をはじめ高度急性期はそれぞれ専門ショップの集まりですよね。高度専門店の集まりだと。
市民病院は総合性ですから、高度な平場。ですから、洋服はどこのブランドでネクタイはど
このブランドで、Yシャツはこちらだとか 1 つのところで選べるわけですよね。ということ
は、それがチーム医療になりますので、高度な平場みたいなですね。それを目指すべきじゃ
ないかなと思って、そうすると今の植田委員のご質問であります、症例数が少ない心臓血管
外科であったり、脳卒中であったりは、北播磨、東播磨で1つか2つか、正にその診療科に
おいては、高度急性期を担う病院を決めて、そこに送るというのが妥当な流れじゃないかと
思います。
(委員)
3 ページですけど、
地域医療のデータを見ますと若干救急が落ちてきているんですけども、
環境の変化とかどういう要因がありますか。
(院長)
これは救急隊の搬送数は増えているのですけど、軽症の救急で来るコンビニ受診が減って
きているせいだと思います。
(委員)
前の医療機関の救急体制の受入れが整ってきているという状況でしょうか。
(院長)
要素として大きいのは、たぶん一度大きく落ち込んだ加古川市民病院の内科が回復してき
たせいではないかと思います。
(委員)
かなり遠方の方から救急隊が到着したようなことは、大分なくなったのでしょうか。
(院長)
姫路からは未だに多くの救急搬送があります。中播の救急は崩れたままだと思います。加
古川からは来なくなって、加古川の体制は充実したと感じています。
(委員)
だいたいこのくらいの数値が本来、この辺の今の状況の数字、前がちょっとオーバーだっ
たと解釈していいですか。
(院長)
7
地域医療崩壊が 19 年、20 年あたりでピークになっていたと思いますので、そういうとこ
ろの影響が出てきていたと思います。
(委員長)
入院が 101 人減っているという、これは救急からの入院ですね。
(院長)
平成 23 年度は先ほども話に出ましたけども、電子カルテ導入のために診療制限をやりまし
た。その影響が出ていると思います。8、9、10 月あたりはかなり減っていましたが、11、12、
1 月は患者さんが増えています。
(委員)
災害時のことなのですけども少し教えてください。
法的な意味での災害拠点病院ではないわけですが、市民を守る拠点ですので、災害時どこ
までこちらの病院でやって、例えば加古川医療センターのような法的な災害拠点病院との連
携を具体的に準備されているかということ、それから大震災があった時に電子カルテの脆弱
性というものが言われましたけれども、データが全部飛んでしまう、そういった災害時に電
子カルテが使えなくなったり、あるいは、計画停電の時に電子カルテのバックアップ等につ
いて計画されているかどうか。
(院長)
前半は私から、後半は医事課の斉藤の方から答えていただきます。
災害時の医療については、毎年災害医療訓練というのをやっていまして、マニュアルも整
備しいてます。兵庫県においては災害が起こった時に消防隊が全県一区で受け入れるという
体制をつくっていますので、無秩序に患者さんが加西病院に入ってくるという状況ではなく
なっています。
私たちの病院で何人引き受けられるかを問われて、それを答えておけばそれだけの患者さ
んがやってくるという仕組みです。重症度もトリアージされて搬送されますので、予期せぬ
地域的な災害に対する対応という面でも準備ができていると思っています。
(事務局)
電子カルテ等停止の場合ですけれども、故障があって半日くらい今までもストップしたこ
とがありましたけれども、今までの伝票を残しておりますので、それをマニュアル化して電
子カルテがストップしたときは伝票で診療するというようなことはもう構築されていますの
で、大丈夫だと思っています。
(委員)
極端な例で恐縮ですがデータが全部飛んでしまった事例が大震災の時にありまして、全部
ハードディスクも流されたという時に、他県の病院とのバックアップ体制や拠点を持ってい
たら良かったということですから、そういったところについてはいかがでしょうか。
具体的な話ですが、昨年の 7 月の東洋経済の記事を参考にしてください。
(参考:東洋経済 2011 年 7 月 23 日号 『SOS!日本の医師・病院・診療所が危ないニッポンの
医療』
)
(院長)
データの共有は、今からクラウドコンピューティングのような事業展開をされる会社が出
てくると思いますが、まだ現実的にはとても少ないだろうと思っています。データのバック
アップは院内に限られた対応になっています。
ただ、北播磨の中で北はりま絆ネットという地域の IT 連携がスタートしているところであ
ります。これは診療所の先生方が病院のデータを参照できる仕組みですが、病院間でもその
仕組みを共有しようということで進んでいます。患者の膨大な情報を病院でお互いに預け合
8
うという意味ではないですが、1 つの病院で診療ができなくなった時に、その病院の電子情
報を他施設が参照しながら医療できる体制ができつつあります。そういう面では本地域は先
進的ではないかと思っています。
(委員長)
私の方から 1 点だけ 8 ページのDPC導入に使われている平均在院日数ですが 20 年度 15.3
日から 22 年度 13.4 日、23 年度が 14.7 日ということで 2,3 年前のレベルに戻ってしまった
というようなことで、この原因は主に先ほど言われました、電子カルテ導入の 2,3 ヶ月間の
新入院の抑制ということが関係していると思うんですが、問題はこのコメントですね。平均
在院日数は若干伸びているが概ね達成の範囲内と判断していると。コメントはこの平均在院
日数が一時的に 23 年度伸びるのはやむを得ないと思うんですが、理由がありますので、ただ
まあ、若干伸びているが概ね達成の範囲内と判断しているというコメントはちょっと甘いん
じゃないでしょうかね。急性期病院は平均在院日数が 0.5 日でも 1 日でもですね、短くする
ということに、最大限の努力を集中しているわけですから、1 日延ばすということはなかな
か大変なことと思うんです。延びたとはいえ概ね達成の範囲とは、ちょっとコメントが甘い
ような気がします。
(事務局)
平均在院日数の目標が 14 日ということで 22 年度は 13.4 日という、これは非常によくでき
たと思うんですが、今年度につきましては 14 日前半というのが理想というのが 14 日という
のはコメントとしては間違いがあるのかもしれません。14 日前半くらいなので、後半の延び
もありますし、8 月 9 月はそういうので、若干影響がありました。
(委員長)
平均在院日数が 13.4 日まで下がってきたわけですから、本来でしたら 13.4 の横ばいか、
場合によっては 13.0 に近づくというのがコメントなのですが、今回電子カルテでの一時入院
受け入れ抑制があったので、やむを得ず若干延長、そういう表現がいいのではないでしょう
か。
(事務局)
そうですね、やむを得ずというコメントの方が正しいですね。
(委員長)
理由がはっきりしているわけですから。概ね達成の範囲内というのも前年よりも 1.3 日延
びているわけですから多少コメントの仕方の問題じゃないかと思います。
(委員)
12 ぺージの薬品使用効率の向上について、総務省の資料の平成 21 年度の分析ですが、薬
品使用効率について教えてください。投薬の項目と、注射の項目があって注射が全国平均と
類似平均だいたい同じくらいの規模の使用効率の数字と見比べるとだいぶ差があるので、現
在の薬品使用効率について、特に注射についていかがなものでしょうか。
(参考:総務省HP 平成 21 年度 病院事業決算状況・病院経営分析比較表)
(事務局)
DPCを導入しまして、実際に分析データとして、薬品使用効率は非常に綿密なデータは
持ってないのです。といいますのも、包括的な診療報酬になっておりますので、薬品に対し
てどれだけの入があるのかというのは非常に分析しにくい状態です。
あえて言うならば、出来高計算にしたならという想定のものなので、なかなか数値として
厳密な数値は出せないです。若干今年度につきましては、コメントも書いているのですが、
外来患者数が非常に激増いたしまして、使用効率は上がっているのは上がっているのですが、
厳密にこの数字ですかといわれると非常に出来高で数字を計算した数字ですので、その数字
9
もあくまでもアバウトな数字でして、非常にこの数字を信用されるとあっているかというと
非常に難しい数値です。
(委員)
言葉が足りなくてすいません。単純に同規模の病院とか全国の自治体病院の全国平均、注
射の項目の 93.4%と 45%差があったものですから、何か改善点があるのかなと思ってご質問
しただけです。
(院長)
使用効率というのは購入した価格に対する償還額に対する比率です。つまり、分母が購入
価格で分子が償還価格です。これが高いほど病院としては薬剤について経営的な効率が高い
という、そういうものです。これは薬価の抑制があれば、効率は悪くなってきます。年度が
進むほど効率は低くなる流れで、そうなっていると思います。その中で 112%が出ているのは、
本院の薬剤部が頑張ってくれているためです。
(委員)
注射の数字だったものですから、例えば救急対応を一生懸命しているところとか、無駄と
いうことはないですが、療養型の安定としたところと比べると、たくさん使わざる事をえな
かったり、あるいはデッドストックとか、余分のあるようにとっていたりすると償還される
分子の幅がと推測して伺ったのですけれども。
(院長)
どちらかというと、やはり業者との間の折衝の努力の部分が大きいと思います。
(委員長)
今回のこの経営改革プランのこの数値はよくわかるんですが 112.6 ですね。総務省の公営
企業年鑑の方の数字がちょっと高い。要するに今回の加西病院の分は 112 円の薬価の平均を
とると通常 100 円で購入した 12%、10%強の薬価差があるということですので、だいたい平
均的な病院の薬価差公立病院として、まずまずの数字だと思うんですが公営企業年鑑の方が
理解できないですね。薬は 122%ですから、注射 45%ということは 45 円請求するのに、100
円で仕入れているということですよね。
(委員)
私が想像したのは、あまりぎりぎりだったらいけませんので、常に余裕があるようにして
いると、そういう数字になってきたりとか、あるいは自治体病院の中には療養的な側面が強
いところもありますんで、そういうところでは、緊急で使われるような注射は少なかったり
するのかなという推測があります。
(委員長)
これは加西病院のデータで、注射の方は赤字というか、原価割れで購入しているというこ
とですよね。
(委員)
はい。何かヒントがあるのかということも考えられます。
(委員)
緊急ストックというか、使われなくなっているのが多いということですか。
(院長)
いやこれは、提出したデータの誤りがあるかもしれませんね。
10
(委員長)
公営企業年鑑の方は、ちょっと数字が。信頼性が低いという気がします。
(委員)
どういうふうに解釈すればいいのかなという質問だったんですけれど。
(委員長)
ですから、今回改革プランの進捗ということでは、ほとんど請求額に近い金額で購入され
たのが、10%強の薬価差ですと、ただ、20 年度の 124%の方が高く見えますが、薬価差とい
うのは診療報酬の改定を重ねるにつれて小さくなっていきますから、そのあたりを加味する
と非常に努力をしていると感じますね。
(委員長)
経営の効率化の辺りで 10 ページから 11 ページにかけて人件費の見直しというところで、
いくつかの業務を委託されているのですが、11 ページの上の方、これは病歴管理ですか、そ
れから受付業務ですね。これは臨時職員で対応しているので委託以上の効果が生じていると
いう事ですが、委託を取りやめて臨時職員に変更したというように捉えていいのでしょうか。
その際に単にコストの点だけで効果が生じているのか、中身というか委託職員よりも臨時職
員の方がうまく対応しているんですか。
(事務局)
コストの点だけですね。前回は委託をしておりまして委託から臨時職員に代えると企業さ
んの利益分の分が当然カットされるということで、受付業務ですので臨時職員でも対応でき
るということになっています。
(委員長)
22 年度から放射線委託を臨時にしたということですね。
病歴の方はどうですか。
(事務局)
22 年度からは臨時職員で対応しています。
病歴は、21 年度です。これは職員が退職したのですが、再度もう一度臨時職員として採用
という形です。
(委員長)
委託にするか臨時職員にするか検討されたけれども、臨時職員の方でいかれたと、受付業
務については一旦委託にしたけれども 22 年度から臨時職員にしたという事ですね。この辺り
がかなり重要なところでして業務委託に一旦したのだけれどもコストもそんなに下がらない
し、仕事の質があまり高くないという、むしろ臨時職員の方がいいのではないか、病歴の方
は将来プロパー職員にすると、全般的に医事業務をはじめとして過度な委託を縮小して、臨
時職員であるとかプロパー職員で入れ替えるという事によって人件費も下がるし、業務の内
容も良くなるし、それから特に加西病院に対するロイヤリティーというか帰属意識が外注よ
り高くなります。あるいはその方が長続きするというような事もあるので、是非ともこれは
考えていただきたいと思います。
それから病歴管理だけではなくてもう少し幅広く検討していただいた方がいいんじゃない
かとういうように思うんですが。
(事務局)
プロパー職員をずっと採用していこうという計画を 2 年ほど前からしていたんですが、こ
ちらの事務の方がちょっと遅れておりまして、24 年の 4 月 1 日からは 1 人を病院専門職で雇
用する予定です。特に医事課の職員には、そういう病院専門の職員を雇用する方が良いとい
11
う事で、徐々計画的にやっていこうとしております。
(委員長)
是非その方向でお願いします。
前回も申したかもしれませんが、全部適用というのは結構幅がありまして、限りなく一部
適用に近い全部適用から、限りなく独法に近い全部適用まで幅がありますね。一応制度上は
独自の人事給料体型を作ることにはなっているんですが、実際はなかなか難しいということ
で、一部適用から全部適用に変わってもそんなに変わらないという病院が多いんですが、独
法に近い全部適用をしていただいた方が経営の自由度が高くなって良い病院作りがスムーズ
にできるところがありますので、是非プロパー職員化するという事が一つと、これは当然人
件費に応じて、あるいは役割に応じてプロパーの正職員でも良いし、プロパーの臨時職員で
も良いし、プロパー化するという事、それから公立病院の一番の大きな問題になる過度な委
託です。委託が全く駄目なわけではないので、委託を少し減らしてプロパー職員に移行して
いくという事を是非ともやるべきだと思います。是非引き続きその方針でやってください。
それから先ほどの1人4月から採用されるという方は医事の方ですか。
(事務局)
一応事務職として、最後は事務のトップまで残っていただけるようなそういうような方を
採用しようとしております。
(委員長)
それはどれぐらいの年代を今考えておられないのですか、20 代とか 30 代とか 40 代とか。
(事務局)
新卒とか 1 年か 2 年経験のあるそれぐらいの年齢の方で募集しまして、昨年募集しまして
1 人の募集に 93 名の方が応募されて、試験と面接を行いましてその中から最終的に 1 名採用
することに決まりました。20 代半ばぐらいですね。
(委員長)
要するに何を申したいかと言いますと、独法化した病院、やはりプロパー職員に入れ替え
ようとしているわけですが、例えば 5 年間で 2 割、3 割、プロパー職員で入れ替わりプロパ
ー職員にしていこうとか、そういう計画を作ってやられていくんですが、要するに問題は新
卒から入れていってそういう人がリーダーシップを発揮するまでに 10 年 20 年かかるわけで
すよね。新卒を増やすのは良いのですが、その指導をする例えば課長クラスや係長クラスの
リーダークラスも一緒に入れないと、
例えば新卒を 3 人 4 人 5 人と採って教えていくならば、
新卒をいくら入れても、1 人 2 人と中堅職を入れないと教える人がないでしょうね。ですか
らその辺りも併せてご検討をいただいた方がいいのではないかと思います。
(事務局)
それも同時に募集をしたのです。どうしてもそういうすばらしい人材の方はこちらへ応募
されませんね。こちらから引き抜きに行けばいいんですけど、なかなか向こうからこちらに
応募していただくというはないもので、最初はそういう管理職手前の方の年代で 1 名応募を
かけてやったのですけれども、こちらの想いの方がいらっしゃらなくて、それは来年 25 年の
4 月にもう一度募集しようかなという考えで計画的にやっています。
(委員長)
それも引き続き中間の方、当然経験者のあるほど重要なポストですから、やはり良い人を
採用しないといけないのでじっくりと視ていただいて、是非医事であるとか地域連携である
とか病院の業績向上の中枢の部分ですよね、あるいは DPC とかですね、その辺り中心に是非
コアになる人の採用を引き続き考えていただきたいと思います。それから 4 月 1 日でないと
採用できないんでしょうかね。
12
(院長)
それはありません。
(事務局)
新卒とかそういう方を採用するのであれば、年度替りの方が。あとはそういう特殊な資格
がある方であれば、そういう月は関係なしに採用はできると思います。
(委員長)
もちろん適任かどうかというところがありますし、あればその時に採用するぐらいで考え
ておられた方が、周辺の自治体病院でも一部そういう事をやっているところもできてきてい
ます。
(委員)
オンザジョブトレーニングに加えて、紙の上での勉強ではありますけれども、病院経営士
といったような民間の資格が出始めていますから、いろんな知恵を使って育成するというこ
となのかなというように思いました。
(委員長)
点数の付け方の方で細かいことで申し訳ないですが、12 ページの丸 3 の材料費経費等の見
直しで、3 病院の共同購入で 1160 万ほど効率化したと、これは平成 19 年度との比較で 1,180
万安く買えたということで、ここ 2 年から 3 年ほとんど変わってないとのことですので、A
というのはどうなのかと思います。そもそも 1,100 万という水準が、ここについては他の病
院にも言わせていただいているんですが、1,100 万の効率化というものが十分かということ
ですよね、これは材料費ですから何億もあるんですかね、10 億ぐらいあるんでしょうか、年
間でもっとあるのですか。
(事務局)
診療材料費としては、5 億か 6 億です。
(委員長)
仮に 5 億として 1000 万、5 億であれば 2 パーセントですか、2 パーセントのコストダウン
が A だというのは、例えば企業とかあるいは民間病院とかで、コストダウンというと 5 パー
セントとか 10 パーセントとかそれぐらいの目標にしますので、2 パーセントで十分だという
設定の仕方がどうですかね。
(事務局)
当初の計画が非常に甘かったのかもしれませんけど、作った当初はこの一括購入というの
がまだ途中でありましたので、どれだけの効果があるかというのが非常にまだ分からないま
ま作ったプランというのも正直あると思います。
(委員長)
ですからまた途中で目標数値を修正していただいても結構です。
(事務局)
わかりました。
(委員長)
もう一つは、一番最後のページで材料比率が下がっていませんよね、31.6 から 22 年度に
30.7 に少し下がりましたけれども、こちらは医薬品も含まれていますから診療材料等だけじ
ゃないですか、この辺の材料比率も下がっていないと A とは言いづらいのではないかと思い
13
ます。
(事務局)
薬品費ですが、外来患者数が増えている関係もあると思うんですが、非常に薬品費が今年
度伸びていましてそれの影響もあるのではないかと思います。
(委員長)
ただ 31 パーセントという水準は、やはり低くはないですよね。27、28 パーセントとかで
すね、30 パーセント切っていかないといけませんので引き続きここは目標の修正なり、購買
努力ですね。
最後の 16 ページの医師を紹介業者を 通じた医師確保について、これはこれでいいんです
が、いろんな採用の幅を広げるということになるんですが、契約しただけで「A」というのは
どうなのかなと思います。契約して採用できれば「A」でいいと思うんですが、契約するだけ
は簡単にできますよね、これは 1 人でも採用して「A」ではないでしょうかね。
(事務局)
これは間違えていますね。
(委員)
院長先生が初めに住民の意識のお話をされましたが、患者さんの中には若い未熟なドクタ
ーに診られることをあまり消極的な方もいらっしゃると思うのですが、12 月の広報かさいで
臨床研修医を活性化するというようなことをお書きになっていらっしゃって非常に共感する
ところでしたが、その事を患者さんも同じように感じてらっしゃるかどうか、あるいは患者
さん側が研修医がいて病院が活性化していると思ってもらうためにどんな努力をされている
かについていかがでしょう。
(院長)
外来には救急以外、臨床研修医は出ていません。外来の患者さんはこの先生に自分を任せ
たいというように受診日を選ぶと思います。そのような外来には臨床研修医は出ていません。
病棟の方では指導体制になっていますので、指導医と臨床研修医が一緒に診ています。こう
言ってはなんですが、患者さんのところに繁々と通うのは若いドクターでして、そういう面
も加西病院の医療が良くなったという住民の評価につながっているのではないかと思います。
(委員長)
では時間の関係もありますので、植田委員から事前に、冒頭にやっても良かったんですが
なかなか重たい内容、重要な内容ですので後でまとめてということになりました。
(委員)
1 はもう先生に教えていただいたのでいいですので、2 から 4 ですね、投資する上でキャッ
シュフローはちゃんとありますよね。昨年一昨年どこか水道事業からちょっと借りたり、但
馬銀行からちょっと借りたりされた形跡があったんですけど、キャッシュフローはちゃんと
あるように最後は繰り入れ要求でいただかないといけませんよねという確認だけですから、
それは大丈夫ですと言っていただければ中身は別に結構です。
(委員長)
ではそういうことで順次、事務局の方からご回答を、一応書いてありますけれどもお願い
します。
(事務局)
それではお手元に配らせていただいております追加資料について、電子カルテの分は省き
14
まして、24 年の投資の内訳とですけれども、まず医療機器では書いておりますように手術用
の顕微鏡でありますとかセラッド低温プラズマ滅菌機等で、
予算の総額が 1 億 1100 万という
予定にしております。それから施設整備におきましては受水槽の更新工事あるいは手術室の
無停電電源装置の更新工事等々で 1 億 3000 万という予定で予算計上をしています。
キャッシュフローについては見ていただいた通りということであります。
それから 4 番目でありますけれども、4 番目については別紙 1 ということで上げさせてい
ただいております。まず 23 年度の繰入要求額につきましては、11 億 4946 万 6 千円でありま
して実務繰入額は 6 億 2000 万という金額でした。24 年の要求額は、12 億 6478 万 8 千円と
いう額であります、冒頭市長の方の挨拶もありましたようにご支援をいただくということで、
今年度の繰入額よりは若干積んだ形の繰入金を出していただくという予定です。
院長先生と事務局長が再三市長に出会いに行き、要求しておりまして、いくらか 23 年度プ
ラスαということで返事は聞いています。
5 番目の遊休施設の活用見込みと 6 番目の高齢者対象で医療から介護への緻密なシステム
の構築ですが、今回今日開催するにあたりまして、担当課の方に出席をお願いしていました
が、事務サイドの方から説明をしておいてほしいということで聞いております。
まず遊休施設なんですけれども、病院自体も医師住宅でありますとか寮とかいう土地建物
を持っています。それに加えまして市の方でも、例えば消防本部跡地等の土地を持っていま
す。そういうものを介護保険の事業について活用できる施設としてどうかということで、病
院の方はそれを売却することを考えていますが、長寿介護課という担当課では、介護保険事
業の何かで活用できないものかなということで、この度計画を立てるにあたりまして考えて
いただいたんですけれども、現在、市の遊休施設を利用することは現況で土地建物を使って
ということでは考えられないという返事をいただいております。
以前から加西市は在宅介護というので高齢者保健福祉計画なり介護保険事業計画を立てて
きたんですけれども、その中で地域でできるだけ小さなデイサービス風なサロンを各町なり
各地区でしていただいたらなというようなことを進めておりまして、そういう市の例えば大
きな施設を介護施設に替えてということではなくて、身近なところで歩いていけるような事
業をしていくというようなことをしてきましたのでそれを継続していくという方針なのかな
と思っております。
それから 6 番目については、
高齢者保健福祉計画と第 5 期の介護保険事業計画については、
24 年度から施行ということで現在パブリックコメントを募集されているところです。2 月 7
日に最後の策定委員会を開催されて 3 月 6 日に上程して 4 月 1 日からということで現在進め
ているところということであります。
病院退院後の行き場についてなんですけれども、別紙の回答に書いてありますように策定
委員会でも議論になりましたよということで書かれております。しかし結局結果としては介
護施設ではなかなか受け入れができないということでありますので、事業を行う病院が必要
ですよと、それがないということでありますので病院としても訪問看護をせざるを得なかっ
たという経緯があります。
この度の計画の中でどういうことがポイントかと言いますと、地域密着型の小規模多機能
居宅介護に訪問介護等を組み合わせて複合型に移行すると、それから地域密着型の介護老人
福祉施設の入所者生活介護ということで 29 床設置しますということで、在宅サービスを充実
して、それに対応をせざるを得ないのかなというような計画で現在進められているというこ
とであります。以前に当時の副市長が加西市で療養型の医療施設を整備していったらどうか
ということで、検討をしますということで言われておりました。県の方に問い合わせたとこ
ろ、なかなか県が策定する医療計画というのがあるんですけれども、それについて整備され
るということでありますけれども、現行の計画においては上がっていないということで、時
期の見直しにおいてもこの北播磨の圏域というところでは既に充足していますよということ
から、新たに整備されることは難しいという回答を得ています。皆様のお手元に高齢者保健
福祉計画と介護保険事業計画の現段階での案、これは市のホームページにも出ているんです
けれどもお配りしております。この 102 ページ、103、104 ページの辺りが回答部分、次の
計画に挙げられているところという部分になるかなと、今現在パブリックコメントを募集さ
15
れておりますので、いろんな形でご意見を聴かせていただき、それを担当課の方へ伝えさせ
ていただきたいと思います。
それから裏側に参りまして医療・看護の質の向上ということで、これは院長先生の方から
先ほどありましたけれども、医師の数については別紙の 4 に入職・退職ということで具体的
に書いています。22 年度から 23 年度にかけまして 10 名の医師が退職して 15 名の医師が来
られたということで書いていますように、勤務医は必ずローテーションにより退職していく
ということになりますけれども、その後どう補充するかが医師確保にも繋がります。医師数
の増となったのは産婦人科と神経内科です。
診療機能といたしましては CT、MRI、血管造影などの画像診断の向上が著しいという状況
にあります。個別の領域では循環器の血管形成術用の対処が増加しました。それから急性心
筋梗塞の緊急血管治療も増加しているという状況にあります。マタニティセンターにつきま
しても分娩数が増加し続けているということで、市長の言われております 5 万人都市の実現
というのに病院も貢献できているのかなと感じています。
最後に看護師の確保と看護の質の向上ということなんですけど、過去についてはここ数年
募集してどこの病院も看護師不足が言われておりますがそんな中、こちらは 100 パーセント
確保できているという状況にあります。その充実したことによりまして教育体制の充実であ
りますとか認定看護師をはじめとする資格取得、研修参加への支援、訪問看護ステーション
の立ち上げ、医療安全担当者の配置ができております。通常の全国の看護師の離職率は、平
均が 11.2 パーセント、新人の看護師については 8.6 パーセントという数字でありますけれど
も、加西病院の場合は離職率は 5.7 パーセント、新人の看護師については 0 パーセントとい
うことで非常に働きやすいやりがいのある職場ということで、皆さんに安心して働ける、そ
して質の高い看護を提供できるというような病院になっているという非常にうれしいことが
ございます。
それから看護師、女性の医師の方についてやはり働きやすいということで子育て世代にな
られた方々については院内保育園を開園しております。23 年度で土日を試しに一回やってみ
ようということで開園を試みました。それから時間の拡大でありますとか、そういうことに
も取り組みましてできるだけ働きやすい職場作りということに取り組んでおります。24 年度
からはできましたら全て土日開園ということで、より働きやすいというようなこと、そこら
辺りにも心配りをしていきたいと思っております。非常に簡単になりましたが、以上で説明
を終わらせていただきます。
(委員長)
どうもありがとうございました。何か質問等ありますか。
(委員)
当事者がいないからあまり質問しても病院の人たちに申し訳ないのですが、この書類 2 つ
を見ると、出来栄えの差が全然違うというのが、誰が見ても分かると思います。
さすが病院の方々は人間の生身を扱っておられるので待ったなしの真剣勝負の意見書を書
かれているけれども、
長寿介護課はこんなものを経営評価委員会に出すことを市長が見て OK
した書類かと思ってしまうぐらいふざけた書類で、ちょっとがっかりしています。
伝言していただけるのであれば、この市民病院に急性期が済み、慢性期状態で、あとは介
護施設なりにお願いをする人たちがたくさんいる状況にも関わらず、在宅のケアを長寿介護
課が方針として書けるのかなと、家で介護できるぐらいだったら市民病院から退院させて家
で介護しているはずで、それができない家庭的な事情、経済的な事情が絶対あるはずです。
にも関わらず在宅介護でと記載されること自体が、ちょっと行政マンの結論としてはおかし
いと思いました。
計画書の 102 ページから 104 ページのところに最後は議論がいくと思うんですけれども、
加西市全体で、どういうところにどういう人がいて、どういう年寄りがいるのということ(健
康状況、経済状況、家族状況)、それに対してどういうロケーションをレイアウトするのか一
切書いてない、ないよりはましかなとは思いますけど、そういうところもきっちり計画しな
16
いと加西市の年寄りは路頭に迷います。
年寄りは金を持っていると言いますけど、加西市は持っていない人の方が多いはずですよ。
農業やっていた人とかそういう人たちの年金というのはそんなにたくさんありません。私の
親は公務員でしたので、遺族年金をもらっているためにそこそこの介護環境はできるんです
けど、できない人はたくさんいてて、且つ子どもが外に出て行ってしまっていると帰ってこ
ないという年寄りもいます。そういう人たちの実情を見ていながら、こんなもの書けたなと
思ってちょっと呆れているんです。これで市長が目を通してこれで出せやというのであれば、
もう論外かなと思って、おられたら言うつもりでいたんですけど、帰られたんで仕方ないで
すけど。医療と介護はセットですから、努力資料が一つも書いてない、こうしたいからみん
な助けてよという熱意が感じない、スピードが感じられないのでちょっと残念、久しぶりに
見る残念な書類です。
(委員長)
これはどうでしょう、次回この長寿介護課から出て来ていただく、もしくは市長さんも何
とか参加いただくということは可能なんでしょうか。
(事務局)
既に計画が策定されてしまっている後なんですけれども。
(委員)
もう一つ言うと、ラヴィ加西、健康福祉会館の会議室などガラガラですよね。健康福祉会
館にも関わらずお年寄りの介護も、訪問介護してみたり、食事を提供してみたり、彼らは彼
らなりに最大限にやっているところはあって、彼らのやっているところは非難しません。
加西市にとって重要な案件ですので、医療と連携して、こういう施設をフルに活用するリー
ダーシップが必要です。介護予防は、今一生懸命、
「いきいき」や「あったか」やいろいろさ
れているので良いと思うですけど、医療を一回経た後の介護について、トータル的な解決策
がないのが問題。しかも認知の人たちたくさん出ていますし、お金持ってない人もいるでし
ょう。地域地域には介護施設が一つずつあっても良いぐらいの状態に加西市はなっていると
思うんです。残念ながら、そういうところも踏まえると、在宅介護できない高齢者の保護が
しっかりできてない。漸く案として出ているので、それは評価しますけど、まだ文章ですか
ら早くやらないと市民病院は年寄りで溢れかえってしまいますよ。ということを言っておい
てもらえたらどうでしょう。
(委員長)
場所とか施設とか、より具体的なものにしてください、そういう要望ですよね。
(委員)
そうして県にいって県が駄目だったら、県にも頑張ってお願いに行くとかそういうシナリ
オをね。具体的なものを早くやらないといけません。
(事務局)
この改革プランの中の取組で、そういう項目が若干急性期病院の後の受け皿ということで
今意見を言われているんですけれども、それをこの評価委員会の中で議論すべきとこころか
と思います。
(委員長)
そうですね、直接県には別ですけど、関連はしますので先ほど山辺事業管理者のこの病院
の加西病院の将来戦略というのは、急性期機能の維持しなければ医師が集まりませんよと、
医師が来なければ市民病院としての病院は成り立ちませんよと、医師を集めるためにはやは
り急性期機能を維持しなければいけないと、それが延いてはまた市民病院の成熟ですから、
中途半端に慢性期医療をやるべきじゃないと、慢性期医療をやっちゃうと医師がまた来なく
17
なって病院そのものの市民病院としての意味が無くなってしまいますよということは、市民
病院の充実と急性期病院としての充実、それから先ほど冒頭に言いましたけれども市民のた
めの急性・慢性期・介護のその全体的な提供とセットになってるわけですね、その全体的な
提供だけで言えば、この市民病院の将来性も危うくなるわけです。
(委員)
市民の人たちは、市民病院が死に場所やと思ってるんですよ。だから入院したら最後まで
面倒を見てもらえるものだと加西市の市民の人たちは半分以上の人たちは思っているんです。
残念ながら、違うんですけど思っているんです。そこを山辺先生はやさしい人だから無碍に
は出そうとはされてないとこはえらいなと思うんです。そうは言えども経営者ですから、出
ていける人は出されていると思うんですけど、そういう人たち、そういう人の家族の人たち
から、ちょっと市民病院変わってきた、ドライになってきたと言う人もちらちら聞こえてき
ています。それは違うだろと思いながら聞いているんですけど、そこはやはり、慢性医療に
ついての評価委員会の範疇として少し提言しておかないと、範疇じゃないだからあんたら議
論するなと言われたら、少しそうですかとしか言いようがないですけど、それは加西市にと
っては不孝だというような気がします。
(委員長)
長寿介護課の方は直接的な検討内容じゃないということで出席されないという、そういう
ことなんですか。
(事務局)
どちらかと言うと病院の経営の評価委員会ということでありますので、介護保険事業計画
なりというのと直接的な何と言いますか。
(委員長)
ただ加西病院を良くするためには、受け皿をしっかりしていただく必要があるのでそうい
う点からもうちょっとオブザーバーとして参加していただくとか、できれば市長さんがこれ
に関して出席いただくとか、そういうことは難しいでしょうかね、勿論この計画は固まって
るんですけど、これが固まったとはいえ、まだまだ中身を当然進めていかないとならないん
で、何らかの参考にはなるんではないかと思うんですが。
(事務局)
以前もオブザーバーとして副市長とか市長が参加されましたので、明石委員長の方からそ
ういう出席要請があれば出席されると思います。
(院長)
今、植田委員の言っていただいたような事を市の担当部局に聞いていただきたいなと思い
ますね。加西病院がある程度、介護的なことを引き受けざるをえないという状況になってい
るのは、県の医療病床の計画上、今後も続かざるを得ない環境がありますので、そこの部分
をこのまま市として甘えていっていると病院医療は破綻するだろうと思います。それを解決
するためには市が本気になって在宅医療に取り組まないと、慢性期の医療病床を作れないと
いうことが県の見解としてはっきりとしている以上、他に方法がないわけですから、行政が
どのくらい本気になって加西市の在宅医療に取り組むかという事を具体的な政策を決めてい
くしか仕方がないと思っていますので、そういうことを次回、議論の内容として市の方に聴
いていただけたら良いと思います。
(委員長)
そこはなかなか市の福祉系の方は、病院とこれだけ関係が深いというのは分からないかと
思いますので、可能でしたら是非オブザーバー参加していただくようお願いします。
18
(委員)
分かっているんだけど、役人として甲斐がないんでしょう。そこは政治家の市長さんに少
しやってもらわないと、これはたぶん解決しない。
(委員長)
では一度、局長さんの方で調整していただけますでしょうか、オブサーバー参加していた
だけるか。
この計画については、今おっしゃった事を伝えてもらったらいいですね。
(委員)
はい。
(委員長)
それからもう一つは、冒頭に申しましたけれども医療と介護の連携も重要なんですが、医
療の中で回復期と慢性期との連携が必要なので、もちろん在宅も必要なんですが、それだけ
では限界があるので施設での回復期、慢性期、回復期にある人の病院と医療の療養型の病院
ですね。そことの連携は当然加西市にはないので周辺の自治体の民間病院となると思うんで
すが、そこは現実的には病院単独でできることとしては、そことの連携をより強力に進めて
いくと、なかなか慢性期よりの病院は満床が多くて取ってくれないところが多いようですが、
いわゆる構法連携ですね。それを徹底的にやっていただくという努力が必要なんじゃないか
なと思います。
(院長)
地域医療室の機能になると思います。非常に頑張ってくれている部門なんですけども、山
中室長の方からそこら辺りの今後の見通しについて説明をお願いします。
(事務局)
市内で医療療養型等はないんですけども、比較的近隣の医療療養型の回復期病床も含めて
受け入れはスムーズにいっていると思います。一病院につきましては、ほぼ 45 パーセントぐ
らいが加西病院からの患者さんという病院もありまして、回復期病床につきましては待ち期
間は約 2 週間ぐらいで決定的な状況です。
(委員長)
待ち期間が 2 週間というのは、申し込んでからでしょうか。
(事務局)
そうですね、調整を始めてから 2 週間ぐらいでは融通が効いていると思っております。医
療療養型につきましては、1 ヵ月、1 ヵ月半ぐらいでやっています。しかし、その 1 ヵ月半の
間、本病院にいていただくことはやはり難しいので、そこは在宅ということで加西市にもお
願いしているところなんですけど、加西市は割と在宅ケアがこの近隣に比べて横だしのサー
ビスだとかは充実している方だと私は思っています。それで今回の策定委員会の計画を見れ
ば、きれい事を言っているような感じがしますが、数値的に見ると在宅ケアを本当にこの通
りの数値でいきますと、真剣にやっていくんだなというところは打ち出しているんではない
かと思っています。本院が訪問看護ステーションを始めたのも、そういった連携を少しでも
密にしたいというところで、医療が多い患者さんに関しては本院が入っていく参入していく
ため、公立病院としては本当にレアなケースだと思うんですけれども、院長の英断でこの 4
月から開設にいたったという経緯です。
(委員長)
在宅と周辺自治体の回復期、療養型、両方とにかく強力にやらないと、先ほどお聞きした
ことによると、ほぼ満床の状態かつ 14 日前後の在院日数をキープされているわけですから、
19
急性期病院でこちらは徹していけるかどうかというのが今後のところです。両方ともやって
いくというのはできるのでしょうか。
もう一つこの介護保険事業計画で老健は増やすことができるんですかね。
(事務局)
老健は加西市内に 2 施設あります。ただ病院の立場から言わせていただくと老健を増やし
てもあまり意味がないと思います。
(委員長)
それでは次の議題ですね。平成23年度の収支見込みをお願いします。
(事務局)
平成 23 年度の収支見込に移らせていただきます。
上半期の経営状況を踏まえ、23 年度決算見込をたてております。
平成 23 年度は、
電子カルテの導入等により 8 月から 9 月にかけ入院収益が減少となりまし
た。また、外来患者増による薬品費の増、資産売却未実施による特別利益の減により収支見
込は、約 188 百万円の赤字、
繰出金 430 百万円を除くと 618 百万円の赤字を見込んでいます。
当年度の純損失見込は、計画より 6 千 6 百万円程度下回る見込となっています。現金ベース
では 2 千万円程度留保資金が蓄えられると予想しています。
次ページ(裏面)では、この収支見込を踏まえた経営分析指標を明示しています。
目標値を下回る項目:総収支比率(△1%:特別利益 0 により)
、病床利用率(△2.5%(入
院患者数の減 221 人/日 △7 人/日により)、新入院患者数の減(△54 人 内科 入院→外
来へ方針転換)
、薬品費率(1.1%増 外来患者の増)、材料費率(1.0%増 外来患者の増)
また、定員管理ですが、本年度も医師が増加し、看護師も増加しているのですが、若干看
護師(12 名募集 12 人採用)等が計画より 5 名下回っていますが、看護師確保が困難な状況
でありますが、7 対 1 看護の維持し最低目標は確保できています。24 年度に向けた採用でも
(看護師 15 名募集 15 人内定)
、看護師募集数を確保できる状況で、非常に喜んでいるところ
であります。事務職プロパー採用については、2名採用の予定が、難航しておりまして、1
月現在では、来年度 1 名採用予定であります。
以上簡単ですが、説明を終わらせていただきます。
(委員長)
決算見込み平成 23 年度を平成 22 年度と比較した資料はないでしょうか?
(事務局)
具体的に比較といいますか、明石委員長が言われました9月に収益がダウンしたというこ
とを詳しくデータでお見せいただければということで、ホッチキス止めしています。別紙 3
で 22 年度 23 年度の入院外来収益患者数を比較しております。
22 年度決算は最終純損失は 7,500 万円の赤字でしたので、まあ、それに比べると 1 億 1,000
万円程度、収支が悪くなるという見込みです。
(委員長)
1,2,3 月でこの分くらいは取り戻せないですかね。
(事務局)
現場としては非常に悲鳴をあげている状態だと思うんですが、11 月からなんですが、非常
によくなっておりまして、12 月、1 月なんかは逆に現場が疲弊しているような状態でして、
我々の経営の担当としてはなるべくこの状態が続くというのは駄目なんでしょうが、8 月、8
月の分を若干でも戻していただけたら、これよりはもっとよく経営はなるかなと思います。
20
(委員長)
これは 11 月までの実績で、11 月以降は昨年度の実績ですか。
(事務局)
はい。ほぼ昨年度のデータです。
(委員長)
12 月以降数字がよくなっている分は、これよりも良くなるのでしょうか。
(事務局)
22 年度は下半期も含めて、全体的に経営は良かったんですが、経営がよく病床利用率も非
常に高い状態でしたので、あまりやり過ぎても行けないという現場の状況もあります。8 月 9
月の分は致し方ないかと思います。
(委員長)
せっかくここまで頑張ってきていただいているので、現場がまた崩壊してしまうところが
あるので、何とか頑張っていける範囲で、何とか 22 年度レベルまで戻していくのを目標にし
ていただければと思いますので、よろしくお願いします。
決算見込みについて何か。全般的になんでも結構ですので。小野寺委員何かありますでし
ょうか。
(委員)
入院の収入は、やはり平成 22 年度の診療報酬の改定というのが一番大きいと思います。入
院の単価も 22 年度から増えてますし、外来は診療報酬改定で大分下がっています。慢性期の
外来の人をもう少し流動化するように紹介するなりしないと、市民病院の紹介とかが滞りま
す。25 年度に周辺にできますし。そういうことで、もうちょっと病院の外来をやってる先生、
皆さん共通の意見を持ってらっしゃるのかどうかですね。ある先生は認識持ってらっしゃる
んでしょうけども、全体がそういう認識あるのかどうかです。病院で統一して考えていただ
けたらと思います。
(委員長)
他になければこれで終わります。
21